その2年後、閉塞感を打ち破れとばかり現れたのが小泉純一郎であり、彼は「抵抗勢力」を設定して、それへの批判を集中させる手法で人気を得た。小泉の錦の御旗は「規制緩和」であり、官僚支配を脱して「官から民へ」と「改革」を行い、「小さな政府」を実現させれば、日本に明るい未来があるはずだった。だが、それは幻想に過ぎなかった。
90年代末にも「閉塞感」が語られたが、10年代初めにも再び「閉塞感」が語られている。だが、現在の陰鬱さは90年代末の比ではないように思われる。日本人は、小泉純一郎という権力を振りかざす人間にすがり、その小泉はめちゃくちゃをやったあげく、「小泉以前」より「小泉以後」はずっと悪い社会になってしまった。格差が拡大し、貧困が大きな社会問題になった。
現在、人々はやはり力の強い権力者にすがろうとしているように見える。そして、一度は下火になったはずの「自己責任論」が再び息を吹き返している。こういうトレンドが、強い指導者を渇望する時期にシンクロして起きるような気がするのは、錯覚だろうか。
前世紀末頃に流行した新自由主義のキャッチフレーズに、「努力した者が報われる社会を」というのがあった。昨年来の民主党政権批判には、政治思想面、経済政策面のいずれについても左右両方からのものがあるが、特に注意すべきは、経済右派からの批判だ。
たとえば、昨年12月18日、大阪・読売テレビの極右番組で、司会の辛坊治郎は、今回の税制改革で法人税を5%減税しても、これまで実施されてきた減税措置が廃止されるので、実質1?2%減にしかならない、これでは諸外国に比べて高いままだ、と言った上、「主に富裕層をターゲットにした個人増税」を槍玉に上げ、「下(低所得層)を引き上げるなら良いけれども、上(高所得層)を押し下げると社会の活力が損なわれる」と言った。
これに唱和したのが、昨年の参院選に東京選挙区から立候補して惨敗した自民党の東海由紀子と、同じく自民党参院議員の林芳正であり、彼らが口にしたのが「頑張った者が報われない社会だ」という言葉だった。これに悪乗りした森本敏に至っては、「社会主義を通り越して共産主義社会だ」とまで言い放っていた。
こんな言葉は、小泉純一郎たちの後継者たち(安倍晋三、福田康夫、麻生太郎)らが低支持率に悩んでいた2007年から2009年にかけてはほとんど聞かれなかったが、2009年の政権交代以降、鳩山、菅の両政権が全く成果を挙げられずにいると、みるみる力を盛り返してきた。しかし、国民の多くはそんな自己責任論など聞き飽きているばかりか、自らの生活が苦しい時に、経済強者たちの自己責任論を聞かされても、気が重くなるばかりだろう。それが証拠に、これだけ菅内閣や民主党の支持率が低下しても、自民党の支持率は大して上がっていない。民主党が支持を失っただけで、無党派層がますます増えている。
一部の往生際の悪い人たちは、悪いのは菅・仙谷・岡田・前原一派であって政権交代ではない、と言っているが、そんな言葉も多くの国民は信用しない。国民は、同じ人間に一度は騙されても、二度は騙されないからだ。だから、かつて国民を騙した自民党も民主党も鳩山由紀夫も小沢一郎も信用されないのである。いや、小沢一郎だけは総理大臣にならなかったから一部に幻想が残っており、いつまでも小沢一郎に幻想が固着していることが閉塞感をますます強めていると思うが、それも全体から見ればほんの一部だろう。
だから、また社会全体に破壊衝動が強まり、既得権益はすべて潰してしまえ、のような、いってみれば「希望は、戦争」のようなムードが広がり、そんな中で橋下徹や河村たかしへの支持が拡大していくのだが、今回はその話はせず、支持者が減ったとはいえ今なおうるさい、「頑張った者が報われる社会」の宣伝の嘘を批判しておく。
たとえば、「エコバヤシ」などといって現在LED電球の宣伝をしている、小林幸子という歌手がいるが、彼女は子供時代の1964年にデビューしたものの15年間は鳴かず飛ばずで、1979年に「おもいで酒」が大ヒットした時、年末の歌謡賞で拳を握りしめながら「苦節十数年」などと言って感極まっていた様子は、ちょっと異様なほどだった。その後30年以上売れっ子歌手を続けているわけだが、小林幸子は「おもいで酒」以前には努力が足りなかったから報われず、「おもいで酒」以降には、「おもいで酒」以前には決して行わなかった努力を30年以上続けているからその間ずっと売れているわけではないだろう。
何が言いたいかというと、年収だの財産だのというものは、決して本人が行った努力の質と量を掛け合わせたものには比例しないということだ。「働いても働いても楽にならない」ワーキングプアの人たちが、竹中平蔵より数桁も少ない努力しかしていないことなどあり得ない。
要するに、たまたま天職についたとか人の心をとらえる楽曲と巡り会ったとかいう幸運と、本人の努力の両方があって大成功する人が出てくるのだが、その結果、自分はアメリカにあるような豪邸に住んで、多くの使用人を雇って豪勢な生活をしてしかるべき人間であると考えるのがたとえば竹中平蔵のような人間であり、竹中平蔵ら富裕層が消費することによって経済を刺激し、景気が上向くというのがトリクルダウン理論である。
これに対し、人々が財産や所得に応じて応分の分担を行い、国や地方公共団体を通じて富を再分配した方が経済を活性化することができるという考え方がある。いかなる努力をしても所得が変わらなければ、それは誰も努力などせず、経済は停滞してしまうだろうが、努力しても努力しても報われることがなければ、やはり誰も努力する気になれず、経済は停滞してしまう。
要するに、最適な再分配の程度というものがあり、それが再分配が少ない方に振れすぎているのが現状ではないかと私は考えている。
その現状を改善する適切な方法が、果たして「所得税や住民税の減税」なのだろうか。税金とは、本当にろくに働きもしない公務員や高級官僚の天下りにしか使われていないのだろうか。
もちろん、高級官僚の天下りは現状のままで良いというつもりなど毛頭ない。言いたいのは、天下りに対する批判は、税金の使い道を適正化すべきであるいう主張につなげるべきであって、税金をなくしてしまえという主張につなげるべきではない、本当に叫ぶべきは、「適切な再分配を行え」ということだ。
リフレ派の経済学者・飯田泰之は、雨宮処凛との共著『脱貧困の経済学』(自由国民社、2009年)の中で、国と地方を合わせた税収は85兆円、それを日本の世帯数である5000万で割ると170万円であり、税を170万以上払っているのはだいたい年収1000万円以上の世帯だ、それなのに小泉の「頑張っている金持ちに報いよ」というフレーズにもっとも共感したのは年収600万前後の、いわゆる「中流層」だと指摘している。
話は結局河村たかしの「減税日本」批判へとつながるわけだが、要するに「減税日本」で得をするのは年収1000万以上の富裕層が中心だということだ。それが証拠に、河村の「減税日本」の一次公認候補27人には、会社役員多いという(女性が27人中4人しかいないのも問題)。
俺たちゃみんな貧乏人なんだ。「国や地方自治体は再分配をもっと強化せよ」と言って何が悪い。さあ、みんなで「鍋党?再分配を重視する市民の会」に集おうよ!
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5日の‘呆ステ’、カンカラ氏がでたのに、視聴率がいつもの約半分程度の6.9%は衝撃だ!しかも‘呆ステ’の前と後の番組の視聴率はいつもと変わんないのに・・・!
嫌われナオトの半生に祈る言葉はない・・・。
2011.01.07 14:13 URL | TPP強力推進内閣で郵政米ユダヤに上納だ!! #- [ 編集 ]
河村名古屋は大きな街なので市長の独断でできることは限られています。
今のところ市民に実害は出ていません。彼は大風呂敷をひろげるだけひろげて、政策立案は職員に丸投げしていますから、なんとか職員がやりくりしてるのでしょう。本当に日本の公務員は真面目です。私なら「やってられるか!」と投げ返したいところです。
でもそんな小細工は長続きしないでしょう。減税などで予算規模を縮小すれば、いずれ再分配の縮小にもつながります。
さてこちらのページを見てどう思われるでしょう?
http://d.hatena.ne.jp/akune_genjo/20110101/1294219341
http://d.hatena.ne.jp/akune_genjo/20110101/1294218289
http://d.hatena.ne.jp/akune_genjo/20110104/1294216880
これらはあの竹原阿久根市長が「独断」で描かせた壁画です。
むろん反対を唱える声は山のように出ましたがすべて圧殺です。
そしてプーさん、ミッキー、ピカチュウ、キキ、ガチャピン、しんちゃん、スターウォーズ、トロ、マリオ・・・・・およそ著作権などということに配慮もしない絵を描かせまくっています。
こうした市長を支持する声が阿久根市ではまだ半数近くいます。もうはっきり言いましょう。狂信者です。
私はこうした自治体が破滅するのは仕方ないかもと考えています。愚かな選択をした有権者がいるのなら、その尻拭いは自分でやってもらいましょう。
2011.01.07 23:55 URL | 飛び入りの凡人 #mQop/nM. [ 編集 ]
要するに
金持ちから取ってビンボー人に渡せと言いたいんですね。
で、ご自分はどちら?
ポジショントークですよね?このブログ。
2011.01.08 09:10 URL | arara #ehuBx04E [ 編集 ]
> 要するに
> 金持ちから取ってビンボー人に渡せと言いたいんですね。
そうだよ。
> で、ご自分はどちら?
> ポジショントークですよね?このブログ。
だから書いてんじゃん、「俺たちゃみんな貧乏人」って。
あなた、文字読めないの?
馬鹿はお呼びじゃないから、引っ込んでてね。
2011.01.08 09:20 URL | kojitaken #e51DOZcs [ 編集 ]
有能な人やたくさん働いた人が、人並み以上の豊かな暮らしのできる報酬を得ることには全く異議はありません。しかし、例えばどんなに並外れた芸術的才能やスポーツの能力があり、尚かつ人並みでない努力をしたとしても、その人が莫大な収入を得るには社会的システムが不可欠です。イチローも故マイケル・ジャクソンも多くの人が観戦できたりCDを購入できる仕組みがあり、プレーを見に球場に足を運ぶファンやCDを購入する人がいるから高額収入を得られるのです。
利益や資産があるのは社会が安定しているおかげなのです。相応の負担で社会を維持する事に貢献するのは当然のことではないでしょうか。
>何が言いたいかというと、年収だの財産だのというものは、決して本人が行った努力の質と量を掛け合わせたものには比例しないということだ。
成功者となれるかどうかは、本人の努力・才覚だけでなく運・不運が大きく作用するのは当たり前のこと。
ハリウッドの名優・故ポール・ニューマンは「自分の才能・努力だけで成功できたと言ってる人は大嘘つきだ」と言っています。また、同じハリウッドの名優・ダスティン・ホフマンもたびたび「私は成功者と言われているが、それは単に運が良かっただけ」と発言しています。ハリウッド・リベラルとしても有名な彼らがこうした発言をするのは、日本の芸能人によくある「みなさまのおかげです」的なへりくだりの気持ちからではなく、アメリカ的競争原理主義・努力すれば報われるアメリカンドリーム幻想への批判からでしょう。実際には彼らとて簡単にスターになれたわけではなく、特にホフマンなどまさに「苦節十何年」の人なのですが。ちなみにホフマンは「ハリウッド夢工房」的な映画に異議を唱えたアメリカンニューシネマの生んだスター、ニューマンもやや世代は上とはいえニューシネマにも深く関わった俳優でした。
2011.01.08 17:10 URL | ぽむ #mQop/nM. [ 編集 ]
再分配機能がうまくはたらかないと、おそらくは依存型社会になってしまうでしょう。
働いても働いても稼げない仕事に就くくらいなら、親や有力な親戚縁者に寄生するか、さもなくばカルトまがいの集団に加わって養ってもらうか。
自らの意志さえ放棄してしまえばそれでも暮らしていけるでしょう。
うまくすれば家庭も持てて子もできる。
働いたら負けの世界になると、働き手がどんどん少なくなる。
職のない人をとりこんで、あの手この手で「有効活用」する変なシステムができてしまいそうです。
それはこういう話になると出てきがちな「徴兵」とか「軍隊」ではなくて、もっと俗っぽい難派で現世利益的なものになるでしょう(例えばボランティア団体の看板を掲げて、実体はマルチ商法みたいな)。
それが良い社会だとは到底思えないのですが。
日本の場合、既にその兆しが出て来てると感じます。
2011.01.09 00:12 URL | 元大阪府民からの伝言 #- [ 編集 ]
ユダヤ人はなぜ憎まれたのか、という小文がケインズにあったと思う。
答えは
「貨幣を溜め込んでしまうから」
というものだ。
たとえ無駄遣いであっても、たとえば金の馬車を買う、でも何でもよい。その金を遣ってくれればまず馬車つくりの職人が潤い、金細工師が潤い、職人たちがその金で肉や酒を買えば肉屋や酒屋の家族が新しい着物や子供のおもちゃを買い、お針子や露天商が日々の糧を手にし…となるはずなのに、その金が溜め込まれてしまったばかりに村が貧困にあえぐのだ。そして地元にロイヤルティを持たないユダヤ人はいざとなるとその金を持って外国に逃げてしまい、後には貧しい村が残される。
なぜ使いもしない金を溜め込むのか、それならユダヤ人からその金を取り上げて村に配ればみんなが豊かになれる。金を無意味に溜め込むのは社会に対する犯罪行為だ、というのだ。
または、戦乱の続く国では人々はいつでも持って逃げられるように貨幣を壁の穴に隠してしまう。すると消費も新事業に対する投資も起こらず、社会は貧しいままになる、という考察もあった。
貨幣が退蔵されてしまうことの危険を訴えていたのだ。
お金は使うとなくなってしまう、と人々は言う。十万円の収入を手にした人がそれを使ってしまえばお金はなくなる。しかしその十万円は別の人が手にしている。日本を上から見ていればお金は移動しているだけでなくなったわけではない。
日本中に張り巡らされた血管の中をお金が血液のようにめぐっているのをイメージしてみよう。しかしこの流れはお金が退蔵されると細く細くなってしまう。日本経済が貧血に陥って体中に栄養不足が起こっているのだ。退蔵されたお金を掘り起こして強制的に循環させる補助ポンプが必要なのだ。
使われずにしまいこまれた貯蓄に100パーセントの税率で課税し、貧困対策として使えば問題は解決する。
このとき貯蓄している人は税金にとられる前に自分で使ってしまおうとする。それでも完全雇用は達成されるのだがそうすると金持ちがよりいっそう贅沢をすることになり、日本の産業構造が贅沢品生産にシフトしてしまう。それよりは貧困者がより多くの購買力を手に入れるほうがよい、という立場に立つとするならば
1、税金に取ると名目上は言ったが、実際の所有権はあなたに認めましょう。
2、その証拠にあなたが必要になったときは全額を返還しましょう。
3,箪笥預金よりはましだと思える程度の利子もわずかですがつけましょう。
4、倒産するかもしれない銀行に預けるよりはずっと安全ですよ。
5、運用だけさせてください。
といえばよい。
で、それのことを「国債」と言うのだ。
失われた十年、といわれ、ケインズ型の不況対策は無効になった、といわれる。
「失われた十年」などなかった。という指摘がされている。(「デフレの正体」藻谷浩介)
たとえば団塊の世代が都会に出てきて家庭を持つようになり、住宅に対する巨大な需要が生まれた。しかし住宅がいきわたってしまうと次の世代は数が少ないから住宅は売れなくなる。当たり前だ。しかしそれをエコノミストたちは景気が悪くなったせいで住宅が売れなくなったと見誤った。そして不況対策をしたが住宅は売れない。大変だ大変だ不況対策が利かなくなった。ケインズは役に立たない…
ケインズは正しい。使われずにしまいこまれた貯蓄が貧困を生み出しているのだ。
ところでここに一人の政治家がいたと仮定する。実力はあるらしいのだが、(ありすぎて?)パージを食らっている。一部に根強い人気もあるのだが一般受けがしていない。その、誰かがケインズ型の貧困対策を主張すれば国民から圧倒的な支持を受け、且つ、俺に反対するやつはお前らが全員間違っているのだ、ということのできるポジションを手に入れることができる。
…と思って日本一新に五千円を振り込んで見たのだけれど、どうやらそういう雰囲気でもないようだなあ…
2011.01.09 19:40 URL | shn #- [ 編集 ]
正直言って菅政権の下、日本はますますアメリカ主導のアジア戦略に深く組み込まれている気がします。
というよりもそれが現実でしょう。
前原国土交通相→外相が主導した対中関係の緊張の演出をもって、日本はますます主体性の無い米・日・韓の軍事同盟に引きこまれています。
北沢防衛相などは、ある種の使命感を植えつけられたかのように、米日同盟強化に先陣を切って突っ走っています。
彼の下、海上・航空に加えて陸上自衛隊も米軍の支配下に組み込まれるのでしょうね。
にもかかわらず菅総理はこの動きになんらコントロールをかけるわけでもなく、ただ総理の座にしがみつく為にとの思い込みからか、ひたすら小沢さんが身動きがとらないように雁字搦めにしようと、それだけに必死のあり様です(こいつ真正のバカですね)。
この状況は、少し前だったらそれこそ朝日あたりが大騒ぎをして警告を発しただろうし、社民も共産も党をあげてこの動きを止めようと必死に動いたではずでしょう。
しかし今は誰も動かないし、この危険な動きに気が付く風でもないのです。
なんなんだろうなあ、やはりこの国の国民はいまだに例の共同幻想に支配されているのだろうか。
どうしてこの重大事に気が付かないのかとても不思議です。
やはりアメリカ様の属国(以下)の立場でぬくぬくしていたいのでしょうか。
たぶんそうなのでしょうね。
政権交代は、一時は意味もあったのですが、政治とカネの問題という魔法の杖のおかげでで、いまやすっかり親米保守タカ派の思い通りの政権に化しています。
しかも反対野党の自民が、輪をかけて親米タカ派なのですからチェックなど到底無理です。
このままだとえらいことになりそうな予感がします。
ちなみに親米保守タカ派の政権では所得の再分配など望むべくもないでしょう。
なんたって彼らの目標はアメリカイズムそのものなのですからね。
より小さな政府こそが彼らの目標でしょう。
2011.01.11 04:45 URL | 風太 #seTEoywg [ 編集 ]
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