きまぐれな日々

5月12日の毎日新聞「記者の目」で、同紙政治部の伊藤智永記者が、小泉首相に対して、下記のような辛辣な批評をしています。

 5年前、小泉純一郎首相が自民党総裁に選ばれることが確実になった前夜、山崎拓前副総裁から聞いた小泉評は忘れがたい(もう時効と考え、山崎氏にはオフレコ解禁をお許しいただこう)。
 「いいか、君たちびっくりするぞ。30年も国会議員やっているのに、彼は政策のことをほとんど知らん。驚くべき無知ですよ」
 すぐにそれは証明された。記者会見や国会審議で、小泉首相は集団的自衛権とは何か理解していないことが露見したのだ。憲法を変えるの変えないのと迷走し、陰で家庭教師役の山崎氏は四苦八苦していた。
(2006年5月12日付毎日新聞「記者の目」より)
以下、小泉批判が続き、それに対して毎日新聞は批判をしてきたと、伊藤記者は主張します。たとえば以下のように。

 毎日新聞は01年から「民営化しても改革にならない」と盛んに報じ、03年には連載企画「道路国家」で詳しく構図を描いた。「マニフェスト(政権公約)選挙」の04年参院選、05年衆院選では、公団民営化をはじめ一連の改革テーマを丹念に説明・検証してきた。
(同記事より)

胸のすくような痛快な小泉批判の記事ではあります。

しかし、どこか腑に落ちません。私がよく昼食をとるうどん屋(香川県在住なので、昼食はたいていうどんです)には、読売、産経と地元の四国新聞が置いてあり、私は自宅で朝日をとっているので、この四紙をよく読み比べますが、昨年の総選挙の時に小泉批判の側に立った新聞は、一紙もありませんでした。反政府的といわれる朝日新聞も、むしろ小泉の援護射撃をするような紙面を作っていたのに呆れたものです。

毎日新聞は読み比べの対象にはなっていませんが、その代わり毎日新聞のサイトはよく見に行きます。そして、総選挙の頃、毎日新聞が他のマスコミの作る大勢に逆らって、小泉を批判していたなどという印象は全くないのです。それどころか、朝日(や中日新聞)に次いで反政府的といわれる毎日もまた、ウェブサイトを見る限り、小泉の援護射撃をしていた印象があります。

毎日新聞の紙面の特徴として、記者が自らの立場を自由に主張できることがしばしば挙げられます。だから右派から極左に近い記者に至るまでいて、それぞれがさまざまな主張を展開しています。

今日のように、時の政権や国民が極端な方向に振れかかっている時には、比較的自由な言論が確保されている毎日新聞は、それなりの抑止力を発揮します。たとえば、「共謀罪」の問題を取り上げる頻度は、全国紙ではもっとも多いとされています。

しかし、毎日新聞が、社論として「小泉批判」を展開したかというと、それはノーでしょう。
それどころか、毎日新聞の幹部記者である岸井成格に至っては、小泉の用心棒みたいな人間で、テレビに出ては「小泉改革」の宣伝ばかりしています。

そんなやつらのミスリードもあって、医療制度改革関連法案が、衆議院で強行採決されました。関岡英之氏は、郵政民営化の次の小泉(とそのバックにいるアメリカ)のターゲットは医療改革だ、せっかく現在日本が世界に冠たる医療制度を持っているのに、小泉はアメリカの圧力によって、国民が十分な医療を受けられないアメリカのような制度に改悪してしまう、と警鐘を鳴らしていましたが、それも空しく、小泉はまたも日本の未来に害をなす暴挙を行いました。

この調子だと、「共謀罪」を定めた法案も、強行採決されかねません。民主党にも自民党に歩み寄る動きがあるようです。小泉は、いよいよ日本を谷底に突き落とそうとしているかに見えます。

そして、毎日新聞などのマスコミは、いくら紙面や番組の一部で、ちょっとばかり小泉を批判したことがあったとしても、それは薬味みたいなものに過ぎず、基本的には小泉を助け続け、日本をぶっ潰す動きを加速させていたのだと思います。
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2006.05.18 00:10 | メディア | トラックバック(1) | コメント(-) | このエントリーを含むはてなブックマーク

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しんちゃん 自民党の総裁にはなってもいいけど首相は、なっちゃだめだよ
サイト「糾弾 の趣旨と提言」? 安倍晋三の事http://www.kyudan.com/opinion/abesinnzo.htmを 紹介させていただきます。

2006.09.15 20:12 | 政治のことなど語ってみたりして