きまぐれな日々

私は四国在住だが、四国四県はどこも伝統的に自民党が強い。
自民党の強い地方というと、ほかに中国地方や東北地方がある。

ところが、今回の東京都知事選をめぐる報道を見聞きしていると、東京はいまや中国・四国や東北以上の、超強力な自民党の地盤、というよりネオコンの地盤になってしまったのではないかと思えてならない。

実は、このことを記事にしようと思いながら、「安倍晋三TBP」 のリンクリストを見ていたら、私が書きたかったのとほとんど同じことを、直前にTBされたさとうしゅういちさんの 「広島瀬戸内新聞ブログ版」 の記事 『東京出身広島人が見た東京の変質とネオコン化』 に書かれていたので、「納得できない判決」の件で、美爾依さんのブログ 「カナダde日本語」 に先を越された昨日に続いて、またまた驚いた次第(笑)。

全くの偶然だが、私もさとうさん同様、かなり長い時期を首都圏で過ごしたのち、7、8年前に地方に移った人間だ(ただし、さとうさんと違って、私の生まれ育ちは関西である)。

以下、さとうさんのブログ記事から引用する。

昔は、東京=リベラル、地方=保守という固定観念があったし、それはまあ正しかったと思います。

ところが、むしろ最近の政治情勢を分析する中で、東京の保守化というか、ネオコン化に衝撃を受けていた。
広島県の北部では9.11総選挙のときでさえ、小泉総理を支持する人は広島市民球場のレフトスタンドの横浜ファンより割合が少ないくらい(ものすごい少ないという意味)に思えた。亀井静香さんが無党派層の支持を多く受けた(常識とは反対で、ホリエモンのほうが地元大企業や業界団体に組織されている商店主らがつきました)。隣の岡山県でも自民党は2勝3敗。むしろ自民党への「小さな逆風」さえ感じました。

なのに、東京では、なんと小選挙区で自民党が24勝1敗。私は、一応、自民党が地方を切り捨てているから、地方では自民党への反発が強い。ただし、今まで業界団体などのつながりで、あるいは「自民党が安心」と思い込んでいる人もまだまだ多いので、野党優勢とまでいかない。一方都会では、小泉総理が田舎を叩いたのが奏功したのだろうと思いました。しかし、釈然としませんでした。

今回、東京に行き、事の真相を知った思いがします。外部者としてみた東京。そして地元との比較を通じてです。

まず、衝撃を受けたのは、高層のビル(お金持ちが住んでいる)が多くある。これが、都営三田線やメトロ南北線(私がいたときは営団だった)、半蔵門線が、私鉄と直通運転して異常に便利になっている。他にもつくばエクスプレス、臨海線、大江戸線など、交通網の整備が著しい。都民のみなさんには「当たり前」に見えるでしょうが7,8年間東京を離れていた私には、異常に見えます。逆に「自分は田舎ものになりきってしまったのかなあ」と自問自答しました。

そこで、私は、小泉純一郎さん、あるいは現都知事の政治の本質を思い知ったのです。

小泉純一郎さんの政治とは乱暴に言えば、実は、地方から東京に利益を付け替えただけではないでしょうか?

(「広島瀬戸内新聞ブログ版」の記事 『東京出身広島人が見た東京の変質とネオコン化』 より)


四国に住んで東京発のマスコミ報道やブログ記事などに接する時、そして時たま東京を訪れる時に感じる私の感覚からすると、さとうさんの記事にはとても共感できる。たまに東京を訪れると、私も浦島太郎気分を味わってしまうのだ。

東京都知事選をめぐる報道を見聞きしても、その感覚は変わらないどころかますます強まる。

今回、現職に対抗する対立候補の一人が、かつて地方で展開して功を奏した選挙戦が、今回は全然通用してしないという報道が伝わっている。「県民みんなが参加する選挙」を標榜し、小額のカンパを集めて選挙資金にするやり方は、今回も行われるはずだったが、告示直前に「公職選挙法で禁じられた文書配布に該当する可能性がないとはいえない」という理由で中止された。

公職選挙法の絡みでは、ブログ言論にもずいぶん自主規制が目立つ。「落選運動」は公職選挙法違反にはあたらないとされているのに、それさえ自粛しているブログが多い。

それに、何より気になるのが、「文化人」たちの沈黙だ。

今回、有力とされる対立候補を応援している文化人たちの中には、30年前の参議院選挙のために結成された「革新自由連合」の中心メンバーだった人たちがずいぶん目立つ。30年前にタイムスリップしたかのような錯覚に襲われるほどだ。

当然、みな30歳年をとっている。そして、若手や中堅の「リベラル」と思われる文化人たちはなぜか沈黙を守っている。中には、一昨日の記事で取り上げた藤原紀香のように、「護憲派」だったはずなのに、ゴリゴリの超タカ派である現職を応援する芸能人まで現れる始末だ。

なにか、地方からきた対立候補に対し、東京人が、異物でも排除するかのような反応を示しているように思えるのである。

とにかく伝わってくるのは、「物言えば唇寒し」という、首都・東京の寒々しい雰囲気だ。さとうさんのブログでも書かれているように、地方にはそんな雰囲気は全くない。だから、日本の中で東京が浮いているような気さえする。

そしてこの状況は、安倍内閣の極右的言論によって、いまや世界の中で日本が浮いてしまいつつあるのと二重写しになる。

なんともイヤな閉塞感を感じる今日この頃だ。


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結局、ゼネコンの最後のターゲットが東京で、東京にすべてを集めて、かっさらう、という感じですね。東京に住んでいてもイヤになります。対立候補の戦術が全然通じてない、という報道は、通じたら困る、という利権側の気持ちの現れでしょう。東京はもうすぐ人が住む所では無くなりそうです。

2007.03.30 21:58 URL | メロディ #- [ 編集 ]

>この状況は、安倍内閣の極右的言論によって、いまや世界の中で日本が浮いてしまいつつあるのと二重写しになる

確かに一見すると「イヤな閉塞感を感じる今日この頃」かもしれません!
しかし安倍首相の慰安婦発言は世界で孤立しつつあるし、合祀問題では、慰安所を開設していた業者も合祀されていた!ますますウソとペテン政治が浮き彫りになってきたのではないでしょうか?
強権政治を進めれば進めるほど、国際社会から孤立するので、政権与党や保守層の動揺がいっそう激化し、政権内部の矛盾は拡大するでしょうね。でも安倍首相の進むべき道は一つしかないのですね。祖父の歩んだ道しかないのです。でも、それはアナクロニズムなんですね。歴史はらせん状に発展してきているのですが、彼等はそのことが見えていないのです。

今日の「しんぶん赤旗」には、イギリスや米国、韓国・アジアから、慰安婦問題についての批判記事が掲載されている!
26日の共産党吉川議員の慰安婦問題に関する国会における追及について、NYタイムズやロイター通信、フランス通信が報道したそうです。関心の高さを示していますね。28日の「しんぶん赤旗」に掲載されています!

そして何よりも、争点化してきた築地移転は「前の代が決めたことだ」と責任逃れ発言をしていた石原ゴーマン都知事がウソを言っていたことを共産党都議団の入手した文書で明らかにした。29日都庁で記者会見で公表した!重大問題だと思うけど、メディアは無視・黙殺?!これじゃメディアは誰の応援団になっているか、明瞭!

これって石原(自公政権応援)VS浅野(民主応援)の構図(政党隠しのゴマカシ構図の徹底批判をサボる!)を煽るメディアの犯罪性が浮き彫りになる事例かもしれませんね!?

真の対決は何か、それが明瞭になってきたのではないでしょうか?!石原ゴーマン都政を一番追及しているのは誰かってことが・・・。

2007.03.30 22:08 URL | コミュニスト #- [ 編集 ]

それならば、東京以外のすべての県が独立して第二の日本国を建国し、現行の日本国を干すと言う選択肢がありますね。

2007.04.01 01:41 URL | 岩 #- [ 編集 ]

私も1年前に札幌から上京した身ですから、東京の若者のネオコンぶりはつくづく感じます。
 結局、東京一人勝ちの状況で、現状肯定感が強いのでしょうね。
 あと東京の若者は、都市の利益を地方にばら撒く戦後政治への反発が強く、むしろ地方切捨て政策への肯定感が強い。地方の郵便局の統廃合のニュースを肯定的に捉える人も少なくないですね。

2007.04.03 14:30 URL | Kechack #1/Y8RI0s [ 編集 ]

この人は話し方にトゲがありすぎる。
慰安婦問題はデリケートな問題なんだから自身の主張をするにしてももう少し言葉を選んでから話すべき。
共同代表を辞めて大阪のことだけに集中してほしい。

記事とは関係ありませんが、イラク戦争の時にも慰安所などは存在していたのですかね?軍人さんの性欲のはけ口はどのようにしていたのかとても気になりますね。

2007.04.05 17:49 URL | たこやき #GCA3nAmE [ 編集 ]













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