きまぐれな日々

今日(24日)は大久保隆規秘書の起訴を受けて民主党の小沢一郎代表が進退を表明する日だ。民主党内の大勢は、起訴が政治資金規正法の虚偽記載の罪に留まる前提で、小沢続投を支持しているそうだが、かつてのことを考えると、小沢氏自らが代表辞任を言い出す可能性もあると私は考えている。2004年、菅直人がぬれぎぬに近い「年金未納」(実際未納だったが、社保庁の事務処理のミスによるものだった)を、のちに同じく年金未納だったことがわかった田原総一朗に糾弾されて代表辞任に追い込まれた時、後任に小沢氏の就任が確実視され、周囲からも期待を集めながら、自ら年金未納であることを公表して代表就任を辞退したことがあった。一昨年の大連立騒動の時にも、代表辞任の意向を示しながら、慰留にあってこれを撤回した。長く「闇将軍」として政界に君臨した田中角栄元首相に倣って、政権交代後には表舞台に立たずに影響力を行使したいと考えていても不思議はない。

2003年の民自合流を機に、労組政治家に転向したとされる小沢一郎だが、確かにその方向で人事に影響を与えていることは間違いない。たとえば衆院の静岡7区では、一昨年頃には「刺客」片山さつきに敗れた元自民党の「造反議員」・城内実を民主党から担ごうとする動きがあったそうだが、結局候補者を公募することになり、斉木武志氏が公認された(第3次公認になってしまったが)。これにも小沢氏の強い意向が反映されたとされる。万一城内実が民主党公認になっていたら、今頃当ブログは民主党批判の急先鋒に立っていたかもしれない(笑)。また、当初民主党千葉県連が自公と一緒になって極端な新自由主義者・白石真澄を担ごうとした千葉県知事選でも、小沢氏側近の平野貞夫氏の働きかけでこれを撤回させ、吉田平氏に乗り換えた。今回の知事選では吉田氏の劣勢、「無党派」を詐称する森田健作の優勢が伝えられるが、西松事件の影響が皆無とまでは言わないが、苦戦の原因はむしろ民主党の初動の誤りに帰されるべきものであり、小沢一郎はむしろ安易に新自由主義になびこうとしたKYの民主党千葉県連にストップをかけたことが評価されるべきだ。当ブログは小沢一郎に対しては是々非々で臨むスタンスだが、千葉県知事選を「小沢降ろし」に使う論法は間違っていると指摘しておく。

まあ、何があっても今日は野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の話題にかき消される日だ。もちろん、WBCならぬWTCの話題もかき消されるだろうから、当ブログで取り上げておく。

大阪府知事・橋下徹が提案した、「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC)への府庁移転条例案が、24日未明に否決された(下記に朝日新聞記事のURL)。
http://www.asahi.com/politics/update/0324/OSK200903230089.html

以下、朝日新聞記事から引用する。

大阪府庁舎WTC移転条例案、否決 橋下府政運営に痛手

 大阪府議会(定数112)は24日未明、橋下徹知事が提案した「大阪ワールドトレードセンタービルディング」(WTC、大阪市住之江区)への府庁移転条例案を否決した。無記名投票の結果、総数112票のうち賛成46、反対65、無効1だった。可決に必要な出席議員の3分の2(75人)に及ばず、過半数にも満たなかった。

 橋下知事が「関西再生の起爆剤」と位置づけていた府庁移転は頓挫し、今後の府政運営に影響するのは避けられない。主要会派は公明(23人)と共産(10人)が反対を表明。民主(24人)は自主投票を決め、最大会派の自民(49人)も賛否が割れていたため、条例案の否決は避けられない情勢だった。

 また、WTCビル購入費103億円を盛り込んだ補正予算案も無記名投票で採決し、総数111票のうち、賛成40、反対69、白票2で過半数に届かず、否決された。

(asahi.com 2009年3月24日 2時49分)


この件に関しては、府民から募集したパブリックコメントでも反対意見が86%を占めていた。府民は、立地条件の悪さや、WTCビルが災害に対して無防備であることなどを理由に移転に反対していた。自民党も22日の議員団総会で「賛成」を決めたものの会派拘束をしなかった。しかし、橋下は直前まで「3分の2の賛成が得られるのは当然」とか「WTC移転が実現しなかったら自公と決別する」などと強気を崩さなかった。結果は、3分の2どころか過半数にも達さない橋下の惨敗(大爆笑)。

これを機に、「橋下バブル」が一気に弾けてくれればよいのだが...


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「クソ議会」っていうかな?「言うことを聞いた議員はかわいがったる、聞かなかったやつは干してやる」という発言はえげつなかった。公明党も今回に限っては理性の残る判断を下したのだな~。

2009.03.24 09:23 URL | Tabby #qbIq4rIg [ 編集 ]

移転は反対じゃないけど拙速すぎるからもう少し議論しましょう。という議員も多かったみたいですよ。

2009.03.24 13:53 URL | あん #- [ 編集 ]

古寺多見さん、皆さん、こんにちは

WTCへの府庁移転を目論む知事の支持率が高いから、WTCへの府庁移転は府民の意志といい、議会で否決されると、府民の意志と言います。
日本は北朝鮮でも無いので、何でも思い通りに進めたら、独裁者になってしまうと、分かっていて平気で確信的なことを行います。
国土交通省の補助金行政を奴隷という一方、学力テスト結果公開に賛同しない市町村に関連予算を減らすと言って、府下自治体を奴隷扱いします。
今度も、WTC賛成議員には、選挙応援に行くが、不賛成には行かないと手段を選びません。
相手によって矛盾する方法を使い分ける、真反対の二面性を持っていて、知っていながらそれを行使する、通常の人間はこんなことはしません。

官庁ゾーンは都市のシンボリックなゾーンであり、都市の構造に大きな影響を与えます。
掘り出し物の不動産があったから、移転しようという訳にはいきません。
関西州の州都なら、尚更のこと、幅広い検討とコンセンサスが必要です。
様々なメリット、デメリットを検討し、議論していく中で、構築されるもので、1、2年で決めるものではありません。

消費者金融の弁護士をやってきて、都市とは、政治とはの勉強もしてこなかった人がやっている政治なので、考えている範囲と深みが大きく欠如していて、最初から問題が非常に多いように思います。
府民の賛同が得られそうな問題を見つけては煽る。
出たとこ勝負の政治という気がします。

この人のボロが出て来始めたと言えるでしょう。

2009.03.24 16:22 URL | 愛てんぐ #PARia3Ic [ 編集 ]

大方の予想通り、「政治資金規正法(虚偽記載)」での起訴で、あっせん利得処罰法の起訴や再逮捕はありませんでした。

産経と読売の第一報は起訴内容だけを報じていますが、朝日は
http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY200903240280.html
西松建設は東北地方での大規模公共工事の受注で小沢代表側に便宜を図ってもらうために献金を続け、ダム工事受注を献金の成果と受け止めていたと判明。
特捜部は、特定の工事受注で便宜を図ってもらう意図があったことも悪質だと判断したとみられる。
-------------引用以上--------------

と、「悪質性」を強調。
毎日も、
http://mainichi.jp/select/today/news/20090324k0000e040109000c.html
特捜部は、大久保被告について
(1)政治家個人への企業献金が禁止された後の00年と01年、西松側に社名を出さない形で献金するよう依頼した
(2)西松が一部を受注した胆沢ダム(岩手県)関連工事を持ち出し、改めて献金への協力を迫った
--などから、違法献金を認識していた疑いが極めて強いと判断し、起訴に踏み切った。
-------------引用以上--------------
と起訴に至った理由を書いています。
少なくとも起訴状には「請求書云々」は書かれていないということなのでしょう。(もともと起訴状には、どんな証拠が存在するかが明示されることはないのでしょうが)

昨日のエントリーのコメントにも書きましたが、あっせん利得処罰法での立件は、政治資金規正法の5年よりも短い「3年」という時効の壁があったわけで、検察もマスコミも無理筋であることは分かっていたはずなのに、リーク情報をこれだけ垂れ流していた目的は、「大久保容疑者は、単なる虚偽記載ではなく背景が極めて悪質である」という【雰囲気】を醸成することにあったことがうかがわれます。

2009.03.24 17:51 URL | sweden1901 #SVqLzQOU [ 編集 ]

「大賀社長らを追起訴 キヤノン工事脱税事件で東京地検」

検察よ、やってくれますね。上は、キャノンの大脱税事件で、小沢氏秘書の起訴とあわせるかのように大賀社長らを追起訴ですよ。

http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY200903230360.html

この巨大脱税事件を単なる「大賀容疑者」と数名の脱税事件にしたいようです。検察は。

これだけの巨額の脱税。政治家などに流れていないとは思えない。

2009.03.24 23:22 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

大阪ミュージアム構想が浮上 名所ライトアップ 橋下知事検討 (1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080517/lcl0805171458004-n1.htm
大阪府の橋下徹知事直轄の重要政策プロジェクトチーム(PT)が近代的建築物や古墳などの
名所をライトアップして府内全域をひとつの博物館に見立て、にぎわい創出を図る
「大阪ミュージアム構想」(仮)を検討していることが17日、分かった。
御堂筋イルミネーション計画もこの一環で、100億円以上の出費となる可能性があるという。
橋下知事は「大阪独特の“空気感”を出したい」と構想に強い意欲を示しているが、
厳しい財政再建を進めるさなかでの提案とあって、反発も想定される。

2009.03.26 13:18 URL | DC #- [ 編集 ]













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