きまぐれな日々

先週末に雨が降り始めた時には暖かく湿った空気が流れ込んできて季節外れの暖かさだったが、その後一転して寒気が流れ込み、雨があがった昨日もずいぶん寒かった。

こんな時期までプロ野球の日本シリーズをやるのは異例だと思うが、五輪期間中ペナントレースを中断するなどした影響なのだろう。最近ほとんど野球中継を見なくなっているが、それでも巨人対西武の日本シリーズは第1戦の4回以降と昨日行われた第7戦の7回以降を見た。優勝した西武の渡辺久信監督は、現役時代は力任せに速球を投げ込む投手で、大活躍もしたけれど、もっとも強く印象に残っているのは、西武の黄金時代で唯一優勝を逃した1989年に近鉄のブライアントに優勝を決めるホームランを叩き込まれたことである。

失礼ながら、現役時代の印象からは、渡辺監督が前年5位のチームを日本シリーズ制覇に導くとは想像もしていなかった。だが渡辺は、日本シリーズで第4戦にシリーズ初登板で毎回奪三振の完封勝利を飾った岸孝之を第6戦でロングリリーフさせる果敢な采配を見せた。こういう用兵は、かつて森祇晶(まさあき)監督が得意としていたことを思い出す。森は、ペナントレースと日本シリーズで選手起用を変えてくる監督だった。特に現役時代捕手だったせいか投手の調子を見極める目が確かで、短期決戦の日本シリーズでは、前半の数試合で投手の調子を見極め、好調の投手をシリーズ後半では抑えに先発にと大車輪の活躍をさせた。特に工藤公康の度胸満点の投球が見ものだった。渡辺久信も現役時代日本シリーズには強く、確か連勝記録を持っていたと思うが、若い頃救援で打たれて先発で好投すると、短期決戦では先発に適した選手と森は判断したようで、もっぱら先発で活躍していた。

今回の日本シリーズで、渡辺久信は師匠の森譲りの采配を見せ、意外と言っては失礼だが短期決戦の監督としての適性を見せつけた。何が言いたいかというともちろんWBCのことであり、日本シリーズの前に監督は原辰徳に決まったのだが、原よりも渡辺の方が適任ではないかと思うのだ。

もっとも原も決して悪い監督ではない。巨人の監督を務めた5シーズンで3回リーグ優勝し、日本シリーズには2度出場して1勝1敗だから、13シーズンで3回のリーグ優勝で、日本シリーズには一度も勝てなかった星野仙一よりははるかにましだ。星野は中日監督時代に森監督率いる西武と対戦したことがあるが、1勝4敗で完敗した。以前にも書いたと思うが、短期決戦における星野の用兵の特徴は、シーズン中と変わらない選手起用をすることである。不調の先発投手(88年の中日では小野、03年の阪神では伊良部)がいてもローテーションを崩さず、次の登板機会でもそのまま使って打たれ、今年の北京五輪のように、リリーフ投手(岩瀬仁紀)が不調でも何度も使って打たれる。短期決戦に必要な柔軟な采配ができないのである。ところが、短期決戦の采配は下手でもうぬぼれの強い星野は、選手が自助努力で育っていっても、「わしが育てた」という始末だ。ちなみにこの「わしが育てた」というのは、つい最近まで知らなかったのだが、2ちゃんねるで大流行したそうだ。これを知った時には腹を抱えて笑ったものだが、星野が「大半の(中日の)選手は私が育てた」とか「阪神と中日が優勝争いしたでしょ。本当はどっちが勝ってもよかったんや。皆、私の教え子みたいなもんやから」などと本当に言っていたことを知った時には呆れた。

しかし、そんな星野の「ジジイ殺し」にころっとやられてしまったのがナベツネだった。野村克也の暴露やイチローの発言によって星野仙一のWBC監督就任の芽を潰されたナベツネは、不承不承原を監督に決めたあとも、「原君一人では無理だから、王に助けてもらう」とかなんとか不満たらたらだったが、巨人と縁のない渡辺久信や、ナベツネの言いなりになりそうにもない落合博満らは最初から監督候補にもならないようだ。今でも、プロ野球は自分の私物だとナベツネは思っているのだ。

結局、プロ野球をダメにしたのはナベツネだった。今回の日本シリーズで巨人が王手をかけながら連敗して日本一を逃したのは、ナベツネにとって癪の種に違いなく、リーグ2連覇にもかかわらず原辰徳への評価がまた一段と下がったことだろう。来年のペナントレースの結果によっては、またしても「人事異動」を発動させるかもしれない。本当は、ナベツネ本人を人事異動させることが巨人のためにもプロ野球のためにも、そして日本の政治や社会のためにも必要なのになあ、と思う今日この頃である。


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あいかわらずの粘着質ですね!
まぁ、巨人のナベツネが政治的にキライだから、そこまで、気にするんでしょうけど、

あんまり、スポーツに政治的要素を絡めても、あなたの政治的主張がぼやけて来るんで、普段のわかりやすいネタの方を聞きたいな~。そういう野球の話は他のブログを見てもいいしね。

2008.11.10 21:13 URL | 毘沙門天 #- [ 編集 ]

>毘沙門天氏

貴方のイチャモンにはただ一言で充分でしょう。
「だったら読むな。」

私からは以上です。

2008.11.10 21:48 URL | てあとる☆北極の支配人 #- [ 編集 ]

思えば日本のプロ野球は1新聞社の宣伝のために発足しました。このことが今日まで影響を及ぼしており、その結果、一新聞社の社主にすぎないナベツネがデカイ顔をしてプロ野球機構を好き放題にしているのです。


まるで、アメリカ帝国主義を想起させます。

2008.11.11 06:48 URL | ポンポ・ナイナイ #- [ 編集 ]

v-16渡辺監督の手腕は流石ですが、西武で二軍監督を何年もやってきたので、若手の気持ちをひとつにまとめることが出来たのだと思います。
あの日本シリーズの戦術も、普段から気心が知れている選手だから出来たわけで
WBCでイチローや松井が同じように動いてくれるかどうかは疑問です。

2008.11.11 20:37 URL | ゆきりん #- [ 編集 ]

原ジャパンより侍ジャパン。侍監督がんばれ。津田恒実に腕折られた原監督の侍姿よりも、敬遠策で意地のホームラン打ってバットぶん投げた侍魂が観たいよ。

2008.12.07 16:13 URL | 岡本一心(北丘珠) #RaJW5m0Q [ 編集 ]

西武快勝。久信キター。侍ジャパンの伊東勤コーチ元気かな?岸細川は元気です。

2009.02.28 23:30 URL | 岡本一心(夕張市長( #RaJW5m0Q [ 編集 ]













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ライオンズ日本一おめでとう!
埼玉西武ライオンズが日本シリーズで優勝しました。

2008.11.11 10:08 | 大津留公彦のブログ2