昨日(9日)のTBSテレビ『サンデーモーニング』は、被災地である岩手県宮古市から中継していた。明日はテレビ朝日の『報道ステーション』あたりも、どこかから中継するのではないかと思う。
東電原発事故や今後の原発再稼働についても言及されているが、東電原発事故から3年経って思うのは、たとえば原発事故からまだ間がなかった2011年の夏頃までと比べて、公立の図書館の書架における原発関係の本が一変したことだ。2011年当時は原発推進の立場から書かれた本が、反原発あるいは脱原発の立場から書かれた本の2倍くらい置いてあったが、現在では9割方が反原発あるいは脱原発の本の立場から書かれた本に置き換わっている。かつて置かれていた原発推進本は、閉架書庫にでも移されたか、さっぱり見かけなくなってしまった。驚くべき様変わりである。
東電原発事故で炉心溶融(メルトダウン)が起きたことは、原発事故発生直後のマスメディアの報道によって確信していた。その後、東電や政府が炉心溶融をなかなか認めなかったため、マスメディアの論調も後退してしまったが、事故発生直後には産経新聞の紙面にさえ「炉心溶融」の文字が躍っていたのだった。
炉心溶融が起きた以上、原発事故がそうそう簡単に収束するはずがないことなどわかり切った話だったから、私は原発事故の影響はじわじわと現れて長く続くと事故発生直後から確信し、その予想をブログの記事にも強く打ち出した。そしてその通りの状態になった。物理学者の大槻義彦などは当時ずいぶん楽観的な予想を書いていたが、これでも本当に物理学者なのかと目を疑ったものだ。そして当時大槻らが誤っていたことは、今や誰の目にも明らかだろう。
ただ、「脱原発運動」の劣化も当時から私は予想しており、これも残念ながら現実のものになってしまった。「『右』も『左』もない脱原発運動」が起きることは、その数年前にネットで一部の人間が「『右』も『左』もない政権交代」を求めて、当時自民党を離れていた城内実や平沼赳夫らの「極右政治家」にまで肩入れした事実を思い起こせば容易に予想できた。ただ、大江健三郎や澤地久枝といった人たちまでもがその悪影響を受けるとまでは想像もつかなかった。
図書館の話に戻ると、昨年文藝春秋から発売された小熊英二編著の『原発を止める人々―3・11から官邸前まで』も置いてあった。読んだが、著者と私では東電原発事故に対するスタンスはかなり違う。例えばこの本には「それぞれの証言」として、反原発・脱原発の運動家50人の寄稿を紹介しているが、そのうちの1人である「おしどりマコ」は「自由報道協会」の「理事」を務めていた芸能人だが、この人が「週刊文春取材班」との連名で出した『週刊文春』のトンデモ記事を、私は『kojitakenの日記』で批判したことがある(下記URL)。このトンデモ記事にはあの政治ゴロ・上杉隆が関与していた。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20120226/1330219939
「おしどりマコ」や上杉隆のような人士を厳しく批判せずして「脱原発」運動の未来はないというのが私の立場である。
しかし、著者と私の立場は不一致点ばかりではない。この本には著者と東日本大震災・東電原発事故発生当時の総理大臣だった菅直人との対談が掲載されているが、対談の最後に著者・小熊英二が述べた下記の発言には深く共感した。そのくだりを以下引用する。
明るく考えるしかないですよ。いまの日本の状況を暗く考えていたら、何も出てきません。自民党が選挙で勝ったのを見て、「日本は何も変わらない」といった「暗い」見通しを語る人がいますが、その見方のほうがよほど楽観的です。これだけ雇用も家族も不安定になっているのに、「日本は何も変わらない」なんて、のんきな見方としか言いようがない。政治にしても、自民党がそれなりにしっかりしていた三〇年前ならいざ知らず、下手をすればこのままでは国が持たない。「社会は変わらない」などと言っていられるほど、もう余裕はないのです。
(小熊英二編著『原発を止める人々―3・11から官邸前まで』(文藝春秋,2013)191-192頁)
著者と菅直人との対談は第2次安倍内閣発足直後の2013年1月25日に行われ、『現代思想』2013年3月号に「官邸から見た三・一一」後の社会の変容」と題して掲載されたものが再録されている。
この小熊英二の言葉から私が思い出したのは、昨年末、やはり私とは意見の合わない部分の多い、保守系の思想家・松本健一が書いた文章である。それは、松本氏の著書『官邸危機―内閣官房参与として見た民主党政権』(ちくま新書,2014)に載っている。この本の感想文を『kojitakenの日記』に書いたので(下記URL)、それから孫引きする。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20140301/1393650150
(前略)三年三カ月まえの民主党への国民の幻想は、一気に幻滅へと変じていった。そしてそれは、政権政党としての長い経験を持つ自民党への幻想を大きくふくらませることになった。しかし、安倍晋三政権を支えているのもまだ、大衆の幻想にすぎないのである。
(松本健一『官邸危機 - 内閣官房参与として見た民主党政権』(ちくま新書,2014)272頁)
このように、実は「大衆の幻想」という根拠も実体もないものに支えられている安倍晋三は、原発再稼働に向けてまっしぐらであるばかりか、原発の新増設まで視野に入れている。しかし、「脱原発」にも今や十分強い慣性力がついている。それには、東電原発事故の現状からいかに目をそらそうとしても、厳然としてそれは存在するという事実の力がもっとも強いと私は考えている。
さて、小熊英二といえば、昨年10月31日付朝日新聞に小熊英二が寄稿した論考「『脱原発』実現しつつある日本」が思い出される。これを、『kojitakenの日記』にメモしておいたので(下記URL)、それを引用する。
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20131031/1383178822
福島第一原発事故後に、もっとも劇的に脱原発した国はどこか。そう質問すると、多くの人が「ドイツ」と答える。しかしドイツは、政府が脱原発を宣言したが、実際には多くの原発を動かしている。
では、政府は宣言していないが、実質的に脱原発した国はどこか。いうまでもなく日本である。いま日本では、一基の原発も動いていない。
ではこの状況を作ったのは誰か。政治家がリーダーシップをとったのか。賢明な官僚が立案したのか。財界やマスコミの誘導か。アメリカの「外圧」か。いずれでもない。答えはただ一つ、「原発反対の民意が強いから」だ。それ以外に何かあるというなら、ぜひ挙げてみてほしい。
(朝日新聞 2013年10月31日付「オピニオン面」掲載「あすを探る - 思想・歴史」小熊英二「『脱原発』実現しつつある日本」より)
昨年来の選挙結果は何か、と思う人々がいる。即席で脱原発を唱えた政党が信用されなかったのは、むしろ健全というべきだ。自民党の比例区得票数は大敗した2009年の数を回復しておらず、09年の民主党の約6割である。自民党は棄権の多さと野党の分裂で、少ない得票で漁夫の利を得たにすぎず、基盤強固とは言えない。しかも自民党の得票の7割は脱原発支持者のものだ。(小熊英二著『原発を止める人々』参照)
(前掲記事より)
赤字ボールドに下部分は、「政党」を「候補者」に置き換えれば、先の東京都知事選にも当てはまると思うが、それはともかく、小熊英二自身が朝日の寄稿に「『原発を止める人々』参照」と書いている通り、この本にも同じ主張の文章が載っている。但し私は、昨年朝日の記事が載った時、下記のように書いた。
いちいちお説ごもっともではあるが、どうしても気になることが一つある。それは、現在の「脱原発」には、浜岡原発停止によって作られた流れが「惰性」で続いている面が多々あるということだ。経産省と海江田万里は、浜岡原発をスケープゴートにして、他の原発の再稼働をもくろんだが、九電の玄海原発再稼働を阻止された。原発再稼働のバリアが高くなったのはこの時からであり、この点だけは、首相在任中功績が極めて少なかった菅直人の数少ない功績に数え入れて良いだろう。
しかし、強引に事を進めて悪しき「既成事実」を作ることを得意とする安倍晋三が総理大臣に返り咲いていることを、間違っても甘く見てはならない。2006年に安倍が改悪した「教育基本法」は今もそのままである。現在では「秘密保護法案」の強行突破を図っている安倍だが、今後原発に関しても再稼働をどんどん推進して、それによって作られた「既成事実」を国民は再び黙認してしまうのではないか。その懸念から私はどうしても離れられない。
(『kojitakenの日記』2013年10月31日)
上記の文章を書いた時点では「特定秘密保護法」はまだ成立していなかったが、私が予想した通り、2006年の「改正教育基本法」と同様、安倍晋三は「特定秘密保護法」成立を強引に推し進めた。
このような安倍晋三の強権的な政治手法に油断は禁物であって、絶対に警戒を緩めてはならない。残念ながら、日本の政治においては、いかに既成事実を作り上げて慣性力を発生させるかが政治の要諦になっているが、第1次内閣時代から、安倍晋三の悪しき実績は枚挙に暇がないのである。
すっかり「トンデモ極右勢力」と化した安倍晋三一派は、昨年暮の安倍晋三の靖国参拝以来、米オバマ政権との関係も悪化させてしまい、今では新聞の株価欄に載る保守系のコラムにも「首相と側近の言動が米中という二大貿易相手との経済関係まで損なう危うさが出てきた」(3月7日付朝日新聞「経済展望台」)と書かれるようになった。自民党の憲法改正「第二次草案」にしても、自らが推した東京都知事・舛添要一に「近代立憲主義憲法について理解していない」、「そもそも憲法論議に加わる資格がない」(舛添要一『憲法改正のオモテとウラ』(講談社現代新書,2014)116頁)などと痛烈に批判される始末である。どこからどう見ても安倍晋三の政策に持続可能性など全くなく、こんな政権を倒すことができない方が不思議に思われるのだが、安倍内閣支持率が高止まりしているのもまた事実なのである。
こんな危険極まりない政権は一刻も早く打倒しなければならないのだが、残念ながらその手がかりはまだ誰にもつかめていない。
原発に関して、今後安倍政権が進める原発政策は、既に十分強まった「脱原発」の慣性力とぶつかり合うことが予想されるが、それを安倍政権打倒のきっかけにできるかどうか。こう書くと、「われわれの目的『脱原発』なのであって、政局などどうでも良い」と言う人が出てくるかもしれないが、安倍晋三が属する集団のイデオロギーを考えると、「脱原発」は安倍晋三(安倍政権)の打倒と密接につながらざるを得ない。
これを「安倍政権打倒なくして『脱原発』なし」というと、私の大嫌いな誰かさんを連想させるのでわれながら不満だが、安倍政権は原発問題に限らず、あらゆる政策において「反国民的」「反市民的」「反人民的」なのであるから、これを打倒せずして日本に未来はないのである。
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これだけの原発事故に直撃されても、まだ再稼動するという神経は、完全に病んでいる。未だに事故処理も満足に出来ず、避難民の苦労も思いやれない安倍政権は、空前絶後の悪政を強いている。おまけに原発を輸出するなど、狂気の沙汰であり、福一事故を海外へ再現しようとしている。ブログの主の言通り、一日も早くこの政権を倒さないと、日本は再び浮かび上れない、三流国になるだろう。
2014.03.11 18:08 URL | たそがれ裕次郎 #aiyDcpbg [ 編集 ]
本当に安倍政権は戦後最悪と言ってもいいほどのどうしようもない首相です。
マニフェストでも再稼働はしないと言っていましたし、TPPも参加しないと言っていました。
これは明らかな公約違反に当たるとともに、国民の信頼を失っても不思議ではありません。
また、オリンピックを決める演説でも、汚染水問題はもう解決しているような発言が有りました(オリンピックが日本で開催されるということは喜ばしいことですが、この言葉は失言と言った方がしっくりきます)、今この瞬間も汚染水が垂れ流しになっているのにです。
また、リストラしたら会社に60万円の補助金が入る、派遣社員を正社員に2年間働いても認めないなど、経営者に優しく、労働者には大変厳しい政策を行っています。
また、世界情勢の中でも孤立しつつあると感じています。
集団的自衛権の行使、武器輸出三原則の改正、靖国参拝による韓国中国への挑発、慰安婦や南京大虐殺に関する問題…最悪なのは、秘密保護法案が通ってしまったことです。
戦争に向かっているとしか思えないこの阿倍政権の暴走を誰が止めるのでしょうか。
また、今、ネット上には、ネットで狭く偏った知識を得たネット右翼というものが増えています。彼らは安倍を崇拝し、韓国や中国に偏見や差別に満ちた発言を繰り返しています
(自分たちは家に引きこもったりしていて、だからこそこのような偏った思想になってしまう、韓国人や中国人に直接被害を受けたことが無いのにです)
日本はどこへ向かっているのでしょうか。これからの日本の未来が心配です。
2014.03.12 02:21 URL | あ #- [ 編集 ]
ほとんど目が覚めなかったに近いので今更なんですが、深夜の山口の地震って、けっこう大きかったんですね。山口では近年最大級かも。っで、kojitakenさんには言うまでもないことでしょうが、震源の伊予灘って、上関原発計画があるところですし、すでに伊方原発があるんですよね。山口では一番地震の危険性が高いところじゃないのかな。まあ、日本の原発なんて、安定地塊かどうかなんかじゃなく、押し付けられるかどうかで場所が決まってるから、そんなの関係ないって話なんでしょうが。
2014.03.14 07:22 URL | suterakuso #- [ 編集 ]
あらためてコメントします。
残念ながら現状の左派リベラルで安倍政権を倒すのは不可能である。
芸能人文化人ファッション反原発派は左劣化に拍車をかけている。例えば反原発や表現者の会、九条の会のメンバーで舛添に勝てる人材は沢山いた。しかし誰も立候補しなかった。この不可解な行動を都民も国民も厳しく見ている。対するネット右翼陣営は田母神が立候補し手弁当で60万票の成果をあげている。最終的に自称斬新な左翼、バカ文化人芸能人反原発派の教祖様はイラク戦争に賛成し劣化ウラン弾で罪もない民間人を虐殺した憲法9条違反者、戦争賛成総理小泉だ。さらに呆れるのがファッション反原発派の多くがTwitterやFacebookで持ち上げたのが結いの党である。結いの党は小泉構造改革そのもので大企業優先の小さな政府、ブラック企業推進政党である。さらに結い党は橋下を日本のリーダーとなるべき有能な政治家、政界再編で結婚もあり得るとベタ褒めだ。支離滅裂なファッション文化人芸能人リベラルは反原発なら右も左も政策も思想もない。最近では反原発御用教授、武田邦彦の靖国参拝賛美発言。現状は反原発による左派リベラルの環境破壊のほうが深刻ではなかろうか。社民党、民主党は崩壊寸前。善戦した共産党も本来の実力で勝ったのではない。対する自民党安倍内閣は97兆円の巨大予算を武器に政官財がガッチリと手を組んだ重厚感のある布陣に加え衆参両選挙大勝で若手の優秀な政治家を多数当選させている。現実に野党も保守勢力中心の政界再編が有力である。安倍政権と本気で戦うなら反原発より左翼再稼働を最優先すべきでである。
2014.03.15 03:51 URL | トルストイ #- [ 編集 ]
狂信的な日本軍国主義者、日本帝国主義であり、A級戦犯「岸信介」の亡霊である安部晋三、日本軍国主義、日本帝国主義の復活を許さないためにも安部晋三の打倒は急務でしょう。
しかし、国会を見てみると極右化した「自民」、その補完勢力「維新」「みんな」「民主党主流派」、政治家も極右だらけ、安部晋三を打倒しても第二、第三の安部晋三が首相になったのでは意味がありません。
期待薄ですが、平和主義者、護憲派、戦後レジームの首相が誕生しなければ。
2014.03.15 23:34 URL | 風てん #- [ 編集 ]
筆者は典型的な反日左翼ですね
護憲を騒いでいる奴ほど胡散臭い奴はいない
2014.03.12 02:21 URL | あ #-
マニフェストで再稼働しないと言っていた?
いくら安倍を叩きたいからといって嘘をつくのは感心しませんよ
社民党なんて国民から見放されてるし
国民は憲法改正に反対ではない
とにかくこんな認識の日本人がいるとは日本も終わってますね
2014.03.16 22:42 URL | #- [ 編集 ]
はてぶの当該記事のコメント欄に記入できなかったので、こちらに記入する事をお許し下さい。
kojitakenの日記に度々私のブログをご紹介下さり有難うございます。
お陰でdendrodiumも昨日は賑わっていたようです。
あんな応援の仕方もあるのですね。ありがとう。
処で、あの記事はウクライナ・クーデターの詳細とか、クリミアの住民投票の結果(投票率83.1% 賛成票96.77%)を知ってお書きになられたのでしょうか?
タタール人はクリミアで12。1%を占めるそうですから、ウクライナ人だけでなく、タタール人の賛成なくしては、96.77%の賛成票にはならなかったと思いますよ。
この投票結果はレーニンとかスターリンとかの過去の人に、今のクリミア人が縛られる気がない事を示していると思います。
ウクライナの一般人にとって、
ウクライナ・クーデター政権が、こ
ちらでは想像できないくらいに、恐れろしい存在だからなのかも知れません。
kojitakenさんは、今回の事で変な動きをした欧米政治家の話を全然ご存知ないのですか?
知っていても、そんなものは信じないとでも?
だとすると、貴方のほうこそおかしいのではないでしょうか?
2014.03.21 09:36 URL | 和久希世 #dN1wHbUA [ 編集 ]
>和久希世様
TV報道では、タタール人はクリミアの住民投票ボイコットとなっていたように思うのですけどね。
タタール人がロシアへの併合を支持したとは
到底思えないのです。
また、自警団と称するロシアの軍隊が監視する中での住民投票なんてウクライナの主権を侵しているとしか言いようはありません。
確かにウクライナに過激な民族主義勢力が台頭して来ているようですが、実際にクリミアのロシア人への迫害や抑圧が深刻なものとなりウクライナからの分離とロシアへの併合しか救う道が無いという状況でもありません。
つまり、今回のロシアの行動は正当性のない不法なものだと思います。
2014.03.21 23:38 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]
追記します。
馬鹿文化人芸能人主催の商業イベント反原発週間を振り返ると崩壊に近い堕落ぶりである。違和感すら覚えるだろう。真面目な市民からは反原発グッズ販売や音楽イベントが本当の目的だと見抜かれている。NEWSでもほとんど報道されなかった。小泉支持のファション反原発派の豪華打ち上げパーティーのTwitterやFacebookでの写真にはは呆れるばかりである。この都知事選後に馬鹿殿細川の陶芸が高騰している。ブログ主さんの厳しい指摘が正論である。あの反原発を言い出した原発推進総理すっから菅直人のサユリスト発言も悪しきポピュリズムである。いくら安部政権を批判しても支持されないののは何故だろう?とゆう疑問に向き合わなければ左翼再生はない。実際にネット右翼に馬鹿にされているのが現状だ。たとえ反原発で安部が解散総選挙に打ってでても左翼にそれだけの力量のある議員を揃えるだけの器量も度量もない。結果、さらなる自民党の大勝となると断言できる。左劣化再生が急務である。
2014.03.22 02:52 URL | トルストイ #- [ 編集 ]
ミリシヤ様
クリミア自治共和国独立は違法か?合法か?
http://dendrodium.blog15.fc2.com/blog-entry-1938.html
と言う記事を書きましたのでご覧いただけたら幸いです。
2014.03.22 11:59 URL | 和久希世 #dN1wHbUA [ 編集 ]
>和久希世様
ブログ拝見しました。
先ずは、ブログ活動の継続に敬意を表したいと思います。御自愛されて更なる展開を希がうところであります。
プーチンの演説なども読ませていただきましたが、やはり納得は出来ませんでしたね。
先ず、分離独立が認められるのは現実に民族浄化が進行したり内戦の継続とかの他に解決方法が無いという特別な場合に限られるのではないかと思います。制限無しに分離独立を認めるならば国際秩序が
保てないと思うのです。
次に、今回のクリミアの事態はロシアへの併合です。ウクライナからの分離独立は、そのための前段でしかなく方便に過ぎないものと見えます。
アメリカの独立やコソボの独立とは違うものです。
ウクライナの現状やクリミアの歴史や経緯を理由としてロシアへの併合を正当するならば、今後同じように強国による他国の領土併合が横行して行くことになります。そのような世界が望ましいとは思えません。
2014.03.23 22:09 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]
はじめまして、特命希望と申します。
>確かにウクライナに過激な民族主義勢力が台頭して来ているようですが、実際にクリミアのロシア人への迫害や抑圧が深刻なものとなりウクライナからの分離とロシアへの併合しか救う道が無いという状況でもありません。
おやおや、言語の使用禁止、脅迫・傷害を伴う不当解雇を「深刻」と捉えないとは。あなたの脳内はどれほどの事態に発展すれば「深刻」レベルとおっしゃるわけで?
>また、自警団と称するロシアの軍隊が監視する中での住民投票なんてウクライナの主権を侵しているとしか言いようはありません。
既に引用されてるかもしれませんが。
http://dendrodium.blog15.fc2.com/?no=1938
はっきりと「欧州議会&政府からの監視団が片っ端から監視したが不正・脅迫はなかった」と書いていますが。
さぞや頻繁に「長い、三行で」を愛用してらっしゃるのでしょうね?
2014.03.23 22:55 URL | 特命希望 #9L.cY0cg [ 編集 ]
>特命希望様
>あなたの脳内はどれほどの事態に発展すれば「深刻」レベルとおっしゃるわけで?
例えば、1970年代にインドネシアに武力併合され弾圧によって多くの人が犠牲となった東ティモールにおける事態です。あるいは、民族紛争が続きこれまた多大な犠牲者が出ていたコソボにおける事態です。
公用語こそウクライナ語となっていたが日常生活でロシア語が禁止された訳でもなく、ウクライナ政府による弾圧や大規模な民族紛争が発生していた訳でもないクリミア自治共和国がどうしてもロシアに併合されねばならない切迫した理由などありません。
中国当局による民族抑圧と弾圧が続くチベットやウイグルの方がよほど深刻ですよ。
自警団と称するロシアの軍隊が監視している事には違いがないと思いますけど?
喩えて言えば、チェチェン共和国のロシア連邦からの離脱(独立)を問う住民投票が行われたとして、ロシア以外の外国の軍隊が存在して事態を掌握しているようなものですね。そのことが、ロシアの主権を侵していることは明らかだと思います。
2014.03.25 20:23 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]
貴方とkojitakenさんにも反論すべく、今記事を書きましたので、ご一読いただけたら幸いです。
ウクライナ・クーデターにも潜むアメリカの近現代史
http://dendrodium.blog15.fc2.com/blog-entry-1940.html
2014.03.26 14:30 URL | 和久希世 #dN1wHbUA [ 編集 ]
>http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201403290001/
「首都をクーデターで制圧した以上、全ウクライナがクーデター政権に従えという「西側」の無理」
不法なクーデターで政権を奪取した人々に従わなければならない法的義務はないでしょう。
2014.03.30 14:45 URL | Executor #- [ 編集 ]
ウクライナについてもう一つ書きましたので、
ついでにお目を通していただけたら幸いです。
巨悪を除くのは誰?
http://dendrodium.blog15.fc2.com/#entry1943
2014.03.30 15:00 URL | 和久希世 #- [ 編集 ]
>Executor様
エジプトの軍部が不法な武力でモルシ政権を潰して抵抗勢力を弾圧しているからといって、イスラエルがエジプトの一部領土を併合するような事が許される筈もありません。
もしその国の政権が不法なものであるなら、それに対して抵抗する権利は当然あります。しかし、隣国がそれを口実として領土併合する権利はどんな国家にもありません。
ロシアのやった事は、かつて東ティモールの混乱を口実として丸ごと武力併合したスハルト時代のインドネシアと変わらないと思います。
2014.03.31 23:13 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]
クリミア地方というのは、ロシアにとっての満州国でしょうよw
そういう点では、高砂族などの原住民がではなく、蒋介石と共に移住して来た漢族が支配する台湾における独立運動なども割り引いて考えるべきでしょう。カタロニアにもケベックにもフォークランドにも台湾にも、クリミア同様に「民族自決権」を口実にする資格は無いんじゃないかな?どうよ?
2014.04.01 08:46 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #CrLMSZ1k [ 編集 ]
20世紀には、植民地主義や圧制からの解放の根拠として民族自決権が持ち上げられたわけですが、あまり重要視されるべきものともおもえませんね。
そもそも民族主義自体が完全に否定的とまでは言えないまでも、危険性を孕んだ一つの宗教のようなものに見えて来ます。
当面国家という実用的な装置は無くせないと思いますが、「民族」なる幻想的なものはなるべく克服されて行くべきですね。だって「民族」を声高に叫んだ結果は大抵ロクな事になってないですものね。
2014.04.03 19:29 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]
民族主義や民族自決って、大民族による少数民族抑圧や帝国主義や覇権主義による収奪などから弱小国家・民族を守るためであるかぎり正当性をもつカテゴリーなんですよね。田園調布や成城のような地域の富裕層の利益擁護を図るための枠組みではないし、移住占領植民の権利などでもありません。
ましてや、北朝鮮金王朝の圧政・独裁のようなものを免罪するために持ち出されるのなんて、もっての他です。
20世紀型マルクス主義だって、当初はそんなことぐらい十分承知していた。
というよりも、「民族」を錦の御旗にすることは、往々にして階級対立の隠蔽になるという危惧さえもっていた。
「寄り道」は、レーニン的な帝国主義論的世界図式の教条化や中ソなど大国「社会主義」による干渉や侵略という20世紀的特殊性によってもたらされたといっても過言ではないんじゃないかな?
マルクス本来の未来展望には、「民族」的諸範疇の永劫視や絶対化なんて無かったんだからね。民族的特殊性の擁護とは、人権や民主主義の圧殺策動との関係で課題になるだけで、将来的には博物館行きのものへの執着、「死者が生者をとらえる」ことでしかない。
人類社会において将来も保存されるべき特殊性とは、あくまでも個人や地域にそくしたものであって、「民族」などという怪しげなものではないでしょうよ。
かつて日本でも幕藩体制が統一国家に止揚されたように、今日の国民国家や民族国家は、将来は国境無き人類社会に止揚されるはずです。
2014.04.04 08:37 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #CrLMSZ1k [ 編集 ]
又新しい情報です。
お目を通して頂けたら嬉しいです。
米(英)覇権維持の為だったら、ヨーロッパ・ロシア戦争も辞さない?
http://dendrodium.blog15.fc2.com/blog-entry-1955.html
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