きまぐれな日々

昨日のエントリの補足。

中西輝政は、左翼とリベラルが「反安倍」で結束したのに対し、保守は油断して負けた、と書いている。

私自身は「左翼」というよりは「リベラル」だと思うが、そりゃ安倍晋三が理想とするような社会なんてまっぴらだから、「反安倍」のためならリベラルが左翼とだって手を組むのは当然だろう。

コイズミの新自由主義政策が生み出した矛盾は、政権末期には噴出し始めていた。耐震偽装問題やライブドア事件は、その象徴だったし、両方の事件と秘密後援会「安晋会」のかかわりが噂された安倍晋三は、追い詰められて首相になる芽が潰れると期待していた。

しかし、「偽メール事件」によってあっという間に政府追及の機運は消えた。それでも、反ネオコン、反ネオリベの立場に立つ人間にとって、安倍への不信感や警戒感が消えようはずはなかったのだ。

チャンスは、早くも昨年5月13日に安倍が統一協会系団体のイベントに祝電を送ったことが発覚したことで訪れた。この時はマスコミの追及が及び腰で、安倍は難なくこれを乗り切ったが、安倍の「脇の甘さ」を感じさせるものだった。そして、マスコミ側の「反安倍」勢力は、時宜を得た「富田メモ」のスクープによって安倍にダメージを与えた。中西は、「富田メモ」スクープは、当時コイズミの靖国参拝をターゲットにしたものだと思われていたが、実は安倍を狙ったものだったと書いているが、今ごろそんなことに気づくようではおめでた過ぎる。あれは、ナベツネ(渡邉恒雄・読売新聞会長)が安倍を靖国神社に参拝させないために放った決定打で(日経新聞のスクープだが、仕掛け人はナベツネだと私はにらんでいる)、当時からもし安倍が首相になっても終戦記念日に靖国に参拝できないことはわかり切っていた。そういう条件で安倍はナベツネと手打ちをしたはずだ。なにしろナベツネは、「靖国神社に参拝する総理大臣は、読売新聞1000万部の力で潰す」と明言しているのだ。

中西は、安倍がコイズミのネオリベ路線から離れて、持ち前の国家主義というかネオコン路線に徹した政治をしてほしいようだが、それはムリだ。このところ、安倍に対する影響力がもっとも強いのは、森喜朗ではなくてコイズミであることがますますはっきりしてきた。安倍は、コイズミが獲得した議席の力でやりたい放題やってきたのだから、コイズミには頭が上がらない。

そして、決定的なのはアメリカ様のご意向だ。昨年12月に出た、最新のアメリカ政府の「年次改革要望書」をご覧いただきたい。
http://tokyo.usembassy.gov/pdfs/wwwfj-20061205-regref.pdf

その最初のページに、「米国は、日本の経済改革を推進するとした安倍総理大臣の決意を歓迎する。新しい機会を生み、競争を促し、より健全なビジネス環境をつくり出す改革は、これから先何年にもわたり日本の経済成長を維持し支えるだろう」と書かれている。

安倍晋三が「コイズミカイカク」の路線から離れることなどできっこないのである。


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 安倍はその岸真理教的な情念が参院選で完全に否定されたので、脳死状態になっているようです。
 そのため、内閣改造後もほとんどと言ってよいほど発言、行動をしていないのです。
 その間に麻生や与謝野が、古い自民党の土建、農政ばら撒きのやり方を復活させようとしています。
 もし、新自由主義と、古い自民党政治の双方が同時に復活したら、日本経済は無茶苦茶になります。
 私達は安倍を追いやるだけでなく、麻生を含めた自民党自体を政権の座から追わねばなりません。

2007.09.07 13:23 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]

靖国への慰霊へは全国民が行くべきです。
先祖の戦いがあってこそ今があるのです
「読売新聞1000万部」で潰すのなら
わたしは一枚の紙で貴方もろともを潰しましょう。
神をも恐れぬ傲慢、高慢な人よ!
あなたは一夜で私の民族から永遠に消える太字の文

2007.09.19 00:12 URL | ナベツネ非国民 #wAr0bsuE [ 編集 ]

今年の年次改革要望書が10月18日に出たことを特集記事にして欲しい。以下のURLから辿っていくと、10月19日以降、年次改革要望書についてたくさん触れられている。
http://tbp.jp/tbp_9088.html

2007.10.27 17:40 URL | n #gDjXLJVA [ 編集 ]













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