きまぐれな日々

中川昭一の「もうろう会見」引責辞任に伴って、ネットでは左右から「陰謀論」が巻き起こり、私は連日それを批判しているわけだが、当ブログのコメント欄では私の陰謀論批判を批判する意見の方が多く、また「陰謀論はなぜダメなのか」を説明しないといけないのかと思った。気の重い作業だが、一応トライしてみる。

もっとも最近、私が陰謀論がダメな理由について説明したのは、昨年11月3日の『kojitakenの日記』のエントリ「陰謀論はなぜダメなのか」である。

これにも書いたように、私に限らず、「陰謀論」批判者は、陰謀の存在そのものを否定しているのではない。陰謀が行われているのではないかと考えるのは、仮説を立てるということである。そして、仮説に過ぎないことを疑ったり批判をすることを許さないドグマ(教義)にしてしまう論法を、私は「陰謀論」と言っているのだ。ただ単に陰謀の存在を仮定して疑うことについては、何も言っていない。ドグマに反する意見を表明すると、「そんなことを言う人間は、○○の手先なのではないか」などと言い出すのが「陰謀論者」の論法なのである。

昨年11月3日というと、田母神俊雄の「論文」(笑)が世間を騒がせていた頃だ。同じ日の『kojitakenの日記』のエントリ「できそこないの陰謀史観に満ちあふれた田母神俊雄論文のお粗末」にも書いたように、田母神はさんざんコミンテルン陰謀論を展開したあげく、

日本ではいま文化大革命が進行中なのではないか。

などと捨てゼリフを吐いている。私は、

このような反知性的な論文を発表して「文革2008」を推進しているのは、ほかならぬ田母神俊雄である。「お前が言うな」と言いたい。

と書いた。

陰謀論が危険なのは、それを煽動に使う人たちが出てくるところである。昨年11月8日付エントリ「田母神俊雄、渡部昇一、元谷外志雄、佐藤優らに呆れる日々」は、当ブログの人気エントリの1つだが、そこにも書いたように、佐藤優はアパグループ会長・元谷外志雄が展開する陰謀論を絶賛している。そこには政治的な思惑があるのではないかと私は疑っている。これは、私の「陰謀仮説」である。

この佐藤優は、岩波書店が大々的に売り出した論客であるが、その本質は明らかに右翼である。ブログの世界でも(岩波の『世界』でだけではなく)、「右も左もない」などとする論者に人気があり、当ブログはすぐに右翼だの左翼だのと人を色分けしたがるとして評判が悪い(笑)。しかし、たとえば「右も左もない、オレは下や」というのは、政治経済の2次元空間において、経済軸における位置のみが重要で、政治思想軸上の位置はどうでも良いと言っているに等しく、私にはとうてい首肯できない。最近になってようやく、『世界』編集部に佐藤優との関係を見直す動きがあると耳にしたが、時既に遅しで、佐藤優はもうずいぶん「左」側に食い込んだ。わけのわからない佐藤の「護憲論」を絶賛しているブログもあった、ってそれは例の「右も左もない」とこだっけ(笑)。

最近感じるのは、実体は「右」の人たちがリベラル・左派にすり寄って、「左」側に影響を及ぼそうとしていることだ。当ブログにも、在阪準キー局が放送している右翼報道バラエティ番組で青山繁晴が何やらしゃべっている動画にリンクを張ったネット右翼のブログのエントリを紹介するコメントを寄せて、それについてコメント欄で議論していたり、小沢一郎首班の次期内閣の防衛大臣が田母神俊雄だとか拉致問題担当大臣が佐藤優だのと、まるで管理人である私に喧嘩を売っているのではないかと思う不愉快なコメントを寄こす人たちが後を絶たない。特に昨日(24日)は不快だった。青山繁晴は、勝谷誠彦と並んで電波芸者の中でも私がもっとも嫌う人間の一人だし、ぼやきなんとかというブログも、滅多に見ないけれどもこれまた私がもっとも嫌うブログの一つである。

実際には、次期防衛大臣は浅尾慶一郎だろうし(浅尾も問題が多い男だが)、田母神など間違っても入閣などするはずがない。田母神が入閣したと同時に、一瞬にして内閣支持率は今の麻生内閣をも下回ってしまうだろう。森田敬一郎氏が書いているように、

「内橋克人財政経済担当大臣」「財政経済諮問会議の民間委員の一人は神野直彦氏」

のような社民主義志向であるなら、当ブログはもろ手を挙げて歓迎する。田母神や佐藤優などは、平沼赳夫や城内実などが中心となる「真正保守」(笑)の政治勢力を結集させて、そこの「影の内閣」の閣僚に入れておけば十分だ。そんな政治勢力と「共闘」する必要などさらさらないと私は考えている。

当ブログはそういうスタンスであるから、佐藤優や田母神俊雄などを持ち上げるコメントはできるだけ投稿しないでほしい。彼らを歓迎するブログなどいくらでもあるのだから、そちらに投稿した方が効果的ではないかと思う今日この頃である。


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 おはようございます。
 kojitakenさんも、私と同じだと思いますが、世に陰謀がないとは言っていないのです。しかし、物事を、頭っから「陰謀だ」と決めつけてしまう思考停止と、安直な解決にすがる愚かさを指摘しているのです。
 私のブログの昨年夏のエントリー、
http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/104547571.html

http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/104709800.html
 をご紹介しますが、これでも、陰謀論批判としては穏やかなほうです。
 「陰謀論による害悪」も書けばさらにあります。
 繰り返しますが、世に陰謀がないとはいいません。しかし、証拠も根拠もなしに「陰謀だ!」とわめいても、何の意味もないことを知るべきです。

2009.02.25 07:42 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]

「陰謀論がダメ」というより、「無根拠がダメ」というほうが誤読可能性を低めるかもしれませんね。

2009.02.25 08:03 URL | カマヤン #- [ 編集 ]

結局、陰謀論に話が行っちゃうと、話がそこで終わっちゃうという、ある意味思考停止状態になるから、その酸素不足状態が逆に気持ちいいんじゃないのかな。
あれこれ想像することは楽しいんで。
個人的には某エコノミスト:ミラーマンが冤罪で陰謀だというのもよくわからない。
彼は国家がリスクを背負って陥れるほどの何を持っていたって言うんでしょうか。
ごーろぐ木村剛氏にワールドサテライトで論破されてた記憶があるけどその程度でしょう。
また靖国史観という薩長史観を持って伝統と叫び、結果攘夷論から抜け出ない反米、反中の連中も陰謀論好きですね

2009.02.25 11:12 URL | ろーりんぐそばっと #ehuBx04E [ 編集 ]

 日本が真に自立するためには、欧米マスコミや大学が垂れ流す一見「アカデミック」な論調にも疑いの目が常に必要だと言うことです。
 911を陰謀かもしれないという目で見なければ、どうしてアフガン支援の圧力に抗することが出来ましょうか。はっきり言ったらマスコミに叩かれるのは目に見えていますが、そういう腹が必要だということです。
 もちろん、民生支援に限るならば可なのでしょうが、根本の、欧米の暴力に無関心では「利用されている」と言っても過言ではないでしょう。
 kojitakenさんが揶揄する田中宇はいいことを書いています。

「日本の右翼(右派、民族主義者)の多くが、表向きは「民族主義」を掲げつつ、実は正反対の、日本人を腐らせている対米従属体制を維持するための言論を繰り返している。日韓の対立を扇動するのも、日韓相互の対米従属策の一部である。」
「最近の米国が発する覇権衰退のにおいをかぎつけ、北朝鮮の金正日政権は、脅されたくなければ金を出せと言わんばかりに、日米韓の側に対し、強硬姿勢やミサイル試射準備を見せている。米国は、北の強硬姿勢を放置しているので、対米従属の日韓も、右へならえで北の強硬姿勢を無視している。自立重視(主体思想)でやってきた北は、そんな日韓を馬鹿にしている。
 北から馬鹿にされたくないのなら、日韓は、たとえば米国抜きの日韓合同軍事演習を北朝鮮沖の日本海で行うなどして示しをつけ、その上で北との外交を再開するのがよいが、こうした主張は「好戦的で違憲」と却下される。護憲思想も、対米従属の正当化に利用されている。」

http://tanakanews.com/090224asia.htm

 この文章には従来の右派も、岩波型左派インテリも反発する部分がありますが、特定党派に属してないなら、このくらい自由に日本の自立を考えてもいいと思いますよ。
 今朝の朝日新聞に、小沢一郎の対米強気姿勢が書かれていましたが、たいした腹です。並の人なら「暗殺」すら想像すると思いますね。私は「小沢シンパ」などではありませんが。

2009.02.25 11:44 URL | cube #- [ 編集 ]

失礼ですが、結局、こちらのブログでの「陰謀論」という言葉の使われ方は、ただのレッテル貼りになってしまっているのではないかと思うのです。
また、陰謀論と疑似科学を常に一緒くたに扱われているところも気になります。
それもひとつのレッテル貼りだと思います。
「あんな陰謀論者の言うことは」あるいは「そんな陰謀論に与するわけにはいかない」と言ってしまうことは、詰まるところ、「あいつらは解同だ」「草加だ」「反日勢力だ」「ユダヤの手先だ」と言ってしまうのと同じことなのではないかと…。

せめて「安易な陰謀論」「トンデモな陰謀論」に与するわけにはいかない、という風な表現を使われてはどうでしょうか?
カマヤンさんのおっしゃる「誤読可能性を低める」ことができるのではないかと思うのですが。

2009.02.25 11:48 URL | bcc #NscJhb76 [ 編集 ]


 
下記、アップしました。

来る解散・総選挙に向け、忘れまい3年半前の日本の9・11とあの時の悔しさを、言いようのない怒りを。ブログ記事を収集す。
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2009/02/2005.html

 間もなくやってくる解散・総選挙、それにつけても思い出すのは3年半前の2005・9・11郵政選挙です。まんまと小泉のワンフレーズに国民が騙されました。

 その結果がその後の日本に大きな傷跡を残したことは、去年からの年越し派遣村に見られる格差の問題、またかんぽの宿疑獄で一端を表しつつある政治の闇を見れば明らかです。

 現在、自民党が敗北するとの楽観論が反自公・野党勢力に広まっています。しかし、考えてみると、あの2005・9・11郵政選挙の時にも自民党は党内分裂がらみで劣勢と言われていました。それが、朝日始めマスゴミの後押しもあってのあのとんでもない結果でした。

 楽観の気分が広がっている今だからこそ、あの時の悔しさ、言いようのない怒りを思い出すのは非常に有意義だと思います。

 リンク先に飛んでいただけると、その時のコメントやトラックバックを読むことによってあの頃感じた様々のことが思い出されるはずです。

※できれば、結果が判明した翌日9月12日の記事を集めようと考えたのですが、脱力状態で数日後に書いた人、またその時はまだブログを書いていなくて、ブログを始めるきっかけになった人とか色々です。中でも、印象に残ったのはとくらBlog、戸倉多香子さんの翌日12日にアップされた「ちょっと元気が出ました。」(←エントリーに書いてあるのはこれだけ)でした。あの頃の自分自身の思いをもよみがえらせてくれる言葉でした。

 今回、★倭国大乱を記録するブログの数々♪を見ていて思いつきました。最初はSTK(ストップ・ザ・小泉)のリストを参考にし、現在でも活動しているブログを集めました。その後はSTK以外のも集めています。倭国大乱の方と違って、こちらの方はボチボチ気がつくごとに集めて追加することにします。

 調べて分かったのは、あの頃既にブログをスタートしていたところが意外と少なかったことです。またブログをやっていても、現在のブログからは考えられないような感じで何も書いていないブログもありました。ここで敢えて言うなら、マスコミが意図的にネットに対するマイナスイメージを流したり、無視しているのとは反対に日本の選挙史上初めてネットがそれなりの影響力を行使した選挙として来る衆院選が記録されるのではないかと考えています。その予兆は自公が惨敗した2007年の参院選に既にあったと思います。

 油断大敵、最後の決戦に向け気持ちを引き締め、必ず自Endし、勝利しよう!

 以下、ブログ名でのあいうえお順です。

<あ~行>

(以下略)

↓もよろしくです。
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/0anime/jiminwotheend70.gif

http://soba.txt-nifty.com/zatudan/0anime/jiminwotheend69-2.gif

http://soba.txt-nifty.com/zatudan/0anime/jiminwotheend69.gif


「かんぽの宿疑惑」いくらなんでも、2400億円の費用を投入した物件の売却価格が109億円なんてあるか、フザケルナ!
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2009/01/post-1a9b.html

2009.02.25 16:31 URL | SOBA #XPXthLJ6 [ 編集 ]

 中川昭一氏は幼稚園児ではない。飲まされたとか取るに足らない論議をするものはどうなっているのだ。それにこれまでの報道や日常的にあの状態で記者会見に臨んでいたようだ。国際的な場までその延長をしたものがおかしいのだ。
 ネット右翼は、勇ましい安倍に続く超保守タカ派の連続した崩壊の現実から目を背けたくて現実逃避しているのではないか。

 でも左からの話はよくわからないところだ。

2009.02.25 17:50 URL | 奈良たかし #L1ch7n1I [ 編集 ]

kojitaken様
失礼しました。以後、紹介論者なども選びます。

2009.02.25 20:24 URL | 散策 #TY.N/4k. [ 編集 ]

>米国抜きの日韓合同軍事演習を北朝鮮沖の日本海で行うなどして示しをつけ

嫌韓ネトウヨが発狂しそうで面白いような気もしなくはありませんが。
これは軍事的に真面目に考えると、北のみならず中国が同時にメンツを潰される形になるのではないですか。どっちの鼻先でもあるのですから。
北朝鮮に関する限り、中国はメンツの保てる範囲で西側に協調し、押さえ込みの要として機能しています。上記のような挑発を行うと、中国に余程の交換条件でも与えない限り、その意味で逆効果になりかねません。
完全にやっかい者の立場とはいえ、北朝鮮は中共の舎弟格であり対西側のバリアーです。
そもそも、そういった示威行為は今時賢明な国家の態度とは言えないと思いますが。
米国辺りは途上国などに対して未だやりがちですが、あれも「アウトロー国家の流儀」というものでしょう。

2009.02.25 23:00 URL | Gl17 #EBUSheBA [ 編集 ]

「右」とか「左」とかに拘泥しすぎると、見落とすものが大きいですよ。

2009.02.25 23:53 URL | 喜八 #WE/hy34. [ 編集 ]

ちなみに湯浅誠氏が東京大学大学院で研究していたのは、江戸前期の儒学者・伊藤仁斎です。
いうなれば、湯浅氏はバリバリの保守思想家なのです。
kojitaken さんの分類法に従えば「右翼」あるいは「極右」となるかもしれませんねえ(笑)。
雨宮処凛さんを介して、湯浅誠さんと佐藤優さんの知的交流が今後活発になりそうだということも指摘しておきましょう。

2009.02.25 23:57 URL | 喜八 #WE/hy34. [ 編集 ]

今更なにいってんの。勝った、負けたの二元論だけで動いてるのがブログ界隈であって、敵の敵は味方。九条護憲とかいっているのに小沢信者になって、今回の米軍より自主防衛発言に動揺(するならまだしも喝采したり)してるような馬鹿なんだから。民主党政権になったあとの内ゲバはどうなるやら。

それにしても、田中宇や佐藤優、果ては副島某、「年次改革要望書」、ここらへんにかぶれるかどうかが知性の試金石といっていいでしょうね。

まあ一番問題なのは、今の民主党が社民主義的でもなんでもなく、経済政策において今の自民党以上に自由主義的なんじゃないかということです。まさに神野直彦氏が言われていたように、まず「無駄をなくせ」式の矛盾したスローガンから目を覚まさせることが重要でしょう。このまま行くと民主党の予算編成はほとんど橋下化するでしょうから。

2009.02.26 05:10 URL | 中島 #- [ 編集 ]

>ちなみに湯浅誠氏が東京大学大学院で研究していたのは、江戸前期の儒学者・伊藤仁斎です。 いうなれば、湯浅氏はバリバリの保守思想家なのです。

儒学者を研究していたから保守思想家というのは、甚だ疑問です。

たとえば、「日本封建制イデオロギー」という著作で有名な永田広志は、日本における唯物論哲学の草分け的な人で、決して保守思想家ではありません。この人は、著作を読めば分かりますが、江戸時代の儒学者(荻生徂徠など)をたくさん研究しています。だから「日本封建制イデオロギー」を著作したのです。
要するに、「(原始)共産制社会→(古代)奴隷制社会→(中世)封建社会→(近代)資本主義社会→・・・・・」と云う階級闘争史観に依拠している人は、儒教思想や儒学は幕藩体制(封建社会)を支えたイデオロギーでもあると一般的に解釈されているわけですから、儒学者の思想を研究するのは必然でもあるわけです。

従ってはっきり言えば、「儒学者を研究していたから、言うなればバリバリの保守思想家なのです」と短絡的に決め付ける考え方こそ、甚だ科学的な考え方ではないと思うのです。

2009.02.26 11:33 URL | ・ #sSHoJftA [ 編集 ]

>「右」とか「左」とかに拘泥しすぎると、見落とすものが大きいですよ。

しかし、「右」「左」の定義自体がよくわかりません。例をあげれば、現在、国会に議席を持つ最左翼政党は日本共産党で、いうなれば「極左」なのでしょうが、今の共産党はひと時代前だったら、ばりばりの左翼からは「ただの修正主義集団」とされてしまうでしょう。他方、晩年の後藤田正晴氏は小泉・安倍両氏を厳しく批判し、護憲論者でもあった事から受けた右派からの批判に対し、「自分は保守的な政治家である。自分が左派扱いされるのは、日本が右傾化し過ぎているのではないのか」と反論されたそうですが、確かに今や現行憲法を擁護するだけで「サヨク」と言われかねない始末です。この様に、「右」「左」の意味は、時代やその人の立ち位置によって、どうにでも変わってしまうので、「右」「左」にこだわる事と同様に「右でも左でもない」をスローガンとするのも意味がないのでは?
Kojitakenさんが、何回か好意的に紹介されている「日本がアブナイ!」さんは私も愛読しているブログです。こちらも「左右は関係なく」と冒頭に述べていますが、私が好感を持つのは、経済でも憲法でも決して「右でも左でもない」でぼかさず、管理人さんの立ち位置を明確に述べておられる点です。

Kojitakenさんも今日のエントリーで
>それでも続ける動機は、私の場合ははっきりしていて、コイズミの新自由主義と安倍晋三らの新保守主義を打倒するのが目的である。

と「左右」ではなく具体的な立ち位置を書かれていますが、、経済では反新自由主義、政治思想は現行憲法の主権在民・基本的人権の尊重・戦争放棄を柱とする国家観を支持すると解釈してよいでしょうか。
また、勝手に補足説明をさせていただければ、Kojitakenさんは「新保守主義(いわゆるネオコン)を打倒」と言っているので「保守主義を打倒」と言っているわけではありません。
私は、自民党に票を投じた事は一度もありませんが、歴代のすべての同党議員を否定はしません。離党してしまった故宇都宮徳馬氏は別格としても、前出の故後藤田正晴氏(中曽根内閣で行革を推進した事はほめられませんが)や現存の河野氏親子などには好感を持っています。
Kojitakenさんも保守イコール「右翼」「極右」などと言っているわけではないでしょう。ただ、さしでがましいですが、平沼赳夫氏などを批判するとき、「極右」と言ってしまわず、国家観など具体的な理由を述べたほうが良いのではないかと思います。そうすれば反論する側も「右とか左とかにこだわっている」に逃げるわけにいかず、憲法や国家観に対する自分の立ち位置を明確にしなければなりませんから。

2009.02.26 14:06 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

ぽむさん、こんにちは。

> 儒学者を研究していたから保守思想家というのは、甚だ疑問です。

機会があったら、湯浅誠さんに「あなたは保守思想家ですか?」と聞いてみます。
でも、「そんなこと、どうでもいいです」とか言われそうですね(笑)。

> しかし、「右」「左」の定義自体がよくわかりません。

「右」「左」に拘られているのは、kojitaken さんであって、私(喜八)ではありません。
「定義」は kojitaken さんにお聞きするのがよいと思います。

> ただ、さしでがましいですが、平沼赳夫氏などを批判するとき、「極右」と言ってしまわず、国家観など具体的な理由を述べたほうが良いのではないかと思います。

あったく同感です。

2009.02.26 22:43 URL | 喜八 #WE/hy34. [ 編集 ]

田中氏の引用に関してちょっと書き忘れましたが、
>自立重視(主体思想)でやってきた北は、そんな日韓を馬鹿にしている。

という一節は笑い話にしか見えません。
国際社会の趨勢に逆らっているだけで、北朝鮮の基本は中国の傀儡に発し、今でも衛星国の地位で依存しきっています。
これを自立と言うのは冗談でしかありません。
大人しい会社員よりも、家庭内暴力を振るうパラサイト子弟のほうが自立していると言うようなものでは。

2009.02.26 22:44 URL | Gl17 #EBUSheBA [ 編集 ]

Kojitakenさんの言われる「右翼」「極右」はこのブログを読んでいれば概ねわかると思います。現行憲法・戦後民主主義を否定する国家観、歴史修正主義、大東亜戦争肯定論、皇国史観、排外的な民族主義等をさしているのでしょう。もちろん平沼氏批判のエントリーなどでは、具体的にこれらの事を述べておられます。でも、一言で言うとなるとつい「極右」というような表現になってしまうのかと思います。実を言うと私もそうなのですが、最近、先のコメントで書いたように左右の定義が釈然としない今、安易に「右翼」「極右」と言ってしまうと論点をずらしてしまうだけなのではないかと考えるようになりました。
しかし、その裏返しとも言える「右でも左でもない」も奇妙な主張ではないかと思います。前述した「右翼」「極右」の定義に従えば、「現行憲法を肯定も否定もしない」「歴史修正主義を肯定も否定もしない」になってしまい、極論を言えば「憲法も歴史観も国家観もたいした問題ではない」というニヒリズムめいた結論に行き着いてしまうのではないのかと。

喜八さんのサイトは何度かお伺いした事があります。反新自由主義に関しては共感を感じるものの賞賛されている一部の政治家は残念ながら到底私は支持できません。しかし、今でも覚えているのですが、光市の殺人事件に関して立ち上げた安田弁護士擁護のエントリーは実に正論で、文句なしに共感をもちました。あのときは、一部リベラル左派のブロガーまで原告弁護士叩きを煽動するような事態で喜八さんのコメント欄も炎上してしまったのですね(現在、コメント欄を解放してないのはその経験からと思います)。もちろんKojitakenさんもまっとうなエントリーを書いておられたのを覚えています。

ところで、前回のコメントで、後藤田正晴氏など共感できる自民党議員を数名げましたが、故鯨岡兵輔氏を忘れていました。しかし、鯨岡氏のような人と麻生太郎氏が同じ党にいたというのは、考えてみればかっての自民党ってすごい党でした。それこそ究極の「右でも左でもない」党だったかもしれません。

2009.02.27 17:56 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

それぞれ幅の広い概念ですが、政治的に「右」と言うのは伝統的価値観・社会秩序の維持を重んじる保守主義に則ることを、政治的に「左」と言うのは多様な価値観・個人の自由を重んじる自由主義(リベラル)に則ることを、それぞれ指すと考えられます。

ぽむさんは歴史観と憲法を例に挙げられていますが、それ以外にも多くの政策を巡って政治右派と政治左派は相対立する関係にあります。例えば、
◇外国人参政権付与の是非
◇表現規制(ネット規制・デモ規制など)の是非
◇国歌斉唱・国旗掲揚強制の是非
◇治安立法(共謀罪・ゲートキーパー法など)制定の是非
◇夫婦別姓・非嫡出子相続分差別撤廃の是非
これらの問題について政治右派と政治左派は、それぞれの理念に基づいて激しい議論を交わしているところです。

「右も左もない」と言い切ってしまうのは、これらの対立を無視するか、あるいは大した意味がないと切り捨ててしまうことに他なりません。しかしこれらのテーマは国のあり方を決める上で重要なものばかりです。ですので「右も左もない」と言う意見には賛同できません。

喜八さんは平沼赳夫衆院議員と保坂展人衆院議員の両方を応援されています。両議員は反新自由主義という点では一致するかもしれません。しかし上記のテーマについては、両議員の意見は真っ向から対立するでしょう。平沼議員は政治右派として、保坂議員は政治左派として、それぞれ譲れない信念を持っていることでしょう。そしてそれは、kojitakenさんや他の多くの政治ブロガーも同様なのだろうと思います。

「右」と「左」は確かに存在します。そして大事なのは、その違いを無視するのではなく、違いを認識したうえで互いに切磋琢磨することではないでしょうか。

2009.02.28 00:19 URL | takohachi #OyRszFQY [ 編集 ]

>ちなみに湯浅誠氏が東京大学大学院で研究していたのは、江戸前期の儒学者・伊藤仁斎です。 いうなれば、湯浅氏はバリバリの保守思想家なのです。(1)

>機会があったら、湯浅誠さんに「あなたは保守思想家ですか?」と聞いてみます。でも、「そんなこと、どうでもいいです」とか言われそうですね(笑)。(2)

(1)と(2)の論理の整合性が感じられないのが率直な感想です。 (1)で、「湯浅氏はバリバリの保守思想家」と断定されたと思いましたが・・・・・。

2009.02.28 10:24 URL | ・ #sSHoJftA [ 編集 ]

上のコメントの補足です。

「右も左もない」という主張は事実に反しますから賛同できませんが、「右と左の対立を超えて連携せよ」という主張であれば、まだ理解できなくもありません。ことに現実の政治は多数派工作が鍵を握りますから、理想とする政策を少しでも実現するために多少の譲歩をすることはあってもよいでしょう。些細な「左右」の違いにこだわり過ぎると、何事もなし得ないまま終わってしまうかもしれないからです。

しかし譲歩にも自ずから限度と言うものがあります。いかに反新自由主義という共通の政策の為であったとしても、憲法観・歴史観・外交姿勢等々の極端に異なる者同士が連携して政治にあたるとなれば、それらの絡むテーマについては片方が主張を諦めるか、さもなければそのテーマを扱わない、ということになってしまいかねません。双方とも譲歩できる限界を超えているからです。

リベラルな政治観を持つ人にとって、平沼議員や城内実前衆院議員の主張はあまりに「右」過ぎるのだと思います。彼らの憲法観や歴史観が政治に反映されるとなれば、リベラリストとしては到底耐えることができないでしょう。保守と言われる人たちでも、例えば国民新党の亀井静香代表代行などであれば、譲歩して連携することも不可能ではないと思いますが…

また「譲歩して連携」することが大きな意味を持つのは多数決が物を言う現実の政治の世界であり、ネット上での言論世界ではさほどの意味はないことを理解する必要があると思います(むろん「政治家はこう動くべき」と主張する上で「譲歩して連携せよ」と主張するのは構いませんが)。むしろ是々非々のスタンスで議論を進めた方が有益でしょう。ですので「左右を超えたブログ間の共闘」を推し進めることにも疑問を感じています。

ところで個人的には「譲歩して連携」してほしい社民党ですが、なかなか難しいようですね…
<社民>民主との連立に反対相次ぐ 全国代表者会議で
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090228-00000081-mai-pol

2009.03.01 00:25 URL | takohachi #zJGUTZi2 [ 編集 ]

> ぽむさん

> ニヒリズムめいた結論

私は自分では「ほとんどニヒリストに近い利アリリスト」だと思っています。
まあ、かなり甘いリアリストでしょうけれど(笑)。

> 今でも覚えているのですが、光市の殺人事件に関して立ち上げた安田弁護士擁護のエントリーは実に正論で、文句なしに共感をもちました。

いまでも、死刑問題では多くの方から批判されています。
思うに、「死刑反対」と「死刑存置」は2つのリアリズムなんですね。
死刑制度を残すのか廃止するのか?
これはリアリズム同士の戦いなのだと思っています。
(詳しい解説は省きますが・・・)
私は「死刑反対」というリアリズムの立場をとっていますが、これは「趣味の問題」なのだと思っています。

2009.03.01 22:03 URL | 喜八 #WE/hy34. [ 編集 ]

> takohachiさん

> また「譲歩して連携」することが大きな意味を持つのは多数決が物を言う現実の政治の世界であり、ネット上での言論世界ではさほどの意味はないことを理解する必要があると思います

私(喜八)は城内実後援会に属して(末端会員ですが)、現実の政治活動をしている者ですから。
「ネット上での言論」に関しては、きわめてプラグマティックな姿勢でお付き合いしています。

ただ、今回、kojitakenさんのブログにコメントをつけたのは、「実用」というより「趣味」の範疇に属することかもしれません。

いちばん言いたかったのは、今後、湯浅誠さんと佐藤優さんの知的交流が活発化するという「予測」だったような気もします・・・。


2009.03.01 22:10 URL | 喜八 #WE/hy34. [ 編集 ]

喜八さん。
レスありがとうございます。
不愉快な質問で申し訳ないのですが、この場を借りてぜひお伺いしたい事があります。
心酔されているらしい佐藤優氏が最近、いくつかの雑誌でイスラエルのガザ侵攻を公然と支持なさっているのをご存知でしょうか?
http://www.amakiblog.com/archives/2009/01/13/#001328
私はこの天木直人氏が紹介されたアサヒ芸能の記事を読みましたが、天木氏が書いていられる通り、驚くほどの一方的なイスラエル擁護を展開されていました。佐藤氏が親イスラエルという事はかねてより知ってはいましたが、これほどまでとは思いませんでした。
佐藤優氏はその後も「週刊プレイボーイ」などに同種のエッセイを書いているようです。
喜八さんはブログでご自身を「いっさいの暴力を否定する平和主義者」と言われているのを読んだ記憶があります。絶賛されている佐藤優氏がイスラエルの大量虐殺を擁護されている事をどのように考えていられるでしょうか。

2009.03.01 23:56 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

>喜八さんへ

はじめまして
ちょっと気になりました。

>私は「死刑反対」というリアリズムの立場>をとっていますが、これは「趣味の問題」>なのだと思っています。

死刑反対という立場をリアリズムの立場
としながらも、
「趣味の問題」とするとは
矛盾してませんか?

人の生死に関る重大なテーマをまさに
リアリズムの問題としてとらえることに
異議はありませんがね。

2009.03.02 12:51 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

> フリスキーさん

死刑に関する2つのリアリズムを、物凄くシンプルに言いますと・・・。

(1)死刑制度は存置すべし。
人間は畢竟「動物」である。ムチを食らわせないと飼い慣らすことはできない。悪いことをした奴、あるいはその疑いのある奴はぶっ殺して見せしめにする。それくらいやってこそ、治安は守れる。

(2)死刑制度は廃止すべし。
人間は必ず間違う。死刑制度があるかぎり冤罪による犠牲者(間違えて死刑になる者)がでるのは避けられない。こうした矛盾を放置するなら、司法組織は決定的に腐敗するだろう。無実の者をぶっ殺しても罰せられない「特権階級」の存在を認めることになるからだ。この特権階級の存在は結局、国家を崩壊させる要因になるであろう。ヨーロッパ諸国の多くが死刑を廃止しているのは「死刑制度は国家を毀損する」というリアリズムを基にしているのだ。それを甘っちょろいヒューマニズムのようにみなすのは無知から来る「奢り」に過ぎない。

で、私は(2)のリアリズムを選択しているわけです。
それを「趣味の問題」というのは、たしかに露悪的な言説であったかもしれませんね。(^_^;)

なお、敢えて「右派」の言葉を使いまして、

「死刑制度は我が『国体』を毀損する」

このように主張したいと私は思います。

2009.03.03 22:32 URL | 喜八 #WE/hy34. [ 編集 ]

> ぽむさん

> 心酔されているらしい佐藤優氏が最近、いくつかの雑誌でイスラエルのガザ侵攻を公然と支持なさっているのをご存知でしょうか?

まず第一に私(喜八)は佐藤優さんに「心酔」はしていません。
佐藤優さんのことは「好き」ですけれどね。
また、佐藤さんの「思想」をかなりの部分、ときには「全面的に」といっていいくらいに借用していますが、それは「心酔」ではないと自分では思っています。

イスラエルと佐藤優さんのあいだには余人には伺え知れない絆が存在するようです。
でも、それは突き放して言えば、私には関係ないことだと思っています。

イスラエルが行なっている「虐殺」に関して言えば、私は到底認めることができません。
が、佐藤優さんには佐藤優さんの考え・立ち居地・事情があるのでしょう。
佐藤さんの親イスラエル的な姿勢に問題があるとぽむさんが思われるなら、佐藤さん本人に言われるといいと思います。

> 喜八さんはブログでご自身を「いっさいの暴力を否定する平和主義者」と言われているのを読んだ記憶があります。

私は政治的には平和主義者だと思っていますが、「いっさいの暴力を否定する平和主義者」ではありません。
具体的にいえば、惚れている女性が襲われるようなことがあったら、必要とあれば、襲撃者を「ぶっ殺す」くらいのことはするでしょうね。
もしかしたら、その点では、平均的な日本人男性よりはかなり暴力的かもしれません・・・。





2009.03.03 22:52 URL | 喜八 #WE/hy34. [ 編集 ]













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