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きまぐれな日々

いやはや、すさまじいばかりの情報シャワーだ。東京地検のリーク作戦は、これまで見たことがないほど徹底したもので、マスメディアがそれを垂れ流すものだから、多くの国民にとっては、小沢一郎や二階俊博はとんでもない国賊に思えることだろう。

この表現にも、何だ、お前は小沢と二階を同列に論じるのか、と小沢支持者からお叱りを受けそうだが、私にとっては二人は同列なのである。そして、森喜朗や尾身幸次は異系列に属する。ここまで書けばお気づきの方も多いだろう。小沢一郎と二階俊博は田中角栄、森喜朗と尾身幸次は福田赳夫の系列に属する。麻生太郎は、清和会の傀儡として擁立されたのに、清和会の路線を骨抜きにしようとして党内から「麻生降ろし」を食う羽目に陥ったが、小沢一郎の秘書逮捕によって生じた奇妙な均衡によって、かろうじて権力の座を守っている。だがそれは、両側が切れ落ちた崖になっているナイフリッジの稜線を歩くような、危なっかしい政権運営だ。

それにしても、小沢一郎の疑惑は、ロッキード事件を覚えている世代の人なら、誰しもこれを思い出さずにはいられないものだ。逮捕された田中角栄は、自民党を離党して総選挙に立候補し、地元新潟3区の有権者は、田中に17万票の得票を与え、大勝をもたらした。総選挙後、田中を逮捕させた三木武夫は首相の座を降り、福田赳夫が後継首相になったが、緊縮財政路線をとった福田は、得意としていたはずの経済政策で成果を挙げることができず、皮肉にも田中角栄の置き土産である日中平和友好条約の締結が最大の成果となった。そしてこれを成し遂げた直後、自民党総裁予備選で、田中角栄の支援を受けた大平正芳に惨敗して総理総裁の座を降り、以後2000年に森喜朗が首相になるまで、岸信介から福田赳夫の流れを汲む名門派閥は、冷や飯を食わされ続けた。

当時、ロッキード事件で逮捕された田中角栄は法を犯したが、そうまでして金を集めなければならなかった田中角栄よりも、官僚上がりで岸信介譲りの尻尾をつかませない金集めのできる福田赳夫のほうがもっと悪質だという意見があり、私はそちらに傾いていた。田中角栄に投票した新潟3区の有権者に対して、日本中から罵詈雑言が浴びせられたが、私はいたって同情的だった。

A級戦犯の岸信介の流れを汲むだけあって、福田赳夫はタカ派色の強い男で、1978年の終戦記念日に靖国神社に参拝し、公用車を使用、公職者を随行したうえに「内閣総理大臣」と記帳しておきながら、しゃあしゃあと私的参拝だと主張した。同じ年の夏、栗栖弘臣が「週刊ポスト」誌上で「超法規発言」を行って解任された時にも、福田赳夫は閣議で有事立法・有事法制の研究促進と民間防衛体制の検討を防衛庁に指示し、これがたいへんな議論を巻き起こした。その後時代が流れ、朝日新聞の論説主幹が若宮啓文に代わって有事法制賛成に社論を転換した直後、コイズミ内閣下で有事関連3法案が成立した。

こうしたことを考える時、自民党政治を終わらせることは、2000年から始まった清和会支配を終わらせることだと考える。いまさら田中角栄的な土建政治に戻る必要はないが、グリーン・ニューディールなど新たな政府支出によって産業を振興させていかなければ、世界金融危機に端を発した恐慌から脱出することはできない。すでに、清和会の方がかつて新自由主義路線を突っ走っていた路線を転換しようとしているが、「コイズミカイカク」によって国民生活をズタズタにした張本人たちの責任を追及し、彼らを権力の座から追い落とさなければならないと私は考えている。だから、きたる総選挙は必ずや「コイズミカイカク審判選挙」でなければならないのである。

単に新自由主義を問うだけではない。政治の混乱に乗じて、安倍晋三が元気を取り戻し、産経新聞は「日教組問題を総選挙の争点にする」などとたわけたことを言い出している。もちろん、そんなものが争点になどなろうはずもないが、かつて「安倍晋三降ろし」(AbEnd)のブログキャンペーンに加わって安倍の改憲路線を批判していた人間が、現在では平沼赳夫一派に加担し、あわよくば平沼一派を小沢民主党と組ませようなどと夢想しているし、「偽装CHANGE勢力」批判を行う人たちの多くも、平沼一派に容認的か、あるいは積極的に支持している。

そして、小沢一郎支持者の間で最近目立ってきたのは、「小沢さんじゃなきゃ対米従属から脱せない」とか「小沢さんじゃなきゃ官僚支配を打倒できない」という、小沢一郎に対する盲目的な信仰である。これは、かつての日米構造協議で小沢一郎がほとんどアメリカの言いなりだったことや、小沢が新自由主義的政策を強く打ち出した『日本改造計画』(旧版)が、実は官僚が書いたものだとされていることを考えると、いかにも奇妙で実態にそぐわない、誤った信仰であるとしか私には思えない。

そもそも小沢一郎は、よく当ブログにコメントいただくsonicさんが指摘されるように、中央で新自由主義者を気取っていた頃は、地元では田中角栄直系らしい、土建業者と強く結びついた利益誘導型の政治家であり、民自合流で民主党に移ってきた当初、党の保守系の人たちが「小さな政府研究会」を発足させて、「小沢派結成か」と言われた時には、労組に支えられる組合政治家に転向していた男なのである。

小沢一郎は、民主党内右派の政治家を引き連れているにもかかわらず、党内で社会党出身の左派政治家たちと組んだのも、組合政治家に転向していたことを考えれば当然で、だからこそ2006年に代表に就任するや、それまで自民党と「カイカクを競う」方向性をとっていた党の方針を180度転換して、「国民の生活が第一」と言い出した。そして、共産党の政策をパクったが、同じ政策でも共産党が言うのでは支持されず、民主党が言うと支持されるというのは、共産党支持者の方々が言われる「アカの壁」なのだろうと思う。

内実はともあれ、民主党の「国民の生活が第一」というスローガンが国民の心を捉え、新保守主義と新自由主義の権化だった安倍晋三率いる自民党をものの見事にノックアウトしたのが、2007年の参院選だった。その後、小沢一郎支持者が個人崇拝の度を強めていったのは、おそらく、その大勝利の印象があまりに鮮烈だったからではないだろうか。「大連立」騒動の時でさえ、小沢一郎を批判し、代表辞任を求める意見は、「自End」ブログ界隈ではごく少数派だった。当時、当ブログをコメント欄で何度か罵倒した、「araなんとか」と名乗っていた人間は、最近も「アホバカマヌケ」とか「愛読者」などと名乗って、当ブログを罵倒しているが、そんな無駄なことに時間を費やすよりも、自分のブログで当ブログを批判し、支持を集めたほうがよっぽど良いと思う。

当ブログは、民主党の方向転換と、2007年の参院選勝利については、小沢一郎を高く評価している。しかし、かつての新自由主義にしても、近年の路線転換にしても、小沢一郎の思想信条から発するものとはあまり思えない。前者は時流に乗っただけのものだし、後者は時流に乗ったことに加えて、選挙区の支持者の都合からきたものだと思っている。小沢一郎であればアメリカに対抗して自主独立の道を歩めるとか、官僚支配から脱却できるというのは、幻想に過ぎまい。

昨日(11日)、『きっこのブログ』が「西松建設前社長が小沢氏からの便宜供与を否定」と書いた。

西松建設の違法献金事件に関して、西松建設の国沢幹雄前社長が、民主党の小沢一郎代表側からの便宜供与はなかったと証言していることが分かった。

とのことだが、ニュースソースは示されていない。しかし、それは正体不明の「関係者」発の情報であふれ返るマスコミ報道とて同じである。そして私は、きっこさんが2005年の堤義明逮捕や、その翌年の堀江貴文逮捕を正確に予言したことを覚えているので、ニュースソースこそ示されていないものの、根拠のない情報とは思えない。

これについての、sonicさんのコメントを紹介したい。

なんか、きっこのブログを見ていたら、西松が、小沢さんに献金していたのに便宜をはかってもらえないから政治団体を解散したとバラしてしまったそうです。
きっこのブログはソースを明らかにしないので、これ自体確実な情報ではありません。
でも、とても本当っぽいですね。
岩手の建設業者はそう言う思いを味わいましたので。

ほんと、自民党時代はともかく、離党後の小沢さんは応援してもぜんぜんダメだった。
利益供与? ちゃんちゃらおかしい。
一番バカバカしかったのは自自連立時代で、この時は与党なので地元ゼネコンは小沢べったりで応援したのに、東京では新自由主義をきどっていましたよね。
小沢さんを応援してもしなくても、建設予算は徐々に縮小。
当時は談合組織が残っていたから利益を分け合って潰れずに済んでいた。
会社の偉い人は頑固に小沢一郎支持で固まっていましたが、私ら若手の不満はとても大きかった。
予算がつくようになったのは、小沢チルドレンだった増田前知事が官僚に門前払いされると言う屈辱を味わい、2期目の途中で自民党に鞍替えしてからです。
与党の公共事業への影響力と言うのは、それほど強いのです。

小沢一郎がどれほどカリスマ性があり、実力があったとしても、野党は所詮野党に過ぎません。
そして野党小沢一郎が公共工事に対して急激に無力化するのを私らは経験しました。

今回の西松騒動で報道されるように野党小沢一郎に便宜をはかる力があったと思うのは、いくらなんでも過大評価です。

...というか、小沢さんが首相をやって日本を変えられると思うのも過大評価だと思います。

2009.03.11 20:49 そにっく


「小沢さんが首相をやって日本を変えられると思うのも過大評価だと思います。」というコメントの結びにウケた。

今回の西松建設違法献金事件に絡んだ小沢一郎の収賄疑惑も、小沢が首相になれば自主独立で官僚支配から脱却できるという夢も、ともに幻想ではないかと私には思える。民主党も、いつかは「小沢一郎離れ」をしなければならない。今は、その良いチャンスではないだろうか。

何はともあれ、自民党支配の政治は終わらせなければならない。それはそうなのだが、かつてコイズミが個人崇拝されたように、小沢一郎が個人崇拝されるようだと、日本の政治は何もよくならないと思う今日この頃なのである。


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お早うございます。ココログからTBが通らないようなので。


下記アップしました。

イチロー頑張れ、自公の汚い国策捜査に負けるな。&必見です⇒田中良紹×田中康夫「西松献金事件から見える“この国の病”」
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2009/03/post-2732.html

国策捜査たくらんだ奴と、共謀罪推進した奴と、裁判員制度推進している奴が重なり合うと言うスゴイ話しになり、&伊藤律尋問。
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2009/03/post-d860.html


↓国策捜査、裁判員制度、共謀罪のキーパーソン大林宏
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/0anime/jiminwotheend74.gif

2009.03.12 08:27 URL | SOBA #XPXthLJ6 [ 編集 ]

「きっこの日記」(20時時25分配信)は一部抜粋すると、次のとおりです。
東京地検特捜部は、西松建設による小沢氏側への献金は公共工事などの見返りを目的としたものとして捜査しているが、国沢前社長は「公共工事が欲しかったので(小沢氏側への)献金を続けていたが、まったく工事を回してもらえないため、このまま献金を続けていても無駄だと思い、2つの政治団体を解散するに至った」と証言した。

ところが、「時事通信」(3月11日19時57分配信)は以下の通り。(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090311-00000140-jij-soci)
同社担当者が小沢氏側への献金について、東京地検特捜部の調べに対し、「東北支店が弱く焦っていた。東北には公共工事が多いため、(受注の)戦略のため献金した」と話していることが11日、分かった。

となります。
配信時間を考えると、時事通信は明らかに記事に悪意を持って手を加え、配信しているのではないでしょうか。

このようなバイアスのもとに世論は形成されるのです。多くの人が「きっこの日記」と「時事通信」の違いに注目してください。読み比べてください。

2009.03.12 09:55 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

すみません。上の訂正です。

「きっこの日記は私の知る限りでは(3月11日15:26:36)が最も早い配信でした。

明らかに、「きっこの日記」の後に「時事通信」の配信がありました。

以上、重要であるので、訂正します。

2009.03.12 10:09 URL | 負け組みの矜持 #- [ 編集 ]

 小沢関連で他のゼネコンへも「捜査」の手を伸ばした、という本日の新聞記事は、確かに西松1社では起訴への埒があかない、という検察の焦りの現れかもしれませんね。
 「小沢が首相になれば自主独立で官僚支配から脱却できるという夢も、ともに幻想ではないか」とおっしゃるのは疑問ですね。
 確かに彼は一貫した対米独立派でも、脱官僚でもなかったかもしれません。しかし現実として今、ヒラリーにはっきりものを言い、官僚から実権を奪う提案を打ち出しているのは彼と民主党です。
 アカの壁とおっしゃるが、共産党が自分の政策を実現したいのなら、社民や民主と会派を組むとか、あらゆる方策を考えるべきでしょう。100年後には共産主義社会になるなどとやっていては、永遠に実現できないと思います。
 また、「非武装中立」と唱えるだけで、現実の村山政権で現状維持ぐらいしかできなかった旧来の社会党左派型人士にもあまり期待できませんね。
 小沢さんが英雄視されるとしたら、時流に乗っているという側面は確かに否定できませんが、彼のようにアグレッシブにものを言い、行動できる政治家が、日本には必要なのでしょう。
 
 

2009.03.12 10:34 URL | cube #- [ 編集 ]

”きっこの日記”の記事に大変注目しています。 情報元がはっきりしないためどうなるかわかりませんが、過去の"きっこの日記”の実績や今朝のメディアは小沢氏関連の情報が極端に少なくなっていて明らかに変化が見られたので「こりゃ本当かも・・・」という思いは強くなってきました。

記事の信憑性をおいといても、検察にとって都合の悪い情報がある程度の読者のいるブログから発信されたことによる影響は大きいと思いますし、これに対する動きを見ておくべきかもしれません

2009.03.12 10:46 URL | みかん #YzsZgp7A [ 編集 ]

あのさ
小沢事務所に乗り込んでいく東京地検の映像、ほかにないもんで繰り返しつかっちゃってっけど、
茶のロングコートの検事イケ面だね。
検事ってあんま顔面おぼえられたら今後の捜査に支障でるんでないの?
nhkに注意しなよ。権力使ってさ。
普通イヤだと思うけどな、イッパンジンでも顔さらされると生活にもさしさわらない?個人情報って検事にはあらせられないのん?
そんで、今後はなるべく目立たない公務員らしい服装でカメラの前を移動するべき、と納税者は思うのである。


2009.03.12 21:03 URL | ことうだ #- [ 編集 ]

菅氏が本日の会見で「公共事業受注企業からの企業献金を全面的に禁止する法制化を与野党を超えて進めるべき」という方針を打ち出したそうです。
鳩山氏の証明困難な国策批判より、遥かに有効な反撃策ではないでしょうか。
言うまでも無く、これで最も困るのは自民党です。なんとかサボタージュを図るでしょうけれど、そうすると小沢問題を突付けなくなりますし、下手にぐずればせっかく引き戻しかけた民意を更に突き放す結果になりかねません。
やはり鳩山氏より菅氏のほうが政治勘という意味で一枚も二枚も上手ですよ。

2009.03.12 21:58 URL | Gl17 #EBUSheBA [ 編集 ]

かん氏
「しかし昨日の朝日はひどかった。
オピニオン欄で政治学者のジェラルド・カーティス氏の検察批判を載せていたんですが、
これは明らかに『アリバイ工作』。
度量を示したいんでしょうが、言い訳がましい以外の何物でもない。
え?他の幹部に比べて検察批判が少ないって?
そりゃ小沢さんの後に座るには同じことやってもダメでしょ。
目先を変えて攻撃するのは鳩山さんにはできないじゃないですか。
金持ちケンカせずの人と私は違うんですw」

2009.03.13 00:30 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

乞食多見くん、あんた幸せ者だね。あんたより知恵も洞察力もある人達が、あんたが理解できないでりう道理を教えるためコメントをくださっている。あんたのエントリよりコメントの方が中身が濃いね。それが、このブログの価値かも知れない。謙虚に喜ぶべきだろう。

2009.03.13 02:16 URL | 愛読者 #- [ 編集 ]

検察は小沢代表を西松建設問題で処理出来ると簡単に考えていたのが、小沢代表の思わぬ踏ん張りにあい、ついには他のゼネコンにまで対象を広げようとしています。
でも彼らはその為にどれだけ多くのリスクをおかしているのかわかっていないようです。
例えば西松建設がもし追い詰められて破綻したら、どれだけ多くの従業員とその家族、さらには下請けの従業員とその家族が路頭に迷うか考えているのでしょうか?
このまま西松建設を追い詰め続けたら、会社は建設業界から締め出される事になり、そうなれば銀行は間違いなく西松建設を見捨てることでしょう。
銀行に見捨てられた企業がどうなるか?答えは明らかです。
検察はさらに他のゼネコンにまで食指を広げようとしているようですが、そうなったら被害はますます広がり社会問題化するでしょう。
世界中で、経済危機に対応して巨額の財政を投入して危機に対応しようとしている、まさにその時に、日本では逆に検察が民間企業を、野党の党首を追い詰めるという理由だけで、危機に追い込もうとしている。
もう、どうしょうもない現状です。

2009.03.13 05:08 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

>菅直人代表代行は12日の記者会見で、西松建設の違法献金事件に関して「公共事業受注企業からの企業献金を全面的に禁止する法制化を与野党を超えて進めるべきだ」との考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090312-00000097-mai-pol

このような考えを言い出さないよりは、主張した方が望ましいのは当然です。

しかし、どうにも遅いです。

社民党の福島瑞穂党首はその1日前の会見で、公共事業受注企業からの献金を禁止する法案の今国会成立を目指す考えを示しています。
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2009/03/12/20090312ddm002040055000c.html

当事者である民主党が、他党にさきがけて言い出していれば有権者へのアピールには多少なったでしょうが、社民党が言い出してからそれに追随するようでは。。。

そもそも「公共事業受注企業からの献金を禁止する」は、菅氏が代表で臨んだ2003衆院選のマニフェストに掲げられ、2004参院選、2005衆院選でも継続して掲げられていたのですから、「マニフェストに掲げていながら、西松建設から献金を受け取っていたことを率直に認め反省した上で、法制化を進めなければならない」と、大久保秘書逮捕のあと時間をおかずにもっと早くからアピールすれば良かったのです。

なお「「公共事業受注企業からの献金の禁止」はなぜか2007参院選ではマニフェストから消えていました。
小沢氏は上の記事によると
>小沢一郎代表は「一切ダメとするとほとんどのところに(影響が)及ぶかもしれない」と消極的な姿勢を示している。

とのことですから、2007のマニフェストから消えた理由が何となくわかりました。
それはともかく、昨日のコメント欄でも書きましたように、民主党は小沢代表がやめるやめないにかかわらず、「迂回献金の禁止」、「公共事業受注企業からの献金を禁止」を今度こそ実現させるべきです。

2009.03.13 10:25 URL | sweden1901 #- [ 編集 ]

小沢氏が、「公共事業受注」をしているしていないにかかわらず、「企業献金・団体献金」の全面廃止を打ち出しましたね。
http://www.asahi.com/politics/update/0317/TKY200903170296.html

「企業献金禁止」への流れをもう一度振り返ってみますと、
社民党の福島瑞穂党首は3月11日、公共事業受注企業からの献金を禁止する法案の今国会成立を目指す考えを示しました。
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2009/03/12/20090312ddm002040055000c.html

3月12日、菅直人代表代行は「公共事業受注企業からの企業献金を全面的に禁止する法制化を与野党を超えて進めるべきだ」との考えを示しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090312-00000097-mai-pol
この記事では、
>小沢一郎代表は「一切ダメとするとほとんどのところに(影響が)及ぶかもしれない」と消極的な姿勢を示している。

とも伝えていました。

3月13日、東南アジアから帰国した岡田氏は、CS放送朝日ニュースターの番組収録で、公共事業受注企業からの政治献金を規制する政治資金規正法改正案を党政治改革推進本部でまとめ、今国会中に与党側とも協議して成立を目指す方針を表明しました。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090313/stt0903132043005-n1.htm

3月14日、前原氏は、民主党のマニフェストから「公共事業受注企業からの献金全面禁止」の文言が、小沢氏が代表就任後2007年参院選から無くなったことについて「復活させてしっかり書き込む。国民に疑念を持たれないようにするのが大事」と、次期衆院選のマニフェストに明記すべきだとの考えを示しました。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090315k0000m010076000c.html

今回小沢氏が【「公共事業受注」をしているしていないにかかわらず】とした理由は、
「ほとんどの企業が国や都道府県、市町村と何らかの形で関係あるから、公共事業でもって仕分けはできない」だそうです。
(続きます)

2009.03.17 21:31 URL | sweden1901 #- [ 編集 ]

(続きです)

一方、自民党側はというと、
麻生首相は「企業は企業、個人は個人、団体は団体それぞれに民主主義を運営するコストを払ってもらわないといけない」
http://www.asahi.com/politics/update/0315/TKY200903150155.html
と述べていますし、笹川堯総務会長も、
「企業献金が悪いとは全く思ってない。国民に了解していただける節度の問題ではないか」と述べ、全面禁止には反対する考えを示しています。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009031700371

超党派で法案が作れなければ、衆院選の争点の一つになるのでしょう。

うがった見方をすれば、小沢氏は自民党が絶対に賛成してこないであろう、「公共事業受注に有無によらずすべての企業献金の全面禁止」を持ち出して、衆院選の争点に持ち込もうとしているのかもしれません。

2009.03.17 21:32 URL | sweden1901 #- [ 編集 ]

>小沢氏は自民党が絶対に賛成してこないであろう、「公共事業受注に有無によらずすべての企業献金の全面禁止」を持ち出して、衆院選の争点に持ち込もうとしているのかもしれません。

恐らくそうするのでは。
24日の秘書拘留期限に向け「当局の対応次第で」と小沢氏は進退に含みを持たせました。
東京地検が何がどうでも強引に起訴してくるとすれば、代表のままよりも戦略的撤退のほうが抗戦に有利という判断に思えます。
そして、その場合は自民にとって悪夢と言えるシナリオを用意しているから、貴様等地獄を見せてやるぜ、という表明では。
無論、その脅しが起訴されない方向に効力を発揮すると事情は変わるかもしれませんが、その場合は自民側の自爆です。
先は全く読めませんが、政界きってのケンカ師の本気に期待します。

2009.03.17 22:32 URL | Gl17 #EBUSheBA [ 編集 ]













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