きまぐれな日々

 昨日(1/24)投開票の行われた宜野湾市長選は、実に残念な結果だった。

 日本会議のメンバーであるとも言われる極右政治家の現職・佐喜真淳が再選されたのだ。しかも世論調査から予想された僅差ではなく大差がついた。実は、選挙戦中の沖縄地元紙の報道等を読む限り志村恵一郎氏陣営に勢いが感じられず、悪い予感がしていたが、それが的中してしまった。昨年8月以降の安倍内閣の支持率復調が米軍基地の飛行場を抱える宜野湾市長選にも表れてしまったのは痛恨事だ。以下、「客観報道」のスタイルで書かれた朝日新聞デジタルの記事を引用する。

宜野湾市長選、現職の佐喜真淳氏が再選
2016年1月24日21時09分

 米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長選が24日、投開票された。安倍政権が支援する現職の佐喜真淳(さきまあつし)氏(51)=自民、公明推薦=が、翁長雄志(おながたけし)知事が支援する新顔の志村恵一郎氏(63)を破って再選された。普天間の同県名護市辺野古への移設計画をめぐる国と県の対立構図が持ち込まれた激戦となったが、辺野古移設の是非に言及せず地元向けの施策の訴えに徹した現職が逃げ切った。

 確定得票数は、佐喜真氏が2万7668票、志村氏が2万1811票だった。

 沖縄の主要選挙では一昨年の名護市長選以降、知事選、衆院選と、辺野古移設反対派が勝ち続けてきた。普天間飛行場の地元の首長選でこの流れが止まり、翁長氏の求心力低下につながる可能性もある。

 佐喜真氏は選挙戦で、普天間飛行場について「一日も早い閉鎖、撤去」を訴えつつ、辺野古移設の是非には言及しない姿勢に徹した。自民党の元閣僚ら多くの国会議員が応援に入ったが、安倍政権と佐喜真氏が一体視されるのを避けるため、水面下での支持集め中心で街頭に立たなかった。

 一方、志村氏は翁長氏との二人三脚で地域を回り、「普天間の無条件返還」「辺野古移設反対」を前面に訴えた。しかし、投票する際に辺野古移設問題を最重要視はしない有権者が一定数いるという地域事情も重なって、辺野古移設の是非を明確な争点にすることができなかった。

 翁長氏は選挙期間中、「(志村氏が)敗れれば、辺野古反対の民意は消えたと宣伝される」と危機感をあらわにしてきたが、「辺野古反対」に重心を置きすぎた戦略が裏目に出た面がある。「選挙で示された民意」を最大の後ろ盾として安倍政権と対立してきたが、今回の結果は6月の県議選、夏の参院選に影響する可能性もある。

 投票率は68・72%で、前回(63・90%)を上回った。

(朝日新聞デジタルより)


 ところで朝日といえば1月21日付オピニオン面に辺見庸のインタビューが出ていて、朝日新聞デジタル未登録者には冒頭部分しか読めないが、私は朝日を宅配で購読しているので読んだ。SEALDsを批判していることから、例によって木下ちがやに代表される旧「しばき隊」筋やらSEALDsシンパやら共産党シンパやらからやれ老害だのやれ暴走老人だのやれ新左翼だのやれ過激派だのやれ極左だのやれこれがあの辺見庸かだのといった悪罵を投げつけられているようだ。しかしその内容は辺見庸のブログ記事での痛烈なSEALDs批判を読んだ者からすると拍子抜けするくらいであり、今回のインタビューを機に、昨年来「積ん読」してあったのを読み始めている辺見の12年前(2004年)の著作『抵抗論―国家からの自由へ』(毎日新聞社)で展開されている小泉政権時代のイラク派兵反対デモに対する批判と、内容はほとんど変わらないと言って良い。しかし、イラク戦争に反対した頃の辺見庸は左翼から信奉されていたのに対し、今では悪罵が投げつけられている。私から見れば辺見庸は変わっておらず、変質したのは「左翼」の方だ。共産党も先般の天皇臨席通常国会開会式に出席するなど、このところ急に大きく変わった。

 辺見の『抵抗論』には、ちょっと驚くくらいオーソドックスな近代立憲主義肯定論が語られているくだりがあり、これを旧しばき隊・SEALDs・共産党シンパなどが宣伝するおどろおどろしい「過激派」云々の宣伝を真に受けている人が読むと意外に思うかもしれない。「過激派」云々の宣伝しか知らない人は、先入観を持たずに辺見庸の文章を読んでみてはどうかと思う。なお、『抵抗論』の読書メモは、近いうちに『kojitakenの日記』に公開する予定だ。

 予定で思い出したが、共産党の通常国会開会式を取り上げた前回の記事に、「スレ違い」ではあるが経済問題に関する多くのコメントが寄せられたが、読者数の少ないこのブログのコメント欄ではせっかくの議論も数十人オーダーにしか読まれずもったいないと思う。そこで、5年前に立ち上げたものの運営に行き詰まって更新が止まっているブログ『Nabe Party ~ 再分配を重視する市民の会』の後身となる共用ブログを立ち上げることを予定している。従来のブログは投稿のバリアが高かったので、新ブログではそのバリアを下げ、投稿者に記事を自由に書いてもらって、編集者(私)はこのブログのコメント欄と同じように記事の承認だけを行うというシンプルな形にするつもりだ。今週具体的な内容をアナウンスする予定だったが、こちらはちょっと作業が遅れていて、今週の金曜日までにはアナウンスできないかもしれない。

 気の滅入ることの多い今日この頃だが、どうにかして前を向いていきたいと思う今日この頃だ。
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かの『ボンダイ』が昨晩の野党系候補“三連敗”を早速取り上げて http://gudachan.hatenablog.com/entry/2016/01/24/185249 、「SEALDsは世間感覚どころか、“世間のフツーの若者たち”がそのまんま出てきた」「旧態依然の政治に飽きれているが、しかし改革を求めているわけではない。1970年代だったら田中角栄を支持していたような主流の国民である」ってのを見て、あぁ字面では“意識高い系”を批判していながら実は当人たちも別の意味で“意識高い系”みたいになっちゃっているんだなぁ、って感じましたよ。しかも“オール沖縄”に対しても「“イデオロギーよりアイデンティティ”にこそ、反基地系の教条主義に凝り固まった人々にはない沖縄の中心的世論の巻き込みに成功した」って評価しているけど、それならその前のエントリ http://gudachan.hatenablog.com/entry/2016/01/24/185249 で批判していた「本県主義」と何処が違うんだよ!って思いましたね。

で、辺見氏の件のインタビューへと話を移しますけど、SEALDsの奥田氏が(件のインタビューについて)こう呟いているんですね。

http://twitter.com/aki21st/status/690765586259795968
「辺見さんの記事読んで、改めて左翼にはなりたくないなと思った。有名な作家大先生に、なんで『死ぬ覚悟』とか言われないといけないのか。思想信条のために全てを投げだして、怒りや全て曝けだせってことですかね。そんな為に私らの人生があるわけじゃない。あなた達の心の深淵がなんぼのものですか。」
http://twitter.com/aki21st/status/690766264743043076
「悪いけど、世界が終わるときでも楽しく不謹慎でしぶとく、生きていくつもりです。死ぬのはもうゴメンです。生きるためにやってる。」

あぁ、やっぱりこの連中も“意識高い系”なんだな、って改めて感じたと同時に、寧ろ(『ボンダイ』で好意的に取り上げていた様な)「SEALDsは世間感覚どころか、『世間のフツーの若者たち』がそのまんま出てきたのだ」ってものがそのまんまファシズムみたいな動きに回収されると怖いものがあるとさえ危機感を感じたくらいですよ。だって権力が強権を振るう様な事態になっても抵抗する訳でなし亡命することもなし「不謹慎でしぶとく、生きていく」なんてやっているんですから、それこそ戦前の様々な“革新運動”が戦時体制に組み込まれて手を取り合って破滅に向かったのとダブって見えてしまうんですよ。

自分に言わせれば、単に無関心や傍観者でいることより「不謹慎でしぶとく、生きていく」ってことの方が始末が悪いというのか、逆にファシズムとかの独裁・強権体制に回収されてしまう危うさがあるんですよ。戦前のプロレタリア作家や左翼の活動家でさえ戦時中には大政翼賛会だの文学報国会など各種団体に参加しては「しぶとく、生きて」いた訳ですから。一方で内田百閒とか中里介山とか余り政治的にニュートラルで下手すれば体制的な側(内田なんて「官僚趣味」を公言してましたし)にいそうな面子が無関心でいて戦争協力すらしなかった・この違いって結構重いものがあるんじゃないかと思いますね。

2016.01.25 08:46 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

最後の2行に安心したw
悲観や落胆は何も産まないから。
人間、タフじゃなきゃ~!www

2016.01.25 09:27 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #- [ 編集 ]

辺見のブログは最近の若い者は・・とくさす風情だ。でもさ、60年安保闘争や全共闘がなにを達成したんだい?。元祖大失敗が何か言っても説得力はない。栄光の革命第一世代じゃないんだからね。
それから杉爺がまたルーティーンで吠えてるが、普通の人々が大挙して右翼と安倍に回収されている今日この頃、それを放っておいてお前はファシズムに回収されるかもしれない、おれはされない、なんて議論は無意味。こういうのをタイタニックでデッキチェアを並べ直す努力という。

2016.01.25 21:55 URL | 野次馬 #mQop/nM. [ 編集 ]

辺見庸 = 丸山眞男
SEALDs = 全共闘
奥田愛基 = 吉本隆明

2016.01.26 00:19 URL | 歴史は繰り返す #- [ 編集 ]

>何か言っても

 何を言っているかだろうに。辺見氏にしても奥田クンにしても。

2016.01.26 06:53 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

傍観者を転向者と比べて「よりマシ」と評価するというのは、まともで十分な比較評価といえないでしょうねw 「獄中○○年」のような「不屈の闘志」も少数ながらいたのだからね。
だから、日本民族への一定の評価や信頼が、現在でも諸外国から寄せられるのです。
外国人に直接聞いて確認してみてください。

2016.01.26 10:31 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #- [ 編集 ]

昨日、数日前に出版されたばかりの松尾匡『この経済政策が民主主義を救う』 http://amzn.to/1SGym89 を速攻で購入した上で一気に通読し、amazonで書評 https://t.co/mMZhrSDDY6 を書いたりしたんですけど、松尾氏の本を読んだ後で改めて宜野湾市長選を振り返ってみると野党や“オール沖縄”の問題ってのを改めて考えさせられるんですよね。

あの選挙の得票傾向とか見ていると、「アメリカ世」を知っている世代に“オール沖縄”側の候補への支持が目立ち、「アメリカ世」を知らない復帰後の世代に政権側の現職市長への支持が目立っていたんですよ。しかも(普天間基地や辺野古移転の問題と同じくらい)経済とか福祉とか身近な問題を投票の動機として挙げているのも、現職市長に票を投じた側に少なからず存在した訳で。以前に普天間基地の存在を前向きに肯定的に語る若者が目立ってきたことに(今度の参院選で“オール沖縄”側で出馬する)伊波洋一・元市長が衝撃を受けたことを『Newsweek日本語版』 http://amzn.to/1Hq2dLH の記事を基に紹介しました ttp://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1397.html#comment18894 のですが、普天間基地の存在を肯定的にすら考える「アメリカ世」を知らない世代にとっては先ず地元経済の方を生活や福祉をどうにかしてくれ、って問題が先に来て「アイデンティティー」ってのには(それこそ樋口耕太郎氏が指摘した http://politas.jp/features/7/article/406 様に)「物事を変えてはいけない」「新しいものを生み出してはいけない」と寧ろネガティブにすら映った感があるかと思います。

その上で“オール沖縄”にある矛盾というのも今回改めて表面化したとこがあるんじゃないか?とさえ感じます。辺野古反対=普天間固定化って懸念は宜野湾市民に結構真実味を以て信じられた節があります(実際、稲嶺進・名護市長は『朝まで生テレビ』で普天間固定化を容認さえしていた!)し、安保条約を否定する訳じゃなし・況や基地の対案としての観光振興にしてさえ(樋口氏 http://politas.jp/features/3/article/327 や朝日新聞 ttp://www.asahi.com/articles/ASH636S0XH63TIPE035.html が指摘した様に)米軍基地を押し付けた「思いやり」としての性格が濃く尚且つ県内経済の貧富の差は本土以上・・・・・これで“オール沖縄”って「アイデンティティー」と言われても、“恵まれている側”と“恵まれていない側”に横たわる断層にまで届く訳じゃなく現に“オール沖縄”に与しない様な首長や議員でさえ実のところ結構いたりするんですよね。先島諸島での自衛隊配備に関しても“オール沖縄”を支持する層が地元住民に痛罵をなげつけたりしてましたけど、実際“恵まれていない側”からすれば自衛隊だろうが米軍だろうが自分たちの生活を守り雇用を創ってくれるのなら構わないってのが現実だったりする訳です。

振り返って松尾氏の近著を読み直すと、「アイデンティティー」だの“オール○×”だの更には立憲主義だの放置だの“意識高い系”の訴えをしていても、大多数の有権者は経済政策(それも安倍が自分の「本気」を実現するために行っているものと松尾氏もしてしてますが)でマシな自民党・保守へ票を投じてしまう訳です。だからamazonの書評で言ったことをここで言いたくなるのです。

「アベ政治を止めたければ『この経済政策が民主主義を救う』を読め!」

2016.01.26 10:37 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

 宜野湾市長選の結果について、ネットの議論が喧しくて、「意識高い系」という言葉を使って相手を批判する場面もよく見かけますが、政治への関心が高くない宜野湾の市井の有権者からすれば、このサイトでの議論すら「意識高い系が世間離れした議論をしてら」と思っているのではないでしょうか。

 宜野湾市民にとって、すぐそばにある普天間基地はまだしも、辺野古の基地建設の話題は、抽象的かつ「(距離にして割と近くにあるにもかかわらず)遠い」話で、「つまるところ名護市民が考えること」だと思っているのでは、と考えます。結局、市民が投票基準として重視するのは、身近な経済や社会保障政策で、ざっくり言えば「損得勘定」「エゴイスティックな話」です(https://twitter.com/sionsuzukaze/status/691250243396984832)。その点、佐喜真氏は(ディズニーランド誘致の話は置くとして)経済政策を取り上げていたのに対し、志村氏は基地の話ばかりしていたそうですから、勝負の行方は明白でしょう。

2016.01.26 12:14 URL | にっしー #PGaXwyUs [ 編集 ]

宜野湾ディズニーランドは相当きいたと思います。他方、アベノミクスを失敗と見る人は多いのに支持率が上がっているのも事実。だから経済で勝負するというのは現実味がない。誰かアイデアあるの?

2016.01.26 17:51 URL | 野次馬 #mQop/nM. [ 編集 ]

>にっしー氏
それ、まさに自分が“オール沖縄”に抱いていた問題の一つだったりします。丁度真上のコメントで多くを述べたのですが、そもそもの発端である翁長知事が当選した県知事選にしても昨年暮れの大阪W選挙に比べれば案外“オール沖縄”に与さないのも相当いた訳ですから。加えてポリタスでの樋口氏の指摘の通り、沖縄自体の矛盾を抱えたまま加えてアメリカばかりか中国・台湾の思惑も絡んだりすると(政権側の姿勢も支持出来ませんけど)“オール沖縄”を手放しで賞賛する気にもなれないって傍目から見て思いたくもなりますよ。

>野次馬とやらという輩
だったら松尾氏の本 http://amzn.to/1SGym89 でも一度は読んでみたら?シノドスの連載 http://synodos.jp/authorcategory/matsuotadasu でもいいけど。ちなみに松尾氏はネオリベやニュークラシカルに批判的で、寧ろ数理マルクス主義経済学の立場の方だよ。

2016.01.26 19:37 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

野次馬氏の主張は杉山真大氏みたいな主張は無駄、経済の例なら春闘の結果でとりあえず納得してという事です。
いきなりディズニーランドは無理でも、ディズニーランドみたいになってほしいと声を上げる権利は重要ですよ。
一見、蟷螂の斧に見えるかもしれませんが、そういう声を挙げられる事から世の中は少しずつでも変わっていくんです。
例えば平安時代→鎌倉時代みたいに武士が権力を握るまでは数百年かかってます。
つまり、人の一生どころか何世代もの時間です。
それでも貴族の冷遇に耐え、力を蓄えた結果です。
野次馬氏の主張は庶民は何をやっても無駄という事に近いです。
私が政財界のトップなら「野次馬氏みたいな主張の人だけなら楽なのに」と思うでしょうね。

2016.01.26 20:28 URL | 一般的ウロタ #- [ 編集 ]

経済論で攻める、いや守るを云々するならまずなにが可能か具体的に考えたらどうですか?ろくに読んでもいないクルーグマンとかピケティと言って思考停止するのは阿呆のすること。彼らは自称リベラルの味方ではない。事実クルーグマンは官邸に呼ばれて安倍と写真に納まっている。まるで仲間だ。私は彼の理論的業績を高く評価するものですが、それは別の話です。
また分配については公明党をあなどってはいけない。その点では自民をそれなりに補完している印象があります。学会に入れば経済的互助機能があるようです。入ってみてはどうですか?
宜野湾について言えば、仮に翁長が経済を争点としていたらトリプルスコアで壊滅的敗北をしたでしょう。与野党双方がそれぞれ得意な争点で戦って野党が負けたということです。それを与党の争点で戦えというのはあまりにナイーブな勘違い。

2016.01.27 10:54 URL | 野次馬 #mQop/nM. [ 編集 ]

 前の書き込みの補足ですが、テレビや新聞の宜野湾市長選の報道を見ていると「辺野古基地建設」以外の視点が出てこないのです。これはおかしい。沖縄に興味がある左派にとっては基地の問題は何よりも重要なのでしょうが、「 市 長 」選挙で身近な利害に関することを差し置いて「よそ」の基地建設の問題ばかり争点にしていいのか、と疑問に感じますね。

2016.01.27 11:52 URL | にっしー #PGaXwyUs [ 編集 ]

断言しましょう。大変な好景気がやってきます。バブルを知らない若い世代は、これを見てビビって目を回すでしょう。
次の総選挙は、消費税引き上げ後の多少の混乱を乗り越えたあとの、絶好調の好景気の中で迎えることになります。

(2013年4月8日記)

ここまで予測を大々的に外す人を信用していいんですかねえ。
朝日のインタビューでは,「円安で農家は助かっている」とか,事実と反することを平気で言っているし。

まあ,過去の恥を「なかったこと」にせずにホームページ上に晒し続けられている(多くの「りふれは」とは違って)誠実な姿勢は評価してもよいとは思いますが…。
経済学者としての能力は正直どうなんでしょうねえ。
「ネズミ実験は超一流だが,ヒトの臨床はまるでダメな医学部教授」の類でしょうか。
とはいえ,理論に溺れて実務音痴なのは日本の経済学者の通弊ではありますが。

2016.01.27 16:31 URL | 歴史は繰り返す #- [ 編集 ]

辺見庸氏は、そもそも都市部の「意識高い系」の学生しかもはや動員できなくなるほど、元から左翼運動(労働運動)が衰退してしまったというマクロの問題をどう考えているのだろうか。
SEALDsや志位共産党の幼稚さや生活保守的な主張を笑うのは容易い。私の違和感は、じゃあ連合のような大企業正規労働者の賃上げ一本槍で、社会政策について何も声をあげない労働貴族の連中、軽減税率導入の前から、安倍と寿司を食い、うれしそうに権力に取り込まれる新聞社マスコミの連中、安倍による経済収奪(消費増税)や人権抑圧よりも、テレビの馬鹿番組が大事な羊人間たち、こういう安倍を支えるサイレント・マジョリティの多数派の専制が、数十年以上続いてきたのだから、そりゃ左翼が質も量も劣化するのは当たり前であって、それをいまさら嘆いていても仕方がないということ。
日本はもうどん底に落ちていて、これからも落ちていく。今後、安倍より酷い首相が出てくるし、それに反対するのもSEALDsよりもっと質の低い連中になるだろう、という絶望が辺見庸には足りない。あまりにも楽観主義者だと思う。

2016.01.27 18:21 URL | スーベニア #- [ 編集 ]

>野次馬

あなたは勘違いしているが、クルーグマンはレーガン政権の経済諮問委員だったし、ピケティは社会党の経済ブレーンだった元からバリバリのエスタブリッシュメントであって、そんなのは誰でも知っていること。「御用学者」と「研究者」の分業体制ができてる日本が異常なのであって、社会科学の学者だったら現実社会に応用されてナンボなんだから、政治に一流の経済学者が政治に関わるのは不自然ではない。ケインズしかり、サミュエルソンしかり。第一、クルーグマンも安倍が政治的に歴史修正主義者の極右であることも、初歩的なマクロ経済学に無知で経済政策に関心がないのは百も承知。ただ世界の首脳がメルケルやキャメロンのような緊縮主義・財政再建主義者ばかりの中で、安倍が(口先だけ)リフレ政策を掲げてきたから、それが新鮮に見えたのは無理もない。日本の政治家の体質なんか知らないんだから、安倍が真性のホラ吹きだともわからず関わってしまった、というだけ。後に黒歴史になるからやめた方がいいと、誰か助言してやればよかったのだろうが、そもそも自著の日本語版の翻訳者が山形って時点で日本の読者層にはそもそも関心がないんじゃない。

2016.01.27 19:11 URL | スーベニア #- [ 編集 ]

>>>断言しましょう。大変な好景気がやってきます。バブルを知らない若い世代は、これを見てビビって目を回すでしょう。
>>>次の総選挙は、消費税引き上げ後の多少の混乱を乗り越えたあとの、絶好調の好景気の中で迎えることになります。
>>ここまで予測を大々的に外す人を信用していいんですかねえ。

松尾氏も同書の中で、消費税増税で停滞する消費と消費税の引き上げが「多少の混乱」程度で済まないことは認めてますね。しかし企業倒産の減少・失業率の改善・名目雇用者報酬の改善といったデータを示した上で、政権が好材料と悪材料を巧みに使った上で経済政策上での“成果”を見せているとも指摘してます。

もっとも、後の章では安倍政権の経済政策の“陥穽”についても一章を割いて説明し、その上で代案を示しているのですけど。

>>朝日のインタビューでは,「円安で農家は助かっている」とか,事実と反することを平気で言っているし。

これが「事実と反する」というのは少しばかり注釈が必要な面もあって、それこそ農業に必要な燃料とか肥料や農薬などが(原材料をも含めて)輸入依存になっている面に問題があるし、それこそ藻谷某が言う様な“里山資本主義”の如き経済システムだったら、円高だと(安い輸入品に価格面で負けて)それこそ成立しようが無いんですよね(藻谷某は、その辺り無自覚なのか確信犯的に言ってるのか「円高に戻し支払うための原資をつくらなければならない」とか言ってるそうですが)。

2016.01.27 22:22 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

 朝日新聞の辺見氏のインタビュー記事を読み返して、さらに奥田君のツイートを、件のツイートまで遡って読んでみたのですが、そもそも奥田君のツイートって、辺見氏の言わんとすることをきちんと受け取れているの?って感じたのですが…。辺見氏は、今の反体制運動には、A級戦犯の祖父を持つ安倍首相の死に物狂いの狂気に対峙できる動機が感じられないというようなことを言っていますが、それはSEALDsの死に物狂い度を問題にしている訳ではなく、本当に体制に虐げられている人の怒りを吸収したり、彼らに希望を与えたりできていない、ということを言っているのではないでしょうか。終わったらゴミを拾うデモとは何事かってのは、そういうことなのではないでしょうか。デモって、一つは改善を望む社会問題に世間の注目を集めさせるためのものであり、もう一つは改善されなければ体制に危機が生じることを感じさせるほどのエネルギーを示すためのもので、示威行動ですよね。でも、後者のようには全くなっていない。だから期待できない。そういう冷淡な現実認識を示しているだけのように思いましたけどね。

2016.01.28 00:59 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

クルーグマンがCEAにいたのは学位を取った直後のことで、レーガン政権との接近とは言えないよ。また安倍について、悪人かもしれないがヒトラーだって経済的には成功したと、政治的立場を疑問視していた、いる。ただ消費税でヘマしたので今はもう安倍にあまり興味ないみたいだな。
いずれにしてもクルーグマンが味方だと条件反射している阿呆はリベラルとは言えないね。山形についても同感です。
辺見ですが、シールズさんがメーメーメーとか悪口雑言するくらいなら安倍に言えよ。情熱が足りないって?じゃ辺見、お前やってみせろ、国会突入とか。

2016.01.28 16:27 URL | 野次馬 #mQop/nM. [ 編集 ]

>クルーグマンが味方だと条件反射している阿呆
>安倍に言えよ
>情熱が足りないって?じゃ辺見、お前やってみせろ、国会突入とか。

 他人の主張に即して議論する姿勢が皆無だよね。ここ↓のコメント欄なんか、ほんと醜悪だったし。

http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1415.html

2016.01.29 07:26 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

これが民意だよ。サヨクの皆さんは有権者の民意を直視しなさい。

2016.01.29 09:42 URL | 脱解 #tlMKJW0. [ 編集 ]

野次馬氏は消費税のアップを「安倍のヘマ」と言ってますね。(そこ"だけ"は同意します)
でも、本当にそう思うなら安倍のヘマに怒るとなるはずです。
このままなら2017年4月には、さらに消費税はアップしてしまいますよね。
つまりヘマは拡大していきます。
なのに野次馬氏は、消費税アップは三党合意だから講義しても無駄とも、主張してますよね。
拡大が確実なヘマに抗議する事すら、諦めて国民にどんな得があるのですか?
政治家がヘマしたら国民にしわ寄せがくるのですから、
仮にすぐに改まらないとしても、抗議した方が諦めるよりはマシだと私は考えます。
また野次馬氏は創価学会に入ればなんて、冗談にもならないふざけた事も主張してますが、
学会入るのが経済対策なら誰も苦労しません。
また公明党や創価学会なんて現在は自民党の犬です。
結局、野次馬氏の主張は安倍や自民党を盲信しろとしか聞こえないのですが。

2016.01.30 06:29 URL | 一般的ウロタ #- [ 編集 ]

宜野湾市長選挙は極右政治家の現職・佐喜真淳が再選。
争点隠し、金権選挙が功を奏して現職が僅差で当選と予想していたのですが、僅差ではなく、大差になったところがショッキング。
沖縄に対して暴政の限りをつくす安倍政権。
狂信的な極右政権、軍国主義政権。
こういった政権の御用政治家が圧勝するのですがら、救いようがありません。
極右化の波が遅ればせながら沖縄にも着々と浸透しつつあるようです。

「気の滅入ることの多い今日この頃だが、どうにかして前を向いていきたいと思う今日この頃だ」
そうです。
あきらめてしまってはおしまいです。

2016.01.31 23:56 URL | 風てん #- [ 編集 ]

>「アベ政治を止めたければ『この経済政策が民主主義を救う』を読め!」

松尾氏の主張にはおおむね賛成するが、一点デフレ→富裕層有利、インフレ→庶民有利って決めつけるのはどうなんだろうか。

富裕層は実物資産(不動産、貴金属)も多く持っている。インフレによる住居費の上昇は都市部の低所得層を直撃するだろう。その点どう考えているのかな。

2016.02.20 20:26 URL | Executor #- [ 編集 ]













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[ブログ][鍋パーティー]鍋パーティーの新ブログ「鍋バーティーのブログ」開設のお知らせ
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2016.01.30 09:31 | kojitakenの日記