きまぐれな日々

たまたま手元にあった「創」2006年11月号に、フェミニストの上野千鶴子さん(東京大学大学院教授)の『バックラッシュ派の本丸は「ジェンダー」だ』という談話記事があった。

私などよりたんぽぽさんあたりに書いてもらった方が良い題材だと思うが、例によって安倍晋三山谷えり子を笑いものにする材料が見つかったので、ここに紹介することにする(笑)。

1999年に男女共同参画社会基本法が成立したあと、これに対する「バックラッシュ」(逆流)の動きが起きた。この旗手が、われらが安倍晋三である。

99年に同法が成立した時は、全会派満場一致だったというから、安倍晋三も賛成票を投じたはずだ。しかし、直後の2000年あたりから、安倍は山谷えり子らとつるんで、バックラッシュの旗手となった。

ここらへんについては、詳しいサイトがいくらでもあると思うので、くどくどとは述べない。
私が取り上げたいのは、記事の最後に上野さんが述べている部分だ。以下引用する。

最近、安倍と山谷は「『ジェンダー・フリー』という用語の混乱を生む元凶になったのは『ジェンダー』という用語だ。したがって、『ジェンダー』も不使用が望ましい」などと言い始めました。「ジェンダー」不使用の政治介入については、学会関係者に危機感が深まっています。「ジェンダー」はすでに国際的に確立した学術用語です。これを使うなという政治介入が起きたら、日本は世界の笑い者になるだけでなく、学問の発展は著しく妨げられるでしょう。私は敵を過大評価していました。つまり、「ジェンダー・フリー」と「ジェンダー」を混同するほど、そこまでバカではなかろうと思っていました(笑)。本丸は「ジェンダー」だったんです。

上野千鶴子『バックラッシュ派の攻撃の本丸は「ジェンダー」だ』?「創」 2006年11月号掲載?より)

これを読んで、私はぶっ飛んだ(笑)。
正直言って、私はこの分野について語る資格はない。しかし、「ジェンダー」は学術用語どころか日常語になっているとばかり思っていた。もっとも、この言葉の用法に関しては、結構議論があるようだから、Wikipediaの記述にリンクを張っておく。

「ジェンダー - Wikipedia」
(クリックするとリンク先に飛びます)

だが、問題は言葉の用法に関する議論ではない。それ以前に、安倍らが「ジェンダー」という単語を「言葉狩り」しようとしていることだ。呆れてものもいえない。

さらに呆れ返るのは、下記URLだ。

http://www.jimin.jp/jimin/info/gender/jender.html
(クリックするとリンク先に飛びます)

これは、自民党の「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクト」のウェブページだ。一番下に、プロジェクトリーダー・安倍晋三座長の「サワヤカ」な画像が掲載されている。
その内容もさることながら、URLをよく見ていただきたい。末尾が「jender.html」となっている。

「jender」って一体なんなのだろう?(笑)

これが、自民党の「教育改革」のレベルなのだ。


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自民党の考え方には、いつも驚かせていただいています。安倍や山谷は『ジェンダーフリー』もわかっていないで、『ジェンダー』の言葉狩りをして、批判しているんですね。

ご紹介していただいたHPに、

「社会的、文化的性差をなくそうとするジェンダーフリー思想に「偏重」・・・」

て、ジェンダーフリーの否定ですね。

そして、なんですって?
 
「民族の伝統文化を尊重し、・・・公徳心及び社会の一員としての自覚を高め、よりよい社会の実現に努めます。」

この表現には、「愛国心を持て、女は家庭に入り、愛国青年を育て軍国の母であれ、町内会や政府にさからうな」が私には、透けて見えるんです。

 

2006.11.25 08:43 URL | 非戦 #tRWV4pAU [ 編集 ]

>「ジェンダー」の言葉狩り

バックラッシュたちは、「ジェンダーフリー」と
「ジェンダー」を同義語だと、本気で思っているみたいですよ。

実際、バックラッシュのビリーバーにも、
「男女同室で着替えさせる、『ジェンダー』なんて、
ことば自体なくしたい」なんて、とんちんかんなことを、
本気で言っているのを、まま見かけますし。


>「jender」

日本語の能力さえ、あやしい人たちですからね...(笑)
英語なんて、なおさらじゃないかってね...

でも、バックラッシュのサイトを見ていると、
これにつられたのか、「jender」と書いているのを、
しばしば見かけるけれど。
(彼らが、ふだん接している情報源の、偏向ぶりがわかるけど。)

たしか、「サワヤカ」テンプレートにも、
あったんじゃないかな、「genderをjenderと、書いていない」って。

2006.11.25 16:05 URL | たんぽぽ #ZiqE0vWU [ 編集 ]

ジェンダーフリー
をグーグル検索すると
日本政策研究センター
が広告リンクを貼ってます

日本政策研究センターは生長の家関係者の伊藤哲夫が設立した団体だそうです

2006.11.25 16:38 URL | #- [ 編集 ]

非戦さん、たんぽぽさん
コメントありがとうございます。

> バックラッシュたちは、「ジェンダーフリー」と「ジェンダー」を同義語だと、本気で思っているみたいですよ。

えっ...(絶句)

上野さんが言ってたのは、文字通りの意味だったんですか?
安倍や山谷らの「言葉狩り」に対する皮肉だとばっかり思ってたんですけど、私も敵を過大評価していたのかもしれません(笑)。

「サワヤカな安倍晋三」のテンプレートには、さまざまなバージョンがありますが、有名なカマヤン版だと、次のようになっています。

> サワヤカな安倍晋三はアメリカに留学していたから、英語に堪能だから、「ジェンダーフリー」の「ジェンダー」のスペルを間違えたまま自民党サイトに特設ページを作ったりしない。スペルを間違えたまま自民党メルマガに載せたりしない。しかも選挙が始まったとたん、その特設ページを自民党HPから姑息に隠したりしない。

2006.11.25 18:38 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

kojitakenさん、こちらでははじめまして。
TBを送らせていただきました。

今日手に入れた『ジェンダー入門』(加藤秀一著)では、最後の章を「ジェンダーの平等に対するバックラッシュ」に大きく割き、安倍氏、山谷氏らの暗躍とその問題に触れていて、山谷氏の世界日報への寄稿や、統一教会(の背景に岸信介)などにも言及しています。

2006.11.25 21:41 URL | Rolling Bean #mQop/nM. [ 編集 ]

Rolling Beanさん
コメントとTBありがとうございます。Rolling Beanさんのブログの記事を拝読いたしました。
面白そうな本ですね。私も是非買って読んでみたいと思います。

2006.11.26 00:09 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

鶴子様へ
私の家の近くに母子家庭でアトピーで喘息もちの男の子が住んでいます。
顔中湿疹だらけでそりゃもう汚いのなんの気持ち悪くてたまりません。
アトピーや喘息は空気伝染しますからね。でも今までは男社会だったので何も言わず我慢していました、しかし千鶴子様の著書を拝読させて
頂いて自分の愚かさに気づきました。男女同権社会、遠慮はいらないんですよ。今ではその男の子に≪キモイ!公害ゴミ!死ね!
薬臭い!寄るなうつる!聾学校行け!≫等々思いっきり正直に我が思いをぶつけています。どうせこんな子供を可愛いなんて思っているのは馬鹿母だけです。
6歳にもなって母親と手を繋いで歩いてる様な知的障害者の伝染病もちなんて自殺すればしたでそれも善し。
マザコン気味の病弱児に甘えは不要!その事に気づかせてくださった千鶴子様は私にとって偉大なる恩師です。
これからもがんばって旧体制の信奉者どもをぶちのめしてください!昔はいえ今も女性は虐げられています。
どれだけの女性が「おんな」という事だけで苦しめられ死んでいったか。もし戦前戦中なら知的障害の上に伝染病にかかってる様な出来損ないでも「オトコ」というだけで
女性よりも優遇され、安穏とした生活を送ることが出来たのです。二度とそのような時代に逆戻りさせないよう私も戦います!
太字]太字の文

2007.02.16 03:55 URL | 求道者 #- [ 編集 ]













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