きまぐれな日々

城内実が眞鍋かをりさんの写真を無断でポスターに使用したとされる事件は、ちょっと変わっていて、マスコミの扱いはごく小さいのに、ネットでは連日取り上げられ、それもこんな事件なんか、と思いながら何度も書く羽目になるブログが多い。かくいう当ブログも、メインの話題から撤退すると宣言したものの、こうして前振りで書き続けている。

一昨日のエントリで紹介した、『kom's log』管理人・三浦さんの秀逸な考察は特に強く印象に残ったが、『玄倉川の岸辺』の一連のエントリや、『extra innings』の考察も共感できるものだ。ことは人間(本件の場合は眞鍋かをりさん)の尊厳にかかわる問題であり、上記三氏の考え方は、いずれもそれを尊重する立場に立っている。

しかし、それ以上にこの件が面白いのは、ネットに蔓延する陰謀論者たちの生態を生々しく観察できるところにある。当ブログにも城内実支持の陰謀論者たちから当ブログを批判するコメントがずいぶん寄せられているが、陰謀論批判側からの簡潔なまとめとして、『Living, Loving, Thinking』の下記エントリがある。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090804/1249405632#20090804f1

「陰謀論者を探せ」とばかり、城内実信者たちがネットのあちこちで繰り広げている醜態を採集するのは、面白くはあるが、非公開を含む苦言のコメントで指摘を受けているように、重要なことでもないし、「知的」から程遠いのも確かだ。そこは、無償のブログだからと自分に甘く書き流してしまっている。たとえば、8月3日付のエントリ「城内実の「国籍法」を巡る酷い発言と「ポスター騒動」の連関」は、「左のほうの水伝騒動」の蒸し返しを入れてしまったために不必要に長いエントリになっており、これは論文や有料配信の記事だったらばっさり削ったところだが、個人的にこれを書かなければ腹の虫が収まらなかったために、読者の迷惑を省みず混入させてしまった。このあたりが、管理人が好き勝手に振舞える無償ブログの限界である。

本当は今日あたりは裁判員制度、小沢一郎と橋下徹との会談、あるいはビル・クリントン元米大統領の北朝鮮電撃訪問などを取り上げるべきなのかもしれないが、あまりまともな記事が書ける状態ではないので、今日はやめておく。その代わりといっては何だが、『広島瀬戸内新聞ニュース』からTBいただいた、「国会議員の定数削減に反対する共同声明」を紹介したい。本日(8月5日)午前中は、エキサイトブログがサーバメンテのために同ブログにアクセスできないので、呼びかけ人が運営されている『平和への結集ブログ』のエントリ(下記URL)にもリンクを張っておく。
http://kaze.fm/wordpress/?p=276

以下、同ブログから転載する。

共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」

                                    
2009年8月4日

 民主党は、7月27日に発表した衆選マニフェスト(政権公約)のなかで、「ムダづかい」削減のために衆議院比例区議員の定数80削減を提案した。
 自民党でも、定数削減を政権公約にしている。

 しかし、国会議員の定数削減は、議会制民主主義のもとにおける有権者の多様な意思の表明を困難にし、民主主義の精神を踏みにじるものであり、我々はこの提案に強く抗議する。

1. 議会制民主主義のもとでは、広範な市民の多様な意思をできるだけ的確に議会に反映させること、従ってまたこのための仕組みが極めて重要である。

2. このためには、然るべき人数の議員が必要である。
 現在の衆議院の定数、480人は決して多すぎるものではない。
 現在の選挙制度が発足した時には500人であったが、その後削減されている。

3. ヨーロッパの主要国(独、英、仏、伊)では、人口は日本の2分の1から3分の2であるが、下院議員の定数は600人前後である。
 人口10万人当たりの定数は、独で0.74人、その他では1.0人前後である。
 これに対し、日本では0.38人と極めて少ない。

4. 米国の連邦下院議員定数は、435人と少ないが、独特の大統領制である、州の権限が強い連邦国家であるなど、政治制度が日本と 著しく異なっており、比較の対象にするのは適切ではない。
 それでも、米国の議会予算は日本より大幅に多い。

5. 定数削減の目的は、これまで、民間のリストラ、国の行政改革に対応して、国会も人員、予算の節約を図る必要があるため、といわれてきたが、今回「ムダづかい」削減による財源確保が目的、とされている。
 しかし、国権の最高機関である国会の議員の在り方を、民間や一般公務員と同じように論ずることは基本的に間違っており、特に議員定数の一部を「ムダ」とみなしてその削減を財源確保の手段としていることは、到底容認できない。
 定数削減の結果、国会がまともに機能しなくなったら、民主主義が衰退してしまうことを無視している。

6. このような危険を冒してまで議員定数を削減しても、それによる予算節約はそれほど大きいものではない。
 国会の予算は、国会図書館を除くと約1,100億円である。(この他、政党助成費が321億円ある。)
 これは、一般会計予算の0.12%であり、この一部を削減しても予算の1万分の1から2程度である。       
 因みに、米軍へのいわゆる「思いやり予算」は2千数百億円に上る。また、F?15戦闘機は一機100億円、F?2は120億円である。
 もちろん予算節約の努力は必要であるが、他方、国会の基本的な任務遂行に必要な予算は、民主主義のコストとして負担すべきである。

7. 定数削減は、比例区の定数削減として提案されているが、この提案には、民意をより正確に反映する比例区の定数を削減し、最終的にはこれを無くして、完全な小選挙区制に変えてしまおうという意図が窺われる。マニフェストには「政権交代が実現しやすい選挙制度とする」と記されているからである。
 ただし、専門家によると、小選挙区制では政権交代が起きる可能性が高い、ということは明瞭とはいえない。

8.小選挙区制には問題があることは広く知られているにも拘わらず、選挙制度の在り方について公に議論しないまま、定数削減によって完全な小選挙区制へと実体を変えようということは、極めて不公正、不当な政策であるといわざるをえない。

9. 小選挙区、2大政党制は、統治する立場からは好都合といわれているが、市民の立場からは、多様な民意を的確に反映させることにはならず、不公正である。
 有権者の意思を的確に反映させるためには、少数政党への投票をも尊重する比例代表制を基礎とした制度が絶対に必要である。

10. このように大きな問題があるにも拘わらず、定数削減という方針が尤もらしく聞こえ、一定の支持を得ているのは、ろくに仕事をしない議員が多すぎる、世襲議員が余りにも多い、などのためであろう。
 この状況を改めるのは、定数削減ではなく、望ましくない議員を落選させ、真っ当な人物を選ぶことである。

11. 参議院議員の定数については、今回は触れない。参議院の在り方を議論する過程で慎重に検討すべきである。
 衆参合わせて何割削減などという粗雑な議論は、問題外である。

 以上の理由により、我々は国会議員の定数削減という政策の撤回を強く求める。

「平和への結集」をめざす市民の風
http://kaze.fm/
join@kaze.fm


印刷用のファイルは、下記URLから入手できる。
http://kaze.fm/documents/teisusakugen_seimei.pdf

もちろん、以前から自民党および民主党の国会議員定数削減案に反対してきた当ブログは、この声明に賛同する。読者の皆さまにも是非ご賛同いただきたいと思う。

最後に、当ブログの関連エントリを下記に挙げておく。

「百害あって一利なしの「比例区定数削減」にこだわる民主党」(5月26日)
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-914.html

「二大政党の「党首討論」と過激化する議員定数削減競争」(5月29日)
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-917.html

「選挙制度改悪を批判できない言論に権力の「弾圧」は不要だ」(6月1日)
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-918.html

「こりゃダメだ! 論外の自民党、定数削減に固執する民主党」(6月10日)
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-925.html


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 そうですね。私も支持します。
 ただ、この「平和への結集ブログ」の運営者の実態を知っているので、あくまでも声明への賛同で有り、彼らへの同調ではありません。

2009.08.05 09:16 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]

同じく、共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」に賛同します。

2009.08.05 19:33 URL | 散策 #TY.N/4k. [ 編集 ]

いい運動ですね。わたしも賛同のメールを送りました。

2009.08.05 23:16 URL | cube #- [ 編集 ]

現段階では国家財政は火の車なのでやはり少しでも支出を減らす必要があること!比例代表制は少数派が当選しやすいだけに左翼や特定のいかがわしい教団と結託した小政党が議席を確保するだけなので日本の国益には好ましくないこと!現行の比例代表制をなくしつつ完全な小選挙区制にし、国会議員を減らすことで日本も完全な二大政党制になり、選挙が繰り返されるその過程で民主党からは旧社会党崩れの左翼の議員がいなくなり自民党以上の保守的政権になり真に自民党に代わり政権交代できるだけの政党になり、二大政党がお互いに対立・拮抗する過程でお互いに政権を取ろうとすべくよりよい政策が講じられるになるということでいいことづくしだと思うからです

2009.08.06 01:09 URL | どーも #syYSEaHs [ 編集 ]

古寺多見さん、声明のご紹介ありがとうございます。

私も「風」運営者の1人ですが、どういう「実態」のことを指されているのか、知りたいところですね。

政治は詐欺力 国民を騙し抜く…というポスター目立つ今日この頃

民主党の比例区勝ち過ぎを修正することで、政権交代が確実になる
http://kaze.fm/wordpress/?p=275

2009.08.06 08:04 URL | OHTA #HuBhO90w [ 編集 ]

いんもー論者は、所詮 利権の犬ですから。

むかしの自民党や大政翼賛会を復活させようとしている連中ですから。

理解するだけ無駄だし、説得も無理です。

さて、政治を語るものは下記を見なければ鼎の軽重を問われるでしょう。

http://shadow-city.blogzine.jp/net/2009/08/post_da1a.html#more

特にケケ中に関するくだりが秀逸です。

2009.08.09 14:34 URL | ねこ #a2H6GHBU [ 編集 ]













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