きまぐれな日々

元旦付の新年のご挨拶を別にすれば本年最初の記事になるが、正直言って今年ほど冴えないというか展望の開けない年は記憶にない。マスメディアは民主党がめちゃくちゃにした政権運営を自民党が立て直すだの、「アベノミクス」がどうだのと言っているが、首相の安倍晋三にしても副首相・財務相の麻生太郎にしても一度失敗した人間であって、彼らに期待している国民ははっきり言ってそう多くはあるまい。

年末に全国紙が行った第2次安倍晋三政権の支持・不支持を問う世論調査の結果は、読売65%、日経62%、朝日59%、産経・FNN55%、毎日52%だった。読売や朝日の調査結果は前回(2006年)の第1次内閣の初回調査と比較して4,5ポイント減少しただけだが、毎日の調査結果は前回(67%)よりも15ポイントも下落している。これについて毎日は、同社の世論調査で内閣への支持・不支持を聞く場合、「支持する」「支持しない」に加えて「関心がない」という選択肢があり、今回はそれが21%と高かったためだと説明している。なるほど、これは説得力がある。安倍内閣の支持率は見かけ上高いけれども、その内実は「消極的な支持」が多く、「関心がない」という選択肢を提示されるとそれになびいてしまう人も少なくないというわけである。

だが、これは安倍晋三にとっては決して悪い材料ではない。言い換えれば、安倍政権を倒したいと考えている側にとっては決して好材料ではない。いうまでもなく、最初の期待値が低ければ、政権の業績が冴えなくとも失望もまた小さいからである。前回はマスコミが「ポスト小泉」の筆頭だった安倍晋三を持ち上げすぎたために期待がバブル的に膨らみ、安倍がその期待を裏切ったために支持率が暴落した。しかし、今回はその再現は望み薄である。

加えて、政権を失った民主党及び同党から分かれた生活の党のイメージが非常に悪い。昨年末の衆院選で、民主党は公示前の231議席から57議席に、生活の党の前身である日本未来の党は61議席から9議席へとそれぞれ議席を激減させた。議席の減少率は民主党が75%、日本未来の党は85%だった。他に社民党も5議席から2議席へと60%議席減の大敗を喫しており、この3党が衆院選負け組のワースト3だった。

もとは同じ党から分裂した民主党と日本未来の党は、政権運営そっちのけの権力抗争も有権者に嫌悪感を催させた。日本未来の党は、マニフェストの大義を裏切った菅政権や野田政権が悪く、理はこちらにあると訴えたが、有権者からすれば「あんたら、自分の責任を棚に上げて何を被害者づらしてるんだ」としか思えなかったのは当然だ。しかも日本未来の党は選挙に負けたあとも内紛を起こし、あとから入ってきた小沢一郎一派が党を乗っ取って存続政党となり、森裕子を代表にして、看板を「生活の党」へと掛け替えた。追い出された嘉田由紀子、飯田哲也、阿部知子は離党し、新たに政治団体「日本未来の党」を立ち上げたが、政党の要件を満たさず、政党交付金を受け取れなかった。

上記の方法は「分派」と呼ばれるが、この他に二つ以上の対等の政党に分かれる「分党」という方法がある。分党の場合、政党交付金はそれぞれの所属議員数に応じて比例配分されるが、分派の場合は離党議員に交付金は交付されない。日本未来の党の場合、分党になったところで、小沢一派の15人に対して嘉田一派は阿部知子1人だけなのだから、小沢一派側から見れば、相手を「分派」させるのではなく「分党」したとしても政党交付金の取り分に関しては違いはさほどなかったはずだ。

この件に関して、小沢一派は「選挙の大敗による3億円以上ともいわれる供託金没収分などの借金をまるまるこっちで引き受け、嘉田氏を身軽にしてやったのだ」などと恩着せがましく言っているが、政党交付金は8億6千万円といわれており、供託金没収分よりはるかに多いし、選挙費用全部を合算しても現「生活の党」は損などしてはいないのではないか。

いや、政党交付金の問題などどうでも良い。小沢一派は嘉田由紀子や阿部知子らの誇りを土足で踏みにじったといえる。それがことの本質ではないか。裏切り者は絶対に許さないのが「小沢流」であって、岩手1区や岩手3区で小沢を裏切って民主党に残った候補に「刺客」を送りつけたこともその一例だ。岩手1区や3区では元小沢一派だった民主党候補が勝ち、小沢が送った刺客は敗れた。とはいえ、黄川田徹や階猛には勝てなくとも、「軽くてパー」のつもりで担いだのに何やらギャーギャーわめき出した御輿を葬り去るくらいは、小沢にとっては手もないことだったに違いない。

しかし、選挙に負けた直後に起こした醜い内紛劇は、嘉田由紀子、飯田哲也、阿部知子らにも多大なダメージを与えたが、それ以上に小沢一郎のそれでなくてもダークなイメージを完全に真っ黒にした。小沢一郎は事実上政治生命を絶たれたと断言して良い。今後、小沢が政局の中心人物になることはもうない。

昨日(6日)配信された朝日新聞デジタルの記事に、「未来、反原発で連携呼びかけ 『オリーブの木』方式で」という見出しの短信があり、一瞬小沢一郎の発言かと錯覚したが、呼びかけたのは阿部知子だった。阿部は嘉田由紀子、飯田哲也との会談を国会内で行った後に記者会見し、未来と同じく「原発ゼロ」を掲げるみどりの風、みんなの党と国会運営や参院選などで連携していく考えを明らかにしたというのだが、連携の相手には当然ながら生活の党は入っていない(阿部と不仲とされる福島瑞穂が党首を務める社民党の名前も記事にはない)。

一方、小沢一郎は、読売の記事を参照すると、新年会で「野田前首相による『自爆テロ解散』で大変だったが、自民党が大勝したわけではない。橋下(日本維新の会代表代行)と渡辺(みんなの党代表)に『一緒にならないと惨敗だ』と言ったのに、組まなかったので惨敗した。このままでは終われない」と語ったとのことだ。「老醜」の一語に尽きる。

そもそも、みんなの党、ましてや日本維新の怪は衆院選に惨敗などしていない。みんなの党は議席を伸ばしたし、日本維新の怪は躍進した。負けたのは日本未来の党だけである。さしもの「小沢信者」たちも、その一部の人たちは、今回の衆院選の結果を受けて、なおも維新、みんな、生活の3党が組んでその中央に小沢がデンと座る図は想像できないと言っている。彼らは小沢に日本未来の党の惨敗や民主党の惨敗に責任を感じてほしいと言っている。そしていつまでも小沢に頼り切っている配下の者たちには早く独り立ちせよと言っている。もちろん、中には今回の日本未来の党の惨敗は「ムサシ」とかいうゴールドマン・サックス系列のメーカーが作った投票用紙読み取り機を操作した「不正選挙」によって仕組まれたものだとする「勝ち組」もいて、カルト化の度合いをさらに強めているが、そうではない「負け組」の小沢信者からは、教祖の責任を問う声がようやく上がり始めた。私に言わせれば遅きに失した上、選挙の敗因を嘉田由紀子らに押しつけるなどの誤りを犯しているけれども。

新春最初の記事から、小沢一郎批判ばかり書き連ねてしまったが、私はいわゆる「リベラル・左派」が小沢一郎支持へと大きく傾斜したことの弊害は極めて大きいと考えている。小沢は衆院選の前に、「脱原発・反増税・反TPP」の3点を訴えれば選挙で必ず勝てると豪語していたが、「脱原発」と「反TPP」はいいとしても「反増税」は問題含みである。

景気の悪い現在、消費税は増税すべきではないという主張自体には理がある。しかし、小沢は2010年から名古屋の地域政党「減税日本」を立ち上げた河村たかしを支援してきた。河村は所得税と住民税の大幅減税を持論としている。また、東日本大震災直前の一昨年2月に行われた岩手県の陸前高田市長選で、現職の戸羽太市長の対抗馬として、河村たかし張りの「減税」の訴えを目玉とする候補(菅原一敏)を推したものの、全国的にも珍しい自共共闘となった戸羽市長(自民党系)に敗れた。この時、黄川田徹の菅原一敏への応援が不熱心だとして小沢が黄川田を名指しで批判したことが、今回の総選挙を前にして黄川田が小沢から造反したきっかけになったのではないか。もちろん、黄川田徹が(そして戸羽太も)震災で妻らを失ったのに対し、小沢は震災そっちのけで「菅下ろし」をやっていたこともあるだろうけれど。

政局の話を措いても、小沢一郎に決定的に欠落しているのは「再分配」の思想である。小沢は持論の「減税」を推進していったとして、いったいどうやって格差を小さくし、貧困をなくすというのだろうか。税収なくして再分配などできっこないではないか。安倍晋三でさえ言わない極端なトリクルダウンというか、富が勝手に平準化するというオカルトのようなメカニズムを仮定せずして、小沢の思想を説明することはできない。そして、こんな人物に望みを託したのが「リベラル・左派」最大の誤りだった。直近にその罠にはまったのが嘉田由紀子、飯田哲也、それに阿部知子の3人だったというわけだ。

税金が高いのが問題なのではなく、再分配機能が低いことこそ問題なのだ。たとえば極端な話、税率がフラットであったとしても給付が貧富に関係なく等額であれば、人頭税と逆の理屈で等率課税であっても再分配機能はある。スウェーデンなどはこれに近く、所得税の累進性は緩やかで、消費税率も(軽減税率があるとはいえ)25%と高いけれども、社会保障や労働補償による再分配が手厚いために人々は高い税率に不満を持たない。

また、株式等の譲渡や配当による利益は、日本を含む他の多くの国と同様にスウェーデンも分離課税ではあるけれども税率は30%と高い(日本はもとは20%だが、もう長い間軽減税率の10%が続いている。今年末で打ち切られる予定だが、上げ潮派で鳴らす安倍晋三はさらに延長するのではないかと予想される)。小沢一郎が所得税や住民税を下げる代わりに証券優遇税制を廃止したり、もとの20%よりも高い30%の税率にすべきだと主張したという話は聞いたことがない。子ども手当や農業者戸別所得補償制度、それに朝鮮学校の件でミソをつけたけれども高校無償化などは民主党の評価すべき政策だったと思うが、財源を「ムダの削減」や「埋蔵金」で賄うという話は絵に描いた餅だった。それにもかかわらず、さらに過激な「減税」を志向する河村たかしを支援し、菅原一敏を担ぐなどするに及んで、私は小沢一郎という政治家を信用することが全くできなくなった。野党や、与党であっても非主流派であれば人気とりのためには何でもやるというあざとさしか、小沢という人間からは感じられない。

衆院選に大敗した民主党は、野田佳彦(「野ダメ」)が代表を辞任し、後継に一昨年の民主党代表選で小沢一郎に担がれた海江田万里が就任した。海江田は、代表就任早々、参院選におけるみんなの党や日本維新の怪との共闘を口にし、生活の党とも融和的らしいが、みんな、維新、生活は3党とも新自由主義的な政党であって、民主党ももともとそういう方向になびく傾向が強いから、これらの政党の「野党共闘」など全く期待できない。そもそも、改選議席の多い民主党は衆院選の結果が示すように現在では不人気だから、民主党が主導権をとっての野党共闘など不可能だし、維新の怪が主導権を握る形になれば、これは最悪のパターンだ。

そう考えると、今年の参院選で自民党が負ける展開はちょっと想像しにくい。私はもう、いかに安倍晋三に暴走させない、つまり原発再稼働やましてや新設、あるいは改憲にかまけたり歴史修正主義的な妄言を口走るなどの愚行に走らせないように国民がプレッシャーをかけていくしかない、つまり、非常に不本意ではあるけれども、かつて朝日新聞社が出していた月刊誌『論座』がタイトルに掲げた「安倍首相との"共生"」を当分の間強いられるのではないかと想像してげんなりしてしまうのである。
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麻生さんは小泉と並んで総裁選に出ていた頃から、いまやろうとしているのと同じ政策を主張していました。やっとできるようになったということで、私は麻生さんには期待しています。
安倍さんも、小泉の後を継いで総理になった時期に、格差の広がりが問題視され野党から攻撃されて、貧困対策をすると国会で言ったら、その「貧困」という言い方がよくないと、リベラルから叩かれました。郵政民営化に反対して離党した人たちの復党を許したことで、改革に逆行するとリベラルからも揶揄されました。

いま、あのころの「改革」待望の気分を引き継いでいるのが、維新の会やみんなの党、そして方向性は異なりますが、たぶん脱原発を掲げる一連のみどり政党になるのではないでしょうか。

2013.01.07 13:20 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

人口減少社会にあっては、歳出の拡大のみを叫んでも支持を得られないということだ。
これはとても大切なことなので、「リベラル」も耳を傾けてほしい。税収には限りがある。この点を忘れては中間層に声は届かない。
そして人口減少社会では税金の負担は次第に増えてゆく。税金を負担する側にとって、最も嫌悪するものが利権である。税金が公平に使われるという安心感がない限り、税を負担する側は新自由主義に向かうのだ。日本人は最も新自由主義と縁の遠い人々であるにもかかわらず。
もう一度想起してほしい。簡素な政府を。
税金が公平に使われると人々が確信できない限り二つの結末しかない。
一つはギリシャのような国家破綻で、もう一つは英国のような新自由主義への急展開だ。日本は後者を選択すると思う。

2013.01.07 23:37 URL | greenstone #- [ 編集 ]

>greenstoneさん
年末のエントリにコメントしたのと重なるんだけど、「日本人は最も新自由主義と縁の遠い人々である」と同時に「日本人はリバタリアンと言う言葉が出来る以前からリバタリアンだった」とも言えるんだよね。

日本人のコミュニティってのをよくよく見ていると、内輪のルールで固まって外部に対して対峙するってのが結構目立ってるし、相互扶助的なものにしても実は暴力装置的なものと表裏一体だったりするのが往々にして見受けられる。しかも権力に対して抵抗する訳でもなくて、ともすれば自分たちが権力であったりすることもあるのだし。

2013.01.09 12:43 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

民主・維新・みんな・未来の共闘ではネオリベ思想からは脱しないどころか、更なるネオリベ強化を打ち出してくる気がします。
以前にも「日本人はネオリベを嫌いながら、ネオリベを唱える勢力になびいてしまう」というようなことを書いた気がするのですが、簡単に人気を集める方法は「ムダの削減」「緊縮財政」「政治改革や行革」という、正論を言っているようで実は何も言っていない腐った手法なので、野党連合がこうした方向を目指すのは十分考えられることです。

要するに安倍のタカ派色を抑えていさえすれば、ネオリベ大連合勢力よりも自民・公明の方が安全な社会になるようにも思えます。
実際、安倍がタカ派色を打ち出せば今度は経済界が黙っていないでしょう。アジアとの経済交流は欠くことの出来ないもので、それを壊してでも思想右翼色を全面に打ち出した政策を取れるとは思えないためです。歴史認識にしても河野談話を完全否定はできずにこれを踏襲するか、あるいは玉虫色の表現に抑える気がします。

アベノミクスと呼ばれ、自公の経済浮揚政策が今は高く期待されています。株価も上がり円も相対的に安くなって自公政権に対する期待は相当なものです(私自身は過大評価な気もするのですが)。従って今の状況からすれば次の参院選も自公が負ける要素は見当たりません。
もし負けるとすれば、安倍が失態を演じた時でしょうが、それで替わる勢力はポピュリズムとネオリベに毒された民主+第三勢力であることを思うと、「なぜ日本の政治構図はこんなになってしまったのか?」と絶望感しかわいてきません。

2013.01.10 00:16 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

竹中平蔵が政権入りし、新自由主義的政策が始まるかと思いきや、富裕層増税するみたいですよ。

所得税:最高税率45%で調整 自公、富裕層課税強化へ
http://mainichi.jp/select/news/20130108k0000m010125000c.html

これらを財源として所得の再分配が行われれば、正に古寺さんの望むような経済政策ではないですか?

2013.01.10 03:08 URL | 弥生 #VWFaYlLU [ 編集 ]

>弥生さんへ

岸信介は戦前まで国家社会主義者だった人物で、戦後も最初社会党から出馬を検討した人物であり、自民党総理総裁として国民皆保険、国民皆年金、最低賃金制導入を図った実績を持つ。
左翼を徹底弾圧し、アメリカにベッタリだった媚米派の顔と共に、左翼政治家のような顔も併せ持った、極めて異質な政治家。
岸派の系譜を引く清和会は本来は国家社会主義的な色彩を放つグループで、小泉の登場によって新自由主義に傾斜し、変質したものの、今回再登板した安倍氏が本来の岸派の姿に回帰した、という捉え方をすれば、富裕層増税の推進は整合性の取れる話。
安倍政権の危険性は、国家社会主義勢力の系譜を引く勢力として、個人の生活への国の介入を肯定し、個人の自由を制限する事に何ら躊躇いを覚えない点にあるのであって、アベノミクスに関しては、評価は真っ二つに分かれている状態。
従って危険視されているのは国家主義的な部分についてであり、アベノミクスが危険視されているわけではありません。
また、維新の会が恐れられているのは、やはり戦前の国家社会主義勢力の影響を強く受けている上に、新自由主義的であるという最悪の組み合わせである為。維新の会は新自由主義で格差が拡大し、国民が不満に思うなら、国が強権発動して弾圧してしまえばよいという極めて危険な思想を持っており、政権を取らせたら、労組や左翼の弾圧は確実にやってくるし、政府に批判的というだけで、普通の人すら弾圧しかねない危険性がある。
たちあがれニッポンの政策について、党の公式サイトで読んだ事があるが、労組を明確に敵視し、弾圧策が公然と掲げられていたし、維新の会のバックは、国家社会主義者(ファシスト)だった笹川良一の構築した右翼勢力。
危険性で行けば、安倍政権も危険だが、弱体化したとはいえ、自民左派という抑止役がいるだけ、まだマシだが、維新の会は、国家主義的なたちあがれニッポンと国家社会主義の維新の会が合体した純粋国家主義グループで、歯止め役がいないので、暴走したら止めれられる勢力がいない。

2013.01.10 12:40 URL |   #- [ 編集 ]

私個人的には、今の労組(特に連合)は「命をかけてまで守らなければいけない」ものなのか疑問です。昨年の「税と社会保障の一体改革」を巡る民主党内の動きへの反応を見ると特に。

さて、松下政経塾出身者が真ん中に座る民主党はもはや保守政党であり、かつ社民党・共産党にもはや政局のメインプレイヤーとしての力が無い以上、次の参院選では「公明党が『自民党から見て手放せないぐらいに』議席を確保して連立を維持してもらうぐらいしか安倍さんが本当にやりたい事を抑える事が出来ないのではないか」という考えです。公明党に期待するしかないというのが残念な限りですが。

2013.01.10 19:36 URL | naka #V4rYaZBU [ 編集 ]

連合はどうしようもないし、使い物にならないけど、経団連の雇用改革案である、正規雇用をエリート限定の雇用システムとし、安定な非正規雇用が一般的な雇用形態にして、国民を安く使い捨てるシステムに変える事が通ってしまった場合、国民の大多数は非正規になるし、貧乏になるし、若い男は労働奴隷として使い捨てにされ、若い女は、器量よしなら富裕層、エリートの妾か売春婦、ブスは女工哀史さながら、富裕層とエリートだけが我が世の春を謳歌する、まさに戦前の地獄絵図の再来になる。
どんなに再配分を強化しても、雇用そのものが不安定かつ低賃金では焼け石に水だから、金を動かす事で富を生み出す富裕層、安定的に高収入を得るエリート正規雇用層と、国民の大多数を占める非正規雇層との間で断絶が起きる。
非正規という雇用形態が改められない限り、どんなに社会保障を手厚くしようが、ベーシックインカムが導入されようが、貧富格差拡大によって相対的に富裕層とエリート正規雇用層の力が増大する半面、非正規は貧しいままの状態が維持されるから、恐らく今以上に苦しい状態に追い込まれる。
何とか食い止めないと、取り返しのつかない事になる。

それにしても、何で民主って、ああも馬鹿なんだろう。
みんなの党や維新の会と組めば、自滅するのが自党だって事も理解できない程の馬鹿揃いなんだろうか?
組めるという事は政策が同じという事、政策が同じなら、手垢塗れ、汚点だらけの民主なんかより、有権者が新しさを求めてみんな維新に飛びつく。
こんな事すらわからないんだろうか。

出来る事なら、旧総評が民主を離脱して、社民支持に切り替えて、参院選では社民が一定の存在感を示し、党勢拡大する方向に流れて欲しい。もう民主は駄目だ。役に立たないのを通り越して有害になってきてる。

2013.01.11 02:17 URL | #- [ 編集 ]

弥生さんへ

富裕層増税は賛成です。しかし、それで得た金を再分配にするとは思いません。現に生保は1割削減としています。防衛費も増大します。

相続税がらみになりますが、孫の教育資金として1000万から1500万を一括して贈与した場合、贈与税を免除するそうですが、富裕層の相続税を実質軽減することになります。財産を持つ高齢者から現役世代への資産移転自体は賛成ですが、貧富の格差は拡大、それも教育格差を拡大する方向なので問題もあります。富裕層への増税はしっかりやった上で教育に対する支援はしっかり国がすべきでしょう。

2013.01.11 14:03 URL | tarari1036 #- [ 編集 ]

2013.01.10 12:40に投稿者した方へ

弥生様の
>所得税:最高税率45%で調整 自公、富裕層課税強化へ
は、野田毅税制調査会長のご意見であると思います。

安倍晋三首相は(岸信介首相が導入を図った)国民皆保険、国民皆年金、最低賃金制等の左派的政策を軽視してる様に見えます。

平沼赳夫、西村眞悟、亀井静香等の第3極の幹部の方が岸信介首相に近い気がします。

>危険性で行けば、安倍政権も危険だが、弱体化したとはいえ、自民左派という抑止役がいるだけ、まだマシだが、維新の会は、国家主義的なたちあがれニッポンと国家社会主義の維新の会が合体した純粋国家主義グループで、歯止め役がいないので、暴走したら止めれられる勢力がいない。

維新の会は、少なくても経済軸に関しては、旧太陽の党が歯止めになってますが、
自民党は、石原伸晃が嫌われるポストだし、石破茂幹事長が何の役にも立ってないし、安倍晋三首相の歯止め勢力が貧弱です。
(まさか公明党に頼りますか?)

後、両者の最大の相違点は、ネオリベラルの質、
橋下徹は、下から出たネオリベラル、クリーンなネオリベラル、菅直人的ネオリベラル、
安倍晋三首相は、上から出たネオリベラル、利権を持ったネオリベラル、小沢一郎的ネオリベラル、
って感じ。

2013.01.11 22:34 URL | 牧野弘幸 #v/Q4ADBU [ 編集 ]

安倍のブレーンに竹中が入っているようなので、非常に危険な動きです。
竹中はおそらく安倍を(アベノミクスと持ち上げられているが、安倍自身に経済政策能力は低いと見る)望む方向に引っ張ろうとするでしょう。tarari1036さんの言われるように生活保護も削減を打ち出していますし、安倍は「景気さえ見かけ上回復すれば問題ない」とでも考えているんではないでしょうかな。

さて安倍の狂気とも言える教育再生ナントカが発表されました。実に香ばしい面々です。
「歴史修正主義」のうえ、「奉仕役義務化」「二次方程式なんて不要」などという妄言を吐いた基地外カルトが揃っています。どいつもこいつも全体主義色が濃く、こいつらの提言を表向きにしろ聞かなければならない文科省の官僚には同情しきりです。
森政権の時にはその結果が「ゆとり教育」だったもんなあ。当時のカルトども(江崎玲於奈、三浦朱門、曾野綾子など)が結果的に推し進めた「ゆとり」を、ネトウヨどもがなぜ民主党や日教組が原因と言っているのか理解に苦しみますが。

ここでネオリベと全体主義の親和性の話です。
日本は特にそれがひどい、フリードマンの提言とはまったく一致していないと書きましたが、その最たる例が渡邉美樹でしょう。彼は徴兵制推進論者です。その理由は
「上からの命令を絶対として聞き入れる人間を作るため」
だそうです。
どうです、まさにブラック企業ならでは発言だとは思えませんか(笑)?

私は日本という社会の体質から、ネオリベの最悪の姿が現れる公算があると思います。その元凶は橋下です。彼をヒトラーに例える向きもありますが、私は彼が暴走したときはピノチェトが類似例になるのではと思っています。

2013.01.11 23:10 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

渡邉美樹って確か父親が会社を経営してて倒産したんじゃなかったでしたっけ?
こういう育ちの人って、例え金銭的に苦労はしていても、親のおかげで色々なコネクションをもってる場合が結構多いんです。
困っていたら誰かが手をさしのべてくれるという。
橋下にしても間違いなくそれはあったと思いますよ。
そういう人を叩き上げだとか苦労人だとは私は思わないんですけどね。
彼らは十代を過ごした土地から遠く離れて暮らしているわけじゃないことを思えば、何となく想像はつくと思うんですが。
彼らが徴兵制だとか何だとかいうのはお坊っちゃまのたわごとにしか聞こえません。
九州出身で、大学で東京に出てきたホリエモンあたりは、確かに叩き上げの部類に入るんでしょうけど。
そういえば彼はサラリーマン家庭の息子だったような。
親が勤め人でしかも地縁に恵まれないよそ者だと、自営業の息子を羨ましく思うことは結構あるもんですよ。
学生のとき、彼らは家業を手伝うなり知り合いのところにいくなりしてアルバイト先を簡単に見つけてましたから。
常に知らないところに応募して、一発勝負を強いられるサラリーマン家庭の息子よりは遥かに有利でしょうよ。

2013.01.12 00:42 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

杉山英大さんへ

お返事が送れて申し訳ありません。
年末のエントリーはフォローしていませんでした。
こちらについてもお詫び申し上げます。

日本人は新自由主義的か、という問題は抽象的過ぎて答えが難しく、切り口によって様々に答えられるでしょう。
確かに利己的な側面もあり、個人同士の権利の主張は激しいものがあり(私人間では日本人は極めて権利意識が高い)、その点を強調すれば、新自由主義的といえるかもしれませんが、はっきりとしたリバタリアンとはとてもいえないと思います。
いずれにしても詳細な議論が必要で、ここでは触れられないと思います。
私が申し上げたいのは、日本人のコミュニティーに対する意識と弱者に対して同情的なことです。
これも感覚的なものかもしれません。
しかし、経済的自由に関する保守度を調べるアンケートの回答状況を見ると、日本でかなり保守度が高い人でも海外(韓国を含む)では中間層に分類されてしまいます。
私は、日本人は基本的に新自由主義的ではないと思いますし、90%以上の人が中流意識を持っていた70年代が理想の社会だと思っています。

2013.01.12 12:20 URL | greenstone #- [ 編集 ]

(「護憲派」のMLで)「不正選挙」陰謀論に傾いている人が怪しいリンクを紹介してきた。

2012年衆議院選挙 公職選挙法第204条に基づく異議申し立て
http://www.tm256.biz/project-EFB/


これは、いかがわしいものと思われるので参加するべきではない。
「小選挙区で投票した立候補者の所属政党」「比例代表で投票した政党」を(誰かハッキリしない者に)教えるというところが、先ず怪しいと思います。

2013.01.13 21:55 URL | l #L52t0waA [ 編集 ]


http://www.tm256.biz/project-EFB/proj-efb-faq.html

http://richardkoshimizu.at.webry.info/201301/article_93.html
「発起人の一人」が悪名高い陰謀論ライターのリチャード・コシミズということからして、止めておいたほうがよいことは疑いありません。
「ユダヤ世界権力」が云々と語っているような、リチャード・コシミズは、そもそも!まともな市民運動家が相手にするような存在ではないのです。
ネオナチが公然と書店に並び、それが糾弾されない日本の方が、世界の良識から見れば異様なのです。

2013.01.13 21:57 URL | l #L52t0waA [ 編集 ]

大阪府の社民党にはリチャード・コシミズを信じ「ユダヤ金融の支配」と平気でブログに書き込んでいる、どうしようもない人間も居ます(社民党大阪府連は譴責しないのか
?)。
http://blogs.yahoo.co.jp/budou102000/63304253.html

「左翼、護憲派」が極右、ネオナチと野合していて糾弾されない、日本社会の異様さをこそ恥じるべきです。

http://blogs.yahoo.co.jp/budou102000/MYBLOG/profile.html
「私は、1983年から2001年まで日本共産党にいましたが、日本共産党の組織運営が党員や人民との要求と幹部の思惑が食い違ったために日本共産党を離党しました。日本共産党を薦めてくれた先輩や党の同志の皆様にはこれまで叱咤激励をしてくれましたことを感謝します。
 現在は社民党でがんばっています。」

2013.01.13 21:59 URL | l #L52t0waA [ 編集 ]

MLで紹介・拡散してる人間は「A12」の所を読んでからにしてほしいものです。責任者が誰かをハッキリさせないという市民運動がありますか!?―「A4」では「私達の提訴は[未来の党]藤島[利久]氏のものとは別」という。

第46回総選挙・結果に対する異議申し立てについての想定質問および回答集
http://www.tm256.biz/project-EFB/proj-efb-faq.html
「Q12:訴訟なのに原告団の素性や身元がほとんど公開されていないのはおかしい。
不正選挙疑惑を信じている人の個人情報を集めて悪用するのではないか?

A12:原告団へ参加してくれる方が個人情報を記入するのに、その主催者である我々が自分の身元を明かさないのは不公平ではないか、
と言う疑問は至極もっともだと考えます。原告団に参加する方々との平等性と言う観点から、原告団発起人有志の情報も開示するのが当然です。

ところが、今回の異議申し立てでは、我々の提訴を妨害しようとする動きが既に出ています。
[中略]

我々が個人情報をすべて公開したとします。個人名や住所などを公開して容易に個人を特定できるようにすると、
例えば単純に我々3人を車で跳ね飛ばして行動不能にしてしまえば、彼等は目的を達成できます。


2013.01.13 22:00 URL | l #L52t0waA [ 編集 ]

>greenstone様

それが私にとっても日本人というものを説明しきれない部分でもあります。
数年前、朝日新聞が「税金は高いが行政サービスの行き届いた大きな政府がいいか、行政サービスは低いレベルだが税金の安い小さな政府がいいか?」と二択の世論調査をしたとき、6割以上の人が「大きな政府」と答えたんですね。
ところが選挙結果を見ると常にこの正反対の結果ばかり出る。これが解釈不能。

アメリカのリバタリアンは「お前の生き方に干渉しない、だから俺にも干渉するな!」が徹底しています。これはこれで首尾一貫しています。

先の私の投稿は曾野綾子と渡邉美樹を批判したものでした。
曾野なんていつも政府の審議会に顔を出してくる。彼女は国民には国家への絶対的な忠誠を要求しますが、そのくせ貧困に対しては、国に頼るのは甘えだ、自己責任だ、とまさしくネオリベ調の発言をします。権力者からすればこれほどありがたい人間はいないわけです。
渡邉美樹も教育再生会議に参加していたことがあり、これもまた政府からすればありがたい発言をしてくれる人物なんでしょう。
日本政府(自民党)はこうした全体主義・国家主義的な思想で国民を縛り、なおかつ困窮者に対しては自己責任でその社会保障放棄を正当化してくれる人物を欲しているわけです。
労働者の企業への奴隷化のようなことを平然と口にする人間に、都知事選では100万人が投票したのです。まさしく「肉屋を支持する豚」状態です。

だから日本人はリバタリアンではない。基本的に全体主義に流されやすく、個人の救済となると他人が突出することを嫌うために自己責任を持ち出す、そんな感じなんですかね。

それと今でも日本人は中流意識が非常に強いですよ。
その理由はこれは個人的な考察になりますが、誰かの労働報酬が上がりそうになると足の引っ張り合いで妨害する。みんなが揃って「デフレだ、賃下げだ」と言う。こうした横並びが中流意識を維持しているのでは、と思います。

2013.01.13 22:35 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

日本人がリバタリアン的であった、という論調に関しては、日本人がリバタリアン的であった事など一度もないと明確に断言できます。

旧社会党は、1985年の日本社会党の新宣言を出すまでは、修正マルクス主義の政党でした。国家の存在そのものに否定的で、国家を解体する政策、伝統を否定する政策を唱えていました。江田がイタリア共産党の構造改革を唱えたのが象徴するように、存在的には共産主義政党に非常に近いものでした。その一方で、共産党も国家の存在そのものに否定的で、国家を解体する政策、伝統を否定する政策を唱えていて、無駄な公共事業は廃止すべきだと言い続けていて、公共事業に否定的、国のする事に否定的な姿勢を取っていました。日本というのは、つまり共産党が二つあるような、きわめて異質な国だったわけです。

また、日本は、第二次世界大戦で酷い負け方をして、各家庭で自分の家族や親戚、友人、知人が無残な戦死を遂げ、戦争における負傷で障害者となり、空襲などでも凄惨な死に方をしました。軍部が日本が戦争に勝っているかのようなデマを流し続けた事、反戦を唱えたり、戦争に疑問を投げかける発言をすれば、国に捕えられ処刑されるか最前線に送られて殺される国家体制だった為、誰もお上(国)に何も言えなかった事、戦時中に教育を受けた子供達は、軍国少年として育った為、敗戦のショックと民主化で、その教育に対する凄まじい反動があった事、こうした事から、第二次大戦後の日本では、国に対して非常に不信感を持つ人が増えて、国そのものを否定的に考える人、信用しない人というのが非常に多くいました。多数派を形成した、とまでは言えないにしても、国の存在そのものを否定する人が多数派を占める可能性があった、とは言えると思います。

その証拠に、戦前生まれのお年寄りは、保守派の人ですら、国は信用できない、何もしてくれない、と人前で発言する事を今でも全く憚られませんし、若者が国家主義的な言動でも取ろうものなら、鉄拳制裁が飛んでくる勢いです。国を否定する、国を信用しない、というのが、戦後日本の日本国民のコンセンサスであったとさえ言えるわけです。

旧社会党と共産党は、社共共闘によって大躍進しますが、仮に共闘の破綻がなければ、政権獲得まで漕ぎ着けたでしょうし、旧社会党と共産党は、それだけ多くの国民に支持されていた、という事です。しかし、では共産主義が支持されていたのか、という話になると、それは全く違っていて、世論調査でも共産主義を支持する人は、1970年代には僅か1%にまで激減していました。そうした状況下で社会党や共産党の躍進を可能にしていたのが、国民の国に対する不信感と、国を否定するという国民間のコンセンサスであった、というわけです。恐らくこの問題に関しては、右寄りの人達、あるいは保守派の人達は否定的に捉え、反論されると私は予想しますが、実際に起きていた事はこうした事であったという事です。

つまり戦後の日本では、国民的なコンセンサスとして、アナキズム(無政府主義)が存在していた、という事なのです。

旧社会党は、マルクス主義を放棄し、非マルクス主義のヨーロッパ型社会民主主義政党に完全に転換を遂げる前に衰退し、大政党の地位から陥落して歴史上の表舞台を去った為、旧社会党を支持した国民の多くは、左翼アナキズム的な発想から、国を信頼する事を土台とし、国の存続を大前提として推進される大きな政府・社会民主主義の発想に転換する事のないまま、冷戦崩壊を迎え、冷戦後に突き進んでいき、国民間に、国民的なコンセンサスとしてのアナキズムが残ったままになってしまった。

だから、リバタリアンの人達のいう「日本人はリバタリアン的だ」という風に見えている現象は、日本国民が見せているアナキスト(無政府主義者)としての一面に過ぎず、リバタリアンが支持されているわけではないんですよね。敗戦から続くアナキズムの残滓が露出しているだけの話で、維新の会が得票を集めている現象についても、維新の会の持つ政府規模の縮小政策が国家解体に類似するように見える為、国を破壊し、解体する行為が支持されているだけの事なんです。

何故大きな政府を支持しつつ、アナキズム的な発想が支持される矛盾が起きるのかと言ったら、これを合理的に説明しようとすると、公共事業を悪とする共産党的な主張が国民の幅広い支持を集めていて、政府は信用できないので、一旦、悪いものは全て吐き出させて解体的な改革(殆ど革命に近い事)をやれ、やるべき事をやった後で、貧富格差の小さい、福祉国家を再建しろ、と言っているのだろうと解釈するくらいしかないわけです。自民党の片山と世耕が生活保護制度を攻撃し、国民の保護受給者に対する憎悪を煽り、保護費削減を支持する世論作りをしようとして逆に反撃された事からも明らかなように(マスコミはグダグダ河本バッシングを継続してますが、未だに生活保護費削減の支持者増大には繋がってませんよね)、国民は小さな政府などは支持していないのですよ。否定されているのは、あくまでも無駄な公共事業であったり、国による税金の無駄遣いであって、社会保障については支持されています。

資本主義を続けて行く為には、公共事業をやめる事はできないし、公共事業が全くの無駄という発想自体が間違ってるわけで、非常に厄介な問題ですよね。旧社会党はとんでもない置き土産を置いていったものだと思います。

また、日本が全体主義的な国であるという点に関しては、震災や風水害で住民が互助しなければ生存権すら確保できない、自然環境の厳しい国だった為、集団主義が発達し、その延長線上に全体主義が存在する、という事なのでしょう。

日本で新自由主義やリバタリアンが絶対に受けいれられない、多数派を形成できない最大の原因は、ほぼ毎年、大規模な風水害、十年に一度は大地震が起きている為で、国民は風水害の震災の被害を目の当たりにして、自分一人では生きて行けない、地域で助け合わないとやっていけない、行政に助けて貰わないとどうしようもない、と一年に一度、あるいは二年に一度は考えている事にあるのだろうと考えています。小泉改革路線が止めを刺されたのも、2007年の新潟県中越沖地震、2008年の岩手・宮城内陸地震、岩手県沿岸北部地震だったんじゃないでしょうかね。風水害や震災が起きる度に、復興が注視され、日本のどこでも同じ事が起き得る為、国民の大多数は、自分のところで同じ事が起きたらどうしようと考える癖がついてますから。

トータルで見てくると、アナキズムの残滓は、自民党以外の政党が政権を取り、新自由主義改革を徹底的にやった時点で、消滅するんじゃないかと思います。ただし、アナキズムの残滓が消滅すると、今度は、日本の集団主義的な面が強く出て来るので、新自由主義で格差社会が深刻化する代償として、全体主義に傾斜して行くリスクが出てきます。

2013.01.14 05:12 URL | #- [ 編集 ]

蛇足ですが。

今の日本を見ていると、戦前の大正末期から敗戦に至るまでの歴史を、形を変えてやっているだけのようにも見えます。

戦前の日本は自己改革によって民主化を成し遂げられる国ではなかった為、いつかは民主化を求める国民の手によって市民革命が起きたでしょうし、天皇制も何もかも伝統や文化は全て破壊され、欧米型の民主主義国家に生まれ変わる道を歩んだ事でしょう。

また、アメリカの干渉がなければ、社会党と共産党が政権を取り、共産主義陣営に加わり、共産国になっていた運命を持つ国でもあります。

何故そんな事になるかと言ったら、保守勢力の責任なんですよね。

天皇制であったり、伝統や文化であったりを護ろうとすれば、護る側にいる保守陣営が率先して民主化を成し遂げ、国民に自由を保障する改革を行い、民主主義国家に改革して行く必要があります。

しかし、今の日本の保守主義を見ていると、天皇制や文化、伝統を護ろうとするあまり、左翼勢力を極端に敵視し、敵愾心を抱き、排除して弾圧する手法を取っています。社会民主主義ですら例外でなく、討伐の対象に含まれています。

こうした保守主義の姿勢というのは、市民革命によって国家崩壊を迎えた国の、革命以前の保守勢力の姿勢に酷似しており(近年だと民主化革命の起きたエジプト等がそうですよね)、日本の保守主義が態度を改めない限り、数十年以内に、民主化を求める国民の手によって市民革命が起きるリスクというのは、現実にあるだろうと見ています。

保守勢力の有り様が、旧態依然過ぎるんです。自由と民主主義を護持するのは、民主主義国家の保守としては当然の姿勢であって、新保守・旧保守の違い以前の問題です。ところが日本の保守にはその当然の姿勢が欠落している。

日本の民主主義は、敗戦後、アメリカから押し付けられただけのものですし、市民革命であったり、政治的努力による民主改革によって実現されたものではないので、市民革命が起きた国のように、(何があっても)民主制を維持しようとする政治勢力や国民がいませんし、社会に民主主義を護ろうとする仕組みが内包されていません。保守勢力も、市民革命前のようなアンチ民主主義的のままで、民主主義国家における保守勢力の体を成してませんし、国民の側にも、民主主義を護ろうとする気概がない。

保守勢力が非民主主義的な体制への逆改革を実行しようとしても、歯止めが掛かる事はないでしょう。その証拠に、あれだけ問題だらけの大日本帝国憲法への回帰を臭わせる自民党の改憲案が、マスコミからあまりバッシングされていない。あの改憲案が民主主義国とされる日本の保守政党から出てくる事自体が異常だが、民主主義を護る使命を負ったマスコミが袋叩きにして潰さない事も異常。こういう状況から、日本の民主主義が見せかけに過ぎず、実態が全く民主的でないという事がよくわかる。

だが、保守派によって民主主義が踏み躙られ、日本から自由と民主主義がなくなれば、自由と民主主義を求める国民が出てくるのは確実で、自由と民主主義の味を知っている国民が、非民主主義的で、自由のない社会などに耐えられるはずもないので、民主化の嵐が吹き荒れる事になるでしょう。国民が覚醒し、民主主義国家の国民に相応しい、民主主義的な感覚を持つきっかけになるのではないかと思う。自民の例の改憲案が通り、弾圧が公然と行われるようになった時が、そのとば口になるでしょうね。

現在の流れを見ていると、なるようにしかならないのかな、という気もしています。

2013.01.14 05:16 URL | #- [ 編集 ]

飛び入りの凡人様

ご指摘の点は多岐にわたっていて十分に答えられるかどうか自信がありません。
>数年前、朝日新聞が「税金は高いが行政サービスの行き届いた大きな政府がいいか、行政サービスは低いレベルだが税金の安い小さな政府がいいか?」と二択の世論調査をしたとき、6割以上の人が「大きな政府」と答えたんですね。
ところが選挙結果を見ると常にこの正反対の結果ばかり出る。これが解釈不能。
→ 大きな政府を望んでいるのは日本人の本音かと思っています。私の解釈では日本人は大きな政府機構を嫌っているのだと思います。

曽野綾子については、彼女は、論理性の欠けた、心情的な保守右翼だと思っています。そして正にその点がある層に受けているのだと思います。藤原正彦などと同じでしょう。文春はこのタイプの文化人を重用します。
彼女の思想は彼女が育った環境、背景を抜きにしては語れず、結局のところ、ある階級の利益と思想を代弁しているに過ぎないと思います。
彼女の言う「自己責任」は、詰まるところ、自分の気に入らないことをやっている人を攻撃するときに使う悪口にすぎません。
彼女はオリンピックの選手が「オリンピックを楽しんできます。」と言ったことが酷く気に入らないようで、石原と一緒に非難したため、現在ではこのセリフを口にする代表選手がいなくなりました。しかし、スポーツのジャンルでは何故自己責任を認めないか、訳が分りません。結果を出そうと出すまいとそれこそ自己責任ではないでしょうか。なぜ、他人が勝手に国家を背負わせるのでしょうか。ご指摘の点には深く同意します。

日本人が全体主義に傾きやすいとされる点についても深く深く同意いたします(しかし、日本では左派・「リベラル」の方々も全体主義に親和性が高いと思っています)。
私がマッカーサー・ブランド、メイド・イン・USAの現憲法を強く支持しているのは日本人には絶対に作れないような価値相対主義と個人主義に基づく憲法だからです。
しかし、社会保障制度を日本人が支持していないとは到底思えません。
日本人が新自由主義に走るのは利権政治が大きな原因の一つと考えています。
利権政治の下では、税を負担する側は小さな政府を求め、貧しい層は絶望感から自暴自棄的になり破壊とリセットを望むようになるからです。透明な行政と公平な制度が何よりも必要とされていますが、現在の官僚政治の下では実現が難しいでしょう。

日本人の中流意識の強さは、これまたご指摘の通り「横並び意識」が強いことが大きな理由の一つだと思います。
しかし、この点は70年代の当時からそのように分析され、強調されすぎてきたと思います。
なぜなら、70年代の中流意識の強さは高率の累進課税制度に支えられていたことを看過しているからです。また日本がまだ貧しかったがゆえに幸福の基準が「お金」だけではなかったことも大きいと思います。
累進税率はサラリーマンがワリを食う制度なので、改善が必要ですが、この制度の重要性を今一度見直さなくてはいけないと思います。また日本が貧しくなった今、この時代の価値基準をもう一度考えるべきではないでしょうか(これは「3丁目の夕日」的な価値観とは全く異なります)。

2013.01.14 12:59 URL | greenstone #- [ 編集 ]

小沢一郎ウェブサイトにまだ残っているーー小沢信者が読むべき基本文献。小沢一郎は改憲派である。


文藝春秋 1999年9月特別号 所収 「日本国憲法改正試案」小沢一郎(自由党党首)
http://www.ozawa-ichiro.jp/policy/04.htm

「[自衛権]
一 「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」
二 「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」
三 「前二項の規定は、第三国の武力攻撃に対する日本国の自衛権の行使とそのための戦力の保持を妨げるものではない。」
(編集部注・小沢試案)」


「 [公共の福祉]
「この憲法の保障する基本的人権はすべて公共の福祉及び公共の秩序に遵う。公共の福祉及び秩序に関する事項については法律でこれを定める。」(編集部注・小沢試案)」

2013.01.14 20:13 URL | l #L52t0waA [ 編集 ]

既に皆さんご存知と思われますが

「不正選挙」異議申し立て原告団は崩壊しました。開票立会人でなかったのに、そのように詐称していた、#どこの誰とも分からない人間#のガセネタを信じたわけです


法務責任者・村田氏の解任および除名について
http://www.tm256.biz/project-EFB/notice20130115.pdf


2013.01.20 21:56 URL | l #- [ 編集 ]

ちなみにこれが、「不正選挙」異議申し立て原告団が、
http://www.tm256.biz/project-EFB/
東京高裁に提出した訴状 → 1/15提出の訴状
http://www.tm256.biz/project-EFB/court-claim4public.pdf
ですが、公判を維持できないでしょう。

2013.01.21 11:35 URL | l #L52t0waA [ 編集 ]

http://twitter.com/tm256/status/292629556823728128
@tomspring そうしたい所ですが我々の誰も彼女には会った事が無いんです。携帯電話番号からその主が特定できれば可能でしょうが、決定的な犯罪でも犯していない限り、そんな権限は一般人には無いのでは。でも仰る通りこういう一連の動きは、やはり不正選挙があった反証とも考えられます。

--

ガセネタを持ちかけてきた人間が本当に「村田」なのかどうかも分からないわけです。



2013.01.21 12:27 URL | l #L52t0waA [ 編集 ]

>greenstone様

>大きな政府を望んでいるのは日本人の本音かと思っています。私の解釈では日本人は大きな政府機構を嫌っているのだと思います。

朝日の世論調査を読むと頭が混乱します。
まず財政出動による公共事業の増加を良しとする意見が大半です。では国債を増大させるのはどうかというと反対が大半です。国債なしで93兆円もの予算をどうやって捻出しようというのでしょうか?
民主党時代には国民の大多数が「公共事業を削減せよ!」と叫んでいたのは何だったのでしょうか?
日本国民の頭はチャランポランとしか言いようがありません。

日本人の希求する大きな政府=「小さな公務員人件費で大きな公共サービス」が、その「大きな政府機構が嫌い」なのだとしたら無知にもほどがあります。

>社会保障制度を日本人が支持していないとは到底思えません

私もそう思います。
だが選挙では社会保障制度を破壊する政党ほど伸びています。少なくとも小泉以降は間違いなくその傾向があります。
問題は日本が社会保障(公共サービス全般と言い替えてもいいですが)について、「奴らへの保障は利権の構図の中にある」と、他社への排斥に置き換えてしまっているようにも見えます。そうでなければ補足率2割で先進国中ダントツ最低とされる日本の生活保護にこれほどの罵詈雑言が浴びせられることはないでしょう。
広い意味での社会保障となれば賛成するが、それが具体性を持った時、保障を受ける立場は「既得権」として糾弾される、それが日本社会の様相です。

曾野綾子のように、台風や地震の被害者に「弁当や毛布など配る必要はない」「暖がなければ瓦礫でも燃やして暖まれ」などという、およそ人間の情のカケラもない発言をする人物が一定の支持を集めてしまうのも、この「既得権」意識のためだと考えているのですが。

2013.01.21 22:58 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

(ガセネタに騙された先ほどの「原告団」とは別便ですが)落選した候補者を支持する層には、ことさら夕刻以降に投票する人間が多いとでも言うのだろうか?(そう証明できるのだろうか? )


[CML 022257] 衆院選への異議申し立て
http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/022093.html

2013.01.23 13:14 URL | l #L52t0waA [ 編集 ]













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[安倍晋三][橋下]安倍・橋下会談で「野党共闘にくさび」、大いに結構じゃん(笑)
手違いで、きまぐれな日々 当分の間「安倍晋三との『共生』」の苦痛を強いられるのか にお寄せいただいた「飛び入りの凡人」さんのコメント承認が遅れてしまったが、一理ある内容だ

2013.01.11 09:08 | kojitakenの日記

[ozw信者][これはひどい]小沢信者の「不正選挙」異議申し立て原告団が崩壊したらしい(嘲笑)
きまぐれな日々 当分の間「安倍晋三との『共生』」の苦痛を強いられるのか のコメント欄より*1。 既に皆さんご存知と思われますが 「不正選挙」異議申し立て原告団は崩壊しました。開...

2013.01.20 22:59 | kojitakenの日記