きまぐれな日々

 最近は週刊誌の立ち読みをほとんどしなくなっていたのだが、一昨日(16日)、たまたま本屋に置いてあった『サンデー毎日』と『週刊朝日』を覗いてみたら、どちらにも今年夏に行われる参院選の議席を予想する記事が出ていて、ともに自民党の圧勝と「安倍政権の改憲」に反対する野党(安倍政権以外であれば改憲を容認する政党を含む)の敗北を予想していた。安倍晋三が強気を貫き続けるのも道理だと思った。

 そういう議席予想になるのは、何も安倍政権が行っている政治が良いからではなく、野党がふがいないからであり、さらにいえば野党の支持者たちがふがいないからだ。

 最近特に私が気になって仕方がないのは、昨年末から今年初めにかけての共産党の2つの行い、つまり慰安婦問題をめぐる日韓合意に対する積極的評価と今年1月4日の天皇が臨席した通常国会開会式への共産党の出席をめぐる政権への反対者たちの沈黙だ。

 いつもいつもネガティブなことばかり書いているので、その反省も込めて今回は大いに称賛したいのが、いまや1日当たり数万件のページビューを誇る弁護士の宮武嶺(徳岡宏一朗)さんのブログ『Everyone says I love you !』の昨年12月25日付記事「共産党が『天皇陛下御臨席』の国会開会式に出席する方針に転換、本当にいいことなのか。」だ。長くなるが以下に引用する。赤字ボールドは引用者によるもので、特に共感した箇所だ。

 天皇の個性で政治が左右されたらいけないというのが象徴天皇制です。そもそも、国民主権と天皇制が併存するということ自体が妥協の産物なのに、そちらの現実に理念を合わせていたら、日米軍事同盟という現実に憲法解釈を合わせてしまうという、立憲主義破壊の集団的自衛権行使容認の解釈改憲も批判できなくなるでしょう。

 これを、共産党が安保法制反対など立憲主義という大事なものを守るために、妥協をしたもので、現実主義でいい、という人もいるでしょうが、こんな妥協をしても、1議席も増えないと思いますよ。

 天皇制に対する態度で投票行動を決めている人なんてそんなにいないですし、共産党が国会の開会式に出ないから、国民連合政権構想がとん挫しそうなわけでもないですしね。

 共産党は2004年の綱領改定により、天皇制について

「憲法上の制度であり、その存廃は将来、情勢が熟したときに国民の総意によって解決されるべきものだ」

との立場をとっており、これを踏まえ、志位氏は国会の開会式に

「出席した場合、『天皇制に反対する立場から欠席している』との要らぬ誤解を招くことなく、憲法順守のため改革を求める真意がよりストレートに伝わる」

と語ったというのですが、ぜんぜんストレートじゃありません。

 そんなに天皇制に反対しないということを表明することがいま大事でしょうか。

 なぜ2004年の新綱領から10年以上、開会式を欠席してきたのに、次回から出席するのでしょうか。
それは明仁天皇の言動が穏当だからだと志位さんも説明しています。

 しかしその発想は。天皇の政治的影響力を極力排除しようとした象徴天皇制にも反する発想なのです。

 それにしても、今年5月の通常国会の開会式には欠席したんでしょうに、いきなり来年からは出席しますとは急な話です。

 いつ決めたんだという質問に、12月21日の常任幹部会で一発で全員賛成で決まったというのですが、共産党のように権力が中央に集中している組織は決めることが早くて効率的なように見えて、危険ですね。

 こういう大事な問題は、下から積み上げて議論を尽くして方針転換したらどうなんでしょうか。

 いったん共産党のような中央集権組織が「右傾化」しだしたら、もう歯止めをかけるのは大変だろうなと危惧を抱いた事件でした。

(『Everyone says I love you !』 2015年12月25日付記事「共産党が『天皇陛下御臨席』の国会開会式に出席する方針に転換、本当にいいことなのか。」より)


 この記事のコメント欄を見ると、「反kojitaken」と思われるコメンテーターが、

この項の管理人様のご意見は、kojitaken風(笑)。でも確かにそうかも。今後、次の天皇が融和的じゃなくなった時、わしら天皇気に入らんからもう開会式出えへんねん、とは言えないだろう。

などと書いていたのに笑ってしまったが、私の「敵」であろうコメンテーター氏のご明察の通り、私の心の琴線に触れる記事だった。

 なお、私の天皇制に対するスタンスだが、基本的に廃止すべきだが、それは日本国民がもっと成熟してからの話であって、今憲法第1条から8条までに関する改憲論を持ち出しても、安倍晋三や自民党や日本会議に代表される反動・復古的改憲勢力にとって「飛んで火にいる夏の虫」にしかならないからという理由で、当面象徴天皇制の存続を容認する、というより護憲派の立場に立つ、というものだ。おそらく私の目の黒いうちに「日本国民が成熟する」ことなど想像できないから、今後もずっと護憲の立場からの象徴天皇容認論に立つと思っていただいて結構だ。こう考えるようになった理由は単純で、中学生の頃だったか、「なんで福沢諭吉も『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』と言っているのに、天皇制なるものが存在するのか、と思ったのがきっかけで、その後40年にわたってこの考えは変わっていない。現在の天皇・皇后の護憲的な立場は評価するが、それと天皇制とは別の話だと考えている。早い話、次の天皇も現天皇と同じようにリベラルに決まっているなどとは誰も保証できない。

 上記ブログ記事は大いに称賛に値するが、このような発言が「反安倍勢力」からなかなか出てこないことには大いに憂慮させられる。

 概してこの件で共産党を評価するのは、同じ反安倍の立場に立つ論者であっても保守系にカテゴライズされる者が大半だ。たとえば、元旦から明白な戦争責任のある昭和天皇を賛美したり、普段から民主党を中心にした「野党再編」(民主党と維新の党との合流も含まれると思われる)を熱望したり、時には橋下徹を評価してみたりするような明白な保守系のブログが、「野党共闘、連合政府構想に対する共産党の本気度を再認識した人も少なくなかったのではないだろうか」と書いた。共産党に投票する気など全くないくせに無責任な記事を書くなよ、と腹を立てたが(なお私自身は共産党の「民主集中制」に大反対であるにもかかわらず、最近は消去法で共産党に投票せざるを得ないことが大半だ。なお一昨年の東京都知事選のように、白票を投じる場合もある)、それでもこの件に言及した、つまり自分の立場を明確にしただけまだマシだ。

 もっと問題なのは、内心志位氏ら党執行部の方針に反対ないし不快感を持っているにもかかわらず沈黙してしまう人たちだ。党を離れたくない党員の場合はまだわかるが、そうでない単なる支持者の場合、さらには私のように共産党支持者ではないけれども共産党に投票する機会がある者の場合など、あとで挙げた者ほど反対意見を言い易いはずだ。それなのに反対意見がなかなか出てこない。一体どういうことか。彼らは何を「自粛」しているのか。野党支持者や「リベラル」はそこまで「同調圧力」に弱い人間ばかりなのか。等々、呆れるやら腹が立つやらで非常に気分が悪い。もちろん澤藤統一郎弁護士のように明確な反対論を述べた方もおられるが、澤藤弁護士は2014年の東京都知事選でも共産党推薦の宇都宮健児氏の不支持の論陣を打ち出して注目された人だ。それに対し、当時宇都宮氏を推し、最近ではSEALDsを手放しで持ち上げたような人たちの間から今回の共産党の転向に対する異論は出たかと言えば、中にはいるのかもしれないが思い当たらない。このていたらくでは、無党派層が「安倍政権の改憲」に反対する政党に投票する気が起きなくても仕方ないのではないか。物を言えない「リベラル」なんて自己矛盾もいいところであって、肩書きと中身が一致していないどころか正反対だ。

 実際問題、共産党の今回の転向が選挙における獲得議席にどう影響するかは、既に記事の冒頭で書いた週刊誌の参院選予想議席数に表れている。『サンデー毎日』を見ても『週刊朝日』を見ても、参院選での共産党の予想獲得議席数は、改選議席数は上回るものの、2013年の参院選からは伸びず、それどころか1議席減らすなどの数字である。宮武嶺さんが「こんな妥協をしても、1議席も増えない」という通りだ。もちろんこれらは政治評論家が丼勘定で弾いた数字に過ぎないが、時事通信が毎月発表する政党支持率の数字を見ても、共産党は昨年夏や秋と比較して政党支持率を落としており、なんと「安倍政権の改憲」を支持する立場の「おおさか維新の会」と同じ1.4%の政党支持率でしかない(他の政党では、民主党との合併が噂される維新の党が0.2%と、民主党に吸収される形での合併は不可避ではないかと思わせる数字になっているのが目立つ)。少なくとも通常国会界解析出席を含む共産党の昨今の「現実路線」が有権者から評価されていないどころか支持者離れを招いているといえそうだ。一方、社民党や生活の党と(以下略)は、0.1%とか0.2%が定番だったのが少し上向いている。政党支持率のコンマ以下の数字を議論する意味などないと言われればそれまでだが、「『現実路線』を打ち出した共産党など支持する価値なし」として、もともとの支持政党だった社民や生活に回帰した人もいるかもしれないとの印象論にどうしても傾いてしまう。それにしても各政党とも微々たる支持率しかない。

 それにしても状況が悪くなると自滅を招く悪手を繰り出す現象は昔から嫌というほど見てきたが、まさか「秀才揃い」の印象の強かった共産党までもがこの罠にはまるとは、少し前なら想像もつかなかった。

 本当に、何が起きるかわからない時代になった。
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「国民連合政府」なる構想を共産党が言い出した時に、「万が一これが実現して共産党も政権入りすることになったとき、天皇臨席の国会開会式への欠席を共産党は貫けるだろうか」と思ったのですが、予想以上に早くもこけましたね。

党員や熱心な支持者の反対意見がほとんど聞こえてこない事はもちろん問題ですが、Kojutakenさんも書いていられるように、言いやすいであろう一般の「リベラル」からの批判もあまりないことにも失望しています。

ここで思い出したのが、3年前の山本太郎の「天皇へのお手紙」騒動です。あの時「リベラル」の多くが山本太郎擁護に回りました。普段、天皇制を批判している左派の山本支持者すら擁護とまでいかなくとも明確な批判を控えていました。

当時、志位氏は「国会議員が、憲法上の存在である天皇に対して、政治的対応を求める行動をとるというのは、『天皇は、国政に関する権能を有しない』としている憲法を知らない者の行動だと思います」とまっとうな批判を述べていたのです。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-11-02/2013110202_03_1.html

ところが、この志位氏の発言は、山本支持者を中心に「リベラル」から「自民と一緒になって山本太郎の足を引っ張るな」と大いに不評でした。
残念ながら今や「リベラル」の多くも天皇制が近代日本に及ぼした弊害の認識を持っていないように思えます。現天皇夫妻の人間性とかは全く別次元の問題でもあることぐらい常識としてわかっていなければおかしいのですが。

>野党共闘、連合政府構想に対する共産党の本気度を再認識

このような賛辞が穏健保守のみならず、いわゆる「リベラル」と思われていた人たちからも少なからずあがっていることにも驚きます。天皇制に対する賛否以前に、この人達は日本社会をむしばむ同調圧力に対してあまりに無警戒かつ無自覚です。
強固な共闘は、同調圧力に屈してなし崩し的に同化してしまうような状況からは生まれません。大きな目的のためには共闘が必要だけど、各自の譲れない理念は尊重しようという意識が欠けた「リベラル」ではまともな共闘などできそうもないのではと思います。



2016.01.18 09:47 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

前のエントリで「マクロ経済政策で安倍と対立するのは無理」と言って「分かれ目は立憲主義、法の支配か、人治主義かということだ。そして今のところ、支配エリート層と40パーセント以上の国民が人治主義を望んでいる」なんて得意気にコメントしていた御仁がいたけど、そもそも共産党の阻止原理である民主集中制って“人治主義”の性格が強い体制だったりしますよね。現に共産党が民主集中制で統治している(していた国々)って、個人崇拝が行われたりするのも珍しくなく指導層ばかりか現場の役人の匙加減とかで政策決定が変わったり不正が行われたりするのも珍しくは無い訳ですし。

で、「安倍と対立する」と言っている御仁でも結局“人治主義”で方向性を変えられるかの如く思ってる人間が少なからずいるんですよね。前エントリでも問題にした内田樹なんて(はてな日記でkojitaken様が指摘 http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150227/1424994886 してましたけど)「それにしても、天皇とホワイトハウスしか自民党の"革命"を止める実効的な勢力が存在しないというような時代を生きているうちに迎えることになるとは思ってもみなかった」なんて何処かのオカキ屋丸出しの天皇自らの"出馬"を待望するかのごとく書いてる訳ですし、ピケティを『週刊金曜日』上でdisった挙句、デマだのタコだの罵詈雑言を投げつけた http://togetter.com/li/809372 安冨歩だって一種の“人治主義”でモノが解決出来るかのように言っているもんですよ(しかも累進課税や資産課税のどっちにも反対している!)。

こういう体たらくな現状で「分かれ目は立憲主義、法の支配か、人治主義かということだ」なんて御笑い種にしかならんでしょ。「立憲主義、法の支配」すら理解出来ないのが“政権批判”の側に多くいたりするんだし、「人治主義を望んでいる」国民が多かれ少なかれ存在している有様なんですから。そもそも「クルーグマンの翻訳者は安倍信者」「日本は全員ケインジアン」なんて平気の平左で口にしているのを見ていると、そういう人間はそれこそ(クルーグマンが繰り返し批判している)ランド=ポールやポール=ライアンの如き自由放任の社会政策全面敵視なバリバリの経済保守派が“理想”だとでも言いたいんですかね?そうそう、連中も矢鱈「立憲」という言葉を口にしたりしますがw

2016.01.18 09:58 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

「自衛隊活用論」の頃から、象徴天皇制見直し先送り政策への異論は党内にあったのですね(市販もされた党大会用党内「討論集」などへの意見書を参照のこと)。

「なぜ2004年の新綱領から10年以上、開会式を欠席してきたのに、次回から出席するのでしょうか。
それは明仁天皇の言動が穏当だからだと志位さんも説明しています。
しかしその発想は。天皇の政治的影響力を極力排除しようとした象徴天皇制にも反する発想なのです。」
の部分は粗雑だけれど、それでもそこ以外の宮武の懸念は彼だけのものではないでしょうね。
kojiさんの赤字ボールド部分も正論だと思います。「1議席も増えない」どころかコアな支持層の離反さえ考えられるし、毎度のトップダウン式唐突方針転換にはウンザリさせられている党員もいる。

ま、被害者不在の日韓合意評価もそうですが、この党の執行権乱用は体質なのですから、党外からもっと批判されることが必要でしょうね。

ところで、これ↓チョイ面白くない?w
良く考えてみようかなw

http://kamogawakosuke.info/2016/01/15/no-1135-%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%82%b9%e9%87%91%e5%88%a9/

2016.01.18 11:49 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #CrLMSZ1k [ 編集 ]

アベノミクスはケインジアン政策です。金融緩和と財政出動が大きな柱です。だからクルーグマンが評価しているわけ。対してアメリカの市場原理主義者はケインジアン政策の効果を否定するもので全然違います。生かじりで経済を議論しないこと。

2016.01.19 00:58 URL | 野次馬 #mQop/nM. [ 編集 ]

安倍は確かに「金融緩和と財政出動が大きな柱」とした経済政策をやっているけど、それもかつての開発政策・産業政策に偏ったもので肝心の「分配」に関しては等閑になっているのが現実でしょ(だからクルーグマンさえ「分配がなってない・下手したら分配する余裕すら無いんじゃないか?」とまで批判的なことを言っているのだし)。「生かじりで経済を議論」しているのは野次馬氏の方では?

というのか、以前からの貴方の言動を見ていると立憲だ法の支配だという口で「自分の財布がやせ細っている」「がんばって稼いでくれたまえ」 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1418.html#comment19213 と再分配を貶める辺り、内田樹や安冨歩・更にはポール=ライアンやランド=ポールの様な「法の支配」で自由放任バリバリの超保守的経済観念の持ち主じゃないか?って思うんだがね。それこそ"人治"だ"ケインジアン"だと政権批判をしながら、それを奇貨としてネオリばかりか社会政策も無い超保守的な市場原理主義経済を「取り戻す」とでも言いたいのかね?幾ら自民党の中で内部留保の課税とかタックスヘイブンへの租税回避を「検討」(「公約」とまでは言っていない!)しているからって、自分にはそれをひっくるめて「争点にならない」で捨象してしまう野次馬氏の態度が安倍政権ひいては自民党や"保守"への援護射撃にしかならないと思うんだが。

2016.01.19 08:31 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

「大きな政府VS小さな政府」論争が誰の利益のための政府の大小かという肝心の点を看過していたように、「金融緩和」や財政出動も抽象的に議論していてもダメだね。
ビル・トッテン(賀茂川耕助)氏が紹介するマイナス(or低)金利政策のイロイロのように、「誰のための」がない抽象的議論(=具体的政策内容の不在)は抽象化された「構造改革」や「規制改革」のように二面性の悪しき側面だけを使われた悪政にしかなりませんよ

2016.01.19 09:32 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #CrLMSZ1k [ 編集 ]

相変わらず杉爺は馬鹿だねえ。ケインジアン政策についてはリベラルの立場からしてアベノミクスに文句つけようがないんだよ。だから争点にならない、それも含めて経済政策は争点にできないと教えてやってるんだ。

2016.01.19 11:30 URL | 野次馬 #mQop/nM. [ 編集 ]

野次馬なる御仁は、このブログ主(kojitakens様)でさえもケインジアン的政策に関して概ね評価しながらも、いわゆる"アベノミクス"には「分配」が欠けているってことを批判しているのを知っていて「教えてやっている」のかね?

丁度、バッジ氏が巧い具合に指摘していたけど、具体的政策の内容を抜きに「争点にならない、それも含めて経済政策は争点にできない」ってのは、逆に政権への援護射撃にしかならないって指摘して差し上げいているんだが。それこそ濱口桂一郎氏言うところの"りふれは"のお説でも触れて「リベラルの立場からしてアベノミクスに文句つけようがない」「それも含めて経済政策は争点にできない」って頭っから信じ込んでいるんじゃないの?松尾匡の様に、リベラル・左派から政権の経済政策を問題にした上にオルタナティブな政策をも提示したhttp://amzn.to/1IzohpZ を上梓した方すら存在するのに。

少なくとも野次馬氏の様な御仁が、それこそ「状況が悪くなると自滅を招く悪手を繰り出す」典型であることは理解できたよ。

2016.01.19 13:55 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

ケインジアン政策に関しては、と書いたのに、意味がわからないようだ。困ったものだが教えてはやらない。愚かさはリベラルの敵だ。
分配についてはすでに触れたように税制は争点にできない。下手にしたら火傷する。労働所得への分配は春闘でそれなりの結果は出る。ボーナス後の参院選では争点にならないだろうと思う。長期的にどうなるか分からないがその頃には帝國憲法が復活しているだろう。

2016.01.20 19:46 URL | 野次馬 #mQop/nM. [ 編集 ]

春闘でそれなりの結果?
野次馬氏は政治家とかそれなりの肩書きが明確な人には甘いですね。
他人の書き込みには「行動しろ」とか言うのにね。
春闘が全て正しいのですか!
いい加減「野次馬は基本的に安倍の味方」と白状したら?(笑)

2016.01.20 21:29 URL | 一般的ウロタ #- [ 編集 ]

どうせ野次馬なる御仁には全く理解不可能なんだろうけど、ケインジアン政策やリフレ政策を安倍が採用したって"言葉尻"だけを捉えて「ほらみろ!安倍は経済政策はリベラルだ!経済政策なんて選挙で争点にならないんだ!」なんて得意気に言ってる貴方に、そのケインジアン政策やリフレ政策を持論としているクルーグマンでさえ安倍政権には概ね否定的(下手したらヒトラーみたいなことになるかも知れない、とまで言ってるんだし)ってことは事実なんだし、何より自分もkojitaken様もそのことを(「きまぐれな日々」でもはてな日記の方でも)何度も取り上げているんだけどね。

で、「分配についてはすでに触れた http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1422.html#comment19259 ように税制は争点にできない。下手にしたら火傷する。労働所得への分配は春闘でそれなりの結果は出る」なんて簡単に片づけているけど、消費税の問題にしたって最初の三党合意で(貧困者対策として提示されていた)「税控除つき給付」が意図的な悪手でやられて軽減税率では政治的な思惑も加わって喧々囂々、おまけに"景気への配慮"とやらは何処かへ忘れ去られ法人税はダンピング・・・・・これで争点にならないって平気の平左で言えるのかね?「分配」にしても春闘で結果が出ると言われているのは大企業の正規雇用の社員(全勤労者の中でも少数派!)に限られたりするし非正規雇用の待遇改善は一時的なモノで相も変わらず格差や低待遇は変わらず・おまけに社会福祉関係の施策を(軽減税率とやらの代わりとして!)削られてる始末・・・・・立憲主義だ人治だと"意識の高い"ことより多くの有権者にとって切実な問題でしょう、常識的に考えて。

どうも、この野次馬と言う輩はリベラルの「愚かさ」を矢鱈云々しては自説を一方的に演説しているだけで、肚の底では社会政策すら無い大昔の保守主義的経済を「帝國憲法」ともども復活するのがお望みなんじゃないか?って自分には思えないわ(呆

2016.01.20 22:33 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

何度でも書くけれど、ケインジアン政策の立場からみてアベノミクスは間違ってない。クルーグマンの最新の指摘は2パーセントのインフレターゲットは低すぎるかもしれない、ということ。
春闘の結果ですが、最新の株安の結果実際にどうなるかは政策論ではない。非正規雇用者は需要サイド次第であって、政策がケインジアンであることは事実。
最後に税制ですが、消費税を上げたこと自体間違いだが、三党合意のせいだから野党は攻めようがない。軽減税率自体は分配目的のためには悪くない。所得税について言うと最高税率は去年から5パーセント上がった。譲渡所得の総合課税については最初に書いた通りで攻めるのは難しい。
経済は科学だからプロパガンダとごちゃごちゃにしてはいけない。それは右翼のやること。

2016.01.21 00:12 URL | 野次馬 #mQop/nM. [ 編集 ]

どうせ野次馬なる輩は読まないんだろうけど、ブログ主(kojitaken様)ですら安保法案で国会界隈が丁々発止していた昨年9月にこういうことを書いているんだけどね。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150905/1441420662
「(『さっさと不況を終わらせろ』 http://amzn.to/1RTW15b の訳者の)山形氏が安倍政権の経済政策における財政支出額の不足及びその分野の偏りの問題を、同経済政策の今後の課題ないし留保条件ととられておられるように見受けられるのに対し、私はそれこそが大問題だとして重くとらえている(中略)実際、本書の文庫版が出た頃、安倍政権は緊縮財政政策に走る方向性を打ち出した
「何より政治は結果がすべてだ。しかし、その「結果」もほかならぬ安倍自身が消費税増税を決断したことによって2014年には暗転したし、何より私が安倍晋三に善意を見ることは絶対にない。(中略)安保法案を成立させたあとは、安倍にとって経済政策などどうでも良いのだと私はみなしている」
「安倍政権の経済政策にも認めるべき所は認め、そうではないところ(安倍政権の緊縮財政政策や労働政策)に批判を集中させるのが、リベラル・左派の進むべき道ではないか」

夏の参院選で安保法制や憲法を重く見ているブログ主にして「安倍晋三に善意を見ることは絶対にない」と言い切っているんだよ。で、「2パーセントのインフレターゲットは低すぎるかもしれない」というのはクルーグマンの昨年10月20日付のコラムだったりする http://krugman.blogs.nytimes.com/2015/10/20/rethinking-japan/ けど、その中でこんなことを書いているんだよね。

「日本に必要なのは、財政と金融を使い、インフレを高める、真に攻撃的な政策である。それによって、インフレ目標を、それが維持可能なレベルに高くすることだ。そのためには、引力圏を脱するような、金融・財政の速度が要る(米国と欧州も日本と同じ道をたどることになるが)。 アベノミクスは好ましい驚きだったが、それが、その速度に至れるような、財政での積極策がとれるかどうかはまるで分からない。

(kojitaken様が指摘している様に)安倍が既に財政健全化とやらに舵を切って、ついでに社会政策も増税もやろうとしている悪手に手を出そうとしていることをクルーグマン自身が見透かしているんだよ。単に金融政策だけで巧くいく・従前通りの財政出動さえやれば巧くいくなんて、言ってる訳じゃないんだ(そうでなくても、クルーグマン・更にはスティグリッツも、「再分配」と社会政策が貧弱だって批判しているんだが)。

春闘だって今までは政労使で散々協議して賃上げをやらせたりしたけど、そもそもその一角に位置する「連合」ですら非正規雇用の労働者の70%が年収2000万円以下・主稼得者では男性の37.5%、女性の48.9%がいわゆる「ワーキングプア」ですらあるとまで指摘している http://mainichi.jp/articles/20160120/k00/00e/040/231000c 訳だ。需要サイド次第の問題どころか最低賃金など社会政策のマターにまで事は及んでいるのが現実だったりするんだよ。

税制の問題だってそう。前述した様に安倍が財政健全化志向へ向かっている中での増税って性格が強いし、昨年から上がった所得税の最高税率にしても消費税導入時の頃に比しても5%は低い。軽減税率の悪手振りは以前に長々と指摘した http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1418.html#comment19208 し、その代わりとして社会政策絡みの支出や施策を削ったり縮小してたりしてたら何処をどう解釈すると「分配目的のためには悪くない」なんてことが言えるんだ?

ハッキリ言って、安倍がケインズ政策を導入したってことを「善意」と捉えて「プロパガンダとごちゃごちゃにして」いるのは、野次馬という輩だよ。マクロ経済政策が既に財政健全化の方に向かっているのは捨象して、批判に対し「お彼岸派」「右翼」などと暴言を投げかける。加えて「絶望しないためにはPCの後ろに籠城」しておいて、人には「行動も提案もしない」などと難癖をつける。それこそ野次馬なる輩こそ「状況が悪くなると自滅を招く悪手を繰り出す」"りべさよ" ttp://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-90f7.html だよ!

2016.01.21 21:15 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

 スレちなコメント欄だなぁと思いつつ、私も書き込みますが、経済政策を争点にしなければならないのに、現在の野党には期待できないということなら、私もそう思いますし、ブログ主様もそのようなことを何度も言っていると私は認識しています。これも何度もkojitakenさんが言っていることだと思いますが、本来なら、歳出面から政権批判がなされるべきでしょう。私は特に給付面が争点になるべきだと考えます。その点、民主党は、あの政権交代ブームの時に給付に着目するように世論を誘導したという点は、評価されてよいと考えます。しかし、現在、そういう方向性が極めて弱い。昨今だと、高齢者給付金が少しだけ話題になり、民主党も少し批判をしているようですが、なぜ今、65歳以上の高齢者だけなのか。野党以上に頼りないのが、マスコミ。そもそも、安倍政権は、これは控除の面になりますが(控除も大事ですね)、誕生してすぐ、孫への教育投資への贈与税控除というクソのような逆再分配政策を行いました。名目としては、消費の活性化とかなんとか言って。しかし、ほとんどマスコミで問題としてとりあげられなかった。そうしたことの積み重ねの上に今があるということでしょう。

 にしても、安倍政権の経済政策を批判できる勢力を作り出すということは、当然、絶対に必要なことですし、それができなければ、さらに暗い将来でしょう。杉山さんが言っていることはそういうことで、ダメとか馬鹿とかじゃないでしょう。

2016.01.21 23:04 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

kojitakenはどの政党を支持しているのか、またどの政治家を支持しているのか明示せよ。

2016.01.23 00:45 URL | 一般 #- [ 編集 ]

翁長知事が参院選に出馬。ルビコン川は渡ったし,無所属で圧勝。参院選以降は,自民党のボディーブローが効いてくるので,政治生命が危うい。いわば,自爆テロ立候補。当選後は,雨後の竹の子,百家争鳴,野党の統合とシンボルになるのを期待。沖縄には,彼を生み出したシステムが成熟していること,彼の後継が育っていればありがたい。

2016.01.23 09:41 URL | eroieroi.lemasabachthni #- [ 編集 ]

投票することがある政党には無批判であれ、とでもいいたいのかよ!!!!w
それとも、自身で新党を立ち上げろ、とでも迫っているのかな????wwwwwww

2016.01.24 07:31 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #- [ 編集 ]

皇室を容認した共産党には心底失望しました。
共産党には二度と投票するか!

2016.01.29 09:40 URL | ライダイハン #tlMKJW0. [ 編集 ]













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[経済]安倍政権の経済政策もひどいが、民主党と維新の党はもっとひどい
通常国会を報じる新聞のニュースを見ていると、ちょっと前まで「安保法案を仕上げたから、次は経済」と言っていたはずの安倍政権だったのに、ここに来て急に安倍晋三が「改憲議論も現実的な段階に入ってきた」と言い出している。 これは昔年の安倍晋三の野望抑えがたく、と

2016.01.22 08:11 | kojitakenの日記

[共産党][小沢信者]一般市民には「いかなる政治家をも批判する」在野精神が求められる
定期的に下記のコメントを書くような頭の悪い人間が現れるので、ここで私の基本方針を明らかにしておく。 きまぐれな日々 「共産党の国会開会式出席」に物言えぬ「政権批判者」たち(2016年1月18日)のコメント欄より。 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1423.html

2016.01.23 08:20 | kojitakenの日記