きまぐれな日々

前の記事で、「コイズミカイカク」の理論的拠り所である新自由主義を、「カルト」と切り捨てた。基本的に、私はコイズミ流の「改革」には大反対である。

とはいえ、無駄な公共事業は削らなければならないのは当然のことだ。公共事業は、乗数効果の期待できる事業に絞って、効果的に行われるべきものだと思う。

われらが安倍晋三は、その点からいっても失格である。これまでも何回か紹介したことのある金曜日刊「安倍晋三の本性」から以下に引用する。

 「自民党を壊す」「派閥を壊す」と宣言し、過去の「永田町政治」との決別を公約にした小泉純一郎前首相。その小泉氏の後押しで首相に登り詰めた安倍晋三氏もまた、「官邸主導」を打ち出すなど、「斬新な政治」をアピールする。だが一皮むけば、エリート三世議員は旧来の利益誘導型政治家にすぎないことが浮かび上がってくる。

地元への利益誘導を宣言

 自民党総裁選を前にした8月13日、安倍氏は父親の故晋太郎氏の生まれ故郷である長門市を訪問、墓の前で実質的な出馬宣言をした。その前日、長門市内で開かれた支援集会では、地元への利益誘導をはっきりと口にした。
「山陰自動県道(起点・終点/山口県矢作市・鳥取市)は必要でしょうし、インフラ整備、基礎的な基盤をつくっていくのも政治家の大きな使命だ」
「山陰自動車道」は、山口県美祢市から長門市や島根県("青木幹雄王国")を経て鳥取県鳥取市に至る380キロの路線。山口県内にはすでに「山陽自動車道」と「中国縦貫自動車道」道」が東西に走っており、日本海沿いの「山陰自動車道」を作れば、三本目の道路建設となる。
 田辺よし子・下関市議(無所属)は呆れた。
「北海道の高速道路が『熊しか通らない』と揶揄されたことがありましたが、その二の舞になるのは確実です 中国山地を走る『中国縦貫自動車道』は『シカやタヌキしか通らない』『夜は星がきれい』と,言われるほど交通量が少ない,これと並行して、さらに『山陰自動車道』を作ろうとしているのです、下関市でも推進論は皆無です」
 安倍氏は「小泉後継」を名乗っているが、小泉首相は、「不必要な道路は作らない」と宣言、道路交通民営化を「一丁目一番地の改革」と位置づけ、民営化推進委員会を発足させた。そこで議論の焦点になったのは「9342キロ(整備計画路線)」を全て建設するのか否かだった。ところが「山陰自動車道」には、この整備計画にも該当しない「予定路線(1万1520キロ)」に含まれているのだ。
 山口県道路建設課は喜んだ。
「確かに山陰自動車道は、9342キロよりも低いレベルです(建設の優先度が下)。毎年二回陳情し、安倍先生の部屋にも行っています。推進発言に感謝しています」

「安倍晋三の本性」(俵義文/魚住昭+佐高信/横田一+週刊金曜日取材班=金曜日刊、2006年)より

呆れ返るばかりの安倍晋三の実態である。

朝日新聞は12月8日付の社説「道路延びて、国滅ぶ」で、また毎日新聞は12月9日付の社説「道路財源見直し 安倍政権は族議員に屈した」でそれぞれ安倍首相が「族議員」に屈したとして批判しているが、屈したも何も、安倍晋三自身が族議員なのだ。自らの地元での支持基盤を危うくするような政策は、安倍にはできっこない。

とにかく、日本を良くするには、一刻も早くこの政権を葬り去ってしまうしかあるまい。
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2006.12.09 09:44 | 安倍晋三 | トラックバック(-) | コメント(-) | このエントリーを含むはてなブックマーク