きまぐれな日々

1933年(昭和8年)2月、国際連盟の日本代表団全権主席の松岡洋右は、満州国を否認した国際連盟の決議に対し、連盟の総会で流暢な英語の反対演説を行ったあと、最後に「さいなら」と日本語で締めくくり、席を蹴って退場した。日本が世界から孤立し、戦争の泥沼にはまっていく過程における、あまりにも有名な一幕である。

これを、当時の「朝日新聞」は、「連盟よさらば! 遂に協力の方途尽く。総会、勧告書を採択し、我が代表堂々退場す」という見出しで報じ、松岡洋右を称賛した。そのホンの少し前まで、政府に批判的な新聞と見られていた朝日新聞の転向を決定的にした報道だった。

2006年7月6日、北朝鮮のミサイル発射を報じる朝日新聞(大阪本社発行14版▲)の一面には、「厳しい表情で会見に臨む安倍官房長官」の、大写しの写真が出ていた(東京本社版や、大阪本社でも締切時間の異なる版では、他の写真が採用されている可能性がある)。

この日、朝日、読売、中日(東京)、日経、そしてもちろん産経の大手五紙は、いずれも社説を北朝鮮のミサイル発射一本に絞った。中でも、産経新聞の社説は、軍艦マーチが鳴り響いているかのようだ。
唯一、毎日新聞だけが、北朝鮮のミサイル発射のほかに、民主党の小沢代表訪中を「久々に冷静な対話ができた」というタイトルの社説として取り上げ、いつもと同じ二本立てにしていた。翼賛体制に狂った朝日以下五紙に対し、辛うじてマスメディアの良心を保った紙面として評価したい。北朝鮮への非難は当然としても、ジャーナリズムには、裏で北朝鮮とつながっている勢力(誰とかどこのこととは言わないが)を暴こうとする努力や、小泉政権によって険悪化した日中関係の改善へ道を開こうとする小沢氏の訪中などを取り上げる姿勢が求められると思う。

[2006年7月6日付の6紙の社説タイトル]
毎日新聞 「ミサイル発射・国際社会は北の挑発許すな」
同 「小沢氏訪中・久々に冷静な対話ができた」
朝日新聞 「無謀な行動に抗議する・北朝鮮ミサイル発射」
読売新聞 「「北」ミサイル発射・国際社会への重大な挑戦だ」
中日新聞 「「脅し」は孤立を深める・北朝鮮がミサイル連続発射」
日本経済新聞 「北朝鮮のミサイル発射に強く抗議する」
産経新聞 「貧窮国家の「花火」嗤(わら)う・愚かな国の脅威にどう対応」

(毎日新聞のみ二本立て、他は一本立て)
さて、AbEndにトラックバックされる記事も増えてきて、AbEnd経由でいろんな情報が入ってくる。森田実さんが、「ジャーナリズムは、安倍氏の真の姿を知らせる努力をすべきではないのか」という、印象的なフレーズを書かれていたのも、AbEndにTBされた記事『安倍が「言論の自由」を破壊する』(「カナダde日本語」)で知った。森田さんのサイトにアクセスしなくてもこういう情報を知ることができるのは、本当にありがたい。

美爾依さんへの返礼の意味も込めつつ、6月22日の「森田実の言わねばならぬ[169]・「声」特集――言論の自由が日本を救う」の中に、下記のような投書があったことを紹介しておく。

【4】KSさんの意見「安倍晋三氏が統一協会の合同結婚式にメール」(6月18日)

《表題にもあるようにあの安倍晋三氏が統一協会の合同結婚式に祝電を送った映像と世界日報社(2006年5月14日)の記事がインターネットのブログ記事になっています。
 その数が半端ではありません。テレビや新聞では報じられていませんが(赤旗は報じる)、
ブロガーたちのホットな話題になっています。
 映像を見ていると自民党の先生方がたくさん祝電を送られていて、なかには奥さん自らがあの文鮮明の婦人である韓鶴子に堂々と記念品を渡しているところとか元国会議員の方が来賓で堂々と参加していたりとあいた口がふさがらない状況でした。
 私はよくわかりませんが、与党の政治家と統一協会の結びつきはかなり古くからあったようですね。
 こんなのは政治家には当たり前のことかもしれませんが、世界的犯罪カルト集団なんかとつながりがあるっていうのは一般人である私には全然理解できません。》

『「森田実の時代を斬る」2006.6.22(その2)森田実の言わねばならぬ[169]』より)


さて、私が是非AbEndで広めたいと思う記事がもう一本ある。それは、弁護士をなさっている『平和志向法律屋「DANZO」』さんの『靖国参拝「国民一致の見解」安倍晋三』である。

「法の支配」と「法治主義」の違いについて、高校の政治経済の授業で習ったことをなつかしく思い出した。私の恩師はリベラルな思想を持っていた。
『治安維持法だって、ナチ政権下の法律だって、「法律」なのだ』という一節は、安倍晋三に対する、本当に痛烈な批判だ。


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KSさんの投稿には気づきませんでした。
教えてくれてありがとう!

2006.07.07 03:34 URL | 美爾依 #- [ 編集 ]

こんにちは。

今夜の報道ステーションは「みのもんた」&「古舘伊知郎」のコラボです。
彼らは事実上の小泉安倍応援団であり新自由主義布教の最終兵器とも言えるでしょう。

そして今夜の朝生の出演者を見てください。
終わってますね。
どういう方向にもっていきたいかミエミエです。

2006.07.07 16:06 URL | r #- [ 編集 ]

rさん
もうテレビは朝から晩まで臨戦態勢みたいな放送で、見る気を全く失っています。
みのと古舘の報ステも、音声だけ聴いたけど、頭に入りませんでした(頭が拒絶反応を起こしました)。
電波媒体はほぼ安倍に制圧されているという説は、信じざるを得ませんね。

2006.07.08 18:03 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

はじめまして、トラックバックありがとうございました。

今朝、TBだけして外出してしまい、出先でご挨拶しそびれたのではないかと気になり始めました。時間差になり申し訳ありません。

AbEndというのは、ネーミングが素晴らしいですね。大願成就なること心より祈っております。

2006.07.10 00:03 URL | ta-da@ONLY HUMAN #- [ 編集 ]

ta-da@ONLY HUMANさん
はじめまして。TBとコメントありがとうございました。
AbEndのネーミングをおほめいただき、どうもありがとうございます。
今後とも痛快な川柳を期待しています。

2006.07.11 01:55 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]













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