きまぐれな日々

「植草一秀の『知られざる真実』」に、植草さんから

「kojitakenの日記」、ならびに「きまぐれな日々」主宰者のkojitaken様、ご丁重なメッセージを掲載くださいましてありがとうございました。過分なお心遣いを賜りましてありがとうございます。私の説明も不十分であったと感じております。意見や主張がそれぞれの個人によって異なるのは当然のことだと思いますが、各人が互いに尊重し合いながら健全な論議を深めてゆくことができればうれしく思います。今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。

とのメッセージをいただいた。非礼な記事を書いた私に対し、温かいメッセージを下さった植草さんに感謝したい。

今回の件で、私が一番気になっていたのは、私の記事が、植草さんを中心に「反自民」ブロガーが結集しよう、と呼びかけていた『カナダde日本語』の管理人・美爾依さんの心を痛めてしまったことだ。美爾依さんは、一昨年前に「安倍を『the End!』させよう」を合言葉にした「AbEndキャンペーン」がスタートした頃からお世話になっているブロガーで、私にとってとても大切な友人でもある。

私は、「水からの伝言」騒動にかかわり、「共感が大切か論理が大事か」とか、「ブログでの言説は私闘か公論か」などを論点とした論争に参加したが、当ブログを含むブログ群は、「共感派」からは「論理村(あるいは『言葉の国』の人たち」と揶揄され、「公論派」からは「属人的議論をしている」と批判された。いわば中間派なのだが、私はブログの記事には論理が大事(というより、理にかなわない記事は批判されて当たり前)ではあるが、同時にブログは私的なものであるとも考えており、ブログの言説の公共性は、たまたまその記事の記述に普遍性があれば勝手についてくるものだ、と割り切っている。だから、この件で大切な友人との友好関係を失うことはあってはならないと考えた。しかし、それにもかかわらず私は植草さんへの違和感を表明せざるを得なかった。自分自身を裏切るわけにはいかなかったからである。その理由を以下に述べる。

最初に私が気になったのは、植草さんのブログから張られているリンク集だった。『神州の泉』『喜八ログ』『新三ログ』などの、右派民族主義系のブログが目立つ。また、私がふだんから「陰謀論系」とか「擬似科学愛好系」などとして批判しているブログへのリンクも多い。

民主党左派や社民党に近い学者としては、政治学の山口二郎氏や経済学の神野直彦氏らの名前が思い浮かぶが、植草氏は山口氏や神野氏らとは異質の存在で、むしろ、右派民族主義系の佐藤優氏や関岡英之氏などに近い存在に思えた。そんな植草さんのブログは、「古い左派」かもしれない私にとっては、どうしても違和感をぬぐえないものだった。

植草さんのスタンスは、おそらく平沼赳夫一派との親和性が強いのではないかと思う。ネット検索で調べてみると、過去に植草さんをサポートした人たちの多くは、ポリティカルコンパスでいうと、政治思想軸では保守、経済思想軸では左派に当たる「保守左派」のスタンスだった。佐藤優や関岡英之も、このカテゴリーに属する。

一方、私は政治思想軸ではリベラル、経済思想軸では左派に当たる「リベラル左派」の人間だ。福田首相は、政治思想軸、経済思想軸ともに原点に近い、「右でも左でもない」人だと思う。そして、しばしば私を苛立たせるのは、「保守左派」の人たちが、政治思想軸の「右」側から福田政権を批判することなのだ。「保守左派」の特徴として、私があらゆる政治家の中でもっとも嫌ってやまない安倍晋三に対して宥和的であることが挙げられる。安倍というと対北朝鮮強硬政策で知られるが、植草さんも、

拉致問題の解決なく経済制裁解除に動き始めた福田政権

を批判している。しかし、私は安倍晋三の対北朝鮮強硬政策の方が誤りであったと考えており、福田首相は理性的な方向へと政策転換を図っていると評価している。

そんなわけで、私は「植草一秀さんを中心とした反自民ブロガーの結集」には応じられない。美爾依さんにメールでそう伝えたところ、彼女からは、むしろ私の考えをブログで公開したほうが良い、との助言をいただいた。立場は違えど、日本の社会を良くしたいという思いは同じだ。

「古い左派」たる私は、愚直にベタでダサいやり方で、平和国家かつ福祉国家への道を追求していきたい。だから立場は分かれるけれど、植草さんの、

各人が互いに尊重し合いながら健全な論議を深めてゆくことができればうれしく思います。

という言葉を肝に銘じ、建設的な議論をしていきたいと思う今日この頃だ。


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『非礼』をもって言葉を封じ込めていいのでしょうか?と言う思いが拭えないのですが?しかも、第三者が、インターネットのコミュニティで。

暗黙裡に『タブー』のようなものが形成されつつある(形成しようとしている?既にある?)ような気が(私も)します。該当のブログエントリを『非礼』だとも感じませんでした。

公開されてしまうと、なんだか後味のよくない状況ですが。これで終わりですか?メールなど、当事者間だけでのやりとりなら、別に構わないのですが。やり取りが公開されて、しかし成り行きそのものは批判を受けず、これで終わり、とされると、なんだか、その成り行きが既成化されてしまうような懸念があります。内容よりも、そのような雰囲気が懸念されます。

他方、数々の悪(政治の結果)は嫌です。立場を超えて皆で反対し、正して行くべきです。

2008.06.26 01:48 URL | #- [ 編集 ]













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