まず、先週の衆院北海道5区補選のまとめ。あの補選において「野党共闘」を推進した人たちが「補選は成功だった」と強弁するのはわかるが、安倍政権を何としてでも倒さなければならないと考えている一般人の無党派の人間として、彼らの強弁を認めるわけには絶対にいかない。
なんとしても投票率が低すぎた。4月の衆院補選で私が思い出すのは、2008年に民主党の平岡秀夫が自民党の山本繁太郎を破った2008年の山口2区補選だ。「政権交代」前夜で多くの有権者が民主党に期待していた頃の補選だが、何もかもが今回の北海道5区とは正反対だった。
2008年の山口2区補選は、公示日の頃には大接戦で一部には自民候補の方が有利ではないかとも言われた。それが選挙戦が進むにつれて野党候補の勢いがどんどん増していき、マスコミの情勢調査でも野党候補有利と報じられ、蓋を開けてみると投票率69.00%で野党候補が勝った。
2016年の北海道5区補選は、公示日の頃には大接戦で一部には野党候補の方が有利ではないかとも言われた。しかし選挙戦が進んでも野党候補の勢いはいっこうに上がらず、マスコミの情勢調査でも接戦ながら地元紙は自民党候補の名前を先に出した(同じ地元紙=北海道新聞=が公示日の頃に野党候補の名前を先に出して報じていた)。案の定、蓋を開けてみると投票率57.63%で野党候補は負けた。
候補者の「タマの良し悪し」はほぼ2回の選挙で同じくらいだ。2008年の平岡秀夫は民主党リベラル派だったが、今回の池田真紀も共産党支持者にも抵抗なく投票できる候補者だった。一方の自民党候補は2008年の山本繁太郎が、個人(2014年死去)を悪く書くのは気が引けるが建設官僚時代「ノーパンしゃぶしゃぶ」の常連客だったとされる評判の良くない人物だったが、今回の和田義明も商社のビジネスマンとしての経歴にご執心で、町村姓を名乗れとの支援者の要望(なんて前時代的な!と私は呆れたが)を拒否するなど、自民党得意の土着的選挙戦を行うにはいささかドライすぎるのではないかと思わせる候補だった。
しかし今回は投票率が伸びなかった。「kojitakenの日記」で私がグラフを示した通り、投票率から期待される野党候補の得票数を池田候補の実際の得票はやや下回った。
言えるのは2つのことだ。まず、「野党共闘」の無党派層へのアピール度はきわめて低かった。一部には、「野党共闘」の相乗効果によって旧民主と共産の票を合わせたよりも票が増えるのではないかとも言われたが、そんな結果にはならなかった。
また、池田候補は北海道の民進党で役職を持つ候補者だったから民進党の票はほとんど逃がさなかったと思われるから、共産投票の一部が寝たと考えるのが自然だといえる。これが2点目だ。
上記の通り、池田候補は野党候補の中でももっとも「野党共闘」が成功しやすい、民進党の中でもリベラル色の強いと思われる候補だった。それでも「相乗効果」が起きないのであれば、民進党右派や共産党の候補を立てての「野党共闘」ならもっと悪い結果になったであろうことは容易に想像できる。
このブログの読者のうち多くの方は、自分のところの選挙区に長島昭久のような民進党右派の政治家がいて、「野党共闘」だからといって共産党や社民党、あるいは生活の党と(以下略)などといった他の野党が候補を下ろして、さあ長島昭久に投票しろ、といわれて唯々諾々とそれに従うだろうか。私なら投票所に行った上で長島昭久も自民党候補も忌避する意思表示として白票を投じる。なお私の場合は何も長島昭久に限らず、松野昭久や江田憲司や木内孝胤ら旧維新の党の候補の多く(全部とは言わない)であってもこれを忌避して彼らには投票しない。
一方、共産党候補が「野党共闘」で立った場合は、私なら投票するが、民進党支持者の少なくない人たちは共産党候補を忌避するのではないか。そう思うのは、2009年の政権交代選挙において民主党の支援を受けた香川3区の社民党候補が惨敗した印象が強いからだ。
今回の補選について、よく「民進党支持者に共産党アレルギーがないことが証明された」と言われる。「共産党アレルギー」なんか安倍政権や自民党のプロパガンダに過ぎないとは私も思う。私が実生活で出会った「共産党アレルギー」の持ち主は、1930年代以前、つまり1939年以前の生まれの人に限られている。その年代の人たちには、治安維持法が生きていた頃のお上による刷り込みが強く残っている。しかしそれ以降の生まれの、たとえば団塊の世代の人たちから共産党アレルギーの言葉を聞いたことは一度もない。たとえば私が社会人になったころ、1935年頃の生まれの所長が「危険思想」という言葉を発して、先輩社員の失笑を買ったことがあった。「共産党アレルギー」なんて、そんな世代以上の人たちに限られた話だろう。
もっとも最近では、単に「主義者」と書いて共産主義者あるいは社会主義者を指す、戦前に治安維持法などで取り締まる側が発していた言葉を同じ意味で使う、戦前の人間気取りのネトウヨがいるようだ。嘆かわしいことに、かつて「AbEnd」(安倍晋三を終わらせるブログキャンペーン)に共鳴して参加してくれたブロガーの中に、東日本大震災のあとの脱原発運動の行き過ぎに対する反感をこじらせて今ではネトウヨ同然になってしまった人が「主義者」という言葉をTwitterで発していた。こんな実例もあるから、ネトウヨの影響を受けた若年者の「共産党アレルギー」もいずれ無視できなくなる恐れもあるが、今はまだそんな悪弊は広くは浸透していないと思う。
しかし、「共産党アレルギー」まではなくとも、支持政党以外の政党の候補者の名前を書く心理的バリアは低くない。そんなことは当たり前だ。「野党共闘」がそれに打ち勝つには、無党派層へのアピールが欠かせないことはいうまでもない。従って、「野党共闘」が成果を出したと主張するなら、最低限候補者の得票が、各野党がバラバラに戦った時に想定される得票を上回らなければならない。それが絶対条件だ。こう考えると,今回の「野党共闘」は成功したとは言えない。これが結論だ。
最後に安倍晋三とその政権について若干述べる。安倍政権の言論統制への強い嗜好は、どうやら自らの政権の質をどんどん落として行っているなと最近思う。なぜか思い出すのは「情けは人のためならず」という言葉だ。この場合は「情け」ではなく自政権に対する批判なのだが、自政権への批判を制限しないことは、何も野党やその支持者やマスメディアのためではなく、自らの政権を鍛えて強靱にするためにこそ必要なのだ。自らの政権に都合の悪いことがあってもマスコミを黙らせているから大丈夫だ、と思っているから、箍(たが)が緩むどころか箍が外れたとしか思われない答弁を閣僚が繰り返したりする。審議している法案を取り違えたいつぞやの石破茂の答弁など本当にひどかった。民主党政権時代に野党議員だった石破が政権閣僚に言った「恥を知れ!」という言葉を石破に送りたい。こんな政権が続いている現状こそ「崩壊の時代」のいうところの崩壊だ。つまり日本の政治が崩壊して行っている。
さしあたり注目されるのは、今月安倍晋三の口から「消費税増税延期」の言葉が飛び出すかどうかだろう。時期は今月18日から20日にかけたあたり。その時期に安倍が消費税増税延期を言うのであれば、安倍が会期末の6月1日に衆議院を解散する可能性が高い。逆に、衆参同日選挙をやるつもりがないのなら、安倍は消費税増税延期発言を先送りするだろう。こう私が予想する根拠はただ一つ。モラルの低い権力者である安倍晋三の頭の中には、消費税増税延期を衆院選の争点にすることしかないと推測しているからである。
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このエントリを見ていて、以前にはてな日記で紹介していた(あの公費の使い途で只今お騒がせ中のw)舛添某が当選した一昨年の都知事選に関しての松尾匡の論考 http://matsuo-tadasu.ptu.jp/essay__140323.html を思い出していたんですよね。あの時は政権与党に批判的な側が細川護煕と宇都宮健児に分裂してしまって舛添が当選した選挙でしたけど、あの時も仮に候補を統一できれば勝てた!と今の「野党共闘」と同じ様なことが言われてました。松尾は、その俗論をデータから裏付ける格好で批判していて宇都宮さんと、細川さんは、所得による支持層の分裂が極めてはっきりしていると仮に何れかの候補に統一できても勝つのは難しかった可能性が大きいと結論付けているんですよね。
で、その都知事選では(この間起訴された)田母神某も出馬してましたけど、その田母神候補の公約をも子細に検討していて寧ろ宇都宮支持層と田母神支持層は多くが重なっているのではないか?と指摘しています(この辺りは松尾が後に出した『この経済政策が民主主義を救う』 http://amzn.to/1SGym89 でも触れてますけど )。こちらでもはてなの方でも、“立憲主義”を叫びながら“分配ファシズム”と社会政策や再分配を攻撃して政権を批判しているつもりのバカがコメントに湧いて出ていますけど、その様な連中が寧ろ政権側を助けた側面は否定できませんし中野晃一辺りが『右傾化する日本政治』 http://amzn.to/1OaBKC7 で述べた様な「リベラルを自任する都市中間層が、公務員バッシングや生活保護バッシングなどの安直な新自由主義プロパガンダに乗じて晴らす鬱憤や情念の半分でも、現在の対米追随や企業支配がいかに自分や自分の家族を不幸にしているのかを冷静に分析する思考に割くようになったならば、政治のあり方は大きく変わっていく」という見方にしても楽観的に過ぎるとしか思えないんですよね。「安直な新自由主義プロパガンダ」や「対米追随」「企業支配」(特に国内企業に対する“外資攻撃”)が必ずしも多様性やリベラルなものとは限らないことを松尾氏の指摘が示してますし、寧ろそういう“オルタナティブ”が逆に「右傾化」への更なるアクセルへと向かう(そして少なからざる“リベラル”さえも眩惑させる)危惧を抱くんですよね。
2016.05.02 22:59 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]
長島と平岡さんというのは、あまりにもツボを押されすぎて笑ってしまった。
松原仁でも前原でも、長島同様に絶対に投票しない!!
惜敗率を少しでも落として、他の『よりましな』民主党候補に復活当選をさせる目的があるからだ!!!
白票や共産党などの泡沫候補に投票することを悪く言うこともあるし、私も時にはそうした批判をする。しかし、自民党顔負けな、こうした極右候補については、例外。
民主党候補というのは、ある意味面白い面もある。その選挙区ごとにソイツがどんな政治スタンスなのかを、徹底的に調べあげないと、おいそれと自分の思いを託せないからである。もう相当昔のことだが、私も平岡さんに投票していた時期があった。岩国で働いていた時、比例は社民党、人は平岡さんと、己の
思いを示せてはいた。よりましな選択というヤツである。
秋葉さんが社民党に見切りをつけて、広島市長選挙に出た時に原爆ドーム近くで声をかけた頃のことなど、なつかしく思い出してしまったが、山拓が変態スキャンダルで落選した時、平岡さんは菅直人の応援を受けて当選したはず。
岩国駅前で菅直人と歩きながら質問したのを思い出した。
あそこは超ド保守の山口県でも例外なのだ。佐藤栄作の子供か何かがいて、いかにも圧勝な環境にあったが、当時かの地で働いていた私は、よそ者なのでそうした外見のみで
佐藤の圧勝なのかとタクシーの運転手さんに聞いたことがあった。しかし、奴はふんぞり返っていて(地元の産業振興に)あんまり役に立っていないと、不評を買っているとか教えてもらったこともあった。うちのアパートの前に佐藤本人が車を停めさせて握手を求めてきたので『期日前に行きましたよ、もち、平岡って書きましたが!』と肘鉄をかましてやったら、ほんとに落選したので大笑いした記憶あり。米軍基地のせいなのか
帝人などにある労組などのおかげなのかは知らないが、同じ山口県でも、岩国ってところは自民党が楽勝にならないみたいなものはあった。その
他は、救いがたい。ひたすら暗黒の選挙区である。
長州というのは(この響きが大嫌い!司馬遼太郎とかにはまっている俗物の仲間みたいで(笑))保守のみならず革新も有名なところ。日本共産党なんかはかなり長州関係者ではなかったか?その宮本も野坂も、絶対泡沫候補になるところが山口県である。そうした地域では、心ある人には白票か泡沫候補に批判票しか書けないのだ。私は中選挙区時代は、ミッキー安川もどき(安倍晋三の親父)や林義郎などの選挙区で育ったので、ラスト一議席を社会党の奴がオコボレでもらう、そんな悲惨な選挙区、仕組みに心底ムカついていた。社会科の教科書などに
明記されていた、比例代表制度のクリアーさに理解したのみならずな、いやーな刷り込みをさせられていたわけでもある。山口県は特殊にせよ、
なべていなか社会が日本の主流(こと選挙区では!)なので、小選挙区制度を導入しようとか久米さんなど(唯一の例外が筑紫さんだった)のテレビ番組で騒ぎ出した時には、阿鼻叫喚の様になる、余程の政治的な異常事態でもないかぎり、千代に八千代に自民党圧勝じゃんかと、そりゃ
いまの安倍晋三への怒りの比でなく、怒っていたもの。と共に、可能な限り田舎には住みたくないとも思ったもの。
その頃、ヒトラーだの翼賛会だのと連日、小沢一郎をこき下ろしていたのが、コジタサンが嫌うニッカンゲンダイでしたね。まあ、えらい変わり様!だから私はニッカンゲンダイを信じない!!
平岡さんという懐かしい名前につられて、一時期とはいえ暮らしていた、昔話を書きなぐったが、理念を言えばやはり民進党は左右に分裂しなくてはダメ。ただし、残念ながら、そうした綺麗事を待ってくれない、どす黒い現実があるわけだ!
さすがに自分の選挙区が前原や長島などなら、
前述した惜敗率落とし戦術で
奴等には絶対に投票しないけど、そこまでひどくなければ
壊憲活動を粉砕するために、
それでもやはりより安倍自民党に勝てそうな民進党候補に投票しか、許されないのが小選挙区制度ではないか?そんな制度、くそ食らえだが、その仕組みで選ばれし者どもがなんで小選挙区をやめようかってわけだ。
亀井静香とか村上さんみたいなコテコテの右派親父候補の場合、対立候補次第ではあえて奴等に投票という選択肢もありかもだが(笑)、前原たちに
内心はともかく、反対の方に従わざるをえないような投票結果に持ち込むことが、来る選挙戦での私たちの責務であろう。
最悪のシナリオ、お維新プラス前原どもで安倍晋三の宿願が叶う展開。奴等が離党して
安倍晋三に靡けば壊憲活動にチェックメイトという結果。
それは、十分にありうる展開かもしれない。だからこそ、
奴等には…それこそラスト中選挙区制度選挙で連合がやったみたいな…選別選挙をやりたいくらいだよ。
同日選挙の可能性、到底否定できない。週刊紙で下馬評がチラホラと出ているが、お維新の議席数がデカいのが余計
、安倍晋三には都合よさそうだ。熊本方面に酷い追い討ちが掛からぬかぎり、宿願が優先されるのが安倍ちゃん的には妥当だろう。
公明党も正式にダブル選挙を認めているのだ。消費増税を延期『できる』環境にあって
、とどめにジジババなどに小銭をばら蒔けば、シブチン岡田どもは容易く撃破できる。
伊勢志摩サミットで変な演出効果を出せれば、まず間違いなくダブル選挙確定!
以前にも書いたことあるが、
もう神風でも吹かぬ限り、この流れは止められない。北海道の結果、コジタサンは辛い見立てだが、仮にもう少し甘く見立てても(弔い合戦なのに手こずったとか、野党共闘路線の成果を強調する見立て)、
それでも綺麗な勝ち方を自民党にさせてしまった。この事実は、看過できない。
つまり、北海道よりもギクシャクしている野党共闘も参議院一人区は少なくない。かたや、公明党はそのカルトぶりを全開させている(笑)。
さらには長島どもは論外としても、公衆の前で政治家のくせに、しかも、わざわざ護憲集会にゲストで参加したくせに、志位さんと握手を拒んだ
奴もいましたね。
民進党側のそうした態度が、野党共闘路線の本気さを有権者に感じさせない要因である。とにかく共産党憎しな連合どもと極右派以外は、冷めた思いでは?
国民政党とかいうのなら、そんな身内を黙らせてオール野党(安倍晋三の別動隊は除くで)一点突破の批判票まとめでやるしかない。
2016.05.02 23:51 URL | axfxzo #ePfhgX1o [ 編集 ]
衆参同一選挙に踏み切るかどうか?
安倍晋三の悲願である平和憲法改悪のためにはどちらが有利かで判断するでしょう。
彼にとって消費税増税、熊本地震の対応などはどうでもよい話です。
彼の眼中にあるのはただ一つ、A級戦犯「岸信介」が悲願としていた平和憲法の改悪です。
そして、戦後レジームから脱却し、A級戦犯「岸信介」が商工大臣を務めていた時代へのカムバックというのが彼の描くストーリーです。
2016.05.05 23:08 URL | 風てん #- [ 編集 ]
数字がピッタリだからな、ス・ウ・ジが。
幾ら嘘で取り繕って長い文章書いても、
民進+共産の固定数維持の事実は曲げられない。
テレビ視聴率なんかよりもよほど信用できる。
嘘でごまかし続けた自民政権よ、さ・よ・おなら。
2016.06.09 06:11 URL | #JalddpaA [ 編集 ]
参院選が終わったあとだから言えることですけれども。
うちの母のパート先の社長は1945年生まれだけど、強い共産党アレルギーなんですね。その共産党と共闘したということで他の野党も敬遠しているようです。
多党制(今の日本がそうだとは言い切れませんが)ではなるべく政策や理念で妥協しあって、与党なら連立、野党なら共闘していく必要があると僕は思うのですが。
そういえば、参院選に宮城でばらまかれた怪文書もそうでした。
共産党が破防法の適用政党だということ、野党の共闘で民進党がそれに蝕まれているということなどが書かれていました。
議席数上そうなることはないと僕は思っているのですが。
野党共闘したはいいですけど、多くの国民が共感できるような理念や、生活保障できる政策を打ち出せていないのが残念ですね。
民進党の岡田執行部は蓮舫氏を支持しているみたいですけれども、彼女は民進党右派。
政策や理念で他の野党と妥協や折半ができるかどうか。
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