きまぐれな日々

年末はどうしても忙しいので、ブログもふだんのペースでは更新できない。

当ブログは、しばらく前から月曜日を定休日にして、火曜から金曜までは前日夜に作った下書きをもとに、朝早起きして一気に書き上げ、公開してきていた。朝刊の記事が注目を引いたときは、急遽題材を変更することもある。出勤時刻という締め切りがあるので、おかしな箇所がいくつかあったりするが、それは昼休みまたは帰宅後に修正している。また、土日は時間帯には特にこだわらず記事を公開している。

しかし、昨夜は遅くまで仕事だったので、NHKスペシャルの年金特集も見られなかったし、記事の下書きもできなかった。おまけに今朝は早起きできなかったので、朝に記事を公開することができなかった。いつもの週と違って、日曜日に記事を公開せず月曜朝に公開したのだが、これが生活のリズムを乱し、やや疲れが出てしまったせいもある。本当は、日曜日の夜に放送されたNHKスペシャルの「ワーキングプア III」を見終えたらすぐに記事を書いて公開しようと思っていたのだが、番組が終わると同時に緊張感が緩んで睡魔に負けたのである。

そんなこともあって、今日はブログをお休みしようと思っていたのだが、昼ごろ携帯で見た 「きっこの日記」 の 「12月18日」 という日付を見て、今日が特別な日であったことを思い出した。それで、いつもよりちょっと早く帰宅して、ブログの記事を書く次第だ。

2年前の12月18日は日曜日だった。この日は朝からテレビの政治番組が耐震強度偽装問題を取り上げていて、あたかも「きっこの日記」がリアルのジャーナリズム(という表現が妥当かどうかわからないが)をリードしている観があったが、その「きっこの日記」にイーホームズ・藤田社長からのメールが掲載されたのである(2005年12月18日付)。

これを読んだ私は大いに興奮し、「今日はインターネットが社会を動かす力を持つようになった記念すべき日だ、私はそれを目の当たりにしているのだ」と思った。これが私がブログを始めようと思った最初のきっかけだ。もちろん、それ以前からコイズミを倒すためのブロガーズ同盟は知っていたが、私の背中を押したのはこの日の「きっこの日記」だった。

しかし根が怠惰な私が実際にブログを始めるまでにはその後4か月を要し、その間ライブドア事件や偽メール事件が起きた。ことに衝撃的だったのはライブドア事件に絡んだエイチ・エス証券の野口英昭副社長の沖縄での変死(「自殺」とされた)であり、「きっこの日記」はこの件に関しても、「ある往復書簡」 で私に大きな衝撃を与えた(2006年2月8日付)。しかし、民主党の大失策である偽メール事件がライブドア事件への追及の機運を一気にしぼませ、私がブログを始めた昨年4月には、政治をめぐる状況は再び閉塞感に覆われていた。私には、「コイズミカイカク」も許せなかったが、それ以上に戦前体制への回帰指向の強い安倍晋三が許せず、せっかく耐震強度偽装問題やライブドア事件で「安晋会」をめぐる疑惑が噴出しながら、偽メール事件に助けられて安倍が逃げ切ったことに対して強い不満を持っていた。

当時、次期総理大臣の本命と見られていた安倍を打倒する運動をやりたい、ひそかにそう思いながらブログを始めてから2か月近く経った頃、安倍が統一協会に祝電を送っていたことを教えてくれたのは、またしても「きっこの日記」だった(2006年6月6日付)。

さっそく当ブログは同日付でこの件を取り上げた。そこから、「カナダde日本語」 が提唱した 「安倍を異常終了させる」 ための 「AbEndキャンペーン」 に一番乗りで参加するまでは12日しか要していない。そして、「AbEndキャンペーン」がスタートしたのは、「きっこの日記」に決定的な衝撃を受けてからちょうど半年後に当たる昨年6月18日だった。今日は、それからまる一年半に当たる日でもある。

「AbEndキャンペーン」開始から1年あまりが経った今年7月29日に投開票が行われた参院選で自民党は惨敗し、安倍はそれでも居座る「KY」ぶりを見せたものの、2か月後に辞任した。「AbEndキャンペーン」の成功もあって、当ブログの累積アクセス数は10月8日に100万件を突破し、今月14日には120万件に達した。とはいっても1日平均のユニークアクセス数は2千件程度で、「きっこの日記」の数十分の一に過ぎないが、検索エンジンで検索する時、自分のブログが上位にいるのを目撃するのにも慣れてきた。たとえば、先日から「福田内閣支持率」を検索語にGoogle検索すると、なぜか当ブログが上位で引っかかる。

だが、この一年半で、ブログ世界の特殊性も痛感するようになった。政治ブログの数はあまりに少なく、そこでは、世間一般では通用しないような言説がまかり通る。ネットの言論をリアルの世論と同一視して失敗したのが2000年の加藤紘一だったが、今年は安倍自民党が同じ失敗を犯した。年金問題の責任を民主党の菅直人に押し付けようとしたビラを発案したのは自民党の片山さつきだそうだが、これを最初に見たとき、私は「2ちゃんねらーの喜びそうなビラだな」と思ったものだ。菅直人や土井たか子を笑いものにする言論は、確かに2ちゃんねるではウケる。しかし、現実社会では失政の責任を野党幹部に転嫁する言論は、為政者の無責任さを印象づけるだけだ。このビラは自民党の印象を悪化させる逆効果しか持たなかったが、片山さつきらは2ちゃんねるの言論を世論だと錯覚してしまったのではないかと当時想像したものだ。

しかし、権力側のこんな失態をリベラル・左派系ブログも笑ってばかりはいられない。具体的には指摘しないが、「リベ平ブログ」の多くを支配しているのも陰謀論とポピュリズム、それに原理主義である。「9・11」の自作自演説を当然の前提とするブログ、スローガンを連呼するだけのブログ、郵政民営化に反対でさえあれば極右とさえ手を結ぼうとするブログ、こういうブログの数々を見ていると、頭痛がしてくる。

かくいう当ブログも、安易なエントリを上げるようになってきていることを先日痛感した。そろそろブログとのかかわりを軌道修正しなければならない時期にさしかかってきたようにも思う。当ブログは、「ネット言論などというたいそうなものなんかやっているつもりはない」などとうそぶくことはしない。あくまでブログの質の向上と社会への意見の発信を意識している。だが、現状の当ブログはあまりに力不足である。実力を蓄積する時間を割くために、今後は更新の頻度が減るかもしれないが、どうかご容赦いただきたいと思う今日この頃である。


#この記事は、「トラックバックピープル・自民党」 および 「トラックバックピープル・安倍晋三」 にトラックバックしています。ここにTBされている他の自民党および安倍晋三関係の記事も、どうかご覧下さい。

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こんばんは。
>世間一般では通用しないような言説
ロシア語のサイトでもビックリするよなネオナチ・サイトよく見ましたよ。文学や評論等いい情報もたくさんありますけど、とても読みこなせまへん・・。せいぜいMP3ゲッチしてヒット曲、聴く程度・・。
>あくまでブログの質の向上と社会への意見の発信を意識
ブログは多くの人に何かを訴えるのには確かに適してませんね。
でも、長くやり取りしていると、生活臭さとか嗜好とか、冗談のパタンとか見えてくるので、この人とはこういうやり取りで学べる・発想のヒント貰うとか、いまは冷却期間おいた方が好い、応援要かなとか、試行錯誤も出来、また新しい新規参入者も出て、それに触発されて違う面も発見も出来る。まあ、井戸端会議的に使ってます・・。自分のログでも探すの大変やけど、②チャンネルとか掲示板は、自分のコメさえ埋もれてしまって、もっと振り返りにくいです。
そういう「窓」としてユウコウなツールやと思ってます。

2007.12.19 01:19 URL | 三介 #CRE.7pXc [ 編集 ]













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