イージス艦が漁船を真っ二つにした忌まわしい事件に関して、防衛省の釈明が二転三転している。
2月26日の毎日新聞は、「背広組と制服組で釈明内容が二転三転」という記事を掲載した(下記URL)。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080226k0000e040055000c.html
さらに、19日には石破茂防衛相も航海長から事情を聞いていたことが明らかになった。
朝日新聞の記事に、「(防衛省には)組織としてつじつまを合わせ、隠蔽(いんぺい)や改ざんをした歴史がある。だから、よけいな心配を抱かせ、予断を許すという点では、きちんと報告してくれた方が良かった」という第3管区海上保安本部幹部の言葉が紹介されているが、事故発生当初から、「イージス艦は救助すらしなかったのではないか」という疑惑の声は強まるばかりだ。
今週はじめに発売された「週刊現代」 3月8日号の、"耳を疑う 「イージス艦は救助すらしなかった" というタイトルの記事に、地元漁師たちの怒りの声が掲載されている。以下に記事から抜粋する。
「週刊現代」の記事には、漁船と衝突したこと自体を『あたご』がしばらく気づかなかったのではないか、との軍事評論家・鍛冶俊樹氏の推測を紹介したあと、漁師たちの声をさらに掲載している。
なんともひどい話だが、防衛省が口裏合わせに狂奔し、石破防衛相まで、事故当日に航海長から直接事情を聴いておきながら、これまで黙っていた。国民の不信を招く最悪の対応だ。
これでは、「イージス艦は2人をわざと見殺しにしたのだろう」などと疑われても仕方あるまい。防衛省や石破大臣は、今回最悪の対応をした。石破は、平時には口だけは達者な論客だが、危機管理能力が欠如しており、防衛大臣としての適性が全くないことがはっきりした。
こういう事態を招いたからには、事故の真相をきっちり明らかにした上で、石破は引責辞任すべきだろう。
また、何度も書くが、自衛艦の責任を全く問わず、漁船の「自己責任」だとしている恥知らずなネット右翼たちには本当に呆れる。彼らは実は「右翼」でも何でもなく、権力に媚びたがるだけのウジ虫たちなのだろう。
[参考記事]
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2月26日の毎日新聞は、「背広組と制服組で釈明内容が二転三転」という記事を掲載した(下記URL)。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080226k0000e040055000c.html
情報を隠す意図はなかったのか??。記者団から要求され26日未明から始まった、防衛省内局(背広組)と海上自衛隊(制服組)の幹部がそろった異例の説明では、内容が二転三転。海上保安庁の聴取前に航海長をヘリコプターで移送し海上幕僚監部が事情を聴いていたことも発覚。双方の説明が一致しないシーンもあり、防衛省の迷走ぶりが極まった。不祥事のたびにささやかれた制服組と背広組の一体感のなさを露呈した。【本多健、加藤隆寛、田所柳子】
(以下略。リンク先をご参照ください)
さらに、19日には石破茂防衛相も航海長から事情を聞いていたことが明らかになった。
朝日新聞: "「海保「事前連絡ない」 海自説明と食い違い 航海長聴取"
http://www.asahi.com/national/update/0227/TKY200802260500.html
毎日新聞: "防衛相、航海長を当日聴取 説明で触れず"
http://mainichi.jp/select/today/news/20080227k0000m040156000c.html
朝日新聞の記事に、「(防衛省には)組織としてつじつまを合わせ、隠蔽(いんぺい)や改ざんをした歴史がある。だから、よけいな心配を抱かせ、予断を許すという点では、きちんと報告してくれた方が良かった」という第3管区海上保安本部幹部の言葉が紹介されているが、事故発生当初から、「イージス艦は救助すらしなかったのではないか」という疑惑の声は強まるばかりだ。
今週はじめに発売された「週刊現代」 3月8日号の、"耳を疑う 「イージス艦は救助すらしなかった" というタイトルの記事に、地元漁師たちの怒りの声が掲載されている。以下に記事から抜粋する。
「国民の命を守るために作られたイージス艦が、『清徳丸』に衝突したのもむろん許せませんが、親子が海に投げ出された時、すぐに救助に出ていれば二人は助かったはずなんです。イージス艦はあろうことか、知らぬ顔をしていた。それが絶対にゆるせないのです」
怒りを爆発させるのは、(吉清)治夫さんの叔母の板橋よし子さん(76歳)だ。
(中略)
「真冬の未明の海では、投げ出されて5分で死ぬということは、海上自衛隊員だろうが漁師だろうが、船乗りたちの常識です。それを1時間41分も経って "救助" が始まるなんて、信じられません」 (板橋さん)
(「週刊現代」 2008年3月8日号 "耳を疑う 「イージス艦は救助すらしなかった"より)
「週刊現代」の記事には、漁船と衝突したこと自体を『あたご』がしばらく気づかなかったのではないか、との軍事評論家・鍛冶俊樹氏の推測を紹介したあと、漁師たちの声をさらに掲載している。
「小船に乗っている自分さえ、衝突の30分前から『あたご』を確認していた。『あたご』側が『2分前』とか『12分前』と言い訳しているのは絶対にあり得ない」 (『幸運丸』 堀川宣明船長)
「『あたご』側は『清徳丸の(右舷の)緑灯を見た』と言っているが、緑灯を見ていたら事故が起こるはずがない」 (『康栄丸』 中ノ谷義隆船長)
「『あたご』は舵を切らず、真っ直ぐ直進してきた。漁船の確認を怠っていたのではないか」 (『金平丸』 市原義次船長)
つまり今回の事故は、いわばイージス艦による "ひき逃げ" だったということだ。
(「週刊現代」 2008年3月8日号 "耳を疑う 「イージス艦は救助すらしなかった"より)
なんともひどい話だが、防衛省が口裏合わせに狂奔し、石破防衛相まで、事故当日に航海長から直接事情を聴いておきながら、これまで黙っていた。国民の不信を招く最悪の対応だ。
これでは、「イージス艦は2人をわざと見殺しにしたのだろう」などと疑われても仕方あるまい。防衛省や石破大臣は、今回最悪の対応をした。石破は、平時には口だけは達者な論客だが、危機管理能力が欠如しており、防衛大臣としての適性が全くないことがはっきりした。
こういう事態を招いたからには、事故の真相をきっちり明らかにした上で、石破は引責辞任すべきだろう。
また、何度も書くが、自衛艦の責任を全く問わず、漁船の「自己責任」だとしている恥知らずなネット右翼たちには本当に呆れる。彼らは実は「右翼」でも何でもなく、権力に媚びたがるだけのウジ虫たちなのだろう。
[参考記事]
「カナダde日本語」 より
"イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で犠牲になった親子は、なぜいまだに行方不明なのか。" (2月26日)
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-795.html
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