きまぐれな日々

 先週末の土曜日が3.11と呼ばれる東日本大震災・東電原発事故からまる6年の日だったが、週末のテレビは毎週見ているTBSの『サンデーモーニング』でも震災報道の占める比率が高かった。ただ、まるでそれに合わせたかのように安倍晋三から南スーダンに派遣している陸上自衛隊の撤収を発表したこともあって、同番組に限らず、各局の番組はどこもニュースを詰め込もうと懸命になっていたに違いない。

 そんな中で注目すべきと思ったのは、格差社会を研究する早稲田大学の橋本健二氏が書いて震災記念日に『現代ビジネス』に公開された「大震災で『格差』を忘れた日本人~いったい何が起こったのか」だったが、この記事は『kojitakenの日記』で取り上げたのでここでは触れない。今週も森友学園(アッキード)事件を中心に扱う。

 11年前の2006年に私がブログを始めた動機は、2002年に小泉内閣官房副長官に就任して以来ずっと嫌い続けていて、その間一度もシンパシーを抱いたことのない安倍晋三の総理大臣就任を阻止することだったが、その頃から派遣労働の問題とそれがもたらした具体的な事柄にかかわったことがしばしばあったため、ある時期から反格差、反貧困を大きなテーマとして意識するようになった。だから今では、単に安倍政権を再び一刻も早く終わらせるだけではなく、その後の新政権を極悪な極右にして過激な新自由主義者である小池百合子が担わせないことを大きな目標としていることを明記しておく。

 さて、安倍晋三は当初、森友学園事件は3.11の震災報道にかき消されて一服できると考えていたのではないかと思われるが、安倍自身の拙劣な国会答弁が傷口を広げたり、新事実が次々と明るみに出るなどして、先月朝日新聞大阪本社社会部が事件をスクープした時には想像もつかなかったような大問題になった。

 南スーダンからの陸自撤収は、多くの自衛官にとっても「寝耳に水」の話だっただろうが、撤収の時期は5月であり、本来はもう少し後に発表されるはずだったのではないかと思われる。だから自衛隊内にも周知されていなかったのではないかと私は想像している。

 安倍晋三のあとを受けて、というより王位を簒奪しての「王朝交代」を目指す小池百合子はもともと、こんなに早く政権が揺らぐとは考えていなかったはずだ。それは私も同じであり、だから私は今年の年初には「安倍晋三は『小池新党』を育てにかかる」と見ていた。

 実際、小池百合子の手口は明らかに大阪維新の会を真似ている。公明党と手を組むというのはそのもっとも露骨な表れである。というのは大阪府議会では大阪維新の会は圧倒的な第一党であり、公明党と連立を組んでいるのだ。そして大阪維新と安倍晋三や菅義偉が親密な一方、大阪の自民党は党本部の執行部とぎくしゃくしているという捻れが生じている。

 それとのアナロジーでいえば、安倍晋三も真っ青な極右中の極右である野田数(かずさ)を代表に戴く「都民ファ□ストの会」が与党となって公明党と連立を組み、安倍や菅とは良好な関係を保とう、としばらく前までの小池が考えていたであろうことは想像に難くない。石原伸晃らが牛耳る東京の自民党が弱小化したって小池百合子ばかりか安倍晋三だって何も困らないのだ。

 ところが安倍が森友学園(アッキード)事件で躓いた。しかも小池自身は先般の千代田区長選虚結果に端的に見られたように、当初「4島ならぬ4党」の仲間として当てにしていた民進党や共産党(!)のアシストなど必要ないくらいに過熱した人気を得ている。そして森友学園事件の衝撃は、安倍晋三に早期の解散総選挙をためらわせる効果を持っている。

 こう考えると、いつになるかわからないが来年(2018年)12月までには必ず行われる衆院選で、小池は安倍と一戦交えざるを得ない情勢へと変化したといえるかもしれない。だから小池は「都民ファ□ストの会」が国政の勉強会を立ち上げることを「報道させた」のであろう。私はそう推測する。

 南スーダンからの陸自撤収の話に戻ると、この件は当初次の解散総選挙へ向けての「リベラル」層への機嫌取りを狙ってもう少し後に発表するつもりだったのが、森友学園事件が予想外に大きな問題になってしまったところにもってきて、籠池泰典がその件で記者会見をするというので日程を繰り上げ、それも最初は10日夜に発表するつもりだったのが、籠池の会見の時間帯が夕方だとわかったので、それにぶつけるべく発表時刻まで、もしかしたら当日になって突然繰り上げた。もちろん、9日にとんでもない動画をYouTubeに上げた籠池(その内容の一部は各社のニュースで報じられたが、籠池は稲田朋美や安倍晋三の実名こそあげなかったものの、2人に対する露骨な厭味を口にしていた)との手打ちも怠らなかった。しかし籠池との手打ちだけでは安心できなかった安倍は、念には念を入れて陸自撤収の発表を籠池の会見の時間帯にぶつけたものだろう。一連のドタバタ劇にはこんな経緯があったのではなかろうか。あまりにも露骨かつ恐るべき安倍晋三の「しつこさ」だが(安倍は籠池を評して「しつこい」と言ったが、本当にしつこいのは籠池よりもむしろ安倍である)、このしつこさこそ安倍の真骨頂であり、この性格があるからこそ執念で「改正教育基本法」(実際には大改悪)も安保法も成立させたのだ。絶対にこれを甘く見てはならない。

 しかも安倍晋三は今年から3.11の記者会見を「打ち切り」にした。報道各社は「打ち切り」という言葉でこれを報じたが、その語感からも明らかな通り、これは被災者に対する冷酷非情な仕打ち以外のなにものでもない。しかもその動機がまたぞろ「森友学園事件に関する質問封じ」だったことはあまりにもミエミエだ。ここまで露骨に国政を私物化する総理大臣を私は見たこともない。戦後最悪どころか、伊藤博文以来、自殺した近衛文麿や死刑になった東条英機や元A級戦犯容疑者の岸信介を含めた歴代の総理大臣の中でももっとも劣悪な最低最悪の人格の持ち主、それが安倍晋三だと私は確信している。

 現段階では内閣支持率が5,6ポイント程度下落したくらいではあるが、ここにきて安倍晋三批判の声がようやく聞こえてくるようになり、長かった安倍晋三の独裁政権にも(まだかなり遠いけれども)終わりの兆しが見えてきたように思う。

 しかしその後釜がまかり間違って小池百合子になるようなら、最低最悪の座は安倍晋三の単独ではなく、安倍と小池とが二人して分け合うことになるだろう。

 「崩壊の時代」はますます渾沌の度を増してきたと思う今日この頃なのである。
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以下ふとこの時期繋がりで個人的に強引気味に思っちゃったんですが。
野球辞めた方じゃない松井、なんだか226で戒厳司令官だったか?香椎(だったですかね確か)とかいう奴と何だか仄かにダブるんですよね。
表向き鎮圧(許認可)側に居るのに、裏で決起(籠池)側で相当程度で繋がっているはずだろうに・・・。
オーイ何でソッチ側で偉そうに立って偉そうに会見に臨んでやがるんだよwwという。
このまま何の追求もされずに世間で言われている流れで、小池と共鳴していずれ国政を本格的に牛耳るつもりなんでしょうか。戦前よりも更に資料等々が闇に、なんて事にもなっていく・・・!?
(226も近年本当に3月10日の東京大空襲と共に語られる事が減った気がして。
311の記憶が甚大かつ生々しいのは自分も補助金ばら蒔きの地に臨時に行ったんで解らなくはないけど、それにしてもなあ。
多分、地デジ以外とか新聞ローカル欄辺りを見逃しているだけ(汗)なんでしょうけど。)

以上、ブログ主様投稿と繋がりの薄そうな!?取り止めの無い妄想気味でのお邪魔、大変失礼致しました。

2017.03.14 19:40 URL | ROM者です。 #WwJZAUYQ [ 編集 ]

安倍政権になってからマスコミ費用は倍増しましたからね。
もはや自民党は大手のスポンサー。

日本の言論の自由は既に北朝鮮や中国と変わり無い。

2017.03.31 21:43 URL | #- [ 編集 ]













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