きまぐれな日々

 週末(7/22.23)に毎日新聞社が行った世論調査で、安倍内閣支持率が26%を記録した。毎日は、内閣支持率の集計が出た時点で速報をネットに流し、その後記事に分析を追加したようだ。昨日の夕方、『kojitakenの日記』に、分析が追記される前の速報記事を引用したので、この記事ではそれに追記された部分を引用する。
https://mainichi.jp/articles/20170723/k00/00e/010/231000c

(前略)安倍晋三首相の自民党総裁任期が来年9月に終わることを踏まえ、「代わった方がよい」との回答は62%(3月調査は41%)で、3期目も「総裁を続けた方がよい」の23%(同45%)を大きく上回った。(中略)

 首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」による国家戦略特区を利用した獣医学部新設計画を巡り、政府のこれまでの説明を「信用できない」は76%に達し、「信用できる」は11%。内閣支持層でも「信用できない」(49%)が「信用できる」(36%)よりも多かった。首相は24、25両日、衆参両院予算委員会の閉会中審査で、加計学園の計画に自身が関与していないことを説明する考えだ。

 調査では「安倍1強」の政治状況についても聞いた。「自民党から安倍首相に代わる人が出てきてほしい」が31%で最も多く、「野党から首相に対抗できる人が出てきてほしい」は25%「新しい政党や政治団体から首相に対抗できる人が出てきてほしい」は23%「安倍首相が強いままでよい」は7%にとどまった。自民支持層では「安倍首相に代わる人」が51%を占め、「ポスト安倍」への期待をうかがわせた。

 支持率は2カ月連続で10ポイント下落し、与党内では憲法改正論議への影響を懸念する声も出始めた。今回の調査で、首相が目指す20年の改正憲法施行について、議論を「急ぐ必要はない」は66%、「急ぐべきだ」は22%。首相が5月に改憲方針を表明した後、慎重論は調査のたびに増えている。憲法9条の1項と2項をそのままにして、自衛隊の存在を明記する首相の改正案に関しては、「反対」が41%(前回比5ポイント増)、「賛成」が25%(同2ポイント減)、「わからない」が27%(同3ポイント減)だった。

 政党支持率は、自民25%▽民進5%▽公明3%▽共産5%▽維新2%--など。「支持政党はない」と答えた無党派は52%だった。【池乗有衣】

調査の方法

 7月22、23日の2日間、コンピューターで無作為に数字を組み合わせて作った電話番号に、調査員が電話をかけるRDS法で調査した。福島第1原発事故で帰還困難区域などに指定されている市町村と、九州北部豪雨で被害を受けた福岡、大分両県の一部市村の電話番号は除いた。18歳以上のいる1627世帯から、1073人の回答を得た。回答率は66%。

毎日新聞 2017年7月23日 16時30分(最終更新 7月24日 02時20分)


 上記引用記事を眺めると、一番多いのが「自民党政権のままで良いけど、安倍は代われ」という意見のようだ。「野党共闘」の支持層と、「国民ファ★ストの会」(仮称)や維新など、より右翼的で新自由主義色の強い政治勢力が安倍自民にとって代わることを期待する層はほぼ拮抗している。コアな安倍晋三支持層は1割にも満たない(7%)といったところだろう。

 昨日は、仙台市長選も行われた。仙台市選管の発表した開票確定速報を見ると、当選した郡和子氏(前民進党衆院議員)の得票率が43.0%、自公が推した菅原裕典氏の得票率が38.7%だった。つまり自公は「野党共闘」の9割の得票を得たわけだ。自治体の合併で馬鹿みたいに広くなったとはいえ、県庁所在地でこの接戦なのだから、過疎地に行けば行くほど自民党が今なお強さを誇っていることは疑う余地がない。とはいえ、仮に近いうちに解散総選挙が行われた場合、各都道府県の1区などでは自民党が「野党共闘」に敗れる選挙区も少なくなさそうだ。

 何が言いたいかというと、一部で噂される早期解散・総選挙の可能性はほとんどないと私は考えているのだ。今衆院選をやれば、いわゆる「改憲政党」の3分の2を守れるかどうかは怪しい。

 それよりも、「国民ファ★ストの会」(仮称)が成立して、民進党右派がこれに合流してから解散総選挙を行う方が、改憲には有利ではないか。私が安倍晋三ならそう考える。よって、早期の解散総選挙はなく、政党交付金を受け取るための期限が年末であることから年内に必ず発足する「国民ファ★ストの会」(仮称)が発足し、渡辺喜美や長島昭久や若狭勝らといったそうそうたる右翼または新自由主義の面々が名を連ねる保守政党(というより右翼・新自由主義政党)の発足を待って解散総選挙が行われると考えるべきだ。

 実は安倍は都議選についても同じことを考えていただろうと思う。ただ、安倍にとっての誤算は自らの政権への逆風が強すぎて自民党が惨敗を喫してしまったことだが、衆院選の過疎地の選挙区などではそのような心配はない。都市部では「国ファ」(首都圏及び減税日本と合流した名古屋市など)あるいは維新(大阪及び阪神間など)で棲み分けは行われるだろうが、自民党の第一党の座は動かないだろう。そして、自公と国ファ、維新などが、憲法9条への自衛隊明記という、そんなに改憲に血道を上げるまでには至らない人たちにも受け入れられやすい案でまとまって改憲へと突き進む恐れは十分すぎるほどある。

 問題は、それまで安倍政権が持つかどうかということだろう。

 つい最近まで、国会での答弁で「安倍内閣支持率は53%もある。民進党の政党支持率はどのくらいあるのか」などとほざいて、高い支持率をいいことに「僕ちゃんは何をやっても許されるんだ」とばかりにおごり高ぶっていた安倍が、支持率の急落で受けているストレスの強さは相当のものだろう。10年前と同じように、安倍の体が悲鳴を上げて政権運営を続けられなくなる可能性は小さくない。

 一方、現在の野党、特に蓮舫の「国籍」問題などという、ネトウヨや産経くらいしか関心を持たないであろう議論でもめている民進党のていたらくから考えて、現在の野党による政権打倒はほとんど期待できない。また、小選挙区制により総理総裁の権力が極端なまでに肥大し切っているので、自民党内の安倍批判勢力による安倍打倒は、野党による安倍政権打倒よりももっと期待できない。

 ここは主権者である国民の総意が安倍を追い詰めるしかない。また、仮に安倍が政権を退いた場合でも、10年前に愚劣極まりない某ブロガーがやったように、「水に落ちた犬は叩かない」などとほざいて、それまで掲げていた安倍打倒の旗を降ろして、城内実や平沼赳夫などという、小泉純一郎によって自民党から追い出されてはいたものの紛れもない安倍の盟友の応援にかまけるなどという愚挙を行ってはならない。「安倍的なもの」の根絶を目指さなければならない。

 この記事では、陸自日報の隠蔽を稲田朋美が承認していた件のリークと文民統制の関係についても書こうと思ったが、時間が迫ってきたので次回以降に先送りする。私の主張は、一部「リベラル・左派」に見られる、「文民統制の議論はピント外れだ」という意見には強く反対するが、今回のリーク(報道に「複数の政府関係者」とあったことから文官からのリークであると思われるが、武官からの働きかけが影響した可能性は低くない)を2.26事件と重ね合わせる一部の見方にも強く反対する。2.26事件は国粋主義に染まった青年将校たち、つまり武官の暴走が引き起こした事件だが、今回のリークは総理大臣が自衛隊を私物化し、現実に戦闘行為が行われていた南スーダンの実態を隠そうとしたことが引き起こしたものだ。言い換えれば、安倍晋三や稲田朋美を筆頭とする文官(シビル)の暴走が引き起こした問題なのだ。

 だから、「これはクーデターだ」と叫んで問題のすり替えを行うことによって安倍政権を守ろうとするフジテレビの平井文夫らの妄論に乗っかることなく、「文民統制ができない(文民統制をやる気もない)安倍晋三と稲田朋美を打倒せよ」と叫ばなければならないと思う今日この頃なのである。
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最も重要なのは選挙に興味ない人が増えたことだと思います。
今回も6割は棄権者、実態は政治無関心層です。

マスコミにあんなに風をつくらせた都議選でも投票6割に届かず。

内閣支持率が高かった時に支持する、今は支持しないと答えて世論調査で内閣支持率上げたり下げたりさせる要因になってるが投票にはいかないという人が本当に多い。惜敗率90%越えという接戦した勝負をやられたのがおどろき 候補者に素人しなかったり、奇策で林に一本化する姿勢が自民宮城県連にあったら敗北したかもしれない。

2017.07.24 21:55 URL | 明田 #- [ 編集 ]

安倍、支持率が応えたのか昨日の質疑では口調はおとなしくなってました。
言ってる内容は前と大差ないですが。(笑)
「こんな人達」には「野次がうるさかったから」と責任転嫁。
いつも国会で野次を飛ばしている人が何を言ってるのか。
いつも圧力をかけてきたんだから「森友、加計、陸自の日報みんな私(安倍)が黒幕です」くらい言えば見直すのに。
まあ、そんな事を言えば議員やめる事になりますが。(笑)

2017.07.25 07:45 URL | 一般的ウロタ #- [ 編集 ]

<民進ニクシーの一般的な特徴>
・根拠や事実、合理性を重視しない
・目先の話題に振り回され大局を見ない
・右へ左へと立ち位置を都合良く変える 
・主語を大きく曖昧にする
(「有権者は…」「政権批判側は…」「世論はこう考えてる」「そんな民意が強い」)
・ゴールポストを動かす
(野党は××しなければ勝てない→野党は××してもどうせ勝てない)
・誤った主張を、何度誤りを指摘され論破されても執拗に繰り返す 
・都合の良くない結果は無視し「なかったこと」にする
(野党側の選挙勝利、内閣支持率低下など)
・「AもBも全く一緒」と一緒ではないものを一緒くたにする 
・批判されればはぐらかす、揚げ足を取る、話をすり替える、無視する 
・一部の極端な例でもって全部がそうであるかのようにミスリードする
(民進党にはネオリベの議員がいる→民進党は全員ネオリベ軍団だ)
・論理を飛躍させる
・あらゆる問題を「反対者や批判側のだらしなさ」に責任転嫁する
(××という問題が起こるのは反××の側がだらしないせい)
・「支持するからこそ厳しく叱咤激励する」と支持者を気取るが、叱咤ばかりで激励はしない
・一時的に溜飲を下げることしか考えない、溜飲の下がる結果になっても結局評価しない
・自分だけ安全圏からバンザイ突撃をさせたがる 
・要求を突きつけながら要求通りにしても結局評価しない 
・反緊縮・経済左派を唱えるなら一定の評価を与えてしかるべき「民主党政権の功績」を一切認めない 
・コービンやサンダース、ポデモスを称賛するが「まだ政権を取った者はいない」という点は無視する
・「平和や人権より生活を訴えろ、ポデモスたちはそうした」と言うが、彼らも平和や人権を訴えている点は無視する
・反公共事業と反福祉・反社会保障を「緊縮」の一語で一緒くたに混同する
・民進党に対しては「100点以外は0点」、自民党に対しては「0点以外は100点」
・「ウイングを広く取れ」と言うが自分の嫌いな方向へウイングを広げることは認めない
・必殺技は「民主党政権に対する有権者の拒否感ガー」

2017.07.26 11:48 URL | #- [ 編集 ]

良かったなあんたら。大嫌いな蓮舫と野田が辞めてくれたぞ。

2017.07.27 22:58 URL | #- [ 編集 ]

はてなの代表選の記事についてなのですが、一ヶ月掛かるのは党員サポーター込みの投票が行われる場合の話ではないですかね?私の間違いでなければ代表辞任かつ党員込みの代表選は2015年の一ヶ月掛けた回と今回しかないようなので。

全く事情も知らない素人考えで恐縮ですが、全国の党員を巻き込んだイベントが一週間足らずでできるかというと少し微妙な感じがするので気になりました。的外れな指摘でしたら申し訳ないです。

2017.07.29 22:53 URL | キッチンヘーハー #- [ 編集 ]

>県庁所在地でこの接戦なのだから、過疎地に行けば行くほど自民党が今なお強さを誇っていることは疑う余地がない。


これ(↑)は、「都市部革新伝説」同様の古い思い込みじゃないかな。
むしろ、この間の自民党政治で切り捨てられてきた、地方(といっても「辺境」的地方ではないが)の方が、共産党員市長とかを誕生させている。
もう少し調査して正確に把握する必要があるように思いますよ。
ことは、近年日本社会の右傾化原因を深く探るための不可欠な事実でしょうから。

2017.08.07 07:49 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #- [ 編集 ]













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