きまぐれな日々

 昨年はゴールデンウィーク中のブログの更新を休んだが、今年は記事を書く。憲法記念日の5月3日付朝日新聞の社説に気になった箇所があったからである。

 4月7日付夕刊に池澤夏樹の「左折の改憲」論を掲載したほか、このところの紙面に見られる露骨な日和見ぶりからして、一部には憲法記念日の紙面で朝日が社論を改憲寄りに転換するのではないかとの見方もあった。しかし私は、世論調査でで9条改憲反対派が賛成派を圧倒している現状から見て、今年の社論転換はあり得ないと思ったし、その通りになった。しかし、その一方で、朝日は将来の社論転換への布石を打つのではないかとも予想したが、これも残念ながら当たったと思う。

 今年の朝日の憲法記念日の紙面は、1面トップの見出しが「首相、改憲へ迂回戦略」であり、礒崎陽輔や船田元らが公言している「憲法改正を国民に1回味わってもらう」という、自民党の狙いを指摘する記事だった。社説でもこれを捉えて自民党を批判している。

 そもそも礒崎や船田が公然と口にする、国民を馬鹿にした企みに騙される国民などどれくらいいるのかと思うのだが、政界とは不思議な人たちの集まりで、最初から安倍晋三の援軍である次世代の党や維新の党ばかりではなく、現在はもっともらしいことを言って自民党批判に回っている民主党や生活の党にしたところで、いつ寝返るかわかったものではないから、自民党の動きを批判的に報じておくのは悪いことではないだろう。

 しかし、朝日の社説で一番引っかかるのは、タイトルが「上からの社説をはね返す」となっていることだ。このタイトルから私が真っ先に連想したのは、この記事の最初の方にも書いた池澤夏樹の「左折の改憲」論である。朝日の社説には、安倍自民党の「上からの改憲」には反対だが、(矢部宏治や)池澤夏樹流の「下から(左折?)の改憲」なら良いとでも言うのか、と勘繰ってしまった。

 朝日の社説は、いわゆる「押しつけ憲法論」に触れ、これを批判しているが、矢部宏治がそのトンデモ本『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』で主張し、池澤夏樹が共感しているのも「押しつけ憲法論」にほかならない。矢部に感化された池澤の「左折の改憲」など、安倍晋三の「右折の改憲」に回収されてしまう以外の何物でもないと思うのだが、朝日はいつそちら側に転んでしまうかわからないという危惧を持った次第である。

 それに、朝日の社説は「憲法を一字一句直してはならないというのではない」と書くのだが、一般論としてはそれが正しいのかもしれないが、それはまともな相手と対する時の話である。礒崎陽輔や船田元の「お試し改憲論」などというふざけた議論を敵が仕掛けている現状において、同じ社説で批判しておきながら、わざわざ「憲法を一字一句直してはならないというのではない」と書くのはあまりにも戦術的にお粗末である。つまり、敵を助ける可能性が高い。

 私は、右派の声が異様なまでに大きい現時点において、「憲法を一字一句直してはならないというのではない」と主張するのは賢明ではないと思う。せめて「安倍政権下においては憲法改正に手をつけるべきではない」程度のことは書いてほしかった。さもなければ、今後予想される憲法改正をめぐる攻防戦に勝ち目などないのではないかと思った次第である。
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私は現実にそぐわない条文があるから無理な解釈、とんでも解釈改憲をされると思っているので自衛隊の明記(どうみても戦力)や両性の合意ではなく両者の同意(婚姻原則)に下から改憲するべきだと思っています。

一字一句変えるなという護憲派はかえって世論に背を向けられ自民党などが主導する改正(改悪)に利すると思っていましたが、kojitakenさんのブログを読んで私のような「改憲派」こそ自民党に利する面もあるのだな、と考え直して現在迷っています。

2015.05.04 05:29 URL | #- [ 編集 ]

メディア各社の世論調査を見てみると、大方「改憲」反対が上回っている状況。
しかし、拮抗していますね。
今のまま行けば来る参院選にはほとんど期待できないですし、まず、発議はなされると考えて行動する必要があると思います。
国民投票の詳細は煮詰まっていませんが、現在、投票率下限線についてはあいまいなままだと。
では、実際に改憲反対派が投票してくれるか?これは今のままでは期待できないのではないかと思います。

何となくの不安、しかし、個々の生活に直接影響あるかどうか、そこまで考えている人少ないのでは?との疑念が正直あります。
よって、護憲運動を盛り上げる必要があるのですが、実際、敵は組織も強力。

朝日の社説で触れている「裏口入学」~「お試し論」。
これについて、残念ながら敵方はその戦略を具体的にとっています。
https://twitter.com/yamtom/status/594817928282771457
3日、砂防会館で行われた『「美しい日本の憲法をつくる国民の会(共同代表:三好達、櫻井よしこ、田久保忠衛)』講演会での自民古屋圭司の発言”以前は、憲法改正とかいうと街宣右翼と同じ目でみられたが、今は国会の中で議論ができる状態になった。自民党は今日、憲法改正について声明を出した。時代の変遷に対応できることが必要。とくに危機管理条項はグローバルスタンダードである。ゼロを1にまずする。”
https://twitter.com/yamtom/status/594854785901199362
”そう、今日も、この条項には反対が少ないことが指摘されていました。だからこれを狙おうみたいな感じで。”
危機管理条項=国家緊急事態法整備と結びつけて、これを突破口にしようと。護憲派は九条に目を向けていて、こちらはお留守だと。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NK8L9F6JTSEP01.html
これを指摘しているのが、コラムニストのノア・スミス。
”さらに心配なのは、改正草案が国民に新たに6つの「責務」を負わせていることだ。このうち1)「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚」しなければならない、2)常に「公益及び公の秩序に反してはならない」、3)緊急事態の宣言の効果について「何人も国あるいは公の機関の指示に従わなければならない」の3つは、明らかに反自由主義と独裁政治の方向への一歩と言える。”
とし、
”残念なのは、この憲法改正草案の極めて反自由主義的な性質が概して見過ごされている点だ。特に欧米諸国の関心は1点に集中している。戦力の保持を認めないと明記している9条の改正しか、話題になっていない。”
と言っています。

これは国内においても、極端に言えば同じ状況なのではないかと思います。
あれだけ特定秘密保護法に反対論が強かったのに、さて、実際に施行されてからどうでしょうか?
危機感持っている人どれくらいいるか?私はかなり疑わしいと思っています。

なので、護憲の理念、九条の理念を訴えていくことはもちろん必要ですが、それ以上の具体論が必要かな、と考えています。

朝日では2日、作家の作家の島田雅彦が『憲法という経典』と題して、護憲論を展開していました。
天皇制云々の認識は私と違いますが、それはさておき、
”日米同盟の強化しか考えていない。自民党が沖縄に冷淡な理由もここにある。現行憲法を押しつけだからといって改めようとするくせに、同じ押しつけである日米安保条約は頑(かたく)なに守ろうとする。ほとんど日米安保を憲法の上位に置こうとする政治方針と映る。”
と書いて、「主米従日」の危険性に言及していました。

ここいらをもっと肉付けして、我々の生活に具体的にどんな影響があるのか?これを整理して「護憲論」を展開していく必要があると感じています。
例えば「海外で自衛隊が血を流す」ことや「武器輸出」には想像力も無く無頓着な層にどうアピールしていくか、すなわち、「後方支援」と「国家緊急事態」との兼ね合いから何が起きるのか?を具体的に示していく必要があるのではないかと思います。
実際に、米上院軍事委員会委員長のマケインは「中東でも南シナ海でも朝鮮半島有事でも、もうあいまいな態度は許されない」と言ってますし、日米新ガイドラインでは仮に地球の裏側で作戦行動を取ることが、日本の国家的危機だと判断されれば、港湾、空港の利用と私有財産の使用も認められるかのような、記述がありますので、ここいらをてこに決してヒトゴトではない、との訴えをしていくとか。
あるいは極右どもが言うところの”危機管理条項はグローバルスタンダード”ってやつが、本当にそうなのか、これがどのように生活に影響していくのか?
安倍は夏までに安保法制整備すると言ってますから、時間は無い。

http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/kenoukaisei_manga_pamphlet.pdf
ついでですが、話題になっている自民党「ほのぼの一家の憲法改正ってなあに?」というマンガ。
見事なまでに家父長主義全開なストーリーと嘘八百の嵐で、あちらこちらで批判されていますが、これ逆に利用できますよね。
特に女性は怒る人多いと思いますよ。
ぜひ有効活用させてもらいましょう。

2015.05.04 07:27 URL | white noise #DGytXcAs [ 編集 ]

今回の件、昨日のサンデーモーニングに於ける田中秀征みたいだなとも感じさせられた。
田中は護憲一点張りの社民や共産党におかんむりで、きちんと改憲論争をすればいいと、何を守り何を変えるべきかを議論するのを恐れる必要はないのだと怒っていた。
護憲マントラを唱える社民などへの皮肉といって次元でなら、一般論としてはありとも私は思うけど、壊憲活動花盛りで迎えた憲法記念日の朝の発言としては、最低だった。
今日は憲法記念日、維新などの右翼どもが安倍晋三に刷りよるために蠢いている最中に、なんちゅうくだらんことをほざくか、このおっさん?
田中の最近の政治的なスタンスはみんなの党などにも絡んでいたから、
こんな発言もありと言えばありなのかもだが(笑)、どうも、さきがけなる
組織に、一票を投じるまでの気持ちに至らなかったのは、正しかったようだ。
社民や現在は敵失などで上げ潮な共産党などが、ここまで存在感が薄れてしまったのは、たしかに硬直化したマンネリ護憲モードだったと思うけど、変な話、今は、今こそ護憲マントラ唱えなくてはならん時だ。
狼少年みたいな話とまで書けば真面目な護憲派から袋叩きされちまいそうだが、狼少年であろうが強盗野郎だろうが、エイリアンが猛接近中と
叫ぶその時に、冷や水ぶっかけるようなコメントをするんじゃないと田中秀征には言いたいところだ。
小選挙区で共産党などのアンチ安倍晋三の政党が自民党にどれだけ勝てるかは、ほぼ絶望的であろう。
衆議院で自民党とその手先どもが三分の二を割るとは、考えにくい。
現行憲法が存続していると『想定して』全ては参議院選挙にあると、私は思う。
九条一点張りで自民党はまず勝負してこないとも『想定して』も、改憲なる行為そのものが達成されてしまえば、まず間違いなく、この国の国民は九条改悪も是認してしまうのではなかろうか?
『想定して』と書いたのは、安倍晋三とその仲間たちのキャラならば、
まさかの振る舞いもしないとも限らないから。人類の敵、ナチスの手口とか平気と軽口を叩く奴が、何の具体的なおとがめもなく、政権の大幹部として居直り続けられるんだから…。

2015.05.04 07:49 URL | axfxzo #ePfhgX1o [ 編集 ]

まぁ、自分自身嘗ては田中秀征に傾倒していて、そのため新党さきがけに馳せ参じたのが(先輩でもある辻元清美のお手伝いをしたのと殆ど同時期に)政治に関わったキャリアの始まりであって、田中自身がその後「金銭の関わらない労働」ということを言い出してから距離を置いたりもしていて今ではほとんど殆ど没交渉に近い(時たま言動に頷くことはありますが)とこがあるんで言い辛いとこがあるんだですけど・・・・・

このエントリで取り上げた朝日の社説の件、最近はてなの方でkojitaken様が取り上げた三浦瑠璃や矢部宏治が支持されてしまう構造に通じるとこがあって護憲派=9条護憲って構図で長年やって来たツケがここへ来て噴出した格好になったって気がするんですよ。「憲法行脚の会」の佐高信氏辺りがこの点についてかなり厳しい態度で、憲法は会社と基地の前で立ち止まるとま言ってますし、労働組合や市民団体が平和集会とかやったりすると日本にはまだ護憲派があるとは思わなかったと皮肉を込めた形で招いた側を皮肉ってたりしているんですよね。

無論、第9条以外にも日本国憲法を引き合いに出して例えば思想・信条の自由とか表現の自由、社会権や男女平等などの問題が騒がれたり時には少なからず参加者を集めた政治的マターにまでなったことだってありますよ。しかし、そうした個々の事件ではいわゆる"護憲派"が総じて関わったと言うより、個々の問題に取り組んだ運動家や学者・弁護士がたまたま護憲派だったりしているってことが多く、例えば(思想信条の自由と企業の雇用の可否を争った)三菱樹脂訴訟では宮沢俊義と我妻栄という護憲派の大家が三菱側に立って企業が思想信条を理由にして採用を拒んでも構わないって証言していたんですよね。つまり"護憲"と大声で言っても、9条以外の問題では(護憲派でさえ!)会社の側になったり政府や自治体の不作為を追認したり・・・・・ってことは多かったりしたのです。

同様に最近では三浦氏の対談にも出てきた「立憲主義」ってのが俄かにクローズアップされて"リベラル"からも少なからず賛同が出ていたりするんですけど、最近のその動向を見てると寧ろ戦前の二の轍を(安倍政権同様)「立憲主義」と称えて政権を批判していると自認する"リベラル"までもが同様に踏んでいるって感じがするんですよ。

何と言うのか戦前に「天皇機関説」を非難し「国体明徴」を叫んだ右翼と、現在の「立憲主義」って意外なくらい共通点が多いんですよね。そもそも「天皇機関説」自体、天皇を唯一の"現人神"で唯一の主権者とする中で近代的な議会と官僚機構を如何に御していくかという一種の"解釈改憲"的なところがあって政府もそれを公式の見解として採用するんですけど、その政府やそれを構成する官僚や政治家が経済政策や社会政策などに不熱心で、貧困に喘ぐ農村部からの徴兵者が多い軍人から君側の奸を排し、真に天皇中心の社会を作り現下の問題を解決せよという声が挙がった訳です。

こういう「国体明徴」が叫ばれた時期の状況が、現在再び甦っている気がしてしまうんですよね。「立憲主義」を掲げる"リベラル"の地方議員が中心となって「自治体議員立件ネットワーク」 http://rikken-net.org/ なるものを結成しているんですけど、最近兎角各所で持て囃されてる(?)古賀茂明を招いて改革はするが戦争はしない http://rikken-net.org/2015/04/473/ 政治勢力の結集を呼び掛けてるのを好意的に紹介してますけど、前回のエントリで述べた様にこれって社会政策に不熱心な意思否定的だったオールド=リベラルの立ち位置そのまんまでしかありませんし、現に切実な貧困や生活苦・格差などの問題をこうした勢力が熱心に取り組んでいる様子も無いばかりか、そもそも自分たちに失望した有権者が真反対の改革はしない(が食わせることはする)し戦争もする側を支持する危機感すら無いのでは?と自分は勘ぐってしまうのですけど・・・・・

2015.05.05 00:28 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

昨晩の続きになるんですけど、そもそも日本の護憲派は9条を主戦場に定めたことが寧ろ足枷になってしまったこともあって、例えば今維新の党が言う様な「統治機構の改革」とか同性婚や環境権などの別の論点で憲法改正の点が出てしまえば、一緒に9条も下手すれば人権条項までも危機に瀕してしまう「9条を護れば全て大丈夫」の筈が「憲法を少しでも変えようとすると9条ばかりか人権条項まで含めて危機に瀕する」って事態に陥ってしまっている側面があるかと思うんですよね。

そもそも憲法第9条が「世界に誇れる理想」だったのかというのは("解釈改憲"が「壊憲」と言われる様になった影響もありますけど)議論の余地がある問題で、例えば憲法研究会の「憲法草案要綱」の全文 http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/02/052/052tx.html には10年後には(主権も回復しているから)国民投票で新憲法を作ってしまおうと態々規定しているんです。何しろ当時の政界や国民の関心事って憲法を改正される際の「国体」の問題が一番大きかったりして、幣原喜重郎らが憲法9条を受け入れたりしたのも「国体」(=天皇制)を維持できるならってのが理由の一つだった http://www.benricho.org/kenpou/shidehara-9jyou.html と平野三郎(平野力蔵・元農相の弟で後に岐阜県知事)に語ってたりします。で、その幣原は再軍備問題が政治上に上った1951年に死去しているのですが、憲法研究会のメンバーの中にもその後憲法改正を主張するのがいたりして(そもそも研究会自体が戦争協力の経験者から左派まで「右」も「左」も無い団体だった訳ですけど)、そうした状況の中護憲派が9条を「理想」として押し出す結果になって気もするのです。

で、護憲派と言うのか進歩派や左派にも新憲法制定当初から9条に対して必ずしも賛同していたとは限らなくて、実際に日本共産党は新憲法で自衛軍が無いのは主権国家として相応しくないと制定時には反対していましたし、新憲法を審議していた帝国議会 http://teikokugikai-i.ndl.go.jp/ でも(貴族院議員だった)南原繁氏が将来的に創設される国連軍への参加(それこそ国連PKO法案の先駆け!)について質していたり、更には丸山真男でさえも60年安保の際に(どんな権力や暴力に対しても自分の自然権を行使する用意がある、と前置きしながらも)「ここで一つ思い切って、全国の各世帯にせめてピストルを一挺ずつ配給して、世帯主の責任において管理することにしたら・・・」(!!)とまで言っているくらいなんです。

日本で護憲派や(それに連なる)進歩派や「革新」「リベラル」って非武装中立のイメージが強かったりしますけど、それとて戦時中に公職追放された人物や戦犯容疑で逮捕された人間が戦後に復帰して総理大臣にまでなったりする(かの孫崎享が絶賛する岸信介とか!)危機感の問題が背景に在って、それ自体は"軽武装"による経済成長への専念って好い結果を齎した訳ですけど、他方憲法の他の条項や論点への関心を薄らげるマイナス面もあったりするんですよね。それが例えば国民投票とか同性婚とか環境権で改正しようとしたら、9条や人権条項まで累が及ぶって現状にさえなってしまっていると自分は思うんですよ。この間の統一地方選挙では漫画やアニメ・ゲームでの「表現の自由」で活動していた方が維新の党から区議に当選しましたけど、同じ口で果たして「憲法9条改正」なんて叫ぶとしたら(個人的にも名前を知っているだけに)何とも複雑な気持ちにさせられてしまいますよね。

2015.05.05 09:42 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

補足までに。

憲法研究会の「憲法草案要綱」って、明治の私擬憲法ことに植木枝盛の「東洋大日本国国憲按」 http://home.cilas.net/yunami/9jo/uekiemori.html を基に作ったと言われていますけど、その「国憲按」には第14編に『甲兵』って規定があって基本的に常備軍を持つ一方で戦時には徴兵制をも容認し場合によっては議会の承認を得て傭兵などを使うことをも認めるって規定だったりするんですよね。19世紀頃と21世紀の時代背景をさて措いても自由民権論者で「抵抗権」を憲法に入れろと言っていた植木の様な人間でさえ、軍備所有までは否定せず場合によっては徴兵制や「戦争の民営化」さえも否定しなかった訳なのです。

また私擬憲法の中でも有名で、色川大吉によってその存在が見出されて美智子皇后が感銘したという「五日市憲法」 http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/guest/pdf/chibatakusaburo.pdf には以下の通り義務兵役の規定があるのです。

七三 凡ソ日本国民ハ何人ニ論ナク法式ノ徴募ニ膺(あた)リ兵器ヲ擁シテ海陸ノ軍伍ニ入リ日本国ノ為二防護ス可シ

2015.05.05 16:09 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

>kojitaken様

はてなの方で、「安倍晋三の狙う『9条改憲』を援護射撃する? 想田和弘と山崎雅弘」 http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150512/1431385730 というエントリで想田・山崎両氏の見解を批判していましたけど、これを見ていると矢張り護憲派=9条護憲の弱点を安倍政権は巧く突いているなぁと思うと共に、この辺りを見ても戦前の二の轍を踏んでいるって思うんですよね。

戦前よくマスコミなどで使われた言葉として事変という言葉があるんですけど、この言葉が使われた背景ってのが今の"壊憲"や"空文化"と似ているんですよね。と言うのは戦争ってことにしてしまうと、戦闘に参加していない第三国に中立の義務が生じて支援が受けられないってことがあって、そのため日本としては(で相手の中国国民政府も同様だったりしますけど)戦争ではなくて広範な非常事態や騒乱が起きている状態=事変ってことにして、現実には戦争であっても法的には戦争ではないってことにしてアメリカなどから軍事物資を輸入してたりしていたんです。「満州事変」とかは有名ですけど「日中戦争」だって当時は北支事変・支那事変とさえ呼ばれていて、実際に法的な(?)戦争となったのは真珠湾攻撃以降だったりするんですよ。

正直9条改憲に関する危機感を抱くのも理解出来るとこなんですけど、安倍政権のやっているのを見ていると9条改憲への危機感が逆に利用されて9条を一文字も変えぬままに9条改憲と同じことをやるのが狙いなんだな、って思っちゃうんですよね。で、終いにはアメリカの意向とか集団的自衛権とはお構いなしに、その上憲法第9条は一文字たりとも変えぬままに自らの意志で戦争をやるって悪夢も充分にあり得るって気もするんですが・・・・・

2015.05.12 19:30 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

>憲法記念日の朝日社説「上からの改憲をはね返す」

ふん、笑わせるぜ!
さもありなんだけど、供応を受け続けるこんなメディアの社説や論説なんて、クソくらえ!だわw
朝日も毎日も、しっかりタダ酒タダめし喰らってらw

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-06-26/2015062615_01_1.html

「新橋花柳界発祥の地で13年」がキャッチの料理屋で供応を受けたそうだけど、「上からの改憲をはね返す」と法螺吹いても「上からの供応をはね返す」道義・道徳は全くないようだぜwwww

これが21世紀ニッポンの姿!(欧米ならメディアからクビになる上に議会で追及もされるレベルのニッポンの非常識)

2015.06.26 19:08 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #CrLMSZ1k [ 編集 ]













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