きまぐれな日々

先月末以来、当ブログのアクセス数は普段より多めの日が続いているのだが、これは別に当ブログの人気が上がったわけではなく、東国原騒動が勃発した直後から、連日東国原を叩き続けたためだ。支持、不支持は別として東国原騒動に関心を寄せる人が多かったのである。なぜかというと、それは東国原がテレビの人気者だったからで、ネットの影響力なんてテレビの足元にも及ばない。

その東国原は7日の古賀誠・自民党選対委員長との再会談で、次期衆院選への出馬を明言せず、結論を先送りした。毎日新聞は、「東国原知事:効果に疑問も 自民内で擁立慎重論拡大」と書いている。

党内では「知事人気に頼る手法は間違っている」(丸山和也参院議員)との批判も目立つ。

と報じているが、その丸山和也自身がテレビでの人気をあてにした自民党の出馬要請に応じて一昨年政界入りした男だから、「お前が言うな」と言いたくなる。だが、自分のことを棚に上げているとはいえ正論は正論だ。

最初に古賀誠が東国原を宮崎に訪れて衆院選出馬を要請し、それに対して東国原が自民党総裁という条件をつけたことが報じられると、早速テレビ局が街頭インタビューで「総理にしたい人」は誰かときくと、東国原が鳩山由紀夫や麻生太郎を抑えてダントツの一位になった。その理由をきくと、「なんとかしてくれそうだから」と答えるのがお決まりになっている。

2001年に自民党総裁になったコイズミが国民から歓呼を持って迎えられたのは、「自民党をぶっ壊す」と叫んだからだ。コイズミさんなら、この閉塞状況(当時すでに自殺者の数が年間3万人台に乗ってから4年目だった)を変えてくれるだろうと、大多数の国民が期待したが、実際にコイズミがぶっ壊したのは国民生活だった。いま、東国原は「私が自民党を変えるんです」と言う。その言葉を聞いて、コイズミを思い出した人も多いだろう。そして、劣化版コイズミである東国原には何もできまいという失望感が広がり、東国原人気はしぼんでいった。テレビを見ていても、最初から東国原に否定的だった伊藤洋一は、騒動勃発から1週間後には「東国原さんも、もう飽きられましたよね」と東国原を小バカにしていたし、江川紹子は「この人、本当に人気あるんですかねえ」と言っていた(いずれも7月2日)。4日と5日に行われた朝日新聞調査でも、

 東国原知事への立候補要請で自民党の印象がどう変わったかを尋ねると、「印象が悪くなった」が44%で、「変わらない」が47%。「よくなった」は7%しかいなかった。

 自民支持層でも「印象がよくなった」は9%止まりで、「悪くなった」が37%いる。東国原氏擁立で取り込みたいであろう無党派層でも「印象がよくなった」は6%、「悪くなった」が41%だった。
(asahi.com 2009年7月6日5時1分)

との結果が出ている。

だが、それでも自民党が東国原擁立にこだわるのは、ひとたび東国原が出馬要請を受ければ、テレビが追いかけを開始し、ワイドショーが連日東国原の映像で埋め尽くされることを狙っているからだろう。これには、「自民党の支持率を底上げしようとする狙いが露骨だ」と、党内からも批判が出ているとのことだ。実際、ここまで見え透いた「猿」芝居も珍しいだろう。

思うのだが、もう誰か有名人を「なんとかしてくれそう」と頼るのはやめなければならないのではないだろうか。この日曜日(5日)に、さとうしゅういちさんのお誘いを受けて、岡山で行われた連合中国ブロック総決起集会に行ってきたのだが(私自身は連合とは無関係の部外者である)、江田五月参議院議長の国政報告会で、江田さんがオバマ米大統領の "Yes, we can"を例に引いて、「"I"も、『友愛』も大事だけれど(この部分にウケた)、"we"が大事だ、どっかから知事さんがやってきて変えてくれるんじゃなくて、自分たちの手で政治を変えていくんだ」と仰っていた言葉が、ウィットにも富んでいて印象に残った。かくいう私もこれまで何もしてこなかったのだが、もうそれでは生活は守れない、社会を良くすることはできないと思うようになった。

反自公の政治的な意識を持ち、掲示板に積極的に投稿している人の中にも、「小沢先生、鳩山先生、植草先生が政権交代の三種の神器だと思ってきました」などと書く人がいることにショックを受けたことは先日書いたが、3人の教祖様を実像以上に崇め奉る態度も、いい加減に止めるべきだろう。鳩山由紀夫氏については、静岡県知事選で呆れたことを言っていた情報を、sweden1901さんからいただいた。以下に紹介する。

なお、鳩山代表は川勝氏のことを次のように評して応援していました。
「小渕首相や安倍首相の下で日本の知性として様々な政策を世に出した方が、今は民主党の色を丸出しにして戦っている。全力で応援したい」(6月26日読売新聞静岡版:リンク切れ)


どうしてこんなことを言う人が「政権交代の三種の神器」の一つになり得るのか、私にはさっぱり理解できないし、故人献金の問題が発覚した鳩山氏は、自民党の与謝野馨や二階俊博ともども辞任が相当だと思うのだが、それでも鳩山氏が野党第一党の党首である以上、鳩山氏を利用しようとするのは悪いことではないと思う。鳩山氏のブレーンには寺島実郎氏がおり、鳩山政権ができれば寺島氏の考え方が政策に反映される可能性もある。そうなれば、外交や環境・エネルギー政策は現在の自公政権より改善されることが期待されるのである。

たとえ遠回りでも社民・共産を支持するのが本筋ではないかとのコメントもいただいたが、両党は小政党になってしまった今でも互いに仲が悪い。社民党を支持する勢力は、地方では地元の利権と結びついていることが多く、民主党が候補を立てても、自公候補に社民党や連合が相乗りして、自公社対民主の構図になる地方選挙もある。一方、共産党は地方の利権構造を厳しく批判するが、孤高を保つというか、孤立主義に走る傾向が強い。だから、社民党と共産党が手を結ぶことは今後とも全く期待できない。それくらいなら民主党を中から食い破る方がまだ可能性がありそうだ(それでも比例区で民主党に投票する気には私はならないが)。とにかく、自分たちの過去を思いっきり棚に上げて、スローガンだけでも「国民の生活が第一」と言い出すほどには、民主党は世論に敏感だ。但し、党の指導者の実像は「三種の神器」どころではない、旧来の自民党の体質そのままの保守政治家であることは、前記のsweden1901さんのコメントからも明らかなのだが。これは、読者の皆さまに是非参照していただきたいコメントなので、もう一度リンクを張っておく。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-945.html#comment6331

だが、民主党の実態がかくのごとくではあっても、実質的に経団連や地方の支配層の操り人形に過ぎない東国原や大阪府知事の橋下徹を、「何かやってくれそうだ」などと頼ることは愚の骨頂である。もちろん、民主党が橋下にすり寄って政策を新自由主義寄りに変えるであろうことには、最大限の注意と批判が必要だ。もはや誰にも頼れない。自分たちで変えていくしかないのである。


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 東国原は、色と権力欲丸出しで、しかも傲慢な物言いが、圧倒的に国民から不人気なようです。テレビ朝日の調査では、出馬に反対が71%、他の調査では83%に達してます。
 そうなると、自民党も、擁立に慎重になるでしょう。
 もうあの猿は終わったなと言う感じです。

 危険なのは橋下で、東国原のように、打診があっただけで舞い上がって、妄言を吐き散らしているのに比べて、必ずしもうまくいっていないとはいえ、首長連合を主張し、さらに最近は民主党にすり寄っています。
 しかし、橋下の本質は核武装や徴兵制を唱える極右であり、政権交代ブームに乗って、やつが力をつけることは何としても排除したいものです。

2009.07.08 09:27 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]

民主党が左寄りの保守だというのは分かっていたことでは?どこの国でも二大政党というのは保守です。右寄りの保守か左寄りの保守かです。あなた方の思想は正に社民、共産党の思想。なのに、なぜ社民党などに投票しましょうとならないのですか?やはり少数で死に票になるからでしょうか?いつも疑問に思っています。

2009.07.08 12:30 URL | 資本主義者 #- [ 編集 ]

橋下知事を忌避するのが核武装や徴兵制を唱えている極右だから、であれば話は簡単なのだが、そんなことより一見誰も反対しなさそうな地方分権そして道州制という、このまま導入された場合、構造改革と同じで平均的な国民一人一人にとって必ずしもプラスにならないようなお題目を唱えていることが問題。そしてあろうことか民主党はすんなりとその要求を呑んでしまった。私は次の選挙は必ず行革がテーマになって、二大政党が改革競争を始めると言っていたのだが、それが地方分権という形でここまでドラスティックに出てくるとは思わなかった。選挙後の政策遂行や政界再編の最大のテーマにもなるだろう。

右だ左だと色分けしたがる人も多いのだが、この行革絶対主義の系譜には、中川秀直を高く評価する橋本大二郎や田中秀征、国会では渡辺よしみ、江田けんじと、あまり簡単な色分けが出来ないメンツが並ぶ。もちろん自民党では中川秀、小池百合子他。
年末年始、あれほどのムーブメントになった「反貧困」や「格差解消」といったスローガンが、これほど早く萎んでしまったことにただただ驚かざるをえません。

それにしても今のままでは橋下知事が民主党を支持したとたん、左派ブログの大半は橋下支持に傾れ込むというグロテスクな様相を見せ始めるでしょう。

2009.07.08 13:20 URL | KKR #- [ 編集 ]

>左派ブログの大半は橋下支持に傾れ込むというグロテスクな様相を見せ始めるでしょう。

 だから、植草氏のような影響力ある「教祖様」は貴重だと思うのです。彼なら橋下氏も是々非々で批評するでしょう。
 植草氏は道州制も比例定数削減も反対していて、決して何でも民主党執行部にべったりで、個人的再起を願っているだけの方ではありません。
  kojitakenさんは、煽動的と煙たがっておられますが、政治ブログはそのくらいであってもいいのではないでしょうか。

>どの国でも二大政党というのは保守です。

 社民党も元々保守左派だと思います。しかしなぜ「国民の生活が第一」を説いた民主党が飛躍し、同じく貧乏人の味方の筈の社民党は落ちぶれるのか。
 結局、非武装中立や労組の方針べったりに象徴される「戦後の日本式左派イデオロギー」の呪縛から逃れられない非現実性が評価されないのだと思いますね。
 9条を一言一句変えないなんていうのは、本来、平和主義や労働者の権利を守ることとは直接関係ないこと。世界の社会民主党のあり方とは違う。
 そんな非現実的なことは棄てて、植草氏のような方や、民主党左派と合同して新しい政党を作って欲しいぐらいですね。
 

2009.07.08 16:22 URL | cube #- [ 編集 ]

ネット上を観察してると最初は東の発言をうまい冗談と受け止め評価するような反応がみられましたが本気だとわかると一気に批判的になりました。たった一日で反応が逆転するのを見てるのは面白かったですがこの件ではめずらしくネット上のアンケート結果とマスコミの調査結果が一致してるようにみえます。

しかし東の態度に批判的な人の中には
なぜ自民?という反応も見られます。
こういう反応をする人はもし民主党
だったら支持してたはずです。

そういうわけでは東を「なんとかしてくれる」人だと考える人たちはまだまだたくさんいてメッキが完全にはげてるわけではないので注意は必要かもしれません。

2009.07.08 18:19 URL | JMaEND #RpRZ5X7E [ 編集 ]

>cubeさん

>9条を一言一句変えないなんていうのは、
>本来、平和主義や労働者の権利を守ることとは直接関係ないこと。
>世界の社会民主党のあり方とは違う。
>そんな非現実的なことは棄てて、植草氏のような方や、
>民主党左派と合同して新しい政党を作って
>欲しいぐらいですね。

その植草氏ご自身が、6月30日のエントリーで以下のように
おっしゃっているわけです。

『また、野党共闘においては、社民党の主張に配慮して、
自衛隊の海外における武力行使を認める恒久法の制定に
慎重であるべきだ。
また、憲法第9条の改正を急ぐ必要性も低い。』

これは野党共闘に当って護憲派への配慮を示すものですし、
文面の前段から植草氏ご自身が集団的自衛権には
否定的なお考えであることが読み取れます。

それに比例区定数削減に反対するのも、
これは少数政党の議席確保に資するもので
2大保守政党に議席が収斂されていってしまうことを
防ぐ意味があるでしょう。

cubeさんと植草さんではいささか姿勢が異なるようですね。

2009.07.08 18:56 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

「「戦後の日本式左派イデオロギー」の呪縛から逃れられない非現実性」
呪縛という表現が適切かどうかはさておき、そういうイデオロギーを捨てたからこそ細川内閣やその後の自社さ連立に参加したのではないですか、社民党は。つい最近でも例の川勝氏を推薦してますし。
労組にしても、昔は毎年のようにストライキがありましたが今はめっきり減りましたし。連合なんか、好景気で企業が儲けている時に賃上げ交渉さえろくにやりませんから、「腑抜けで経営側べったり」という方ガ当たっていますよ。闘わなくなった労組が衰退し、その労組に大きく依存していた政党も衰退する、自然な成り行きだと思いますよ。

「なぜ「国民の生活が第一」を説いた民主党が飛躍し」
風向き次第で変わる無党派層の浮動票の影響が小選挙区制によって増幅されているだけです。この点は2005年の衆院選も2007年の参院選も同様ですよ。得票数が少し変化するだけで議席数の激変に繋がるシステムであることをお忘れなく。

平和主義や労働者の権利を守るには相応のイデオロギーを堅持する必要がありますが。植草氏について言えば、そのような器ではないでしょう。鳩山兄を全力ヨイショしてる時点で話にならない。彼は本質的にはそのまんまの亜流なのでは。

2009.07.08 19:00 URL | Black Joker #RtNpiJ3M [ 編集 ]

度々すみません。産経電子版に載っていた今日の鳩山代表ぶらさがり記者会見の橋下―原口一博会談をめぐる発言、あまりに橋下知事へのラブコールが露骨でちょっと驚きです。このままでは本当に地方分権シングルイシューで二大政党のマニフェストが過激化する一方なんてことになってしまう。

2009.07.08 20:00 URL | KKR #- [ 編集 ]

 植草さんは、九条改正を急ぐ必要性は低い、とおっしゃっているので、社民党のように憲法を一切変えるな、と主張しているわけではないと思います。
 私は、戦前日本の二の舞になるような憲法変更はもちろん反対ですが、自衛隊の存在を憲法にきちんと定義づける必要はあり、今のまま既成事実でごまかし続けるのは、軍国主義勢力にかえってつけ込まれるおそれがあると考えているのです。
 しかし、それよりもまず国民生活の立て直しの方が焦眉の急でしょうね。
 ただ、私の近所でも、例の「幸福実現党」が、「北朝鮮をたたきます」みたいなことを街宣して回っています。彼らも、それが国民受けするとわかっているので「消費税・所得税撤廃」などと共に叫んでいるわけです。
 こういった国民の不安に現実的対応を示さなければ、社民党が議席を得られぬのは仕方ないでしょう。細川・羽田・村山・橋本政権で与党になったのですが、その際、どうせできっこない非武装中立論はゴミ箱に棄てるべきだったと思いますね。

2009.07.08 20:19 URL | cube #- [ 編集 ]

『東国原宮崎知事-橋下徹大阪知事-中田宏横浜知事-
露木順一開成町長-中村時広松山市長からなる
「首長ペンタゴン」、らが結集して、第三極を編成しようとしている。
有権者は目くらましに騙されてはならない。
この第三極は自民別働隊の「偽装CHANGE」勢力である。』

植草氏は6月26日のエントリーでこう主張していますが、


今日の朝日新聞電子版では、
橋下氏の地方分権の主張について

『原口氏は会談後、記者団に「涙が出るくらい感激した。
真剣に考えて具体的に提案し、戦略的にやっている」と激賞。
鳩山代表も記者団に「非常に民主党に近い。
私どもの地域主権の考え方を、道州制という方向で協力点を
見いだしていけるのではないか。
連携を取り合っていきたい」と秋波を送った。 』

こうあります。

http://www.asahi.com/politics/update/0708/TKY200907080336.html

植草さんと鳩山さんを応援している人たちはこのずれを
どう受け止めるべきなんでしょうね。

もし植草氏ご本人がこのコメント欄をお読みでしたら、
貴ブログでこの点について解説をいただけると有難いのですが。

2009.07.08 21:34 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

フリスキーさん

 植草さんは、九条改正は急ぐべきでないとおっしゃっているので、憲法改正絶対反対の社民党とは違うと思いますよ。
 私は、もちろん戦前の軍国主義を復活するような憲法変更には反対ですが、現在の自衛隊を憲法にきちんと位置づける必要があると考えているわけです。今のままの既成事実の積み重ねではかえって危ういと思いますね。
 もちろん、今は国民生活の立て直しが焦眉の急ですから、憲法のことは後回しにすべきですが。
 ただ、私の近所でも「幸福~党」の街宣車が回って、「消費税・所得税・相続税撤廃」などとともに「北朝鮮に断固として~」みたいなことを叫んでいます。彼らもそれが国民受けすると思っているからそう叫ぶんであって、どの政党も、そういった国民の不安にとりあえずでも現実的対応を示さなければ、支持されるはずがないと思います。
 私個人は北朝鮮とは何より対話や援助を中心に対応すべきと思っていますが、それしかできない政党であったら、票は得られないでしょう。
 細川政権や自社さ政権で社会党は与党になったのですが、あと時、どうせできっこないし、現行不一致の非武装中立論はゴミ箱に棄てるべきだったと思いますね。

2009.07.08 22:07 URL | cube #- [ 編集 ]

資本主義者さんに言わせると
・イギリス労働党
・フランス社会党
・オーストラリア労働党
あたりも保守になるのかな。

普通保守二大政党制って
保守政党対リベラル政党の構図で
社会民主主義政党が関与できない状態を指すのだけれど

共産主義・社会主義でなければ全て保守なのかな?

2009.07.08 22:22 URL | たこす #0c7zO4sY [ 編集 ]

 フリスキーさんがコピーされた朝日の記事を読むと、小沢を引きずり下ろした「効果」がまざまざと表れていて憂鬱ですね。小沢が党首なら、自分が2層構造を言っている手前、こうはならないでしょう。
 まあ、ただ、マスコミが全面パックアップしている橋下グループを、選挙前に最初から無視したりけんかしたりするわけにはいかないでしょうから、民主党が今後、橋下とどの程度まで妥協し、どの程度までは毅然と対応するか、じっくり観察したいですね。

2009.07.08 22:46 URL | cube #- [ 編集 ]

連日、コメントを取り上げていただいてありがとうございます。

>だが、それでも自民党が東国原擁立にこだわるのは、ひとたび東国原が出馬要請を受ければ、テレビが追いかけを開始し、ワイドショーが連日東国原の映像で埋め尽くされることを狙っているからだろう。

に大きくうなずきました。テレビ局だけは、視聴率が稼げるという幻想を捨てきれないので追っかけを続けるでしょうが、大半の有権者はすでに彼を見限っていると思います。総裁選候補者という条件をもしはずして、単なる東京比例候補での立候補だとしても、逆効果の方が大きくなるでしょう。
東国原騒動自体が都議選(での勝利に)マイナス、という公明党からの声が産経に載っています。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090708/stt0907081106005-n1.htm

当初、古賀氏が想定していた、「東国原氏を自民党に取り込み、東国原氏に応援演説を、静岡県知事選、都議選でやってもらおう」というのは、「マイナスの方が大きい」と公明党に拒否されたということでしょう。

そしてこの騒動はどうやら双方が落とし所をみつけて収束しそうな気配です。

http://www.asahi.com/politics/update/0708/SEB200907080024.html
全国知事会が求める「国と地方の税源配分5対5の実現」が、自民党の衆院選の政権公約(マニフェスト)に盛り込まれない方向になったことについて、宮崎県の東国原英夫知事は8日、「盛り込まれないなら、自ら身を投じて(自民党から)出馬することはない。応援することもない。政策は譲れない」と述べた。

東国原氏には、二度と政治の舞台(国も地方も)に立たないでもらいたいものです。

>民主党が橋下にすり寄って政策を新自由主義寄りに変えるであろうことには、最大限の注意と批判が必要だ。

とkojitakenさんも書いているいる通り、やはり懸念すべきは、橋下氏と民主党の関係です。

フリスキーさんご紹介の記事
http://www.asahi.com/politics/update/0708/TKY200907080336.html
にあるように、橋下氏と会談した原口一博氏が、地方分権の形態について、小沢氏の持論であった300基礎自治体案をあっさり撤回して、道州制に賛同し、鳩山氏はそれを許容するだけではなく、橋下との連携を積極的に進めようという発言までしていたわけです。
確かに民主党は、小沢氏の「300基礎自治体構想」の前は、道州制をマニフェストに掲げていたわけなので、元に戻ったと言えなくもないのでしょうが、道州制を推進しているのは誰かを考えれば、民主党が乗るべきものではないことはすぐにわかるはずです。
皆さんご存知でしょうが、道州制を強力に推進しようとしているのは、経団連などの財界です。

道州制は、都道府県を廃止してそれを統合した形の道州を9から13個定め、いわば独立採算制の形になるように、「財源と権限」を国から移譲することになるわけですが、JRが北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州(+貨物)に分割されたことを参考にして考えてみると、その限界が分かると思います。北海道、四国、九州のいわゆる三島会社は、今後も上場の見込みはありません。赤字が続きます。道州制の地域分けの多くの案では、四国が単独になることはなく、多くは「中国・四国」となっているようですが、それでも財政事情はかなり厳しいでしょう。そして北海道、九州も同様です。また東北・北信越・北関東なども、東京と分離されてしまったら、独立採算制ではかなり厳しいのではないでしょうか。
つまり、道州制によって、富める地域と貧困から抜け出せない地域の固定化が進むことが容易に想像されます。
経団連が道州制を推進する背景には、富める地域に集中的に投資して効率的に利益を上げよう、という思惑があるのではないでしょうか。貧しい道州は、自助努力で何とかせよ、と切り捨てられることになるのでしょう。これは、新自由主義の考え方そのものです。

これらについては、世に倦む日日は紹介するまでもないでしょうが、こちらも参考になります。
http://sekakata.exblog.jp/6913110/
【 「道州制」は新自由主義の隠れ蓑 】

また、橋下氏と経団連との結び付きの一例です。(2009年1月31日大阪日日新聞)
http://www.pressnet.co.jp/osaka/kiji/090131_09.shtml
御手洗会長は「経団連でも主要課題の一つとして道州制を取り上げてきたので、これを推進する橋下知事には親近感を持っている。ぜひ一緒に国民運動としてやりたい」
---引用以上---

(URL数の制限があるので一旦切ります。)

2009.07.09 00:49 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

(00:49投稿分の続きです)

ただし、民主党が財界の方向だけを向いている訳ではないことは、やはり昨日の報道にあった、民主党マニフェスト(最終案)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090708-OYT1T00069.htm
から伺えますのでそれについても記しておきます。私が注目したのは、
「大企業の隠れ減税」とも言われる、「租税特別措置」の見直しにより、新規財源を2.7兆円確保する、という部分です。

民主党は、昨年12月に発表した「税制抜本改革アクションプログラム」
http://www.dpj.or.jp/news/?num=14851
で、租税特別措置の問題点を指摘し見直しの必要性を明記していましたが、大企業の反発は必至です(=当然、自民党はマネしようがない政策です)から、これがマニフェストに掲げられるかどうか私は懐疑的に見ていました。
しかしマニフェストの最終案にも盛り込まれたということは、民主党が財界の反発を覚悟で、一般庶民の方向を向いた政策を打ち出そうとしている、と一応解釈しています。

以上のように、民主党の個々の政策には、賛同するものも、反対すべきものもあると思います。我々は、それらについて是々非々で論じ合い、kojitakenさんも書いているように「もはや誰にも頼れない。自分たちで変えていくしかないのである。」
を肝に銘じたいと思います。

2009.07.09 00:52 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

cubeさんのいう通りですね。ここは9条を一字一句変えたくない人の集まりですから、受け入れられませんよね(笑)正に、社民、共産党の思想。ところで、自民党と民主党の中の左派と右派がきちんと分かれてほしいものです。じゃないと投票しにくい。ただ、安全保障、経済それぞれに右派、左派があり難しい。岡田氏のように経済右派、安全保障左派なんてのもありますし。ただ、ここの方々は社民、共産党に投票すればいいんじゃないですか?全てが一致してるのですから。

2009.07.09 03:52 URL | 資本主義者 #- [ 編集 ]

>cubeさま

憲法9条については各種世論調査からも、
改正反対が多数派であることが明らかになっています。
また
毎日新聞による今度の衆議院立候補予定者アンケート結果
によれば以下のようなデータが示されています。

★憲法9条【全体】【自民】【公明】【民主】【共社】
改正反対 55% 12%  63%  67% 100%
改正賛成  38% 83%  28%  19%  0%

http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/55-b7cf.html

ご覧になれば明らかなように、
改正賛成が多数を占める政党は自民党だけです。
社共が100パーセントは当然としても、
民主でさえ7割弱が反対なのです。
cubeさんの書き込みを拝読していると、
まるで社共だけが9条改正に反対していて
時代遅れのマイノリティであるかのように
印象付けられていますが、上記のように改憲に関する現在のデータは
cubeさんの主張に符合しておりません。
選挙に際して9条改正を主張したほうが票が取れるという根拠は
データの上からは説得力が薄いと思います。
改憲派の議員だって、選挙の際は、9条については
ほとんど触れていないじゃないですか。
争点は他に持っていきます。これは9条は票にならないことの
証左では?

あと、
植草さんの憲法観ですが、あちらのブログは戦略的な論述を展開していると
思っていますが、先の彼の一文は、これだけでは彼の真意はわからないかもしれませんね。
野党共闘を呼びかけているわけですから、9条改正をするべきではないと言えば、
改憲派に隔たりを作ってしまうし、逆に9条を改正するべきだと言えば
護憲派に隔たりを作ってしまう。
あの一文には両者への配慮が伺えますね。
植草さんの国防観、憲法観がきちんと論じられた文章を読んでみないと
なんとも言えないですね。

2009.07.09 05:06 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

地方分権、地方分権と全くイヤになります。今重要なのは、消えた(そして消えつつある)年金、医療崩壊、格差社会、失業者、エネルギーと環境などが主要問題であって、地方分権など本当はどうでもいい問題にすぎません。そのまんま東は単に宮崎に飽きたのでしょう。タレント活動で稼ぎまくる東は東京と宮崎を行き来するのに疲れたのでしょう。地域格差を拡大するのが地方分権でしょう。宮崎のような弱小県は地方分権で真っ先に被害を受けることが予想されるのに分かっているのだろうか。

橋下はしたたかですね。しかし、民主党も情けない。いや、もしかしたら、橋下に国政に参加させないための高等戦術でしょうかね。

「フリスキー」さん、ありがとうございます。私もCubeさんがいうところの第9条が非現実的という意見には付いていけません。第9条を守るという考え方が非現実的ですかね。自民党の多数や一部民主党の右翼は憲法改正と叫んでいますが、多くの日本人はそういう極端な思想に飽き飽きしているのではないでしょうか。そのまんま東はかつて「徴兵制」を肯定する発言をしましたが、すぐ撤回したし、橋下も核兵器保有や9条改正を表立って叫ぶようなことは今はしない。一般の国民の意識に気づいているからではないですかね。

まあ、世界から見ると日本人が非現実的という意味から「資本主義者」さんあたりは述べているのかもしれませんが、核武装したくてしたくてたまらない右翼政治家から、なんだかんだ言いながらも第9条が日本を守っているということを軽く見るべきではありません。

2009.07.09 07:52 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

「★憲法9条【全体】【自民】【公明】【民主】【共社】」「改正賛成が多数を占める政党は自民党だけです」
無回答を除く%を見て「民主でさえ7割弱が反対」と受け取るのは早計ですよ。民主の改憲派の多くが「9条改正」に賛成と答えず無回答なら、実際に改憲派が護憲派より多くても、アンケート結果では改憲派が護憲派より少ないように見えるようになりますよ。

http://kaze.fm/wordpress/?p=246

これによれば次回衆院選候補者263人中で護憲派は60人しかいませんし。改憲派の鳩山兄や前原が代表に選ばれた事実もありますし、マニフェストでも改憲指向になっていますし(本当は護憲派が少ないからこそ、そのようになっているのではないですか)。

2009.07.09 18:09 URL | Black Joker #RtNpiJ3M [ 編集 ]













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