きまぐれな日々

 前回の記事はバカ長い文章になってしまい、「労多くして功少ない」というか、自分でも失敗を認めざるを得ない記事だったが、今回はどうなることやら。

 現在、国会は政府・自民党から民主党・生活の党などの野党も巻き込んだ「政治と金」の問題で揺れているが、問題になっている政治家のうち、特別に悪質なのは下村博文であって、他は下村と比較すれば微罪だと思う。野党や政権への批判精神を多少なりとも残しているメディアには、下村を集中攻撃してもらいたいものだと思っているのだが、なかなかそうしてくれない。

 第2次安倍内閣末期の小渕優子の時も、同時期に小渕と比較すれば微罪としか思われない松島みどりと同時閣僚辞任になって、小渕の罪深さの印象が薄まったのが気に入らなかったが、それでも小渕は閣僚辞任にまでは追い込まれた。政治的スタンスから言えば、小渕よりも下村博文に対する方が、安倍晋三が守りたい度合いは強いに違いないとは思うが、下村を閣僚辞任に追い込めないようでは、国会の自浄作用は全く働いていないことになるのではないか。

 とはいえ、下村が辞任したところで安倍晋三の天下は終わらない。このまま安倍政権が夏まで続くと、安倍が「総理大臣談話」を発表する恐れが大きくなる。

 政治的立場の対立の話を棚上げして言えば、安倍政権、特に総理大臣である安倍晋三の「歴史修正主義」は日中や日韓もさることながら、何よりも日米関係を軋ませるリスクが大きい。一方、安倍政権が昨年政府解釈を変更させた集団的自衛権を中東で行使することについては、アメリカは大歓迎だ。

 安倍晋三というのは、孫崎享のトンデモ論法を援用すると、ある時には「対米従属派」であったり、別の時には「自主独立派」であったりする。先般の自称「イスラム国」(IS)の時に見せた、「テロリストには妥協しない」(湯川遥菜・後藤健二の両氏を見殺しにした)パフォーマンスでは「対米従属派」の顔を見せ、ケリー米国務長官を殴ったことがあるらしいイスラエル首相・ネタニヤフと仲良くしたり、靖国神社を参拝したり、新談話を発表して「村山談話」を否定する構えを見せたりする時には「自主独立派」の顔を見せるという具合だ。

 問題は、すっかり極右化した国内世論の均衡点と国際政治の均衡点のズレが大きくなっていると思われることだ。敗戦国・日本の「歴史修正主義」は国際社会に許されない。一方、極右化した日本の世論は、2007年には異物として排泄した安倍晋三という糞を、今では偶像として崇め奉るていたらくだ。安倍晋三が今夏に下手な「談話」など発表しようものなら、日本の未来に大きなリスクを背負うことになる。

 安倍晋三の「親米路線」で自衛隊を中東で戦争させ、日本人がテロリストの標的になるリスク、安倍晋三の「反米路線」で日中戦争を開戦するもアメリカの加勢を得られず大きな破滅に終わるリスク。現時点では前者の恐れの方が大きいと思うが、後者の懸念も無視できない。

 安倍政権の経済政策への懸念もある。安倍晋三はここに来て、稲田朋美に「痛みを伴う改革」をやらせようとしている。農協改革はその走りに過ぎない。安倍晋三の経済政策といえば、リフレと金融緩和しか議論にならない現状はおかしい。経済学者や経済評論家たちの怠慢である。今朝(3/9)の朝日新聞3面は、「こんなに違う自民党中枢の2人」として、稲田朋美と二階俊博を対比しているが、外交・安全保障で稲田はタカ派、財政では緊縮派、戦後70年談話では安倍晋三に任せるべきとする稲田は、ありとあらゆる面で私と政治姿勢が対極にある、「極右新自由主義者」である。安倍晋三もそうだが、いったい世の中に稲田朋美ほどおぞましい政治家が他にいるだろうかと唖然とする。

 昨年には、稲田朋美は第2次安倍内閣でなんの実績も挙げていないとして、閣僚左遷の話が出ていた。ところが、閣僚は外れたものの安倍は稲田を政調会長に抜擢した(昨年9月)。稲田はよほど安倍に気に入られていると見える。

 外交・安全保障でも内政でも、これほどマイナス要因ばかり抱えて見通しの暗い政治状況は、政治についてブログ記事を書く気力を萎えさせるくらいひどい。今回もつまらないぼやきだけの、全く冴えない記事になってしまった。
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私もほぼ同意見で、これほど不誠実極まる暴虐苛烈な安倍政権が「民主党の悪政から民を救い閉塞感漂う日本社会を打破しようとしている」と国民から礼賛され続ける異常な状況を前に、あれほど熱心だった政治への口出しもここ最近は全くする気が起きないのですが、大事なのは続けることでしょう。
一般市民の個人ブログがどれほど影響力を持っているかは分かりませんが、こうして声を挙げ続けるのは決して無益ではありませんし徒労ではないと思います。

2015.03.09 11:17 URL | 小市民 #- [ 編集 ]

まぁ下村博文は、政治資金の問題に加えて江戸しぐさとか疑似科学とか明らかに出たら前なモノを信じ込んでて、おまけに幸福の科学の造った実写映画に感動しながら、その幸福の科学がアレ過ぎる教育内容の大学を不認可&5年間の"門前払い"のペナルティつけたら掌を返すが如く攻撃されるなど、色々と因縁があるというのか問題ありな方だそうで・・・・・

閑話休題、数日前にはてなの方で話題になった坂野潤治氏が朝日新聞だったかにインタビューを受けて今の日本政治は『崩壊の過程』に入った・異議を称える者がいなくなった」とかなり絶望的ながら危機感を顕わにコメントしてたのを思い出しますね。確かに異議が無い訳でもないし批判が全く無い訳じゃない・しかし批判側にも的外れなとこが有ったり立ち位置が政権側と重なっていたり、ともすれば両者の言動が五十歩百歩のレベルでしかないんじゃないか?って気もするんですよね。

例えば、この発言です↓

日本は東京裁判をサンフランシスコ平和条約11条で受け入れて、独立を果たした。しかし・・・侵略戦争については、1928年の不戦条約、指導者個人の責任を問うという法律は、当時ポツダム宣言を発し、受諾した時点では国際法の中に無かった。この意味において、事後法という批判は国際法の学会等からも出ているところなので、法律的にはそういった疑問がある」「主文はもちろん受け入れて、その東京裁判が無効という意味ではないが、中に書かれている事実関係については、私はやはり当時の裁判の状況等からみて、きちんと私たち自身で検証する必要があると思っている」

多分、この発言の主が孫崎享や矢部宏治辺りだったとしても、多くの人々が同意するでしょう。そもそも彼らの著述や言動を何度も目にすれば、講和条約や東京裁判(更には現行憲法)をして対米追従の元凶として非難し改めて自らの手で新憲法を・戦後処理の再検討をとか言ってたりすることは明白な訳ですし。しかし、実はこれを言っているのがこのエントリで批判の的にされている稲田朋美だったりする訳です。 http://www.asahi.com/articles/ASH2V61F2H2VUTFK00Y.html つまり、戦後の護憲・改憲の論争をプロレス呼ばわりする孫崎・矢部が、その実政権側とプロレス紛いのことをやっていて、それを間抜けな"政権批判"側が少なからず支持しているということです。

同様に"政権批判"側から少なからず支持されているのに内田樹がいますけど、彼の言動にしてもそれこそ安倍晋三(ないしその周辺の連中)と五十歩百歩だったりするんですよね。例えば内田はヘイトスピーチ批判派だと看做されがちですけど、曾野綾子の"アパルトヘイト発言"で大騒ぎになった際には「一人の人間が人種差別的な思想の持ち主であることは、その想念がその人の脳内にとどまる限り咎めることはできないし、咎めるべきでもない。けれども、それを公開するときは、それが伴う『社会的責任』がどのようなものかを意識する必要がある」とブログで言っている http://blog.tatsuru.com/2015/02/18_0935.php んです。そもそも日本人の"身びいき"を主張する御仁が、ヘイトスピーチって言うのか差別的なものに否定的だとは考え難い・寧ろ差別的であるべきだとさえ思っても何の不思議も無いばかりか当然の様にも思えちゃうんですよ。そうでなくても、内田は(自身が良家のボンボン育ちであることは棚に上げて)格差の問題を矢鱈問題にするな・格差是正なんて余計なちょっかいを出さずに富裕層のノブレス=オブリージュやトリクルダウンの恩恵を享けつつ http://blog.tatsuru.com/2008/06/11_1205.php 、弱者は連帯責任を負って相互扶助をやっていけと『文藝春秋』の保守特集で主張 http://togetter.com/li/665363 している訳で、何処をどう無理筋の解釈をして見ても「経済苛政」に対抗し得るばかりか"公助"や"再分配"を頭から全否定し閉鎖的で固定的な階級社会を肯定している点では政権側と変わりが無かったりするんですよね。

前回エントリ同様だいぶ長々としたコメントになっちゃいましたけど(汗 どうも小泉純一郎政権以降の政権批判って余りに簡略化されしかも誰もが取っ付き易いような"構図"に乗ってしまっている危うさがあるんですよね。同じ政権側の影響を受ける側でも立場によって利害も違えば矛盾も存在するのに、その点をすっ飛ばしながら「先ずは政権打倒!」と先走っていて、その一方で現実に課題に直面している側からは、政権側も"政権批判側"も自分たちを玩具にしているって醒めた見方があるんじゃないか?っていうのが自分の見立てなんですよね。

2015.03.09 22:08 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

朗報というほどのことではないのですが、御用メディアのNHKで内閣支持率46%。8%減。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150309/k10010009441000.html
記事読んでも結局のところ、政府の政策に否定的な意見が多くとも対抗する野党に期待が持てないがために、まだこの支持率で踏みとどまっているという感じですね。

「政治と金」問題。もちろん下村のケースがもっとも悪質であるが、教育議連以来の盟友である彼を、安倍が「辞めちゃだめだ」と強く慰留しているので、よっぽど焦点化されないと辞任に追い込めない。
「道徳の教科化」や「慰安婦記述」次年度検定での全教科書からの抹消を狙う安倍としては、なんとしても守りたいのでしょう。

http://hbol.jp/25122
背景には”日本会議他草の根保守勢力の蠢動”(By菅野完氏)があるわけですが、菅野氏(@noiehoie)や田舎の広告屋氏(@tigercatver2)らがツイッター上でここのところ歴史的背景を掘っていて、Twilogで少し読んでいるだけでも、想像以上に中央-地方、政財宗学報、そして法(日本会議第三代代表は元最高裁長官の三好達)、労(連合の一部にシンパあり)とネットワークがそこら中に張り巡らされていて、特にコアな連中(椛島有三ら)は本気で1930年代の日本を志向していることがよくわかります。
http://bit.ly/1AOIYbk
また、「新しい歴史教科書をつくる会」1999年当時から中央地方の財界、団体賛同者がいかに多かったか、子どもと教科書全国ネット21の事務局長、俵義文氏のHPで知り、唖然としました。

http://www.sankei.com/column/news/150309/clm1503090007-n1.html
安倍のタニマチ、極右のJR東海、葛西敬之が産経で「辺野古移転を阻止しようとする沖縄県知事の言動は民意を無視したポピュリズム」とか言ってますが、彼が特異と言うわけではなく、こういった思想の持ち主は財界では珍しくもないと思いますね。
https://www.facebook.com/nobuo.kogure/posts/696987050337232
葛西は10年以上前に「そろそろどこかで戦争でも起きてくれないことには、日本経済も立ちゆかなくなってきますなあ。さすがに日本の国土でどんぱちやられたのではたまらないから、私はインドあたりで戦争が起きてくれれば、我が国としては一番有り難い展開になると思ってますよ。」と身勝手な発言をしていますが、戦前回帰的な(宗教)右派の思想と、経済効率優先の財界が一体となって政界の極右勢力を支えている構図が、一層強化されている感があります。

例えば、教育再生実行会議の提言「大学で職業人養成を」「職業に結びつく知識や技能を高める実践的なプログラムを大学に設ける」てやつですが、「大学だって非常勤講師やポスドクを使い捨てにしてきた」という、まことにごもっともな批判がある一方で、「いまの即戦力は10年後には時代遅れになる」「今欲しい人材をその場で買って、要らなくなったら捨てる」「自腹を払って大学に行きなさい 足りなければ国のローンを使いなさい 大学は即戦力を育てなさい 雇うかどうかはこちらで決めます こんなもん泥棒だろが」「医学部のような即戦力教育やっているところでもリベラルアーツの復帰論が強いのに。現場で生きていくためには、強くてしなやかな背骨が必要で、大学が学問をさせなければただの技術屋になってしまう。そういう身も蓋もない技術屋の成れの果てがモラルも何もないデータ捏造や術後死隠蔽です」「大学では歴史などではなくプログラミングなど役立つことを教えろ、と産業界の人がゆうてます。その通りにすると識字率低下・様々なサービス水準の極度の劣化・社会インフラのミスや事故が激増、くらいは確実だろう」等々アカデミシャンからは当然の批判が噴出しています。

「道徳の教科化」と「大学で職業人養成」これ要するに人を「使い捨て可能なモノ」として扱うということで、いくら短絡的になっているとはいえ財界もそんなに自滅したいのかと。
他方で、今回の「政治と金」でわかったことは、大企業も地方中小企業も「補助金」に寄生する、まるで共産主義体制化の「国営企業」が少なからず存在するということで、これではイノベーションなんて起こりようもない、ということです。

来る統一地方選。現状低投票率が予想されますが、いかに「人をモノ扱いする」ことが、危機的な状況を生み出しているか、「自分なり家族のことを考えて危機感を持っている」層にどれだけ投票してもらうか、これ本当に大事になってくると思います。
ただでさえ高年齢層は投票率が高く、日本会議系の候補者に「家族の絆」とか言われちゃうと、コロッと騙されちゃう年寄り多そうなので、対抗馬にはそこのところ、説得力のある言葉で反論してほしいのですが、果たして・・・

外交、日米関係でも安倍の妄想は止まらない感がありますね。
オバマは2017年任期終了→どうせレームダック無視しよう→共和党と仲良くしよう→「戦後70年談話」も「壊憲」もお目こぼししてくれるはず。だから集団的自衛権も何でもありにしよう→次期大統領はどうせ共和党からだろうから、余剰プルとNPT体制もなんのその2018年日米原子力協定も更新されるに違いない→最終的には対等な日米関係もしくは安保破棄で真の独立を、といったような。
これは私の勝手な推論ですが、そうとでも思わないとここまで無茶苦茶な外交やってないのでは、と思えてならないのですよ。
もちろん対米のみならず対EU、対中ロ韓関係考えても今のままいけば破綻しますが、安倍も周囲の政治家も外務省もまったく気にしていないかのようですし、なんたって対中戦争も正義、太平洋戦争はルーズベルトの陰謀。我々は被害者ってのが、草の根保守の主義主張ですから。
連中は自分こそ正義と思っているので、余計に性質が悪いのです。

2015.03.10 00:26 URL | white noise #- [ 編集 ]

稲田朋美は、極右ならず者、狂信的な極右政治家です。
安倍晋三と価値観を同じくします。
気に入られるのは当然です。
自民党といい、NHKといい
安倍晋三のお友達=極右ならず者
の支配下に入ってしまいました。
まあこういった状態が許されているのも、すっかり極右化した国内世論によるところが大きいでしょう。
55年体制の頃だったら、世論の激しい反発を受け安倍内閣はとっくに崩壊、NHK会長の首もとんでいたでしょう。
稲田朋美などが注目されることもなかったでしょう。
今日、3月10日は東京大空襲(10万人の人が亡くなりました)からちょうど70年。
70年前といえば、若い世代にとってははるか昔のことピントこない人も多いかもしれません。
それが風化を招き、極右化の一因にもなっています。
(中には風化させまいとし、平和のために頑張っている人もいますが少数派です。多数派にならないと!)
終戦から70年、忘れた頃に安倍晋三により「いつかきた道」への暴走が始まりました。

2015.03.10 20:52 URL | 風てん #- [ 編集 ]

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2015.07.17 13:08  | # [ 編集 ]













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