きまぐれな日々

今日(4月16日)は、当ブログの開設1周年記念日なので、それを書いてお茶を濁すつもりで、昨日のうちに記事を書き上げていたのだが、そうもいかなくなった。

私の管理している裏ブログ 『kojitakenの日記』 が、右派系の人気ブログ 『博士の独り言』 を批判した記事 『虚偽に基づいて読売新聞を誹謗中傷する悪質ブログ 「博士の独り言」』 が、 JANJAN に取り上げられたからである。


『一触即発 左右ブロガー?読売新聞「731部隊」報道で』
http://www.janjan.jp/media/0704/0704153804/1.php

 右派系ブログ「博士の独り言」は、[人気blogランキング]の政治部門でトップ、かつ月間INが580,720に及ぶサイトです。耐震偽装問題で名を売った「きっこのブログ」(こちらは日記・雑談部門)の月間INが678,950である事を考慮(いずれも4月15日午後5時時点)すると、「人気ブログ」の範疇に入ると言っても過言ではないでしょう。なにしろ、旧ブログが消滅した時には、オーマイニュースで、宗教団体が絡んでいるのではないかと記事になったくらいです。ところがこのブログに、恣意的な記事を掲載したのではないか、という問題が発生しています。

 事の発端は、4月9日付の読売新聞の報道です。この報道は、戦時中に人体実験を行った旧日本陸軍「731部隊」の元隊員が、毎日2?3人の生体実験を行った、と証言したというものです。ところが、読売新聞に基づいた朝鮮日報の記事では、途中から証言者の名前が「大川」氏から「小川」氏へと変わっています。ここから混乱が発生します。

 朝鮮日報報道の翌日に、「博士の独り言」は以下の問題点を提起します。まず1つ目が、証言者の名は「大川」氏なのか「小川」氏なのか、という点。2つ目が、召集されたのが早稲田大学卒業後なのか否か、という点。3つ目が、戦前の早大で細菌学が専攻出来たのか、という点です。これを元にして、「博士の独り言」管理人氏は、読売新聞社に対して3度の“電話訪問”まで行っています。

 ところが、「博士の独り言」による“電話訪問”の記事がUPされた翌日、いち早く読売新聞の報道を好意的に取り上げた左派系ブログ「kojitaken の日記」からの批判が起こります。「博士の独り言」による、「大川」氏か「小川」氏かという問題提起は、朝鮮日報の誤記に基づいたものであり、読売新聞社に問い合わせるなり図書館で現物を調べるべきだ、というものです。

 なお、「博士の独り言」管理人氏が読売新聞社に“電話訪問”を行った時には、「大川」氏か「小川」氏かについては、何も質問してはいません。それどころか、質問の最中、ずっと「大川」氏で通しています。その一方で、「大川」氏で統一した理由については、何も語ってはいません。

 また、当時の早大で細菌学が専攻出来たのか、という疑問点については、「kojitakenの日記」の9日付エントリーのコメント欄で、ギャラリーのヤマボウシ氏が以下の様に答えています。

 「早稲田には教育学部(戦前は師範)理学科に生物学専修というのがあって、研究者となる道さえも開かれているようですから、細菌学とやらくらいは学べて、戦前の前身でもそこを出れば将校にはなれなくても『伍長』くらいにはなれたのではないでしょうか」

 その後、「kojitakenの日記」管理人氏は、「博士の独り言」に抗議コメントを寄せたものの黙殺されたとして、「卑劣極まりない態度」とまで言っています。この問題に関しては、両ブログのみならず、読売新聞、朝鮮日報、そして証言者の名誉に関わる問題だけに、早期の解決が望まれると言えましょう。特に「博士の独り言」は、「kojitakenの日記」が提起した問題点に対して明確に答えるべきではないでしょうか。でないと、誹謗中傷を行ったとして、今まで培ってきた名誉に傷がついてしまうでしょう。(後略)

(森下泰典)

(JANJAN 2007年4月16日)


これに対して、「博士の独り言」が下記の記事を掲載している。

『緊急報告「博士の独り言」報道について!』
http://specialnotes.blog77.fc2.com/blog-entry-555.html


同ブログの管理人は、「当方への取材無き一方的な記事!」と書いているが、当ブログにだって取材は何もなかった。

そもそも、私は、読売新聞には誤記はなかったはずだと主張しているだけだ。この件に関してネット検索している時、「博士の独り言」の記事を見つけて、人名に誤記があるという指摘に驚き、慌てて私が 『kojitakenの日記』 にコピペしておいた読売の記事を確認し、誤記がないことを再確認したのだ。

私が読売新聞大阪本社版で読んだ記事は、"Yomiuri Online"で読んだ記事と、末尾の部分が若干異なる。

そこで、『kojitakenの日記』 の読者、「夜更かし」さんからいただいたコメントを元に、読売の記事を復元した結果が下記である。


「病原体の生体実験 毎日2?3人解剖」
731部隊元隊員証言

 戦時中に中国大陸で、捕虜などに人体実験を重ねた旧日本陸軍731部隊の衛生兵だった三重県尾鷲市の大川福松さん(88)が8日、大阪市で開かれた国際シンポジウム「戦争と医の倫理」に出席、「毎日2?3体、生きた人を解剖した」と証言した。当時の体験を人前で明かしたのは初めてで、「不正なことは、社会に、はっきり示さなあかんと思うようになったから」と語った。

 大川さんは早稲田大で細菌学を学び、1941年に召集。44年8月から旧満州(現中国東北部)にあった関東軍防疫給水部本部(通称731部隊)の「ロ号棟」で、衛生伍長をしていたという。所属した班は、ペストやコレラ、梅毒などの病原体を人体に注射して感染の状態を調べたり、人為的に凍傷を作ったりしていた。最初は「大変な所に来た」と思ったが、次第に感覚がまひし、「そのうち、毎日2?3体解剖しないと仕事が終わらん気になっていった。多い時は1日5体を解剖した。実験の対象は名前ではなく、番号で呼ばれていた」と証言した。

 子持ちの慰安婦を解剖したこともあった。「子どもが泣いている前で母親が死んでいった。子どもはどうするのかと思っていると、凍傷(の実験台になった)。それをざんごうに放り込んで埋める。本当に悲惨なことがたくさんあった」

 戦後は「国から口止めされていたから」と沈黙を続けていた。シンポの開催を新聞で知り、「当時の仲間に会えるかも」という思いもあって出席したという。

(2007年4月9日 読売新聞大阪本社版)


確かに、記事には「大川福松さん」 「大川さん」と記載されており、「小川氏」という表記はどこにも出てこない。

これに対し、朝鮮日報の記事は下記のようになっている。


731部隊元衛生兵が証言「泣く子どもの前で慰安婦を解剖」
読売新聞報じる
http://www.chosunonline.com/article/20070411000008

 第2次大戦当時、生体実験で悪名をとどろかせた旧日本軍の「731部隊」が、「従軍慰安婦」の女性を、泣いている子どもの前で解剖することもあったという衝撃的な証言が出てきた。

 読売新聞は、「731部隊」の衛生兵だった大川福松氏(88)が、今月8日に大阪で開かれた国際シンポジウム「戦争と医療倫理」に出席し、「子どもを持つ慰安婦を解剖したこともある。子どもが泣いている前で母親が死に、子どもは凍傷を負わせる実験に使われた」と証言した、と9日付で報じた。

 小川氏は「間違っていたことを社会にきちんと知らしめようという思いから、証言することを決めた」と話した。

 早稲田大で細菌学を専攻した小川氏は、1941年に旧日本軍に召集された後、44年8月に満州(現・中国東北部)にあった関東軍防疫給水部本部(731部隊)で衛生兵として勤務した。ペストやコレラ、梅毒などの病原体を人体に注射して感染の実態を調べたり、人為的に凍傷状態を作り出したりする任務を行っていた。

 小川氏は「最初のころは本当に大変なところに来てしまったと思ったが、次第に感覚がマヒし、毎日2、3人を解剖しなければ任務が終わらないという考えにとらわれた。多い時は1日に5人を解剖した」と証言した。

カン・ヨンス記者

(朝鮮日報 2007年4月11日)


こちらは、「博士の独り言」が書いているように、途中から「小川氏」と誤記されている。

私は、「博士の独り言」を読む前から、朝鮮日報のサイトを見て、誤記していることには気づいていた。

日本語において、「おおかわ」と「おがわ」を誤変換することは、通常はあまり考えられない。同じ「川」でも、「大川」は清音で、「小川」は濁音で発音されるからである。従って、この誤記は、日本語に完全に堪能ではない韓国人記者による誤記だろうと私は想像した。

ところが、「博士の独り言」には、あたかも読売新聞の記者が誤記したような記述があり、この記述一つをとっても、読売の記事が信用ならないかのような印象を与えるものだった。

私は、「博士の独り言」に抗議のコメントを送ったのだが、先方では受け取っていないという。

コメントがいっこうに同ブログに載らないことから、私は該ブログを非難する記事を、『kojitakenの日記』 に再三載せた次第である。

なお、読売新聞に本当に誤記があったかどうかは、同社か中部版・大阪版の配達された地域の図書館ででも調べればわかると私は書いた。その主張は、今も変わらない。

蛇足ながら書き添えておくと、私は何も読売新聞の記事が100%正しいなどと主張するつもりはない。先の戦争中に731部隊の行ったことに関する、検証に値する新聞記事であると考え、これを紹介した次第である。


↓ランキング参戦中です。クリックお願いします。
FC2ブログランキング

関連記事
スポンサーサイト

博士の独り言をみたが、あるエントリーのコメント欄で関東大震災時の朝鮮人が暴動したとの当時のデマ報道を、信じている人間がいた。
関東大震災の本を読めば、その報道が嘘ぐらい分かるだろうに。

2007.04.17 08:08 URL | あああ #US7Is6OM [ 編集 ]

アクセス数=記事の正確さに繋がらない事の証左ですね。
それにしても2chへ晒された時は、目立った荒らしは無かったように思うのですが。

これまでも「博士」さんのところは陰謀論めいた事を主張するので、全く参考にしていませんでしたが、今回の対応を見てこりゃ駄目だと確信しましたよ。

2007.04.17 15:06 URL | 潜水艦 #mQop/nM. [ 編集 ]

いい加減にしたまえ

世界は慰安婦に対して誤解もしていないし、吉田証言に騙されたわけでもないし、朝日によって誤解を吹き込まれたわけでもない。

「慰安婦に選択の自由がなかった時点で強制であると解釈できる」

これが世界共通の認識だ。
むしろいつまでも認めないのは安倍政権と読売、産経、文春、新潮、ポストなどの右翼メディアだけである。お仲間の極右どもに発言させ、朝日の誤報をもとに慰安婦問題を否定できると考えているお花畑どもである。
このようなゲロカスメディアは到底、世界への説得力を持たない。日本の中で極右思想の仲間と愛国自慰史観を演じているだけである。

なお「日本人」などと言うのもやめるべきだ。そもそも多くの国民は朝日の誤報問題に興味は薄い。騒いでいるのは右翼系メディアがほとんどである。声が大きい奴が目立っているだけだ。

どうしても理解できないようなので(いや現実を直視したくないのであろうが)、何度も繰り返すが、世界は朝日の訂正をすでに知っている。吉田証言が虚偽であることも知っている。それでも慰安婦の強制性を肯定している。
いつまでも右翼がガラパゴスな歴史観にしがみついていても、恥をかかされるのは一般的な日本人である。もう余計な邪魔はしてもらいたくない。

2007.04.17 23:39 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

JAN JANの記事は、無給の市民記者からのものなので、記者さんの責任でかかれていると思いますよ。

2007.04.19 01:14 URL | あずーる #aUGMrhvE [ 編集 ]

書き忘れです。1周年おめでとうございます★私ももっと長く書かれていると思っていました。これからもよい記事たのしみにしています。

2007.04.19 01:16 URL | あずーる #aUGMrhvE [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://caprice.blog63.fc2.com/tb.php/315-0064631f