きまぐれな日々

11月に入った。3連休の方もあろうし、それどころではなくずっと仕事だという方もあろう。例によって私はその中間である。

ちょうど2か月前の9月1日に福田康夫前首相が突如辞任を表明して以来、解散総選挙に向けて一直線かと思いきや、中旬にアメリカ発金融危機が起き、世界中の経済が混乱した。自民党の調査で、いま総選挙を行っても大幅に議席を減らすだけという結果が出たせいか、新首相・麻生太郎は解散を先送りし、追加経済対策を発表した席で、3年後(2011年)の消費税増税を言い出す始末で、これで解散総選挙は大幅に先送りされることになったと考えるべきだろう。昨日(10月31日)、航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄が、耐震偽装問題を起こしたアパ(同社の元谷外志雄会長は安倍晋三の非公然後援会「安晋会」の副会長である)が募集した懸賞論文(優生思想の持ち主である極右言論人の渡部昇一が審査委員長を務めている)に応募じて、「我が国が侵略国家というのは濡れ衣だ」と主張した件(下記URLの毎日新聞記事参照)について、政府は早々と田母神を更迭したが、この問題も、総選挙が行われる頃には誰も覚えていないに違いない。
http://mainichi.jp/select/today/news/20081101k0000m010089000c.html

それにしても、たいへんな2か月だった。新自由主義から福祉国家への道のりは、どれほど長いか想像さえつかず、残念ながら、それには多大な代償が支払われることになるだろう。

昨日、ふとブログの過去ログを見ていたら、1月5日付エントリ「支配者階級と闇紳士たちが金に狂奔する時代に終わりを!」に、こんなことを書いていた。

朝日新聞が(元旦の社説で)「平成20年」を持ち出そうとした気持ちはわからなくもない。元号で「20年」というと、誰もが「昭和20年」に日本に起きた大きな変化を思い起こすからである。

(中略)

今年は、ずばり新自由主義の崩壊が始まる年になる。こう予感するのは私だけではあるまい。サブプライム問題は、「リスクの分散」が、実はリスクの全世界へのバラマキに過ぎなかったことを露呈した。

(当ブログ 2008年1月5日付エントリ 「支配者階級と闇紳士たちが金に狂奔する時代に終わりを!」より)


同様の予想を立てていた人は大勢いることを私は知っているから、何も威張るつもりはない。「8月15日」には何も起きなかったが、「リーマン・ショック」は日本時間の平成20年9月15日。やはり大激変は起きた。ブログ内で「バラマキ」という言葉を検索語にして調べていただければわかるが、当ブログは一昨年の開設以来一貫して、「バラマキ」という言葉をネガティブな意味で用いることを意識的に避けており、検索で引っかかるのは、自民党や田原総一朗の「バラマキ」批判を逆批判したものばかりであるが、唯一に近い例外が上記で、サブプライム問題はアメリカによる全世界へのリスクのバラマキだ、と書いていた。

時事問題への関心が高まったせいだろう、当ブログは9月に今年に入っての月間最多アクセス数を記録したが、10月もそれをわずかに上回って、2か月連続で記録を更新し(FC2カウンタによる計数で132,791件)、過去最多だった昨年7月のアクセス数(135,446件)に肉薄した。10月は、星野仙一批判と橋下徹批判のエントリのアクセス数が多かった。

しかし、個人的には、「しんぶん赤旗」にも紹介されたという9月の自民党総裁選に絡んだ「NHKの自民党コマーシャル事件」におけるブログ連鎖の一環に加わり、大組織NHKを動かすことができたことで、ようやく一歩前進できたかなあと考えている。この件で特筆ものの大活躍をされた「大津留公彦のブログ2」から、記念すべき当ブログへの6000件目のTBをいただいたが、これがなんとNHKが沢田研二の「わが窮状」のキャンペーンを行うという記事だったことが面白い。大津留さんには、沢田研二の歌を再度楽しませていただいたことを感謝したいし、NHKにまだまだ大勢おられる良心的な職員たちにも、いろんな方面からの圧力をはねのけての今後の健闘を期待したい。

麻生邸を見に行っただけの人たちがいきなり逮捕されてしまった件も、マスコミはほとんど報じず、もっぱらネットで情報が伝わっている。当ブログは橋下徹批判にかまけて出遅れてしまったが、すでに「麻生でてこい!!リアリティツアー救援会ブログ」が立ち上がっており、雨宮処凛さんの「すごい生き方 ブログ」で紹介されるなどの広がりを見せている。

今後の政局だが、小沢一郎は「選挙は近い」と叫んでいるのだが、これまで何度その言葉を聞いたかわからない私としてはあまり信用できない。1979年に時の大平正芳首相が一般消費税の導入を公約して解散総選挙を行った時に自民党が大敗したことを、自民党の政治家たちはよく知っているはずだ。だからほとぼりが冷めるまでは解散はない。早くとも来年の春で、おそらく任期満了ギリギリまで引っ張ると思っているので、しばらくは休みたい時には休むといったペースで、これまでよりは若干余裕を持って、肝心な時にガス欠にならないようにブログ運営を続けていきたいと思う。


#この記事は、「トラックバックピープル・自民党」 にトラックバックしています。ここにTBされている他の自民党関係の記事も、どうかご覧下さい。

↓ランキング参戦中です。クリックお願いします。
FC2ブログランキング

関連記事
スポンサーサイト

ブログも単発的な事件では力を発揮するのだろうが、政策的な内容が伴っているかというと心もとない。ある意味一番高揚したのって安倍政権の時じゃないでしょうか?「敵」があまりに性急かつ拙劣でしたからね。リベラルなブログも選挙後しばらく高揚感がありましたが、それがいかに脆弱かは、大連立騒動後に多くのブロガーが見せた醜態であきらかになりましたし(貴ブログは数少ない例外でした)。あのあとはリベラルなブログは綻びを出さないように本質的な問題に焦点を当てず、無理に一致している感じがします(皮肉にも民主党と同じなんですが)。

今のまま政権交代/再編してしまうと、自公という大きな敵を見失って、おそらく左派ブロガーは内部抗争でぐちゃぐちゃになってしまうでしょう。しかし政界もねじれているわけですから、それも仕方ないのかもしれません。ただおっしゃる通り、今回の「バラマキ」を巡る議論でも、ブロガーがいかに政策より党派性で動いているかが明らかになってしまいましたしね。こちらは的確にも「バラマキ」の用語を避けられたようですが。

本当は安倍倒閣で性急な改憲路線が落ち着いた段階で、リベラルからすれば大成果だったのですから、政策マターできちっと議論しておくべきだったと思うんですよね。ただこれまた民主党の若手が去年の夏から「解散!解散!」とテンパっていたのですから、ブロガーが落ち着けというほうが無理だったのでしょうか・・・。

2008.11.01 21:57 URL | 梶 #- [ 編集 ]

安倍政権下での参院選の時にも、「リベラル」のブロガーがいっせいに「9条ネット」になびいたことがあって、選挙後に「右の『維新政党・新風』となんら変わらない。もし本当にブログが影響力を持っているなら、新風と9条ネットが議席を獲得しているはずだ」と論評されました。
当ブログは、一時期「左のほうの水伝騒動」に熱くなっていました(その間、勉強はそっちのけだったかもしれません)が、あれも、当ブログにとっては「同調圧力」を強いる人たちとのバトルという面がありました。
「新風」にせよ「9条ネット」にせよ、極端な主張がブロガーの支持を集めるのって、ブロガーの間にも「群集心理」が働く証拠だと思います。もし今後「ブログ言論」なるものを確立しようとするなら、「群集心理」との戦いが不可避だと思います。

2008.11.01 22:24 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

ご紹介ありがとうございます。
「ブログ論壇の誕生」という本を読みました。
ブログを通じた世論形成について参考になると思いますので一読をお勧めします。
ブログ対国家権力は非対称的な関係なので自民党総裁選異常放送事件や今回の麻生亭見学ツアー弾圧事件などに対する抗議などでは計り知れない力を今後も発揮することでしょう。

2008.11.02 01:01 URL | 大津留公彦 #- [ 編集 ]

ジミンに投票しますかミンシュに投票しますか、さてアンケートの結果は・・・という具合にマスコミが煽る二大政党制への道。こういうのにすごく危機感をもっています。
だから少し解散総選挙までの時期が延びたというのはよいことかもしれません。
ミンシュとジミンといったって内実はほとんど変わらない。それよりも本当に新自由主義、市場原理主義の施策をつづけていってよいのか、貧困の拡大や職場の蟹工船状態にstopをかけ再分配重視政策に誘導するにはどんな政治勢力を伸ばせばよいのか、そうしたことを冷静に判断する時間をもてるのですから。

2008.11.02 07:50 URL | 七詩 #JalddpaA [ 編集 ]

済みません、記事違いなのですが、あちらのブログにはコメントを入れることが出来ませんでしたので、こちらで失礼します。

さてこの度私が又、陰謀論批判を書きました動機は、麻生総理の経済政策を、(経済音痴の私ですので)他の方の記事を引用して、麻生総理の経済政策は、反って景気回復を妨げるような政策であると言っている人が有ります。」というようなコメントを或るブログのコメント欄に書いたのですが、
それにたいする批判コメントの、タイトルが「陰謀論は嫌いです」と言うものだったのです。

kojitakenさんがそういう種類の陰謀論批判をされる方だとは思っていません(だから今回はこちらへのTBを控えておきました)が、政治家批判の文意に欠陥がある時、又は自分の好きな政治家であるので批判して欲しくない時、簡単に「陰謀論」と貶す傾向があるのは、現実問題として、大変な言論の自由を阻む(そんな事を言われたら、大抵の人は臆してしまうでしょう)要素を持った言葉だと思うのです。

ですから特定の陰謀論に反対の場合は「・・・・陰謀論」とか「・・・・説」に反対であると言うようにするのでなければ、理不尽な、封殺をされる恐れが出てくると思うのです。
kojitakenさんはその事を承知の上で、それでも陰部論者の害悪と比べれば軽いものだとお思いなのかも知れませんが・・・・・

私には言論の自由が脅かされる危険の方が、重大に思えるのですが・・・・・

2008.11.03 15:18 URL | わこ #dN1wHbUA [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://caprice.blog63.fc2.com/tb.php/774-96a135e6