きまぐれな日々

 予想通り、東京都知事選は「野党共闘」の鳥越俊太郎が勢いを落とす一方で、自公が推す増田寛也も先行する小池百合子を射程圏内に捉えるには至らず、小池優勢のまま終盤を迎えることになった。

 週末に行われた朝日新聞と共同通信(ともし独自調査であれば毎日新聞)の世論結果は、先刻公開した『kojitakenの日記』の記事「東京都知事選、小池優勢、増田追う。鳥越は苦戦(朝日、毎日、共同)」に記録しておいた。

 今回、鳥越俊太郎の半世紀十数年前のスキャンダルを暴いた「文春砲」が話題になっているが、同じ週刊文春が少し前に小池百合子の疑惑を書き立てていたことを忘れてはならないだろう。
http://news.livedoor.com/article/detail/11730452/

都知事候補、小池百合子氏に新たな政治資金疑惑
2016年7月6日 16時3分 週刊文春WEB

 7月31日投開票の東京都知事選への出馬を表明している小池百合子元防衛相(63)に「政治とカネ」をめぐる疑惑が浮上した。自民党関係者が声を潜める。

「舛添要一前都知事の辞任が囁かれ出した頃、自民党では出馬の予想される小池さんの“身体検査”を行った。結果は『真っ黒』。舛添さんどころじゃない

 そこで小誌が取材したところ、小池氏の政治資金パーティの一部が政治資金収支報告書に記載されていないことがわかった。問題となったのは、2012年3月12日と6月25日に小池氏の選挙区内にある都内のホテルで開かれた「Y'sフォーラム」と称される政治資金パーティだ。

「政治資金パーティを開催した場合は、収入額と会場代などの支出額を、それぞれ政治資金収支報告書に記載しなければなりません」(総務省政治資金課)

 だが、同年の小池氏の収支報告書の収入欄に、2つのパーティの記載はなく、なぜか支出欄に「会議費」として、パーティの会場代にほぼ合致する金額が記載されていた。

 政治資金に詳しい上脇博之・神戸学院大学教授はこう指摘する。

「政治資金パーティであれば、政治資金規正法違反の不記載となります。支出だけ計上していれば、収支が合わないことに気付くはず。収入分は裏金と見られても仕方なく、小池氏は説明すべきです。一方、出席者から会費を取らずにパーティを開いたとしても問題です。選挙区内の人が出席していれば、選挙区民への寄付を禁じた公職選挙法違反となります」

 小池氏の事務所は「当然のことながら選挙区民への供応をすることはありえません」と回答した。だが政治資金収支報告書に2つのパーティの記載がない理由については、期限までに回答しなかった。

(週刊文春WEBより)


 舛添要一が「公私混同」(「政治と金」)の問題で東京都知事辞任に追い込まれたのであれば、本来なら政治と金の問題にクリーンな人物が後任であるべきだろう。たとえば1974年に田中角栄が「金脈問題」(これを追及したのはやはり文春だった。週刊文春ではなく月刊誌の方だったが)で辞任したあと、「椎名裁定」によって三木武夫が後任の総理大臣になったように。

 ところが、舛添の後任は「舛添どころではなく真っ黒」な人間になりそうだというのだ。対抗馬の増田とて金銭疑惑が書き立てられている。これなら、東京都知事選挙などやる必要がなかった、舛添より金に汚い人間が都知事になるくらいなら舛添のままで良かったということになりかねない。

 私は今年5月14日付の『kojitakenの日記』に、「もう東京都知事選なんてうんざりだよ。やってくれるなそんなもの。舛添は好きではないが、都知事選やってももっとひどいのが出てくるだけだ」という長ったらしいタイトルの記事を書いた。この記事で私は「踏ん張れ舛添」などと書いて批判を浴びたが、「舛添どころではなく真っ黒」で、しかも極右で新自由主義者でもある、明らかに舛添よりも「もっとひどいの」が出てくることが確実な情勢だというのだから、「ほれ見ろ、言わんこっちゃない」と言いたくもなる。

 こう書くと、「鳥越にはたいした政策がなく、老齢で健康不安もある」というお決まりの反応が返ってくる。だが、ネットで観察していてつくづく思ったのだが、そんな人間に限って具体的な政策については何も書いていない。「たいした政策がなく、老齢で健康不安もある」というのは、さんざん舛添の「公私混同」を言い立てたと同じ、テレビのワイドショーが形成した紋切り型(ステロタイプ)に過ぎないのである。実際には、たいした政策がないことに関しては小池も増田も鳥越と大差ない。

 かくいう私自身も都知事選に関して政策に触れた記事など一本も書いていない。2006年にブログを始めて以降、もっとも力を入れた東京都知事選は、私自身が東京都民でなかった頃の2007年の知事選だが、この時には各テレビ局が候補者を呼んでの討論会を欠かさず見た。政策論議はそれなりに活発で、特に選挙戦の後半に行われたフジテレビの討論会では、吉田万三氏と黒川紀章氏に加え、最初あまりエンジンのかからなかった対抗馬の浅野史郎氏も調子を上げてきて、この三氏が政策論議において石原慎太郎を圧倒した。石原は他の主要3候補の猛攻を受けて撃沈したというのが論戦を見た私の感想だった。しかし、選挙の結果は選政策論争とは裏腹に、石原の圧勝だった。

 つまり、東京都知事選の結果を左右するのは政策などではない。それは大阪府や大阪市の首長選でも同じことだろう。

 東京都(や大阪府市)の首長選は、事実上テレビのワイドショーが勝者を決めるようなものだ。そのワイドショーは、つい先日まで政治と金の問題で前知事を追及して辞任に追い込みながら、今回知事選の元対抗馬(現穴馬)にも一役買ったと思われる「なんとか砲」が「自民党の身体検査の結果は『真っ黒』。舛添さんどころじゃない」と認定した人物を、「しがらみのない何とやら」として天にも届かんばかりに持ち上げる。何たるダブルスタンダード。そしてワイドショーの言うことをを鵜呑みにしているだけの人間が、ネットで「□□さんは政策ガー」などとしたり顔が目に浮かぶような文章を書く。こんな不愉快なことはそうそうあるものではない。

 安倍晋三としては万々歳の結果に終わりそうだ。ここで指摘すべきポイントは、仮に今後小池百合子が「政治と金」の問題で「文春砲」などの攻撃を受けることがあっても、自民党は小池百合子を推薦しなかったという言い訳が成り立つことだ。仮に小池が辞任に追い込まれれば、その時は改めて増田寛也でも擁立すれば良い。その時は、今回そうなるであろう惨敗によって民進党代表の座を追われそうな岡田克也に代わる民進党右派の代表が自民党に相乗りしてくれるだろう。小池が攻撃を受けないなら受けないで、極右にして新自由主義者という小池百合子の立ち位置は、もともと安倍晋三とは相性抜群なのである。どちらに転んでも安倍晋三にとって利益こそあれ不利益など全くない。今頃安倍晋三は笑いが止まらないのではないか。

 東京都知事選は、今回もまたろくでもない経緯をたどったあげくに最悪の結果を迎えることになりそうだ。
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ちょうど今しがた『誰が「橋下徹」をつくったか』 http://amzn.to/2ajl8xk
著者・松本創が呟いていたのが目に止まったんですよね。

https://twitter.com/MatsumotohaJimu/status/757353045562761216
「既成政党・既得権益の打破、反権威・反権力、改革断行、民主主義や庶民・弱者目線といった力強くわかりやすく溜飲の下がる言葉に共感して、あるいは旧勢力に“お灸を据える”意味で、清新なオルタナティブ勢力を選んだつもりが、実は最も恐るべき、民主主義の敵を選んでしまっている」
https://twitter.com/MatsumotohaJimu/status/757359391116886016
「最初から“独裁者”や“極右”や“民主主義の敵”みたいな強面で登場してくるわけないやんか。“民主主義って素晴らしいですね”“強い都市や国を取り戻そう”と言い、旧勢力の批判者や改革の断行者として、たとえば“庶民の不満や本音を全部言ってくれる”テレビの人気者みたいな顔で表れる」

2つ目の呟きには多少首を傾げるとこがありますけど、小池に支持が集まる背景をある程度は説明しているとこがあるんですよ。春の補欠選挙の際に某野次馬が「政策よりもスローガンで勝負するか、有権者のプロテスト心理にアピールするべき」って自説を開陳してましたけど、まさにそれで小池が優勢になったって皮肉なハナシになっているんですよね。まぁ「テレビの人気者」ってことだからスキャンダルが起きれば直ぐに攻撃対象になるのは間違いないだろうし、そうでなくても(橋下がそうだった様に)テレビ上での言動でも批判を免れ得ないことをするのは少なからずあったりした訳です。しかし、それらでさえ結果的には“ネタ”にしかならず、いざ本番になるとわかりやすく溜飲の下がる言葉に共感して、あるいは旧勢力に“お灸を据える”意味で、清新なオルタナティブ勢力ってイメージで選んでしまう、その候補者がどんな立ち位置でどんな社会観や政策の持ち主かってのさえ“ネタ”のレベルになってしまうんですよね。

そういえば「清新なオルタナティブ勢力」と言えば、中野晃一辺りも「オルタナティブ」 http://amzn.to/1OaBKC7 って言葉をよく使うんですけど、自分にはこれが逆に橋下や小池的なるものに回収される一つの要因・そしてその反動として「旧来型の同一性(アイデンティティ)に依拠した団結」(=“ソフトな極右”)への期待を集める遠因にすらなっているのは流石に考え過ぎでしょうか?

2016.07.25 09:34 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

>鳥越俊太郎の半世紀前のスキャンダルを暴いた「文春砲」が

文春が取り上げたのは半世紀前のスキャンダルではありません。「半世紀前」は取り消してください。
鳥越を擁護したい一心でか、鳥越支持者の一部がツイッター等で記事になった事件の被害者女性を中傷しているのを苦々しく眺めています。
中にはかつて鳥越が働いていたジャーナリズムそのものを貶め葬り去ろうとするような擁護ツイートまで流れておりますね。
直接都知事選とは関係ない周縁事象というか背景的な面でいろいろ可視化されて、なんとうか、鬱になりますね。
ま、見なければ済むことかもしれませんがね。私は都民でもないし。

2016.07.25 12:11 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

鳥越擁護するやつはかかってこい!!って文句言ってますよ。名古屋市民のメンヘラ女がいます。名古屋関係ないし 文句あるなら私にって挑発する方は大人気ないと思います。誰に入れようが自由でしょう。この方にはちょっと注意して下さい。

2016.07.25 15:26 URL | 鳥越擁護するやつは #ciZ.EuIc [ 編集 ]

テレビ等を観ての感想ですが、今の情勢では小池百合子の逃げ切りですかね。
でも、増田氏と鳥越しの選挙費用は政党持ちだが、小池の軍資金はどこから?もともと資産家のようですな不明だが、選挙が終わって選挙運動費用収支報告書を見ないとわからないですね。

鳥越氏。昨日のバンキシャで予め通知しなかった質問。舛添が別荘通いを批判されたことに絡め、別荘へは何で行くのかと聞かれていた。
鳥越、「マイカーで行く、別荘は父親の遺産で本当は相続したくなかったんだ」と怒っていた。視聴者、有権者にも鳥越がブルジョワであることがわかっただろう。

増田氏。自民都議はまったく動いていない。区議の方は活発、若手はSNSで増田支持を呼びかけ、ベテランは町会、老人会などに働きかけている。

小池。しがらみのない、ガラス張り、電柱地下化、これって田中康夫のパクリ?オリジナルがないのは他の候補も同じで、取りあえずやったのが、深夜バスの廃止。理由は赤字垂れ流しだったから。
小池氏が知事になっても何もできないかな?

2016.07.25 19:21 URL | #- [ 編集 ]

突然横から申し訳ありませんがkojitaken様に質問を。宇都宮氏が野党共闘のために出馬を「(強制的に)排除された」という話が(少なくとも私がtwitterなどで見るところ)「左側」からの鳥越氏叩きのベースとして流布していますが、kojitaken様は宇都宮氏不出馬の経緯についてどのようにお考えですか?

2016.07.25 22:11 URL | トロル次郎 #- [ 編集 ]

昨日行われた門真市長選と大阪府議補欠選挙でおおさか維新の会の候補が勝ちました。市長のほうは政治資金問題で前回の市長選への立候補を取りやめ、在特会とのつながりも指摘されるような候補だったのですが、それでも当選しました。これで大阪府下の京阪電鉄沿線は大阪市・守口市・門真市・枚方市の市町が維新の会で占められ、交野市も隠れ維新と呼ばれる状態で、寝屋川市のみが非維新。
いまや大阪は維新の会を名乗ればトンデモ候補でも当選してしまう状態となってしまったようです。

2016.07.25 22:11 URL | 2割しかいない少数派の府民 #6.ZIDzVQ [ 編集 ]

鳥越さんは、青島さんの二の舞い。
青島さんは、クリーンだっただけ、ましですが。

2016.07.25 23:35 URL | #- [ 編集 ]

>中にはかつて鳥越が働いていたジャーナリズムそのものを貶め葬り去ろうとするような擁護ツイートまで流れておりますね。

とっくに「ジャーナリズム」は葬り去られていますが。安倍に。

2016.07.26 00:29 URL | Executor #- [ 編集 ]

半世紀前と数年前二度も印行してたんですか??

2016.07.26 07:37 URL | もに #mQop/nM. [ 編集 ]

昨日のコメントで言い洩らしたことなんですけど、日本での政治参加って属人的なところが大きいんですよね。あの人を知っているから・あの人が言っているから・あの人がやっているから・・・・・政策や立ち位置に関わらず、その中身を問うのではなく“人を選ぶ”性向が強い訳です。小選挙区制への批判があったとしても、それに対し比例代表制が小選挙区制以上に不人気なのも“人を選ぶ”性格の薄い制度ってことがあるのではとさえ思いますし。

今朝の朝日新聞(深夜に起きた相模原での障碍者施設での殺傷事件の記事は載ってませんでしたが)に『分断世界』というテーマの記事が載っていたんですけど、こうした属人的な政治への関わり方って最近世界的にも目立っていて殊に「既成政党・既得権益の打破、反権威・反権力、改革断行、民主主義や庶民・弱者目線といった力強くわかりやすく溜飲の下がる言葉」に加えて、こうした現状を一挙に打破できる様な「敵を指さす強いリーダー」への欲求という点で共通しているのです。アメリカのトランプ&サンダース現象しかりイギリスの“Brexit”しかり欧州を席巻する反EUの潮流しかり・・・・・吉田徹・北大教授が「各国で起きているのは、従来と違う回路で民意を実現しようと殴り込みをかける動きだ」「先進国に共通する分母は確かにある」と同記事で説明しているんですけど、一昔前の「棄権は危険」どころか今や投票をはじめとした政治参加の行為自体が絶対化され、そこでの勝ち負けが“錦の御旗”と化しているって気もしちゃうんですよ。

ちなみに同記事では「今あるものを壊すこと自体が目的の投票が広がっている」って一連の動きを指摘していましたけど、ある意味これが小池や橋下的なもののみならずそれに相対する様な“草の根保守”でさえも更には(もはや否定的な扱いをされ少数派にすらなっているかも知れませんが)“リベラル”でさえそうなっているって感じます。いみじくも橋下が大阪府知事から大阪市長へ転身した際、内田樹は『週刊金曜日』誌上でこう述べてました。

「有権者がほんとうに望んでいるのは、実は“変化”ではありません。“いま、日本で何が起きているのか”についての、すとんと納得のゆく説明と、この危機的状況から脱出するために国民的な統合をなしとげる指南力のある“国家ヴィジョン”です。彼らは、どうしていいか教えて欲しいのです」

いみじくも今の「敵を指さす強いリーダー」への欲求を待望している動きを数年前に先駆けて述べていたんですよ。こういうことを述べる“ソフトな極右”以外の何物でもないのが未だに少なからず“政権批判”で重宝されていることがある意味理解不能ですよね。

2016.07.26 09:35 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

>杉山真大 様


随分昔のことですが、杉山さんは、名宛はしていませんでしたが、ほぼ間違いなく私のコメントを指して、次のように書いているのですよね。

>思うんだけど、橋下支持のムーブメントって「職業専門家任せ」とか「強力な指導者」とか月並みな批判で止めることが出来るものとは明らかに違うって気がするんだよね。どちらかと言うと、有権者が積極的に且つ主体的に参加して「面白いコンテンツ」を創ろうとする動きに近く、その「編集者」或いは「プロデューサー」が橋下なのではないかと。

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1235.html#comment13427

このコメントと今回の杉山さんのコメントの整合性ですが、

>「職業専門家任せ」とか「強力な指導者」とか月並みな批判で止めることが出来るものとは明らかに違う

というのは、たんに「とは明らかに違う」じゃなくて、「で止めることができるものとは明らかに違う」なので、べつに、その時も、「強力な指導者」=「敵を指さす強いリーダー」が求められているということを否定したわけではない、ということなのでしょうか。ただ、その時、私、「消費社会論とか現代社会論とかで」って書いたんですけど、ニーズをマーケティング的に拾い上げているリーダーって意味合いもあって、「職業専門家任せ」って書いたので、否定されたのは、「強力な指導者」だと捉えたんですけど…。私、民衆の熱の方は否定したわけではありませんでしたし…。っていうか、今の熱って、そういう消費者的な熱でしかないでしょうし…。あ、これ、運動体よりも、「大衆」の話ですけど…。

2016.07.26 21:39 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

>suterakuso氏
うーむ・・・・・そこまで過去のことを突っ込まれてしまうと(爆

まぁ、「敵を指さす強いリーダー」が求められているという指摘は朝日新聞に掲載されていた『分断世界』での指摘なのでって言うと弁解めいたことになるんだけど、その中でSNSによる民意の“増幅”についても取り上げているんだよね(サンダースの選挙運動に関わった日本人が帰国してSEALDsに関わったってのを取り上げてるし)。

『分断世界』では「人々の不満を吸い上げ、今の政治は間違いで正しいのはあなただと断言する。この手法は世界各国、右派も左派も変わらない」というスペインのホルヘ=ピルチェス・マドリード=コンプルテンセ教授の発言が引かれていたけど、それこそが自分が過去に指摘した「編集者」或いは「プロデューサー」ってのだと改めて思うんだよ。で、こういう議論では常に民衆は煽動されて人任せって月並みな“愚民”批判に陥りがちなとこがあるんだけど、(大阪都構想前後でのここのコメントがそうだったんだけど)現実には民衆が自分の問題意識やら利害得失やら更には個人的な好悪で主体的に関わっている面もあって、それをキャッチーに捉えながらも自らもメッセージを発する「編集者」としての政治家ないし政治勢力に肩入れするんじゃないかと思うんだよね。宇都宮健児や蓮舫を支持していた少なからざる層が小池百合子への支持に向かうってのもそうだったりするし、鳥越俊太郎が野党共闘ながら支持が伸び悩んでいるってのも(擁立の際の)お仕着せ的なところや御用聞き的な姿勢とかが「編集者」として“受けなかった”って気もしちゃうんだよね。

「『職業専門家任せ』とか『強力な指導者』とか月並みな批判」ってのだと最初から強力なリーダーがいて支持者はその言動に煽られてそしてそのままついて行くってステロタイプで語られるのが常なんだけど、『分断世界』で取り上げていたような一連の動きって長谷部恭男が指摘した様な“感情民主主義”に近いものがあって、有権者の不満や鬱屈をキャッチーに捉えてそれに対し“腑に落ちる”答えやビジョンを示す、しかしその答えやビジョンを必ずしも盲目的に信じ込んでいる訳じゃなくて何かの拍子で違和感を持ったら別のとこへと乗り換えて積極的に関わる「意識の高い独裁者」(by 大野純一) http://togetter.com/li/760231 になっているとこがあるんじゃないかなぁ?現に『分断世界』で取り上げられていたサンダースが民主党大会でヒラリーへの支持を呼びかけた際にも、会場の外では「ヒラリーよりはトランプの方がマシ!」って“サンダース支持者”がデモをやっていたくらいだから(もっともウィキリークスが暴露した様な民主党全国委のヒラリー贔屓って背景はあるにせよ)。

2016.07.27 06:35 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

>杉山真大 様


>最初から強力なリーダーがいて支持者はその言動に煽られてそしてそのままついて行く

ってのじゃないっては、おおむね同意します。

>盲目的に信じ込んでいる訳じゃなくて何かの拍子で違和感を持ったら別のとこへと乗り換えて

ってのも。ただ、やはりネットショッピングをするように、「主体的に」選ぶという、コンシューマー的主体性だと思うんですよね。ある意味、小沢氏なんかは「日本を変えるリーダー」として、一時期人気商品だったけど、風評を落として(…風評被害じゃないですよ…)まったく選ばれなくなったと。っで、やっぱ、NTTだなーとか、トヨタだなーとか、パナだなーみたいな感じで、自民党にもどっているみたいな。

それと、やはり、自分では、やりたくないようなやっかいなことを解決してくれそうなという意味での「強そうな」政治家ですよね。例えば、生活保護叩きなんかは、自分の生活の少しそばにいて、不安を感じたり迷惑がっているような人に、「生活保護受給者」というラベルをつけて、それをやっつけてくれる政治家ってことですよね。自分の生活の少しそばにいるのに、自分じゃやらないんですよ。アパート暮らしなら大家に言うようなそんな感覚じゃないでしょうか。そういうやりたくないことはすべて、なにかのプロがするっていう世界なんでしょう。


ある意味、相模原の事件は、そういう外部化の病理としても語ることができるでしょうね。そう思うと、いらだちを覚えます。

2016.07.28 21:07 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

都知事選について、宇都宮氏がツイッターで声明を出していますね。紹介だけします。

日27日、希望のまち東京をつくる会に対し、鳥越選対から初めて公式に応援要請がありました。選対スタッフ、支援者との協議を経て本日20時、応援要請を受ける政策面などの条件について書面で回答しました。
現在そのお返事をお待ちしています。
書面の内容は選挙終了後に公表いたします。

5:55 - 2016年7月27日

鳥越さんの応援要請について、政策面に関しては誠実なご回答を頂きましたが、女性の人権にかかわる問題についての対応という点で、残念ながら一致にいたっていません。以上ご報告申し上げます。
1:08 - 2016年7月28日

2016.07.28 21:10 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

>宇都宮

宇都宮弁護士は何様のつもりですかね?この期に及んで自分を高く売りつけようなどいう打算をしている場合ですか?
鳥越氏の選挙活動に非強力な人間は小池氏を応援しているのと同じです。身の程をわきまえろ。官邸が仕掛けた週刊誌スキャンダルに簡単に翻弄されるとは失望しました。
女性の人権などとわざわざ明言し、それを応援したくない言い訳に使うなら鳥越氏に大変失礼。日本会議、原発村の小池の方が東京都知事に相応しいとお考えとは驚きでガッカリ。こんな感じで、東京の方左の方々は本気で小池支持なんですか?放射能の汚染で頭がヤられているとしか思えないです。

>相模原

普段から安楽死賛成派や戦争法賛成である安倍信者・ネトウヨの言動を実践しただけですよね。

2016.07.30 09:08 URL | #- [ 編集 ]

>普段から安楽死賛成派や戦争法賛成である安倍信者・ネトウヨの言動を実践しただけですよね。

(そいつが)「実践しただけ」なんて言い方には、やはり苛立ちを覚えますね。

犯人とか、被害者とか、その関係者とかが身の回りの人だったとして、自分はその人たちにどういう関わりをしただろうかとか、そういうふうに考えてみることも必要じゃないだろうか。

2016.07.30 20:52 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

自分は相模原の殺傷事件を単にネトウヨがやらかした程度のハナシで片づけるのには違和感を持っていてね、寧ろ専門的な技能や職能への評価の低さやそれとは対照的なくらい過大とも言える要求水準の高さを問題にしたいんだよ。

以前に某所で所謂専門家の待遇と役割について問題について議論になっていて、以前は専門家であることは一定の技能を有していると同時に技能を持つ者以前に一人の職業倫理を持った人間であるとのスクーリングの役割を果たしていたって指摘に我ながら肯いたんだよね。その二つが保証されているが故に専門家がある意味では尊敬を受けていたとこもあり、また待遇面でも良かったという背景になっている訳。

で、この辺りは所謂反知性主義の議論とも重なるとこがあって、そうした専門家が尊敬され好待遇を受けるってことはともすれば体制とか権力とかと結びつき易かったりする面も少なからずあったりして、例えば特定の専門家集団が民間であれ官公庁勤務であれ何かムラ社会みたいなものをつくったりして「天下り」だの「××村」だの外部からは批判の矢を向けられる結果になることにもなる。更にそれが進むと、そもそも専門家に任せるから問題なんだ・我々が出来ることは我々でやるし我々の言う通り“専門的なことをやっていればよい”って言う具合にていく専門家それ自体の価値が暴落しているとこが往々にして起きている気がするんだよ。

そもそも知的・精神障碍者にたいする扱いって(同じ障碍者の中でも)取り組みがずいぶん遅れていたりしていて授産施設などでも暴力事件が起きていたりしていたし、介護職も同様に人手不足と言われながらも介護職への報酬は低く抑えられている始末・数ヶ月前には同じ介護職員が勤務先の老人ホームで入所者の老人を連続して殺害していたって事件が起きていたくらいだからね。いわば社会福祉全体の中でも掃き溜めの様な状態に等しかった知的・精神障碍者への介護があまり顧みられることなく、一方で入所者や家族・周囲からのプレッシャーには大きかったとこがあったりして、そのことが結果的にネトウヨ的なのに回収されてしまう素地になってしまったって自分は思うんだよね。

2016.07.30 23:15 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

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2016.07.31 09:11  | # [ 編集 ]

>専門的技能や職能への評価の低さ

 介護士や保育士の給与を上げなければまずいというのは自民党の主流でさえ否定はできない。
 それなのに、「介護士や保育士の給与を上げないで、シェアハウスに住まわせること」で「待遇改善」になると主張する人に人気があるのは困ったものです。
http://matome.naver.jp/odai/2146950196776219601

2016.07.31 09:35 URL | 南国から来た寒い香具師 #- [ 編集 ]

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2016.08.01 00:49  | # [ 編集 ]













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