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きまぐれな日々

 ゴールデンウィークが終わった。私は2日と6日が仕事だったから、途中2日の平日を挿んで3連休、3連休、2連休だったが、下手に5連休や6連休になるより長く感じた。

 さて5月は伊勢志摩サミットが5月26,27日にあるが、その前の週の18日に2016年第一四半期GDPの1次速報値が公表される。またサミット終了後の6月1日が通常国会の会期末に当たる。

 当初、安倍晋三はこの日程をにらんで、GDPの2期連続のマイナス、すなわちリセッション(景気後退)局面入りが明らかになる18日からサミットまでの間の期間に、来年(2017年)4月に予定されている消費税増税の延期を発表し、通常国会閉会が閉会される6月1日に衆議院を解散する構想だったと思われる。

 しかし先月に発生して今も余震が続く熊本地震が情勢を不透明にした。昨日(8日)放送の「サンデーモーニング」で岸井成格は衆参同日選挙に否定的な見方を示したが、断言はしなかった。安倍晋三はなお衆参同日選挙の目を探っているものと思われるが、最終的に安倍がどう判断するかはなんともいえない。

 とりあえず言えるのは、GDP1次速報値が2期連続のマイナスになり、それを受けてサミットの前までに安倍晋三が消費税増税延期を言明した場合、安倍が衆参同日選挙に踏み切ることを覚悟しておいた方が良いということだ。衆参同日選挙に踏み切らない場合は、消費税増税延期の表明も先送りするだろう。安倍晋三とはそういう権力者である。

 これに対する野党側だが、先月の衆院北海道5区補選は、「野党共闘」が成功したとは到底いえない結果だった。SEALDsをダシにした共産党の戦略は、民進党のつれない対応によって思惑通りにはいっていないとみなければならない。

 今朝(5/9)の朝日新聞に出ていたのだが、この民進党の鈍い動きに対して憲法学者の小林節がついに切れ、「安保法廃止」を掲げて政治団体を設立して小林節自身も出馬するらしい。今日記者会見して発表するとのことだ。

 実はこの動きは、先月毎日新聞が先走って報道し、

無所属の亀井静香衆院議員や民進党の篠原孝衆院議員らが呼びかけ人となり、8日にも国会内で設立総会を開く。民進、社民、生活などの野党議員や、市民団体メンバーらが個人として参加する。関係者によると参加議員が約40人になる可能性があるという。

と書いたものの、どうやら民進党においては篠原孝の先走りであったらしく、すぐに参院議員会長の郡司彰岡田克也が不参加を表明していったんお流れになっていた。

 これに関して今朝の朝日新聞は下記のように書いている(朝日新聞デジタルの無料公開記事に続く部分)。

 小林氏はこれまで、共産を除く野党各党の参院選比例区候補が新たな政治団体に名を連ねる「統一名簿」方式を模索し、一部の民進党議員らと協議を重ねてきた。しかし民進執行部は否定的な姿勢を示したため、野党各党や無所属議員との連携を棚上げし、文化人ら民間主導での政治団体の設立を決めたという。

 小林氏は朝日新聞の取材に、独自の政治団体を作る理由について「野党共闘の先頭に立つべき民進党の動きが遅く、このままでは時間切れになる。既成政党に不信を抱く無党派層に関心を持ってもらうため、旗を立てたい」と話した。

 小林氏らの狙いは、市民主導で安倍政権に「対決」する気運を高めようとするものだ。

(2016年5月9日付朝日新聞3面掲載 藤原慎一記者署名記事より)


 小林節らの「政治団体」は参院選比例区への立候補ということだから、選挙区における民進党と共産党を軸とした「野党共闘」候補とのバッティングはないのではないかと思われる。もう参院選まであと2か月前しかないし、昨年の安保法(戦争法)成立からはもう8か月になるから「安保法廃止」がどこまで有権者にアピールするかも不明だが、とりあえずこういう動きも出てきた。

 それにしても、政党名自体意味不明の「民進党」とはいったい何を目指している政党なのだろうか。この野党第一党に対する不信がますます増すゴールデンウィーク明けなのだった。
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これ、安保法制廃止だと今なお言っている人間が矢鱈課題に期待を抱いているみたいですけど、イザ蓋を開けてみれば政権批判票が割れて与党を利するだけになってしまう可能性が大だと思いますよ。実際、3年前の参院選でさえも反原発・脱原発が(今現在以上に)重大な関心事になって「緑の党」が結成されて三宅洋平が“選挙フェス” http://amzn.to/1SXkmGo とか少なからずムーブメントを起こした訳ですが、結果は1議席も獲得出来ぬ惨敗振りで加えて支持者から毎度の“不正選挙”呼ばわりが出てくるオマケまでついてきましたよね(先の北海道5区補選でも同じ様な声が挙がってて、学習能力の無さに唖然としたのですけど)。

というのか、安保法制廃止それ自体に否定的な声が各種世論調査ですら多数派になっている上に、安保法制廃止と端的に言ってみても「安保法制を廃止して平和憲法を護ろう」ってのと「安保法制は立憲主義に反するから廃止して9条(あるいは憲法)を改正しよう」ってのが同床異夢になっている現状があるんですよ。で、小林氏は後者の立場だったりして少なからず“リベラル”が眩惑されてて、ともすれば政権側の憲法改正に塩を送る役割を得る可能性を否定できない危うさを感じます。その憲法改正が立憲主義ばかりか近代国家の否定にすら繋がる代物であったとしても、小林氏らの動きはその動きを止めるばかりか助け舟を出す嫌な予感しかしないのです。

2016.05.09 08:39 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

杉山さんの御指摘、
野党票が割れることと、安保法に反対の一本槍で勝てるかという批判は、常識的な批判だと、私も思う。
ただ、民進党の人気はそもそもあるのかという疑問、いやさ、現実はありますよね?
比例票オンリーで小林さんたちが反安倍晋三票を絡めとり、野党共闘路線の一人区で
小林さんたちが民進党系候補を援護射撃する(共産党などの組織票も、このケースだと
割れる可能性は少なくなるだろう)作戦であれば、野党的な無党派層の人気が少ない民進党は、組織票たる組合票で
がんばれやということだろうか。共産党も同じく!
そういったことなら、悪くないし、人気のない民進党より
野党精神をフルに出せそうな
小林新党に期待したい。
ただ、やるならばもう少し早くやるべきだった。
当事者たちの『思い』は想像に難くないし、同情もしますけど。ただ、こうなった限りは自民党、安倍晋三たちのクレージーな価値観を、徹底的にダンガンロンパしなくちゃ
いかんですよ!いや、まじで!
伊藤塾の先生なども、きちんと自民党改憲案が狂っていることを説明している。
何も安保法のみならず、徹頭徹尾、奴等の価値観は狂っているわけ。
ただし、テレビマスコミ報道の手ぬるさなどもあるのだろうが、認知度がまだまだ低い
と言わざるをえない。
奴等の家族観、奴等の基本的人権軽視ぶりを、ひとつひとつ具体的に、そう、保育園落ちたのノリでよいので、高村などをテレビで打ちのめさねば、無党派層の絡めとりは厳しいでしょうね。
安保法に反対『だけ』では、共産党や社民党の二番煎じになりかねない。いや、そんな感じもあってか、この筋の批判では安倍晋三を撲滅できないのでしょう。
要は、選挙開戦前の二週間から十日前には、奴等をテレビで打ちのめせないと、安倍晋三の逃げ切りってこと。
ここで一週間前とか開戦時とかと、意見にズレが出るかもだが、周知期間を考えてみたわけです。
直前で森総理大臣がこけたこともあったが、向こうにはテレビの使い手、橋下徹などが
控えています。
小林新党に価値を見いだすとしたら、役立たずの(連合組織票くらいしか武器なしな)
不人気民進党の代わりになり得る選択肢の可能性です。
この際、社民党も解党しても
よいだろう。

元来、コテコテの改憲論者で
立憲主義ら貫く立場からのアンチ安倍晋三という小林新党
には、内部矛盾があって、かつ、選挙後に壊憲活動に利することになりかねぬという意見も、なかなか筋が通っていて、完全に私が部外者ならば
、つまりはよその国のお話で
済ませられることならば、その通りだのと、ビシッと賛成しちゃいますけどね。
ただ、これって、このままだと、ほぼ確実に、奴等の逃げ切り勝ちでしょ?
私たちは冷徹に物事を分析して、よりましな選択肢を探り
、事態をなんとか好転させねばなりません。
自民党をこのまま勝たせたら
おしまいです。自民党の当選者が微減するだのと、巷にはアバウトな下馬評も出ていますが、仮にそうなっても大阪には安倍晋三の弟分の組織が
いて、その微減分をトリモロス流れもありますね?
本音は軽減税率さえ、それなりに実現できればいくらでも
信者たちを折伏だか、マインドコントロールできる、権力大好きな宗教政党がいますよね。軽減税率、ドクターヘリとさえ、叫べば、目に見えるご利益(私はそうしたものを
些細な善行、と皮肉をこめて
言っていますが)に感動して
平和憲法、基本的人権の破壊を知らんぷりさせる奴等が、
手堅い組織票を有していますよね。民進党や共産党よりパワフルかもしれない。
そんなのと、当てにならない
民進党選挙区候補者、さらに
貧弱な(別名、批判票専用、
または、どうにもならん怒りのぶつけ先)共産党選挙区候補者などで戦わないといけないわけです。
私も、小林節が防大の講師をやっていた頃から、防大生などとも護憲の立場で論戦をやっていたから、彼に対しては並々ならぬ蟠りを持っています。選挙後の『怖さ』も危惧はしている。
しかし、こと選挙区戦で相対的に反自民党ということで勝てる可能性あり…共産党や社民党があまりに弱いので…な
民進党、ないしは野党共闘路線統一候補者を支援する、宣伝する、無党派層を纏める効果はありうる。
比例は民進党、共産党はコアな組織票、各隊の力比べ名目にして、それこそ先ほどのカルト政党の手口を真似てもよいだろう。
選挙区は、野党共闘候補さんに!
アンチ安倍晋三の比例投票先は小林新党に!
一人一票の活動広告などとコラボして、安倍晋三を撃滅!
そのためのインパクトある比例候補者、広告、テレビでの
自民党政治家の論破などをやること。
これが、崖っぷちの日本国憲法を救う道では?
そう。
ナチスを滅ぼすのに、ソ連もアメリカもなかった、あれに
近いものでは?

2016.05.09 11:11 URL | axfxzo #ePfhgX1o [ 編集 ]

思ったとおり安保法制賛成に転向したお調子者がいる。法律が憲法に反するから憲法かえろというのは政権側の前々からの議論で、これを起爆剤に現行憲法を破壊しようという話。意味がわかってない人が多すぎる。

2016.05.09 12:15 URL | 野次馬 #mQop/nM. [ 編集 ]

人のコメントの揚げ足を取って曲解し、「意味がわかってない人が多すぎる」などとエラソーに言っているのが湧いて出ているけど、せめて下記の事実を見てから言って貰いたいもんだね。

http://harunosippo.blog.fc2.com/blog-entry-72.html

で、↑のブログ主が小林氏らが結成を目指す「国民怒りの声」について呟いていたりしてますけど、Twitterでのアンケートでも(「ネット上の限られた範囲の反応にすぎない」と断りながらも)「与党を利する」「期待できない」ってのが多いんですよね。そうでなくても専ら比例区や複数区中心で(バラバラに戦っても勝ち目がないから統一名簿をというのならまだしも)新たに党を立ち上げて民進党や共産党・社民党等とも競合するのでは、「野党的な無党派層」をめぐって取り合いになるだけで下手すれば既成野党の支持の広がりを妨げる上に与党に議席を獲られる可能性が大きいとしか思えんのですよ。3年前の「緑の党」や「みどりの風」と結果的には同じ道を辿る嫌な予感しかしないのです。

ただ、活路みたいなのが無いとは言えません。それは小林氏の構想とは逆に一人区で「野党共闘」で擁立された候補を「国民怒りの声」公認にして民進・共産など野党が推薦する形にする・以前の“連合の会”と同じ様な形にすれば寧ろ野党への追い風になると思うのです。先の北海道5区補選でも野党側候補が無所属のため(自民党公認の与党側ひ比して)不利な条件で戦わざるを得なかったという指摘は聞かれますし、他党候補への支持や投票を躊躇する有権者が少なからずいるとしても「国民怒りの声」という“最大公約数”的“新党”を看板にすれば、投票所へ足を運ぶ有権者を増やすことになるかと思うのですが、これは楽観的に過ぎますかね?

2016.05.09 18:21 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

情報統制し、人権を無視する中国は、領土拡張に浸走る狂った国家です。 
その中国は近隣諸国を次々に支配し、世界制覇を(アフリカの奥地にまで触手を伸ばす)企図しています。 その手段として 日本を悪者に仕立てた作り話を世界中に流布し、国連でも反日日本人を担いで、あたかも事実であるかのように報告し、世界を騙しては 作り上げた嘘の史実化を図っています。

日本国の衰退・滅亡を目指す思想に感染した山尾志桜里は、まるで狂犬と化しています。

小林節(こばやし せつ) は 中国共産党に魂を売り、反日本に傾注した信者です。 彼には日本人としての国家意識が全くありません。 国家意識を持たない(つまり、国家の命運がどうなってもいい。他国の良識に委ねる)という憲法学が有りうるでしょうか。 国家意識を持つのを前提として、憲法学者はあるべきなのです。 彼らが現実に目を閉ざすというユートピア思想(思考停止)に陥った確信犯(活動家)であることは、恐らく間違いないことです。 ですから野党と結託して安保法制を廃棄しようなどと、日本の安全とは全く相反する活動をしているのです。 国会議員となって、日本をますます苦境に落とそうと企てている危険な人物であることに 国民は早く気付いてください。 彼の顔を、よ~く 見てみましょう。 山尾志桜里と同じ形相(ぎょうそう)をしているのに気付きませんか? 何も知らない善良な日本人を騙し、外国の非道に立ち向かえない国民にしてしまおうと画策しているのです。

(国防を忘れてしまうような国は、必ず滅び行く)のが世界中で証明されている事実です。
日本は、正にその危機にあります。  国防の重要性に背を向けた、無責任な野党には断じて日本を任せられません。 彼等は日本を壊そうとしているのですから。

2016.05.09 20:17 URL | 月光(A.H.) #qbIq4rIg [ 編集 ]

杉山さんの連合の会的な発想は、ありです!
私らが最も危惧すること。
それはアンチ安倍晋三の比例票の発散、分散です。
私は、土台、民進党の人気のなさではアンチ安倍晋三の比例投票先になりえないと思えてならないので、選挙区で自民党と対決専用とをみな見なして、共産党ともども各隊の
力比べと比喩して、小林新党を政権批判票のまとめ役にすべきではと、コメントしたつもりです。
この国の有権者は、ズバリバカなので、インパクトある
新しさにダボハゼみたいに飛び付くところが強い。
滋賀県元知事のおばさまなどには、インパクトがない上に
誰とでもなんとかの、あの小沢がついて、白けてしまいました。小沢は前原一味などよりは確かにましではあるが、ほら、あのラプなんとかとあだ名された佐藤某みたいに、どこでも顔を売り込むから、到底信じられないキャラであります。志位さんから橋下徹まで色目を使う、誰専政治家(笑)。だから日本未来の党なる組織は壊滅したのでしょうよ。
その点、小林節には、よくも悪くも強面、センターライトまで引き寄せるだけのハードパンチャーってところ。
この夏で、正直、日本国憲法にトドメが刺される展開だと危惧する者としては、立ってる者は親でも使え!赤いねずみだろうが白いねずみだろうが、ねずみ(安倍晋三一味、つまりはガチのファシストども!)を捕るネコはよいネコだと言いたいですよ。
もちろん、再三申し上げましたように、私らは一人一人の論者の思想的遍歴、思考回路などを吟味していかねばなりません。
今回、珍しくコジタサンのここに、キチウヨコメントが掲載されていたりするのも、多分、奴等もそれなりの危機意識を持ち始めたからではないでしょうか?
奴等か…。
ノン、パラサンかパラザンか
失念しましたが、これ以上、
奴等を通らせてはならない!
安倍晋三とその仲間たちは、
頭が確かではない、ごろつきどもである。
小林節などは、伊藤塾の先生やコジタサンも紹介されていた、あのサンダーバードマニアな先生(その昔、私のそばに黒田のオッチャンが座り、繰り返し、マスコミが改憲論を振るうことの愚を熱く語っていた、曰比谷高校のとある施設で、背広のポケットから次々と銃弾の薬莢などを
取り出して、平和憲法とサンダーバード構想を説かれていた)水島朝穂さんと、小林節は、確実に違う立場の人である。しかし、このままだと安倍晋三の逃げ切りになる。
ここは、頭の確かな改憲論者とも提携して、頭のおかしな
ファシストどもを駆逐することが肝要なのだ。
私ら一人一人の声、創意工夫が、民進党の奴等に圧力をかけることに繋がるよう、頑張らねばならない。
共産党も民主集中制度だろうがなんだろうが(笑)、野党共闘路線
先鋭化させている。党内体力のダウンなどと、陰口を叩くところもあるかはともかく、北海道の『敗北』を活かさねばならんのだ。

2016.05.10 00:56 URL | #ePfhgX1o [ 編集 ]

無職の水谷英樹が何言ってんの?

2016.05.15 01:06 URL | #- [ 編集 ]

>小林節(こばやし せつ) は 中国共産党に魂を売り、反日本に傾注した信者です。
相変わらずネトウヨはデマばかり流しますね

2016.05.16 12:02 URL | #- [ 編集 ]

篠原孝氏は2015年旧民主党首選で一時期名前が挙がっていたことがありました。
政治思想的にも中道左派的スタンスでこの方がもし岡田氏の代わりに党首だったならと想像せずに入られません。
それでも右派組織連合や党内ネオコンネオリベ議員をどうやってまとめられたかというと難しい問題ですが

2016.05.18 08:28 URL | はつもの #- [ 編集 ]













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