きまぐれな日々

2011年は、三大都市で大きな地方選が行なわれた年だった。もともと統一地方選の年ではあるのだが、今年は2月の愛知県・名古屋市のトリプル選と11月の大阪府・大阪市のダブル選挙が行なわれた。4月にはあの恥知らず老人・石原慎太郎が4選を目指した東京都知事選が行なわれた。

これらのすべての選挙において、私の気に食わない結果となったが、これらのうち東京については処置なしで、最初から石原を負かすことができるだろうとは思っていなかった。愛知・名古屋については、トリプル選挙こそ河村たかし、大村秀章と「減税日本」(その実態は「強者への逆再分配日本」)が勝利を収めたものの、東日本大震災・東電原発事故の2日後に行なわれた名古屋市議選では早くも勢いに陰りが見え、4月の愛知県議選では名古屋市の14区中13区で議席を獲得したものの、名古屋市外では「減税日本」は伸び悩んで苦戦した。現在では、「減税日本」はすっかりひところの勢いを失っている。

対照的なのは大阪の橋下徹率いる「大阪維新の会」だった。当初苦戦が伝えられた統一地方選では大阪府議選で過半数を獲得し、大阪市議選でも第一党になるなど躍進し、やはり当初接戦といわれた11月の大阪府知事選、大阪市長選の「ダブル選挙」でも、いざふたを開けてみれば、橋下徹と松井一郎が投票締め切り時刻である8時の時報と同時に橋下徹と松井一郎の2人の当確が報じられた。

選挙戦で票を伸ばすのは橋下徹と「大阪維新の会」の選挙ではいつものことだから、今回もきっとそうなるに違いないと思っていたらその通りだった。橋下は人心を掌握するのが得意だが、「既成の権威に立ち向かう」挑戦者のポーズをとるところが、(私はそうは思わないけれども)一般的には「反骨精神旺盛」と言われる大阪の人たちの心をつかんだとされている。

橋下は人々のルサンチマンを刺激して自らを支持するように仕向けたが、大阪府知事時代から、「反権力」のポーズをとる橋下が実際に行なってきたことは「まず弱者から切り捨てる」ことだった。2008年以来何度も書いているが、私学助成金削減をめぐって大阪の私立高校生と討論会で真剣勝負を行なって女子高校生を泣かせた件や、一度に346人の府立高校非正規職員の首を切った件に、橋下の本質が現れている。こんな人間を熱狂的に支持する大阪人が「反骨精神旺盛」だなどとは私にはとうてい信じられない。

それは、ダブル選挙に圧勝して大阪市長に就任した現在も変わらない。『vanacoralの日記』の昨日(12月25日)付記事「橋下市長が目指すのは『新自由主義・警察国家』だ!!」に書かれている通りである。同記事に取り上げられている「救急車の有料化」など、橋下の勝機を疑わざるを得ない政策だし、生活保護の認定を厳しくせよ、というのもいかにも橋下らしい「弱者に苛酷な」政策といえるだろう。

さらに、同記事に引用されている産経の記事にある

待機児童問題では「ありとあらゆる手段を使って解消を目指してほしい」と言及。

というくだりが目を引いた。

というのは、当ブログに「橋下徹が進める『保育所の最低基準緩和』で失われる幼い命」と題した記事(2011年2月25日付)を書いたことを思い出したからだ。以下、同記事の一部を抜粋して再掲する。

なんといっても息を呑んだのは、記事(註:『Nabe Party ~ 再分配を重視する市民の会』掲載「『保育所の最低基準緩和』が招いた悲劇 これでも河村たかしの「減税日本」を支持できますか?」=2011年2月25日付:とらよしさん執筆)中からリンクを張られている報道番組の動画だ。「保育園の最低基準緩和:子どもをギュー詰めに詰め込む方針」と題されたこの動画は、河村たかしの盟友・橋下徹が旗を振って推進しようとしている保育園の面積の最低基準緩和に警鐘を鳴らした、大阪・関西テレビのローカルニュース番組(『スーパーニュースアンカー』2010年12月2日放送)を収録したものだ(下記URL)。
http://www.youtube.com/watch?v=2BJgkl0aiHY&lr=1

戦後間もない1948年に制定された保育所の面積の最低基準。アメリカの制度の輸入だが、貧しい敗戦国・日本の現状にあわせて、わざわざ基準を緩めて定められた。その基準が未だに変えられていないどころか、橋下徹ら全国の47知事のうち41知事がさらなる基準緩和を求めているのだ。

橋下らのこの動きは、元をたどれば、10年前に小泉純一郎が総理大臣に就任した時にブチ上げた「待機児童ゼロ化」に遡る。待機児童を減らすといえば聞こえはよいが、その実態は、子供たちを最低基準ギリギリに近い狭いスペースにぎゅうぎゅう詰めにすることだった。その結果保育所における死亡事故は、小泉が総理大臣に就任した2001年以降急増した。番組では、保育所で毛布を被された上に重しを乗せられて窒息死した一歳児のお母さんが痛切に訴えかける印象的な映像が流された。

ところが、橋下ら全国のほとんどの知事は、その最低基準のさらなる緩和を求めているのだ。これが橋下の言う「維新」とやらの正体である。

(当ブログ2011年2月25日付記事「橋下徹が進める『保育所の最低基準緩和』で失われる幼い命」より。一部表現などを変更した)


橋下徹というのはこういう人間だ。冷酷非情な独裁者。こんなやつに、総理大臣の「野ダメ」こと野田佳彦、野党第一党の総裁である谷垣禎一、それに政界再編劇を起こして政局をかき回そうと虎視眈々の「剛腕先生」小沢一郎らがゴマを擦るのだからどうしようもない。もっとも「虎視眈々」と書いた小沢一郎を、橋下は「虎の威を借る狐」だと評したとの記事が『週刊文春』に出ていた。小沢はしょせん田中角栄や金丸信といった実力者の庇護のもとで権力者になった程度の人間だという意味で、正鵠を射た論評だと私は思うのだが、橋下自身は「『バカ文春』の捏造記事だ」と言って怒っていたらしい。

だが、大阪市長に就任して中央の政治家に面会する橋下を、1991年の自民党総裁選における「小沢面接」(小沢一郎が宮澤喜一、渡辺美智雄、三塚博の自民党総裁候補三者を「面接」した件)になぞらえて「橋下面接」だと書いた『週刊文春』は、確かにヨタ記事だらけの四流週刊誌ではあるけれども、あの記事に関しては良い線を突いていると思った。中央の与野党の政治家のうち、「偉大な人間」であられるらしい橋下徹大将軍にもっとも長時間謁見を賜る栄誉に浴したのは小沢一郎センセだったらしいが、小沢「狐」が威を借ろうとしている「虎」とは、もしかしたら橋下徹のことではないかと思った。「虎」といえば大阪、大阪といえば橋下だ。

もちろん、橋下にゴマを擦る点では「野ダメ」や谷垣禎一も同罪だし、分不相応にも次期民主党代表・総理大臣を狙っているかもしれない原口一博のように、誰よりも露骨に橋下に擦り寄る論外政治家もいる。いつしか、中央の政界はこんなやつらばかりになってしまった。

ところで、橋下徹を「虎」に仕立て上げたのはもとはといえばマスコミ、特にテレビだった。昨日、延々とやっていたTBSの「報道特集」でも橋下を礼賛し始めたのでチャンネルを替えたが、来年以降この男がどこまでのさばるのか。まことに気分の悪い年の瀬だ。

なんとも後味の悪い締めくくりになったが、当ブログの今年の更新はこれで最後。皆さま、どうか良いお年をお迎えください。
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こんばんは。私は、橋下さんに熱狂する大阪の渦中にいて、日々焦りを感じている3児の母親です。橋下さんに対する鋭い考察、興味深く読ませていただきました。私は反橋下の運動を「反独裁」でまとめてしまうことに危機感を抱いています。そこで、「きまぐれ」さんに、私の考えについてご意見お聞かせいただけないかと思います。ブログ「軒づけ日記」の中の「橋下人形と新自由主義の大実験1~4」という私の記事をお読みいただけませんか?どうぞよろしくお願いいたします。

2011.12.26 20:07 URL | ゆりひなな #38MAcuE2 [ 編集 ]

>ゆりひななさん

ブログを読ませていただきました。そして仰られる内容に同意するものです。

一部の左派は「日の丸・君が代」のみにこだわり続け、橋下氏の本当に危険に気づいていないのを見ながら
「貴方達、それは狭すぎる問題点の抽出だろう? 彼の危険な部分はそれを含めてネオリベによる支配にあるのだが・・・」
と思っていたためです。

さて橋下氏は市職員は自分の操り人形のごとく動かなければ気に入らないようです。しかし職員は別に市長に隷属しているわけではなく“市議会を経て可決された政策を執行する”ためにいるのです。橋下氏が「選挙で選ばれたのだから、すべて俺に従え」というのはまったく間違っています。
また違憲の条例や政策は、たとえ多数によって選出された政治家が決めたことでも認められません。そのための憲法です。

橋下氏は行政をやたら民間企業に例えますが、民間と公共部門はおおいに異なるものです。
「市長を批判するなど民間企業では考えられない」と彼は言いますが、それを言うなら「社員(議員や職員)をボロクソにけなして人気を取る社長」が民間企業にいますか?

今後橋下氏がネオリベ政策を出し、それが議会を通過したら、市職員はネオリベ行政を執行するしかないのです。
それに対し、行政の仕事を行いながらも市長の姿勢を批判する、その自由はあって当然と思います。

2011.12.26 23:07 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

橋下にぴったりなフレーズがあります。

~ 悪そな奴はだいたいトモダチ ~

今、尻尾をフリフリして橋下に近づくお友達が誰であるのか、よーく観察し記憶に留めておこうと思います。
政治家・ジャーナリスト・ブロガー・コメンテーターの人達をね。

kojitakenの日記でも取り上げていらっしゃいましたが、
何でもかんでも「霞ヶ関」のせいにする政治家どもには、あきれはてますが、それよりも、
そーゆーアホ丸出しの中身のないスローガンにホイホイと引っかかっていく「新B層」とでもいうべき方々が、いつになっても懲りることもなく出現してくることが不思議でなりません。
こーゆ人達には、
「~~をぶっ壊す」と言う政治家ほど信頼できないものはないと、過去から学んでほしいところですが・・・。

きっと政治をスポーツか何かと混同しているのでしょうね。
だからいつでも敵味方論。
だから「全ては官僚の責任なり!」とか「霞ヶ関をやっつけろ!」なんて流行り言葉に簡単に吸い寄せられてしまうわけか。

コイズミ・民主党・橋下・・・結局得られるのは、一時の気分転換だけなんですけどね。だってその政策の中身がダメなわけですから。

もういいでしょう。
そろそろ気がつきましょうよ。
言うだけムダかな。

2011.12.27 00:57 URL | siroto #2GUnmzLU [ 編集 ]

橋下の政策はある面ではネオリベ的でありますが、そうでない面もあります。
学齢期(小中高校生)の子どもとその親に対しては、かなり分厚い施策がなされていますし。
以前も書いたと思いますが、私学無償化なんかはもっと低所得層のみに絞るべきです。
一方で乳飲み子とその親、老人、障がい者には概して冷淡です。
自分と同世代にのみ社会民主主義でその他にはネオリベということもできそうですが。
全員に対して新自由主義なら、いいとは思いませんがまだ筋は通っていますが、年代や家族構成など、自分の努力だけでは変えられない属性によって不公平が生じているのが彼の政策の大きな特徴と言えましょう。
単に金持ち有利とはいえないことが問題をさらに複雑にしていると思います。
裕福な核家族より、貧乏人の子だくさん親族たくさんのほうが橋下の政策では概して有利な気がします。

2011.12.27 01:39 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

テレビ、ネット、新聞など橋下に対する批判派ほぼ皆無です。ありえません。大阪ナチスの会の占拠する大阪でも同じなのでしょうか。これ、放っておくと、コイズミ以上に危険な気がします。効果的な分かりやすいシンプルな言葉で“B層”と思しき方々にも彼の危険性を知らせないとだめだと思います。小難しい言葉は使わないほうが良いと思います・・・・!!

2011.12.27 07:49 URL | hazetempura #- [ 編集 ]

ついに橋下は組合を追い出し始めました。大手の民間企業で組合を追い出すなんてところは無いでしょうし、成績悪いと即首にするなんてところもないでしょう。公務員も労働者ですから、とりあえず公務員にスト権与えないととんでもないことになりそうです。
阿久根市の竹原市長を擁護してましたが、ついに自分も同じ事を始めだしましたね。
こんな市長が支持されるのは多くの市民が差別意識を持っているからだと思います。市民は公務員や弱者を差別する事で優越感を感じているのではと思うのです。自分が同じ目にあったら腹を立てるでしょう。でも自分は身分が上だから身分の低いものはどうなってもかまわない、という意識が多くの市民にあるような気がします。同じ大阪市民として恥ずかしいです。

2011.12.27 11:05 URL | なのはな #- [ 編集 ]

弱者に厳しい政治には一定の支持がある上、橋下のような弁の立つ人の下では弱者まで弱者に厳しい政治を支持してしまう状況が予想されます。リベラル派ブロガーには受難の日々が続くでしょう。(対立点が明確なので批判しやすいので奮い立つという方もいるようですが。)

2011.12.27 11:40 URL | kechack #8ebAr3fA [ 編集 ]

小泉が秘書と共に試行錯誤しながら成功させたやりかたを、あらかじめ用意された技法として受け入れ、テレビ政治のスターシステムにくったくなく乗っかって出てきてしまったのが橋下だと思います。
一見単なるお笑いより知的に見える政治バラエティこそ知性の墓場だったということでしょう。

2011.12.27 12:35 URL | nessko #aIcUnOeo [ 編集 ]

「公務員労組と闘う男」のイメージがありますが、あれも看板倒れですね。
府職員において給与削減割合が目立って多かったのは、非組合員である管理職でしたから。
組合員に関しては大したことはやってないっすよ。
橋下についてはその発言ばかりがクローズアップされ、結果の検証がろくになされていないのもまた大きな特徴かと。
発言を叩くより、ビッグマウスなだけで結果が伴わないことこそ問題にされるべきでしょう。
そもそも大阪都構想からして、「大阪府庁」のかねてからの望みだったわけですから。
どこが公務員の敵なのかとw

2011.12.27 18:33 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

権力で教育に介入し、子ども達の脳みそをかき回し、大阪都構想で財界本位の広域行政、道州制の実現を指向している、大阪維新の党代表大阪市長橋本徹。隠れ自民党に過ぎない。八百代言を弄して、装いを新たにしても、大阪府民、国民は、その正体を見破り、許さないであろう。現に足元、大阪、全国から反撃が始まった。人間を人間として見れない、そのズル賢い、傲慢な手法は必ずや庶民の反撃で葬られるであろう。

2011.12.27 22:56 URL | hamham #wMyNaENg [ 編集 ]

小泉改革の時にもそうだったのですが、「改革には痛みを伴う」、その痛みは自分ではない誰かが請け負うものだと、いわゆるB層の人達は考えてきたふしがありますね。

大阪市も似たようなもので、職員や生活保護や貧困高校生が痛みを請け負ってくれれば自分に関係ないからかまわない(実はそうでもないのですが)という安易な考えがあるように思えます。
特に彼らを既得権者と罵る人達は、中世の魔女狩りやナチス、文革のような事態を少しは思い起こした方が良いです。今日は狩る側の人が明日は既得権者と認定され狩られる側に回りかねないということをね。

あと左派に「衆愚」とか「ポピュリズム」という言葉を毛嫌いする人、結構多いんですよ。
民衆は賢いはずだ、衆愚などという言葉を使うのは上から目線だ・・・と。

いつまで寝ぼけてんだ、と言いたいんですけどね。

2011.12.27 23:23 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

kojitakenさん、私のブログ「軒づけ日記」への丁寧なお返事、ありがとうございました。確かに「独裁」と「新自由主義」は対立軸ではありませんね。新自由主義は独裁を内包しているのかもしれません。ただ、言葉としての「独裁」は、市民へのアプローチの仕方という点で有効ではないと考えています。
私は、この大阪で、どうやったら、本当は同じ立場の母親どうし市民どうしが手をとりあって橋下さんに対抗することができるか、効果のある闘い方を模索しています。今回、kojitakenさんはじめ多くの方がそれを一緒に考えてくださり、とても感謝しています。生活者としての私の立場から、私の言葉で、少しずつ考えをまとめていけたらいいな~と思います。また時々お寄りください。そして、私の思考を助けてください。よろしくお願いします。

2011.12.27 23:49 URL | ゆりひなな #38MAcuE2 [ 編集 ]

>隠れ自民党

これは違うと思います。
大阪維新の会は旧社会党のなかの一派の色が濃いという説があり、私もそう考えております。
ご存知ないかたが多いとはおもいますが、ここは旧社会党所属、あるいはティグレなどの旧社会党系列の議員が何人か所属しており、中には要職についているものもおりますし。
つい最近、朝鮮学校の補助金の件をめぐって「テポドンガー」の発言をした人がビンゴです。

大阪都構想についても、松下圭一イズムとの繋がりを指摘する声もありますし、なんか政策全般に「中」や「ソ」の香りが漂っています。
教育に関してはどこか「5ヵ年計画」臭がしませんか?

2011.12.28 00:54 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

元大阪府民からの伝言 さん

社会党で教育と言うと、日教組を思い浮かべてしまうのですが、さすがに元日教組の人たちではありませんよね?
自治労系でもないですよね?
また、松井氏などでも噂される人権系の人たちということでしょうか?

それから、隠れ自民ではないというのを否定する趣旨ではないのですが、元自民が看板替え議員の中では一番多いというのは、間違いないですよね?

2011.12.28 08:07 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

自分で調べたところ、よいページがありました。
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=200001197&tid=idccnbbvaaa0ddbf7a4ac8e2lbbaa4kmwc0a&sid=200001197&mid=16
やはり元自民党が圧倒的に多そうですね。
ただし、顧問の井上哲也吹田市長は、自民党の前は社会党ということも確認できました。
「テポドンが…」と言った人もそうなのですかね?
なんか、大阪の政治事情はますますよく分かりませんね。

それから、上のコメントの時には、連合系の人ですか?というのを思いついていませんでした。

2011.12.28 19:09 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

>suterakusoさん

回答が遅くなってすみません。

大阪維新の会に所属する旧社会党系議員は「人権」関係者のみと思われます。
明らかに自治労系や日教組系とわかる議員の存在は確認できていません。
もともと大阪の場合は、教職員組合といえば大概は共産党系なので、現在の日教組系の人自体少ないはずです。

さて、くだんの今井幹事長は、一時期「主権おおさか」という府議会内会派に所属していました。
主張をざっくりみた感じでは、個人的には民主党に近い印象を受けました。

ググってみると、この会派が当時の太田知事へ提出した要望書が出てきたので貼っておきます。

http://www.google.co.jp/gwt/x?guid=on&output=xhtml1_0&source=m&u=http%3A%2F%2Fdoitatsuya.world.coocan.jp/images/www.td9/new_page_108.htm&wsi=484f299d3cb836db&ei=7P76TqWpIcLDkgWt--XOAw&wsc=tb&ct=pg1&whp=30

地域の主権や校長のリーダーシップなど、今の維新の会の主張に通じるものが随所に見られるのが興味深いところですね。
なお今井氏はこの会派に所属したのち自民党に移り、さらに維新へと鞍替えしています。
因みに、元主権おおさか所属議員で現在は維新の会に所属している議員は他にも複数名います。

維新の会は、数としては元自民党議員が大多数です。
しかしながら大阪の場合、社会党から自民党に鞍替えした議員はそれなりに存在し(他府県ではあまりそういう例はないんじゃないでしょうか)、そうした鞍替え議員の中には「人権系(解同)」が相当数含まれているのです。
なぜ彼らが民主や社民に移らなかったのか、理由は定かではありません。
因みに現知事は鞍替えではなく、親子二代に渡る自民党所属です。

維新の会は一見反左翼に見えるかもしれませんが、実は反共産党なだけじゃないんでしょうか?
共産党=反解同という事実から考えると、それが妥当に思えます。
彼らはイデオロギー的には右派とは言いがたい面が多すぎるというのが、私の率直な感想です。

追記
連合系については、調べて見ましたが今のところ存在が確認できていません。
あと元教員で、柏原市選出の中野隆司という人を発見しましたが、この人は元民主です。
日教組かどうかはわかりませんでした。

2011.12.28 22:01 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

元大阪府民からの伝言 さん

ご丁寧にご回答いただき、ありがとうございます。
勉強になりました。
やはり大阪独特の政党事情があるようですね。
社会党から自民党への鞍替えがそれなりにいるというのは、少し驚きです。
しかし、政治家の事情の地域差はある程度生じやすいものですから、そんなものなのでしょうね。

ただ、政治家を「選ぶ側」の差は、今の日本ではそんなに大きくなりにくい考えるのですが、とくに大都市の場合はそうだと考えるのですが、こうした大阪の政治家の事情を知ればなおさら、とくに、なんで松井知事なのかなあと、やはり感じます。
これは、運動をしたような人のことではなくて、たんに投票した大多数の人たちことです。

2011.12.29 01:20 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

古寺さんの記事の趣旨とは違いますが、大事な事なので。

昨晩のNHK「追跡!真相ファイル」で大変なすっぱ抜きが放送されました。
内容は日本の御用系学者(山下教授など)が盛んに金科玉条のように振りまく、ICRPの年間被曝量100m㏜での癌発生率うんぬんとかいうものは、実はまったく科学的根拠のないものだということが暴露されたのです。

NHK取材陣はその基準を決めた当時のICRP委員にインタビューしましたので間違いはありません。
そしてその委員は決めた理由を、核施設で労働者を働かせやすくする為だと平然と述べていました。

ちなみにICRPの正体もNHKは暴露していて、その年間運営資金はなんとメンバー各国の原子力推進機関が出していたのです。
日本でも原子力機構が出していて、つまりICRPは国際原発村そのものだったというわけです。
さらにICRP内でも今の基準はおかしいとい、低線量被曝による障害を考慮していないというわけで見直しが進められているとか。

日本の安全基準はすべてこのICRPの無責任な基準を元にしているのですから、これから先福島を中心として広がる放射能汚染の被害がどれだけ広がるか、大変恐ろしい状況になってきました。

東電(電事連)や原子力保安院(経産省)や自民党、経団連、マスコミなどにより作られた安全神話。
そして今回の重大な事故。
もうここで事故の個人的な責任をも含めてしっかりとした検証と総括をしておかないと、将来被曝した人たちの権利すら保護されない恐れを私は感じます。

福島県立医大に巣くうような御用学者らに好き放題にやらせてはいけません。
経産省と東電にはしっかりと刑事責任を含めて責任を負ってもらう必要があります。
うやむやは次世代への負の遺産を増幅させるだけです。

2011.12.29 08:22 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

普段は橋下(的なもの)を強く批判する人も「電力会社」「経産省」「学者」「マスコミ」etcとなるととたんに橋下に同調する人が少なくないように感じる。
福島瑞穂もそんな感じに見える。維新の会に旧社会党がいるのも分からなくもないような・・・トホホ。

「ナニワのマルクス」の異名を持つ(?)『ナニワ金融道』の青木雄二氏も、生きていたら熱烈な橋下支持者になっていたように思う。

2011.12.29 14:39 URL | 岩手4区住民 #- [ 編集 ]

>「ナニワのマルクス」の異名を持つ(?)『ナニワ金融道』の青木雄二氏も、生きていたら熱烈な橋下支持者になっていたように思う。

自分もそう思うんだよね。
青木氏って、漫画家にしては珍しく(?)マルクスの資本論とか勉強したりしているんだけど、その中でマルクスの「下部構造が上部構造を決定する」ってのを説明する件があるのよ。で、青木氏は「兎に角飯が食えなければ、芸術だの文化だの成り立たない→先ず経済の問題を先にしろ」って説明してる訳。
この説明通りだと、例えば「大阪フィルは金持ちとかが支持して大衆に支持されていないから補助金を切る」ってのは至極真っ当なことになっちゃう。つまり府民の生活や経済が大変な時に芸術活動なんてもってのほか、ってことなのだから。こういうマルクス主義の原理原則バリバリ(?)の発想に加えて、公務員の"厚遇"を否定的に見るとこなど、案外青木雄二の読者と橋下支持者って重なっている様に思えるんだよな。

2011.12.29 15:51 URL | 杉山真大 #- [ 編集 ]

そういえば大阪フィルの創始者朝比奈御大が亡くなってからもう10年が経ったんだね。
今日はNHKFMで一日中朝比奈御大の特集をしていた。
戦後の荒れ果てた大阪の街で、朝比奈御大がそれこそはいずりまわって金を集めて楽団を作り上げ守ってきたんだよね。
朝比奈御大の指揮するブルックナーやベートーヴェンは素晴らしかったね。
大阪フィルのレベル自体はさほど高くはなかったのだけど、でも演奏を聴いているとそこに情景が浮かんでくるんだよ。
ああいうのは本当に聞かないとわからないものだよ。
それが戦後の大阪の府民の心をどれだけ勇気づけたことか。
橋下知事(当時)はたぶん聞いたことがないのだろうな。
芸術を阻害することは人間のある部分を切り捨て去ることにつながるよ。
駄目だねえ彼は指導者として。
ああいう音楽を支えているのはじつは大衆なのだよ。
ベートーヴェンを愛し別格としていた朝比奈御大は、ベートーヴェンの大衆に支えられた音楽の革命をわかっていたからこそ、だから演奏会でも頻繁に取り上げたのだよ。
ベートーヴェンこそ大衆が支えた最初の音楽家なのだからね。

2011.12.29 20:25 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

橋下はまごうことなき新自由主義者ですが、おかしなことに日本では「経済的自由権」を盾にリベラルが新自由主義を推してしまうところがあるんですよね。

経済的自由権は職業選択の自由とか財産権とか営業権とか、普通の状態であれば誰しも反対する余地のないもの。
職業選択の自由に反するとか言い出す人がいてもドラフト会議は、まさにリバータリアリズムの国・アメリカでも行われていますし、財産権にしても離島などでは自家用車は世帯一台に限定されているなんてことは当然あるわけです。営業権にしても風俗営業は学校周辺では不許可なんて規制もあって当然のことで、それらが全くない世界・無法・なんてあり得ないわけですが。
一方、政治的自由の制約が多い国、たとえば中国などでも経済成長は大きく、産油国には選挙も政権批判もできないけれどバブリーに経済成長してる国がいっぱいなわけです。

かたや社民主義の国では、たとえば北欧などでは納税者番号制は当然のことですし、経済的自由の根幹は認められているけど、制約も多い。そんな社会なわけですね。
(ギリシャの財政危機は闇経済がGDPの1/3を占め、把握できなかったことによるのが真の原因とされています。公務員が労働者の2割なんて言葉だけが一人歩きしてますが、そんなのは欧州では普通の数字です)

そういうことやらで、経済的自由が大きいことは、すなわち無法にも繋がることを考慮もせず、なんだか縛りから解かれて「俺は自由だー!」な単細胞な人は、橋下などのネオリベ政治家に騙されやすいのでしょうね。
あと減税とかもその一種ですけどね。

2011.12.29 20:35 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]

このエントリにも出てますが、橋下の知事就任初年度に、私学助成金をめぐって高校生と討論会をした件がありましたよね。
あの翌年度の高校入試では、大阪府在住の私学受験者のいくばくかが、授業料の上がった府下の私学を避けて隣接府県に流れたという報道がありました。
まあ公立志望者でも私学を併願受験するのが普通ですから、当然そういう動きは出るでしょう。

私学無償化の対象をムキになったかのように拡大したのは、大阪の受験生が他府県私学の肥やしになったのが悔しくて、彼らを地元に囲いこみたかったという意図が橋下と私学双方にあったのかもしれません。
大阪府は縦方向の移動に時間がかかるので、横移動で隣接府県へ動くほうが早い地域はいくらでもあります。
そういう事情を理解したうえで私学助成金を削減したんでしょうか?
その後の顛末をみるかぎり、そこまでの予測ができていたとはとても思えないのですがねぇ。
万事この調子で予測が甘いのも、橋下政治の特徴ともいえましょう。

2011.12.30 01:01 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

※トラバ不通のため、トラバに変えて、ここに投稿させていただきます。

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20111230(金)記 ハイエナ政治家達 せいぜい財界・米国の掌上で動く存在 新たな国民騙しの集団

民主党を離党した国会議員が、こともあろうに有罪判決を受けて衆院議員を失職し、仮釈放中の鈴木宗男氏が代表を務める「大地・真民主党」(28日に設立届け出)に加わっています。菅内閣不信任案の採決で造反し除籍処分となった松木謙公衆院議員(北海道12区)や、小沢一郎民主党元代表の元秘書の石川知裕衆院議員(同11区・2010年2月に民主党を離党)です。

野田内閣が消費税増税案の年内とりまとめを急いでいることに反発して離党届を出した民主党議員らの「受け皿」となる可能性もあります。

鈴木氏は官房副長官時代、林業会社「やまりん」のための「口利き」で500万円を受け取ったあっせん収賄のほか、北海道開発庁長官在任中に建設会社から600万円を受け取った受託収賄など四つの罪で懲役2年・追徴金1100万円の実刑判決を受け、判決確定により衆院議員を失職し、昨年12月に収監され服役。今月7日に仮釈放されたばかりで、現在は保護観察中の身です。刑期満了後も5年間は公民権が回復せず、選挙権や被選挙権さえ行使できません。

石川議員も、政治資金規正法違反事件で9月に禁錮2年・執行猶予3年の1審有罪判決を受けています。(現在控訴中)

また、松木氏は、28日に離党届を出した内山晃衆院議員ら民主党議員9人とも合流する可能性が「十分ある」と発言しています。

鈴木氏と内山氏の背後には、小沢一郎氏の存在があります。小沢氏は28日、鈴木氏と2回にわたって懇談。内山氏も26日、国民新党の下地幹郎幹事長に対し、小沢氏から「新党の代表になれ」といわれたと説明しています。内山氏ら9人のうち8人が小沢派の議員です。

「公約総崩れ」の民主党から逃げ出す議員が向かう「受け皿」が、仮釈放中の人物が立ち上げ、灰色議員らが集う政党だというのでは、国民の政治不信がいっそう強まるのは必定です。「二大政党づくり」の行き詰まりと政治的退廃の深刻さが表れています。


投稿日 2011/12/31 ニュース, 学問・資格, 文化・芸術, 日記・コラム・つぶやき, 書籍・雑誌, 経済・政治・国際 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


2011.12.31 16:37 URL | hamham #wMyNaENg [ 編集 ]

管理人様

今年一年を振り返り、大震災&メルトダウン以上に、橋下人気が印象的でした。

当たり前かもしれないが、この橋下人気自体、小沢信者の援護射撃が大きかったと思います。

Web上を見渡すと、今でも多数の小沢信者が存在します。

以下の小沢信者『~山のあなたの空遠く幸い住むと人のいう~』へも108行分のコメントを入れました。
「Enter」を108つ打っても小沢信者を卒業しない場合、もう関与しません。

http://blue.ap.teacup.com/97096856/4176.html

平成23年も残すところあとわずかとなりました。
本年は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
良いお年を。

以上です。

2011.12.31 23:59 URL | 牧野弘幸 #v/Q4ADBU [ 編集 ]

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、今までの経緯を経て、私としては橋下支持不支持に関して、イデオロギーの左右や知的レベル、政治への関心などはほぼ無関係ではないかという結論に達しつつあります。
唯一相関が高いのは
「リベラル志向かソーシャル志向か」
のみではないでしょうか。前者なら親橋下、後者なら反橋下ということで。
橋下改革の場合、小泉改革と大きく違うのは大阪都構想という地域再編が軸となっていることです。
大阪市・堺市という枠組みの既存共同体を壊して特別区というものにすげ替えようとしているのですから。
この点をみると、橋下改革はどちらかというと、濱口桂一郎氏がいうところの「リベサヨ」主導で、そこにネオリベが相乗りしているというふうに見たほうが正しいのではないかと私は感じます。
特別区という「基礎自治体」においては住民との距離が近い政治が実現されるという大阪維新の会の主張は、市民派にとっては非常に魅力があるでしょうから。
無駄を極力省いて、地域のニーズに応じた政策を自主的に選択できるというのはまさにリベサヨの理想とする政治でしょう。
財源を考えると幻想に過ぎないんですけどね。

一方で、ウヨサヨ問わず「ソシ」色の強い人たちは、特別区への再編により政令指定都市のスケールメリットが失われることによる公共サービスの低下を懸念し、また、一つの市が特別区という「明日からは他人」の世界に分割されることを拒みます。
よって「大阪都構想反対」となるわけです。
リベな人たちとは違って、自分のまちへの愛着という「情」の部分をソシな人たちからは強く感じられます。

なお、説明するまでもないと思いますが、ここでいう「リベサヨ」と、kojitakenさんがおっしゃるところの「リベラル左翼」とは全く違うものであることをつけ加えておきます。

2012.01.03 11:46 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]

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2014.06.27 00:38  | # [ 編集 ]













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けっきょく民主党って「自民党」だった。
自民党政権が続いていたらもっとマシだったってミンス、ミンスとか すぐ反日とかいう人が言うんだろうけどま、与太話がネットに乗ると"言説"になるんだがこんなのはどうでもいい。もちろん.まったく同じにはならないだろうが似たようなもんだったろう。というのが正解で?...

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asahi.comより「教員独自に養成 大阪市・府立大統合で教育学部新設構想」 教育学部構想は、府立大と市立大の一体経営をダブル選の公約に掲げた大阪維新の会の松井知事が、2日のテレビ番組で突然、明かした。橋下市長も就任前の13日、「教員養成が目的。この点で僕と知事

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既得権益
四国新聞には橋下徹大阪市長の施政方針演説が取り上げられており、「既得権を破壊することが私に与えられた使命」と語ったと伝えられていた。 それを読んで思い出したのだが、かつて奥谷禮子がこんなことを言ってたのよね。 自民党は今回、国民に人気がある人物で、しかも国

2011.12.29 11:57 | 一人でお茶を

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まずは『きまぐれな日々』にいただいた風太さんのコメントより。 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1233.html#comment13385 そういえば大阪フィルの創始者朝比奈御大が亡くなってからもう10年が経ったんだね。 今日はNHKFMで一日中朝比奈御大の特集をしてい

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2011.12.31 06:00 | Nabe Party ~ 再分配を重視する市民の会