きまぐれな日々

「安倍晋三TBP」が1万件のTBを達成した翌日でもあり、今日はブログをお休みしようと思っていたのだが、そうもいかなくなった。

いうまでもなく、松岡利勝農水相が自殺したためだ。この重大事件にはどうしても触れないわけにはいかない。

松岡利勝は、「九州のムネオ」の異名をとる政治家だ。現在では引き合いに出された鈴木宗男氏の好感度があがっているが、かつて「利権政治家」として悪名をほしいままにした鈴木氏に匹敵する利権政治家として知られていたのが松岡氏だった。

当ブログでは、過去一度しか松岡氏について取り上げていないが、松岡氏の疑惑を報じた「AERA」(昨年11月発売)なども買い込んでおり、何かと疑惑の絶えない人物であることは、もちろん十分承知していた。あの「ナントカ還元水」発言で話題になった巨額の高熱水費問題など、数ある松岡氏の疑惑全体から見たら、ほんの氷山の一角だ。

緑資源機構の談合捜査に絡んで、東京地検特捜部の標的となっていたというのが、松岡氏の自殺の理由として、多くの方が想像するところだろう。「Yahoo! みんなの政治」が、この件に関して「月刊FACTA」が報じた記事を紹介している。

http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070528-02-1101.html

疑惑の詳細は、上記リンク先をお読みいただくとして、松岡氏が自殺を図ったと聞いて直ちに思い浮かべたのが、二人の人間の「死」だった。

一人は伊藤一長・前長崎市長。現職の市長が選挙戦中に銃殺されたなんて前代未聞だった。現職の閣僚が自殺したというのも同じく前代未聞だ。1945年に戦犯容疑者となって自殺した近衛文麿元首相の例くらいしか思い浮かばなかったが、その近衛も現職閣僚ではなかった。

もう一人は、昨年1月にライブドア事件に絡んで沖縄で変死し、「自殺」とされたエイチ・エス証券副社長の野口英昭氏だ。「週刊ポスト」の昨年2月10日号は、野口さんが安倍晋三の非公式後援会である「安晋会」の理事だったと報じている。立花隆さんは、「彼(野口さん)が死んでしまったが故にこの事件の背後に横たわる巨大な闇の世界とのつながりを追求する手だてが永久に失われてしまった」と書いているが(「メディア ソシオ-ポリティクス」 第72回)、「安晋会」理事の野口さんが、立花さんの書くようにライブドアと闇の世界とのつながりを知るキーマンだったとしたら、野口さんが死んで得をしたのはいったい誰だったかと想像すると、背筋が凍るものがある。

とにかく、コイズミ政権以来、人の命がずいぶん軽くなってしまったと思えてならない。同じ岸信介の系列の政治家であっても、故福田赳夫首相は、「人命は地球より重い」と言って、ダッカのハイジャック犯の無法な要求を呑む苦汁の決断をした。しかし27年後、コイズミ内閣の官房長官だった息子の福田康夫は、イラクの人質事件の際、父・赳夫の言葉について聞かれて、「今は時代が違う」と切り捨てた。

だが、その福田康夫でさえ常識的な政治家に見えるほど、安倍晋三はエキセントリックな政治家だ。今回の松岡大臣の自殺が、安倍晋三の犠牲になったようなものだとは、多くの人が感じているところだろう。松岡大臣は、就任当時から「こんなスキャンダルまみれの政治家を大臣にして大丈夫か」と言われていた。当然安倍には任命責任がある。案の定スキャンダルに見舞われた松岡大臣の解任を求める声は、自民党内からも沸き上がったが、安倍は耳を貸さなかった。適当なタイミングで松岡氏を解任しておけば、今回のように自殺に追い込まれることはなかっただろうと思う。つまり、松岡氏を死に追いやったのは安倍晋三なのだ。

加藤紘一氏の実家に放火したテロへの批判を、コイズミともどもなかなか口にしなかった安倍晋三。伊藤一長氏が銃撃された時も、「言論の自由への挑戦であり、断じて許せない」という言葉が口をついて出なかった安倍晋三。理事がライブドア事件に絡んで沖縄で変死を遂げた非公式後援会を持つ安倍晋三。閣僚がスキャンダルを苦にして自殺した内閣の総理大臣である安倍晋三。安倍にとって人の命の重さとは、虫けらほどもないのではないかと思える。

こんな男が「教育改革」を唱え、「美しい国」を口にしたって、いったい誰がその言葉を信じることができようか。
「生命を大事にする」ことは教育の基本中の基本だろう。閣僚が仕事を放り出して自殺するような内閣の総理大臣に「教育改革」を口にする資格はないし、言論テロへの非難も口にできず、周囲の人間が次々と変死や自殺を遂げていく人間に、どうして「美しい国」を語ることができるというのだろうか。安倍のいう「美しい国」は血塗られた色の国だ。

こんな事態を招いてしまった以上、安倍晋三のとるべき道はただ一つしかない。
内閣総辞職である。


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今回の松岡の自殺は、おそらくは、安倍が辞めたかった松岡を辞めさせなかったのが
一番だとは思います。

今回のことで安倍政権は、ただでさえ支持率が下降していた状況にさらに拍車をかけ
るのは間違いないと思います。

まあ、皮肉なことですが、今回のことで参議院選挙の結果が想像できてしまいます。
それだけのインパクトがある事件だったと思います。

今年は本当にいろんなことがありそうです。

2007.05.28 21:18 URL | とし #qhVXTLRM [ 編集 ]

痛ましい限りです。ご冥福をお祈りします。

責任は明らかに安部氏にあります。強行採決ばかりのあり方が象徴しているように、すべてを強引に運営する指導者がいいわけではないことを、国民が改め考え直すべきでしょう。

よくありがちなのは「野党が批判をし続けたことが本当の原因」というふざけた批判ですが、まったくあたっていないことを、自民党関係者にあらかじめ釘を刺しておく必要もあるかもしれません。

2007.05.29 00:37 URL | mx #- [ 編集 ]

同感です。

アベが作った教育再生会議は、斉藤美奈子が「井戸端会議」「教育最低会議」「教育寝言会議」と呼んで、揶揄しています。
アベの閣僚会議もそんなものでしょう。

2007.05.29 14:35 URL | 非戦 #tRWV4pAU [ 編集 ]

殺人に近い自殺ですね。

殺人者は自分達の政権維持の為に、辞めさせなかった安倍内閣

自殺者は自分の美学の為なら、家族や親戚がこれから疑惑の目にさらされて生きていかなければならない事などお構いなしの松岡

どちらも自分のことしか考えない自己中男 

2007.06.07 18:40 URL | ほっと一息 #- [ 編集 ]

松岡さん自殺の衝撃から覚めやらぬうちに翌日、松岡さんのの部下だった人が自殺のしたという一報が耳に入り、思わず殺されたのでは?と耳を疑わずにはいられませんでした。
この国は、いつまで臭いものに蓋をしている国なのでしょうか?
国民は真相を求めていますが残念なことに、真相はいつも藪の中です。
安倍さんは、お祖父さんやお父さんたちから臭いものには蓋、目障りなものは消せ噂は75日などという政治家のお家芸を教わったのでしょうか?
安倍さんには、汲み取り式トイレと殺虫剤や蛆殺しなどと一緒に便器の蓋がよく似合います。
なぜなら臭いものには蓋をして見せないようにしているからです。
まさかですが、山口の安倍さん宅の実家のトイレや自宅のトイレ汲み取り式なのでしょうか?

2007.06.09 11:13 URL | アビ #ZybcXq/U [ 編集 ]













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