きまぐれな日々

呆れたことに、マスコミ各社は安倍改造内閣発足当日にさっそく世論調査を実施し、内閣支持率が上がり、内閣改造が評価されたとして政権を持ち上げている。

しかし、新聞もテレビも、改造数日前から新しい閣僚の顔ぶれなどを予想しては紙面や番組でぶち上げて、あたかも政治について語ることはそれくらいしかないかのような報道姿勢であった。これでは、新聞の見出しとテレビ番組からしか物事を判断しない人たち(いわゆる「B層」)が内閣支持に回って当然だろう。そしてメディア各社は、自らが作り上げた通りのトレンドになっていると、嬉しそうに「世論調査」の結果を発表するのである。

これはとんだ茶番劇であって、この時期に繰り広げられた内閣改造人事の観測報道に対する「AbEnd」ブロガーの反応はいたって冷淡で、盆休みの時期よりさらに「安倍晋三TBP」へのトラックバックの件数や各ブログへのアクセス数は、いずれも減少傾向にあった。そして、内閣改造が行われると、これを批判するために一時的にTB件数やアクセス数が増加したということだと思う。来月に臨時国会が召集されたら、再び戦いの時がくる。一時的な内閣支持率の上昇などには動揺しない冷静さが求められる。

ところで、安倍晋三内閣に対峙しようとする際、安倍が何をやりたいのかをはっきりおさえておく必要がある。

とにかく安倍がやりたいのは「戦後レジームからの脱却」(戦前レジームへの回帰)、これに尽きる。安倍は憲法を改定し、一部の世襲的権力者が下々を統治していく、アンシャン・レジーム(旧秩序)とかアリストクラシー(貴族制)などと表現される統治形態を理想としていることは疑う余地がないと思う。アベ=シェイエスは聖職者(第一身分)や貴族(第二身分)に対する平民(第三身分)の権利を主張したが、アベシンゾーは平民に対する世襲権力者の優越性を主張するというワケだ。

そして、「日本会議」の思想を理論的バックボーンとする安倍は、コイズミの「構造改革」には何の興味もないどころか、内心では「反コイズミ」だろうと考えているが、コイズミと安倍で気が合うのは、世襲議員たちでつるみたがるところではないだろうか。世襲議員が跳梁跋扈する自民党の政治家たちが、市場原理主義(新自由主義)を標榜するほどひどい矛盾はないと思うが、世間一般の常識が通用しないのが永田町なのだろう。

以上を考えた時、「日本会議」の思想を信奉するような「政治思想的右派」と、コイズミ?竹中の新自由主義を信奉する「経済思想的右派」(一部の人たちの用語でいう「カイカクファシズム」の勢力)の両方を、いずれにも偏らないように撃たなければならないと私は考えている。たとえば平沼赳夫や城内実は「日本会議」の思想を信奉する勢力として、片山さつきに代表される「コイズミチルドレン」は新自由主義勢力としてそれぞれ批判すべきであって、きたるべき総選挙では、野党は静岡7区において、片山さつきと城内実を共倒れさせるべく強力な候補者を立てなければならない。

とにかく、コイズミ的なるものとアベシンゾー的なるものは両方退治しなければ日本に国民のための政治を実現させることはできないだろう。「カイカクファシズム」に対抗するためには「政治右派」とも手を組め、という主張に与することは、私にはできない。


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 ご意見に同意します。
 秋の臨時国会が9月10日から60日。それが終わる頃には、衆議院選挙に向けて一直線かもしれません。
 支持率報道は、今回のは無視してよろしいかと。と言うよりそれでも不支持が高率なのは、安倍自身が支持されていない証拠と言える訳です。早く辞めるべきです。
 さて、私のブログ「猫の教室」も、今後の政局次第では、再度体裁を改め、衆院選に向けての臨戦態勢に入る予定です。
 あと、安倍はコイズミカイカクには興味が無いというのは事実でしょう。6月に発表された、通称「骨太の方針」は、全く骨太ではなく、地方へのバラ播きを示唆する言葉が踊っていました。安倍の本性かと思います。彼には難しい経済理論とかは理解できないのでしょう。
 既に、コイズミカイカクによる新自由主義は、自民党どころか国民生活までぶっ壊しつつあります。それを旧来の利権漁り方手法での地域活性化ではない、新たな経済手法が求められます。
 民主党に対して、それを要求していくべき時でしょう。

2007.08.29 07:12 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]

新しい内閣からも、スキャンダルが、出そうな人が、何人かいますね。ひとりでも、辞任する人がいれば、また、20%台に、戻るでしょう。年内に、解散という可能性も、低くはないと思います。

2007.08.29 08:11 URL | T #/2CD/BNk [ 編集 ]

従米政権維持のために、今後もますますテレビ大新聞の情報操作、世論誘導が露骨に、過激になってくると予想されます。真実を伝えるブログにますます期待しています。コイズミ改革が壊しものは、日本国民の安心安全な暮らしそのものであり、その結果自民党支持も当然に壊れているのだろうと思っています。私は、ブッシュ政権が、コイズミとアベには違った要求をしているように思っています。第一段階として、コイズミには日本の資産を売り渡す制度改革を要求し、次の段階として、アベには米国の手先となって戦える国になる制度改革を要求しているのだろうと思っています。もしかしたら次の米国の近未来の戦争のXデイは、北京五輪前あたりに決まっており準備して置くようにと要求されていなければよいのだがとまで危惧しています。

2007.08.29 14:25 URL | scotti #- [ 編集 ]

いろんな支持率が出るたびに自分の肌実感からみて違和感を感じていた私にとって”kojitaken"さんの意見はあまり違和感のないものです。

あんまり難しいことはわかりませんが”戦後レジームからの脱却”というのは仮に修正する必要があるにしても、少なくとも自分の先祖に戦争犯罪人(と疑われる部分の少しでもある人)がいる者が提案するべき案件ではないような気がします。

先の大戦での話しになると自分の世代に起こったことの間違いを認めようとしないあまり感情的になる戦時の中に生きた人々を見るにつけ、悲しい自己保身のように感じています。哀れに思えますがそう思う人々が大きな勢力になっていることが大きな問題ではないかと考えています。

2007.09.02 03:05 URL | Nakedmikan #oIud7dF2 [ 編集 ]













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