きまぐれな日々

ロイターによると、

米民主党の大統領候補指名争いは3日、オバマ上院議員が指名に必要な代議員数を獲得し、対立候補のクリントン上院議員を退けて勝利した。米国の主要政党の代表として黒人候補が大統領選に臨むのは史上初めて。

とのことだ。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32090620080604

バラク・オバマ氏がはじめて民主党の党大会で「黒人のアメリカや白人のアメリカ、ラティーノのアメリカ、アジア系のアメリカがあるわけではなく、ただアメリカ合衆国があるだけだ」と演説して脚光を浴びたのは2004年のことだ。ブログ 「Beyond Words」 がこの時の演説を和訳している(下記URL)ので、興味のおありの方は参照されたい。
http://d.hatena.ne.jp/krhghs/20080421/p1

この演説から4年、当ブログが昨年2月7日のエントリ "次期米大統領は初の女性か黒人か?" で初めてオバマ氏を取り上げてから1年4か月、ついにオバマ氏が民主党候補者になったのだが、昨年記事を書いたときにはここまでたどり着く可能性は2割くらいかなと思っていた。正直、ヒラリー・クリントン氏に勝つとは予想していなかったのである。だが、米民主党員はクリントンと比較してもよりリベラルなオバマを選んだ。それだけアメリカを変えなければならないという思いが強いせいなのだろうと思う。

長引いた選挙戦が災いして、今年初め頃はオバマ、クリントンどちらが勝とうとも大統領選は民主党が圧倒的に有利と見られていた状況が変わり、現段階では五分五分とされている。感情的になったクリントン支持者の中には、「大統領選では共和党のマケイン氏に投票する」と公言している人たちもいるし、仮にクリントン氏が勝っていたら、オバマ支持者に同様のことを口にする人たちが出てきただろう。しかし、民主党候補が確定した今後は、再びオバマ氏がマケイン氏との差を広げていくのではないかと私は予想している。

そうなると、またぞろ日本のマスコミが「オバマ発の恐慌」とか言い出すのだろう。自民党政権は、特にコイズミ以降米ブッシュ政権の言いなりというより、ブッシュの狂ったような戦争路線を利用して、日本を「戦争のできる国」にするための既成事実を着々と積み重ねていった。オバマが勝ってアメリカが政策を転換した場合でも、自公政府がマスコミなども利用して事実上煽ってきた反中反韓の流れは、一朝一夕には止められないだろうから、日本は国際的に孤立する恐れも出てくる。さんざん北朝鮮を見下してきたこの国が、北朝鮮と同じような立場に追い込まれる恐れもある。

小沢民主党も、平沼赳夫ごときとの連携を模索しているようではどうしようもない。何度も何度も書くが、平沼が5月11日のフジテレビ「報道2001」で吼えた反中プロパガンダは、実にひどかった。特に、パンダの「ランラン」(笑)が謀殺されたという説を紹介するにいたっては笑止千万だった。

つい最近になって知ったのだが、この下品なパンダ謀殺説の言いだしっぺは勝谷誠彦らしい。勝谷が5月7日のTBSラジオでパンダ謀殺説を流し、5月9日には産経新聞が藤原正彦の「リンリンの死んだタイミングが良すぎることが不可解だ」というコメントを報じ、5月11日に平沼赳夫がフジテレビでしゃべったという流れだ。勝谷誠彦、藤原正彦、平沼赳夫の三人を、当ブログは「バカのトライアングル」と名づけたい。こんな下品な人たちが国士気取りだなんて噴飯ものだし、そんなやつとの連携を検討している民主党も大バカだと思う。

当ブログの平沼批判には賛同されない読者が多いのだが、反中感情を煽り、ゴリゴリの改憲指向にして復古主義者である平沼一派と民主党の連携は、当ブログは間違っても支持しない。私にとっては、譲ってはいけない一線を完全に超えるものだ。小沢・平沼連立政権では日本は変われない。平沼が政権に加わるくらいなら、現在の福田政権が続いたほうがまだマシだと思う今日この頃なのである。


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 おはようございます。
 オバマ氏が大統領になったら、という想定で、日本の軍需利権に群がる奴らがやりそうなことを、数日前にブログ記事にしています。
http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/97918026.html
 をご覧ください。オバマになって、アメリカは軍縮しても、日本はどうかということです。
 マケインに対しては、オバマ有利との世論調査結果が出ています。無党派層への浸透が強く、ブッシュとの違いを演出しようとしながら、ブッシュと一体化しているマケインは守りの選挙を強いられるでしょう。そうすると、オバマのカリスマ性と弁舌がアメリカ国民の心をとらえるでしょう。
 だから、気をつけねばならないのは、日本の政府が、いかなることがあっても軍拡に走ろうとするのをやめさせることです。これは日本人が「チェンジ」を求めねばなりません。

2008.06.05 08:29 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]

毎度、ラジオ屋です。
アメリカが日本と国交を持って以来、戦争を起してきたのは民主党なのはご承知かと思います。共和党が戦争を始めたのはある意味歴史の珍事とも言えます。アメリカ建国以来240余年になりますがどことも戦火を交えなかった期間は20年しかありません。オバマ氏の演説を信じるとすると平和を前面に押し出すスタイルなのでイラク停戦・撤収が想像できますが当面は不可能だと思われ情勢次第では役者を入れ替えての戦火が続く気さえします。

私見ではどちらがより日本に有益かと問われれば究極の選択として共和党としか言えません。過去クリントン時代には貿易摩擦での強硬姿勢を思い起こします。スーパー301条の制定もこの時代でありました。エネルギー・食料・金融・これらを想起する時チェンジが必ずしも良いことばかりをもたらすとは限りません。

ご存知のようにアジア環太平洋各国はおおむね政権交代を行いました。フィリピンもまたそのような情勢下にあります。さて翻って日本はと言えばブログ主さんの説に従えば民主党には新自由主義者がおり、且つ又極右系の議員と連携もあり到底選択肢ではないようです。かと言って現行政権の衰退振りでは座して死を待つしかないようです。

即ち、青酸カリか硫化水素の選択をせよと言う事のようです。ラジオ番組的にはブラックで笑えるネタなので喜ばしいんですが(笑

仮に政界再編の後に新政権が生まれると希望的観測を持ったとしても、政治思想で分化するほど日本の政治家はピュアではありません。「勝ち馬」こそが思想であり生きる道なのは自明です。結果として国民に何かしらをもたらす意味での再編ではなさそうです。

で、誰が喜ぶのかと言えば「官僚」のみと言うのがオチなのでしょう。選挙となった場合自民も駄目民主も駄目、小選挙区では社民・共産に投票使用ものなら結果として現政権の応援になる。ブログ主さんの意見を基準とすると初めてこのブログに行き当たった人は大いに迷う事でしょう。

蛇足です、「水伝論争」の事なんですが何故「似非科学」とされたのかがよく分かりません。最初に「非科学」と断じてしまえば、あえて議論で消耗される事も無かったでしょうに・・・。前後の事情は全く存じませんじ全く興味がなかったのですが、政治ブログとして読ませていただいている身からするとすごろくの「一回休み」と感じております。

2008.06.05 15:37 URL | 秀太郎 #- [ 編集 ]

ご紹介していただき、ありがとうございます。お陰で少しアクセスの数が増えました。

3月の人種問題に関する演説も翻訳しましたので、読んでいただけたらと思います(翻訳の質には全く自信がないのですが)。
http://d.hatena.ne.jp/krhghs/20080605/p1

2008.06.05 20:11 URL | krhghs #- [ 編集 ]

公明党が反中・反韓ですか?飛躍的にも聞こえますが、まぁ、自民党の金魚のフンみたいにくっ付いてる限りはそういわれても仕方ありませんね。9・11のテロの時もそうでしたね。もし、この党がキャッチコピーに掲げている平和路線を本当に実現していたら今頃
日本はアジアの近隣諸国や世界中から誇りある国と絶賛されていたでしょうな。看板が泣くというというのはこの事でしょうな。

2008.06.06 01:36 URL | 右も左もいりません #- [ 編集 ]

かつての貿易摩擦を持ち出して民主党が日本に不利?とする評論は「教科書的」と前置き付で未だに経済番組等でも流されますが。

ただ、安い製品を雪崩のごとく輸出するという当時の日本的な立場の国は今、中国に移っています。
また、輸入規制を行うと有利な生産者が出る一方で不利を被る購買層が出るという認識も米国内で広まっています。
通称摩擦の代表であった自動車などは大半が米国内生産で、今や規制のしようもありません。
当時とは随分基礎的な情勢が変動しているのでは。

或いは何より、共和党政権であれば輸出入等の経済政策で日本に配慮してくれるかと言えば、近年も随分勝手放題を言われており、そんなことは無いだろうと思うのですが。

2008.06.06 22:43 URL | Gl17 #EBUSheBA [ 編集 ]

>米民主党員はクリントンと比較してもよりリベラルなオバマを選んだ。それだけアメリカを変えなければならないという思いが強いせいなのだろうと思う。

米市民にはアフガン、イラク攻撃への懐疑やうしろめたさや後悔があって、その心情がオバマ支持の一要因になっているのだろうとは私も思います。オバマを支持する米市民に対するもう一つの見方は「闇の奥の奥」の著者である藤永茂氏のブログに載っていますので、もしよかったら(ご存じなかったら)、ご覧になってみてください。

>何度も何度も書くが、平沼が5月11日のフジテレビ「報道2001」で吼えた反中プロパガンダは、実にひどかった。

安倍晋三を危険だと切実に感じたのは、2005年NHKの従軍慰安婦をめぐる女性国際戦犯法廷のドキュメンタリー番組改変問題が起きたときでした。番組改変への関与を疑われた安倍氏がテレビに出て関与を否定するその態度、発言内容、口調、表情を見て、その一方的、エキセントリックな様子に驚き呆れ、首相などとんでもない、と思ったものです。
平沼氏が出たその番組は見ていませんが、kojitakenさんが感じられたという平沼氏の危険性はよく分かるような気がします。この平沼という人は、テレビで顔や姿を見たところでは存在感はありますね。どす黒いというか妙に暗い存在感ですが。米下院外交委員会で採択された従軍慰安婦問題に関する決議に反対してワシントン・ポストに全面広告を掲載した際の中心人物でもあります。採択された後も記者会見を開いて「事実に基づかない決議は日米両国に重大な亀裂を生じさせる」などと述べていたようです。このような主張が世界中でどう受け取られるか感じとることができないのだから、ファナティックな政治家といえるように思います。

>平沼が政権に加わるくらいなら、現在の福田政権が続いたほうがまだマシ

国連人権委員会のドゥドゥ・ディエン氏は、人種差別撤廃に向けた報告書の中で、(世界中で)「政党が政権を強化するため右翼政党との連立を躊躇しない」傾向が出てきていると言っています。民主党の鳩山発言はその流れに位置づけられるものなのでしょう。石原都知事の数々の暴言に顕著ですが、最近の日本社会には支配者層によるとんでもない危険な発言がなされても、無関心、無感動に見逃される傾向がはっきり見られます。テレビでの平沼氏の発言もその一つだと思いますが、このような傾向が今社会で最も危惧すべき問題の一つのような気がしています。平沼発言ももしkojitakenさんがブログで取り上げてくださらなかったら私なども知らないままだったでしょう。
民主党を特によいと思っているわけではありませんが、それでも平沼氏のような人物を組み入れたら民主党を悪くするだけと思いますので、私も強く反対です。

2008.06.07 12:49 URL | junko #- [ 編集 ]

『読売』は6・5付け社説で早速マケイン賛美をぶってました。
ここの論調なら「独立国として他国の元首の動向に一喜一憂することはない」
くらい言ってもおかしくないはずですが、言いません。
やっぱり従米新聞なんだと呆れました。

2008.06.07 16:46 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]













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私の今までの『先見の明』?を紹介します…こんな記事を書くのも、おこがましいのですが(苦笑い)
 自分の勤務する会社(事業所)の名前にはあまり文句を言わないのに、なぜ「共産党」

2008.06.06 23:05 | 嶋ともうみ☆たしかな野党 支え続けて 上げ潮めざす!