きまぐれな日々

今日は時間がないので手短に。世界保健機関(WHO)が27日、豚インフルエンザの世界的な拡大を受けて、インフルエンザへの警戒レベルを現行の「フェーズ3」から「4」に引き上げられたことが報じられるや、途中から見たNHKの朝5時台のニュースは、この件に関するニュースがずっと流れていた。

従来の「フェーズ3」は、「人に感染する新しいウイルスを確認。人から人への感染は限定的」とされるが、「フェーズ4」は、「人から人に新しい感染が続く。感染集団は小さい」と定義される。この上の「フェーズ5」は「大きな集団で感染」、「フェーズ6」は「世界的大流行(パンデミック)」とされる(読売新聞より引用)。

私が「パンデミック」という言葉に接するようになったのは最近のことで、今年2月1日に放送されたNHK・ETV特集「作家・辺見庸 しのびよる破局のなかで」を見た時だ。辺見庸が「しのびよる破局」というタイトルを最初に用いたのは、昨年9月に共同通信から配信された「水の透視画法」(四国新聞では2008年9月20日付)だったと思うが、その記事では「パンデミック」という言葉は使っていない。NHKの番組制作の過程で、このキーワードが前面に出てきたものと思われる。先月末に、同じタイトルを用いた単行本『しのびよる破局 生体の悲鳴が聞こえるか』(大月書店)が刊行され、この本については4月7日付エントリでも少し触れたが、第一章「破局の同時進行」の書き出しに、「同時性のパンデミック」というタイトルがついている。本は、昨年来の金融危機への言及から始まるが、辺見は、

新型インフルエンザの感染爆発をあらわす「パンデミック」ということばがありますが、いま進行している状況を広い意味で、いわば破局全体をあらわすことばとして、試みに、これを用いてもいいのではないかと思います。
(辺見庸 『しのびよる破局 生体の悲鳴が聞こえるか』(大月書店、2009年) 9頁)

と書いている。

今回の豚インフルエンザのニュースに接して、直ちにこの本のことを思い出したことはいうまでもない。一部で懸念された「フェーズ5」ではなく「フェーズ4」への引き上げだったことが救いだが、たった今NHKテレビので東北大学の押谷仁教授が、「フェーズ5や6と判定されてもおかしくない状況」だと語っていた。

メキシコには、昔アメリカのサンディエゴから国境を越えてティフアナを訪れたことがある。昨日のニュースではそのティフアナの様子も映っていた。感染者が集中しているメキシコ市からはるか離れているせいか、人々はのんきそのものだったが、感染は既に北米大陸のアメリカ、カナダのほか、スペインとイギリスに拡大している。ヨーロッパで「感染の疑いがある」とされた人はこの他数か国に及んでいる。徒に危機感を煽ってはならないことは承知しているが、今後もこのニュースから目が離せそうにない。


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 これも、「アメリカの陰謀」と田中宇が吠えています。
 奴ら陰謀論者は、そう言って耳目を集めたいだけで、実際に病気には何の役にも立たない。
 でも、言論の自由ですかね。

2009.04.28 12:42 URL | 山猫 #2eH89A.o [ 編集 ]

おおつき教授
「やっぱりウィルスの毒以上に陰謀だのオカルトだのの毒も厄介なんだよねー。
それよりも医者もベッドも足りないこの国でウィルスが入ることの恐ろしさを考えなさいって。
感染症じゃなくても救急車がタライ回しされる国なんだよー。
起こってから『国民を救えない国家なんて!』なんて吠えたって感染は無くならないんだからねー。
そういうのを揉み消すみたいに『トリアージ!』なんて吠える奴は信用しちゃダメだよー。
とにかく水際で防ぐしかないんだよー。任意調査なんて甘すぎだよー。
間違っても宇宙人が来て治療するなんてあり得ないからねーw」

2009.04.28 14:20 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

>これも、「アメリカの陰謀」と田中宇が吠えています。

 私は田中宇の「国際ニュース解説」を有料化してからも読んでますが、どこにそんなこと書いてありました?それとも他のサイトやテレビですかね?
 インフルエンザが「陰謀」かどうか、もちろん私などには分かりませんが、巨大金融資本はそんなことでもやりかねない、ということは確かです。
 私は株や商品相場などを少々やるのですが、ゴールドマン・サックスなどの手口情報は実に示唆に富んでます。もちろん、それさえ見れば百発百中というわけではありませんが。
 公然の秘密のごとく、インサイダーがまかり通っていると思いますね。でなければ、彼らの「腕力」に世界中がコントロールされているということです。そもそも、日本や他の諸国の市場が、米国市場の動向にどうしてここまで振り回され、「写真相場」と化さなくてはいけないのか、変だと思いませんか?
 去年は意味不明な石油の暴騰で「鉄火場」と無縁な庶民も随分苦しめられました。
 はっきり、世界は彼らに支配されていると思います。
 田中宇の書くことは、全部が確かとは言いませんが、月500円なら講読する価値がありますよ。

2009.04.28 16:34 URL | cube #- [ 編集 ]

下記アップしました。

インフルエンザ関連で、ウイルスと細菌の違いとか知ってます?政局利用ありありの対策本部長のアホウ漫画太郎はどうだろか(笑)
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2009/04/post-d1f2.html

 

2009.04.28 23:26 URL | SOBA #XPXthLJ6 [ 編集 ]

田中宇は911テロ陰謀論者で温暖化についても陰謀論者みたいですね。

1円も払いたくないです。

2009.04.28 23:44 URL | JMaEND #RpRZ5X7E [ 編集 ]

はじめておじゃまします。カナダde日本語からきました。在米25年で、私も地元の活動やこちらの「田中宇」のようなミニコミを情報源にしたりアクセスしたりしています。政府の陰謀や資本家の画策などと、回りのアメリカ人とよく論じています。

しかし今回の豚インフレが、資本家の陰謀という話は一切耳にしませんね。バイオテクの世界的中心地MITやハーバード大(こちらは軍事費や政府のお金がこの経済下でもお金が出ます)でも、そんな話はききません。

それより朝日新聞、NY版で読みました『ヒトシリーズ』生体・細菌研究を思い出しました。あの人たちは今頃てんてこ舞いでしょう。どこの陰謀だと論じるより、対策が心配です。

アメリカはNYやボストンに近い,米国経済、世界経済の要に住んでます。名前を忘れましたけど「生物兵器」がワシントンDCへばらまかれた時のことを思い出しました。あのときは911のすぐ後で、テロリストの仕業かといわれてましたね。とにかく対策は、こちら米国ではあまり耳に入って来ませんが、『そうした事自体のニュースが、お隣の国なの、あまり騒がれていないのは、やはり国の広さの違いでしょうかね」

2009.04.29 00:37 URL | chieko #5GXOZbKU [ 編集 ]

>>それよりも医者もベッドも足りないこの国でウィルスが入ることの恐ろしさを考えなさいって。


そう!オリンピックに金を使うなら都立の小児科病院に費やして下さいよ。
豚インフルでの対応に大騒ぎですけど、それ以上に身近で大切な「セーフティーネット」としての小児科の存続が危ういのも怖いですよ。そこも騒いで下さいよ。

2009.04.29 09:53 URL | 与志 #- [ 編集 ]

新型インフルエンザがついに発生しましたね。
日本では麻生総理以下、水際作戦とかで盛り上がっているようですが、どうなのでしょう?
だいたい、あれはやるのが当たり前で、ウイルスが入るまで、時間を引き延ばす時間稼ぎでしかないはずです。
それよりも、並行して入ってからの対策を打たないとならないのですが、小泉自公政権の下、医療がずたずたにされていますから、充分な事は出来ないのではと危惧しています。
ただでさえ医師不足、設備不足なのに、どうして充分な対策を打てるのでしょうか。
本当にとんでもない事をしてくれたものです。

でも、それでもいまは、とにかく国内に入った後の治療対策をどうするのかを早急に決定し、実行すべきですね。
舛添大臣が、ワクチンを優先して作るとかぶちあげていますが、出来上がるまでに終わっていますよ。
掛け声だけ威勢がよくても中身がなくては無意味です。

あの新型インフルエンザは肺を侵されて重篤に陥る患者さんが多いみたいですが、お年寄りや幼児や病人は特に要注意しないといけないですね。
唯一の救いは、日本がこれから湿度の高い季節に入るということです。
メキシコは高地で、しかも湿度が極端に低い、だから肺をやられて重篤な状態に陥りやすいのかもしれません。

この新型インフルエンザが上陸摺るのに、それ程の猶予は無いと思います。
残されたわずかな期間にどれだけ有用な対策を打てる事が出来るか、
考えれば考えるほど暗い気持ちになります。

2009.04.29 11:52 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

「たかしズム」のたかしです。「たかしズム」では都々逸を募集しております。皆さん是非参加をお願いします。
http://takashichan.seesaa.net/article/118274446.html

2009.04.30 15:38 URL | たかし #N2hj/.HY [ 編集 ]

chieko 様へ
はじめまして。ワシントンDCの炭疽菌事件は、昨年FBIは、メリーランド州フォートデトリックの米軍感染症研究施設のブルース・アイビンス研究員(62)を被疑者として捜査中、7月29日入院していた病院で鎮痛剤を大量に飲んで同研究員は自殺しました。FBIは自殺した同氏の単独犯行として捜査を終了しました。昨年夏、このニュースを聞いたとき、「これって、軍内部の犯行だったってことだよなあ。FBIが自殺した研究員の単独犯ってことで捜査終了ってことは。」ととても驚きました。動機は「研究の成果を試すために炭そ菌が入った郵便物を送った」のではとのこと。NHKも慎重で、「メディアは、研究の成果を試すために炭そ菌が入った郵便物を送ったという見方を伝えています。」と表現していました。

2009.05.03 08:18 URL | 散策 #TY.N/4k. [ 編集 ]

(補足)
今回のインフルエンザの裏に何かあるという意味ではありませんので念のため付け加えておきます。
パンデミックについては、2年半前に、取材をされていたかたとお話する機会がありました。今でこそ、鳥インフルエンザが人インフルエンザに変異するのは当たり前のようにいわれていますが、このかたが取材をされていた当時(2年半前ではなくもっと前でしょうが)は、専門家のかたでも、鳥インフルエンザが人インフルエンザに変異することなんてあり得ないと否定されるかたもいたそうです。
感染が広がらないよう望みます。

2009.05.03 08:41 URL | 散策 #TY.N/4k. [ 編集 ]

少し下品なんですが、こんなブログを見つけました。
新型インフルエンザってのはウソなんだそうです。

「新型インフルエンザ」はウソ。政府もNHKも新聞もみーんな嘘つき!
http://hanschristianschunn2.blogspot.com/

2009.05.05 00:31 URL | そにくっ #GCA3nAmE [ 編集 ]













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