きまぐれな日々

「体育の日」の3連休のあと風邪を引いてしまって、気楽に書ける裏ブログ(『kojitakenの日記』)はともかく、こちらのブログは1週間以上も放置してしまった。

その間、体調もさることながら、野田政権(「野ダメ」政権)のあまりの極悪さに気持ちが冷え切る思いだった。消費税増税とTPPと辺野古移設と原発再稼働、これらを同時に遮二無二進めようとする野田政権の政治は、自民党政権時代の中でも最悪だったと考えている安倍晋三政権の時代よりもっとひどいのではないか。だが、小泉政権時代に政権批判を控えていたマスコミが、総理大臣が安倍に代わると同時に政権批判を始めたのとは対照的に、菅政権時代に菅直人首相(当時)の人格攻撃まで平然と行なっていたマスコミは、自らを「どじょう」にたとえる野田佳彦に対しては非常に甘く、小泉のあと数台続いた内閣とは違って、政権発足後2度目の世論調査でも内閣支持率はたいして下がっていない。やはりマスコミが世論に与える影響力は絶大だ。

最近は、数年前に「新自由主義者」として非難を浴びた人々が、新自由主義を復権させようと巻き返しに出てきている。八代尚宏が『新自由主義の復権』と題した新書本を出したのでしばらく前に買ったが、読む気が起きなくてまだ読んでいない。伊賀篤さんから『kojitakenの日記』にいただいたコメントによると、

竹中平蔵が「同一労働同一賃金」などを唱えている?…というのを聞いて、嘘でしょう…と思いつつネットで検索したら、どうやら正社員の待遇をパート並に引き下げ、正規労働者を「既得権益者」として敵対的に描き出す事で、格差社会への不満を逸らそうと、意図的に議論を摩り替えている模様。

新自由主義者はろくなことをやらない。

今朝の新聞の1面左上には、アテネで緊縮財政政策に反対する48時間ゼネストが始まり、12万人がデモに参加したという記事が大きな写真つきで出ている。東京で行なわれた "Occupy Tokyo" デモの参加者は数百人だったが、「脱原発」デモには6万人が参加した。格差問題も原発問題も根は同じだと私は考えていて、そのことは福島県浜通りの過疎の地に原発を押しつけてきた構図を思い出せば明らかだと思う。沖縄の米軍基地問題も同じ構図だ。だから、今はまだ全然盛り上がっていないけれども、「グローバルスタンダード」(笑)の影響を受けて、日本でも遠からず反格差運動が大きく盛り上がることになるだろう。

格差の解消を「革命」ではなく、再分配の強化を行なうことによって漸進的に進めていきたいというのが「再分配を求める市民の会」と銘打った「鍋パーティー」を設立した意図だったのだが、政権側がここまで邪悪だと、格差解消を求める動きは「革命」的なものにならざるを得ないのではないかと思っている。たとえば復興増税の一つである所得税の一定期間定率増税の話を、民主党政権は定率増税の期間を延長することで自民・公明と妥協したいらしいが、何を考えているのかさっぱりわからない。

私はもともと5年間の一定期間所得税を定率増税すること自体には賛成なのだが、それはあくまで一定期間の話であって、5年が経過したらそれを元に戻すとともに、何十年にもわたって緩和され過ぎた所得税の累進性を再強化すべきだと考えている。ところが、民主・自民・公明3党にとっては「累進制の強化」はタブーらしい。おおかた「共産主義」か何かだと思っているのだろう。「累進制の強化なき増税」には私は絶対反対だ。

マスコミ人の「カマトト」ぶりも呆れたものだ。『kodebuyaの日記』経由で知った池上彰の記事「『金持ち優遇税制』というけれど」にはぶっ飛んでしまった。「年間所得が100万ドルを超える国民が納めている連邦所得税率は平均29%強」だと知った池上は、「これを読むと、アメリカの税制に対する印象が変わります。アメリカも累進課税をしているではないか」などと書く。私は、えっ、たったの29%なの、としか思わないのだが。

次のくだりには開いた口が塞がらなかった。

 日本に比べれば、まだまだ低いではないか、と突っ込みを入れたくなりますが、それでも、アメリカでも高額所得者は税負担の割合が低所得者より大きいというのは意外でした。なんで日本の新聞は、こういうことをきちんと書かないのか、と思ってしまいます。

 大富豪の投資家ウォーレン・バフェットは、自分が自分の秘書(当然ながらバフェットより所得が低い)より低い税率しか国税を払っていないことをおかしいと言っています。この主張だけを読むと、「アメリカの税制はおかしい」と思いますが、この記事によれば、バフェットの収入の多くが投資の収益であり、これに関しては、税率が15%のキャピタルゲイン(資産売却所得)税が適用されているからだというのです。

 株式投資など投資活動を活発にするために、投資の収益に関して低い税率を課すというのは、理論的にありうることです。投資できるのは富裕層ですから、結果的に金持ち優遇税制になっていますが、アメリカの株式投資は多くの中間層が関わっています。キャピタルゲイン税を引き上げると、中間層に打撃を与える可能性があるというのです。

 オバマの増税路線を伝える日本の新聞も、アメリカの税制の仕組みをきちんと解説する必要がある。この記事は、そのことを教えてくれました。

(池上彰「『金持ち優遇税制』というけれど」より)


これを読むと池上は、人頭税とまではいわないけれども定率税を「公平な税制」と考えているらしい。そう解釈しなければ読解できない文章だ。あるいは、あたかも定率税を「公平」であるかのように読者をミスリードしようとする意図があるかもしれないと思った。

思い出したのは、政権交代の直前くらいの頃、当ブログに「消費税はものを多く買う金持ちの方が多くの税金を払うから不公平な税制だ」と主張する人間が一時コメント欄の常連になって、その人間と私自身がコメント欄で議論したことだ。その人間の論法だと、人頭税がもっとも公平な税制ということになる。池上彰はさすがにそこまで極端ではないが、定率税こそ公平だという間違った前提を読者に植えつけようとする池上の意図は極めて悪質だと批判せざるを得ない。

キャピタルゲインへの課税が中間層を痛めつけるなどという妄論に至っては論外であり、昨年『kojitakenの日記』に公開した記事「日本の所得税制が超高所得者に有利な逆進課税になっている動かぬ証拠」をご参照いただければ、池上が書いていることが真っ赤な嘘であることがよくわかるだろう。

私は、いずれ日本でも「反格差」運動は盛り上がるとは思うけれども、池上彰のごとき電波芸者が信頼を得ているうちはダメだと思う。早いとここんな人間のメッキを剥がさなければならない。
関連記事
スポンサーサイト

10/3のgreenstoneさんのコメントなどにも関連すると思いますが、新自由主義という言葉自体が間違っています。
現代の欧米や日本の政府が、経済を自由放任にしているなんて、全くの幻想です。
政府というものは、戦略的に、国内で特定の分野に有利な政策を行い、一方で外交でその分野の有利性を強化しようとしています。

現在について具体的にその分野を言うと、分かりやすいのは、「金融」と「知的財産」です。
日本がアメリカに支配されていて、その意向に沿って国民を奴隷にしているという人がいますが、たんに欧米がその分野で現在国際的に有利であり、欧米の外交力の下ではその有利性はなかなかゆるぐものではなく、日本もいまやその分野を得意としているので、その方向に追随しようとしているだけです。
(ただし、昨今の金融危機によりどんな変化がおこるのか注視する必要がありますが。)

そして、「金融(というか資本)」や「知的財産」の獲得は、同じスタートラインにたってフェアに競争できるようなものではありません。ここに格差が生じるのは、大局的に見たときには明確なことだと思います。
しかるに、これを明るみにせずに、あいまいにしたり、目をそらさせたり、闘うべき相手をすりかえたり、実体のないものと闘わせたりしているのが、マスコミであり、学会です。
それは、結局、彼らは有利な側に置かれていて、その状況が壊れた時に、自分や自分の家族の生活の維持が難しくなるからではないでしょうか。

と、最近やけくそ気味なので、偉そうにコメントいたしました。でも、今更そんなこと言わなくてもそんなの当然みたいなことなのかな。

2011.10.20 10:43 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

初めてコメントさせていただきます。ROM専です。

 10/20のしんぶん赤旗に税制の経年推移の表が載っていました。累進課税、税制民主主義の破壊ぶりが一目瞭然で、唖然としました。

 それはそれとして、BSジャパンの夜番組で、現代史ナントカというのがあり、その講師が池上彰氏。たまたまチャンネル通過の際に「情報不信の原因」を池上氏が説明しているのを耳にしてしまいました。国民が情報不信に陥っているのは「情報の非対称」に原因があると。何を言っているんだか。

 政府、行政当局、マスコミなどと一般国民の間に「情報の非対称」が常時生まれるのは当たり前。その情報を隠ぺい、小出し、歪曲、後出しすることで、発信元や情報そのものへの不信が生まれる。3・11以後のすべての事象が証明している事実です。この手法はTPP報道でも使われている真っ最中です。

 故に、池上彰氏の説明は故意(氏が本気でそう思っているのなら、MRI検査を受けるべきだ)に問題の所在から視聴者の目をそらさせるデタラメであり、よって氏は「電波芸者」である。以上、証明終わり。

 それにしても、質問者がその説明で納得してしまったのが、どうにも不思議。

2011.10.20 12:53 URL | 旧+V.I.W.+in+長野 #cio9f03s [ 編集 ]

法哲学的に、累進課税が妥当とされるのは、みなさん御存知かと思いますが、「正義論」の著者のロールズによる「格差原理」という現代法哲学における【公理】が有るからです。
(所得の再分配の正当性も同じ【公理】から導けます)

「格差原理」とは、本人の責任に帰す事の出来ない格差(本人の能力や初期所有や出自による)は、何によって肯定され得るか?という問題に対して、その「格差」の存在が【最も不遇な人】の状態の改善に寄与する限りでのみ、初めて肯定されるというものであり、これが累進課税や所得再分配を支える【規範】的な原理です。

こういう事すら知らないか、知っていても無視する厚顔無恥な人間こそが、新自由主義者であり、小さな政府論者=減税原理主義者です。

これ(自由化)に対抗する為には、【規範】哲学を更に発展させ、アマルティア・センの様な「潜在能力」の機会の平等を求めるなど、様々な研究がされており、その一つとして、ヴァン・パレースの提唱した、全ての社会構成員には、その社会で暮らす「ベーシック・ニーズ」を購うに足る所得は、如何なる事情に関わらず保障するという意味での、「ベーシック・インカム制度」と、その実際の実施形式になるであろう「負の所得税」の実現こそを、闘う側として求めていくのが、戦略的に【攻め】の道だと思うのですが、如何でしょうか?
尚、これにより、労働インセンティブ=動機が損なわれるという様な良くある批判が、ゲーム理論を用いて数理的に成立しない事は、証明されております。
(吉原直毅・一橋経済研究所・教授)
ベーシック・インカムの実行可能性
http://www.ier.hit-u.ac.jp/~yosihara/semi200901.pdf

広く社会の人々に、未来への展望を示す事が、単なる「アンチ」で終らずに、あえて言えば【革命的に】制度を変えていく上で、必要な事だと思います。

2011.10.20 17:56 URL | 伊賀篤=勉強不足のJCP党員 #- [ 編集 ]

以前見た飯田泰之氏と雨宮処凛女史の対談の中で

飯田氏:新自由主義者ならば「"経営陣も含めて"企業は国際競争をするべき」となるのが筋ですが日本の財界はそれをしたくない。そのため「金持ちには保守主義を、貧乏人には競争を」という事になっていますが、上層部だけとはいえ保護するのは新自由主義の趣旨からは外れていて日本の規制緩和と新自由主義はあまり関係がない。「日本人を好待遇で雇いたい」と思っている外資にならばどんどん来てもらうのがベストです。

雨宮女史:労働者からすると経営者の国籍より良い待遇で働ける事の方が重要です。

…という旨のくだりがあったのですが、そうなると日本で新自由主義者と呼ばれている人の中で実は新自由主義者ではない人は結構いるのかもしれません。
飯田氏の言う"日本人を良い条件で雇う外資の参入自由化を是と考える"という定義のネオリベであれば是非とも台頭して欲しいです。

2011.10.20 19:48 URL | A #AtAD9fD6 [ 編集 ]

池上を批判するというより、皮肉った記事がBLOGOSにも載っています。タイトルはずばり「池上彰さん、しっかり解説してください!日米両国とも富裕層の税率は低く、貧富の差は拡大し続けています!」です。

http://news.livedoor.com/article/detail/5951660/?p=1

池上という人物、表面的な解説だけはうまいが、本当に薄っぺらいですね。だから、彼は問題意識の薄いタレント前でしか解説しないわけです。

2011.10.21 08:29 URL | 負け組の矜恃 #- [ 編集 ]

「産業再生機構」なんてありますね。レッセフェールとは大凡対極にあるものです。
 池上の番組で辛坊が出ていたのを何回か見ました。「役人叩き+消費税増税」の代表選手が辛坊ですね。その辛坊と仲良しなわけで、ろくなものじゃないですね。

2011.10.21 08:33 URL | puyonyan #- [ 編集 ]

??「情報の非対称」が情報不信の原因だ!と言うのは、政府や専門会やマスコミは、きちんと情報を国民に伝えろ!ということなので、これについては、間違ったことは言ってなさそうなのですが…。文脈とかは分からないけど…。

??国全体の観点からは、どんな経営者かよりも、どんな資本かが問題なのではないですか? 資本を出せば利潤を要求することができるのですよ。

さて、私の周囲を見ると、貯蓄や年金ではなく、個人投資をしている人が案外増えているように感じます。で、これも結局、現在の経済的保守主義を支え、そういうことを知らない人たちを別の階層にしてしまって見捨てることにつながっているような気がするのですが…。

2011.10.21 09:48 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

子供の頃から、池上氏がお父さん役を勤めていた『週間こどもニュース』を見ていましたが、彼の説明って本当にわかりやすいんですよね。
本当に『何をどうしゃべるか』を分かっていて。
考え方はともかく、彼の話し方は見習うべきかもしれません。


革命なり革新なり、言葉は綺麗かもしれませんが、慎重に一つ一つ発信したほうがいいと思います。
日本人は急激な変化を嫌いますし。

2011.10.21 14:59 URL | SPIRIT(スピリット) #Bcjh3QfU [ 編集 ]

池上先生!今回のスワップ協定とTPP加盟のメリットデメリットを教えて下さいよ!

スワップ
日本と交換した金を紙くずにしたくなかったら、 日本はウォン安を維持させて輸出競争で韓国に負けろとか言ってるの?
それで海外に工場を移転させ若者は仕事がなくなると。

2011.10.23 08:37 URL | 与志 #- [ 編集 ]

suterakusoさん>
↑の書き込みはほぼ雨宮女史の受け売りですが下手な学者などより貧困に見識がある女史が賛成している以上は万全ではないにしても反貧困に与するものがあるのでしょう。
管理人さんが前記事で指摘している通り海外の富裕層は市場のためとはいえ金持ち増税を是と考えているが国内の富裕層は「我なきあとに洪水よ来れ」と考えている事を女史は当然わかっていて理想は国内企業が考えを改める事だが次善として再分配や労働者を大事にするという条件付きで外資が日本に入るのもありと考えているのだと私は解釈しています。
次善は次善なのでデメリットも大きいのは確かなのでしょうけど…

2011.10.23 19:24 URL | A #AtAD9fD6 [ 編集 ]

A さんがどういう意図で上のコメントをされたのか、だいだい分かることができたように思います。

ただ、経営者も競争するということと、労働者がよい条件で働けるということに正の相関関係があるようには思えないんですよね。競争で選び抜かれた経営者は労働者を大切にすることの大切さを知っているとか、そういうことなのでしょうか。

それから、ウォーレン・パフェット氏のような人がいるからといって、欧米の富裕層の主流はどうなのかは分かりませんし…。日本の富裕層にだって、発言していないだけで同様の考えの人はいるかもしれませんし…。まぁ、発言しない分だけダメか。

雨宮女史も、wikipediaやamazonやkojitakenさんの他のページで少し調べようとしましたが、何かそれも少し面倒くさいように感じてしまい、つまり、私の琴線には触れないんです。なので、上記の抜粋の文脈もよくわかりませんし…。

2011.10.24 00:30 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

このコメントは管理者の承認待ちです

2011.10.25 01:07  | # [ 編集 ]

11月27日に行われる大阪ダブル選挙に備えて、大阪維新の会がどんな組織なのか明らかにして、少しでも選挙民の参考にしてもらいたいと思い、投稿します。(私は大阪府民ではありませんが。)

私が注目したのは、日本会議との関係です。

大阪維新の会HP
http://oneosaka.jp/member/
および
日本会議地方議員連盟HP
http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-538.html
をもとに、大阪府、大阪市、堺市について、大阪維新の会の議員と、そのうち日本会議の会員である議員を調べたところ、
大阪府 維新の会57人、うち日本会議の会員13人
大阪市 維新の会33人、うち日本会議の会員10人
堺市 維新の会13人、うち日本会議の会員9人
でした。

ちなみに、自民党議員の日本会議会員は、大阪府5人、大阪市17人、堺市6人でした。(全議員数は調べていません。)

日本会議といえば、松尾九電会長の日本会議福岡での「日本人が忘れかけている良識を、力を合わせて取り戻そう」という発言が、最近少し話題になりました。(もっと取り上げられればよいのに…。)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111017/fkk11101702120001-n1.htm
橋下氏は「脱原発」を売りにしていますが、少なくとも日本会議福岡は、あの松尾会長を会長に頂くような組織です。(ただし、橋下氏自身と日本会議との関係は確認できませんでした。)
日本会議大阪はというと、最近すっかり名前を聞かなくなったヤンキー先生こと義家氏の講演を開くそうです。
http://osaka.nipponkaigi.com/
教育を大きな争点にしている人たちが、いまやメッキが剥がれた感のある義家氏の講演というのだから、いやはやなんともといったところです。(内容はほぼ間違いなく日教組攻撃です。どうやらこれが、義家氏の行きついた先、つまり、飯の種みたいです。)

詳しい人たちからすると今更のことでしょうが、そうではない人たちに少しでも参考にしてもらえたらなぁと思います。

本当はこういう投稿は自分のブログをつくるべきなのでしょうね…。

2011.10.25 22:23 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

調べようとしましたが、何かそれも面倒くさい>
雨宮処凛女子は反貧困運動をしている作家さんです。

経営者も競争するということと、労働者がよい条件で働けるということに正の相関関係があるようには思えない>
例えばバフェット氏の様な人物がワタミを買収し渡邊社長にとってかわったならワタミがホワイト企業に変化する可能性があったり、氏が投資している様なホワイト企業が勧誘工作を行えばワタミ従業員の大半が転職しワタミが人員不足による経営不振に陥り淘汰されたりする可能性がありますが普段は外資をもてはやしている日本でネオリベ派と呼ばれる人達はそういう"ホワイト企業の外資"の参入には猛反対しそうな気がします。
もちろん反貧困の立場からしても、いかにホワイト企業であろうと外資が日本に入るのは大局的には望ましくないというのは貴方の言う通りで本当は渡邊社長が自ら考えを改めワタミをホワイト企業にするのが理想なのでしょうけど、それが望めないなら従業員を大事にするホワイト企業という条件付きでワタミが外資傘下になったり外資がワタミ従業員の再就職の受け皿になる事も次善としてはあり。みたいな事を女史は言いたいのではないかと思います。

2011.10.30 17:52 URL | A #AtAD9fD6 [ 編集 ]

A様

前回の投稿の時に簡単に雨宮処凛さんを調べて得た印象は、とても直感的な人で、その直感的な疑問が、時に鋭い疑問であったりする人なのかな、とにかく出鱈目に行動的な人だから、この人の発する疑問が注目を集めることも多いのかな、といったところです。
ただし、経歴を見ると、理論的・分析的ではなさそうですし、調査も人が調べないことまで切り込みそうですが、調査対象の設定はやはり直感的なのではないかなと感じます。
で、Aさんの引用の部分ですが、単にその場でぱっと感じたことを即答しただけのようにもみえます。
それを検証するには、やはり原点を読んだり、他の雨宮さんの著作を読む必要があるのですが、私には、その時間があるのなら、他にもっと読むべきものがあるように感じられるのです。(なら、そんなに政治ブログなんかに粘着するのもどうなのか?とか言われてしまいそうですが…)

バフェット氏ですが、現在政府に「再分配」を求めていることで知られていますが、彼自身が彼の従業員にどんな「分配」をしているかは、ネットで簡単に調べただけでは分かりませんでした。
アメリカ型の経済で、従業員に多くを分配しようとする企業や経営者が競争に勝つという話は知りませんし、イメージとしては全くなさそうなのですが、どうなのでしょうか。
また、バフェット氏の場合、証券会社なので、従業員全員が「上の階層」と考えてよいのではないでしょうか。
とにかく、「分配」と「再分配」を区別した方が、話が整理しやすいと思います。

同様に、「資本家」「企業」「経営者」「投資家」も区別した方がよいと思います。(とはいえ、バフェット氏の場合はどれも兼ねているようですが。ただ、教科書的には現代企業の主流は「資本と経営の分離」です。)

余談になりますが、「分配」と「再分配」を区別した方がよいということに関連して、「再分配」が不十分な社会では、社会的弱者に転落する恐怖から、人びとは競争に駆り立てられます。その競争には、低賃金でも滅私奉公するとか、低価格でも下請けをするとかも含まれます。その結果「分配」が不十分になります。
この悪循環を意図的に引き起こそうとしている人達はいるのだろうか?、そういう人達とは絶対に闘わなければならない、と感じています。

2011.10.30 22:34 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

バフェット氏が証券会社なんて書きましたが、もっと正確には投資ファンドですね。

2011.10.30 23:12 URL | suterakuso #- [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://caprice.blog63.fc2.com/tb.php/1223-3117a44e

アメリカのマスコミ: 意見を売って、ニュースと呼ぶ
Prof. John Kozy Global Research、2011年1月14日 アメリカのジャーナリスト達はネタさがしに熱心な記者というわけではない。彼等は連中の雇用主が売りたがっている商品を売っている売り子にすぎない。現在、テレビのニュース・キャスターを務めている多数の美男美女連中?...

2011.10.20 10:19 | マスコミに載らない海外記事

TPP参加にはまだ早い
野田内閣になってから、再び『第三の開国』とよばれるTPPに参加するかどうかが話題を呼んでいる。 朝日新聞や毎日新聞も賛成のようである。 確か、『第三の道はあるか?』でも話したが、僕はTPP加入には反...

2011.10.21 23:55 | 早乙女乱子とSPIRITのありふれた日常

【緊急寄稿】 原発推進も、TPP推進も、格差社会も根っこは同じだ。
(今日は、エネルギー論はいったん休み、最近の情勢で気づいたことを述べます。)  最近、標題の様な事を言うと、「それって相互に関係ないじゃない?」と言う人がいる。  しかし、それは認識が甘い。  今の原発災害とその直後に政治屋たちがやってきた政争劇を見て…

2011.10.23 05:14 | 元・東電社員が語る、脱原発への道筋。今後の日本の政治、社会。

原発推進も、TPP推進も、格差社会も根っこは同じ。の追加です。
 昨日の記事(http://yanotakumi.seesaa.net/article/231701425.html)の続きです。  昨日の記事では、結論まで至っていなかったのですが、今日は、結論部分を述べます。昨日は、今の日本だけでは無く、自由化やグローバリズムに基づく規制緩和が先行したアメリカでも、…

2011.10.24 06:26 | 元・東電社員が語る、脱原発への道筋。今後の日本の政治、社会。

【独白】 我は偽善者なり。
 (昨日の予告に反して、私の独白・懺悔告解?を書く。この記事により、確実に、これを読んだ、現役東電社員や、ネットを監視している東電を含めた体制側の連中に私の素性が知れる事を覚悟の上で、この日記を公開する。   なお、それらの監視者たちに警告するが、今は、…

2011.10.25 07:33 | 元・東電社員が語る、脱原発への道筋。今後の日本の政治、社会。

【自然エネルギー・総論3】まとめ。自然エネルギーの持つ課題。
 過去、3日間の4つの記事は横道にそれた物で、特に昨日の記事は私の独白に過ぎないので、お読みいただいた方にはご迷惑をおかけしました。  ただ、3日前の記事「原発推進も、TPP推進も、格差の問題も根っこは同じだ」は、このブログ始まって以来のアクセスを集め、多…

2011.10.26 08:20 | 元・東電社員が語る、脱原発への道筋。今後の日本の政治、社会。

TPP騒動
百家争鳴。 多事争論。 といえば聞こえはいいものの、それこそ国民総コメンテーター時代になってしまった感もある今日この頃。 TPP(Trans-Pacific Partnership)が世の中を2分しているということです...

2011.10.27 08:34 | フリープランナーの日記

TPP
TPPで保守主義者の山階宮の意見です。交渉には参加するべきだと思います。しかし、無条件にTPPそのものに参加ではありませんTPPの交渉のテーブルにつくべきだという意味です。ところで推進派、そして反対派に聞きたいのは反対派はなぜ交渉に参加したらアメリカの...

2011.11.07 16:37 | 山階宮透の日記

[民主主義]社会学者加藤秀俊氏の発言への批判とA氏との議論から
社会学者加藤秀俊氏を囲むARENA誌第12号でのシンポジウム、座談会において、加藤氏の発言に対する批判を、私は、12月14日の拙ブログエントリーに綴りました。加藤氏は、日本は金持ちを貧乏人にして成り立っている平等社会であるという大前提を立てた上で、以下の

2011.12.20 23:09 | フリスキーの日記