きまぐれな日々

昨日(5月23日)はブログをお休みしてしまったが、今日も当ブログとしては簡潔な記事でいきたい。

安倍晋三内閣の「教育改革」におけるイデオロギーの押しつけの問題については、さんざん論じられてきていると思うが、安倍流「教育改革」には、復古調のくせに妙にモダンなものが入り込んでいる。

それは、「新自由主義」である。

この間読んだ内田樹の「下流志向」(講談社、2007年)は、子どもたちが物心ついた最初の段階で、昔なら「労働主体」として立ち上がったのが(家の仕事の手伝いなどをさせられることなど)、今では「消費主体」として立ち上がる(小さい子供のころからお金を与えられて買い物をすることなど)、と指摘している。だから、小学校に入っていきなり「勉強して何の役に立つのですか」と質問して教師を絶句させ、学びを拒否する。長じてニートとなり、労働を拒否するようになる、などというのが内田氏の主張だが、得心が行く説明だった。この本で描かれている子どもたちには、骨の髄まで新自由主義がしみついているのではないか。今問題になっている子どもたちの学力低下の元凶は、日教組なんかじゃなくて、コイズミや竹中平蔵が信奉し、安倍がその路線を継承している「新自由主義」そのものなのではないか。この本を読んで、そのような感想を持った。

私は、かねがね市場原理を教育に持ち込むことほど、教育を破壊するものはないと考えている。安倍がお手本にしているイギリス・サッチャー元首相の教育改革が失敗したのも、一つにはそのせいだと信じている。

新自由主義はカルト思想であって哲学とは相容れないものだともずっと感じており、堀江貴文や村上世彰は、人間にとってもっとも大事なものを見失ってしまった哀れな人間にしか私には見えない。彼らの言動には、「思索」や「哲学」はまったく感じられず、本能の赴くままに生きているとしか思えないのである。

そんなふうに日々思っているものだから、日経BPのサイトに掲載されている、立花隆さんのコラム「メディア ソシオ-ポリティクス」第106回『安倍教育改革「負の遺産」 「哲学」の崩壊は憲法問題』 は、とても納得のいく記事だった。記事の内容についてここで贅言を費やすつもりはないので、下記リンク先に飛んでご確認いただきたいと思う。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070522_tetsugaku/

そういえば安倍晋三は、村上世彰ら新興のビジネスマンのパトロンだ。かの「安晋会」の会員には、ヒューザーだのアパだのエイチ・エス証券だのの新興ビジネスのトップが集まっていたとも聞く。

そして、安倍晋三ほど「哲学」の感じられない指導者も珍しい。


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初めまして。自身のBlogにLink貼らせてもらってます m(_ _)m
(同じくLink先の『韓国人、嫌韓を見る』も面白いですよ♪)

「新自由主義」の内容と問題点について、もの凄く理解しやすい(そして、文章としても読みやすい)説明で“なるほど!”と感服しました。

右翼が日教組を敵視してる理由は 単に“軍人さんごっこ、司令官ごっこ”をやりたい“だけ”じゃないのかと常々疑ってたので、このエントリーには“胸のすく思い”がしました。

駄文、失礼しました…これからも“鋭い”評論を期待してます m(_ _)m

謝々。8483

2007.05.25 07:11 URL | 玄海。 #- [ 編集 ]













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