きまぐれな日々

昨日の記事を書いたあと、イラクのサダム・フセイン元大統領の処刑を知った。

私が反射的に思い出したのは、17年前、1989年のクリスマスの日に処刑されたルーマニアのチャウシェスク大統領のことだ。
(チャウシェスクが自国民に殺されたのに対し、サダムは実質的にアメリカに殺されたのであって、その違いは重要だが、ひとまずここでは措いておく)

1989年というと、年始の1月7日に昭和天皇が亡くなり、世界的には東欧の社会主義体制が崩壊した年だ。ベルリンの壁が破壊された時、旧東独と旧西独の人が肩を組み、顔を赤くして騒いでいる報道写真は、強烈な印象を残した。周りの社会主義国が連鎖的に倒れていく中、最後まで粘っていたのが、強烈な個人崇拝を強いていたルーマニアだったが、押さえつける力が強かった分、解放されたエネルギーも大きく、銃殺されたチャウシェスク大統領の遺体の写真は、とてもショッキングなものだった。

だが、ヨーロッパで崩壊した社会主義体制も、アジアではなかなか崩壊せず、アジアの人民は欧米の人たちに比べて権力に従順で我慢強すぎるのではないかと、かねがね私は思っている。

日本は、社会主義体制でこそないが、このところ権力が急速に戦前の国家主義的体制へ回帰しようとしたり、露骨に大企業の経営者を偏重し、働く者をいじめる政策を打ち出したりしているのに、安倍晋三内閣の支持率は「徐々に下がる」にとどまっている。

私は、コイズミや安倍らに押さえつけられた国民の怒りのエネルギーは、実は相当にたまっていて、安倍にはあんまり力ずくでめちゃくちゃをやっていたら、今にチャウシェスクみたいになるぞと警告したい気持ちなのだが(笑)、私は平和主義者なので、選挙などを通じて、平和裏に安倍にお引き取り願いたいものだと思っている。

今年は、安倍政権が成立したり、年末になって「改正教育基本法案」が国会で可決、成立するなど、国民にとってはとてもミゼラブルな年だったと思う。年初に大騒ぎになった耐震偽装事件やライブドア事件なども、権力の必死の工作によって、疑惑の追及は抑え込まれてしまった。当ブログでも、12月22日に耐震偽装事件に触れた記事『藤田東吾さんが語るマスメディアの無恥』を公開したが、その翌日から、不定期的にある時間帯に突然、リモホ不明、リンク元不明のアクセスが多数くるようになった。この謎のアクセスは、ある時は深夜2時台に始まり、早朝5時台に収まったこともあった。それらには大新聞社からのアクセスも混ざっており、朝日、毎日、読売、日経の主要紙4社からは、すべてアクセスを受けた。

これが何を意味するのか私にはわからないが、私は「きまぐれな日々」の記事の内容には十分な自信を持っており、今後も今まで同様の記事を書いていくつもりだ。これまでは、あまり耐震偽装問題を扱わなかったが、来年はこの問題にも力を入れていきたいと思っている。

それに何よりも、来年は本当に安倍や石原慎太郎らを「the End!」させなければならない大事な年だ。

最後に年末のごあいさつを。

今年4月に開設した「きまぐれな日々」ですが、最近は徐々に読者も増えてきました。読者の方々にお礼を申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いします。

それでは、皆さま、良いお年を。


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kojitakenさん、
今年はAbEndを始めることができたし、それでkojitakenさんや多くの似た考えの方たちと知り合えたし、とてもいい年でした。勝負はこれからといったところですが、来年の参院選までがんばりましょう。

良いお年をお迎え下さい。

2006.12.31 10:02 URL | 美爾依 #- [ 編集 ]

美爾依さん、
コメントどうもありがとうございました。
一年の最後のエントリに、AbEnd提唱者の美爾依さんのコメントをいただき、とてもうれしいです。
美爾依さんも良いお年をお迎え下さい。

2006.12.31 10:26 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

昨日の正午、フセイン元大統領の処刑がされたことをニュースで聞きましたが、彼の生い立ちを思うと哀れな最期だったと思いました。
癌で死を待つだけの病気の体だったし、何よりも、彼の幼い時の生い立ちを考えるとあまりにも独裁者とはかけ離れた過酷な生い立ちだったからです。
呪術師から、フセインのことを悪魔の子だと母親は告げられ母親はフセインを疎んじ育てました。
実父もフセインが生まれる前亡くなり、母親の再婚相手の義父からは言葉では言えないほどのひどい虐待を受け叔父の手元に引き取られ育ったと聞いています。
フセインの母親がもし、呪い師の言葉に弄ばれ我が子を疎んじたり、義父による酷い虐待がなかったら、フセインは独裁者になることもなかったかもしれません。
クルド人に対して迫害や虐殺をすることもなかったかもしれません。
チャウシェスクやスターリンやヒトラーなど独裁者に共通するのは、過酷な子供時代と愛情の欠乏です。
フセインにとって、心が安らげる場所があったのかどうか、本当に愛してくれた人はいたのだろうかと考えると心が痛みます。
悪魔は自然にいるのではなく人間の心が作り出していくものだと思わずにいられません。
悪魔の子供だ、いらない子供だと言われ育てられたら、これほど子供にとって辛いことはありません。
私はフセインを悪魔に仕立て上げた人間が憎いです。
もし呪い師の言葉など母親が信じたりせず、彼を愛していたら、平凡でも幸せで家庭を大切にした人でいられたのでは?とつい思ってしまうのです。

2006.12.31 15:26 URL | 奈央 #mJX0ynak [ 編集 ]

kijitakenさんの、「サダムはアメリカに殺された」という見方に賛成します。

そして、先ほど、私は↓のメールを受け取り、とても共感したので、一部転載します。(転載はご本人の許可を得ていますが一部伏字にしました)


********************

ぼくは、当時フセイン氏の弁護団長を務めていた○○氏を××(都市名)にお招きしました。その折、フセイン氏逮捕の模様や、クルド人に対する化学兵器の使用の有無についていろいろとお聞きました。
あの逮捕劇は、CIAの演出であったこと。それを○○氏は、フセインその人から聞いたということ。またフセイン氏は、クルド人にたいして化学兵器の使用していないことの明白な証拠があり、そのため起訴状からは削除せざるを得なかったこと。などなど巷間で伝わっているのとは、だいぶ違う実情を聞きました。僕たちに伝わってくるフセイン像は、CIAやモサドなどによってだいぶ歪められていることです。

今回の死刑執行は、口封じのための私刑(リンチ)であると思っています。たとえ国内政治の場でのフセイン氏が、決して潔白といえないにせよ、イラク侵攻は一方的に英米政府の違法行為であり、フセイン氏は、法的にはいまだイラク大統領のはずです。今後この一連の英国・アメリカの欺瞞に満ちた巨悪を暴
く貴重な証人を無くしました。これでますます中東の情勢は、収拾のつかないものになるのではないかと危惧します。英国・アメリカそしてそれに追随する日本は、大罪を犯しています。そしてこのような無法にはっきりとNOをいえない日本は、国内でどんなに「美しい国」を喧伝しようと、世界に冠たる「醜悪な国」であると世界から認識されるでしょう。アメリカの同伴者の末路は、他人事でなないと思います。

********************

2006.12.31 23:10 URL | 非戦 #tRWV4pAU [ 編集 ]

チャウセスク夫妻の公開死刑、衝撃的でした。「あれが革命なんだ」とそのときはじめてわかりました。民衆の怒りが爆発するととんでもないことになると。フランス革命など、本で読むことはわかりませんから。

サダムの死刑の映像は極めてひどいものでした。あれではとてもイラクが市民社会になったとは思えませんでした。アメリカの掲げる自由とは、こんなものではなかったはずです。

安倍政権は参院選までは持たないと言われています。日本ではすでにポスト安倍モードに入っていると聞いていますが、どうなんでしょうか。

2007.01.02 02:18 URL | ヘルメス #- [ 編集 ]













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フセインの死刑
 判決後間髪をいれずに、フセイン元イラク大統領が処刑された。フランスをはじめアメ

2006.12.31 15:42 | 反戦老年委員会