きまぐれな日々

オバマ大統領の就任式も終わり、日本の国会の方は2次補正予算案が成立の見込みとなった。昨年末には民主党は「総選挙は近い」とか「年明け解散もあり得る」などと言っていたが、大方の予想通り、またしても空振りに終わった。小沢一郎代表は、一転して「衆院解散は4月以降」と、前言を翻した。

任期が今年9月までと決まっていて、その先はないにもかかわらず、麻生内閣はひたすら政権延命のことのみ考えているが、日に日に悪化する経済情勢なのに何の手も打たないから、内閣支持率は低下の一途をたどっている。

昨日(25日)のフジテレビでは、台湾政府が実施した給付金が好調で、商戦を活発化させていると言っていた。その他、アメリカを含む各国の景気刺激策を紹介していた。

政治家や学者たちの議論でも、緊縮財政を主張する人は誰もいなかった。竹中平蔵のブレーンだった高橋洋一は、政府紙幣の発行と埋蔵金の活用を主張していた。民主党政権が成立すれば財務相に就任すると予想されている榊原英資は、政府紙幣の発行は私も10年前に主張したことがある、と言いながら、もちろんそれには異論はないが、相当にバブリーな政策なので、金の使い方が問題だ、として、農業支援を行えと言っていた。旧構造カイカク派、反カイカク派を問わず、財政政策と金融政策の組み合わせで景気浮揚を行えという主張だったように思う。

だが、政府はなかなか思い切った政策はとれない。なぜかというと、自民党において「コイズミカイカク」が総括されていないからだ。麻生内閣は規制緩和と社会保障削減を柱とする「小さな政府」のコイズミ路線からの離脱を指向しているにもかかわらず、党内でコイズミ批判がいまだにタブー同然になっているため、何もできず先送りを続け、支持率を下げ続けている。

私は、次の総選挙は「コイズミカイカク」と「世襲政治家」の審判選挙になると考えているが、コイズミカイカクに対する評価は、よくいわれるように地方では低いが、首都圏などの都市部ではまだまだ根強い支持がある。フジテレビ「新報道2001」の調査でも、コイズミカイカクに対して「間違っていた」とする人が46%だったのに対し、「正しかった」と評価する人がいまだに40%もいて、驚いてしまった。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090125/stt0901251815003-n1.htm

野党の民主党にも、都市部選出の議員を中心に、カイカク派が大勢いる。自民党はなぜか都市部、地方を問わずカイカク派が広く分布しているが、自民党の場合、地方選出でも都会育ちの世襲議員が多い。当ブログ管理人の地元・香川でも、選挙区選出議員は全員自民党の世襲議員である。そして、とりわけ1区選出の平井卓也はカイカク派の一人であり、地方紙のオーナーでもあるが、次の総選挙では落選が予想されている。愛媛1区選出の塩崎恭久も、やはり世襲でカイカク派の大物自民党議員だが、有名政治家であるにもかかわらず、必ずしも楽観を許さない情勢とのことだ。こういう人たちが「コイズミカイカク」を推進し、日本をめちゃくちゃにしてしまったのである。

昨日(25日)、投開票が行われた山形県知事選でも現職が敗れた。民主党などが推す新人の吉村美栄子氏には、寝返った自民党参院議員の応援もあったため、当初政党色を抑えた選挙運動をしていたのだが、終盤の情勢調査で、当初の予想に反して吉村氏が現職知事の斎藤弘氏を猛追しているとの結果が出たため、民主党の小沢一郎代表が現地入りするなど、一転して政党色を強めた選挙戦に切り替えて、吉村氏の支持を訴えた。そして、小差ながら吉村氏が当選したのである。

現職は、財政再建路線による県政のサービス縮小を批判された形だが、なぜそうなったかというと、コイズミの「三位一体カイカク」で地方交付税を削減したからだ。コイズミカイカクを総括しない限り、何も解決しないのである。

ただ、「カイカク批判逃れ」を狙う動きが自民・民主の両党にあることには警戒したい。先日自民党を離党した渡辺喜美などがその代表格で、マスコミ、特に電波芸者たちは口を開けば「わたなべよしみさん」の名前を連呼している。昨日放送されたフジテレビの『新報道2001』で、首都圏の500人に聞いた麻生内閣支持率が14.4%だったと言っていたが、マスコミの支持率調査で横並びしている「支持率19%」より低い数字だ。これは、「コイズミカイカク」を支持する首都圏のネオリベたちが麻生離れを起こしていることを意味する。彼らが渡辺喜美らを支持していることは想像に難くない。

麻生内閣の低支持率をも、自らの生き残りに利用しようとするしたたかな「カイカク」派にだまされてはいけないと思う今日この頃である。


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斎藤氏は脅迫同然に市町村合併を進めようとした
暴君ぶりが県民の反感をかった面もあります。
しかも選挙には『500億円の緊急経済対策』を公約するという、
露骨な改革隠しをしましたが、
さすがに山形県民は騙されませんでした。
それにしても、また加藤紘一氏の推した人が落ちたわけで、
地元で信用を無くす人が政界再編のキーマンの資格があるのかと疑ってしまいます。

2009.01.26 08:03 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

 福田内閣の後期。洞爺湖サミット以降、構造改革=新自由主義への批判が高まりました。福田政権自体が、公共投資や福祉に対して関心を示し、コイズミのような輸出系財界と金融界にのみ有利な新自由主義を転換するかに見えました。しかし、福田は社会保障費2200億円削減を維持し、まだ十分とは言えませんでした。
 この時期から麻生政権初期にかけては、マスコミでも新自由主義の弊害、失敗。そしてアメリカの金融恐慌とそれによる不況の拡大は新自由主義の末路であると竹中平蔵を除くほとんどの経済学者が言うようになったにもかかわらず、ここ2週間ほどで、急激に新聞の右旋回が感じられます。
 政策を何も語らない渡辺喜美をやたらと持ち上げたり、竹中平蔵のテレビ出演がやたらと増えたり。
 何の実効性も無いソマリア沖自衛艦派遣を検証もせずに支持する社説を載せたり。

 どうやら、麻生政権末期に来て、自民党を見限り新自由主義者の新党ができることを財界は期待し、マスコミに圧力をかけているのではないかと推測されます。

 しかし、新自由主義による経済の破綻は明らかで、財界は規制されるのを避けようとやっきになっているだけで、新自由主義で今の国難を乗り切れるという見通しなどどこにもありません。

 今こそ、衰退しつつあるマスコミの間隙を突いて、ネット論壇で情報を発信しましょう。

2009.01.26 12:06 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]

古寺多見さん、皆さん、こんばんは

コイズミ改革を肯定している単純な人が、まだ4割もいるのが、驚きです。
かんぽの宿のオリックス、派遣で莫大な利益を得た輸出大企業をみれば、判ります。
古い道路族とは異なった、規制緩和に恩恵を受ける新たな利権構造を構築したに過ぎません。
世耕氏が小泉改革は自民党の利権構造を壊し、元に戻すべきではないと言っています。
道路族などの旧利権構造の自民党でも、新自由主義者の新利権構造の自民党も、巨額赤字の垂れ流しと強者を助け弱者を挫く失政の責任をとらせるべく、下野させるべきです。
小泉改革を信奉した新自由主義者の新利権構造の自民党は、政府を小さくしようとして公務員改革を叫んでいて、非常に紛らわしいです。
彼らの目的は、新自由主義、弱肉強食です。
官僚内閣制の打破という過程は似ていますが、平和を望む日本人の特性にあった社会民主主義的な国という目標は全く違います。
惑わされてはいけません。

2009.01.26 22:06 URL | 愛てんぐ #PARia3Ic [ 編集 ]

問題は地方と都市部で民意の齟齬が激しいことです。山形県知事選挙に見られるように、地方における構造改革路線への反発は非常に大きいものがある。一方で大阪府知事の驚異的な支持率に見られるように都市部では冷徹な改革路線がまだまだ支持されているのです。

>「カイカク批判逃れ」を狙う動きが自民・民主の両党にあることには警戒したい。

批判するのは容易ですが、実際に選挙戦を戦っている候補者にとっては正論より選挙で勝つことが重要です。都市部で万遍なく票を取ろうとすれば、今でも構造改革路線を支持している人にも受けがいいことを言うのは戦術的に止むを得ないのでは。
 それか都市部で何議席か捨ててでも、反構造改革色を鮮明に打ち出すという戦術も民主党の選択肢にはありますが、ここまで割り切れるか疑問です。あまり極端にやると、下野した後の自民党に都市改革政党としての活路を与えてしまうことになりかねません。

2009.01.27 14:34 URL | kechack #1/Y8RI0s [ 編集 ]













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??? ???ž by Goodor Bad
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2009.01.26 14:50 | by jp & Blog-Headline