きまぐれな日々

郵政民営化をめぐって麻生太郎首相とコイズミがドタバタを演じたあとは、中川昭一財務相がG7会議後の会見で、眠そうにしてろれつが回らず、トンチンカンな受け答えをしたことがテレビで話題になっている。中川は、イイワケまで筋が通らず矛盾していて、会議や会見の時に泥酔していたことは明らかだ。

いかにも「叩いてください」といわんばかりの醜態にはあきれ返るばかりなのだが、中川昭一といえば政治思想タカ派のきわめて好ましくない面と、積極財政指向の反新自由主義的政策の多少は評価できる面を持った政治家なので、大臣辞任につながるかもしれないこの失態のあと、麻生内閣の経済政策がどうなるかが懸念される。中川も消費税増税論者ではあるが、たとえば与謝野馨などは消費税増税論者にして強烈な緊縮財政派であり、今後の日本経済の建て直しのためにはもっとも好ましくない人物だ。

時あたかも、2008年10?12月度のGDPが、年率換算でマイナス12.7%になると報じられた。世界中で、財政出動や消費税減税(イギリス)などによって、現在の恐慌に対処しようとしているところに、日本でだけ消費税増税が議論されている。

麻生太郎は中川昭一を留任させようとしているし、森喜朗は自民党議員の麻生政権離れ阻止に必死だが、その森が7年前の今頃記録していた「歴史的」な低支持率のあと、国民の熱狂に迎えられてコイズミが現れる前夜を思い出させる雰囲気だ。

今回は、コイズミのようなスーパースターこそいないものの、連日書くように混乱期を経て橋下徹が登場する懸念がますます高まっている。そういえば、先般自民党を離党した渡辺喜美が真っ先に声をかけた相手が橋下だった。いつになるかはわからないが、彼らが結集して「カイカク」新党ができ、民主党を中心とした次期政権が成果をあげられずに批判を受ける中、「カイカク」新党が勢力を伸ばしていくことも考えられる。

橋下については、反新自由主義の闘士・そにっくさんから13日のエントリにいただいたコメントを紹介しておきたい。

大阪府の単年度財政黒字は政府の本来の役割を放棄しただけですので、こういうのを喜ぶ大阪府民にはそう遠くない将来にしっぺ返しが来ます。
kojitakenさんもハーヴェイの新自由主義をお読みになったようなのでお分かりだと思いますが、橋下知事の改革は「成功」するでしょう。そのとき橋下知事を応援した府民の相当数が大阪には住んでいないでしょう。大阪の将来はハーヴェイが調査した70年代から80年代と同じことになるのだろうと思います。

その後、大阪の「真の改革」が行われることになると思いますが、その主役は橋下が泣かせた高校生たちの世代ということになります。
ある生徒が言っていましたね。
「あんなやつに負けんように勉強せなあかんねん」と。
まったくそのとおりです。
そして、時間は彼女たちに味方します。
20年後、住民や企業の入れ替えが済んで様変わりした大阪に、再び人間の血の通った地域を再生させるのは彼女たちの仕事になるのでしょう。

(そにっくさんのコメント)


かつてあれほどコイズミに騙されたのに、今また橋下に騙される人たち。新自由主義者は「失われた10年」と言うが、実際にはそのあとの10年の方がもっと悪かった。さらに20年経って、ようやく焦土から日本が立ち直るとすれば、それまでどれほど多くの人が犠牲になっていくことだろうかと考えると気が滅入ってしまう今日この頃だ。


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与謝野代理大臣で一気に政府紙幣やら無利子国債やらがゴリ押しされるのなら、
まさに地獄の沙汰。
一連のゴタゴタで世論がヤケのヤンパチになって一気に支持されるようなことになれば、
小泉劇場以下の悲劇だ。
ヤケを起こすなんて後でいくらでもできるのに。

2009.02.18 01:55 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

政府通貨はネオケインズ主義の立場からのアイデアです。
代表は国際大の宍戸先生、大阪経済大の丹波先生。
ところがその勉強会に中川(女)とか頻繁に出入りしている。
中川(女)が上げ潮を主張するようになったのはネオケイジアンの勉強会のネタを歪めて剽窃していたからです。
高橋陽一の政府「紙幣」案も同じ。高橋の政府紙幣論はエピゴーネンに過ぎません。
実際は、政府紙幣を批判させて世論を新自由主義にゆり戻すことが目的ではないかと疑っています。

なお、シカゴ学派ら新古典派経済学はアダム・スミスら古典派経済学と直接のつながりはありません。
古典派は自由な経済活動によって平等を実現しようとし、最後には社会主義に道を開きます。
古典派は自由放任の経済を進めているわけではないのです。
古典派を自由放任のように(わざと)誤読したのは実はケインズなのです。
新古典派はケインズ批判に熱中するあまり、ケインズのによる古典派観にとりつかれて、それを良しとしてしまった連中だと言えます。

「スミスに帰れ」と新古典派は叫びますが、本当にスミスを帰ったなら絶対に新自由主義に至ることはありません。
だって、スミスは「大資本を保護する規制を撤廃しろ」「労働者の賃金をあげろ」「政府は社会資本を整備しろ」と言ってますので。

2009.02.18 22:43 URL | そにっく #- [ 編集 ]













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