立花隆さんの記事の紹介は、今回が最後。立花さんの記事は、8月15日に東京・本郷の東京大学構内で行われた、「8月15日と南原繁を語る会」を受けて書かれたものだ。
NHK-BSで放送されたそうだが、迂闊(うかつ)にも見逃した。
南原繁は、香川県の出身だそうだ。香川というのは、非常に保守的な土地柄なのだが、たまに際立って反骨精神旺盛な人物を輩出する。宮武外骨などもそうだ。
さて、立花さんは、記事を下記のように締めくくっている。
素晴らしい「宣戦布告」である。是非全文をお読みいただきたいと思う。
NHK-BSで放送されたそうだが、迂闊(うかつ)にも見逃した。
南原繁は、香川県の出身だそうだ。香川というのは、非常に保守的な土地柄なのだが、たまに際立って反骨精神旺盛な人物を輩出する。宮武外骨などもそうだ。
さて、立花さんは、記事を下記のように締めくくっている。
安倍は血脈において岸信介と安倍晋太郎のDNAを受け継ぐ者だが、血脈としてのDNA以上に、政治的DNAも受け継いでいるといってよい。
安倍の政治的見解は、ほとんど戦後民主主義社会の根幹を否定しようというもので、いわば南原繁が作ったものをすべてぶちこわしたがっている人といってよい。
私は血脈としては南原のDNAを受け継ぐものでは全くないが、南原の書いたものを沢山読めば読むほど、この人は本当に大変な人だったと尊敬している。
(中略)
おそらく、南原の精神的DNAを受け継いでいる人は、私以外にも、この日本に沢山いるだろう。
南原のDNAを受け継ぐ者とは、一言でいえば、戦後日本の基本的あり方に高い価値を認める者である。教育基本法前文にある、「個人の尊厳を重んじ」、「真理と平和を希求する」、「個性ゆたかな文化の創造をめざす」ことが大切だと思う者である。
そして、岸信介が歴史的に体現してきたような日本、すなわち満州国家や東条内閣、戦後の金権腐敗政治、対米追随路線、そして安保国会における民主主義の基本ルール踏みにじりの数々、警官隊を国会に導入してまで自分の意志を押し通そうとした独裁者的政治スタイルなどなど、政治家岸のあり方のすべてにノーの心情を持つ者である。
そのような人々は、岸信介のDNAを受け継ぎ、岸信介をあがめたてまつり、南原の作った戦後日本をすべてぶちこわそうとする政治家に対してもノーをいうべきである。
(立花隆 「安倍晋三 [改憲政権] への宣戦布告?月刊「現代」 2006年10月号より)
素晴らしい「宣戦布告」である。是非全文をお読みいただきたいと思う。
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Mixiって半数が女性らしい。「若・女→安倍氏」の流れから考えるなら我々も進出すべきだろう。趣味が悪いとぼやくだけでなく。(笑)
今日、Mixiの株が東証に上場されるらしい。現在、急激に伸びているネット市場&
2006.09.14 19:34 | 雑談日記(徒然なるままに、。)
やはり「MixiだSNSだ」なんてのにおたおたすることはないのかもしれませんね。
「Mixiって半数が女性らしい。「若・女→安倍氏」の流れから考えるなら我々も進
2006.09.16 14:54 | 雑談日記(徒然なるままに、。)
今あえて「AAA植草一秀氏を応援するブログAAA」をお勧めサイト&ブログに加え、TBとコメント炎上渦中に断固として殴りこむ(笑)
この感覚、当たり前と言えば当たり前の普通の感覚だと思うのだが、こういうのって好
2006.09.16 15:07 | 雑談日記(徒然なるままに、。)