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きまぐれな日々

3連休(8~10日)は完全にネットから離れていた。その間、特に8日や9日のニュースもよくわからないありさまだが、今朝の新聞などを見ていると、否応なくうんざりするような現実に引き戻される。

今回は「鍋パーティー」の宣伝から入る。「再分配を重視する市民の会」と銘打ったこのパーティーのブログに、ブログ編集長のTakky@UCさんが書いた記事「今必要なのは中流層の復活だ!」が掲載された。記事の後半にニューヨーク・タイムズに掲載されたロバート・ライシュの論文が引用されており、ライシュは1947~77年をアメリカの繁栄期、1981年以降を没落期と規定し、それぞれ中産階級の成長期と没落期に対応するとしているが、Takkyさんも指摘しているように、これは日本でも時期をほぼ同じくして起きたことだ。1977年というと参議院選挙があって自民党の低落に歯止めがかかった年であり、1981年は中曽根政権が発足して新自由主義政治を始める前の年である。日本は戦後何につけてもアメリカに追随し続けてきた。

富の金持ちへの偏在は日本よりアメリカ(や中国)の方がさらに激しいから、その限界も見えてきている。富裕層が率先して政府に金持ち増税を要求するようになったのは、そうしなければ市場経済がうまく機能しないからだ。ところが、日本では大部分を占める貧乏人がおとなしいから馬鹿で傲慢で強欲な金持ちがつけあがる。なぜ彼らが馬鹿で傲慢で強欲かというと、富の再分配を強化して人々の懐を温めることが経済発展に寄与するという当たり前のことを認めず、平然と「我なきあとに洪水よ来れ」という革命前のフランス王朝の貴族のような態度をとっているからだ。

さらに救いがないのは、日本では「金持ち増税」を求める主張を「貧乏人のひがみ」だとか「共産主義」などと決めつける馬鹿が後を絶たないことだ。しかも、これらの馬鹿の大半は自らも貧乏人である。日本人の大半が貧乏人なのだから当然だ。『kojitakenの日記』にも、前記ライシュの記事にリンクを張った記事「『増税反対』ではなく『消費税増税反対』。金持ちへの課税を強化せよ」を9月下旬に書いたのだが、この3連休の間に、その記事に下記のコメントがついていた。

kakumeiressi 2011/10/08 15:53
働いたら負け。貧乏人の嫉妬で頑張った人を引き摺り下ろす共産主義の考えですね。


このコメントなどが私の言う「馬鹿」の典型例である。もし私が共産主義者だったら、もっと格差を拡大して革命を起こさせる陰謀をたくらむかもしれない。再分配の強化とは、むしろ市場経済の温存を図るものであって、共産主義者からは批判されてもおかしくないと私は考えている。

エントリの後半は「野ダメ政権」の原発政策批判。今朝(10月12日)の朝日新聞4面に「民主の脱原発派に不満 PT廃止に『議論の場ない』」と題された記事が出ている。asahi.comには掲載されていないが、ブログ『薔薇、または陽だまりの猫』に引用されているので、同ブログ経由で以下に孫引きする。

民主の脱原発派、募る不満 菅政権時代のPTは廃止/朝日新聞

民主党の脱原発派の議員が不満を募らせている。菅政権時代に設置された脱原発色の強いプロジェクトチーム(PT)が、野田政権で廃止されたためだ。

 5日、荒井聰元国家戦略相や谷岡郁子参院議員ら4人の勉強会で「意見の持って行き場がない。党として原発事故に向き合う意思があるのか」との不満が相次いだ。4人は党が4月に設置した「原発事故影響対策PT」の元役員だ。13日にも勉強会を開く。

 原発事故PTは約30人の役員で組織。計34回開いた総会では、原発再稼働へ厳しい条件を求める声が相次いだ。8月には東京電力福島第一原発周辺の土地の国有化や原発事故調査委員会の国会設置などを提言。荒井氏は「菅政権の背中を押して原発対策を進めた。最も成功したPTだ」と胸を張る。

 一方、夏の電力不足対策は「電力需給問題検討PT」で協議。座長に原発推進派の直嶋正行元経済産業相が就き、脱原発派とのバランスを取った形だった。

 ところが、野田政権で二つのPTは廃止され、原発推進の色合いが濃い「エネルギーPT」が新設された。原発再稼働やエネルギー政策全般を検討する組織で、座長には日立製作所で原発プラントの設計に携わった大畠章宏元経済産業相が起用された。

 背景には前原誠司政調会長の意向がある。前原氏は9月に国会で原発再稼働の「年内」への前倒しを主張。脱原発派は「原発推進に路線転換するため、前原氏が政策決定過程から脱原発派を外した」とみる。

 荒井氏らは野田佳彦首相や輿石東幹事長らにPT復活を要望。他のPTや党内の会合で「脱原発」を訴える戦術も検討するが、党内でどれほど共感が広がるかは不透明だ。

*2011.10.12朝刊


要するに菅政権時代には推進派の直嶋正行と脱原発派の荒井聰をそれぞれ座長にした2つのPTを作って原発推進派と脱原発派のバランスをとっていたのを、野田佳彦がこともあろうに大畠章宏を座長にして一本化してしまったということだ。しかもその背後には前原誠司がいる。

これには「野田・前原の正体見たり」の思いだ。大畠章宏こそ2006年に民主党の原発政策の転換を当時代表だった小沢一郎に働きかけた人物であり、原発問題というよりエネルギー政策全般に関心の低い小沢一郎は翌2007年、大畠の希望通り民主党の原発政策を「慎重に推進」から「積極的に推進」へと転換したのだが(小沢自身の原発利権とのかかわりも指摘されている)、この政策転換にかかわった人物として、小沢一郎の直前に民主党代表を務めていた前原誠司の名が取り沙汰されていた。

前原誠司は、菅政権時代末期には「考えを一変させた」として「脱原発」へと政策を転換したかのようなことをテレビでしゃべっていたが、早くも政策を再転換して「原発推進」へと立場を戻したらしい。野田佳彦も内閣発足当初には「脱原発依存」を匂わせながらアメリカ(国連)で原発の安全性を世界最高水準に高めるとか原発の輸出を継続するなどと言い出した。それが日本で批判を受けるとまたおとなしくなったが、野田の本音が「原発推進」にあることはあまりにも明らかだ。そして、民主党代表選で争った野田佳彦と前原誠司は気が合うんだなあと再認識した。

野田佳彦も前原誠司も、ともに新自由主義者であって「富の再分配」にも不熱心だ。その上二人とも原発推進派であって二枚舌の使い手というところまで一致するとは呆れるばかりだ。

こんな政権が続くと思うとますます気が滅入る。
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海の向こうでは日本人はなんて愚かなのだと嘲笑と蔑視の対象になっているそうです。
いわく「原発にあれだけ寄りかかっておきながら事故への対応は何も出来ていない」「TPPの本質はアメリカとその一味による参加国からの富の吸い上げなのに、それに参加しないと一大事とばかりに大騒ぎをしている。もし参加したら日本はとどめを刺されるだろう。愚かな国だ」

古寺さんの仰る通り、野田政権とそれを支える連中の情けなさはどうしょうもないレベルです。
でもね、私はそれが野田や前原の経済政策などからきているとはまったく考えていません。
彼らが原発推進でTPPへの参加をいうのは、それが日本での自分らの地位を保証するものだからでしょう。
つまりアメリカの意向に沿うにはそれしかないからです。

日本ではいつも結論ありきなのです。
今回の場合は原発は推進であり、TPPは参加すべしなのです。
ただそこへ至る過程で、アリバイ作りで一応国民各位の主張に耳を傾けるふりをしているだけです。
私はだから彼らには、たとえその主張で脱原発を言おうが、TPP反対を言おうが絶対に信用などしません。
野田の様に目的の地位につけば必ず主張は変えるからです。
野田も前原も、結局はアメリカの犬なのですよ。
いや日本の政治家の大半はアメリカに言われたら逆らう事などしません。
そこには新自由主義もへったくれもないのです。

それにしても霞が関も経団連も政界もマスコミも、どうして自立できないのかなあ。
何につけてもアメリカの顔色をうかがうだけで、国民を生贄に差し出してもアメリカに追従しようとする。
たまにアメリカの意向よりも国民の事を考える政治家がいると、とたんに総力をあげて排除しようとする。
一般国民はそんな裏事情は知らないで、マスコミの流すプロパガンダを信用してしまう。

原発事故は福島やその周辺の住民に犠牲を強いて、そして何もなかったかのように収斂させようとしているのでしょう。
現実に今も高い放射線濃度で、とても人が住める状態ではないのに、専門家のいない利権の絡んだインチキ除染事業で放射線を取り除いた事にする。
しかし多くの国民は内心は福島やその周辺の放射能汚染の怖さを知っているから、口には出さないで差別だけが密かに横行することになる。
すでにその兆候は出始めています。
本来の攻撃対象である東電も経産省も安泰のまま、被害者ばかりが追いつめられていく事になるのです。
最低ですね。

日本では人々の思考はいつも後ろ向きで人任せであり、お上には従順で反発する人間を逆に敵の様に受け止める。
あの小林よしのりがネットウヨクを「国家というものを持ち出しさえすれば自分自身の自意識を底上げできると考えている。
年収200万以下で我慢を強いる国家に媚びているのだからどうしょうもない」と指摘しているようですが、
この指摘は今の日本人の多くの根底に流れているものの様な気がします。
日本人は社会を作っているのだという意識が薄く、そこにはただただ世間体という足かせがあるだけです。
農漁村部から都市部へ多くの人が移転して出来ている今の日本社会ですが、残念な事に都市部へ定着したかに見える人たちはそこでコミュニティを作る事ができなかったのです。
彼らにあるのは疑似コミュニティでしかない「会社」だけであり、家は寝に帰る場でしかないようです。
だから年を取り置き去りにされた多くの人たちが孤独な晩年を送っています。
彼らが信仰する会社にとって、用済みの彼らはただのゴミのようなものでしかないのですが、生きるのに必死な彼らにはそれがわからない。
そしてその会社は、ついにはTPPによって海外への展開だけではなく、国内の工場にも安い外国人労働者を招き入れようとしている。
日本はますます崩壊していくようです。

これを食い止めるには異議申し立ての声を上げる事と、マスコミによらない国民相互の情報の共有化による情報の自立と、口先だけに騙されないで国民の利益を第一に考える代表を選ぶことです。

2011.10.12 17:46 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

格差があると、その格差のなかで、今の自分の生活をなんとか維持しようと保守的になる。
社会的弱者になったときの保障がないと、今の自分の生活をなんとか維持しようと保守的になる。

東京に出かけて、住宅地などもふくめて歩きまわって感じたことです。
高層アパートのなかに開放的な芝生の広場があると思ったら、実は透明の壁があることには驚きました。

2011.10.13 00:31 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

むつかしい問題ですね。
市場は活性化させた方がいいんでしょう。
でも新自由主義でもなんでもいいんですが、自分の地位が保全されると言う立場というのはどう考えてもおかしい。
ようするにフライングでもなんでも先にスタートしたらということでしょう。
それ自体が既得権化しているわけです。

ところでこの国の失業率の定義って海外と比べてどうなんでしょうか。もしかしてもっと悪いのでは?って思うと放射性物質などの放射能問題もそうだし低め低めにもっていく。自殺者も3万人(それも多いことは多いんだが)としているけど年間10万人も死因不明者がいて その中にも自殺者がいるという話もあるわけで、どうもこの国のだす数字が問題があるような気がしますね。

2011.10.13 09:27 URL | やまぼうし #ehuBx04E [ 編集 ]

やまぼうしさんへ。

この国の失業率は長年ILOから改善を指摘されてきているように誤魔化しがあります。
欧米の先進国の出す数字よりは大分低く出ているはずです。
国策エネルギー政策の中枢をなす原発のじこによる放射能汚染でも同様で、数値を低く出したり、健康被害も矮小化しようとしています。
除染ですらまともな専門家を入れずに素人の業者に安価にやらせて体裁だけとりつくろうとしていますね。
つまりこうです、この事故を招いた遠因であるこの国の体制の欠陥を放置して、その結果の事故である原発事故の影響もなるべく低く抑えて、本音は無かったことにしたいわけです。
その為におよそ人が住めるような環境ではない地域に住民を平気で戻そうとするのです。
すべては現状を維持して変革など避ける為にしている犯罪的行為です。
でもこの国の国民は自由に物事をかんがえてはならないという昔の教えを今にいかすような教育を受け続けてきているので、それに対して疑念を抱くことも、ましては声をあげての異議申し立てもせずに、ひたすら嵐の過ぎ去るのをまとうと小さくなっているだけです。
またそんな体制下で自分だけは救われたいと体制に順応して、しまいには在特会の連中の様に原発反対のデモに嫌がらをしかける有様です。
このようなままではこの国は近い将来アジアの最貧国に転落するのかもしれませんが、身から出た錆であり仕方がないのかもしれません。
ただそれに巻き込まれたくは無いから何んとなしないとと、周囲を説得などしているのですが、なかなか関心を持って聞いてくれる人も少なく、殆どがマスコミに操作されている現状に疑問すら抱かないでいるようです。
その方が周囲と軋轢を生じる事も無く、楽だからでしょう。
でもその先は地獄なのですがね。

2011.10.13 11:58 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

>農漁村部から都市部へ多くの人が移転して出来ている今の日本社会ですが、残念な事に都市部へ定着したかに見える人たちはそこでコミュニティを作る事ができなかったのです。
彼らにあるのは疑似コミュニティでしかない「会社」だけであり、家は寝に帰る場でしかないようです。

面白い指摘です。
オリジナルなのかな?

>でもこの国の国民は自由に物事をかんがえてはならないという昔の教えを今にいかすような教育を受け続けてきているので、・・・

明治以降の「脱亜入欧」「学而不思則罔」教育の影響でしょうかね。近代の日本は「先進国」に学ぶことは多少出来ましたが、自分の頭で考えることが不得意な知識オタばかり産み出してきたように感じます(ま、知識の方も、歴史分野などは非常に弱いようですがね)。

2011.10.14 10:27 URL | バッジ@ネオ・トロツキスト #CrLMSZ1k [ 編集 ]

さとうしゅういちさんのページから転載します。
Occupy Tokyo のよびかけです!
http://hiroseto.exblog.jp/15893397/

2011.10.14 12:40 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

>農漁村部から都市部へ多くの人が移転して出来ている
>今の日本社会ですが、残念な事に都市部へ定着したかに
>見える人たちはそこでコミュニティを作る事ができなかったのです。
>彼らにあるのは疑似コミュニティでしかない「会社」だけであり、
>家は寝に帰る場でしかないようです。
>だから年を取り置き去りにされた多くの人たちが孤独な晩年を
>送っています。
>彼らが信仰する会社にとって、用済みの彼らはただのゴミの
>ようなものでしかないのですが、
>生きるのに必死な彼らにはそれがわからない。

上記のようにおっしゃっている点にはまったく同意するのですが、
その一方で、風太さんは、たとえば、小沢一郎の

『ニートの親は動物にも劣るといっても過言ではない。』

『僕に言わせれば対策は簡単だ。一定の猶予を与えて、
親が子供を家から追い出せばいい。
無理矢理でも自分の力で人生を生きさせるのだ。
追い詰められれば、彼らも必死に考えて行動するはずだ。
それでも働きたくないというなら、勝手にすればいい。
その代わり、親の世話には一切ならず、
他人に迷惑(犯罪も含む)もかけず、
公共的サービスも受けないことだ。
無人島でも行って自給自足の生活でもすればいい。』

こういう発言を何の問題も無いとして以前、あなたは肯定されましたよね。
真のコミュニティが欠如した社会の中で、擬似コミュニティに
対する拒否反応を示す若者をそこまで排除しようとする小沢発言の発想には、
あなたが憂慮された、企業社会の論理がそのまま発露されていることに
どうして気づかないのでしょうか。
必要なのは、排除じゃなくて、真のコミュニティの構築でしょうに。

風太さんって不思議な人だとつくづく思います。

2011.10.14 12:59 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

フリスキーさん、私のその発言の部分がどこにあるのか指摘してください。
どういう風に語っていたのか見てから答えます。

2011.10.14 15:59 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

>Occupy Tokyo

「東京発」というのが笑わせる。
安くて便利なインフラとか飛びぬけた便利さを享受して
よくも「反格差」なんて言えるもんだ。
「地方との格差」を是正が先だろうに。
笑わせるな。

2011.10.14 19:12 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

私もどういうデモになるのか、気になっています。
あの後、主催者がどんな人たちなのか確認しようとしたのですが(←順序が逆ですみません…。無責任ですね。)、よくわかりませんでした。既存の運動ではないというのが売りなのかもしれませんが…、やはり、そのへんはしっかり、提示してほしいですね。

観潮楼さんは東北の方でいらっしゃいますね。
私も中国地方居住で、東京のことはほとんど分からないのですが、上のコメントのように、先日東京に出かけて、たった2日ですが、東京を歩きました。
気になったことに、吉野家のようなところに必ず外国人の店員がいること、きれいな団地が多く、いくつかは、街路が私たちの地方のように、地域の人が「道普請」によって整備しているというレベルでは到底なさそうだということ、などがありました。
多分、低賃金でサービスを提供させられている人たちもたくさん住んでいるのだと思います。
だからこそ、それらの階層の人を隔てる透明な壁があったりするのだろうと思います。

だから私は、格差是正を求める「草の根」の動きの一つになればよいと、希望的に見守りたいと思います。

2011.10.14 21:20 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

観潮楼さんへ

誰が主催しているかわりませんが、少なくともさとうしゅういちさんは広島の人ですよ。地方が「東京を占拠する」のですから、なぜ、いいがかりのようなコメントをするのか理解できません。では、観潮楼さんはどのようなことをやれば、いいというのですか。

私も東京近郊に住んでいますが、貧困層に入るでしょう。確かに周りは便利なもので溢れていますが、それらを利用するにはお金がかかります。私の知り合いも貧しい人が多いですよ。都会の恩恵を享受しているのは、一部の層です。

地方と言っても、地域によって厳然たる格差が存在します。限界集落もあれば、比較的住みやすいとされる中都市も存在します。貧しい者を対立させるようなコメントをするより、何かいい案を提案したほうが余程、有益です。

2011.10.15 10:12 URL | 負け組の矜恃 #- [ 編集 ]

TPPがいよいよ日本に重くのしかかってきています。
以前にTPPに反対した意見をテレビのレギュラー出演中に述べた岩上さんが、それが原因でレギュラーを降ろされた事件がありました。
その後TPP推進の為に見えないところでいろいろな動きが始まっているようです。
このTPPに入れば日本など、飛んで火に入る夏の虫のようなことになります。
ウィキリークスで暴露されたアメリカの公電でも、日本をかもにすると米高官が発言しているようです。
おそらくマスメディアの報道のせいで多くの国民はこのTPPを単なる農業問題として他人事のように受け止めているはずです。
しかしこれは場合によっては、日本国内のトヨタやキャノンの工場でベトナム人が低賃金で働く事になります。
そうなると日本人従業員はベトナム人並みの低賃金を受け入れるか、職を失うかの選択を迫られることになる。
また健康保険制度も崩壊して、貧乏人は医者にかかれなくなります。
ちなみにアメリカの民間保険の料金は年収に匹敵する程の高額なのです。
ですからアメリカ並みになると殆どの日本人は医療とは無縁の生活を強いられることになるでしょう。
そんなことも殆どの国民は知らされないままに、ただただ大企業の利益だけの為に国民は困難を強いられることになるのです。
いま一番重要なテーマはまさにこのTPPだと私は思います。
福島原発事故に続いての、TPP加盟で日本はとどめを刺されることでしょう。
中国もインドも韓国も、およそ主だった国の殆どが無視をしているTPPに日本が率先してはいる必要などどこにもありません。
このTPPだけは何としても阻止をしないと、日本は完璧にアメリカの生贄にされてしまうでしょう。

2011.10.15 15:40 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

オキュパイ・トウキョウは、少しニュースでとりあげられたりもしていましたね。こうして格差是正を求める動きが少しずつでも紹介されていくことは、よい傾向なのかなと感じました。

話は変わって、「アメリカに支配される」というような表現は、そういう表現で何となく「そうか、アメリカが悪いのか」とか思わせるだけで、より真実に近づくとかそういう面ではあまりよくないように思うんですよねぇ…。
まだ、「ロックフェラーが金で動かしている」とかの方が、本当にロックフェラーがそうしているのか検証しようとか、正しいのか誤りなのか、真実に近づきやすい表現なのではないかと。
まぁ、社会は複雑なからみあいで動いているので、人のブログのコメ欄で、その複雑な仕組みをいろいろ解説するのもどうかと思われますけど…。

2011.10.15 20:30 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

今の国内リベラル勢力の人たちに反・新自由主義、TPP阻止の動きを庶民は期待できるのだろうかと私は疑問に思う。TPP推進派で「震災復興は構造改革の好機」と言い放った菅直人を「脱原発のためには菅支持しかない」「菅政権で幸いだった」と多くのリベラルの人たちは言っていたように思えるからだ。
政権交代後は「自民党政治に後戻りしないためにも民主党を支持する」ともリベラルの人たちは言っていたが、民主党は第2自民党(新自由主義政党)に過ぎない事は早い時期に分かっていた事なのに、それに対する批判と軌道修正を促す動きも盛り上がらなかった。

2011.10.15 21:08 URL | loopy #- [ 編集 ]

フリスキーさんへ

自分がその指摘された小沢さんの発言の件で何を話したかを思い出したので問いにこたえさせていただきます。
以前に大体の自分の考え方は述べたつもりですが、今回のコミュニティの話で再びこの話になりましたので述べさせてもらいます。

>真のコミュニティが欠如した社会の中で、擬似コミュニティに対する拒否反応を示す若者をそこまで排除しようとする小沢発言の発想には、
>あなたが憂慮された、企業社会の論理がそのまま発露されていることにどうして気づかないのでしょうか。

小沢さんの話ですが、まずはそのニートの人たちはどうして親の下に籠っているのでしょうか。
もし既存の企業(与えられた疑似コミュニティ)で自分に合うのがないというのならば、または既存の企業から追い出されたというのならば、自分で居場所を作ろうとすればいいのではないですか?
少なくとも家に籠っているよりも外へ出て何かをした方がはるかにいい。
実際にアメリカの都市部ではそうやって作られたコミュニティが機能し続けています。
日本でも少しずつですがコミュニティを作ろうとしている人たちがいると聞きます。
そして自分の進むべき道は自分で色々な体験をして考えていけばいいのです。
個人を搾取し、企業の都合で簡単に排斥するようなところへは元から行かなければいいのです。

そもそも親の下に籠っていても何も変えられないし、親が老いたら自分を守る者は何も無くなるのです。
そうして籠っていた家からも追い出されて孤独に死んでいくよりも、若いうちにその力を最大限に発揮して社会を変えていけばいいはずです。
逃げても逃げても絶対に何も変わらないし変えられないのです。
もちろんそれが難しいから日本は明治以来ずーと変わらないまま出来たのですが、変える事を諦めれば、上に巣食う腐った連中が高笑いをするだけです。

小沢さんはニートの人たちを家から追い出せとは言っていますが、既存の企業に入って働けとは言っていないわけです。
小沢さんはつまりは企業社会の論理に従えと言っているのではなく、社会の中で自分の役割を見つけて欲しいと、そう言っているのだと思います。

欧米では大学へ進学する人でもストレートに大学に入る人は少数派だそうです。
殆どの人は高校を卒業してから一旦社会へ出て、アルバイトやらなにやら色々としながら自分の進むべき道を見つけ出していくわけです。
それから大学へ、もしくは大学院へ入り研鑽をつむ人が進学する人の大半です。
日本では幼少時から、幼稚園・小学校・中学校・大学・社会人と、ストレートに途中で休憩も無く進み続ける事を求められるのです。
そもそも大学を卒業した年に就職できないと、企業から新卒として迎え入れてもらないなどという国は世界中探してもないのです。
これではまだ右も左もわからないままに自分の人生を決められてしまいます。
だからニートなどという人たちも出てくるのかもしれません。
そこから変えなければ駄目なのですが、変えるのは若い世代が主役にならないとね。

自分の事なのに壁に立ち向かわなければその壁は一生越えられないでしょう。
今の日本人が、日本社会がこれだけあからさまに無茶苦茶なものになっているのに気がつかないのは、そういう流れの中に乗るだけの人生を歩み続けているからでしょう。
勿論気が付いている人もいるのでしょうが、何をしたらいいのかわからない、へたに目立つ事をして目をつけられたら大変だ。
だからとにかく自分だけでも助かれればそれでよいと、せいぜいそんな程度なのだと思います。

そういう日本人のお任せ政治が今度の原発事故やTPP問題を生んでいるのだと思います。

2011.10.16 13:54 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

風太さんへ

データを無視した見当違いな妄言ですよ。
そもそも、欧米との若年の失業率を調べて御覧なさい。
働いていない若者の割合は、日本は先進諸国の中で
低いのです。自立してきちんと働いている欧米の若者、
一方、働かない日本の若者の対比は趨勢としては
成り立っていません。

次に、親との同居率ですが、以下の分析をご覧下さい。
http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpaz199601/b0021.html

やや古いデータになりますが、
日本の同居率は、子が高齢になるほど高くなるのです。
子が一家の最多所得者になり(つまり一家の稼ぎ頭になり)高齢化する
ほど親との同居率が高くなるのです。
これは何を意味するか?
親に寄生するどころか、親の老後は子が面倒を見るというお国柄に
よるのです。欧米の中でも北欧諸国のように(別居率が高い)
高齢者福祉が充実していて、子に頼らなくても老齢者が自立して生活していけるサポート体制の充実度の違いによる要因が大きいのです。

そもそも、働いていない若者を小沢コラムのように排除の発想、
ましてや公共サービスからも締め出すという発想は、
戸塚ヨットスクールの教育観と軌を同じくしていることは明白です。

なんでもかんでも小沢の言うこと為す事を擁護するあなたの発想は
理解しがたいです。

2011.10.16 23:25 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

風太さんへの追伸

真のコミュニティと擬似コミュニティの対比は理解できるのですが、
その擬似コミュニティについては、自己責任に帰しては、
自己責任厨とどう違うのかさっぱり解らない。

あなたの官僚諸悪の根源論、アメリカ諸悪の根源論がここでは、
するりと自己責任論に転じてしまうのが誠に不思議です。

2011.10.16 23:30 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

フリスキーさんへ

まず私は日本の若者にニートが多いなどとは述べていませんよ。
ただニートと呼ばれる若者に対しての自分の考えを述べているのです。

それからあなたの仰る小沢さんのコメントに関しての見方も、小沢さんは単に働いていない若者というくくりではなく、働く気が無く、かといって何もしようとしないで、ただ親の庇護のもとに誰の世話にもなっていなからとその生き方を正当化している若者に対して、自分が幾ら誰の世話にもなっていないと言っても、社会で生きている限りは公共サービスの世話にもなっている社会の構成員なのだから、その構成員としての役割分担を自覚すべしと述べているのですよ。
これのどこがおかしいのですか。
また疑似コミュニティである企業という枠組みを拒否することを、小沢さんは否定などしていませんよ。
だから私は小沢さんは若者に会社に入って働けとは言っていないと指摘しているではありませんか。
働き方に関して小沢さんは何も注文を付けてはいないし、また働くというのと別の形での社会参加も否定していません。
あなたはそのところをスルーして、強引に小沢さんを「疑似コミュニティに参加しなければ排除の論理を振りかざす」と批難しているのです。

民主主義の社会とは、自立した個人の集合体であると私は思っています。
色んな人が社会にはいます。
それぞれの人がそれぞれに果たすべき役割を果たす事でこの社会は成り立っているのです。
勤労者もいれば学生もいるし、ボランティアをしている人もいるし、怪我や病気で休んでいる人もいる。
そんな人たちが精一杯懸命に生きているのです。
そしてそういう人たちが主役の社会が民主主義の社会なのです。

ちなみに私が霞が関を批判するのは、そんな国民の為の公僕の役割をはたさず、逆に自分らが国民を食べさせているかのごとく越権行為を繰り返すからです。
アメリカはそんな日本の弱みを完全に掌握していて、親切心を装って霞が関や日本のへたれ政治家を操って日本を食い物にしようとするので警戒するのです。
アメリカは所詮外国ですから、自国の為には日本を利用しようとするのは当たり前なのですが、日本の霞が関や政治家はそれをまったく警戒せずに、むしろ前原の様に自国の政治家の弱みをアメリカに告げ口までしているのですから、なんとももはやです。

みんなが何らかの形で参加していかないと社会は簡単に崩れてしまうのです。
大事な社会を引き返せないくらいに崩してしまわない為にも、皆さんも私もそれぞれ微力ながら頑張っているのではないですか。
これからもお互いにそれぞれの立場で頑張って行きましょう。
私の当面の憂いは福島原発の後始末と自然エネルギー転換促進、それにTPPをどうやって阻止するかです。

2011.10.17 01:41 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

風太さんは、前回の議論の内容を忘れちゃったようですね。
学習能力が無いんですか?

もう一度私の指摘した肝の部分を再掲しましょうか。

・・・・・・・・・・・・・

もう一度、件の小沢コラムを読んで見てください。
http://www.ozawa-ichiro.jp/massmedia/contents/fuji/2005/fuji20050419134025.html

ここで小沢は、無業者のうち、非求職型、非希望型をさして、
ニートとしてその親も含めて批判の対象にしていることが
読み取れます。
さて、
その非求職型、非希望型無業者(ここでは以下ニートと呼びます)が、
何かの意見表明をしていたり、他者の責任を問うたり、
世間のせいにしたりしているとして、
その姿勢に向かって批判をしているのでしょうか?
いいえ、違いますね。
ニートであるというただそれだけの現状を指して、
その現状にある集団を批判しているのです。

なぜニートがそうなっているのかという原因は
一切不問ですね。
ニートといっても、様々な要因、様々な状況にあって
個別具体的な存在であるにもかかわらず、
それは一切不問。
ニートという、ただそれだけの類型をピックアップして
十把一絡げに批判している。
それだけじゃない、
公共サービスを利用するべきじゃない、
無人島に行け、と突き放し、
その親を、“動物以下の存在”だと言い放っているのです。
政府によるニートの就業支援対策をさえ否定的に扱って、
自己責任と社会からの排除を志向しているのです。

小沢は、ニートを十把一絡げにした上で、
一方的にニートはこうだと決め付けているだけであって、
それはニートの実態を鑑みた上での要因を踏まえた批判になっていません。
そこにあるのは、偏見と決め付けであって、
少なからず、実態調査、社会学的、精神医学、心理学等の知見を
踏まえたものではありません。
よって、要因たるものとは言えません。

様々な要因がある、様々な状況がある
わけでして、個々のニートは個別具体的な存在です。
その要因を、十把一絡げに、「親が甘やかしたから」という
単純化した決め付けのもとで、
その親は動物以下、本人は、公共サービスも利用するべきでない、
無人島へでも行くべきだという排除の姿勢で批判しているのです。

本田由紀東大教授が以下のように言っております。

(引用開始)
内閣府の「青少年の就労に関する研究調査」の
最終報告書がまもなく出ます。
この報告書で、4000人ぐらいの若い人たちを対象として行われた調査データを使い、
その中に含まれる無業者について詳しい分析をする
という作業を担当しました。
このデータの無業者をやはり
(1)「求職型」と(2)「非求職型」と(3)「非希望型」に分けて、
内部にどういう人がいるか見てみますと、
とくに(2)「非求職型」と(3)「非希望型」、
つまりいわゆる「ニート」とされる人々の中には非常に多様な人が
含まれていることがわかります。
たとえば、現在の主な活動内容を訊いたところ、
一部には確かに「とくに何もしていない」という人はいます。
でも、それは「ニート」の中の3分の1にすぎません。
それ以外の3分の2の「ニート」は、進学や留学の準備とか、
資格取得の勉強とか一生懸命に何かをしているんですね。

中には結婚準備中という人もいますし、
(2)「非求職型」や(3)「非希望型」の全員が全員、
「ひきこもり」のようなかたちで不活発な生活を
送っているわけではありません。
ある状態から次のステップを踏み出すまでのひと休みの期間だったり、
リフレッシュの期間だったりするんです。

冒頭の「青少年の就労に関する研究会」の中間報告では、
(3)「非希望型」がいる世帯の4割弱が年収300万円未満であることが
強調されています。
つまり本人の甘えなどの問題ではなくて、
経済的に苦しい家庭から「ニート」と言われる人が
より多く出てくるのではないかということが、
このデータからは読み取れます。
しかし別の調査では、仕事を探している
(1)「「求職型」の人のほうが家庭の経済的状況が
悪いという結果も出ていて、
ここでもはっきりした「ニート」像を結ばないのです。

ひとくちに「ニート」と言っても、
その中には多様な人たちが含まれていて、
それを一括りにして、本人のやる気がどうだとか、
能力がこうだとか議論はできない
(引用終了)
https://jinjibu.jp/article/detl/keyperson/41/

政府がニートに関する研究調査をさせて、
発表しているのですから、
少なくとも、これぐらいの知見は踏まえないと、
原因を踏まえたことになりませんよ。

次に、
ニートに占める3分の1の「特に何もしていない」という人たちですが、
「特に何もしていない」という中には、
親のすねをかじって遊び歩いているようなドラ息子やアウトローも
含まれているでしょう。
それと、いわゆる、ひきこもりの存在もここに含まれますね。
どれぐらいの割合が占めているのか私は今データを持ち合わせて
いないのですが、
この“ひきこもり”については、国際共同調査があります。
これによると、
日本を含む8カ国の精神科医239人に聞いたところ、
「ひきこもりの7割が精神疾患と診断できる」という結果が出ています。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110220k0000e040021000c.html

個々の患者が精神疾患をなぜ発祥したのかという要因については、
これは精神医学や心理学の知見によらなければ何とも言えません。
それとも、
風太さんや小沢一郎は、精神疾患のことをよく知っていて、
その要因はこうだと断言する根拠をお持ちなのかな?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また、同じく本田由紀子教授はニートという言葉が広まっていることの
否定的影響として、労働需要側の問題、社会構造の問題が糊塗されてしまって
いることを懸念しているのです。
小沢の自己責任論は、偏見と思考停止に基づいてその風潮を煽っているだけの
ものです。どう考えてもおかしいですよ。
風太さんは、何が何でも教祖の言動を正当化しようとする新興宗教の
信者のようです。

2011.10.17 09:21 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

 今日(17日午後)お送りしたメールは、このエントリーを読む前に送ったのですが、あまりに同じ状況分析の一致に驚いています。貴兄の方が実証的で、私はアバウトな直感が先行しているのに、ここまで一致しているとは。
 基本、以前から貴兄とはかなり近い立場でしたが、今や新自由主義の破たんと、軍拡が一部企業に金を落とすだけで、生産財では無い軍備をいくら増強しても、何の意味も無い事が、アメリカの先行例や、古くは日本自身の「富国強兵政策」の暴走の結果で、自滅的資源収奪戦争に走った実例でもわかっているのに、故・高坂正暁の不肖の弟子だったとされる前原は、高坂の保守系論陣(それでも穏健な方でしたが)の丸写しのまま、まるで中曽根政権に逆戻りしたかのような考えしか持っていない事をあらためて感じますし、野田は、その財界偏重と媚米ぶりと、八方美人的ポピュリズムの点から、コイズミに再来かと見まごうばかりです。
 歴史からも、学問からも、何も学ばず目先の利権のみにしか目が行かない連中が政治屋になると、こうなるという実例ですね。

2011.10.17 17:11 URL | 眠り猫 #ONTwP2Ic [ 編集 ]

フリスキーさんへ。

ご苦労様です(苦笑)。
でも、私には小沢さんはそのコラムで、真っ当な理由なしにただ何もしないでいるだけの人に対して、家から出て自分自身の力で歩んでいくべきだと仰っているだけのようにしか受け止められません。

私にはあなたは、小沢さんのコラムでの発言を、小沢さんへのご自身のイメージにもとづいて膨らませて、小沢さんはこんなにも社会的弱者に対して偏見を持っていると決めつけたうえで非難をしているようにしか思えません。
あなたが御自身で小沢さんの発言を勝手に膨らませたものをもってして、専門家らの出したデーターやらを用いてそれを非難しても、それはあなたの思い込みによる小沢さんのイメージへの非難でしかないのです
私にはむしろそこまで人を勝手に決めつける、あなたの受け止め方の方に問題を感じますよ。

小沢さんは社会へ出ろと言っているだけで、疑似コミュニティである会社に入れとなどとはそのコラムでは述べていません。
したがって小沢さんが、あなたの主張するように、企業の論理に従えなどと言っているのではないのは、それで充分にわかるはずでしょう。
あなたはそのことをもってして私の意見に矛盾があると批判していたのですよ。
それがさらに小沢さんのコラムでの発言を膨らませて、あなたが勝手に作り上げたイメージでしかない小沢さんを俎上にあげて非難し、それをもって私をも非難して中傷しているのです。
とても残念です。

2011.10.18 00:21 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

「小沢さんは会社に入って働けとは言っていない」ということですが、「ニート=働く意思がない」ときて、「その対策は追い出せ」とくれば、「追い出して働かせろ」と言っているとふつうは解釈すると思うのですが…。で、現代社会で働くとは、ふつうは会社で働くということだと思うのですが…。

2011.10.18 00:46 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

風太さんへ

小沢さんのコラムを読んでいますか?
冒頭部分によってニートの定義がされています。


『内閣府が先日、ニートが全国で約85万人に達するとの推計を発表した。10年前に比べて約18万人も増えたといい、約85万人の中で将来の就職を希望していない者は約42万人にのぼった。これは大問題だ。

定職に就かず、短期のアルバイトなどを繰り返すフリーターの増加も以前から問題視されているが、ニートは就職する意思すらなく、職探しも進学も職業訓練もしていない15歳から34歳までの若年層無業者のこと。』

職についているか否か、職探しをしているか否か、これを問題にしているのです。
このニートという用語を持ち出してきて、こうだああだと“十把一絡げ”
に扱って、その多様性も実態も無視して断罪していることは
明々白々でしょうに。
さらに、擬似コミュニティどころか、公共サービスからの
締め出しさえ言及するということは、コミュニティそのものからの排除を
含意しています。
風太さんも、本田由紀・内藤朝雄・後藤和智著『「ニート」って言うな!』
で書かれているような専門家、ジャーナリストの知見にふれて
情報リテラシーを踏まえて、権力者による
情報遮断と偏見と印象操作による排除志向の危険性ぐらいは認識しましょうね。
またそういう志向の肯定と流布によって誰が得するのかぐらいは考えましょう。

そして、
まず、そのまえに、小学校高学年から中学生程度の国語読解力を見につけて
件の小沢コラムを読み解くところからはじめましょう。
小中学生用の国語のドリルでも買ってきてはいかがでしょうか。

2011.10.18 01:04 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

フリスキーさんへ。

小沢さんのコラムは単純にその額面通りに受け取っていますよ。
彼は働く力があるのに働かないで親に寄生しているような若者の増加を単純に憂えているのです。
そのコラムであなたはきっと石原慎太郎のイメージとダブらせて、こんな暴言を吐く人物が権力を握ったら大変だと、そう受け止めたのでしょう。
でも私には小沢さんはただ働けるのに働く気が無い若者に対して、言葉はきついですが苦言を呈したとしか思えませんでした。
小沢さんはそのコラムで「病気でもない働き盛りの若者が、漠然と他人に寄生して生きているなど、とんでもない」と述べています。
真っ当な事情があって働けない者まで対象にしているのではないことはこれでわかるはずです。
あなたはそこのところをスルーして、小沢さんは十把一絡げにニートの若者を断罪していると決めつけているだけですよ。

そもそも日本国憲法の第27条をご存知ですか。
そこにはこう書かれています。
すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。
つまり国民は真っ当な理由なくしては勤労の義務を負うのです。
ここが原点です。

まああなたには小沢さんのコラムはとてもきつい暴君の様に映ったのでしょうね。
それもわかるのですが、でも彼の年齢や生き方を見ればああいう言い方をするだろうなというのは容易に想像がつきますよ。
それをもってして小沢一郎をとんでもない奴として定義しても、それはちと性急過ぎるのではないかな。
また仮に小沢一郎が権力についてから、あなたの疑念通りの政策をするようならば、その時は首を挿げ替えればいいだけです。
それだけのことなのです。
政治家に必要以上に期待してもあまり意味があるとは思えません。
まして現在の小沢一郎は霞が関(検察の権威の源泉に彼は触れましたね)やマスコミの総攻撃で瀕死の状態です。
どうしてそんな小沢一郎を他の政治家に比べて微に入り細に入り警戒するのでしょう。
それよりも野田や前原や仙谷の動きを警戒する方がよほど大事だと私は思いますが。

小学生並みの国語読解力と言わてしまいましたが(苦笑)、まあそれもいいでしょう。
でもフリスキーさん、あなたも政治家をもっとうまく利用して世の中を変える事を考える広い視野を持ちましょう。
いまの日本の置かれている現状で、小沢一郎やその支持派の政治家をうまく活用できなければ日本はどうしょうもなくなります。
野田はたぶんこの日本の現状を変える気はないでしょう。
前原に至ってはアメリカの子分として嬉々としてTPPに参加しようとしている。
国際的にみても金融危機の危険な状態で、このまま彼らの暴走を止めなければそんなニートがどうたらなどとも言ってられなくなるのですよ。
たぶんTPPで国内の工場の従業員も、アジアやその他の国からの安い賃金の労働者に取って代わられることになるでしょう。
そうなれば憲法の勤労の権利も危うくなるのです。

ね、お互いにそうならないように頑張りましょう。
私はフリスキーさんの敵ではないし、多分同志の様なものだと思っていますから。

2011.10.18 02:00 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

なんか「霞ヶ関」とか「アメリカ」って、ショッカーのアジトのなかで怪人たちに指示を出しているうにょうにょみたいなものを思い出すんですよねぇ。

2011.10.18 08:42 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

suterakuso #-さんへ

ショッカーは面白いたとえだけど、現実の霞が関は、元々議会や政党政治など不必要と考えた当時の元勲が作り上げたシステムですから、戦後になって憲法に議院内閣制がはじめて明記されてからも、やはり霞が関は政党政治を単なる飾り位にしか認識していないのですよ。
そして霞が関が重要視するのは戦後支配者になったアメリカであり、その意向は講和条約成立後も彼らにとっては議会よりもはるかに重要な存在のはずです。
だからそのアメリカの機嫌を損ねるような事をしそうな政治家は、霞が関にとって排除の対象になるのです。
よって野田も前原も、およそ日本で権力を目指す政治家はほぼすべて(たぶん田中角栄は例外でしょうが、鳩山一郎については見方が分かれます)霞が関やそのボスのアメリカに必死で取り入ろうとするわけです。
これは笑いごとではなく現実です。
だからTPPについても、経済界も政治家もマスコミも、その本当の姿を誤魔化して隠してまでも加盟しようと必死なのです。
それに対抗してTPP反対で頑張る山田さんや亀井さんや田中康夫さんらは、日本の政界にあっては貴重な存在でしょうね。
原発とてあれだけの事故を起こしてもすんなりと脱原発で行けないのは、国内の原発推進派の利権もあるのでしょうが、やはり決定的なのは国際原子力村の一員としての重圧です。
村長であるアメリカの威光に逆らえない日本の悲しい現実の姿がそこに見えますよね。

2011.10.18 09:19 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

「ニートの親は動物にも劣るといっても過言ではない。
他人に迷惑(犯罪も含む)もかけず、
公共的サービスも受けないことだ。
無人島でも行って自給自足の生活でもすればいい。」

これを社会に出ろって解釈するのか。こりゃ確かに信者って言われるのも納得できる。これの原点が憲法の勤労の義務だってんだから手遅れだな。相手を人間として見てねえところがまた醜悪だわ。

2011.10.18 10:07 URL | kgofboston #- [ 編集 ]

私は最終的な敵をうにょうにょと見定めて闘いたくはないんですよねぇ。
例えば、元勲が最終的な敵だと見定めるのなら、それをもとに闘いかたを考えればよいのでしょうけれども、うにょうにょが相手だと、どう闘えばよいのか分からないで、見当違いのことをいろいろしてしまいそうで…。
周りの人も、「あいつ何をやっているんだ」みたいな眼差しを向けてくることになるかもしれませんし。

2011.10.18 11:22 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

風太さんへ

あなたには本当に読解力が欠如しているか、
小沢を“信仰”の対照にしているのか、
どちらか、あるいは両方としか言えません。

>真っ当な事情があって働けない者まで対象にしているのでは
>ないことはこれでわかるはずです。
>あなたはそこのところをスルーして、
>小沢さんは十把一絡げにニートの若者を断罪していると
>決めつけているだけですよ。

小沢コラムでは、まず、

『定職に就かず、短期のアルバイトなどを繰り返すフリーターの増加も以前から問題視されているが、ニートは就職する意思すらなく、職探しも進学も職業訓練もしていない15歳から34歳までの若年層無業者のこと。』

このようにニートの定義をしていますね。
そして、それを受けて、そのニートについて、十把一絡げに、

『本人たちは「誰の迷惑にもなっていない」と言うかもしれないが、親の稼ぎで食わしてもらっているうえ、国民全体で支える公共的サービスは享受している。病気でもない働き盛りの若者が、漠然と他人に寄生して生きているなど、とんでもない。』

このように槍玉に挙げているわけです。
ところが再三指摘しているように、そのニートの実態と態様は様々であって、
上記の小沢コラムのように単純化できるものではないということを
本田教授は指摘しているのです。
情報遮断と偏見と印象操作以外の何物でもないですよ。
ましてや、小沢は国政をあずかる権力者です。
そういう人が、ニートという類型を取り上げて、
公共サービスを受けることに対する否定的発言までしているのです。
その親を動物以下だと言い放っているんですよ。
いい加減、何で解らないのか、摩訶不思議です。

そして、何より憲法について
大きな誤解をしているようですね。

>そもそも日本国憲法の第27条をご存知ですか。
>そこにはこう書かれています。
>すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。
>つまり国民は真っ当な理由なくしては勤労の義務を負うのです。
>ここが原点です。

まず、憲法とは、通説的定義によれば、
国家権力の濫用を抑制し国民の権利を保障するための
最高法規です。つまり、憲法によって縛りを受けるのは国民ではなく、
公権力なのであり、国民の権利と自由を公権力に保障させるよう
国民から国家に向けて発せられた指令書なのです。

そこを踏まえたうえで(原点とは上記の点ですよ!!
くれぐれも誤解なきよう)
教育の義務(26条)、勤労の義務(27条)、
納税の義務(30条)については

「人権規定の中に義務を定めることは、
 憲法の本質と矛盾することになる。
 ただ伝統的に諸国の憲法の人権規定中、
 一定の義務規定が置かれることがある。
 その規定は、国民に倫理的指針を与えたり、
 法律によって具体化されることを
 予定するといった意味を持つに過ぎず、
 それ自身としては
 法的意味はほとんどもたない。」
   (伊藤正己「憲法」弘文堂 P387より)

とある通りです。これは通説です。
そして、人権は義務の対価ではありません。
絶対的なものです。

小沢は、立法府をあずかる権力者であり、この場合、まさに
憲法によって縛りを受ける側にあるんです。
そういう立場にある人物が、公共サービスという人権に基づくもの
からの排除、無人島に行けなどという
居住移転の自由という人権を否定するかの発言は、
もってのほかと言わざるを得ませんね。

P.S

小沢とTPPについては、徳岡宏一郎弁護士のブログで指摘されていますが、
引用させていただきます。
(徳岡さんはたしかこちらや秋原葉月さんブログのコメント欄にもおいでになった
ことがあったかと記憶しております。)

(引用開始)
 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)など貿易問題に関して、日本の農業を救うのは小沢一郎氏かいない等と言っている人もいますが、小沢さんの一昨年の発言を忘れたのでしょうか。

「民主党の小沢一郎代表代行は2009年8月25日午後、同党が衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げる米国との自由貿易協定(FTA)の推進方針について「どのような状況になっても生産者が再生産できる(戸別所得補償)制度をつくると言ってるんだから、何の心配もない」と強調、「農家や生産者はわれわれの主張をきちんと理解し、支持してくれると思う」と述べた。一方、FTA推進に反発した全国農業協同組合中央会(JA全中)などに対しては「大きくなって官僚化し、既得権を守る観点で発言している。相手にする必要はない」と批判した。千葉県君津市内で記者団の質問に答えた。」(日本の農業が死滅する)

気味が悪いというのは、小沢氏がこういう人なのに、案外リベラルの人から、「アメリカに物が言える平和主義・生活重視の政治家」ということになっていて、人気があるらしいことです。これを見ると平和主義の人は本当に平和呆け、記銘力低下といわれても仕方ないと思っています。

彼は一回もアメリカに物なんて言ってませんよ!!』

(引用終了)

http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/f8d343e9cf18c76b5770b4f0a9b0cb17

結局、小沢は、政局の中で自身の権力の維持のみが
関心事なのであって、一貫した政策などどこにもないでしょうに。
一見リベラルっぽい人の中で小沢を救世主扱いする人が未だにいるのは私にとっては世界の七不思議であって、これほど理解に苦しむものは無いです。

2011.10.18 12:25 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

開き直りの連投で申し訳ないのですが…。

産経だけで取り上げられている九電の松尾会長の日本会議福岡での発言ですが、他の大手マスコミにもぜひ、報道してほしいと思います。
国民が日本会議という存在を知る絶好の機会になると思います。
松尾会長や経産省の後押しで県知事候補となった小川福岡県知事の是非について、改めて問うよい機会にもなるとも思います。
さらに、日本会議を構成する全議員の公表もしてほしいですね。
民主党では前原氏も会員ですね。
で、みのもんた辺りに偉そうに皮肉も言ってほしいですね。

2011.10.18 20:03 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

フリスキーさんは小沢一郎が本当にきらいなのですね。
でも現実には小沢一郎には多くの支持する人、期待する人がいる。
それはどうしてなのでしょう?
昨日からなにやら私は小沢一郎の弁護人のような立場になっています(苦笑)。
でもかつての私はあなたのような考え方の人間でした。
たぶん以前の私ならば今の私に対して、あなたの様に小沢を完全否定しようとしていただろうな。
「こいつなんでこんな小沢の様な問題多々のおっさんを必死で擁護するのだろう、信者(バカ)かこいつは、」てな感じなのでしょうね。
でも私はいま確かに小沢一郎に期待をしている。
それはやはり日本の置かれている危機的な状態への認識が私をそうさせるのでしょう。

私は危機感を非常に強くして今の日本の状態をみています。
世界の中で日本のおかれた環境は、今までの経済地図が大きく変わろうとしている中に、ぷかぷかと方向性も無く浮かんでいる船頭のいない船のような状態だと思っています。
そして世界では金融や資源エネルギー危機に加えて、さらに気候変動やらの影響も看過できないレベルに達している。
しかも国内は、政治経済社会システムの陳腐化で、この緊急時にも身動きできない状態に陥っている。
さらにこの状態でも国民の政治への関心は、選挙を通して自分達の代表を選んでも何も変わらないことで、なかば諦めてしまっている。
デモだって、福島の原発事故が起きているにもかかわらず、諸外国に比べたら非常に乏しい反応でしかないのです。
勿論それでも、いままでの組織化されたデモではないところに僅かな希望は感じますが。

で、この状況を打破していくには、緊急時の今では上の中央の政治システムに風穴を開けるのが一番有効なものだと私は考えます。
下からの草の根の運動は上からのものと同時に進行させる事で、有効性をさらに増す事ができるでしょう。
それで上からのそれを出来そうな政治家を選ぶとしたら、正直小沢一郎くらいしか見えてこなかったのです。
多くのリベラル派の人たちが既存の社会党(社民党)や共産党に見切りをつけたのは、彼らにその力もビジョンも何も無い事がみえたからです。
もちろん自民党ではお話にも何にもなりはしません。
だからあなたの指摘するように色々と問題はあって、本来は考え方について共有しにくい人物であったとしても、唯一この体制を崩せる為に使える人物として、小沢一郎を積極的ではないにしろ支持しているのだと思うのです。
私は政治とはそういうものであり、そこが学問などとは違うものだと思います。

私の周りでもたとえば共産党支持者(党員も)の人たちですら、こうなったら小沢にやらせるしかないだろうと言い始めています。
私がここで小沢嫌いのみなさんに、どうして小沢擁護みたいなことをしていたかというと、別に小沢教の信者だからというわけではなく、とにかく彼にやらせてみたかったから、彼を使いこなすことの優位性をなんとしても説きたかったのです(説得力はありませんでしたね)。
小沢一郎と言う将棋でいうところの駒は、古寺さんも以前は使えるのではと考えていたようですが、最近は再び否定してしまっている。
理由はよくわかりますが、私は何とか諦めないで小沢一郎を使いこなしながら自分達も何か始める方法論を考えてもらいたかったのです。

小沢一郎の利点はぶれないことが第一だと思います。
他の政治家よりは霞が関ではなく国民の方を向いている。
そして既存の枠組みよりも原理原則を重視するので、例えば報道についても記者クラブ制度で情報を独占しようとするマスコミ記者だけではなく、各種記者会見の場を積極的にフリーランスの記者などにも開放しました。
もっとも小沢さんが民主党執行部から退いたら、あっという間に記者会見は元の木阿弥になりつつあります。
原発事故の時も、フリーだけではなく海外のメディアをも排除した為に、日本はある事ない事世界中に報じられました。

それではどうしてこの日本であれほど小沢一郎は嫌われるのか、今回のあなたとのひとときでもわかりましたが、そうだろうなというのが感想です。
はっきりと本音で発言してしまう。
他の政治家が発言をオブラートに包んで後で問題視されないようにしているのに、小沢一郎はそれをしない。
もっともだから寡黙なのかもしれませんが(それでは政治家として問題ですが)。
また小沢一郎はそもそも政治目標が体制のそのものの変革なので当然風当たりが強く、かつては小沢に付いていた政治家も結局恐れをなして付いていけなくなり離れてしまう。
最近では盟友の一人であった石井一が村木さんが逮捕された件で検察から圧力を受けたのを機に小沢から離れてしまった。
まあたしかに小沢の様に検察からもマスコミからも叩かれたらたまりませんからね。

私も本音では小沢一郎のそのコラム発言での問題部分はわかっていますよ。
だからこの立場嫌だなあと感じてはいたのですが、フリスキーさんとのやり取りの中で何か別なものを見出そうと考えていました。
小沢一郎をあなたのいうように否定してしまったら、彼に代わる存在を中央の政界に見いだせない限り、この国の緊急時に対応する事はさらに難しくなります。
私は小沢をとにかく今は駒(公僕としての政治家)として使ってみたいのです。
この駒はあなたのいうように使用には注意が必要かもしれません。
でも使える駒が無ければ何かやり方を変えてでもそれを使いこなすしかないのではないでしょうか。
これはなにも使える駒を作れなかった我々に課された課題でもあります。

この国の一番の問題は政治における統治運営の有効なそして民主的に機能する仕組みを国民レベルで真剣に考えてこなかったところにあると思います。
今の日本は形の上では議院内閣制ですが、実際は官僚内閣制とでも言った方がよい状態です。
戦前の不完全なままの議院内閣制は元老の威光で保っていた危いものでしたね。
そして案の定1932年に崩壊して、以後は軍務官僚の直接統治で、もたれ合いの官僚政治がつづき敗戦で崩壊しました。
戦後は憲法に議院内閣制が明記され、法律上も議会政治がスタートしたはずでしたが成熟することなく今ではこの体たらくです。
日本にはもはや官僚らによる無責任な統治運営しか存在していません。
このままこの状態で行けば、船頭のいない日本丸はアメリカに曳航されていくしかないでしょう。
それではおしまいなのです。

とにかく今の日本には時間が無いのです。
たぶん小沢一郎を裁判に縛り付けている間にもTPPの参加を野田は決めてしまおうとするでしょう。
その後解散総選挙に打って出るのかもしれない。
そして党内の非主流派を追い落として自民党と大政翼賛会を結成するという手筈かもしれない。
原発事故でも、医療面で中心になる福島県立医大には副学長として被爆村の親分の長崎大山下教授が就任しました。
さっそく予算を取って大学内に放射線医療センターを作り、原発事故で被ばくした患者の(治療ではない)管理を始めています。
休止中の原発はいずれ稼働を始めて、福島の教訓は生かされないままに再び惨劇が繰り返されるかもしれません。
すべてが霞が関と経団連などの体制側のペースで進んでいるのです。
そこには主権者国民の立場は何も反映されません。

ブログ主さんの鍋パーティも趣旨はわかるし、その方法論も正しいとは思うのですが、それだけでは明日の危機には間に合いません。
今まで戦後60年以上も、結局は何もしてこなかった日本国民ですから、残された時間はすでにタイムアウト寸前なのですよ。
岩上さんのネットを駆使した活動も、このままだと資金難から年内いっぱいが限度のようです。
既存のマスメディアを体制側に握られている現状で、我々に残された手段はそれでもネットなどしかないのが現実です。
そのなかでいかに多くの人たちに情報を拡散して日本の危機的状況の深刻さを伝え広げて行くのか。
フリスキーさんに限らず何か妙案があったらよろしくお願いします。
私はとにかく今は何らかの形でもいいから上からのアプローチに小沢の力を使うのが消去法でみても最善の方法と考えています。
(たとえそれで出来るのが時間稼ぎに過ぎなくても、それでも決定的な過ちをおかすよりは遥かにましです。)
又だからこそ、体制側から見て足元を脅かす危険な小沢一郎は、あそこまで無茶な理屈で政治から排斥されようとしているのだと思います。
彼をとりあえず上にすえて、その脇を自分らの意にかなう政治家で固めれば、少なくとも今よりも思いきった変革が可能なのではないですか?
例えば小沢総理で、行革担当には田中康夫をおくとかができるわけですからね。
そうすれば間違いなく蓮舫などよりは遥かに行革に取り組めると思います。

何も出来ない私ですが、いまは身の回りから少しずつ情報を広げようとしています。
でも小沢さんについてはともかく、現状についての認識ですらなかなか理解してもらえないですね。
福島の事故があった後ですから少しはとも考えていたのですが、難しいです。
ただ話をした人みんなが、一様に不安な気持ちでいる事は間違いないようです。
これが最後のチャンスなのかもしれませんね。
いまは何が何でもこの異様な破滅への流れを食い止めなければなりません。

これで終わります。

2011.10.19 00:44 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

このコメントは管理者の承認待ちです

2011.10.19 01:06  | # [ 編集 ]

すみません。
率直に申し上げて、
貴殿の説く終末思想と小沢メシア論は
聞き飽きました。

2011.10.19 12:17 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]

フリスキーさんへ。
それならそれで結構です。
私の考え方が少しでもここを読んでくれたどなたかに届けばそれで私は満足ですから。


日本は戦後の太平の時期が終わり、世界が再び大きく動き始めているという自覚が足らないようです。
これからは食うか食われるかの時代に入るのかもしれません。
その時にどうやってこの様な国内の状態でやっていくのでしょうか。
手始めにTPPで24項目に渡る開放をアメリカは付きつけてきます。
それに今までの様にただ従うだけではもう駄目なのです。
日本の政治家も官僚も、アメリカが絶対的という概念しか持ち合わせてはいない。
だからすでにアメリカ自身も大きく変化しているのに、それに対応できないままでいるのです。
アメリカに付いていけば大丈夫というある種の信仰みたいなものでしょうか。
野田であろうが、谷垣であろうが同じです。
霞が関は尚更アメリカに絶対的に服従です。
そして犠牲にされるのは国民なのです。
そうやって国内市場が崩壊したら大企業は海外へ移転してしまえばいい、しかし英語もろくに使えない国民はそれすらできない。
このへんの認識が無いまま、日本人は知らないうちに再び1945年を迎えてしまう。
そうならない為に何をしたらいいのか。
私も考え続けますが、皆さんも考えてみてください。

では

2011.10.19 17:46 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

原発事故で原子力関係の学者の問題が明るみになりましたが、実は、社会科学関係の学者にもかなり問題があるのではないでしょうか。

マスコミに登場する学者って?、学会は何をしている?、公表すべき事実を公表しようとしている?、義務教育や中等教育に対して働きかけるべきことはないの?、社会科学は社会をよくするためのものでしょう?(自分だけ財テクしてないでしょうね?)

ほら、なんかよく分かんないことを言っている人がいますよ。これもあなた方がしっかりしないからでもあるのではないですか?

2011.10.20 01:06 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

suterakusoさんへ

私の友人がそのいわゆる学者のはしくれですが、マスコミの取材ははじめからシナリオが出来あがっていて、その線での原稿なりコメントなりを求めてくるのです。
ですから当然学者・科学者の良心として、制約がある発言など出来ないと言うと、それならいいですとことわられるようです。
マスコミによく登場する学者は、何人かの例外を除いては、そういうシナリオを了解して、依頼するマスコミ側の意図にそったコメントなりを出しているだけです。
それでテレビや新聞にでてどんなメリットがあるかというと、自分の大学での地位が保たれるという事です。
たとえば西の方に○○学院大学という大学があります。
そこの大学は学者の間では評価の対象外のレベルでしかなく、学生も相当ひどい者しか集まってきません。
だからその大学で教べんをとる先生方は、ある程度のレベルの先生は高額な報酬が目当てという仕組みです。
でもそんな大学でもすがりついていたい先生は色々と目立つこともするわけですね。
そういう時にマスコミに出てくることが大いに役立つわけです。
まあそんな感じですからマスコミに登場する先生でまともな先生は殆どいないということになります。
昔竹村健一という女子大の先生がいましたが、彼などもテレビ画面でみる不遜な印象とは打って変わり、テレビ局のプロデューサーの前では随分と愛想がよかったと聞いています。
つまり余程の事が無い限り、テレビに出てくる学者でまともな人はいないということです。
逆にいうとまともな人はテレビや、最近は新聞も出さない状態です。
例の小沢秘書裁判でも、まともな法学者は殆どコメントを出していませんよね。
それはつまりあんなインチキ裁判をまともに批評されたら新聞もテレビも困る事になるから都合のよいコメントをもらえなかったのですね。
ですからせいぜいヤメ検の弁護士が苦しいコメントを出しているのが目立った程度です。
それからまともな先生の中には大学で教授をしながら小学校の校長も引き受けている方もいます。
そういう先生は現場でも意見を活発に出して頑張っておられると聞きますが、しかしマスコミはまったくそういう方の動きはとりあげていませんね。
学会でも先生方は活発な意見交換をなされていますが、なかなかマスコミにはそういう動きは出てきていません。
また最近は文科省による大学への干渉もひどくなり、大学によっては物言えば唇寒しの状態の大学もあるようです。
特に旧国立大学は特にその傾向が強く、活動をしようとする先生は研究費を削られたり、出世が出来なかったりと、なんだかこれでも大学なのかという状態だそうです。
昔は大学と言えば教授会が実権を握っていた物ですが、旧国立では、経営委員会へ天下ってきた役人が幅を聞かせているとも聞きます。
知らぬは国民ばかりなりというのが実態です。

2011.10.20 10:29 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

風太さんへ

小沢一郎がついにTPPに前向き発言しちゃいましたよ。

『 民主党の小沢一郎元代表は20日、
東京都内でフリー記者らが主催する記者会見に応じ、
TPP(環太平洋経済連携協定)について
「自由貿易は最も日本がメリットを受ける。
原則として理念的にはいいこと」と述べ、
交渉参加に前向きな考えを示した。』

http://www.asahi.com/politics/update/1020/TKY201110200493.html

さて、風太さん、この小沢発言も肯定的にとらえるつもりですか?
あなたの主張と逆のことを小沢さん言ってますよ?
御見解をお伺いできますでしょうか。

2011.10.20 20:47 URL | フリスキー #iMBi6aSc [ 編集 ]













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