昨日も紹介した魚住昭さんの記事の中にも実例をあげて書かれているが、安倍晋三というのは平気で嘘をつき、同情を引こうとするタイプらしい。
金曜日刊「安倍晋三の本性」に収録されている魚住昭さんと佐高信さんの対談にも、同じ件について魚住さんが語っている部分があるので、以下に引用する。
平気で嘘をつくウルウルタイプ
魚住 僕はNHKの番組改編問題を結構取材したんですけど、そのなかでびっくりしたのは、安倍さんの問題発覚後の言動です。彼はテレビや雑誌に出まくって、ありもしないことを平気で言う。
たとえば、『朝日新聞』の本田雅和記者が、夜遅くにいきなり安倍さんの家にやってきて、妻が「主人は風邪で寝込んでおります」と言ったのに「会ってもらえなければ取材拒否ということにしますよ」と言ったとか、インターホンを切っても延々と五分間もインターホンを押し続けたとかしゃべりまくっている。
取材が「夜遅かった」というのは嘘です。実際には午後六時過ぎだということは朝日新聞社の取材用の車の運行記録にも残っています。安倍夫人が「主人は風邪で寝込んでいます」なんて言った事実もない。普通に「ちょっとお待ちください」と安倍氏に取り次いでいる。さらに五分間もの間、インターホンを鳴らし続けたというけれども、実際に取材したのは一五分間くらいインターホン越しに行われている。このインターホンは三分で、自動的に切れるようになっている。切れるとまた押して、向こう側が応ずればまた三分間話すという繰り返しです。五分間鳴らし続けたとか、相手が出てくるまで鳴らし続けたとか、向こうが拒否しているのに無理やり話させたとか、そういうのは事実と違います。大嘘なんです。
しかし、嘘の言い方が、非常にうまい。私はこんなひどい目にあったんだと同情を引きながら訴えるやり方ですね。あれは一種の才能です。
佐高 いじめっ子なのにいじめられっ子。
魚住 子どもが叱られた時には、二種類の対応があるんじゃないでしょうか。一つの型は黙りこくって、聞いているんだか聞いてないんだかわからないような対応する子。それは小泉型の人間。安倍さんは、親や大人に怒られたら、目をウルウルさせて、訴えかけるような顔をして、相手の怒る気持ちを削いだり、同情を引くタイプの子どもですね。そういうマスコミ応対技術は、彼の最大の危機だったNHK問題の時に相当効果的だったし、これからも威力を発揮するでしょう。
小泉さんの新自由主義政策で国民の大多数はかなり疲弊してきた。あれだけ、他人を蹴ちらかして金を儲けた奴がエラいんでしょという資本主義の論理がむき出しになると、国民を束ねようとしても束ねられない。
ところが今回の安倍さんがソフトムードでやろうとしていることがもし成功したら、国民が束ねられて本当のファシズムになる危険があると思っているのです。安倍さんに対して、綿貫民輔さん(国民新党)が「小犬みたい」とからかっていたけど、あのちょっと毛筋のいい小犬みたいな人が、あと何年か政権を担って、慈父とか国父というイメージになってきたら、その時は本当に日本は終わりだな、危険極まりないことになるという感じがします。
金曜日刊「安倍晋三の本性」 (2006) 第6章「対談 安倍晋三の本性」(魚住 昭+佐高 信)より
私が付け加えるべき言葉は何もない。
安倍晋三を総理大臣にいただいているというのは、日本及び日本国民にとって「恥」以外の何物でもないとしか言いようがない。
ランキング参戦中です。クリックお願いします。

- 関連記事
-
- 安倍晋三につながる極右人脈 (2006/11/16)
- 安倍晋三は「平気で嘘をつくウルウルタイプ」 (2006/11/12)
- 安倍晋三に関する講談社の雑誌記事紹介・補遺 (2006/11/11)
NHKに対する介入・圧力については、その後のNHKの変節と、それを利用した朝日新聞批判にすり替わってしまいました。その結果、朝日も堕落し、いまやかろうじて生き残っているまっとうなマスコミは毎日新聞と、雑誌では講談社だけになってしまいました。
多分、あれ以降、安倍・中川らは、マスコミへの介入を目立たないながら強化しているでしょうね。
元々読売やサンケイは、暴力団と結びつきがあり、読売は会社組織そのものが、複雑な相互持ち株で、内部がわからないようにされているお化け企業です。そもそも言論を語る資格の無い勢力です。
かつて、中曽根は、提灯記事を書く、サンケイ新聞だけを愛読していたそうですが、安倍も多分そうなんでしょうね。
バカが嘘を読んでも賢くはならない。
2006.11.12 15:25 URL | 眠り猫 #2eH89A.o [ 編集 ]
はじめまして。みりと申します。
以前、らんきーブログさんででコメントをしたことをそのまま書かせていただきます。
NHKのニュースで知人と見てたら、その人が、
安倍さんのことを、見て
あの目をしている奴はうそつきで卑怯だって言ったんです。
何でそんなことがわかるの?と聞いたら、
知人曰く、今までいろんな人と接してきて、この人のような目をしている人は安倍の目は、相手を見ていない、相手の頭上をかすめて、上をすーっと通り抜けて相手が次にこういってきたら、こう答えようと考えながら、しゃべっている。相手のことを見ていないって言うのです。
小泉は?と聞いたら、あいつも同じだけど、まだあいつはこいつより下を向いているって言ってました。
それで、そういう奴は先を読む能力があるので、頭は非常に良い。
しかし、機械的で人が聞きたいことに対して、はぐらかしたりして、まともに回答しない。
なぜなら、自分の意見がないから。誰かに言わされているから、機械的なものの言い方なのである。ロボットなんだって。
たとえば、相手にどういう考えなのかを聞くと、自分の考えを言わずにあなたはこうだった、あなたはどうなのと自分のことを棚にあげて、話を平行線に持ち込むことを目的にしようとする。
自分の考えがなく、自分は大きな枠のなかの一つという考え方らしい。(安晋会のこと、岸や森や中川のことを指すのかな)
では、なぜ頭がいいかというと、人の言うことを聞いて、その意見が自分にとって、損か得かを判断することが自分の意見、考えであるということで、だから、自分の考えがなく、人の意見を言わされているから、機械的で心がないということ。
たとえば、法律について、あなたの考えはとの問いには、私は法を守るだけですとしか言えない。なぜなら、自分の意見がないから。
党首討論で、非核三原則を守るといってて、核保有論議をヤメさせないって言ってたけどと聞いたら、こいつにとって、どちらでもいいことなのである。なぜなら、自分の意見がないからといっていた。
頭は非常にいいが、心がない。危険な人物であると。
その知人はあんまり政治には興味がない人です。安倍スキャンダルも安晋会も全く知らないんです。
テレビで顔を見ただけでそういっているだけですから。
彼の経験上、100%、安倍首相と同じような目をしている人と接してきて皆そういう人だったと言ってました。
だから、こういう奴は、どうやってほしいのと聞くと自分の考えがないので
あなたはどうしたいのと絶対聞いてくる。
こっちは、オマエの意見を聞いてるんだよというんだけど、考えが
ないので、また同じことを聞いてくるそうです。でもこういう考えだと言うと納得しないと、やり方には文句をつけてくる。
だったら自分でやれって言ってやるそうです。
そうすると何も言わなくなるんだってw(これは安倍首相に当てはまるのかは
どうだろう?)
党首討論や現代の記事を見てると、納得してしまいました。
ぶいっちゃんさんからは、頭は良いところは違うと言われましたがw
ただ、彼のことを調べてない人でも、
人と接してきた経験上だけでも、見抜ける人もいるのです。
安倍が悪いというよりも、安倍を首相にさせてしまった、議員ども、そして世論調査で
安倍をふさわしいとして、後押しした
国民にも少しは責任あるかも。どうして、あんなしゃべり方をする人を首相としてふさわしいと思うのか。見た目で選ぶな!と言いたい。
2006.11.12 17:00 URL | みり #- [ 編集 ]
kojitakenさん、当方へのコメントとともにTBありがとうございました。まだなれないもので、失礼があったらお許しください。
今回の記事、安倍の一面がよく出ています。本当に、とんでもない男を首相に選んだものです。早く何とかしたいものですね。
遅くなりましたが、記事更新のたびに拝見させていただいております。これからもよろしくお願いします。
壇ノ浦の件ですが、「壇浦」は母の旧姓です。先祖が下関方面に関係があるかもしれませんが広島県です。母の里には同姓の家が何軒もありますので、あるいは遠い昔、下関方面から集団で移住してきたのかもしれませんね。何かのついでに調べておきます。
2006.11.12 23:34 URL | y.-Danura #- [ 編集 ]
魚住さんの、「あのちょっと毛筋のいい小犬みたいな人が、あと何年か政権を担って、慈父とか国父というイメージになってきたら、その時は本当に日本は終わりだな、危険極まりないことになるという感じがします。」の部分が当たらないように祈っています。
福島知事選では、自公候補が大差で負けたし、教育基本法改正も、国民だけでなく毎日新聞や東京新聞などの反対もあって、採決しずらくなったし、このまま採決できず、沖縄知事選で負けたら、安倍政権はブッシュ政権同様、「死に体」になるのではないでしょうか。万一、教育基本法を強行採決したら(今の情勢では出来そうにないけど)、それこそ命取りになるのではないでしょうか。安倍氏の目を見て、うそつきで卑怯だと断言した人がいるそうですね。その通りだと思います。あんな顔、目がいいという人がいるなんて、信じられません。小泉のときもそう思ったけど。
ヒトラーも、小泉も、安倍も、目が死んでいるというか、なんか輝きがないんですよね。
そして、もちろん、みんなのことを見て、心配するようなやさしい目をしていません。
早く、政権を降りた方が、本人のためにもなると思うんですけど。
2006.11.13 18:01 URL | 非戦 #tRWV4pAU [ 編集 ]
眠り猫さん
中曽根は、よく読売新聞を称賛していたそうです。なんたって、ナベツネは中曽根の盟友ですから。
でも、そんな中曽根やナベツネに「左から」矯正を売るほど、安倍は極端に右に偏った政治家です。
中曽根が首相になった時、右翼は「戦後日本で初めての右翼政治家だ」と喜んだそうですが(アメリカに魂を売った岸信介は、たぶん右翼に「売国奴」だと思われていたんでしょうw)、その中曽根より「右」の安倍は、「極右政治家」と言うしかないでしょう。
読売と暴力団のかかわりはよく言われますね。前にもどなたかのコメントに答えて書いたと思いますが、ナベツネでさえ自社に巣食う暴力団は制御不能だそうで、おそらく「巨怪」正力松太郎の頃から、読売は暴力団に蝕まれているのだろうと想像します。
2006.11.13 20:23 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
みりさん
こちらでははじめまして。コメントありがとうございます。
私が「News for the People in Japan」を知ったのも、「らんきーブログ」のコメント欄でみりさんのコメントを読んだからです。重ねてありがとうございます。
安倍が「頭が良い」というのは、私も違うと思いますが(笑)、魚住昭さんが言うように、一部の人たちの同情を引くような嘘のつき方をする才能には恵まれているようですね。
そんなものは、総理大臣にとって必要どころか、もっとも好ましくない資質だと思いますけど。
あと、安倍本人より、安倍を祭り上げてしまった取り巻きの罪が重いというのは、私も全くの同感です。
安倍晋三という人間を、私は大嫌いですが、にもかかわらず安倍が根っからの悪党であるとは私も思いません。根は善人であるのではないかとさえ思えます。
安倍をスポイルしてしまったのは、安倍洋子を筆頭として、岸信介を崇拝している一部の取り巻きでしょう。ある意味、安倍は気の毒な人間ともいえますが、それだけに安倍の罪は重いと思います。近衛文麿と似たタイプといえるかもしれません。
2006.11.13 20:31 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
y-Danuraさん
コメントありがとうございました。
個人情報に関するぶしつけな質問にまでお答えいただいて、まことに恐縮です(と言いつつ、広島県のどのあたりか想像がついてしまいました。スミマセン)。
ブログに安倍批判の記事を書かれたら、「安倍晋三-トラックバック・ピープル」に是非TBしてみてください。
2006.11.13 20:46 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
非戦さん
いつもコメントありがとうございます。
このまま安倍が死に体になってくれれば良いのですが、これまで、安倍に関しては想像もつかないことばかり起きてきたので、今回も全く気を許せないと思います。
たとえば、今年初め頃、ライブドア事件に絡んで変死した野口英昭さんが「安晋会」の理事だったことが暴かれるなどして安倍への逆風が強まり、2月の国会では当初安倍は全く元気がありませんでした。民主党による「4点セット追及国会」だと思われていたのに、永田と前原が起こした「偽メール事件」によって形勢が一気に逆転しました。
また、総裁選レースでは、福田の支持率が徐々に上がってきたのに、突如福田はレースを降りてしまいました。
いずれも、裏工作をした勢力があって、そいつらにしてやられたのだと思います。
今は、これでもか、これでもかと安倍を叩き続けるしかないと思います。
2006.11.13 20:53 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
今朝の自民党宣伝紙読売の社説に大笑いしました。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20061113ig91.htm
あえて「教育基本法は関係ない」と力説するところに自民党の焦りが見えますね。
2006.11.14 10:30 URL | ttn #mQop/nM. [ 編集 ]
ttnさん
コメントありがとうございます。
読売新聞は、やはり露骨に安倍をバックアップする立場のようですね。
機を見るに敏なテレビ朝日「サンデープロジェクト」の田原が、自民党議員から「教育基本法は強行採決しない」という言質を取るなど、腰の重かったマスコミもようやく教育基本法改悪批判に傾き始めたので、ナベツネはさぞイライラしていることでしょうね。
トラックバックURL↓
http://caprice.blog63.fc2.com/tb.php/176-30e88509