といっても、何を書くかは決めていなかった。そこで、新聞を見て決めるかと思って朝日新聞の一面を見たら、菅直人首相が松永和夫経産省事務次官、寺坂信昭同省原子力安全・保安院長、細野哲弘同省資源エネルギー庁長官の原発関連3首脳を更迭する方向で経産相の海江田万里と最終調整に入ったとのニュースが出ていた。海江田も3首脳を更迭したら辞めるらしい(下記URL)。
http://www.asahi.com/politics/update/0804/TKY201108030752.html
経産省事務次官ら3首脳更迭へ 首相、経産相と最終調整
菅直人首相は3日、経済産業省の松永和夫事務次官(59)、寺坂信昭同省原子力安全・保安院長(58)、細野哲弘同省資源エネルギー庁長官(58)の3首脳を更迭する方向で、海江田万里経産相と最終調整に入った。東京電力福島第一原発事故の一連の対応や、国主催の原子力関連シンポジウムを巡る「やらせ」問題の責任を問う目的だ。海江田氏も3首脳を更迭後、速やかに辞任する考えだ。
首相は、電力会社と一体となって原発政策全般を推進してきた経産省への不信感を強めている。今回の3首脳の更迭をテコに、経産省から保安院を分離し、環境省に新設する「原子力安全庁」に規制部門を担わせるなどの組織再編を進める考えだ。さらに、太陽光など再生可能エネルギーの拡大や電力会社による地域独占の見直しに道筋をつけたい意向だ。
ただ、辞任表明した首相の求心力は著しく下がっている。経産省や与党内から反発が出るなどして更迭人事が混乱すれば、政権運営が一層厳しくなるのは必至。逆に首相の早期退陣につながる可能性もある。
(asahi.com 2011年8月4日3時2分)
海江田も辞めるのだろうが、私は菅直人ももう辞めるつもりで、その置き土産として「原子力村」の元締めとしてあまりにも悪名の高い松永和夫の首をとることにしたんじゃないかと思った。
金子勝はTwitterで「遅過ぎる」と評し(私はそれでも更迭しないよりした方がマシだと思う)、海江田については、
と書いている。私も見出しを見た時、なんで海江田は同時辞任しないのかと思ったが、そんな海江田を小沢一郎は「次期総理大臣候補」として期待しているらしい。菅降ろしの先兵になるか東電・経産省の利益を守るかで迷う?3首脳と一緒に辞任が筋では。
最近は小沢信者の間からも「小沢派は民主党の『サハッ』」だ、などという妄言は聞かれなくなった。たとえば昨日当ブログに寄越してきた小沢信者のコメントには、山崎康彦という人物がTwitterで、
などと書いているのを紹介して、菅、仙石,枝野は「元左翼」。前原、岡田、野田、玄葉、安住は「新自由主義・市場原理主義」者。米国支配層は彼らを育て民主党内に潜入させた。「元左翼」と「新自由主義」者は「反小沢」「対米従属」で一致。昨年年6月2日「鳩山・小沢辞任」クーデターで民主党を乗り「第二自民党」へ変質させた。
などと抜かしている。ちゃんちゃらおかしい話で、ついこの間まで小沢信者の一部は小沢派を民主党の「サハッ」だとか言っていたが、今では「左派」を僭称するのは止めて、「酷使様」を思わせる国粋主義的なアピールに特化するようになった。これに異論はないだろう?
「山崎康彦」とやらのTwitterは、なにか城内実の支持者を思わせる物言いだが、小沢信者の間で城内実の人気が異様に高かったことを納得させてくれる。しかし時の流れは残酷で、その城内実は「自民党復党」で同党本部と基本的に合意したというニュースが既に流れている。これについて、かつて城内実応援団の旗振り役だった『喜八ログ』をはじめ、同ブログにメダカの群れのように付き従った連中は黙して何も語らない。そして、小沢信者の「ネトウヨ化」はますますその度を強めていっている。
原発問題にしても、かつては「菅こそ原発推進派、小沢は『隠れ脱原発』派だ」と言っていたのが、今では「小沢も菅と同じ程度には脱原発派だ」としかいえないのだから開いた口が塞がらない。そのうち、海江田万里だか馬淵澄夫だか知らないが、前原誠司程度の消極的な「脱原発」さえ打ち出せない政治家を小沢一郎が民主党代表選で担いだら、その候補を天まで届かんばかりに持ち上げるのだろう。かつて植草一秀が民主党きっての新自由主義者である樽床伸二を絶賛したように。
ついつい小沢信者の末期症状を嘲笑する文章が長くなってしまったが、以上は長い長い前振りで、実は今日一番紹介したかったのは、南相馬市が「電源三法交付金」の受け取りを辞退するというニュースだった。朝日新聞(東京本社発行最終版)では5面のトップに、かなり大きな見出しで報じられている。asahi.comにも出ている(下記URL)。
http://www.asahi.com/national/update/0803/TKY201108030706.html
南相馬市、新原発の交付金辞退へ 住民の安全を優先
東北電力の原発新規立地計画がある福島県南相馬市は、この計画に関連する「電源三法交付金」の受け取りを、今年度から辞退する方針を固めた。原発の見返りに自治体財政を潤してきた交付金だが、東京電力福島第一原発の事故で、自治体の判断にも変化が生じている。交付金よりも住民の安全を優先させた被災自治体の判断は、全国に広がる可能性がある。
電源三法交付金は、発電所の立地計画や建設が進む自治体に配分される。南相馬市が辞退するのは、この交付金の一つで、建設計画のある自治体に交付される「電源立地等初期対策交付金」。東北電の計画では、同市と浪江町の境で、浪江・小高原発の2021年度運転開始をめざしている。南相馬市は1986年度から、交付金を受けている。昨年度は約5千万円で、これまでの累計は約5億円にのぼる。
交付金の対象自治体は例年5月と10月に、国に交付申請する。南相馬市は、東日本大震災の影響で5月分を申請していないが、10月も申請しない方針だ。
桜井勝延市長は、朝日新聞の取材に「今回の原発事故を受け、将来的にも住民を脅かす原発を認めない。交付金を申請しないことで、新規立地に反対する市の立場を明確にできる」と説明している。
(asahi.com 2011年8月4日3時1分)
これは大英断だ。南相馬市は、東北電力の新規原発なんて要らないよ、だから「シャブ」もとい「電源三法交付金」なんて要らないよと言っているのだ。まさしく、
の後段、「きる(切る、kill)! 電源三法」を実践しようとしているのである。いる? 電源三法
きる! 電源三法
asahi.comに掲載された記事はここまでだが、朝日新聞本体の紙面には、南相馬市は現在も東電の福島第一原発関連で、近隣自治体として年5500万円の交付を受けているが、この東電分の辞退も今後検討すると書かれている。今年度の南相馬市の一般会計当初予算は277億円なので、東電分の交付金を辞退する影響は小さいとのことだ。
さらに、朝日新聞本紙には「危険の代償 脱却目指す」と題した小森敦司記者の解説が載っていて、電源三法交付金は原発という迷惑施設を引き受けてもらう「アメ玉」であること、地方は交付金による経済効果を期待して原発を受け入れたが、現実には地方経済の自立を促しておらず、ハコモノばかりを造っては財政規模が膨らむことなどを指摘された上で、下記のように書かれている。
運転開始後は、交付金の額や原発の固定資産税が次第に減る。歳出を維持するには、新たな原発が欲しくなる。交付金には「麻薬」のような作用がある。南相馬市の判断は、そうした構造を断ち切るものだ。
交付金の原資は、電気料金に電源開発促進税を上乗せして集められてきた。政府資料によれば、東電管内の標準家庭で月の電気代約6222円のうち、約108円が電促税分だ。
交付金は、自然エネルギーの普及にも使われるが、大半が原発関連だ。電促税は電気料金の明細書には示されず、消費者は知らない間に原発促進のための資金を出していたことになる。
交付金は「危険の代償」ともいえる。その代償があまりにも高くつくことが、今回の事故ではっきりした。地方が原発異存からの脱却を目指すとき、国はどう支援するのか。原発を通じた都会と地方との関係を、どう変えるのか。エネルギー政策の見直しには、そうした視点も欠かせない。
(朝日新聞 2011年8月4日付5面掲載 小森敦司記者署名記事より)
私は、「電源三法」を廃止し、その代わりに違った形で地方の「脱原発」、自然エネルギー推進などを支援するしかないのではないかと思う。最後にスローガンをもう一度掲げよう。
いる? 電源三法
きる! 電源三法
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経産省事務次官ら3首脳更迭は、単に役割が終わったので省益に殉じた形での退陣というだけのことでしょう。
本当に処分をするのならば、古賀さんを外して子飼いの北川を審議官に付けようとした時点で事務次官は首です。
こんな人事、予定調和の世界で昔から変わりませんね。
それにしても海外の日本の原発政策への目は厳しいですね。
海外のニュース動画などをみていると、日本政府がわかっていて住民を避難させなかったことに理解できないという評価が大半です。
そしてさらには福島原発周辺の汚染地帯に住民を帰還させようとしているのも理解できないとしています。
海外の専門家は今後数百年は人が入ることは出来ないとすら述べています。
でも原発構内で10シーベルトなどという超高濃度の汚染が見つかるようでは、それでも無理ではと思えます。
しかし自公の政治家や民主党執行部の面々はいまだに原発推進の様ですから呆れ果てます。
ところで小沢さんが海江田大臣を総理にとかいう発言、ほんとかなあ。
小沢派の票数が欲しい中間派の馬渕さんも必死に小沢派にすり寄っているみたいですからね、鳩山派に属する海江田さんの周辺が、小沢派の誰かと気脈を通じてそんな事を朝日の記者に吹き込んで、観測記事を上げたのではないかなあ。
小沢さんの立場はこの間の討論会と記者会見の場でも明らかなように、はっきりした反原発ではないが、ほぼ脱原発の立場とは受け取れましたよ。
彼は原発を打ち切った後のエネルギー源の確保で、当面必要な化石燃料をどうやって抑えた価格で安定して手に入れるかを考えているのでしょう。
並行して太陽光や風力や地熱や海洋温度差発電などを取り入れていくにせよ、当面は化石燃料の適正価格での確保が急務です。
記者会見で述べていたように、ドイツにはいざという時には石炭がありますからね。
日本は長い間原発命でしたから、そういう戦略は殆ど出来ておらず(ていうかアメリカのいいなりでしたから)、準備も全くなされていない状況です。
だから責任ある政治家としてある部分曖昧さを残すのも当たり前と思います。
しかし小沢さんは推進派ではない事は間違いないです。
その証拠に彼は何度も使用済み核燃料の処理の事を持ち出して、もう原発は無理だと述べていました。
つまり小沢さんは原発に関してというよりもエネルギー政策に対して全体を考えているのでしょう。
さて子ども手当が廃止だそうですね。
石原あたりが得意げにそれにコメントを出していました。
でもねえ、子ども手当はそもそも何の為の政策だったのでしょうか?
少子化対策だったのではないですか。
日本の少子化に歯止めがかかり、出生率がぐんと跳ね上がったというのでしょうか。
全然そんなことはありませんよ。
自民党や公明党が主張するように児童手当に戻しても、児童手当時代に少子化が進んだのですからなんとももはやです。
彼らは盛んに財源がないのに・・・という主張を繰り返すのですが、それは当たり前です。
財源は予算の組み替えでもしない限り生まれるわけがないのですから。
要するに民主党現執行部の面々はその予算の抜本的な組み替えに切り込む事が出来なかっただけの話です。
2009年のマニフェストは、その予算の組み替えを前提に作られたものです。
それがくだらない仕分けのパフォーマンスにすり替えられて霞が関と妥協した結果がこのマニフェスト放棄につながるわけです。
バカみたいな話です。
結局民主党が一応は改革政党としていられたのは小沢一郎とその支持派が中心にいたからにすぎません。
だから小沢を外すとこういう結果になるわけです。
これではっきりとしました。
この国を変革していくのに何が大事なのかが。
それはこの日本の姿をきちんと見極めれば簡単に理解できます。
つまり日本には国の体制が国体として何人もそれに従うように歴然と存在し続けていて、変えられない絶対的なものなのです。
そしてその国体を維持する為に国体のあり方に沿う形で国策が霞が関の役人により作られて、政治家はそれを形だけ国民に下す役割を担っているのです。
だから一度国策として決まればたとえ何があろうともなかなか変える事が出来ないようになっているわけです。
アメリカは戦後日本を占領統治する時にその国体を解体するのではなく利用する事にしました。
そして新たに米日の(一方的な)同盟関係の絶対性を国策に据えたのです。
だから日本は何が何でも日米外交最優先であり、沖縄の県民の生命財産もその前にはどうでもよい存在になるわけです。
この国策に逆らうと鳩山総理や菅総理のように国を挙げてのバッシングに遭う事になります。
ましてや小沢さんのように国体そのものにメスを入れようとしたわけですから、犯罪者に仕立て上げられるのも当たり前というわけです。
これすべて日本が民主主義国家でないという証明にもなります。
そして問題はこの構図を国民が認識していないところにあります。
この構図が世界的に見ていかに特殊であり、いかに非民主的であるのかが国民に理解できていないところにこの国の停滞の原因があります。
このままだと日本は静かに衰退していくだけでしょう。
2011.08.04 15:45 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]
まずは南相馬市・桜井市長に最大限の敬意を表したいと思います。
それと同時に東海村・村上達也村長が2日、日本原子力学会が主催したシンポで「原発マネーで未来買えない」と訴えたことにも。
その一方で高木文科相は3日もんじゅを視察して「ウラン燃料を有効に使い、廃棄物をより少なくする研究開発は資源の乏しい日本に適している」と改めて高速増殖炉開発の意義を強調したとか。
経産省後任人事も海江田氏が「オレが決める」と言ってるみたいだから、ネット上では「茶番劇なんじゃねぇの?」と疑問の声があちこちから。
また、週刊新潮を立ち読みしたら、小沢氏は海江田氏から馬淵氏へシフトしているとか。
馬渕氏ねぇ。彼も「今すぐには原発止められない」と、いまだに電力不足キャンペーンに乗っかっているみたいな人ですから、まさにどっちにしろ同じ。
(東電救済)原賠法は通っちゃったし、FIT法案は骨抜きにされようとしているし・・・
不思議なのは小沢氏がどうの以前に、民主党の脱原発派。
ほとんど声が聞こえてこない。
国民投票求める議連ってのも、実現性がどうの言ってる以前に民主党から参加者が少ない。
いつあるかわからないけど選挙考えりゃ、と思うのですが、電力総連の力って民社協系以外にも及んでるんですかね?
それとも管総理を利するだけだから、何も言わない行動も起こさないってことですかね?
話は変わりますが昨日から今日にかけて本当に重要なニュースが目白押し。
為替介入の影響とかこども手当ての行く末とかも、それはそれで大変な問題ですが、こと原子力関係に絞ると、英セラフィールドMOX工場がとうとう閉鎖の運び、それと日立・三菱重工の事業統合の話も重要かなと。
セラフィールドはもともと海洋汚染や事故があり、NDA(原子力廃止措置機関)が管理してましたし、使用済み燃料の供給先は中部電力だけでしたから、浜岡停止を受けての当然の結末。
プルサーマルの今後、特に岡田幹事長が大好きな大間はフルMOXということで、どうなるか?フランスに依存していくのか?六ヶ所村のMOX工場は建設継続するのか?もんじゅはどうする?
ということで国内に大きな影響を与えますね。
日立と三重工の話はぽしゃったのか、継続中なのかよくわかりませんが、原子力部門でいえばGEとアレバも巻き込むことになる、国際的に大きな話。
先月、日立の川村会長は「菅さんが何と言おうと原子力の海外展開をやっていく」と言ってましたし、三重工の大宮社長は「原発は日米が規格を オープンにして持ち続けることがいいのではないか」とし、インフラ産業輸出だけでなく世界の安全保障という観点から日米の原発技術維持の意義を唱えたそうですが。
この逆風の中で8月6,9日の広島、長崎で管総理が何言うのか?少しだけ期待してます。
2011.08.04 20:34 URL | meditation2011 #- [ 編集 ]
子ども手当廃止(児童手当復活)は大変残念です。名目はどっちでも良いのですが、所得制限導入は理念を変えてしまうものです。
ところで、政権交代後の12月に「所得制限を入れろ」と言ったのは小沢さんでした。まだ国会ねじれ状態にもなっていなかったのに。
子ども手当は当初月額1万6000円で設計したのを、小沢さんが1万円上乗せさせたと聞いています。選挙用にインパクトを持たせたかったのでしょう。
それで財源確保が大変と見るや「所得制限を」ですからね。なんのこっちゃと。
事業仕分けの第一弾も小沢さんの幹事長時代に実施したことですが。
「小沢さんを外すからこんなことに」と言われましても、小沢一郎さんという人は複数いるのかと、苦笑せざるを得ません。
子ども手当は広い意味では少子化対策でありますが、「子ども産め産め政策」ではありません。子どもが育つ環境を向上させ、子どもを支援する社会政策です。扶養する世帯主中心でなく本人を支援するという点も大事なところです。
>日本の少子化に歯止めがかかり、出生率がぐんと跳ね上がったというのでしょうか。<
1年やそこらで「ぐんと跳ね上がる」わけないでしょう。強権的な政策でもとらない限り、そんなことはありえません。ただ、子ども・子育て環境の向上策(保育所整備等)をいろいろ行うことで、少しずつ出生率が上がることはあるでしょう。
小沢さんも菅さんも、他の民主党幹部の方々も、子ども手当をあまり理解していないか、または関心が薄くて、選挙用ツール程度に考えていたのではないかと思います。
2011.08.04 20:37 URL | kiriko #- [ 編集 ]
「下請け原発作業員に“中間搾取” 日当、10万円が8千円に」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011080401001080.html
こうしたことを許してきた社会が非情な東電と原発村を助長させ、原発推進を生んだのだと思います。
2011.08.04 22:04 URL | 負け組の矜恃 #- [ 編集 ]
原発関連3首脳を更迭というニュースを聞いても手放しでは喜べないです。事務次官経験者が本来天下れるであろうステータスの高い外郭団体には天下れないかもしれないけど、ほとぼりが冷めた頃にワンランク下くらいの外郭団体に天下るんじゃないかと思ってしまいます。注水中止のガセネタを流した張本人といわれている松永さんの動向は今後も要チェックです。
南相馬市長には、今までも産廃企業との対決などで注目していました(産廃問題も地方に問題処理を押し付けるという意味で、原発と似たようなところがあります)。南相馬の英断を支えるために、個人で何ができるか考えております。
2011.08.04 22:20 URL | さくら #- [ 編集 ]
私もまずは南相馬市・桜井市長に最大限の敬意を。
出かけるたびに『原発地方交付金/電源三法/いらない』と書いたプラバッグを持ち歩いていた自分としては、本当に誇らしい限りです。
もちろん、地方の財源が原発地方交付金を止めたらどうなるのか、その先行きが見えない中で、他の地方自治体にもこの流れに乗ってくれたら、というのは当該地域の住民ではない自分には虫のいい願いに過ぎるのですが、
このアクションがより子供たちの未来に拡がる、未来を広げる選択であることを望みます。(人類の歴史において)
2011.08.05 00:58 URL | 朱の盤 #XQYq98OQ [ 編集 ]
南相馬市の英断のニュースには、希望と勇気を貰いました。
これを全国の自治体にも広めていくべく、もっと宣伝をしていくべきです。
1日のユニーク読者数が2桁しか無い私の日記でも、この記事へのリンクを貼らせて貰いました。
http://d.hatena.ne.jp/atsushi_iga/20110805
草の根から政治を変えていきましょう。
2011.08.05 10:15 URL | 伊賀篤=勉強不足のJCP党員 #Xk9Ues7M [ 編集 ]
日記のマッキーについてのエントリーを読みました。
確かに原発擁護ソングだと断言できる歌ではないと思いました。ただし、電力会社を擁護している歌だとは思いました。
マッキーの一番のメッセージは、当たり前のことに感謝できる心を大切にしようよということだと思います。これは、NHKのみんなの歌で放送された「ビオラは歌う」と基本的に同じだと思います。
ただし、マッキーが伝えようとしているのはそれだけではないと思います。
マッキーは、この歌で、電気があるということは感謝しなければならない当たり前のことだと、明確にほのめかしています。また、あえて「壊れた原子炉よりも手に負えないものは」という言葉も用いています。
原発事故後、私が難しい問題だと感じていたことは、世の中には電力会社やその関連会社で働く人がたくさんいて、その家族もたくさんいて、事故の原因の話をしようとすると、その人たちを傷つけてしまうということでした。
どうもマッキーは、電力会社への社会の非難に対して、電力会社の人たちを励ましたり庇ったりする意図で、この詩を書いているように思います。
私は、この歌が社会にどんな反響をもたらすか、少し注意して見ておく必要があると思います。
マッキーは、事件を起こしたとはいえ、「どんなときも」という大ヒット曲を歌った人ですし、事件の後にも、スマップのあの「世界に一つだけの花」を作った人です。やはり人びとの心をつかむ感覚をもった人なのだと思います。あるいは、人びとの心をつかむものを感じとる感覚に優れているのかもしれません。
心配なのは、この歌を聴いて「そうよね。どんな時でも電気が私たちのもとに届くように、電力会社の人たちはいつも頑張ってくれているのにね。」と考えた人たちが、電力会社のあり方についてそれ以上考えなくなるのではないか、ということです。
「電力会社を非難することと、電力会社のふつうの社員を非難することは、切り離さないといけない。」
これは、電力会社を擁護する時にも忘れてはならないことだと思います。でもこの歌には、これを忘れさせてしまう働きがあるように感じます。
電力会社がなぜ独占を維持しようとするのかとか、なぜ安全よりも利益を優先しようとするのかとか、なぜそれが許されるのかとかは、資本主義の特質とか行政国家の特質とかに関する問題です。
震災や原発事故は、悲惨なものであるからこそ、こうしたことを考えるきっかけになるのですが、この歌には、こうしたきっかけを摘み取る働きがあるように感じます。
もちろん、だからといって、マッキーをバッシングするのは間違いだとは私も思います。
ただ、この、人びとに共有されそうな素朴な善意が、善意だからこそ、影響力がありそうで心配です。
実は、日本の政治の変革を妨げている大きな力は、抵抗勢力とか、闇の何とかとかではなくて、こういう素朴な善意の集まりなのかもしれないと感じています。
2011.08.08 01:06 URL | suterakuso #- [ 編集 ]
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http://caprice.blog63.fc2.com/tb.php/1205-c87cfcf1
天下の悪法原子力損害賠償支援機構法成立
Everyone says I love you !で「原子力損害賠償支援機構法成立 国民が電気料金と税金で東電の賠償金を支払う最悪のシナリオ」と言う記事を書いておられます。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/70ec14...
2011.08.04 11:42 | Dendrodium
日本クォリティ(最近の出来事について)
しばらく更新できなかった間にも、当然のことながら世の中は動いているわけで、その間の出来事についていくつか書き残しておきたいと思う。 中国鉄道事故 安全より国威発揚優先 20011年7月26日(毎日新聞:社説より)中国で起きた高速鉄道事故を巡る一連の出来事は、ま
2011.08.12 19:33 | Fight Fire with Fire