きまぐれな日々

国民投票法案が衆議院本会議で可決され、衆院を通過したが、ここに至る与党のごり押しは、昨年12月の改正教育基本法成立のいきさつからも十分予想されたことだ。
報じられているように、国民投票は早くて4年後の2011年である。今後護憲派には、以前のように護憲の世論が多数派になるような戦略が求められると思う。

国民投票、早くて4年後=有効投票の過半数で改憲
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070413-00000119-jij-pol

 国民投票法案が今国会で成立しても、施行は「公布から3年後」と定められている。さらに憲法改正案の審議や周知などに1年程度かかるため、国民投票の実施は2011年の秋以降となる。
 国民投票法案のうち国会法にかかわる部分は先行して施行され、秋に予定される臨時国会から衆参両院に憲法審査会が常設される。ただ、国民投票法施行までは改憲案の審議や提出は禁じられており、この間は改憲に関する調査を行う。
 改憲原案は衆院なら100人以上、参院なら50人以上の賛成者を集めて国会提出する。憲法審査会で過半数、本会議で3分の2以上の賛成が衆参両院で得られれば、国会が改憲を発議する。

(時事通信 2007年4月13日 17時2分)


さしあたっては、きたる参議院選挙では、何が何でも安倍晋三率いる自民党を惨敗に追い込むことが必要だろう。

さて、今週は何といっても、「覚悟はしていたけれど」の石原慎太郎圧勝がショックだった。

当ブログは、対立候補の浅野史郎氏を応援していたが、この立場からの視点としては、またまた当ブログの記事にリンクを張ってくれている 『たんぽぽぽのなみだ?運営日誌』 の記事がよくまとめられているので、下記に紹介する。

東京都知事選(2)
http://taraxacum.seesaa.net/article/38488877.html

(前略)

敗因はいろいろと分析されていますし、いくつもあると思いますが、
わたしが考えるいちばんの原因は、東京はそれだけ石原慎太郎が、
支持されているところなのだ、ということでしょう。

(中略)

ようするに、はじめから、だれが出ても勝てなかったのだと思います。
石原慎太郎は、公費濫用などが批判され続けて、就任以来、
最低の支持率になっていましたが、それでも50%以上ありました。
それに追い討ちをかけるように、いわゆる識者たちは、
石原の批判をせず、だまりこんでいる始末です。

こうした状況ですから、出馬だけでも、かなりの覚悟が必要でしょう。
実際、強すぎる石原の前に、みんな二の足を踏んでしまい、
民主党は、独自候補を立てられずじまいでした。
このままでは、かたちだけの選挙になりそうでしたし、
不選敗だけでも避けられればいいと、一時期わたしは思ってましたよ。

そんな中で、浅野さんが手をあげたおかげで、一筋の希望が現われたのでした。
これ以降、批判的扱われかたが目立ったとはいえ、
メディアも注目して、くりかえし公開討論会を開くなどしたのでした。
選挙らしい選挙になっただけでも、前回から比べたら大躍進でしょう。
イシハラに、2度の「泣き寝入り」だけは、避けられたのだと思います。

きびしい状況にあって、あえて出馬してくださった、浅野史郎さんの、
勇気と大健闘ぶりに、あらためて敬意を表したいと思います。

『たんぽぽのなみだ?運営日誌』 2007年4月12日より)


たんぽぽさんは、「だまりこんでいる」の部分で、さりげなく当ブログにリンクを張ってくれている。

さて、東京都に限らず、知事選では「有権者が変化を求めなかった」と評された。これについて、「週刊ポスト」 4月20日号で、私の大嫌いな田原総一朗が、興味深い指摘をしている。

田原は、1月の宮崎県知事選では東国原英夫氏が圧勝したのに、東京都知事選では浅野氏が石原に歯が立たなかった理由として、近年の景気回復(といっても東京、名古屋などに限られた話なのだが)によって、都民がホッと一息ついて、変化を求めなかったからだろうとしている。そのうえで、東国原氏の勝利については、『県民は、彼には大きな変化を起こす "危険" がなく、強烈なリーダーシップもないと判断したのだと考える。「東国原」としてではなく、「そのまんま東」として支持されているのだ』とし、浅野氏については、『浅野氏がいくら変化を起こそうと訴えても、都民はピンとこない。むしろ変化を危険視するような風潮さえ出てきていると思う』と指摘した。

これは、田原にしては鋭い指摘だと思う。そういう「風潮」を生み出したのは田原自身らではないか、とも思うが、東京都知事選の報道やネット言論に接していてずっと感じたのは、都民は石原(やコイズミ)が見させてくれた夢から醒めたくないのだろうな、ということだ。東京だけ景気を回復させ、地方との格差を拡大「してくれた」コイズミや石原が生み出す幻想を、東北訛りの改革者に壊されてたまるか、といった感じの、実に排他的なムードがそこにはあったのだ。

田原によると、石原と会っても、以前のように論争を仕掛けてくるような態度は見せないという。そして田原は、『五輪招致のような強い政策が打ち出せない空気の中で、知事という立場に石原氏が飽きてしまう』ことを懸念しているそうだ。

今後4年の任期を全うできるかもわからない男を三選させてしまった東京都民の「民度」の低さには、あきれるしかない。


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1月の宮崎県知事選では東国原英夫氏が圧勝した時には「既成政党否定」論を謳歌させた。

東京都知事選では、「既成政党」推薦の吉田氏を黙殺し、むしろ自公推薦と民主推薦の「偽り拒否」の石原・浅野と登場させ、結果をみると、自公政権対民主の二大政党制の対決構図で結果を報道した。

そして石原都知事の発言の変化や浅野宮城県知事時代の政策批判と浅野氏の発言の変化など、全体として石原都政を追い詰め、選挙戦の論戦をリードしたのは、共産党と吉田氏だったことは黙殺した。

劇場型選挙と政治を本当に面白くさせるためには、「偽りの対決構図」ではなく、「真の対決構図」を報道することだと思いませんか?

2007.04.13 23:34 URL | コミュニスト #- [ 編集 ]

またまた、わたしのつたない文章を、
ご紹介してくださって、ありがとうございます。

こうやって引用されると、わたしの文章って、
やわらかいせいなのか、妙に浮いた感じがしますね。(笑)

(コメントしたいことは、まだまだあるけど、とりいそぎ...)

2007.04.14 00:54 URL | たんぽぽ #ZiqE0vWU [ 編集 ]

こんばんは。田原氏の指摘は、都民の意識をえぐりだす面では本当に正しかったのかもしれません。
(なんとも無念でしかも恥ずかしいことですが…)

ただ、さすが田原氏だけあります。
おそらくこの記事が識者からの好評だったことに気をよくしたのでしょうか、
Nikkeibp 田原総一朗の政財界「ここだけの話」 第7回『盛り下がった都知事選に石原慎太郎が大勝した意味』
では、イキナリ都民意識から国民意識にその自論を拡張させ妄想を炸裂させています。
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/tahara/070412_7th/

90年代は戦時だったけれど、今は平時なのだそうです。

2007.04.14 20:14 URL | Rolling Bean #vGLZoWWc [ 編集 ]

>東国原英夫氏が圧勝したのに、東京都知事選では浅野氏が石原に歯が立たなかった

 ここに違和感を感じますね。東国原氏の支持層と石原氏の支持層は重なるのではないかと私は見ています。両氏の歴史観の一致はさておくとしましても、東国原氏が勝ったのは自民党への批判票を集めたからではなく、「普通の政治家」への漠然とした不信感に乗じたからではないでしょうか。「普通の政治家」に対する漠然とした不信感が強まっているからこそ「普通ではない」東国原氏が支持を集めたのであり、同じく「普通ではない」石原慎太郎も人気を維持している気がします。浅野氏のような真っ当な政治家は東国原・石原支持層の嫌う「普通の政治家」に映ったのではないかと、私はそう見ているのですがどうなんでしょう。

2007.04.15 21:08 URL | 非国民通信 #BkzNXpYU [ 編集 ]

宮崎県知事選の場合、自公候補の劣勢が明らかで、マスコミも予見できなかったそのまんま東氏の大量の票が出現。そして自公の候補者が副知事になろうとしたが、実現せず。報復か、何も知らず、新知事に協力の自民県議候補が落選。新知事は、超過密スケジュールで、しかも、用意の弁当ではなく、店に横付けで食べ物を得て、すぐに食する用心。かなりやせて見える。東京の場合は、投票率が低すぎる。タカ派に自公が挑む隣の神奈川と
は、わけが違う。150万票が消え、同時にあった都議補選では、石原氏の地元の白票が一番多い謎。多数決の結果にもっと不審のまなざしを!250万円が、川にポストに投げ込まれていたのですよ。不正拒否を示すように。民主主義の危機なのです。何のための戦いかわからない戦いに愛する命を出すことになるのです。選挙がおかしい、結果に疑義を!!!

2007.04.16 12:04 URL | 初コメント #- [ 編集 ]

4月9日の午後に、JANJANのザ選挙で得た投票率。12の知事選があって、最も低いのは、神奈川県(47,04%)2位福岡県(49,04)3位奈良県(51,47)4位東京都、三重県(54,35)。2位の福岡県の場合、県議選、福岡市議選も同日にあって、市議選の下位得票欄に6桁から8桁の数字が入っていて、検証不能。今もう一度確認をと、JANJANにアクセスするが、画面なし。福岡市内だけでも、検証してほしい。投票率の高いのは、1位岩手県(68,53)2位島根県(65,86)3位大分県(65,79)。島根、大分は、結果のみえている、自民、共産の争いと県議選でこの数字。県議選、市議選もあった浜松市長選は66,86%。北海道知事選64,13%、札幌市長選62,22%だから、東京、福岡はやっぱり?

2007.04.16 16:26 URL | 初コメント #- [ 編集 ]













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