きまぐれな日々

11月も中旬になって今月初のブログ更新である。

最近はほとんどの記事を『kojitakenの日記』に書くが、たまにテレビで話題になっている出来事やテレビドラマを取り上げると(といってもテレビドラマを取り上げたのは昨年TBS系で放送された『運命の人』くらいのものだが)、1日のアクセス数が5桁に達することもある。プロ野球日本シリーズ最終戦が終わった直後に、私としてはお決まりの星野仙一批判の記事を公開したところ、翌日のアクセス数がユニークアクセス数(同一リモホからの重複を数えないアクセス数)が4万件を超えた。

11月初めは、上記の日本シリーズと山本太郎の「天皇お手紙事件」で、火曜日(11/5)までは連日1日あたり1万件前後のアクセスがあったが、同じことを日に数百件のアクセス数しかなくなった当ブログに書いても意味がない。だが、記事を書き始めると、山本太郎と星野仙一を批判する前振りばかりがやたらと長くなってどうしても記事が書けず、先週は公開を断念したのだった。今でもこのような長い前振りだが、先週試みた時には今回の比ではなかったのである。

さて、当ブログで今取り上げるとなったら、秘密保護法案の問題に限ると言えるだろう。とはいっても、2週間近く放置していた前の記事に、公開後10日近くも経ってからついた無記名のコメントにあったような、

沖縄密約について取り上げていますが、
密約のどこに問題点があるのか分かりません。

公式に発表した金額よりもアメリカにお金を払ったのが問題なのですか?

といった類の質問に懇切丁寧に答えるような記事を書くつもりなどない。たかだか日に数百件しかアクセスがないようなブログにそんなことを書いても、「骨折り損のくたびれもうけ」でしかないからである。「お上がいいようにやってくれるから、それについていけば何の心配もない」と安易に考え、主権者としての自覚を持とうとしない極楽トンボのことなど知ったことではない。

そういう安易な行き方を続けたあげくにコメント主が戦争に巻き込まれても、政権の暴走を止めようとしなかった人間としての責任は免れない。生活に困窮している労働者に「自己責任論」を押しつけてはならないが、こんなブログを覗いて好き勝手なコメントを書くような人間には「自己責任論」が当てはまるであろう。先の戦争に関しても、近衛文麿政権なり東条英機政権なりを支持したり、あるいは今でいう山本太郎的な情念を持った「青年将校」たちにシンパシーを抱いたりした人々の戦争責任は免れないのである。

今のような時に問題なのは、上記の無記名のコメントの主のような考え方もさることながら、本来秘密保護法案に反対してしかるべき人間の沈黙であろう。その典型例を私は谷垣禎一に見る。

11月9日付朝日新聞の社会面(昔でいう「三面記事」)のトップに、「谷垣さん、スパイ防止法 反対でしたよね 87年『刑罰で保秘、人は萎縮』今は沈黙」という見出しの記事が載った。ネットでも書き出しだけが確認できるが、詳しい内容は「朝日新聞デジタル」とやらに登録していなければ読めない。
http://www.asahi.com/articles/TKY201311080712.html

だが、記事本文を読むまでもなく、見出しがすべてを物語っている。谷垣は世襲議員だが、1期目に中曽根康弘総理・総裁時代の自民党が国会に提出した「国家秘密法案」(「スパイ防止法案」)に反対した。谷垣は党内を含む強い反対を受けた自民党が出した修正案にも反対し、1987年には雑誌『中央公論』に「『スパイ防止法案』に反対する」と題した論文を寄稿したという。

その谷垣が、今回の「特定秘密保護法案」には沈黙を守る。谷垣は、かつてスパイ防止法案に反対した理由を聞かれて、「(秘密保護と情報公開は)車の両輪であり、片っぽだけでやっていくと間違うぞ、という考えだった」、「当時は情報公開制度もほとんどなきに等しかったが、状況は変わってきている」などと述べたらしい。

同じ朝日の記事でコメントしている御厨貴は、「谷垣法相は元々、リベラルの立場。表立って賛成していないことが彼の気持ちを表している。(中略)意見を表明できるタイミングを待っているのでは、と私は思う」などと言って谷垣をかばっているが、秘密保護法案が成立してしまえば、谷垣はそれを黙認した、というより後押しした形になる。そしてその時は刻一刻と迫っている。「タイミングを待ってい」てはならない時なのである。御厨は、谷垣を「元々リベラル」と言うが、私は谷垣を「元リベラル」「元保守本流」に過ぎないタカ派政治家と見なしている。

谷垣は、昨年の自民党総裁選で再選されていれば今頃は総理大臣で、そうなっていればおそらくはこんな法案が国会に提出されることもなかったのではないかと思うのだが、昨年の総裁選で石原伸晃総裁選出を狙った森喜朗らの圧力におめおめと屈してしまったあげく、今では安倍晋三にすっかり取り込まれてしまって、言いたいことも言えないぶざまな姿をさらしている。呆れるばかりである。

野党や国民の抵抗も弱いけれど、「穏健保守」もまたほぼ絶滅している。そして、本来「穏健保守」が占め、それなりに大きな支持が得られるはずのポジションが空いているのを見て、ハイエナが狙いをかけてきた。そう、橋下徹である。
http://www.asahi.com/articles/OSK201311080149.html

橋下氏、秘密保護法案を批判 「本質を押さえていない」

 日本維新の会の橋下徹共同代表は8日、国会で審議が始まった特定秘密保護法案について「僕は原則、やっぱり秘密は嫌ですね。権力機構は不都合なものは隠そうとする。権力の本質を押さえたルールになっていない」と述べ、反対姿勢を鮮明にした。大阪市役所で記者団に語った。

 橋下氏は「行政サイドは『国が国民を守る』と言うが、『国民のためだ』と言って秘密の領域は広がっていく。国民の判断で秘密が暴かれてリスクが生じたとしても最終的には国民の責任、というのが国民主権だと思う」と指摘し、「発想を切り替えて、原則公開の方がいいと。情報が公開されることを前提に安全保障をさらに構築していく知恵を絞ればいい」と述べた。

 維新は特定秘密の範囲を限定する修正案を準備中だ。橋下氏は「維新のメンバーでもそれぞれ法案との距離の取り方が違うと思うが、僕は一番距離が大きいのではないか」と語った。

(朝日新聞デジタル 2013年11月9日02時00分)


こういう報道が出ると、またぞろ「やっぱり橋下くんは『リベラル』だ、キャーキャー」と騒ぐ自称「リベラル」たちが湧いて出てくるのではないかと私は危惧する。

こんな件まで橋下に「エエカッコ」されてどうすると言いたい。橋下は、小沢一郎にも似て、支持が得られそうなのに占める人間が少ないポジションはないかと日々嗅ぎ回るだけの「政治屋」である。その小沢一郎を信奉した人間が多く出たことが、「リベラル・左派」の弱体化を招いた。それは今や、橋下に「秘密保護法案反対」を口走らせるところまできてしまった。そういった、個人崇拝に走って本義を忘れた「リベラル・左派」のていたらくもさることながら、本来「保守」の側から反対の声を挙げなければならなかった「元穏健保守」谷垣禎一らの沈黙が、現在の惨状を招いている。

「沈黙は金」という言葉は、秘密保護法案をめぐる言論には全く当てはまらない。
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 山本太郎って、そういえば関西人だったんですね。あの‘ベクれてる’発言を聞くと何やら、‘熊襲の住むところ’と喝破したサントリーの社長と繋がる意識を感じた。まぁ、ただ単純に大地震お祝いしますとか言ったさる国の回し者のバケの皮が剥がれただけなのかもしれないが。

 谷垣を出馬断念に追いやったA級戦犯は古賀誠

2013.11.11 09:38 URL | 多事呆論 #- [ 編集 ]


民主岩手県連の政治資金訴訟 生活2氏に全額返還命令
 昨年7月に民主党岩手県連の政治資金4500万円を「国民の生活が第一」(現生活の党)に移したのは違法だとして、民主党県連が同県連の元役員2人に返還を求めた訴訟で、盛岡地裁は8日、原告の訴えを全面的に認め、全額返還を命じる判決を言い渡した。

 2人は菊池長右エ門前衆院議員と佐々木順一県議で、政治資金を移した後、ともに生活に合流した。
 貝原信之裁判長は判決理由で、民主党と生活は利害が対立する関係にあったとして「資金移動は原告の利益を損ない、県連の議決を経ておらず、権限の乱用で違法だ」と述べた。
 被告側は、生活の小沢一郎氏が率いた自由党県連が民主党県連と合併する際に寄付した額が約4500万円で、流れをくむ生活が引き継ぐべきだと主張した。しかし、貝原裁判長は「預金は原告名義で、原告の帰属だったことは明らか」と指摘した。
 判決によると、菊池前衆院議員と佐々木県議の2人は、生活に合流する直前の2012年7月3日、民主党県連名義の預金口座から計4500万円を2人の資金管理団体に振り込み、最終的に生活の県連に寄付した。
 菊池氏は当時、民主党県連の代表代行、佐々木氏は幹事長だった。
 菊池氏は「控訴したいという思いはあるが、小沢代表に報告し相談したい」とコメントした。民主党県連の高橋元・幹事長は「今後は判決に従い速やかな資金の返還を望む」との談話を出した。


2013.11.11 14:08 URL | IZUNA #- [ 編集 ]

「軍事秘密を守る法律がなかった」「スパイ行為を罰する法律がなかった」などとのたまう右派知識人やネットウヨクなどは、自衛隊法など防衛関連の法律の秘密保持条項をよく読んでみるがいい。
とうの昔から防衛秘密を守る法律は存在している。それにもかかわらず情報流出が起きている原因は、国民がスパイ行為を働いているからではなくて政治家と政府機関の情報セキュリティの意識のなさが原因。
そのことを棚に上げて都合の悪いことの情報隠しを計り知る権利を阻害しようとすることにつながりかねない秘密保護法案なんて民主主義の自殺行為でしょう。

2013.11.11 20:47 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]

安倍晋三始めとする極右連中の狙いは、「軍事秘密を守る」ことではなく、国民の知る権利を奪い自分の好きなように情報を統制することにあるのですから、自衛隊法などどうでもよいのです。戦前への先祖帰りを目指すのも「民主主義」の抑圧が究極の狙い。中国の言論弾圧を批判しながら、極右が内心理想とするのが、中国のような一党独裁でしょう。

2013.11.11 21:45 URL | 負け組の矜恃 #- [ 編集 ]

中国、ロシアは言うに及ばず、主要先進国はどこも政府秘密の漏えいは重く罰している。だから…というわけだ。しかし、スノーデン事件や最近のリーク事件に対するオバマやキャメロンの対応を見ればわかるように、秘密の民主主義的統制なんぞもはやどこの国にも存在しない。司法ももはや独立ではない。この暗ーい権威主義的潮流に加わろうというわけだ。歯止めがきいたためしのない帝國日本の場合、いずれ違反の法定刑は死刑になる。

2013.11.11 22:53 URL | 野次馬 #mQop/nM. [ 編集 ]

こんにちは。最近まで知らなかったのですが両方のサイト読まして貰いました。

いらつかせ戦術ですね。最近「インターネットサポータークラブ」とかで教唆され工夫を凝らしてきているのをあちらこちらで見かけます。

特徴として最初はやや賛同風な文言を書き散らしておいて、いきなり調子をがらっと変え、ネガティブキャンペーンを貼り付て驚かしたり悩ませたり、あるいは中性的なニュアンスで質問したりデーター根拠を求めるフリをしたりして信用になにげに疑問をすり込ませたりして人の心を不当に操るとか不愉快にしてしまのです。あるいは不必要な考える手間暇の消耗を狙ってひとコメ五毛稼ぎ逃げという手口も
ありますから・・。

こういうのは戦争ラジオ放送の例でいうと少し旧くなりますが「東京ローズ」とか「日本兵の皆さん、国ではお母さんが待っていますよ~」とかで判っている神経戦の一種として用いられる手口です。

善意を基にする市民には意外に効力発揮します。いやいや・・そこまではと。でも相手は既に戦争モードですから対処怠り在りませんから。

ポストモダンに染まっているから部品部品でその度に対処しているといけませんよ。政治のど真ん中で80歳高齢で頑張っている国王様つかまえて意味の通らない「政治的・中立」??あちらからは馬鹿にしてるんじゃぁないよ、失礼だろう!!っていわれてると逆に思うんですけどね。中立もひとつの経済的利害に基づいた政治的立場だというのはそれこそ常識中の常識でしょう・・何やってるんでしょう諸氏は。

戦争・・実質的治安維持法・・対外派兵・・、それだったらマッカーサーのGHQに戻して天皇制やめて大統領制にするの?立候補する権利はあるから五期連続で衛星大統領になれるからと何故いえないのでしょうね。国王なんだから本土も沖縄も分割販売する権利も認めましょう、だけど憲法とバーターだったんだからと。

米国もはともかくとして、慌てて勅任官数百人抱える官僚達が腹いて~の安倍ちゃんの引きずり下ろしに走り出すのではないのでしょうか。

では。

2013.11.12 12:06 URL | simpleズ #SFo5/nok [ 編集 ]

山本太郎が手紙を渡したことに何をそんなに騒いでるのか理解不能。
あの夫婦は頻繁に被災地とかに出かけてるじゃないですか。行った先で地元民の陳情を聞くのが唯一の仕事。その際に地元有力者や議員が説明することだって普通にある。

「水俣病で苦しんでいます」「津波で被害を受けました」と訴えるのはセーフで、「放射能が心配です」と訴えるのはアウトなの?意味不明。
現に、日本は高濃度の放射能に汚染されているにもかかわらず、「福島の野菜を食べて復興」などと恐ろしいことが平然と行われている。

そんな空気の中で、山本太郎議員が陛下に手紙を渡し、腰を直角に曲げ頭を垂れた。誰の為?彼自身の為か?国民の代表の一人として、責任を果たそう、大事な事を陛下に伝えたい、そんな彼の気持ちが伝わる。涙が出る。

2013.11.13 22:13 URL | #- [ 編集 ]

脱原発コイズミに嬉々として擦り寄るブサヨにほとほと呆れているところ、
この期に及んで
>現に、日本は高濃度の放射能に汚染されているにもかかわらず、
>「福島の野菜を食べて復興」などと恐ろしいことが平然と行われている
などとほざく放射脳には怒りを覚える。
放射脳に何言っても無駄なのは承知しているだけに
この連中を除染する方法はないものだろうか。
(小沢真理教ですら当地でも影響力は落ちているというのに)
山本太郎だったら選挙で落とせるんだけどねぇ。。。

2013.11.14 20:40 URL | 岩手4区住民 #- [ 編集 ]

何が秘密?
それは秘密
知ろうとすれば懲役10年
というのが秘密保護法案
秘密保護法案は、悪法の中の悪法です。
マーティン・ルサー・キング牧師は「最大の悲劇は悪人の暴力でなく、善人の沈黙である」と述べていますが、秘密保護法案に対しては、それがピタリと当てはまります。

2013.11.15 01:40 URL | 風てん #- [ 編集 ]

‘検査部長’としては超優秀だった‘半沢’も‘営業企画部長’としては苦戦しているようだね、は、は、は、は、は・・・。
 ところで浅田彰がなんと土曜22時のたけしの番組に出ていた・・・!
 あのキモ男・宮台が師と仰ぐ見田宗介ですらNHKでもしかるべき番組しか出ないようにしてるにもかかわらず民放のどっちかっていうとおちゃらけ報道ライブに出てるとは・・・。故・レヴィ=ストロースも草葉の陰で嘆いていることだろう。
 

2013.11.16 23:32 URL | ネズミ後輩ヒット曲なし軍団作って威張るなよ #- [ 編集 ]

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2013.11.18 00:49  | # [ 編集 ]

> 維新は特定秘密の範囲を限定する修正案を準備中だ。橋下氏は「維新のメンバーでもそれぞれ法案との距離の取り方が違うと思うが、僕は一番距離が大きいのではないか」と語った。

この頃、日本維新の会における橋下市長の影響が弱くなっている様な気がするが、日本維新の会は秘密保護法案を相当弱める意向、自民党・公明党に以下の3条件を要求中。

1.特定秘密の範囲を防衛分野に限る
2.特定秘密の指定の妥当性をチェックする第三者機関を設置する
3.30年後にすべての情報を開示する

2013.11.18 20:55 URL | shinoshi #CSJ8FyD2 [ 編集 ]

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2013.11.19 23:58  | # [ 編集 ]

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2013.11.21 22:35  | # [ 編集 ]













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