きまぐれな日々

「週刊朝日」というと、先日、安倍晋三首相の名誉を毀損する記事を書いたとして、安倍に非難され、あわてて謝罪したものの、結局安倍の秘書に訴えられた雑誌である。

同誌は、訴えられたあとしばらく元気がなかったが、先月末に年金問題への対応のまずさから安倍内閣が支持率を大幅に下げ、さらに松岡前農水相の「自殺」によって一段と安倍が信用を失うと、ようやく政権を批判する姿勢を取り戻した。

同誌の6月15日号「編集後記」で、山口一臣編集長は以下のように書いている。


「消えた年金」問題で驚いたのは、安倍晋三首相が国会で国民と同じような口調で社保庁を非難していたことです。内閣はさらに年金改革制度の導入を決めた当時の厚生相だった菅直人氏の責任を訴え始めました。わずか46年間の人生ですが、私はこれほどひどい為政者を見たことがありません。国の最高責任者として首相はまず、国民に謝罪すべきではないでしょうか。民間企業では不祥事が起きると社長自らが会見に臨み、頭を下げるのがふつうです。部下や前任者のせいにする人を、誰が信用できるでしょうか。

(「週刊朝日」 2007年6月15日号 「編集後記」)


同感である。10日(日曜日)の政治番組で、与党議員が社保庁の職員を攻撃するのを聞いて、私は、何を言い出すんだこいつらは、と呆れたが、こう感じたのは私だけではなかったようである。

いまや「絶滅危惧種」となってしまった「保守本流」の代表選手である白川勝彦氏も、「永田町徒然草」 の6月10日付記事 『見苦しい責任転嫁』 で、次のように書いている。


 去る金曜日(注=6月8日)、みのもんたの『朝ズバッ!』に、丹羽雄哉自民党総務会長が出演した。あまり時間はなかったが、例によってテーマは年金問題であった。その番組の最後で、丹羽氏は「野党の皆さんは、仕事をしてこなかったあの社会保険庁の公務員の味方なんですね。あの人たちが作る労働組合の味方なんですね」といっていた。ハマコーがこんなことをいっても驚かないが、こんな馬鹿なことをいう自民党の幹部を私は知らない。丹羽氏は私と同期当選である。派閥も宏池会であった。読売新聞社の記者出身で、田中派との闘いやリベラルが問われた問題などで一緒に活動することもあった。自公“合体”政権の中にいると、このように人間まで変わってくるのであろうか。

私は社会保険庁の職員の仕事ぶりがどのようなものか知らない。公務員には、もともとそんなに仕事好きな者はいない。しかし、「うちの職員(社員)は仕事をしないのでダメなんです」、「このような結果となったのは、職員(社員)が仕事をしてくれなかったからです」などという幹部の言い訳は、官庁であろうが民間であろうが果たして通用するであろうか。人事管理ができないのは、その幹部がダメだということである。官庁であろうが民間であろうが、人事管理は幹部の仕事であり責任である。丹羽氏は典型的な社労族であった。厚生政務次官・社会労働委員長に望んで就任し、厚生大臣にもめでたくなった。社労族のボス的存在である。

社会保険庁の職員の怠慢が今回の年金問題の責任だとしたならば、それを管理しなければならなかった丹羽氏をはじめとする幹部がその責任を果たしてこなかったからである。民間会社では、取締役などがその責任を果たさなかった場合、株主代表訴訟で取締役の個人責任が追及される。丹羽氏などは、会社でいうならば堂々たる取締役の一員である。株主代表訴訟ならば、被告適格が十分にある。歴代の社会保険庁長官などにも被告適格がある。長官退職後、みな渡り歩いて相当の退職金を手にしたようだが、株主代表訴訟で命じられる賠償額は巨額である。手にした退職金の何倍も払わなくてはならないであろう。幹部としてその職責を果たさなかった者には、不作為という不法行為を理由に国家賠償を求めることもできるのではないか。新参者だが社労族のひとりである安倍首相にも、被告適格があるのではないか

(白川勝彦 「永田町徒然草」 2007年6月10日付 『見苦しい責任転嫁』 より)


いちいちその通りなのだが、こんな程度の低い総理大臣や政権政党を持ってしまっている現状には、ため息しか出ない。

これでは、政策以前の問題ではないか。こんな馬鹿(安倍晋三)が相手かと思うと、『AbEndキャンペーン・安倍を「the End!」させよう!』 などと叫び続ける気力も萎えそうになる。

「週刊朝日」の6月22日号には、以下のような投書が掲載されていた。


「私はこれほどひどい為政者を見たことがありません」という言葉に全く同感です。私が驚いたのは、首相が年金問題で「菅直人氏が悪い」と言いだしたことです。屁理屈をつけて一人を悪者に仕立て上げ、皆でいじめようという姿は教育改革を唱える人のすることでしょうか。いよいよ行き詰まって、哀れささえ感じています。農水相の自殺、余りにひどい年金問題など、「美しい国」とは、天と地の差の出来事ばかりの昨今を憂いつつ、「『美しい国』の行方は‥」の「10人の識者」の話を読ませていただきました。安倍首相の「言葉」と「人事」は、どうも裏目に出ることが多く、その資質に疑問を感じるこのごろです。

(「週刊朝日」 2007年6月22日号 「お便りクラブ」に寄せられた、長野市の56歳主婦の方の投書)


菅氏へ責任をなすりつけようとする政府・自民党を、ジャーナリストの田岡俊次氏は「品性下劣」と評したが、これほど安倍晋三や自民党にぴったりな言葉はないだろう。

せめて、安倍や自民党がもう少しまともに議論の対象となる相手であってほしいと思う今日この頃である。現状だと、脱力感を覚えるだけだ。


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 品性下劣なばかりでなく、ガキの罵りあいのように、低レベルですね。
 配布をやめるはずのビラも、安倍が帰ってきたら、復活させるとごねているんじゃないでしょうか、安倍が。
 低俗なパフォーマンスで人気が回復できると考えているあたり、国民の心が読めないぼんくらですね。

2007.06.17 11:15 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]

ニセ佐藤ゆかりです。
ニセ安倍ヒットラ-政権が年金に拉致されました。
http://blogs.yahoo.co.jp/p_yukari_sato/8221421.html
パロディですけど。

2007.06.17 12:56 URL | ニセ佐藤ゆかり #- [ 編集 ]

ガキの罵り合いと言えばサンプロの大村。
ガキは大村一人だったけど。

2007.06.17 19:53 URL | オサーン #OARS9n6I [ 編集 ]

バイトの責任にまで話は、いっているようで、まさに、脱力感、虚脱感、虚無感にとらわれています。政府は、国民をなめていますよね。
今の生活も苦しいのに、定年後、年金がもらえないかもと心配している人たちが、結構いると思います。国民に、「100年安心の年金」と言った公明党の責任も重いです。
やっぱり、アベ政権は、口先政権です。

2007.06.19 12:40 URL | 非戦 #tRWV4pAU [ 編集 ]













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