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きまぐれな日々

安倍晋三が町村派に復帰するらしい。
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2008/03/04/20080304ddm005010121000c.html

上記の毎日新聞の記事によると、首相就任と同時に森派(現町村派)を離脱した安倍は、昨年9月の首相退任後も無派閥のまま、福田首相と距離を置く中川昭一元政調会長らの勉強会「真・保守政策研究会」に出席するなどして、実質的に町村派のオーナーである元首相・森喜朗の不興を買っていたようだ。そのため、安倍の動きを封じるために森が安倍を町村派に復帰させようとしているのではないかと毎日新聞は見ているようだ。一方、時事通信は単純に、安倍が政治活動を本格化させるため復帰を決意したのではないかと見ている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008030300803

当ブログとしては、毎日新聞の見方に軍配を上げたい。この手の水面下の動きに関しては、森喜朗と安倍では、その巧拙に大きな差がある。安倍など、森からすれば赤子の手をひねるようなものだろう。

ところで、このところ拡大しつつある超党派の動きの中には、憲法改定を狙うものもある。中曽根康弘が会長を務める新憲法制定議員同盟、自民党議員やOBで形成されていたのだが、4日、国会内で総会を開き、新たな役員として、鳩山由紀夫(民主党)や亀井静香(国民新党)を顧問に、前原誠司(民主党)らを副代表に迎え入れることにした。
http://www.asahi.com/politics/update/0304/TKY200803040304.html

90歳に手が届こうかという中曽根は今でも意気盛んで、大改憲連合を作ろうとしている。人生最後の仕事のつもりなのだろう。

ところが、上記のリンクを張った朝日新聞の記事にあるように、総会には安倍晋三も出席し、「改憲は私のライフワーク」と述べたらしいのだ。安倍は、生活問題を何とかしてほしい、という国民の願いをそっちのけにして、ひたすら憲法改定にのみこだわった「KY政治」をしたあげく、参院選で大敗して首相の職を追われたことについて、全く何の反省もしていないようだ。

このように、あつかましくも復権を付け狙う安倍が重要視していると思われるのが、先日の岩国市長選に出馬して当選した福田良彦氏が衆議院議員を自動失職したために、(それまでに衆議院の解散がない限り)4月27日に行われることになった山口2区の補選だ。すでに民主党は比例中国ブロックの平岡秀夫衆院議員が立候補を表明しているが、自民党は山口県出身の官僚・山本繁太郎氏に立候補を要請するようだ。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news-spe/iwakuni/08/iw_08_08030101.htm

この記事によると、自民党では安倍晋三の弟である岸信夫参院議員の出馬まで期待していたらしいが、擁立には至らなかったようだ。民主党は、岩国市長選では井原勝介前市長に対してなぜか本腰を入れて応援しようとせず、その結果選挙は残念な結果になってしまったが、ここで山口2区の補選まで落とすようでは、ますます安倍の復権に手を貸してしまうことになる。特に平岡秀夫は民主党にあっては前原誠司が代表を務めていた頃の改憲路線に異を唱えた人物でもある。

とにかく、安倍晋三を「過去の人」などとなめていたら痛い目に遭う。民主党は山口2区の補選には全力を挙げてもらいたい。


[参考記事]
「カナダde日本語」 より
"安倍晋三の復帰を祝して(自滅)" (3月4日)
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-804.html


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安倍さんは、年齢的には「過去の人」ではなく「これからの人」だと思います。

ただ、選挙区周辺での影響力は残るでしょうが、総理の芽はないんじゃないかなと。
決して楽観しているのではなく、町村派に戻ったという時点で、「安倍改革」は事実上不可能になったということです。

小泉さんが国民から絶大な支持を受けた要素のひとつに「脱派閥」があり、そのため、安倍さんは、森派にいながらも、ほぼ無派閥のような動きをし、自身が総理になったときに名実ともに無派閥になったはずです。

こうなったら、もう、無党派への信頼は失墜しますから、無党派からの得票の可能性も低くなります。
そんな総理総裁の下で選挙などできませんから、総裁選出馬すらないんじゃないかなって思います。

2008.03.08 03:43 URL | わくわく44 #- [ 編集 ]













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2008.03.06 04:29 | 良泉の読書日記