きまぐれな日々

4月13日付朝日新聞に掲載された湯浅誠インタビューに対する言及がネットで少ないのを意外に思った。この記事を朝日新聞は無料配信していないが、ひところなら湯浅誠の一挙一動は大きく注目されたものだ。ネットでもよく「リアルで湯浅誠に会った」と自慢している人たちがいた。その湯浅誠が朝日新聞のオピニオン面に大々的に登場したのだから、いくら朝日が無料配信していないといってももう少し話題になると思ったが、そうはならなかった。「反貧困」は一過性のブームに過ぎなかったのかと毒づきたくもなった。

ところが、意外な人間がこの湯浅誠インタビューの記事に食いついた。橋下徹である。『kojitakenの日記』に取り上げたのだが、橋下はこんなふうにつぶやいた(Twitter3件。URLは上記『kojitakenの日記』の記事に示した)。

 政策は中身より、実現するプロセスの方が重要。しかし日本の識者は中身しか語らない。実現プロセスを度外視した政策論。グロービスの堀氏、消える魔球論やエビ投げハイジャンプはもう良い。一度でも良いので、実際のボールを投げてみてはどうか?

 それを痛切に感じたのが反貧困ネットワークの湯浅さんだろう。言うこととやることは違うと。先日の朝日のオピニオンで朝日の記者が、湯浅さんは取り込まれたのでは?と盛んに聞いていた。湯浅さんからはもっと激しい政府批判や消える魔球的な提言を聞きたかったのであろう。

 しかし湯浅さんは、政策を実現するプロセスの凄まじさを知った。ちょっと本で読み知ったアイデアを言うぐらいではダメだと。朝日の記者はそこに気付いていないのであろう。池田氏も、堀氏も、政策を実現するプロセスの凄まじさを少しでも知れば、いい加減な論が少なくなるであろう。

(橋下徹のTwitterより)


ここで橋下がいう「池田氏」とは池田信夫(ノビー)、「堀氏」とは堀義人のこと。ともに新自由主義者。このうち堀氏のいかなる言説に橋下が切れたかは知らないが、ノビーに対して切れた理由ははっきりしている。ノビーが書いたブログ記事「『橋下=小沢政権』の運命」に痛いところを突かれたためだ。

ノビーは新自由主義者であり、自らと思想信条の近い橋下及び小沢一郎に対して親和的なスタンスをとっている。だが、それは別としてブログ記事中で橋下のTwitterの論理矛盾を指摘した上、こんなことを書いている。

彼の話が支離滅裂になるのは、「小沢先生」を擁護するという結論が先に決まっていて、それに合わせて消費税に反対する理由をさがしているからだ。さすがに橋下氏も、今の財政状況で「増税に完全反対」できないことは認めるが、「今回の増税案には反対」だという。今回は反対なら、いつどういう増税ならいいのかという代案はない。財政をどうやって再建するのかという計画もない。

かつて消費税増税の急先鋒だった小沢氏が、今それに反対する理由は明白だ。現在の「反小沢」執行部を倒すためである。政治とはそういうものであり、彼の主張に論理整合性を求めるのは無理である。それを意味不明な論理で擁護する橋下氏も「政局の人」になったのだろう。

ただ私は、この政局的な勘は悪くないと思う。小沢氏が離党し、彼の資金力・組織力と橋下氏の人気を組み合わせれば、次の総選挙で第一党になる可能性もある。自民の一部が組めば「橋下首相・小沢幹事長」という細川内閣のようなパターンもありうる。

しかし問題は、何をするかだ。橋下氏の政策は組合たたきや原発反対など思いつきのポピュリズムで、このまま国政に進出しても霞ヶ関に一蹴されて終わりだろう。小沢氏の力もかつての面影はないので、細川内閣のように短い命で終わるおそれが強い。次の次に期待するしかない。

(池田信夫「『橋下=小沢政権』の運命」より)


消費税増税や原発問題に関してはもちろん私はノビーの主張に与するものではないが、橋下と小沢一郎に関するノビーの指摘は正鵠を射ている。橋下の「脱原発」はノビーも喝破する通り、単なる人気取りに過ぎない。未だに「脱原発で頑張る橋下市長を応援しよう」と繰り返す左翼人士や橋下に取り込まれてしまった「脱原発」論者もいるが、近い将来、彼らは誤りを自己批判せざるを得ない羽目に陥るだろう。

それはともかく、橋下が切れたのは「まず『小沢先生』擁護ありき」という本音をノビーに暴露されたからだ。橋下が切れるのはいつもこのパターンだ。朝日新聞大阪の丑田滋記者も、北大教授の山口二郎も、曲がりなりにも橋下の痛点を突いたから橋下は切れた。一方、香山リカは橋下の痛点を全く突けなかったから、橋下の対応は余裕綽々だった。

逆に、橋下は「使える」と見るや、論敵の籠絡にかかる。その対象が今回は湯浅誠だった。ところが、橋下が言及した朝日新聞(4/13)掲載の湯浅誠インタビュー記事で、湯浅氏は「橋下流」を痛烈に批判していた。これについても『kojitakenの日記』に書いたので、当記事では詳しく繰り返さない。

ここでは、上記『kojitakenの日記』の記事にTwitterからリンクを張っていただいた宇城輝人さん(新刊本のジャック・ドンズロ『都市が壊れるとき』の訳者)による昨年11月の大阪市長選の分析を紹介したTogetter「今大阪で何が起こっているのか、『都市が壊れるとき』の訳者が語る」(下記URL)が興味深かったので、これを紹介したい。
http://togetter.com/li/288471

よく、橋下徹を支持しているのは、橋下の政策によって不利益を蒙る低所得層だと言われることが多いが、そうではなく、富裕層ほど橋下を支持していることを示すグラフを宇城さんは示している。

中でも、平均世帯年収と「橋下率」(橋下の得票の当日有権者数に対する比率)は一目瞭然、驚くほど鮮やかな相関を示している。大阪市24区の中でも飛び抜けて平均世帯年収の低い西成区は「橋下率」も際立って低い。

また、完全失業率と「橋下率」には負の相関があり、転入率と「橋下率」には正の相関がある。

つまり、貧乏人ほど橋下を支持しているわけでもなければ、橋下のような人間を支持するのは「大阪人の特性」でも何でもない。むしろ、よその土地から来た「転勤族」の高所得層や、ずっと大阪にいた人間でも昔からの「土豪」が特に熱心に橋下を応援しているとイメージすべきだろう。

大阪で橋下をもっとも熱心に持ち上げているのはテレビ局(民放の在阪準キー局)だが、テレビ局の正社員たちは大阪人の中でも際立った高収入層だし、よその土地から大阪に出てきた人間が多い。彼らと大阪の「土豪」が橋下と結託して大阪を支配しようとしているといったところだろうか。

大阪準キー局や東京キー局などのテレビ局は、橋下をあたかも「既得権益の破壊者」であるかのように喧伝しているが、実は橋下こそ「既得権益の守護神」なのではないか。

そう思うと、昨日当ブログにいただいた下記のコメントがいかに的外れであるかがわかる。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1244.html#comment14205

橋下を批判するならもっと分かりやすくやらなきゃ意味がないよ
分かってる人なら言われなくても橋下には否定的なわけで、だまされてるのは馬鹿の目をなんとかして冷まさなければならない
そういう馬鹿には小難しいことを書いても伝わらないでしょ

2012.04.14 09:56 橋下を批判するなら


コメント主は「B層理論」の信奉者かもしれないが、全くトンチンカンなコメントである。事実は「インテリ(ぶった人間)ほど橋下を支持している」ということなのだ。それは、私の周囲を見ていても実感として了解できるところだし、「環境ディスコース」がどうのこうのと言っていた飯田哲也がいとも易々と橋下に籠絡されてしまったことなどもその例に加えて良いだろう。そして、そんなインテリたちが大衆を「橋下支持」の死地へと誘導するのである。まさに「ハーメルンの笛吹き」。

昨日たまたま目撃した、朝日新聞のインタビュー記事で自らを批判している湯浅誠を持ち上げるTwitterを連発するのも、湯浅を取り込もうとする橋下一流の手練手管かもしれない。

もちろん湯浅誠は(飯田哲也とは違って)そんな橋下の思惑に易々と引っかかることはないとは思うが、単にそれにとどまらず、上記のように「よそから来た富裕層と大阪の『土豪』」の利益代弁者にして「既得権益の守護神」たる橋下徹を徹底的に批判する言説を、湯浅誠に期待したいと強く念じる次第である。
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私も、今回に関しては池田信夫の指摘の方がまともだと感じました。評論家レベルでは、西部邁らのグループの雑誌『表現者』がいち早く橋下批判をしているのに注目していましたが、保守派の中でも少しずつ橋下に否定的な人も出てきているという印象です。

正直、橋下に比べたら、中選挙区制時代の昔の自民党の方がずっとましです。

それと、大阪市特別参与には、私も面識のある先生も入っているのですが、別に橋下支持でないですよ。橋下を支持していないけど、自分の考える政策が少しでも反映されればという思いの方もいます。もしかしたら大島堅一もそういう立場かもしれません。

ただ、飯田哲也のように橋下に取り込まれる人が出てくるのが心配ではありますが。

2012.04.16 12:24 URL | a #- [ 編集 ]

橋下は、全く信用出来ません。
橋下の「脱原発」が単なる人気取りである
と池田信夫が主張するなら、ノビーにしては
まともなことを主張しているでしょう。
橋下は、「計画停電」もいってませんでしたっけ、そんなことをされれば、大阪市・大阪府の企業も一般の市井の人も打撃を受けるでしょう。
橋下の「脱原発」につられて、左翼の一部が
橋下支持に回るとすれば、橋下の思うつぼかも知れませんが、一部の保守(右翼)を、橋
下は敵に回すでしょう。筑波大学にいたN名誉教授とか、原発推進派の右翼言論人とか、
橋下を痛烈に批判するでしょね。

以前、橋下は、相続税100%を検討していると公言して、「ポルポト」だとか「アナーキスト」だとかレッテルを貼られている。

橋下人気は、知事就任時から続いていますので、地域限定ではありますが、5年半首相で
あったコイズミよりも、人気は続いているのでないでしょうか。(私の周りに橋下支持者
は、余りいませんが)。

橋下は、(個人的な嗜好ですが)精神衛生上
よくない。「テレビからひり出した○○」で
ある橋下は政治を引退して、闇金の顧問弁護士に戻ればいいと思っています。
私は、アンチ橋下でしたが、アンチ橋下にも
飽きて来ました、上記したように精神衛生上
よくないから。

2012.04.16 13:06 URL | 大阪市民 #/dN1ulDc [ 編集 ]

勘違いしていた。絶望的なデータだ。http://ja.wikipedia.org/wiki/2011年大阪市長選挙 を見てもやっぱり北部の方が橋下の支持率が高い。橋下のやり口は大嫌いだしインチキとしか思えないのだが、こういう数字を見せ付けられるとあのやり方を受け容れざるを得ないのかと思う。それなりに教養がありそうな人たちの多くがあれでいいってんなら文句を言う筋合いじゃないような。目を覚まさせるどころか、橋下に疑念を持ってるこっちの方が間違ってるとさえ思えてくる。でも、小泉改革、民主党の政権交代の、さらにひどい三の舞にしか思えんのだが。おかしな方向でもみんなで勢いつけて驀進してどっかに行ければそっちのほうがハッピーって感じか? 批判して冷や水かける必要もないのかも知れんな。

2012.04.16 14:41 URL | 橋下を批判するなら #- [ 編集 ]

「原発再稼働の賛否は全て橋下市長にお任せします。」と執行部はさじを投げれば良い。

彼の政治生命はそこで終了する。

2012.04.16 15:32 URL | 世直し大工 #- [ 編集 ]

嘘の塊20000%、詐欺師、首切りブルジョワ弁護●士が橋下の実体だ。商売人ならまず、取引相手の信用を判断して、掛売りをするか その前に会話を始めるか一瞬に判断する。チンピラの市長の資格だが、選挙は圧勝ではない、都で生活は良くします、高齢者や障害者の福祉は向上させます、と、市民を騙した。今、福祉はぜいたくなサービスだ、カットするぜ、敬老パス30億+コミュニティバス11億+国保補助20億+水道福祉40億+新婚家賃23億+保育軽減5億+温水プール12億小計550億円真っ先切捨てだ(貧乏人はオレに顧問料もパーティ券代も払わんだろ)。嘘も方便どころか、騙して当選したらこっちのモノという糞の性根がバレバレ、ネオナチマスゴミの煙幕は濃いが、騙された多数の大阪庶民が、今投票し直せば逆の結果になるだろう、ゴミズミ(小泉)チルドレンがガキ以外消滅したように。隣の県民だが野郎が来たら、 コラペテン師 何しに来やがった 首切はサラ金だけにしとけやボケ ハワイやロス、ラスベガスの別荘いつ買いやがった、と怒鳴るど。

2012.04.16 18:05 URL | ヒロシ税理士 #- [ 編集 ]

湯浅誠は与謝野馨をかなり肯定的に評価しているそうですが、そうであるなら消費税問題で湯浅が与謝野に引っ張られたような主張をしていることも合点がいきます。
http://mdebugger.blog88.fc2.com/blog-entry-127.html
まあ湯浅自身は消費税問題にさほど拘りがないのかもしれませんが、派遣や請負等の不安定雇用の問題についてはかなりの拘りを持っていたはずですよね。それでも先日の派遣法改定は不安定雇用の問題の解決から程遠いものだったので、それじゃあ湯浅は内閣府参与にまでなって一体何をやっていたのかと訝しく思わざるを得ません。

ところでkojitakenさんが記事本文中で引用しているグラフは、データのソースが不明なので鵜呑みにするのはどうかと思います。リンク先のtogetterでも傾向分析については明言を避けているような感じなのでは。

2012.04.16 18:11 URL | Black Joker #RtNpiJ3M [ 編集 ]

橋下のノビーへの反論は筋違いですね。
と言うか答えに窮した橋下が、学者は政策実現過程を知らないのだから政治家への批判は駄目だと、批判封じを図ったと言う感じがします。
湯浅発言の引用は、そのための材料として利用したのでしょう。

湯浅が消費増税に理解を示しているようですが、当然なことだと思います。
何かの福祉政策を実現しようとすれば、その財源が必要となります。全体の財源が一定ならば、必ず他の政策を予算を削って財源を確保しなければならない。
そのために、途方もない利害関係の調整が必要でしょう。
そういう政策決定のプロセスの難しさを見た湯浅が、財源全体を増やさなければならないと考えたとしても不思議はない。
そのためには、税収を増やさねばならず消費増税も排除すべきではないと言うことだと思われます。

あと、与謝野についてですが、格別反動的な政治家とも思われませんし保守の中でも良識派の人物と思われます。
社会保障や福祉についても理解のある政治家だと思うんですがね。

2012.04.16 21:04 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]

 統計データの読み方ってけっこう面倒なんですよね。例えばAとBに相関関係があったとして、AがBの因子であるとふつうに考えればよいだけのようで、実はAと相関関係にあるCがあって、CがBの因子であるかもしれない訳ですよね。
 橋下氏の例だと、以前 afternoon cafe さんで、元大阪府民さんが団塊世代に橋下氏の支持者が多いというデータを紹介したことがあるのですが、ご存知の通り、元大阪府民さんは、橋下氏の支持者は左翼、いわゆる「革命屋」ということを示したかったと思うのですよね。それに対して、「ぽむ」さんが、テレビを見る人が橋下氏を支持しているというdongfan99さんのブログを紹介しました。
 で、今回の場合も、団塊世代の方が高所得者に違いない、とか、政治バラエティを見る人は高所得者かもしれない、とか、考えることもできたりするんですよね。
 ちなみに、統計の分析って、こういうふうに結構面倒くさいものなのに、そんなこと全然知らないふりをしているようなことがあるマスコミの世論調査って、なんだかなぁって感じます。あと、最近の学校なんかの公共機関のアンケートによる評価なんかも。クロス分析すらしないのがふつうの感じですよね。せっかく、マークシートでコンピューター処理とかしてたりするのに。
 本題にもどって、でも、そのデータが信頼できるものとしたら、少なくとも若者の低所得層は、そんなに橋下氏の支持者でもないってことだけは、言えるのでしょうね。まあ、携帯世代は橋下氏に触れる機会すらなさそうですもんね。ツイッターを受け取る設定もしそうもありませんし。どうかな? 案外するのかな?

2012.04.16 21:09 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

Wikipediaの2011年大阪市長選挙では、平松候補の橋下市長に対する惜敗率が行政区ごとに出ています。
これによると、
橋下市長圧勝トップ3は、
 西区  43.95%
 北区  53.08%
 中央区 53.54%
平松候補健闘トップ3は、
 西成区 85.91%
 平野区 83.95%
 旭区  83.47%
です。
当日有権者数と橋下市長の得票数との比率を指標とした、くだんのグラフとは結果が若干異なりますが、全区をとおした結果をみても、
「貧困者層ほど橋下市長を懸命に応援した」
というのは読み取れませんでした。
橋下市長が圧勝した上記3区は大阪市の中心部に位置するところで、いずれも人口の都心回帰が起きているようです。
こうした中心部は地価も特に高いので、富裕層でないと新規流入はしづらいというのはありそうですね。
(但しいずれも人口は少ない)
あと、中心部は各々繁華街またはオフィス街を持っているので、たとえ特別区化されても自主財源を確保できそうというのもあって、都構想への心理的ハードルが比較的低い人もそれなりにいるというのもあるでしょう。
対して平松候補の健闘した3区は、西成区を除いてはいずれも市境に位置する区で、私の知る限りでは、都心回帰に関連する大きな動きも起きてなさそうです。
この2区に関しては、所得よりむしろ転入率の相対的な低さが選挙結果に影響しているのかもしれません。

さて、都心回帰とはいえ、流入してくる人々が全くのよそ者かどうかはわかりません。
親の世代が市内から郊外に流出して家を買い、子は郊外を出て都心回帰するというのもありますし。
逆に、今大阪市内に住んでいる人々は数代前によそから移り住んできた人かもしれません。
市内郊外を問わず、大阪にはこのパターン(流入者の末裔。私もそう)が非常に多いのですが、こうした人たちと「土豪」のコミュニティは、今思い返せば確かに一線を画するものがあったなあという気はします。

2012.04.16 22:48 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

[橋下支持の中心は富裕層。湯浅誠は「反橋下」を鮮明にせよ]


タイトル まじで、シュミットの友敵理論的でわろった。

2012.04.16 23:26 URL | kzaukzaufu #/jqsok7U [ 編集 ]

橋下は小沢本人には興味はないと思う。
橋下は世論受けすることしか頭にない人間である。メディア人気のない小沢に近づくメリットはほとんどない。
橋下が興味があるのは小沢グループの国会議員だろう。
いくらメディアの強力な後押しがあるとはいえ、国政に転進したら国会議員ゼロで選挙にのぞまなくてはならない。
橋下には小沢グループの頭数は魅力的だろう。

2012.04.17 00:16 URL | ゴードン #- [ 編集 ]

貧困問題の専門家が消費税増税に賛成、あるいは許容するというのは本来、おかしな話なんですがね。消費税は現在すでに貧困層の創出に十分関与しているし、増税すればさらにそうなるはずですから。そこまで考えない人が多いのは、マスコミでも消費税は「消費者としての貧困層を圧迫する」というふうにしか取り上げないからでしょう。でも、実は消費税は中小、零細事業者へのマイナスの影響がたいへん大きいのです。

消費税は(建前としては)すべて消費者が負担することになっています。しかし、製造から卸、小売りに至る各段階への仕入れでも消費税は価格に乗せて支払われ、各ステージの業者によって、国に納付されます。最終的には小売業者が消費者から、売った商品に掛った消費税のすべてを回収するわけですが(こうしたことは自分で事業をやっているか、営業や経理部門で働いている人なら知っている消費税の基本ですが、そうでないと知らない人もいるので念のため)、問題は多くの事業者が、「仕入れ原価ブラス自分たちが必要とする利益」としての価格に、消費税を上乗せすることが出来ないでいるということです。

実際には業者間の力関係で、納入先に消費税分以上を負かされたり、安売り競争で消費税上乗せどころではない、というのが多くの中小、零細事業者の現状です。でも、「相手から消費税分の金を取れなかった」という言い訳は通用しないので、あくまで実際の売り上げに対する消費税は納めなければならない。結局、本体価格を低く抑えて、自分たちの利益を削り、消費税を納めるしかないのですが、利益を減らした中からの納税額の重みは半端なものではなく、零細な事業所では経営そのものを追い詰めて破綻させる原因にもなっています。納税に悩みながら、命を絶つ経営者さえ珍しくはないのです。(現在も消費税は各種の税金の中でも最も滞納が多くなっていますが、そのことに触れたブログのやネットの書き込み中に、業者が“ネコババ”しているせいだろうと思っている人がまだいるのに驚きました。実態はこのようなことなのですが・・・)そして、このまま増税されれば、さらに多くの中小、零細事業者が倒産、廃業に追い込まれ、経営者とその家族たちは(しばしば、借金を背負いながらの)ワーキングプア生活に入っていくことでしょう。もちろん彼らの下で働いていた従業員たちも失業します。

もしかすると、やんごとなきマスコミの方々は、このあたりの「下々の事情」はご存知ないのかもしれません。でも、次のようなことは知っていているのではないでしょうか?

各事業者の納める消費税の算出方法は
課税売上げに係る消費税額ー課税仕入れに係る消費税額= 消費税の納付税額 ということになっています。

よくわかりにくいのは「課税仕入れ」の内容です。
「課税仕入れとは、商品などの棚卸資産の仕入れ、機械や建物等の事業用資産の購入又は賃借、原材料や事務用品の購入、運送等のサービスの購入、そのほか事業のための購入などをいいます。事業のための購入であれば、仕入先が免税事業者や消費者の場合でも課税仕入れに当たります。ただし、土地の購入や賃借などの非課税取引、課税対象とならない給与、賃金などは課税仕入れに含まれません。」(国税庁のホームページより)

ということになっています。つまり、(細かい例外もありますが)基本的には、商品本体の売り上げに対する消費税分から、仕入れ時にかかった消費税分と、経費の中ですでに消費税を負担したものの消費税分を引いたものが、当事者が納める消費税額になります。(「課税仕入れ」の中の経費に関しては詳細な記録とその保管が必要で、事務処理に手間を割けない零細事業者のために「簡易課税方式」というものもありますが、基本になる考え方は同じです)

問題はこの「課税仕入れ」(通常の仕入れ、プラス、基本的にはすでに消費税が課税されている経費)という項目の、経費に関わる部分です。ここが大きければ消費税の納税額も小さくなります。しかし、たとえば人件費はいくら大きくても「課税仕入れ」に入れることはできません。したがって、経費の中の人件費占める割合が高い事業所は、どうしても消費税負担が大きくなってしまう。ところがこれを派遣社員を使って「外注費」にすれば、「課税仕入れ」の中に入れられて、消費税の負担を大幅に減らすことが出来るわけです。当然、何が起こるかというと、企業が正社員や直雇いのパートはやめて、派遣社員を使うという傾向がさらに加速されます。もちろん、派遣会社の方は派遣の代金を売上として計上するので、それに対する消費税を負担しなければなりませんが、資本金一千万円以下の会社については設立後、2年間は免税扱いとなるので、企業によっては次々に派遣用の別会社をつくって、自社に社員を派遣するという凄技を使うところさえあるそうです。もちろん、そんなことが出来るのは、ある程度の規模のある企業に限られますが、そこまで出来ない会社は、社員に“自営業者”として独立してもらう、というのも流行りのようです。(建設業では「一人親方」というのが、増えているそうですが、私の聞いた例では、中堅どころの製造業に勤めていた人が、数人の部下を連れて独立させられました。仕事はすべて元の会社の仕事、職場も同じ工場の敷地内で、なぜそんなことを?と疑問に思っていましたが、理由はこれだったようです)

あともうひとつは、今や、やっとその悪名が世間に知られるようになった(?)輸出戻し税です。日本の消費税は、もちろん、日本の国家に納めるものですから、外国の消費者から取るわけにはいかない。だから、輸出品には消費税がかからないのですが、しかし、輸出メーカーは、日本国内から原料や部品を購入したり、加工の一部を委託した時に、すでにその代金に上乗せして消費税を払っていることになっています。だから、その分を国から返してもらう。表面だけ見れば、しごく真っ当な権利なのですが・・・・誰もが知っているように、大手メーカーは中小の下請け企業に対して、大きな力を持っています。いわゆる「下請け泣かせ」というやつで、消費税分くらいはとうに値引きさせてしまっていたりするわけです。一方、下請けは前述したように、身を削って消費税を納めるしかないのですが、それが国を通して、納入先の大企業に還ってくる。なんか、おかしくありませんか?そしてその総額は、年間の消費税徴収額の4分の1にも相当するそうです。

こうしたことは、このところ消費税にずっと喰らいついている、フリージャーナリストの斎藤貴男氏が、その著書『消費税のカラクリ』に詳細に書かれていますが、私自身の体験として知っていたこともいくつかありました。おそらく、多くの人たちが、それぞれ自分の働く現場で、よく知っていたり、感じさせられたりしていることもあるはずです。なのにマスコミが書いていくれないので、全体像としてはなかなか出てこない。社会的にネグレクトされているようなもので、身近に潜んでいるのに多くの人々が気づいていない。生活が苦しいのは単に「不景気」のせいだと思っている。

湯浅誠氏のような方には、消費税の実態にもっと関心を持っていただきたいし、まだお読みでなければ、斎藤氏の御本もぜひ読んでいただきたいと思いますね。

2012.04.17 20:45 URL | 桃色クジラ #- [ 編集 ]

得票率が指標となるのは選挙の段階です。
この時点での橋下は主に議会や職員を攻撃するネオリベ一色の候補でした。
なので富裕層の支持が多いのは分かります。

当選したあとで橋下は富裕増税を主張しています。
現時点において、収入別の橋下支持率がわからなければ決めつけることはできないと思われます。

さらに選挙での得票率より、その後の支持率は高くなっています。
得票率は投票した人しか対象になりませんが、世論調査は無差別に抽出します。
よって平松支持から橋下に乗り換えたとは限らず、選挙に行かなかったが潜在的橋下支持だった人が多かったという可能性もあります。
富裕層と貧困層、どちらが選挙に対する関心は高いのでしょうか?

とにかく統計とは扱い方次第で大きく見方を誤る危険性があるということです。

2012.04.17 21:57 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

「B層」という言葉も時間の経過とともにそれなりに浸透してきています。
ナチュラルなB層も多いとは思いますが、B層になりすますこと、あえてそちら側に身を置くことで「庶民の怒り」を演出するインテリが出てきてもおかしくはない頃だと思います。
貧者のフリをした富裕層、馬鹿のフリをしたインテリが橋下信者には、特にネット上にはある程度まぎれこんでいると考えておいたほうがよいような気はします。
こうしたエセB層が、「景気の低迷に苦しむ大阪の庶民が、橋下という救世主に賭けた」というストーリーをつくり出しているという可能性もあります。
同時に「B層を馬鹿にする無力なインテリ」というストーリーもまた、彼らによって作られているという気がしてなりません。

これもまた何度も繰り返して言ってきたことですが、大阪の庶民層には橋下のあの経歴(ずいぶん贅沢な大学生活を送っていたと考えられる
こと)は受け入れ難いのは、経験則として知っていますので。

2012.04.17 22:55 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

>桃色クジラ様
そうですよね、価格転嫁の出来ない立場の弱い業者にしわ寄せが行き・・・
私も下請けの仕事していますので請負金額の削減は覚悟しています。そして、立ちいかなる業者が出てくるであろうことを思うと、消費増税が必要と頭では考えてはいても、言ってはいけないと言う気もします。
しかし、私なりにどう考えても今のままでは日本国が立ち行かなくなるとしか思えません。
今回の増税による苦しみよりも、増税なしで後に来る苦しみの方がより大きなものではないか。そう考えて、増税賛成と言うことにしました。

それにしても、今更ながらに大企業と中小・零細企業との間の格差や立場の強弱を感ぜざるを得ません。そして、中小・零細の間でも序列や立場の強弱は厳然とあるわけです。
企業間の格差は、そのまま従業員間の格差でもあります。そして、今回の増税で維持される社会保障制度では到底世代間の格差・高齢者の間の格差・正規と非正規の格差などは是正されず、いっそう拡大する恐れもあります。
しかし、取り敢えず財政破綻を回避して不備でも社会保障制度を維持することが、未来への一里塚となることを念じている次第です。

2012.04.17 23:39 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]

>飛び入りの凡人さん

橋下市長の支持率調査については、かなり曖昧な部分が多いです。
直近では朝日と読売のがあったので読んでみたのですが、いずれも「大阪府民」を対象としています。
しかも回答者における大阪市民の比率が明らかになっていません。
大阪市長の支持率になぜ大阪市民以外の回答を含めるのか、私にはその意図が理解しかねます。
特に都構想や府市の機能統合においては、大阪市民とその他では利害の対立が起きるケースがいくつもあるので、分けて調査すべきなんですけどね。
例えば、調査母数における大阪市民の比率が異常に少なかったりしたら、橋下市長の支持率は全く信用できない結果になってしまいます。
電話調査の場合、大阪市内とその他が明確に区別されているかも謎です。
大阪市の市外局番「06」は周辺市に広くまたがっており、調査では厳密に区別されているのかどうか。
まさか市外局番だけをキーにして調査をしているとは思いたくないのですが、仕組みがわからないのでなんともいえません。
因みに兵庫県尼崎市も、大半は06だったと思います。

2012.04.18 00:04 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

>ミリシア様

>しかし、私なりにどう考えても今のままでは日本国が立ち行かなくなるとしか思えません。
>今回の増税による苦しみよりも、増税なしで後に来る苦しみの方がより大きなものではないか。そう考えて、増税賛成と言うことにしました。

お気持ちはよくわかります。「このままの財政で社会保障をどうする?対案があるのか?」と言われたら、誰しも弱いですから。かつては消費税増税に猛反対していた人たちも、それで黙り込まされるか、論調を弱めてしまったみたいですね。あの湯浅誠氏だって、2008年には、「消費税率アップは国家的な貧困ビジネスだ」とまで、言われていたのですが、それが今のような物言いに変わってしまわれたわけですし。

『消費税で福祉国家になれる?』(消費税をなくす全国の会編、かもがわ出版)より
http://www.horae.dti.ne.jp/~snzk/news/0807.htm

> 所得の再分配自体が貧困を深刻化しているわけですね。社会保障が貧困状態の人たちの助けに全然なっていないということです。消費税の問題というのは、そのような流れのなかのひとつに位置しているわけです。
> 貧困状態にある人の貧困を固定化して、それを食いものにするビジネスというのが、いま日本社会のなかで、いろいろな分野で生まれています。私はそれを貧困ビジネスと名づけたことがあります。サラ金はその典型ですけれども、労働の分野では日雇い派遣会社がそういうものです。
> これは貧困状態にある人が働きにいって、どれだけ働いてもお金をためられないシステムになっていますから、そういうなかで貧困が常に固定化される。しかし、その一方で利潤を上げる人が生まれてきます。
> 弱いものイジメをしつづけているいまの政治状況のなかで、さらに生活必需品などを除外することなく一律に消費税率のアップがおこなわれるのだとしたら、それはもう国家的な貧困ビジネスだととらえる必要があるのだと思います。貧困状態にある人の、その貧困状態をより悪化させてしまうわけです。くぎ付けにしてしまうわけです。

でも、湯浅氏についてはこのように言われる方もいます。
http://twitter.com/#!/yoniumuhibi/statuses/185882124899983360
>湯浅誠が消費税増税容認に変節した件、昔、小泉純一郎がこう言っていたのを思い出した。「国民が、お願いですから消費税を上げて下さいと言うまで、社会保障を切りまくれ」。ドンピシャ。小泉純一郎の言ったとおりになった。消費税を上げられて最も困る層の代表が、消費税を上げてくれと言い出した。

湯浅氏だけでなく、私たちが皆、何かの罠に陥っていないか、もう一度考えてみる意味はあるかと思います。

そもそも、中小、零細事業者って、なかなか自発的に政治的な声を上げることが出来ない階層なんですよね。それをいいことに狙われているような気もします。とくに製造業で従業員を抱え、大手に納入しているような方はそうでしょう。うちは、今は家族だけの小売業なので(かつては従業員もいて、製造販売もしていました)まだ、気は楽なんですが、それでも田舎町なので、店の表にはこの前の選挙で落選した自民党の元議員のポスターなんか、いまだに貼らされているんですよ。(私自身は一度もその人に入れたことはありません。再選狙ってるらしいんですが・・・・w)

斎藤貴男氏も本の中で、日本商工会議所が消費税増税による会員への打撃が惨いものになるのは承知していながら、増税推進の保守体制の中に留まることを選んで、沈黙している状況を歯がゆそうにに書いておられました。保守の体制内にあれば、まだ、中小企業向けの補助金や各種の優遇策が受けられるからとか。(うちなんかは零細過ぎるせいか、そういうのは受けたことがないのですが。数年前まで入っていた商工会では、昔、頼んでいた税理士さんをやめた後、申告のことで少しお世話になったくらいかな)

でも・・・生き残れなかったら何もならないと思うんですよ。

うちの方は元々「商店街」というようなものはないのですが、この14,5年ほどの間に同じ県道沿いで、二キロ以内かそこらににあった商店や工場が10軒近くも廃業してしまいました。残っているのはうちを含めて、5、6軒です。正直、うちもいつ廃業しようか、廃業して、どう暮らしを立てていくか、日々考えざるおえないような状況です。

もう、何年か前のことになりますが、うちの店に30代半ばかと思われる男性がふらりと現れたことがありました。近所では見かけない顔で、自転車の荷台に古びたボストンバックをひとつ、くくりつけています。入ってきて「なにか、仕事はありませんか?言ってくださればどんな雑用でもやります」と言いました。悪気のなさそうな人でしたが、ちょうどやってもらうような仕事もなかったので、そう伝えると、ちょっとがっかりした様子でした。それでもすぐに立ち去ろうとせず、うちの看板を見て、「お宅のような御商売も今は大変でしょう?」と聞くので、「ええ、そうですよ。少し前と比べてもずいぶん悪くなりました」と答えると、身の上話を始めました。

勤めていた工場をリストラで解雇されてしまったが、再就職先も容易には見つからず、とりあえず両親の経営する小さな食料品店を手伝うつもりになったが、三人で店に出ていてもお客はほとんど現れない。これではとうてい食い扶持も稼げないと、たまらずに自転車一つに僅かな道具を積んで、近くの町の商店や家々を回って、どんな雑用でもして、いくらかでもお金を稼ごうと思っているとのことでした。「そのうちに個人のお店なんてみんな無くなってしまって、残るのはフランチャイズやチェーン店ばっかりになってしまうんですかね?」そう言って寂しげに去って行った彼の言葉を時々思い出します。

2012.04.19 00:01 URL | 桃色クジラ #- [ 編集 ]

>桃色クジラさん
同感です。消費税増税でいちばんの打撃を受けるのは最終的な消費者ではなく、中小零細企業や小売店なんです。消費者はとりあえず生活防衛のために、今まで以上に大手量販店から購入するという手段をとるでしょう。今ですらぎりぎりの状態で経営している中小零細企業や商店はとどめをさされ、貧困層へ転落する人たちを多く生み出すことになります。昔から問題とされている日本経済の二重構造を放置したまま、しかもこのデフレ下での消費税増税がどんな結果をもたらすかを考えるべきです。

2012.04.19 00:32 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]

>ぽむさん

> 消費税増税でいちばんの打撃を受けるのは最終的な消費者ではなく、中小零細企業や小売店なんです。消費者はとりあえず生活防衛のために、今まで以上に大手量販店から購入するという手段をとるでしょう。今ですらぎりぎりの状態で経営している中小零細企業や商店はとどめをさされ、貧困層へ転落する人たちを多く生み出すことになります。

そうなんですよね。うちももう、この数年で覚悟はしてきましたが、いよいよ増税となれば、廃業するつもりです。

それにしても、2008年の湯浅氏の消費税への反対意見を読んでも、その湯浅氏を揶揄する、世に倦む日々氏のツィートを読んでも、消費税で被害をこうむるのはやはり、「消費者としての貧困層」ということなんですよね。けして「中小零細事業者としての貧困層」じゃない。

特に、零細な個人の小売業なんて、この世では「見えない階層」なんです。左派の言論人も我々のことなんか、めったに心配してくれない。そして、サラリーマン世帯の方たちからは、何かあれば、あいつら便乗値上げをするんじゃないか?「クロヨントーゴー」で税金を誤魔化しているんじゃないか?(税務署はそんな甘いもんじゃありません!)なんてね、疑惑の目で見られるんです。(でも、そういう“お客様”に限って、個人商店なんて、すっかりお見限りなんですよね。(笑))「シャッター通り」という言葉は定着しましたが、それはあくまで「不景気の中の風景」なのであって、シャッターが閉まっている店の、元の店主やその家族たちがどこでどんな生活をしているのか、考えてくれる人は少ない。まあ、総人口の中の割合が少ない「マイノリティ」だから仕方ないか、と諦めてはいますが・・・

でも、これが、数人から数十人の従業員を抱える下請け工場ともなると、社会全体にも大きく影響してくるはずなんです。たとえば、消費税問題の中の「悪役」として、やっとあちこちで取り上げられるようなった「輸出戻し税」ですが、どちらかと言えば、「そんな大金を国からタダもらいする大企業はけしからん!」という意見がまだ大方のようですね。でも、その金は本来どこから出ているかと言えば、その大企業の下請けである中小の納入業者が、海外との競争などで、減らされる一方の利益の中から、身を削るようにして納めたもののはずです。こうした下請けの立場の弱さをどうやって守っていくのか、増税による倒産を防ぐのか、そこまで論じてくれているところはまだ少ないような気がします。

>昔から問題とされている日本経済の二重構造を放置したまま、しかもこのデフレ下での消費税増税がどんな結果をもたらすかを考えるべきです。

本当におっしゃる通りです。湯浅氏はもともとホームレスの支援活動から貧困問題に取り組まれたようですが、そうした人たちの中にもおそらく、元は小さな工場や事業所の経営者だった人も、そこそこいたのではないでしょうか?「雇われていた人たち」だけでなく「雇っていた人たち」もまた、簡単に貧困に陥って行く今の社会の構造をもっと見つめて頂きたいと思います。

2012.04.19 13:27 URL | 桃色クジラ #- [ 編集 ]

「脱原発」で橋下を熱狂的に応援する人々は、彼の腰砕けぶりを知らないのだろうか。

府知事時代の職員給与の件
http://miniosaka.seesaa.net/article/188804845.html

大阪市における近況
http://twtr.jp/user/shinkotaro/status/192783689980198913

府知事時代の職員給与削減も管理職が中心で、その他職員の下げ幅はかなり小さい。
どこが「労組と戦っている」のか。
削減自体、永続ではなく期限付きで、しかも任期最終年には実質給与アップまで行っている。
この件は私もオリジナルのニュース記事を見たからよく覚えてるよ。
倒産だなんだとわめきまくっていた市バスについて、地下鉄からの赤字補填も結局やることになったし、赤バス(コミュニティバス)も切れない。
来年以降はどうなるかわからないが、大まかな展望すら示されていない。
勿論のこと二枚舌も批判すべきだが、この決断力のなさと負けっぷりもともに批判されるべきだろう。
仮想の利益がどうとかいう話もあるけど、そこまで計算された発言だとは思えないし、思う必要もない。
言うだけ番長はもう結構。
飯田哲也とともに例え真剣に脱原発を目指したとしても、橋下の実力では無理なのではないか。
そう考えても何ら不思議ではない。
効き目のない薬を飲んで、思わぬ副作用に悩まされるようなことは起こりうる可能性は高いが。
でも多分「超左翼おじさん」の中では、橋下は未だ「剛腕の独裁者」のままなんだろうな。

2012.04.19 20:32 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

桃色クジラさん

 以前、大店法改正に関係する話で、桃色クジラさんのような方に対して、かなり酷いコメントをしたことを思い出しました。そう思いながらも敢えてお聞きしますが、フランチャイズ化や海外受注の流れをどうすれば食い止めることができるでしょうか?
 もし、よろしければ、当事者として分かることを教えてください。

2012.04.19 21:46 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

>桃色クジラ様

私は、下請けとは言え労災保険に個人加入しているような立場の人間であります。だから、会社や工場や商店を経営されているかたがたに比べれば気楽と言えるかもしれません。
そんな私が消費増税が必要だと言うのは非常に気が引ける訳ですが、しかし、それをしなければ未来はいっそう暗いと思います。

ウチの親父は自営業だったこともあり、モノはなるべく付き合いのある個人商店から買っていました。商売は持ちつ持たれつであると言うことから、繋がりを大切にしていましたね。
しかし、個人商店はどんどん減っていき今ではもうウチの周辺でも我が街でも非常な少数となっております。
これは、不景気もさることながら大型店の出店規制が緩和されたことも大きいと思います。

この10数年で減ったものは、個人商店の他にも建設業者やその従業員もそうだと思います。
社会保障費が高齢化の進展により総額としては増え続けているのに対して、公共事業費は2001年の12兆円から現在では5兆円を切っております。
悪評高い公共事業も再分配と失業を吸収する役割はあったわけです。ウチの周辺の建設業者も労働者も激減しています。
これは、不景気により税収が減少しどこかで歳出を削らなければならなくなった結果でしょう。
潰れた建設業者や失業した従業員はどうしているのか・・・

この10数年で起こったこと変化したことは誰かのせいでそうなったのかどうか。
そうではなくて、産業や経済の構造の変化で
そうなり、そのシワ寄せは弱い立場の人たちに押し付けられていると言うことです。
今消費増税をすれば、さらにそのシワ寄せは弱い立場の人たちに行くことになると思います。それが解っていて増税支持なんて、なんて奴だと思われても仕方ありません。
しかし、財政破綻による社会混乱のシワ寄せは更に大なるものがあると思います。
そういう事態になっても困らないのは富裕層だけです。富裕層がどこの国でも減税を要求するのは、そういうことでしょう。

累進課税の強化や法人税を上げることによって歳入を増やすことことも必要ですが、それだけでは全く足りないと思います。
何とか財政破綻を回避した上で、再分配の仕組みを根本的に変えなければならないと思います。
経済の二重構造ならぬ多重構造階層構造が簡単に変わるものとは思いませんし、格差の完全な解消も幻想でしょうね。
ただ、再分配の仕組みを変えて最低限の生活
保障=生存権の保障を目指すことが現実的な目標ではないでしょうか。

あなたの気持ちを逆撫でするようなことを言って申し訳なく思いますが、しかし言うべきことと考えた次第です。

2012.04.19 22:01 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]

こちらに書きますが「kojitakenの日記」、「日本語が不自由な「木下黄太」を日テレは早く解雇しろ」に投稿されたkakuko46さんへ。

「福島県では死亡率も高くなっていますから」とはどこから出した資料ですか?
確かに福島の死亡率(地震による超過死亡除く)は1割ほど高くなっているようにも見えますが、宮城県も同様の傾向なので、これは災害によるストレスなのでは?
それと2011年は日本全国で死亡率は上がっており、放射能とはまったく関係のない沖縄でも福島と同程度死亡率が上がっています。
これは別の原因を考えた方がよろしいのではないですか?
それと「放射能が健康に良いとの情報は怪しいということになりますね」、誰もそんなこと言ってませんが。

もうひとつの「橋下徹が「理想の上司」1位? 天海祐希の人気急落が他人事ながら心配(笑)」の記事のほうですが、標本が“産業能率大で新入社員研修を受けた男女計466人”だそうなので、標本数もさることながら、標本となる傾向に偏りがあるのではないかとも考えます。特に私立大学は偏りが出やすいですしね。
少なくとも「新入社員500人を無作為に抽出した」ぐらいの客観性は必要では。

2012.04.19 22:49 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

> suterakuso さん
> 以前、大店法改正に関係する話で、桃色クジラさんのような方に対して、かなり酷いコメントをしたことを思い出しました。そう思いながらも敢えてお聞きしますが、フランチャイズ化や海外受注の流れをどうすれば食い止めることができるでしょうか?

田舎町の流行らない小売店の店主(名目上はまだ、うちの父が店主ですが)にそんなこと聞いたって無駄ですよ。それがわかるくらいなら、私も苦労はしません。どういう形にしろ、もっといい身分になってますよ。(w 

大手スーパーと激しく戦って敗北した近所の個人経営のスーパーのことなら、その顛末を5年前に「るるどの覚書」というブログに投稿させていただいたことがありました。「大手流通業社の元役員の話より」というエントリーで、黍納言というハンドルで投稿させてもらっているのが私ですが(この時は自分が自営業者であることは伏せて書きました)、しかし私の投稿などより、るるどさん(海外育ちの英語バイリンガルで、たいへん聡明な女性です)の記事本文の方がご参考になるかもしれません。(内容的には、救いのない話ですが・・・)

るるどの覚書 大手流通業社の元役員の話より
http://tabunka.blog41.fc2.com/blog-entry-406.html

>ミリシアさん

>あなたの気持ちを逆撫でするようなことを言って申し訳なく思いますが、しかし言うべきことと考えた次第です。

とんでもございません。全然、逆撫でなどされていませんよ、ご心配なく。「消費税が増税されれば、自分たちも苦しまねばならないだろう」という点ではミリシアさんも私も同じ立場なのですから。ただ、ミリシアさんは、その後に今よりはまともな社会が誕生する、つまりこれは、かつてあの宰相が言った「痛みを伴う改革」の一つだとお考えなのでしょう?私にはそれが信じられないのです。特にその“改革”の中で切り捨てられて消えていく者たちにとっては、後で良くなると言われても意味がないので。

おそらく個人経営の零細事業所なんて「非効率なシステム」はこの国からなくしてしまいたいというのが、この国の偉い人たちの本音のようですから。うちのような零細小売店が軒並み潰れても、ワーキングプアや失業者、生活保護受給者、そして・・・年間三万人以上の自殺者数が“何割増しかになる”だけで、こうした境遇とは縁のない、“普通の人々”の生活にはあまり影響がないと考えられているのかもしれません。(斎藤貴男氏は増税後の失業者は倍増、自殺者数は5万人にも上るだろうと言われていますが)

ただ、これまで私たち零細小売業者が泣く泣く自腹を切って負担してきた分の消費税は、私たちが消滅した後は誰が負担するのでしょう?「緩衝材」が無くなったことで、消費者に一気にしわ寄せが行くのか、あるいは多少は売り上げは増えるだろう大型店が、薄利を我慢して安売りを続けてくれるのか?消費者の買い控えも含めれば、結局、税収は期待したほどには増えないんじゃないでしょうか。少なくとも、中小の製造業までが多数倒産するというような事態になれば、嫌でも広範囲に影響は及ぶでしょう(当然、その他の税収も減り、社会保障を必要とする人たちは一気に増加し、流通のシステム自体にも支障が出るかもしれません)。その惨事を無傷で乗り切れるだけの階層がこの国にはどれくらいいるのか、もちろん、私などには見当もつきません。

世の中を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば
(最近、しばしば思い出す山上憶良の歌です。昔からこんな歌もあったというのも、今は一つの慰めです)

朝日ニュースターの去年の消費税問題の番組に斎藤貴男氏が出ているのを見つけました。お時間がある方はどうぞ。
激論ニッポン経済の明日:消費税増税のホントの姿は?(1/6~6/6まであるのですが、リンクが多いと投稿できないようなので、最初の二つだけにします)
総合解説 山口義行(立教大学経済学部教授)ゲスト 斎藤貴男(ジャーナリスト)青木宗明(神奈川大学教授)
http://www.youtube.com/watch?v=HJI_2YTXF4A
http://www.youtube.com/watch?v=7shaG7Fp654

2012.04.20 16:12 URL | 風鈴草 #- [ 編集 ]

すみません、前回の投稿では私が他で使っているハンドルで投稿してしまいました。
風鈴草=桃色クジラです。もともとは、インターネットを始めたときに、インターネット安全協会とかいうところの忠告で、あちこちで同じハンドルで書き込むな(情報を集積されるから)というのを守って、複数使っていたのですが(もちろん、同じブログさんへのコメントでは統一していました)最近は皆さん、あちこちで同じものを使われていますね。どうしようかと迷っていましたが、ちょうどいいので、今日からはこちらでも風鈴草に改名させていただきます。(桃色クジラも結構気に入ってたんですが、それで検索すると何だがすごいサイトとか出るので・・・W)

2012.04.20 16:21 URL | 桃色クジラ #- [ 編集 ]

消費税についてですが、「缶ジュースや牛丼がちょっと高くなるだけじゃないか」「貧乏人は分子が小さく、金持ちは分子が大きいから結局金持ちが多く負担している」なんて言う人がいます。
 だけど、そういう次元の問題でないことが、前の方の書き込みでよく分かると思います。あと、徴税の実態がどうなっているのかについて、踏み込んでいる人が実に少ないですね。ヤミ金もびっくりな徴税が行われているにもかかわらず、滞納率が他の税金に比べ、圧倒的です。
 竹中が先日、「消費税を5%にしてから税収は減る一方だ」といっておりました。もちろん「他を下げたからだ」とはいわないのが竹中ですが、経済が失速して税金を払えない、という部分は正解です。

2012.04.21 15:41 URL | puyonyan #- [ 編集 ]

話題が消費税のほうにいってしまっているので今さら感がありますが、経済人大阪維新の会の主要メンバーを挙げておきます。
まあ興味があればご覧ください。
http://one-osaka.com/about/members/index.html

会社名と個人名を照らし合わせると一目瞭然ですが、オーナー企業の2代目3代目が多そうですね。
会社自体は創業後かなり経っているところが多いので、この人たちのほとんどは、創業者ではないと思います。
意外かもしれませんが、いわゆる超大手有名企業というのはほとんど含まれていません。
かといって、「地味ながら地域に根を張った古豪企業」という感じでもないなあというのが正直な感想です。
清風という大手私学がメンバーの重鎮であることは注目すべき点でしょう。
あと、「八戸ノ里ドライビングスクール」は記憶に間違いがなければ、これもまた私学である大阪商業大学(複数の付属高校あり)と同系列のはずです(学校法人名は「谷岡学園」ですし)。

ブログ主さんがタイトルで述べておられることは、コアな支援層に対してはまああてはまっているとみてよいでしょう。
このことは私も以前ちょっと書いたことがありますが。
「政治家の後援会なんて大抵そんなもんだろ」とおっしゃる向きもあるでしょう。
しかしながら、重厚長大産業の全国規模型超大手がいないという点が、いわゆる旧来の意味での「関西財界」とは大きく異なっています。
ここは押さえておいたほうがよさそうですね。
「サラリーマン社長の世界ではない」というところでしょうか。

2012.04.21 21:26 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

>風鈴草様

>今よりはまともな社会が誕生する
そうなるように希求しているつもりです。
そのために、先ずは財政破綻を回避することが必要かと。
現実的に考えて他の方法では財政破綻は回避出来ないのではないかと思っております。
累進課税の強化と法人税の上げだけでは到底
無理ですし、無駄を省くことは勿論大事ですが時間の掛かることで、しかもせいぜい数兆円でしかないと思います。
そして政府紙幣とか日銀国債引受で財政破綻しないという話は、私にはどうしても信じられないのです。
増税しないで財政破綻を回避しようと思うならば、歳出大幅カットするより以外には方法はなくなります。
医療の自己負担分は増えて年金の給付や生活保護費の大幅引き下げは避けられないでしょうね。あらゆる社会保障政策は大きく後退を余儀なくされます。財源と予算がなければ何を為すことも不可能です。

今消費増税をするのとしないのとで、どちらがより悪くないかの話にしかならないのは残念です。しかし、それは社会と経済の構造の変化で財政が悪化を余儀なくされているからです。

私は切り捨てを是とするような考え方は持っていない積もりですが、そのように見られても仕方はないのかも知れませんね。
消費増税でもっとも打撃を蒙る人達の前ではコウベを垂れるしかありません。
ただマクロの議論として、消費増税無しでもどうにかなると言う考えかたにはどうしても納得しかねるわけで、より悪くなることを避ける方法は他にないと思います。

2012.04.22 01:01 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]

風鈴草さん

 ご返答ありがとうございます。この流れのなかで、政府にどのような政策を求めればよいのか、地方、個人商店、中小製造業などは、どのような将来像を持てばよいのか…と、やはり思ってしまいます。

2012.04.22 06:19 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

>元大阪府民からの伝言さん

すいません、流れを変えてしまうつもりはなかったのですが、成り行きで・・・(^^;)
私は関東の人間なので、関西の実業界のことはわかりませんが、維新の会の主要メンバーは中堅企業の経営者の方たちなのですか?だったら、消費税に反対なのはわからないでもないですが、消費税反対がハシズムに回収されるのは心配です。

そもそも、大新聞はみんな、もうずっと「消費税増税は必要だ」という論調でしたよね。私はここ何年、あまり新聞を読まないのですが(父が取っていますので)たまに見ると腹が立ちました。でも、その同じ大新聞が同時に橋下氏を持ち上げて来たのだから矛盾していると思うんですが・・・

2012.04.23 00:29 URL | 桃色クジラ改め風鈴草 #- [ 編集 ]

>ミリシア様

私としてはこの国の財政が実際、どれだけ酷いのか、それをどうしたらいいのかなんてわかりません。私が今考えているのは、ともかく先細りになるばかりの商売に見切りをつけた後、なんとか老親を養って生きていくことだけです。その後、何をするにしろ、「鳥になって飛び立つ」のは、まだ待ちたいと思うだけです。

財政破綻と言うと国債の話になりますが、日本が本当に借金だらけなのか?消費税を上げないとやっていけないのか?ということについては、すでに異論を唱えている方が幾人もいらっしゃるようです。たとえば、この前、全部はリンクが張れなかった動画ですが、ここにまとまってあります。後半部分はそういう話になっているので、お時間があればご覧ください。(他にも検索すれば、経済の専門家も含む、色々な方のご意見が幾つか出るかと思いますが)

TVウォッチBLOGさんより
朝日ニュースター 山口教授のホントの経済 激論ニッポン経済の明日:消費税増税のホントの姿は?
http://g2o.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-0967.html

2011.6.25(土)放映
司 会    野村 真季(テレビ朝日アナウンサー)
総合解説  山口 義行(立教大学経済学部教授)
アシスタント 柳田のぞみ(スモールサン[中小企業サポートネットワーク])
ゲスト   斎藤 貴男(ジャーナリスト) 青木 宗明(神奈川大学教授)


国債 (wikipadiaより)

国債は発行時に償還期限と利率が定められており、購入者はこれに応じた利息を受け取ることができる。償還期限を迎えると、元金である国債の発行時の金額(額面額、または額面価格という)が支払われる。

国債は他の債券同様に発行された後でも市場で売買できるため、価格は常に変動している。国債:価格とその裏返しとしての国債金利(長期金利)は世界情勢や、国債を発行している国の社会動向、経済状態を反映するため、政治的にも非常に重要な要素である。

日本の場合一般に国債=借金というイメージが強い。もしくは、その様に報道されるため強くなってしまっている。 一部に国債=株券、国債金利=配当が実情に近いと主張するものもいるが、国債金利は赤字財政でも強制的に支払う義務があり、その意味で”国債は国の借金”という言い方は当を得ている。 しかし、日本国債の場合、その借金の相手は日本国民であり、外国に対して借金があるわけではないため、”日本国債は日本政府の日本国民に対する借金”とするのがより正確な表現である。

現代においては、国家への融資であることから比較的安全な投資であるとされる。 2000年にアルゼンチンがデフォルト(債務不履行)を宣言している例がある。 これはアルゼンチンがアメリカから、アメリカ・ドル建てで借りていた債務(公的対外債務)が 支払い不可能に陥ったためにデフォルトを宣言する事態になったのであって、 日本のように自国民から自国通貨建てで借金している場合は形式上デフォルトはありえない(ハイパーインフレによる事実上のデフォルトはありえる)。 国家が債務不履行に陥るのは、外国から外国通貨建てで借金している場合である。


2012.04.23 00:38 URL | 桃色クジラ改め風鈴草 #- [ 編集 ]

>風鈴草様

ウィキの記述によると、国債は日本国民からの借金なので形式上デフォルトはありえない、しかしハイパーインフレによる事実上のデフォルトはありえるとのことですね。
確かに、国債は今までは国内の銀行・生保・公的年金機構などが買ってきたわけです。その資金は銀行預金であり生命保険料であり年金積み立て金などです。
しかし、もうこれ以上買う資金は無くなっていると思います。非常に大雑把ですが、個人金融純資産が1千兆円に対して国と地方合わせた借金も1千兆円と言うところで、もう国債を買い増す余裕は無いと見て好いのではないでしょうか。
そうであるからこそ、外国投資家の日本国債保有比率が上がり始め、日銀による借換え債の引き受けが増え続けていると思います。
また、日銀の市場からの国債買い上げも進んでいます。

このように、国債を発行して歳入不足を賄おうにもその新たな買い手は外人投資家か日銀しかないという状況になりつつあります。
それは、国内での借金だから問題無いとは言えなくなるとともに、価値の裏づけの無い日銀券の大規模発行によるハイパーインフレを惹き起こす恐れがあります。
インフレを制御するのは難しい。インフレ退治のための金融引き締めは資金繰りを悪化させて倒産と失業を招きます。かと言っ放って置けばハイパーインフレとなります。
持続的な経済成長が続くなかでのみインフレは吸収されるのであって、そういう条件の無い今の日本ではインフレ政策は有り得ないことではないかと思います。

財政の悪化を放置すれば、残念なことにウィキの記述通りにハイパーインフレによるデフォルトとなる公算は強いのではないでしょうか。

2012.04.24 00:21 URL | ミリシヤ #- [ 編集 ]

このコメントは管理者の承認待ちです

2012.04.27 14:53  | # [ 編集 ]

はじめまして。

橋下支持者=「閉塞感を抱えた貧困層、ガラガラポン・グレートリセットに期待する貧困層」と見立てた論考が多い中、橋下支持の中心は富裕層だ、という分析は見事だと思います。今月の雑誌「世界」の橋下特集でも、統計的に示されています。

ただ、「富裕層」というのは社会全体でみれば少数派なわけで、それだとこの「圧倒的支持」はなんなんだろう?と考えて橋下人気の源泉を私なりに分析してみると、地域・業界への利益誘導政治=旧保守層と社会的弱者の保護・労働者の権利を重視する革新勢力、という日本の55年体制のメインプレイヤーたる両勢力を巧みに攻撃することで、両勢力との縁が薄い都市部サラリーマン層の圧倒的支持を得たのではないか、そういうふうに考えています。

この橋下を無批判に礼賛する流れは確実に、日本社会の土台を腐らせて、日本国民を根無し草にし、国家まるごと貧困ビジネスの元締めにしてしまい国民を骨の髄までしゃぶりつくすのではないかと危惧しています。

もしよければ、以下の記事もご覧ください。

新保守層の時代
http://d.hatena.ne.jp/hts57/20120616/1339838616

新保守層と橋下・維新の会
http://d.hatena.ne.jp/hts57/20120617/1339963875

2012.06.18 05:33 URL | hts57 #- [ 編集 ]













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