今日(5月27日)は大相撲夏場所の千秋楽だった。今場所は白鵬が全勝優勝を果たした。先場所に続く優勝であり、場所後横綱に昇進するそうだ。
ところで、夏場所の千秋楽というと、思い浮かぶのはどうしてもあの日、6年前の今日のことだ。
2001年(平成13年)5月27日、大相撲夏場所千秋楽で、前日土俵上で大怪我を負った横綱貴乃花は、同じ横綱の武蔵丸に本割で敗れ、同点決勝になったが、怪我を押す気迫の相撲で武蔵丸を破り、22度目の優勝をとげた。この時、貴乃花を表彰するために土俵に上がった時の首相・コイズミは「痛みに耐えてよく頑張った! 頑張った!!」と絶叫した。この時、優勝した貴乃花以上に、コイズミがクローズアップされ、コイズミ人気は頂点に達した。その余勢を駆ってコイズミ率いる自民党はこの年7月の参議院選挙で圧勝したのである。
あの時、大部分の日本人は貴乃花やコイズミに熱狂した。だが、私はそれを暗澹たる思いで見ていた。痛みに耐えて頑張ったことは立派なことかもしれない。だが、このあと貴乃花はどうなるのだろうか。そして、「改革」の痛みに耐える国民には何か良いことでもあるとでもいうのだろうか。そう私は思った。
昨年8月6日の記事 『小泉純一郎と安倍晋三と「女系」』 でも紹介したが、佐野眞一氏も同様の感想を持たれたようだ。
朝日新聞編集委員を務められた、故石川真澄氏(2004年没)の 『戦争体験は無力なのか』 (岩波書店、2005年)にも、以下のような記述がある。
3年前、「JanJan」のさとうしゅういち記者も下記のように書いている。
ここでさとう記者が書いている「夏の参院選」というのは、2004年の参院選を指す。この参院選で自民党の獲得議席は49議席にとどまり、50議席を獲得した民主党に1議席及ばなかったが、2001年の参院選で自民党が圧勝した議席が非改選だったので、コイズミの責任問題にまでは及ばず、安倍晋三・自民党幹事長が更迭されたにとどまった(のちに安倍は幹事長代理に復帰した)。
さて、貴乃花最後の優勝から6年が経過した今日、「安倍晋三 - トラックバック・ピープル」へのトラックバックが10000件に到達した。
1000件ごとのキリ番到達のたびにご紹介しているが、「安倍晋三TBP(トラックバック・ピープル)」へのTBは、昨年6月18日に「カナダde日本語」の管理人・美爾依さんによって開設されて以来、下記のようなペースで推移してきた。
今回も、前回のキリ番からの到達日数の過去最短を更新した。そして、今回に関しては、もしかしたらキリを記録したブログに、何らかのヒョーショージョーならぬ賞品が当たるんじゃないかな、とも思うので、「カナダde日本語」 の記事を楽しみに待ちたい(笑)。
なお、おことわりしておくが、「AbEndキャンペーン」と「安倍晋三TBP」は別物であって、「安倍晋三TBP」は、右側からの安倍批判はもちろん、安倍晋三首相を擁護する記事にも門戸を開放しているトラックバック・テーマである。それにもかかわらずトラックバックされる記事の大半が厳しい安倍批判であることは、それだけブロガーの皆さまの間で安倍への怒りが強いことを示しているのだろう。
いよいよ、参院選選挙投票日と予想されている7月22日まで、あと2か月を切った。「AbEnd」 の勝負の時は、もう目の前だ。
自民党幹事長時代の二度の国政選挙(03年衆院選と前述の04年参院選)に連敗した安倍は、首相就任後、一度も国政選挙の洗礼を受けていない。それにもかかわらず安倍は、一昨年にコイズミが獲得した衆議院での圧倒的な議席数にモノをいわせて、やりたい放題の政治を推し進めているが、これに何としてでもストップをかけなければならない。
そのためにも、皆さまには、今後とも「AbEndキャンペーン」へのご賛同、ならびに「安倍晋三TBP」への活発なトラックバックをお願いしたいと思う。
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ところで、夏場所の千秋楽というと、思い浮かぶのはどうしてもあの日、6年前の今日のことだ。
2001年(平成13年)5月27日、大相撲夏場所千秋楽で、前日土俵上で大怪我を負った横綱貴乃花は、同じ横綱の武蔵丸に本割で敗れ、同点決勝になったが、怪我を押す気迫の相撲で武蔵丸を破り、22度目の優勝をとげた。この時、貴乃花を表彰するために土俵に上がった時の首相・コイズミは「痛みに耐えてよく頑張った! 頑張った!!」と絶叫した。この時、優勝した貴乃花以上に、コイズミがクローズアップされ、コイズミ人気は頂点に達した。その余勢を駆ってコイズミ率いる自民党はこの年7月の参議院選挙で圧勝したのである。
あの時、大部分の日本人は貴乃花やコイズミに熱狂した。だが、私はそれを暗澹たる思いで見ていた。痛みに耐えて頑張ったことは立派なことかもしれない。だが、このあと貴乃花はどうなるのだろうか。そして、「改革」の痛みに耐える国民には何か良いことでもあるとでもいうのだろうか。そう私は思った。
昨年8月6日の記事 『小泉純一郎と安倍晋三と「女系」』 でも紹介したが、佐野眞一氏も同様の感想を持たれたようだ。
土俵の上でひとり興奮してエキセントリックに叫ぶ姿をテレビで見たとき、私はマスコミが手ばなしで持ち上げる小泉人気に、少なからぬ疑念と違和感をもった。
小泉という男の頭のなかにあるのは、国民の人気取りへの執心だけではないのか、この男は、言葉というものをいったん自分の脳髄に濾過させ、それから言語として発するという政治家として最も重要な基礎訓練を一度も受けてこなかったのではないか。そんな印象を強く抱かされた。
(佐野眞一 『小泉純一郎?血脈の王朝』=文藝春秋、2004年=より)
朝日新聞編集委員を務められた、故石川真澄氏(2004年没)の 『戦争体験は無力なのか』 (岩波書店、2005年)にも、以下のような記述がある。
主婦たちは「普通の言葉でこんなに感動を表した首相がいただろうか」と言い、「(首相が)家族より身近な存在に思えた」という。
しかしそもそも、あれはそんなに感動的なできごとだったのだろうか。むろん私は相撲について批評できるほどの知識はない。しかし、テレビで見ていて優勝決定戦になったとき、まず頭に浮かんだのは、「これは武蔵丸がやりにくいな、かわいそうに」という感想だった。
(中略)
こうした私の一連の感想は、まったく素人大衆のものであると私は勝手に思っていた。もちろんすべての人々ではないにせよ、同様の感じ方をする人は少なくないのではないかと思ったのだ。しかし、首相は武蔵丸の心事など一顧だにしないで「感動した」と絶叫した。負けたほうの事情を思いやらない単純感激屋が大衆の支持を得られるのだろうかと、むしろ気になったほどである。
しかし、今や大衆感覚とは、「頑張って勝った」ことを讃えるだけの、その程度の単純一方のものになったらしい。相撲協会の時津風理事長(当時)のような人でさえ貴乃花の勝ちを「同じ世界に住んでいる者として誇りに思う」と、目を潤ませたそうである。それを報じた翌朝の新聞記事の行間も、私の読んだ限りでは潤んでいた。首相への支持は確固としたものになった。
(中略)
貴乃花はあれ以来四場所も続けて休場している。決定戦の無理がたたったのではないかと、それこそ大衆は心配だ。だが、首相の人気は今のところ一年近くも上々のままである。
大衆とは何か。日本の大衆感覚は近年変わったのか。それとも、もともとこうなのか。マスメディアや学界は世論調査などを駆使してその点を明らかにしてくれないだろうか。そこがよく分からないから、「小泉人気」の本質も分からず、「改革」の結果に対する人々の反応も予測できない。
政治指導者の人気は歌手やタレントのそれとは違う。民主主義社会での政策推進の最大資源である。いま、その人気の本質が分からないまま、「世論の支持」は大手を振って政治の世界を歩き回っている。その間に「不況」「失業」「靖国」「自衛艦出動」「有事立法」などが首相の上滑りな言葉を楯にしてするすると進んでいく。まことに危うい。
(石川真澄 『戦争体験は無力なのか』=岩波書店、2005年=より、初出は「世界」 2002年3月号)
3年前、「JanJan」のさとうしゅういち記者も下記のように書いている。
「痛みに耐えてよく頑張った。感動した」
この場所の千秋楽、貴乃花は重傷だったのですが、それをおして出場。武蔵丸との横綱同士の本割りではあっさり敗れたものの、優勝決定戦では勝ち、結果としてみれば最後の優勝を飾ったのでした。そして、小泉総理は表彰式で上記のコメントを述べたのです。
だが、これで本当によかったのでしょうか?
私は、この場所での無理が、貴乃花関の力士寿命を縮めたように思えてなりません。現に、これ以降、彼は休場がちで、優勝する事はなかったのです。
(中略)
さて、小泉さんの表題のようなコメントは、政治の場でも実践され、日本の経済や、庶民の暮らしを、大相撲同様、だめにしてしまっているのではないか。このことを強く危惧しています。
小泉内閣は、医療費負担増、酒税増税、高齢者課税の強化、消費税課税最低限引き下げなどの負担増を強いています。さらに「不良債権処理」加速化は、中小零細企業を中心に打撃を与えており、失業や倒産が急増する結果を招きました。
今度の国会では、年金の保険料アップ・給付カットを柱とする「改革」法案が成立する見込みです。
今、痛みに耐えて頑張れば、将来よくなる。これが、小泉さんのキャッチフレーズのはずでした。しかし、そうはならないことが明らかになりました。
(中略)
「痛みに耐えてよく頑張った!そのため、手遅れになった!」
こんなブラックジョークにならないようにしなければなりません。日本経済を「第2の貴乃花関」にしないためにも、夏の参院選では答えをきちんと出すべきではないでしょうか?
(「JanJan」 2004年5月10日付 『大相撲夏場所と参院選 「痛みに耐えてよく頑張った」結果は?』 より)
ここでさとう記者が書いている「夏の参院選」というのは、2004年の参院選を指す。この参院選で自民党の獲得議席は49議席にとどまり、50議席を獲得した民主党に1議席及ばなかったが、2001年の参院選で自民党が圧勝した議席が非改選だったので、コイズミの責任問題にまでは及ばず、安倍晋三・自民党幹事長が更迭されたにとどまった(のちに安倍は幹事長代理に復帰した)。
さて、貴乃花最後の優勝から6年が経過した今日、「安倍晋三 - トラックバック・ピープル」へのトラックバックが10000件に到達した。
1000件ごとのキリ番到達のたびにご紹介しているが、「安倍晋三TBP(トラックバック・ピープル)」へのTBは、昨年6月18日に「カナダde日本語」の管理人・美爾依さんによって開設されて以来、下記のようなペースで推移してきた。
2006年6月18日:「安倍晋三?トラックバック・ピープル」開設
2006年9月12日:1000件(開設日から86日)
2006年10月27日:2000件(1000件到達から45日)
2006年11月27日:3000件(2000件到達から31日)
2006年12月24日:4000件(3000件到達から27日)
2007年1月26日:5000件 (4000件到達から33日)
2007年2月21日:6000件 (5000件到達から26日)
2007年3月18日:7000件 (6000件到達から25日)
2007年4月12日:8000件 (7000件到達から25日)
2007年5月5日:9000件 (8000件到達から23日)
2007年5月27日:10000件 (9000件到達から22日)
今回も、前回のキリ番からの到達日数の過去最短を更新した。そして、今回に関しては、もしかしたらキリを記録したブログに、何らかのヒョーショージョーならぬ賞品が当たるんじゃないかな、とも思うので、「カナダde日本語」 の記事を楽しみに待ちたい(笑)。
なお、おことわりしておくが、「AbEndキャンペーン」と「安倍晋三TBP」は別物であって、「安倍晋三TBP」は、右側からの安倍批判はもちろん、安倍晋三首相を擁護する記事にも門戸を開放しているトラックバック・テーマである。それにもかかわらずトラックバックされる記事の大半が厳しい安倍批判であることは、それだけブロガーの皆さまの間で安倍への怒りが強いことを示しているのだろう。
いよいよ、参院選選挙投票日と予想されている7月22日まで、あと2か月を切った。「AbEnd」 の勝負の時は、もう目の前だ。
自民党幹事長時代の二度の国政選挙(03年衆院選と前述の04年参院選)に連敗した安倍は、首相就任後、一度も国政選挙の洗礼を受けていない。それにもかかわらず安倍は、一昨年にコイズミが獲得した衆議院での圧倒的な議席数にモノをいわせて、やりたい放題の政治を推し進めているが、これに何としてでもストップをかけなければならない。
そのためにも、皆さまには、今後とも「AbEndキャンペーン」へのご賛同、ならびに「安倍晋三TBP」への活発なトラックバックをお願いしたいと思う。
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こんにちは。AbEnd トラックバック・ピープルが、1万件到達だそうで、おめでとうございます。
私もささやかながら(1%くらい)はTBしていますので、喜ばしい限りです。
何故か、こちらの記事に、依然としてTBが出来ないのですが、最近の年金問題と、支持率が過去最低となった、毎日新聞の電話調査の記事をアップしました。
http://heiwawomamorou.seesaa.net/
の方に、またおいでください。
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2007.05.27 21:16 | 株で儲けて温泉だ