きまぐれな日々

いわゆる原発政局は、九州電力の「やらせメール」事件で九州電力社長の眞部利應(まなべ・としお)の首が飛ぶかという情勢になり、ますます先行きが混沌としてきた。というより、多くの人々が期待しながらも実現が無理だろうと半ば思っていたであろう「脱原発」の現実味が急に強まってきた。

今回の「やらせメール」で思い出した事件が2つある。いずれも2006年の事件だが、2つは私が当ブログを開設した同年4月を挟んで起きた。

一つは、ライブドア事件に絡んだ「偽メール事件」(2006年2月)だ。先日、安倍晋三が東電原発事故の海水注入を菅直人首相が中断させたというガセネタで菅政権を追及した件も「偽メール事件」を思い出させるものだったが、それは安倍晋三が事実無根の「ガセネタ」を政府攻撃に用いたからだった。

「偽メール事件」の時には、誰が見ても怪しいと思ったであろう電子メールのプリントアウトをもとに小泉政権を攻撃した故永田寿康衆院議員(当時)と、それを後押しした民主党の前原誠司代表(同)や野田佳彦国対委員長(同)には呆れ返ったものだ。

今回は、なんでメールで「やらせ」を依頼するなどという無防備な真似を九電の課長がしたのかと呆れた。テレビ報道(テレビ朝日の『報道ステーション』)では、こんなヤラセは電力会社は昔からやっている、普段は足のつかない口頭での依頼なのだが、今回はメールで流して足がついてしまったという、匿名の電力会社社員のコメントを紹介していたが、それは私が想像していたことと寸分違わず同じ内容だったので、非常に説得力が高かった。

社長の眞部利應をはじめ、実際に指示を発したと伝えられる九電の執行役員も、それを受けて課長に直接メールを流す指示を出した部長も、皆「なんで今回に限ってマスコミに騒がれるんだ」という思いに違いない。電力会社は日常茶飯事でこんなことをやってきて、経産省も政権もグルだったのだ。だが、それは東電原発事故が起きる前の話だった。時代がすっかり変わったことを認識できなかった彼らは、常識的に考えたらバレるに決まっている手段に訴え、自分で自分の首を絞めたのだ。私は、まるで「偽メール事件のメールが本物だった」ような事件だなと思った。

もう一つは事件が世論を騒がせるにまで至った経緯だ。朝日新聞は、この「やらせメール」が「(7月)6日にわかった」と書いたが、その日には共産党の笠井亮衆院議員が国会で質問していた。そして、同党の「しんぶん赤旗」が2日付で記事にしていた(下記URL)。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-07-02/2011070201_01_1.html

しかし、もっと早い段階でこの件はネットで情報が拡散されていたのだ。それをなんとフジ産経グループの『夕刊フジ』が報じている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1107/07/news062.html

九電の原発やらせメール、ネットで暴露されていた

九電が原発賛成のやらせメールを送るよう指示していた内容は以前からネットで暴露され、これを皮肉る“賛成メールの例文”も作られていた。

2011年07月07日 15時54分 更新


 玄海原発再稼働に向けた佐賀県民への説明番組で、九州電力が原発賛成の「やらせメール」を出すよう指示していた問題で、インターネット上では放送があった先月26日以前から、やらせメールの存在が暴露されており、九電の姿勢を皮肉る複数の例文がネットユーザーらによって用意されていたことが分かった。

 「明日の説明会で、九電がグループをあげて佐賀県民を装って発電再開容認のメールを送るよう業務命令が出されている」

 6月25日、ツイッターなどで、こんな情報が出回った。参加の方法なども詳しく記されていたため、報道各社は九電側に事実関係を問い合わせたが、広報は真っ向否定。しかし、共産党の日刊機関紙「しんぶん赤旗」は7月2日付で「九電が“やらせ”メール」などと報じていた。

 眞部利應・九電社長によると、問題のメールは、原子力発電本部の課長級社員が6月22日、子会社4社や九電の原発関連社員3人に「説明会の進行を見ながら自宅から、再開容認の立場で意見を発信してほしい」といった内容で送信。実際に何通のメールが番組に送られ、紹介されたかは把握していないという。子会社の社員は福岡市民を中心に約2300人。

 ツイッターでこの事実が暴露された直後から、ネット上では、「真摯にかつ国民の共感を得ることができる」メールを求める九電への皮肉を込めて、次のような例文が公開されていた。

 《原子力発電所とは何の利害関係もない、中立的な県民の一人です。保安院や専門家のお話をお聞きし、福島の事故は津波によるものだと確信できるようになりました。地震対策は後でもいいと感じられるようになり、暑い夏にクーラーが使える日が楽しみです》

 この例文をもとにしたメールが実際に送られたかは不明だが、やらせメールを送った子会社はすべて福岡市が本社。メールを受信した原発関連社員も、2人が川内原発(鹿児島)所属で佐賀県民ではない可能性が高い。佐賀県民は県外の“九電ファミリー”に寄ってたかって小馬鹿にされた格好だ。



私はこの話は知らなかったが、昨日の『kojitakenの日記』のエントリ「偽メールならぬ『やらせメール』が潰した『玄海原発再稼働』」に、

5年前の「安倍晋三、統一協会に祝電」の件と同様、赤旗が報じる前にネットでは知られた話だったに違いない。

と書いた。

そう、同じようにネットが火をつけ、「しんぶん赤旗」が取り上げ、『週刊朝日』や『サンデー毎日』といった新聞社系週刊誌が取り上げた政府要人のスキャンダルがあった。5年前の2006年6月、ネットの一部を中心に騒がれた「安倍晋三、統一協会系の大会に祝電」の事件だ。この事件は、私がブログで政治について書くきっかけを与えてくれた。報道が広がった経緯を、当時、2006年6月23日付エントリ「『電通と暴力団とカルトが作ったものじゃない』」にまとめたが、この件の報道は、テレビがほとんど報じず、大新聞も東京本社版や大阪本社伴の朝夕刊セット地域でベタ記事程度の扱いをするにとどまったために(当時私が住んでいた四国に配達された朝日新聞の大阪本社発行朝夕刊統合版には載らなかった)、安倍晋三にダメージを与えるには至らなかった。

今回の「九電『やらせメール』事件」は、まずネットで広がり、赤旗が取り上げたところまでは安倍晋三の祝電事件と同じだったが、マスコミが大きく取り上げたところが違った。それは、5年前の「ポスト小泉」一番手のスキャンダルよりも現在の原発問題に対する国民の関心が高いせいもあるだろうし、もしかしたら5年前と比較してネットが世論に与える影響が強くなったのかもしれない。

いずれにしても、もはや政官業労報学の六角形が(植草一秀流の言い方だが)どんなに原発を守ろうとしても守れない事態に立ち至っているといえるだろう。

そもそも総理大臣の菅直人自身が、原発問題を政権延命のダシに使おうとしている。しかし、流れの激変は菅首相自身にも到底制御できないほどだ。

菅直人は、当初は玄海原発再開を容認する意向だった。原発の「安全宣言」が海江田万里の独断だったなどと誰に信じられようか。しかし、菅直人は「安全宣言」に対する反発の強さに驚くとともに、ネットで騒がれている情報も官邸に入ったに違いなく、それで態度を豹変させたのだろう。それでストレステストを持ち出した。ストレステストはコンピュータシミュレーションだから、パラメータの設定によってどのようにも結果を操作できるという指摘もあるけれども、菅直人の意図が原発再稼働の引き延ばしにあることは疑う余地もない。過去何度も議論され、時の政権が検討を約束したこともありながら全然実行されていない、原子力安全・保安院が経産省からの分離しないままストレステストを行う主体となることの問題も議論され、保安院の経産省からの分離もようやく動くことになるかもしれない。というか、分離は必ずや行われなければならない。ストレステストの妥当性も当然議論されるだろうから、「原発を再稼働させるための口実としてのストレステスト」にしようという経産官僚のもくろみは、そうそう簡単には実現しない。

そうこうしているうちに、原発推進勢力が原発を増設するどころか、定期点検のために停止した原発を再稼働させるハードルも上がる。どこも、最初に再稼働させて国民の非難を浴びることはやりたくないからだ。「村」の論理が一転して逆方向に作用する。つまり、日本全国横並びで原発を止めているのに、それを再び動かすためには強い力、言ってみれば「剛腕」が必要になるのである。別に、特定の政治家だとか、その男が原発再開のスイッチを入れるなら支持すると表明した某電波芸者のことを言っているわけではない。ただ一つだけ今になって感心するのは、菅直人には原発の再稼働をできないと早くから見抜いていた森永卓郎(おっと実名を出してしまったw)の眼力だ。目のつけどころは良いが、原発を再稼働させたい森永の方向性には全く感心しない。

ここで話題を変え、昨夜の『報道ステーション』でも取り上げられた、原発のコストと電源三法交付金の話へと移る。トップページからご訪問の方は、下記の "More ..." をクリックすれば続きが表示される。「また電源三法の話かよ」という方は別にお読みいただかなくてもかまわない。
昨夜の『報ステ』では、立命館大学の大島堅一教授へのインタビューを紹介しながら、経産省が1kWhあたり約5円で「低コスト」だと試算する原発の真のコストを試算していた。折しも、菅首相が国会の答弁で原発のコストを見直すと発言した。なお、ネットで調べたら、「原発の本当のコスト」と題した大島教授のプレゼン資料が見つかった(下記URL)。
http://www.foejapan.org/infomation/news/110419_o.pdf

番組では、話題の佐賀県玄海町に建てられた豪華なホールや夜間照明設備付きの野球場が映し出され、その建設費用の大部分が電源三法交付金によって賄われていることを紹介していた。しかし、電源三法交付金は、私たちの電気代への上乗せ分を原資にしているにもかかわらず、原発のコストには上乗せされていない。もちろん、電源三法交付金は原発以外の電源にも使われるが、上記大島教授のプレゼン資料を見ると、全体の7割が原発に用いられている。

そして、この電源三法交付金をコストに算入すると、それだけで原発のコストは10.7円/kWhとなって火力や水力より高くなる。ここで合言葉を入れよう。

いる? 電源三法
きる! 電源三法


さらに放射性廃棄物の処理費用を考慮に入れると17.2円/kWh。番組が出した数字はそこまでだが、東京電力に限れば、東電原発事故によって発生した費用もある。廃炉の費用もある。こうして、どんどんコストが積み上がっていく。

何度でも思い出すのは、星新一のショートショート「おーい でてこーい」である。当ブログがこのショートショートを取り上げたのは、やはりブログを開設した2006年、安倍晋三の統一協会祝電事件が発覚する直前のことだった。私は、

そろそろ空から「おーい、でてこーい」という声が聞こえる頃なのではないか、という気がしてなりません。

と書いたが、頭にあったのは新自由主義の経済政策による国民生活の破壊であって、今回のような原発事故ではなかった。星新一はこう書いていたにもかかわらず。

利権屋は、仲間を都会で猛運動させた。すばらしく深い穴がありますよ。
学者たちも少なくとも五千メートルはあると言っています。
原子炉のカスなんか捨てるのに絶好でしょう。
官庁は、許可を与えた。原子力発電会社は、争って契約した。
村人たちはちょっと心配したが、数千年は絶対地上に害は出ない、と説明され、また利益の配分をもらうことでなっとくした。
しかも、まもなく都会から村まで立派な道路が作られたのだ。

(星新一 「おーい でてこーい」(新潮文庫『ボッコちゃん』収録)より)


最近よく思うのは、東電原発事故は70年代に起きても数十年後に起きても不思議はなかったということだが、原発の数が増えれば増えるほど、事故が起きる確率は上がっていくし、古い原発をいつまでも運転させ続けても、やはり事故が起きる確率は上がっていく。いつかは必ず今回の東電原発事故のような事故が起きた、それがたまたま今年だったということだ。

そして、これにも懲りず原発に延々とこだわると、そのコストがますます日本経済に悪影響を与えていく。一方、電源を切り替えるためにお金が使われると、そのお金が循環することによって、原発にいつまでも固執するよりははるかに日本経済を刺激するはずだ。原発を維持する政策は、今やもっとも非現実的なのであり、それなのに流れに抵抗しようとするから、九電の「やらせメール」事件のような笑えないドタバタ劇が起きる。

やはり最近思うのは、いったい誰が次の総理大臣になりたいのだろうかということだ。それは、特に原発推進勢力についていえる。仮に原発推進派の人間が総理大臣になったとして、その人間が「原発のスイッチを入れた」としたら、その瞬間に内閣支持率は今の菅内閣より低い数字に転落する。経産省や経団連からは、「原発推進政策を進めよ」と圧力をかけられるが、原発を保護する政策を出せば出すほど支持率は下がる。これでは、お腹を壊して所信表明演説の翌日に辞意を表明せざるを得なくなるだけではなかろうか。

現在は民主党が衆議院の第一党だから、総理大臣が代わる前には民主党代表選が必ず行われる。そして、代表選では原発が大きな争点になる。これまで某剛腕先生がやってきたような、「脱原発」派向けにはあたかも自らが「脱原発」派であるかのような雑誌記事を、配下の者を用いて掲載させる一方で、原発推進勢力である電力総連にもいい顔をするなどという八方美人はもう通用しない。もし代表選に一般党員やサポーター票を認めるのであれば、「脱原発」を打ち出さなければ代表選の当選はおぼつかないし、万一民主党が原発推進勢力に属する議員を党代表に選んだりするようなことがあったら、次の総選挙では自民党が河野太郎を総裁に立てて圧勝するかもしれない。現段階では笑い話だが、これが現実になっても不思議はないほど情勢の変化は急激だ。来年秋には自民党総裁選も行われる。今や原発推進勢力は完全に「時代遅れ」になった。

仮に九電の「やらせメール」が問題にならず、玄海原発の再稼働が行われれば、その惰性力によって原発推進政策が続いた可能性があったが、「やらせメール事件」によってそれも許されなくなった。一転して、原発を再稼働させる方に腕力が必要な状態になった。

私たちは今、歴史的な転換点にいる。そのことを痛感する日々だ。
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私の印象だと、再稼働方針で菅首相に批判は高まったでしょうが、それは再稼働することそれ自体というよりは、経産大臣の勇み足にたいして自分は説明もせず逃げていたこと、内閣のちぐはぐさにたいしてのものだった気がします。皮肉ですが、そういう対応の稚拙さが、かえって菅首相をストレステストに走らせることになった。だから今回の出来事を経ても、支持率を下げる原因だった閣内のゴタゴタはますます増幅した印象しか与えず、支持率はたいしてあがらないでしょう。

同じような意味で、次の総理がきちんとデータを出して、稼働の必要性提示と厳格な審査を経た上で国民に再稼働をお願いするのであれば、それで支持率が2割以下になるなんてことは絶対にないと思います。ただそれは周到な準備が必要ということで、まさに腕力が必要なのですが、菅総理にはそれがなかったために、こんな事態になっているわけです。

問題は再稼働をするときに合わせてどんな中長期的な方針を出すかなのでしょう。それが、なし崩し的な再稼働の端緒にならないような戦略がひつようというわけです。

菅首相の問題点は(退陣表明をした今では当然ですが、それ以前から)、万事に付け短期、中期、長期的にどうするかの優先順位がごっちゃになってその場しのぎになっていることだと思います。

2011.07.08 10:52 URL | 赤塚男 #- [ 編集 ]

確かに原発の増設、新設はほとんど不可能になったが、再稼働について貴殿の認識は甘いのではないか。

まず、青森県東通原発の再稼働について県内外の批判は高まっていない。最初に再稼働するにあたり、三村知事の「剛腕」などまったく必要ない。

また、現在の電力不足キャンペーンに痛撃を与えない限り、原発再稼働反対が国民世論の中心をなし続けることは不可能だろう。

いずれにしてもポツリポツリと再稼働するところが出てきて、しかしながら使用済み核燃料の保管場所にいきづまり、原発の新増設は不可能という状態がしばらく続くと考えられる。

2011.07.08 17:07 URL | #- [ 編集 ]

人間の必死というのは恐ろしいもので、ここまでやればまぁ大抵のことではひっくり返るまい、と油断していると、猛烈な勢いでこれを逆転させることもある。
特に昭和前半までに生まれた世代の潜在的爆発力を、私は侮らない者です。

菅直人もまだまだどちらに転ぶものやら。
再生可能エネルギー買取り法案などは、原発廃止に追い込まれて窮地に立っている方々を
「お~い、ここにまた丁度いい利権の巣を作っておいたから、いかにも『私どもは負けました』というような顔をしてこちらにおいでなさいよ。前と同じように甘い汁が吸えるから」
というお誘いにさえ思える。(個人的には、再生可能エネルギーの利権は、原発被害(シャブ漬け含む)にあった地域が優先的に使える利権にしなければいけないと思う。)
誘っておいて、一網打尽にする罠を仕掛る、とあるいは見えるような致命的な腰砕けにも見える揺らぎをまた見せるのが、今の菅直人の底知れない、空恐ろしい揺らぎでもあるので、何となく信を置けない。
ぐらぐら落ち着かず、敵ならば目眩ましに会い、味方ならば頼りにしづらい。
それが菅直人の器に思える。
まだまだ慎重に、慎重に状況を見極めていかなければ。

発電・送電分離かつ電力市場の自由化、
電源三法の見直し・廃止、
国民投票による日本での原発是非の決着、
この辺りに道筋がついたならば、胸を撫で下ろして一息もつけようというものですが、現状はまだまだそこまで至っておりません。

早くて3年はかかるかなぁ、と思う。
この間をどうやって国民を飽きさせず、厭気も差さないように、脱・反原発の動き・勢いを維持継続させていくか、この点が最も困難な点で、
原発維持派に味方して、脱・反原発派の敵となるのは「時間の経過」それによる「(元の)日常への回帰(願望)」、この二点です。
前者は仕方ないにしても、後者は「運動の在り方をどのように、そしてどのような日常密着型の溶け込み系に移行していくか」という課題をクリアして運動継続していかねばなりません。
もっとも、放射能による被害がその間に厭になるほど出てくるでしょうから、考えるべきは運動継続の技術より、
高放射能下で死なないまた子孫を継続できる、環境・肉体作りなのかもしれません。(私も一縷の望みをかけて、EM菌の培養を始めましたし)
この点では「時間の経過」こそが、もっとも恐ろしい敵となり得ますね。
本来は、放射能そのものが我々の敵です。

2011.07.08 17:59 URL | 朱の盤 #XQYq98OQ [ 編集 ]

去年の今頃録画したローカルニュースを見ていたら、
第一のプルサーマル導入に混じって不安院が「原発の成績表」を作ったというニュースが。
2009年度に発生したトラブル・故障・運転状況から5段階評価するもので
福島は二番目に悪い「重要な課題あり」に第一の1・3・5号、第二の全炉が該当。
具体例で「排水管の誤接続で放射線物質が海に流れた」なんてのが。
不安院「評価が厳しいから危険というわけでない。課題を炙り出して改善し、検査をより実効性のあるものにしたい」
のコメントが今はむなしい。
これを考えるとストレステストなんてどんなもんかねとしか思えない。
これからは今まで以上に当事者の動向を愚直にみるしかない。
仮想敵を作って戦争ごっこをしているうちは先がない。

2011.07.08 19:08 URL | 観潮楼 #- [ 編集 ]

岡田幹事長は原発再稼働とストレステストは別と述べて、テストの結果如何は関係なく原発再稼働を主張して菅総理と対決姿勢を鮮明にしたようです。
掟破りの菅総理のおかげ?で岡田幹事長をはじめとする民主党現執行部の体制追従姿勢がはっきりしてきました。
と言うか、この光景は以前にも見た記憶がありますよね。
そうです、設定は異なりますがあの普天間の基地移転問題における鳩山総理の孤立です。

あの時は鳩山総理の普天間の基地を県外もしくは国外へ移すという公約を、当時の内閣メンバーや霞が関が完ぺきに無視をしてアメリカに迎合して鳩山総理を追い詰めていったのでした。
国策としてのアメリカ迎合政策の前には、たとえ総理の命令といえども官僚は一切無視をして霞が関の論理を押し通しました。
のちになり鳩山総理がその裏のいきさつを沖縄のメディアに打ち明けましたが、当時の大マスコミは総力を挙げて鳩山攻撃に徹したものでした。
そしてその言い分は「沖縄の県民にいたずらに期待を持たせておいて混乱させ、しかも日米関係を危うくした」というものでした。
なんという情けない理屈でしょうか。
自分たちこそ鳩山総理がアメリカの基地を追い出したら日米関係にひびが入り大変なことになる。
こんなとんでもない総理大臣は一日も早く首にしないとと盛んに足を引っ張っていたくせにです。
そしてお坊ちゃんの鳩山総理は結局その圧力に抗しきれなくなりすべてを投げ出してしまいました。

でももしあの時、鳩山総理が最後まで突っ張り、基地問題で開き直って、足を引っ張る霞が関やマスコミに向かって「だったらおまえら沖縄の米軍基地をどうすればいいんだ!俺はあくまで基地は移転させたいんだよ。おまえら反対なのか?沖縄普天間の米軍基地をあきまで辺野古に押し付けようというのか?はっきりさせろ!」てな調子で開き直ったらどうだったでしょう。
国策をひっくり返す事のタブーをもし鳩山総理が行っていたら、困ったのはマスコミや霞が関や民主党の岡田や前原達や自公の連中だったと思います。
それが出来なかったのが鳩山総理の駄目なところだったのです。

翻っていま菅総理がやろうとしているのはそういうことなのです。
勿論彼が国民本位に考えてこの開き直りをしているとは思えません。
そうだったら放射能汚染の酷い地域の住民を放置し続けているはずはありませんし、また東北の被災地の復興が遅々として進まないはずもありません。
でもしかし、いま追いつめられた菅総理が開き直っている結果どうなっているかと言えば、原発がこのままでは来年早々にも全面稼働停止に追いつめられるということなのです。
そして菅総理が踏ん張りつづければ続ける程、日本の現体制の矛盾点や予定調和の八百長政治の嘘の実態が国民にばればれになってしまうのです。
私は菅総理を決して支持はしませんが、こうなったらせめて霞が関と永田町と経団連とマスコミの腐った関係だけでも崩壊させて欲しいと思うようになってきています。
他の政治家の誰もが出来なかったことが菅総理の滅茶苦茶ぶりで達成されるかもしれないのです。
なんともいい加減な話ですが、もしかしたら時代が動く時はこんなものなのかもしれません。

2011.07.09 00:18 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]

>菅直人は、当初は玄海原発再開を容認する意向だった。原発の「安全宣言」が海江田万里の独断だったなどと誰に信じられようか。

こんなこと、下村健一や飯田哲也のツィートを丹念に読んでいれば出てこないよな。半可通レベルの長文を読んで損したわ。

2011.07.09 01:30 URL | hoge #eM3Hj0xE [ 編集 ]

原発はコストがかかるというのは報道ステーションを見ても明らかになりつつあります。ただ原発を止めるにはコストだけでは駄目で需給問題も検討しなければなりません。
 
そんな中先日モーニングバードの中で名古屋大学の高野教授がこの需給問題の試算をしていました。それによると仮に原発を全部止めても、昨年並みの猛暑であっても需給ギャップは東京電力では-5%で、関西電力では逆に+7.9%の発電能力があるとのことです。これには驚きました。もちろんこれは発電能力ということですからすべてとはいかないにしても各電力会社が言っていることとはあまりにも違いがあります。

されに番組では橋下知事にも取材していましたが、橋下知事はこの問題では積極的な姿勢を見せています。他はともかくこの件に関しては評価するべきだと思います。共闘できるところは共闘していかなければ強力な原発族には対抗できないと思います。

2011.07.09 09:22 URL | 比嘉 #- [ 編集 ]

http://hunter-investigate.jp/
玄海町長のことについてマスコミはちゃんと報道してほしいもんです。

2011.07.09 18:14 URL | 鳴子 #- [ 編集 ]

比嘉様がすでに紹介されていますが、名古屋大学の高野雅夫准教授による東電、中電、関電電力供給量についての試算、私もかなり説得力あると思いました。

●電力は本当に足りないのか?を検証
http://www.youtube.com/watch?v=oHQX2QboIyc
●原発電力は足りないのか?を検証vol2
http://www.youtube.com/watch?v=VAOzja7J0-c
↓は高野准教授ブログの該当エントリー
http://blog.goo.ne.jp/daizusensei/e/5d6a77320c641c30b6ed32cf97bde105

ポイントとしては
1.エネ庁発行電力開発の概要2010、すなわち一般電気事業者(電力会社)が経産省へ届け出ている供給量を元に現在停止中の原発分を差し引いた形で試算している。
2.番組では水力、卸電気事業者(電源開発)揚水、稼動原子力、火力、卸電気事業者火力に(東電分について)緊急設置電源分も加味した上で、精査し供給量を出している。結果東電6207万kW(昨年並み需要6000万kWとすると3.3%余力)、中電3035万kW(昨年並み需要2709万kWとすると12.5%余力)、関電3863万kW(昨年並み需要3138万kWとすると18.8%)となる。
高野准教授の推測では、関電は燃料調達計画により15%削減目標としている可能性が高い。
なお、中電、関電は稼動原子力0。
3.東電から稼動原子力491万kW分を0とした場合、供給量5716万kWとなり、昨年並み需要とすると余力▲5.0%となる。
という試算に対して
4.番組として東電へ確認。他の一般電気事業者からの応援融通や自家発等からの受電あるも、卸電気事業者含む揚水で7(,8)月とも▲284万kW、火力で▲259万kW(、他に細かな部分で差があり)東電回答供給量は7月で5680万kW(、8月で5750万kW)となる。
5.東電によれば、揚水で差がある理由は貯水池推量変化、夜間電力需要により最大出力使えるかどうか変化する。火力で差がある理由は定期点検や経年劣化により停止中の発電所がある、とのこと。
6.揚水に関して番組は㈱日本総合研究所、宮内洋宣研究員に確認。宮内氏は揚水は毎日フル稼働できないが、ピーク時にはフルに使える切り札中の切り札、と回答。
7.橋下府知事によると関電は詳細資料出してこなかったが、府と関電で今後詳細詰めていく。今までも供給量について突っ込むと大ガスの自家発電があるとか色々言ってきた。
8.電力会社には更なる説明責任がある。
といったところでしょうか。

いずれにせよ、大手メディアも経済界も電力不安をあおりにあおっています。
今までも火力の稼働率を50%→70%にUPすればとか、企業に自家発電は6000万kWもあり、送電線使用料=託送料を安くして送電網を開放すれば、原子力より確かなバックアップ電源となる、またはPPS(特定規模電気事業者)がどんどん増える、といった原発0時代対策あるいは今夏のピーク需要対策に関する論はありました。
しかし、あまりにアバウトすぎる、また、送電網の開放には安全面含め詳細な制度設計が必要となる=時間がかかる、さらに企業の自家発電をピークに使うには個々の企業負担となる燃料代、メンテ費、人件費等ランニングコストの問題やNOx,SOx規制他法的規制面を無視した論と言わざるを得なかった。
高野准教授試算も東電、中電、関電三電力のみの紹介であり、他電力の状況はわかっていません。
しかしながら、東電も一方で4-5月にエネットなど特定のPPSより適正価格(=買い叩)で供給を受けていますし、仮に他社受電(=他電力よりの受電)分110万kWがなくなろうと自家発等からの受電70万kWではなく更に増やせば、5700-5800万kW程度までは積み上がるのではないかと思っています。
そういったことからも三電力に関しては、彼らの自助努力にて無理な節電を行わずとも十分乗り切れる、非常に説得力のある試算だと思います。

(次期代表戦をにらんで)前原氏が鳩山氏に協力要請とか、鳩山氏が海江田氏に早く辞任して代表戦に立候補しろと言ったとか、山岡氏が前原氏に接近とか、何が真実かはわかりませんが民主党内原発維持・推進派も必死のようです。しかし経産省や電力会社の原発安全PRはもはや止め処も無く疑われている。
11日には例のストレステストの位置付けを政府統一見解として発表されるようですが、どんな中身になろうと説得力は無いでしょうね。
次は(必然的に電源三法交付金の位置付けも明確になる)コスト面、供給量面両方セットで論理的に反論できる場をどうにか作っていくことですね。

2011.07.09 18:18 URL | meditation2011 #- [ 編集 ]

kojtakenは、基地外である。
http://blog-imgs-26-origin.fc2.com/l/a/t/latache1992/20110506142139f4c.jpg
こういう奴を全く批判しない輩だ。

2011.07.09 22:34 URL | qaz #- [ 編集 ]

はっはっは。

qwerty改めqazよ。ほざくが良いわ。

俺のブログには表裏両ブログを合わせて年間200万件以上のアクセスがあるが、qazのコメントを読む人間などその千分の一もいない。

だから、気が向いた時にはおまえのコメントを承認してやっているのだ。

ほざけ、ほざけ、もっとほざけ。

はっはっはっは。

2011.07.10 00:03 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]

政権内部では力と力で、押したり引いたりの大合戦が展開されているのだろう。イニシアティブをとったほうが、「再稼働」といったり、「ストレステスト」といったり、する。それが不統一になるのだ。冷笑している時ではない。

2011.07.10 12:00 URL | 区民=有権者 #- [ 編集 ]

>>はっはっはっは。


って、暗闇に光る、ニセ黄門に化けた怪人二十面相と、明智小五郎みたいですね。

 それはともかく、河野太郎は、2050年までに原発廃炉とか書いていますが、そんなに遅くていいんですかね?その間に、何度でもM8以上の地震がありそうで、おそろしいです。
http://diamond.jp/articles/-/13041

 何度も同じことを書きますが、仮に原発をすべて止めて、火力に換えても、もちろん電気代がいきなり2倍ということはありえない。今だって6割依存なんだから、それを8割にしたところで、もちろん原発発電もただじゃないし、せいぜい1割か2割の値上がりを見ておけばいいでしょう。

 で、そうやってとりあえず迂回しておいて、じっくり腰を据えて自然エネルギーも開発していけばいいわけです。なぜ、みな火力の話題を避けるのか?

 また、同じ「ダイアモンドonline」に、管理人さん一押しの飯田さんの文章がありましたが、この人も、元々なんでしょうが、火力はタブーみたいですね。
 それから気になったのが、出してくる政治家の名前。
http://diamond.jp/articles/-/13011?page=4
 どうして、河野はじめ、塩崎とか、川口とか、山本一太とか、小泉に近そうな、「ネオリベ」っぽい自民党ばかりなのか。

 うーん、臭いますね。あの「ハードボイルド作家」と同じ、横須賀のにおいが。

2011.07.11 09:33 URL | cube #- [ 編集 ]

(日記へのコメントになりますが)
奈良林直教授は私も見ましたが、なかなかインパクトがありました。
まさしく、御用学者という感じでした。

私が今、感じているのは、これは御用学者を攻める絶好のチャンスではないかということです。

奈良林教授は、塩とプルトニウムの発言では、人びとが正しく恐れることを妨げ、飛行機の喩えの発言では、人びとを不必要に恐れさせようとしました。(それに嵌る人がどのくらいいるのかというのは、ありますが…)

テレビの前でこれだけのことを言ったのですから、いっぽうで、菅首相など政府関係者に「このような人びとを惑わそうとする人物を更迭せずに、公金を払い続けてよいのですか」と、いっぽうで、北海道大学に「このような発言が科学的な発言ですか。北海道大学では、このような人物が学生を指導する人にふさわしいと考えるのですか」と、例えば、メール等を送る運動をすればよいのではないでしょうか。

これで実際に、更迭されたり、学内の倫理委員会にかけられたりすると、ちょっとしたニュースになるでしょう。そうすると、御用学者の存在がより人びとに明るみになるし、御用学者は迂闊な言動ができなくなると思います。

メール攻撃運動はあまり有効な方法ではなさそうなので、何かもっとよい方法はないですかね?

ところで、奈良林教授は東芝出身ですが、東芝出身と聞くと、5月の小佐古参与辞任騒動の時の空本議員を思い出すのは、私だけでしょうか。

2011.07.11 21:32 URL | suterakuso #- [ 編集 ]

公正な社会を考える民間フォーラム

http://agora-web.jp/archives/1356311.html

田原総一朗、八代尚宏、池田信夫、飯田哲也…

 これら、小泉竹中&TV局&ネオリベ人脈の、東電を潰して責任をとらせろ、という主張自体は正しい。
 しかし、彼らの目的は、東電及び他の独占電力会社をつぶし、発送電分離自由化させて、米金融資本が電力業に食い込むことのように思いますね。
 あるいは、「かんぽの宿」みたいに、資産をたたき売らせて、安くせしめるとか。

 で、原発はそのまま。自由化オンリー。

 特に確証はないですが、河野太郎の変な主張や、これまでの郵政民営化などの流れから類推すると、そう思います。

 こいつら自民党人脈や、それ以外でも今の政界全体の、頑迷で偏った主張や動きを見ると、日本の原発は米国に質のよいプルトニウムを供給するためにある、という説は正しいような気がします。

2011.07.12 06:27 URL | #- [ 編集 ]

初めまして、ネット検索から来ました。電力会社の厚顔無恥ぶりには呆れますね。九電の社内には「現社長は辞任しなくても良い」っていう、事の重大性をまったく分かっていない発言をする方が多数いるようですね。
私の地元にも中国電力の原発がありますが、市町村合併する前の旧所在地町村には、そこの規模に似合わない町村民会館がありますからね。これも、電源立地交付金のお陰なんでしょうね。反対を抑えるためにやたらに周辺部に匿名で寄付しているっていうのも、電気料金に跳ね返っているはずなんですけどね。

2011.07.14 18:36 URL | ヒデヒデ #- [ 編集 ]













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